JPH07130134A - 情報記録媒体、光ディスクおよび再生装置 - Google Patents
情報記録媒体、光ディスクおよび再生装置Info
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- JPH07130134A JPH07130134A JP6065224A JP6522494A JPH07130134A JP H07130134 A JPH07130134 A JP H07130134A JP 6065224 A JP6065224 A JP 6065224A JP 6522494 A JP6522494 A JP 6522494A JP H07130134 A JPH07130134 A JP H07130134A
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Abstract
なパタ−ンをCD−ROM上に形成する。 【構成】CD−ROM4上に、文字、図形パタ−ンを形
成する領域を設ける。文字、図形パタ−ンは、平均の反
射率に視認可能な程度の差がある2種類のピットパタ−
ンをCD−ROM4上に生成するデータを、文字、図形
パタ−ン内部と、外部にそれぞれ記録することにより形
成する。 【効果】オリジナル版のCD−ROMを極めて高い精度
でコピ−してコピ−版のCD−ROMを製作しないと、
オリジナル版とのピットパタ−ンの配置のずれによって
文字、図形パタ−ンの形状は崩れ視認不可能となる。
Description
等の、光学的特徴によって情報を記録する情報記録媒体
に関し、特に、情報記録媒体の不法なコピ−を抑止する
技術に関するものである。
録する情報記録媒体の代表的なものの一つとして、光デ
ィスクの一種であるCD−ROM(compact d
iscread only memory)を挙げるこ
とができる。
隔のピットを用いて記録するCLV(constant
linear velocity)方式を採用してい
る。このCLV方式は、常にCD−ROMの中心に対す
る角が一定なるように、その径方向位置に応じて定めた
間隔のピットを用いて記録したCAV(constan
t angular velocity)方式よりも、
CD−ROMのデ−タ容量を大きくすることができる。
また、CLV方式およびCAV方式によらず、CD−R
OMでは、フレ−ムを記録の単位にしている。図18に
示すように、フレ−ム1は、固定長のデータと、先頭に
付加された同期信号2より構成される。
CAV方式を混在させることも可能である。
の技術では、光ディスクに、CLV方式による記録領域
と、CAV方式による記録領域を設け、このCAV方式
による記録領域に静止画データ等を記録している。ま
た、特公5−33470号公報記載の技術では、CLV
方式による記録領域とCAV方式による記録領域を設け
ると共に、各記録領域の位置をアドレス情報として別途
記録している。そして、このアドレス情報を、CLV方
式による記録領域とCAV方式による記録領域との間
の、ディスクモ−タの回転制御の切り替えに用いてい
る。
ウェアや文書データやイメ−ジデータの記録等、広くデ
ジタルデータの記録に用いられている。
種ソフトウェアや文書データ等は、通常、著作権の保護
下にあるが、従来、CD−ROMの不法なコピ−版の製
作、販売が後を断たなかった。
辞書等の電子出版物の分野では、不法なコピ−版の製作
が組織的に行なわれることが多く、正常な商取引を阻害
する要因となっていた。
コピ−版の製作は、光ディスクの情報記録面に記録され
たピット配列の形状をプラスチック材等を用いて型取り
し、この方を用いて不法なコピ−版の光ディスクの原盤
を製作することにより行なうことができる。しかし、こ
の型取りする技術では、光ディスクの保護膜を除去して
ピット配列面を露出して型を取る必要があるために、保
護膜を除去する過程でピットの形状が損なわれ、正確な
コピ−版を製作できないことが多い。特に、強固な保護
膜を備えた光ディスクのコピ−版の製作は極めて困難で
ある。
タを読み取り、読み取ったデータを用いて、正規の光デ
ィスクを製作する場合と同様にコピ−版の光ディスクの
原盤を製作することが行なわれている。
製造の防止のために、従来は、光ディスクの表面に、著
作権を文字、図形等の刻印、印刷により表示している。
来の技術としては、たとえば、次のような技術が知られ
ている。
が通常はデータとしては読み出せないことを利用したも
のとして、特開平4−286768号公報記載の技術が
知られている。この技術では、あらかじめ前述した同期
信号2の一部を他の信号に置換して記録しておき、再生
時にこの置換信号の有無を特に検出して、置換信号が無
い場合には、この光ディスクを不法なコピ−版であると
判定する。
光ディスクの信号記録層の表面に可視パタ−ンを形成す
ることが開示されている。また、特開平2−17994
1号公報には、光ディスクの信号面のピット形状を変え
ることにより、視認できる模様等を形成することが開示
されている。
768号公報記載の技術によれば、前述した置換信号を
含む同期信号2自体は再生することができるのであるか
ら、置換信号を含む同期信号2を記憶した不法コピ−版
の光ディスクを製作することは、さほど困難ではない。
平2−179941号公報記載の技術によれば、通常の
光ディスクの原盤の製作工程に加え、別途、文字、図形
等を形成する工程を追加する必要がある。
によって原版を製作することができる、コピ−版の情報
記録媒体において形状を再現することが極めて困難な目
視可能パタ−ンを形成した情報記録媒体を提供すること
を目的とする。
て作成した情報記録媒体の利用を拒絶することのできる
再生装置を提供することを目的とする。
発明は、たとえば、記録面を備え、当該記録面上の複数
のトラック上に形成された、記録しているデータに対応
するピットパタ−ンによって情報を記録する光ディスク
等の情報記録媒体であって、光反射率の差によって目視
可能なサイズの文字もしくは図形のパタ−ンを記録面上
に設けたパタ−ン表示用領域に呈するように、特定のデ
ータもしくはデータパタ−ンに対応する、特定のピット
パタ−ンが、集中的に形成された少なくとも1つの、前
記録面上に設けられた領域を有し、前記特定のピットパ
タ−ンの平均の光反射率は、前記1つの領域の周辺の領
域の平均の光学的反射率と、目視によって感知可能な程
度に異なっていることを特徴とする情報記録媒体を提供
する。
クである場合に、これを再生する再生装置として、光デ
ィスクの前記パタ−ン表示用領域の位置を特定する位置
情報を記憶するメモリと、装着された光ディスクに記録
されたデータを再生する再生手段と、前記メモリに記憶
した位置情報で特定される、装着された光ディスクの記
録面上の領域よりデータを前記再生手段を介して再生す
る手段と、前記位置情報で特定される、装着された光デ
ィスクの記録面上の領域よりデータを再生できなかった
場合に、装着された光ディスクの以降の再生を中止する
再生抑止手段とを有することを特徴とする再生装置を提
供する。
特定のデータもしくはデータパタ−ンに対応する、特定
のピットパタ−ンを集中的に形成することにより目視可
能な文字、図形パタ−ンを情報記録媒体上に表す。
タをコピ−してコピ−盤を製作すると、精度上の問題よ
りずれる。また、このずれを、ピットパタ−ンの配置に
より形作られる文字、図形パタ−ンが大きく変形しない
程度に収めることは極めて困難である。したがい、コピ
−盤では、元の情報記録媒体に存在した文字、図形パタ
−ンを、同様にコピ−盤にもコピ−することは極めて困
難である。
れた光ディスクの文字、図形パタ−ンの存在する領域よ
り、データを再生し、データを再生できなかった場合
に、装着された光ディスクの以降の再生を中止する。し
たがい、データコピ−では無い、何らかの他の手段によ
り文字、図形パタ−ンを光ディスクに形成したとして
も、これを再生し利用できない。すなわち、このような
コピ−盤は、本発明に係る再生装置において利用を拒絶
される。
あるCD−ROMである場合を例にとり、本発明に係る
情報記録媒体と、これを再生する再生装置の実施例につ
いて説明する。
号面を示す。
に、目視可能な文字、図形パターン14を設ける。文
字、図形パタ−ン14は、当該CD−ROMに記憶され
たデータ、プログラムの版権、著作権を表す内容、当該
CD−ROMに記憶されたデータもしくは当該CD−R
OM自身の商標、その他の、当該CD−ROMに記憶さ
れたデータもしくは当該CD−ROM自身に関する権利
の内容を表すものとする。ただし、これ以外のものであ
っても、もちろんよい。
にして形成するかについて説明する。
OMの信号面に記録されるかについて説明する。
に使われるEFM(eight to fourtee
n modulation)方式によりデータを変調
し、CLV方式で信号面に記録する。
デ−タを同表の右欄に示す14ビットのEFMチャンネ
ルビットパタ−ンに変換する。そして、これに3ビット
のマ−ジンビットを加えた17チャネルビットパタ−ン
を生成し、これをCD−ROMに記録する単位とする。
を有する小さな突部(ピット)の、チャンネルビットパ
タ−ンの値に応じて定まるパタ−ンをCD−ROMの信
号面に作成するための、原盤を、原盤をディスクモ−タ
(スピンドルモ−タ)で回転させながらレ−ザで、作成
するトラック上に原盤用ピットパタ−ンを形成していく
ことにより作成する。なお、ピットは、所定の幅と深さ
を有する小さなへこみ部であることもある。
−タ”1”が、各ピットのエッジに対応する。たとえ
ば、表1に示した8ビットのデ−タ”168”は”01
001001001001”のEFMチャンネルビット
パタ−ンに変換されるので、3ビットおきにデ−タ”
1”が現れる。したがい、8ビットのデ−タ”168”
に対応するピットパタ−ンは、1チャネルビットに対応
するピット長さをTとすると、間隔3T空けて配置され
た長さ3Tの2つのピットを含む。
ピットパタ−ンは、長さ11Tのピットを含む。なお、
表1に示したEFM変調方式では、最短のピット長は3
T、最長は11Tとなる。
OMの信号面に作成する。そして、ピットを作成したC
D−ROMの信号面の全面にアルミニュ−ム薄膜等の光
反射膜を蒸着し、透明の保護層を、その上に作成する。
は、ピット部分と非ピット部分(ランド部)での、光の
反射率が異なるので、再生時には、この光の反射率の変
化より、チャネルビットを再生し、データを再生してい
る。
ト部分での反射率の相違を利用してCD−ROM上に目
視可能な文字、図形パターンを、信号面上の一部に形成
する。
反射率の相違より、あるピットパタ−ンと、これと異な
るピットパタ−ンでは、平均的な光の反射率が異なるこ
とになる。そこで、あるピットパタ−ンを所望する文
字、図形パタ−ンの形状に集め、文字、図形パタ−ンの
外部には、これと異なるピットパタ−ンを配置するよう
にする。
タ”168”に対応するピットパタ−ンと、デ−タ”8
9”に対応するピットパタ−ンを用いる。
図形パタ−ンの1部を拡大した図である。ここで、デー
タは、同期パタ−ンや、誤り訂正用の情報等と共にフレ
−ムを構成し、このフレ−ムに対してピットパタ−ンが
作成される。したがい、実際には、データに対応するビ
ットパタ−ン間に、同期パタ−ンや誤り訂正用の情報の
チャネルビットに対応するビットパタ−ンが出現するこ
とになる。しかし、その割合は、データに対応するビッ
トパタ−ンに対してわずかである。そこで、図3では、
説明を明瞭にするために、仮に、データに対応するピッ
トパタ−ンのみでフレ−ムが構成されているものとして
示した。また、前述したマ−ジンビットに対応するピッ
トパタ−ンも省略して示した。
と外部の一方を長さ3Tのピット142を含む、デー
タ”89”に対応するピットパタ−ンで構成し、他方を
長さ11Tのピット143を含む、データ”168”に
対応するビットパタ−ンで構成した。前述したように、
EFM変調方式では、最短のピット長は3T、最長は1
1Tであるため、この両者のピットパタ−ン間の反射率
の差が最も大きいからである。
射率の差を有する他のピットパタ−ンを実現する他のデ
ータに組み合わせの対応する2種類のピットパタ−ンで
構成するようにしてもよい。また、文字、図形パタ−ン
内部と外部の一方をのみを、特定のデータ、望ましく
は、対応するピットパタ−ンの反射率が平均よりも高い
もしくは低いデータに対応するピットパタ−ンで構成
し、他方は、ランダムなデータの集合に対応するピット
パタ−ンの集合で構成するようにしてもよい。ピットは
目視上極めて小さく、ランダムなデータの集合に対応す
るピットパタ−ンの集合は、集合として平均的な反射率
を示すと考えられるからである。また、文字、図形パタ
−ンの内部と外部の一方を、複数の特定のデータの組み
合わせに対応するピットパタ−ンで構成するようにして
もよい。また、文字、図形パタ−ンの内部と外部の両方
を、複数の特定のデータの、異なる組み合わせに対応す
るピットパタ−ンで構成するようにしてもよい。
ータに対応するピットパタ−ンを用いて文字、図形パタ
−ンを形成する。逆に言えば、文字、図形パタ−ンの形
成は、通常のデータの記録と同様に行なうことができ
る。ただし、文字、図形パタ−ンを構成するピットパタ
−ンの作成は、高い位置精度で行なう必要がある。そこ
で、例えば、原盤に原盤用ピットパタ−ンを、原盤をデ
ィスクモ−タで回転させながらレ−ザを用いて形成する
際には、ディスクのディスクモ−タに取り付けたエンコ
−ダや、その他の測定手段を用いながら、厳密にピット
の形成位置を所望の位置に制御するようにする。
CAV方式いずれにおいても、文字、図形パタ−ンを形
成したCD−ROMを作成することができる。
て、文字、図形パタ−ンを形成したCD−ROMより、
コピ−版のCD−ROMを作成する場合を考える。
オリジナル盤、オリジナル盤をコピ−して作成したCD
−ROMをコピ−盤と呼ぶことにする。
には、前述したように原盤をディスクモ−タで回転させ
ながらレ−ザで原盤をトレ−スし、原盤用ピットパタ−
ンを原盤上に形成していくが、CLV方式によるCD−
ROMの原盤を製作する場合には、この際、原盤を回転
させるディスクモ−タの回転速度を次のように制御す
る。
される回転速度をディスクモ−タに設定し、レ−ザが原
盤上をトレ−スする線速度が一定となるように、この回
転速度を外径方向に行くに従って所定の割合で増加する
よう制御する。そして、所定のクロック周期で一つづつ
チャネルビットを読み出し、その値に基づいて、レ−ザ
の出力を制御する書き込み信号を生成しピットを作成し
ていく。
ックアップが再生した信号の周期が一定となるように、
回転速度を制御する。そして、光ピックアップが読みだ
した再生信号の値に基づいて、チャネルビット、データ
を復元していく。結果、線速度は、外径方向に行くに従
って所定の割合で増加する。
オリジナル盤の製作と同様に、所定の基準周波数によっ
て規定される回転速度をレ−ザが原盤上をトレ−スする
線速度が一定となるように制御しながら、オリジナル盤
より再生したチャネルビットを所定のクロック周期で一
つづつ読み出し、その値に基づいて、レ−ザの出力を制
御する書き込み信号を生成しピットを作成していく。
で、ピット間隔にズレを生じさせないためには、オリジ
ナル盤の原盤の作成の際にレ−ザが原盤上をトレ−スす
る線速度と、書き込み信号を生成するためのクロック周
期との関係と、コピ−盤の原盤の製作の際にレ−ザが原
盤上をトレ−スする線速度と、書き込み信号を生成する
ためのクロック周期との関係が一致している必要があ
る。
製作の際の書き込み信号を生成するためのクロック周期
が完全に一致していると仮定して考えても、基準周波数
や回転制御の精度の問題より、両者の線速度を完全に一
致させることは不可能である。したがい、オリジナル盤
とコピ−盤とでは、ピット間隔にズレが生じる。
作の際の書き込み信号を生成するためのクロック周期の
差も、原盤とコピ−盤の原盤製作時の線速度の差に換算
することとして、このピット間隔のズレを、オリジナル
盤再生時の線速度と、原盤とコピ−盤の原盤製作時の線
速度の差として検討する。
に順次隣接する3本のトラックT1、T2、T3の位置関
係を示す。また、点A、B、Cは、それぞれトラックT
1、T2、T3上のピットであり、垂直方向(径方向)に
一列に並び文字、図形パタ−ンの輪郭部を構成してい
る。
コピ−盤上では、点Aを基準にすると例えば点Bは点
B’に、また、点Cは点C’に相対的に移動する。
ジナル盤の原盤が線速度Vで1回転する時間に、コピ−
盤の原盤が線速度V+Δvで回転したみちのりの、1回
転からのズレ量に相当するので、式(1)のようにな
る。
半径である。
される信号面の内径R1は25mm、外径R2は58mm
であるから、信号面内におけるΔLは ΔL=(15.7〜36.4)×104(Δv/v)(μm) (2) となる。
θは θ=tan~1(p/ΔL) (3) で与えられる。なお、pはトラックのピッチでCD−R
OMでは1.6μmである。
×10~4とすると、ΔL=(15.7〜36.4)μ
m、θ=(5.8〜2.5)度となる。すなわち、トラ
ッキング線速度偏差率が10~4(0.01%)程度であ
ると、オリジナル盤上の文字、図形パタ−ンはコピ−盤
上でほぼ水平に傾くことになり、ほとんど識別できない
ことになる。
v)を1×10~5にすると、θ=(45.5〜23.
7)度となり、文字、図形パタ−ンは傾くものの、何と
か識別できる程度になる。
を、オリジナル盤と同じと見做せる程度に視認可能に形
成するには、書き込み信号を生成するためのクロック周
期が完全に一致しているとしても、線速度偏差率1×1
0~6以下で線速度を制御する必要がある。すなわち、極
く僅かな線速度の相違でも、文字、図形パタ−ン等が識
別不能となる程に大きい。
速度をこのような高い精度で制御することは技術的に極
めて困難である。また、書き込み信号を生成するための
クロック周期も、完全に一致することはないため、実施
は、これ以上の精度で線速度を制御する必要がある。
CDの規格では、トラッキング線速度を1.2〜1.4
m/secと比較的ゆるやかな範囲内に規定しているの
で、コピ−側ではオリジナル盤再生作成時の回転速度を
予め上記1×10~6以下の正確さで知ることはできな
い。
良好に形成したコピ−盤を得ようとするならば、線速度
を上記1×10~6以下の精度で少しづつ変化させながら
コピ−盤の原盤を作成し、文字、図形パタ−ンが現れる
トラッキング線速度を見出す必要がある。しかし、これ
は、技術的にも、作業効率から見ても殆ど現実性がな
い。
ようにゆるやかであるから、この規格値以下の線速度の
揺らぎがあっても問題にならない。そこで、オリジナル
盤の原盤製作時に、オリジナル盤から光ピックアップが
再生した信号の周期が一定となるように回転速度を制御
した場合に、線速度に前記規格内の揺らぎが生じる範囲
内で、意図的にピット間隔にランダムなゆらぎを持たせ
て製作するようにしてもよい。このようにすることによ
り、コピ−盤の原盤製作時に、これに相当するゆらぎを
線速度に与えなければ文字、図形パタ−ンを良好に形成
することはできなくなるからである。
パタ−ンを形成したCLV方式のオリジナルのCD−R
OMから得られる再生信号を用いてコピ−版のCD−R
OMを製造すると、コピ−版では、文字、図形パタ−ン
14が歪んだり、あるいは消滅する。この結果、CD−
ROMの再生内容を調べることなく、文字、図形パタ−
ン14の有無により、CD−ROMが不法なコピ−版で
あることを目視により識別することができるようにな
る。なお、従来からオリジナル盤上に文字、図形パタ−
ンのラベルを貼ったり、刻印することが行なわれている
が、このような機械的に設けた文字、図形パタ−ンは極
めてコピ−容易である。これに対して本実施例による文
字、図形パタ−ンは信号面のピットパタ−ンを用いて形
成されるので、前述したようにコピ−が極めて困難であ
る。
する。
方式のCD−ROMの一部の領域に、特に、CAV方式
によってピットを作成する領域を設け、この領域に前述
したように文字、図形パタ−ンを形成する。
形成する領域外の領域には、通常通りCLV方式でデー
タを記録する。ここで、オリジナル盤のデータをコピ−
するために、コピ−盤の製作を単純にCLV方式で行う
と、CLV方式のオリジナル盤上にCAV方式で形成さ
れた文字、図形パターンもCLV方式でコピ−される。
この結果、CAV方式で目視可能に記録された文字、図
形パターンは、前述した第1実施例に係るCD−ROM
と同様に、線速度の変化により、コピ−盤では変形が著
しく変形して目視不能となり、消滅したように見える。
オリジナル盤のCAV方式による領域に相当する領域の
みを、CAV方式によってコピ−盤の製作するために
は、オリジナル盤のCAV方式による領域の検出や、C
AV方式による領域の角速度の検出や、検出した内容に
適合した回転制御や書き込み周期の制御を伴うため困難
である。したがい、本第2実施例によれば、前述した第
1実施例同様、CD−ROMの再生内容を調べることな
く、文字、図形パタ−ン14の有無により、CD−RO
Mが不法なコピ−版であることを目視により識別するこ
とができるようになる。
盤のCLV方式によるデ−タ記録領域とCAV方式の文
字、図形パタ−ン領域の配置と線速度を示す。図中の、
横軸Rはディスクの回転中心から計った距離(半径)、
縦軸はその距離のトラックをトラッキングする線速度v
である。
V方式、内周から外周に向かって線速度が増加する部分
がCAV方式の部分である。
式を挿入するには幾つかの方法が考えられるが、実線で
示したCLV1−CAV1−CLV2をたどる方法は、
CLV領域とCAV領域間が線速度のギャップなしにつ
なげるので両領域の境界部でもデ−タを連続してスム−
ズに記録でき、また、デ−タの再生も容易になり、回転
速度制御も容易である。
AV2−CLV3やCLV1−CAV3−CLV4等を
たどる方法では、CLV領域とCAV領域間にトラッキ
ング線速度のずれがあるので、この境界部ではディスク
の回転速度を急速に変化させる必要がある。再生時も同
様である。しかし、CLVとCAVの領域間に大きなト
ラッキング線速度差を設定できるので、コピ−盤上で文
字、図形パタ−ンを確実に消滅させることができる。ま
た、後述するように再生装置においてCAV領域の有無
より、オリジナル盤かコピ−盤かの判別を行なうことが
できるようになる。
D−ROMに、CLV式によってピットパタ−ンを形成
する領域を設け、ここに文字、図形パターンを形成する
ようにするようにしてもよく、これによっても同様の効
果を得ることができる。
たCAV方式により文字、図形パターンを形成する領域
を複数設け、かつ、各CAV領域の角速度を相互に異な
るようにする。このようにすることにより、オリジナル
盤のCAV方式による領域の検出や、CAV方式による
領域の角速度を検出して、オリジナル盤と同じ領域構成
のCD−ROMを製作しようとする際の作業の困難度が
著しく高まるので、コピ−防止効果を一段と強めること
ができる。
の関係を示す。
CAV5等をディスク4の半径方向に分離して設けた場
合であり、各CAV領域とCLV領域の線速度は図5の
実線、または点線で示すように接続する。
CAV8等をディスク4の半径方向に隣接してして設け
た場合であり、各CAV領域CAV6、CAV8等とC
LV領域CLV5、CLV6間の線速度は例えば図7の
実線、または点線のように接続する。
周方向に区切って複数のCAV領域CAV9〜CAV1
1等を設けた場合である。各CAV領域CAV9、CA
V10、CAV11の線速度は例えば図8の実線、また
は点線のようにつなぎ、1周毎に元の線速度に戻るよう
にする。なお、各CAV領域の長さ(角度)は必ずしも
均等である必要はなく、また、各CAV領域間にはCL
V部分を適宜挿入することもできる。また、図6
(a)、(b)において、各CAV領域の角速度を互い
に異ならせる必要もなく、同じ角速度のCAV領域を存
在させてもよい。
字、図形パターンを目視可能に記録し、コピー盤をCA
V方式でコピーした場合でも、オリジナル盤と同じ角速
度(偏差率1×10~6以下)でコピーしないと目視不能
となるため、オリジナル盤のCAV方式による領域位置
や、CAV方式による領域の角速度を検出して、オリジ
ナル盤と同じく文字、図形パタ−ンの形成されたCD−
ROMを製作しようとしても、やはり、前記第1実施例
同様の困難を伴う。
式によって文字、図形パターンを形成する領域をCD−
ROMのデ−タ領域(プログラム領域)外に設け、その
分だけデ−タ記録容量を確保する。
る。
スタ−ト径(φ50)の位置から外周方向に向かって、
最大でもプログラム最大径(φ116)を越えない位置
まで順次記録される。したがい、デ−タ量が少ない場合
はデ−タが記録されるプログラム領域の外径はプログラ
ム最大径の内側になり、これをプログラムアウト径と呼
んでいる。また、そのプログラムアウト径の外側には”
0”デ−タを記録する−ドアウト領域と呼ばれる領域が
設けられる。
OC(table of content、プログラム
領域内のデ−タ索引情報等を記録する)が設けられ、こ
れをリ−ドイン領域と呼んでいる。
アウト領域の外側は共に鏡面で構成される。鏡面にはピ
ットがないため、光ピックアップは、この領域ではフォ
−カシング動作もトラッキング動作も行なうことができ
ない。
VもしくはCAV方式によって形成する領域を、リ−ド
イン領域の内側、リ−ドアウト領域の外側の、少なくと
もいづれか一方に設ける。
合には、図9に示すようにリ−ドアウト径(φ117)
の外側は、文字、図形パタ−ンを入れるには狭いので、
実際にはプログラムアウト径をφ111としてリ−ドア
ウト領域がリ−ドアウト径(φ117)より内側に設
け、その外側に文字、図形パタ−ンを形成する領域を設
けるようにするのがよい。
領域を設け、その外側に文字、図形パターンを形成する
領域を設けるようにしてもよい。または、リ−ドイン領
域の内側に細い鏡面領域を設け、その内側に文字、図形
パターンを形成する領域を設けるようにしてもよい。
側の鏡面を飛び越してデ−タ読み出し動作を行なうこと
はできない、したがい、鏡面部を設けるとその外側にあ
る文字、図形パターンデ−タは読み出されない。したが
ってコピ−版にはこの文字、図形パターンデ−タが記録
されなくなるので、後述するように、再生装置におい
て、再生時に、この文字、図形パターンの有無を、その
領域より再生したデータより判定すれば、オリジナル版
であるかコピ−版であるかを識別することができる。
−ROMを再生する再生装置についてのものである。
を示す。
M4から読み出された再生信号は前置増幅器6により増
幅、波形等価され、CDデジタル信号処理部408によ
りEFM復調され、CD−ROMコントローラ409に
送られる。CD−ROMコントローラ409は、受け取
ったデータの誤り訂正や元のデータ配列への復元を行な
った後データをホストシステム410に送る。ここで、
実際には、CD−ROMへの記録されるチャネルビット
パタ−ンは、スクランブルしたデータ列と誤り訂正符号
をEFM変調したものである。ただし、文字、図形パタ
−ンを形成する際に用いるチャネルビットパタ−ンは、
必ずしもデータをスクランブルして作成する必要はな
く、CD−ROMに記録するチャネルビットパタ−ンと
して直接作成するようにしてもよい。なお、スクランブ
ルしたデータ列と誤り訂正符号をEFM変調したチャネ
ルビットパタ−ンのピットパタ−ンで文字、図形パタ−
ンを形成する場合には、スクランブルの内容を考慮して
元のデータ列を作成するようにする。
楽用CDも利用可能である。音楽用CDを再生する場
合、CD−ROMコントローラ409は、復元したデー
タをD/A回路411に与える。D/A回路411は、
与えられたデータをアナログ信号に変換して出力する。
は、ホストシステム410よりのアクセスコマンドに基
づいて、アクセス制御部405を介して、サーボ回路4
04によるサ−ボ動作、ピックアップ送り装置406に
よる光ピックアップ3の移動動作を制御する。
スクモータ11の回転サ−ボは、サ−ボ回路404によ
って次のように行なわれる。
ボ系の構成を示した。
等化した再生信号より、前述した同期信号を抽出する。
f−V変換器7は同期信号をその周波数に比例する電圧
に変換する。位相比較器8は同期信号の周波数を水晶9
の発振周波数(基準周波数)と位相比較して位相ズレに
比例する誤差信号を加算回路10に送りf−V変換器7
の出力を補正する。加算回路10の出力は適宜増幅され
てディスクモ−タ11に送られ、回転数を制御する。ま
た、ディスクモ−タ11の実際の回転速度は、回転速度
検出器412によって検出され、CD−ROMコントロ
−ラ409に送られる。回転速度検出器412は、ディ
スクモータ11に取り付けたタコジェネレータやエンコ
−ダによって実現するこができる。
11は、同期信号周波数が一定に保たれるよう、その回
転数が制御される。ここで、CAV領域から読みだされた
同期信号の周波数が、位相比較器9の同期引込み範囲内
にあれば、CLV方式、CAV方式に関わり、ディスクモ−タ
11の回転数を、同期信号周波数が一定に保たれるよう
制御することができる。
1の回転速度が内周部から外周部に行くにつれて遅くな
るように制御されてトラックの線速度が一定に保たれ
る。また、CAV方式ではディスクモ−タ11の回転速度
が常に一定になるように制御される。なお、ここで、前
記第2実施例〜第4実施例において、CLV方式のCD−
ROM中に設けた、CAV方式によって文字、図形パタ−
ンを形成した領域も本再生装置で再生することができる
ように、CAV方式で用いる角速度を、位相比較器9の同
期引込み範囲を考慮して定めている。
の製作時には、CD−ROMにTOC(Table of conten
ts)情報として、ディスクが音楽用CDであるのかCD
−ROMであるかの識別情報が記録される。また、TO
Cに引き続いて記録されるプログラムJIS情報交換用
CD−ROMのボリューム及びファイルの構造(JIS
X0606−1990)で規定された領域(システム
領域等)に、CD−ROMの正規の提供者を示す所定の
パスワードを記憶しておく。パスワードは暗号化して記
憶するようにしてもよい。
ラ409内のメモリには、この前記第4実施例に係るC
D−ROMの正規の提供者が用いるパスワ−ドと、この
正規の提供者が提供するCD−ROMの文字、図形パタ
−ンを形成した領域の位置についての情報を記憶してお
く。この位置についての情報は、例えば、文字、図形パ
タ−ンを形成した領域のリ−ドアウト領域からの距離と
する。
Mに記憶する場合には、CD−ROMコントローラ40
9に、暗号化されたパスワードの解読手段を備えるよう
にする。
アウト領域の外側に記録された文字、図形パターンを形
成した領域の有無を検出し、これより再生しようとする
CD−ROMがオリジナル版であるかコピ−版であるの
かの真疑判定を行なう。なお、この文字、図形パターン
はCLV方式、あるいはCAV方式のいずれで形成されいても
よい。
処理の手順を示す。
コントローラ409は、新たなCD−ROMがマウント
されると、図10に示す処理を実行する。
TOC(Table of contents)情報を読み出してリードア
ウト位置を調べ、ステップ503にて当該ディスクが音
楽用CDかCD−ROMであるかを判別する。音楽用C
Dであれば、再生データをD/A回路に与える音楽用C
Dの再生処理を行なう。
に移り、TOCに引き続いて記録されているプログラム
JIS情報交換用CD−ROMのボリューム及びファイ
ルの構造(JIS X0606−1990)で規定され
た領域(システム領域等)の内容を調べて、CD−RO
Mの提供者のパスワードを検索し、ステップ505にて
パスワードがCD−ROMコントロ−ラ409内のメモ
リに記憶しておいたパスワ−ドと一致するかを調べ、一
致する場合にはステップ506へ移行して専用ディスク
ビットフラグをセットし、処理を終了する。ステップ5
05にてパスワードが不一致ならばステップ507へ移
行して専用ビットフラグをクリアし、処理を終了する。
OMコントローラ409は、次に、図13に示す処理を
実行する。ただし、ステップ503にてマウントされた
ディスクが音楽用CDと判定されている場合には、図1
3に示す処理を実行しない。
ディスクビットフラグを判定し、これがセットされてい
ればステップ1701以降のステップに移行し、専用デ
ィスクビットフラグがクリアされていればステップ60
3にて、従来と同様に、そのディスクの内容に応じた処
理を行う。もしくは、専用ディスクビットフラグがクリ
アされていれば、すなわち、パスワ−ドが一致しない場
合には、このディスクを排出する等の手法により利用不
可能とするようにすることもできる。
に記憶しておいた文字、図形パタ−ンを形成した領域の
位置についての情報を参照して、この領域を読みだす処
理を行なう。このとき、この領域の内側に鏡面領域が存
在しても、これを超えて、文字、図形パタ−ンを形成し
た領域を読みだすようにする。そして、ステップ170
2で、この文字、図形パタ−ン記録領域にデ−タが存在
するか否かを判定し、存在すれば正規のCD−ROMと
判定し、その後は、CD−ROMを再生し、データをホ
ストシステムに送る(ステップ610)。
タが存在しない場合には、当該CD−ROMがコピ−版
であることを表示したり、CD−ROMを排出したり、
再生動作を中止したりすることにより、このCD−RO
Mを利用不可能にする(ステップ612)。このような
処理の結果、オリジナル盤をフルコピ−したコピ−盤
は、再生装置で利用することができない。
プ502にて求めたリードアウト位置から先は読み出し
動作は行なわれない。
るCD−ROM、もしくは、前記第4実施例においてC
AV方式によって文字図形パタ−ンを形成したCD−R
OMを再生する再生装置についてのものである。
ターンがCAV方式で形成されているCD−ROMを対象
にする。
前記第5実施例に係る再生装置の構成と同じである。た
だし、本実施例では、文字、図形パターンがCAV方式で
記録されているか否かを判定する。一般的にコピ−CLV
方式とCAV方式を混在させたコピ−盤の製作は困難であ
るので、本実施例では、文字、図形パターンがCAV方式
で記録されている場合にはオリジナル盤と判定する。
と、CD−ROMコントローラ409は、次に、図13
に示す処理に代えて図14に示す処理を実行する。ただ
し、ステップ503にてマウントされたディスクが音楽
用CDと判定されている場合には、図14に示す処理を
実行しない。
ディスクビットフラグを判定し、これがセットされてい
ればステップ604以降のステップに移行し、専用ディ
スクビットフラグがクリアされていればステップ603
にて、従来同様、そのディスクの内容に応じた処理を行
う。
記憶しておいた文字、図形パタ−ンを形成した領域の位
置についての情報を参照して、文字、図形パターン記録
領域内のトラックmをアクセスする。次いでステップ6
05にて、トラックmリード時の回転速度を、回転速度
検出器412を介して検出する。
1トラック、リバースジャンプするよう(同じトラック
をトラッキングし続けるように)に制御し、ある特定の
データパタ−ンの再生タイミングから、次に、このデー
タパタ−ンが再生される時点までの経過時間を計測する
ことにより、1回転に要した時間を測定し、回転速度を
検出することもできる。また、この際、この特定のデー
タパタ−ンとしては、文字、図形の特徴的な部分に対応
するデータパタ−ンを用いることができる。なお、この
ようにして回転速度を検出する場合には、この特徴的な
部分のデータパタ−ンは、前記ディスクのメモリにパス
ワ−ドに対応づけて再生装置内のメモリに記憶させてお
くようにするのがよい。
ターン記録領域内のトラックmとは異なる任意のトラッ
クnをアクセスし、ステップ607にて、トラックnの
回転速度を同様にして検出する。
トラックmの回転速度を比較し、これらが一致していれ
ば、ステップ609へ移って文字、図形パタ−ンがCAV
方式で記録されている正規のCD−ROMと判定し、ス
テップ610に移る。ステップ610では、CD−RO
Mを再生し、データをホストシステムに送る。
が一致しない場合には、当該CD−ROMがコピ−版で
あることを表示したり、CD−ROMを排出したり、再
生動作を中止したりすることにより、このCD−ROM
を利用不可能にする(ステップ611、612)。
字、図形パタ−ンが形成されているオリジナル盤をCL
V方式でフルコピ−したコピ−盤は、再生装置で利用す
ることができない。
nとトラックmは、文字、図形パタ−ンの領域内の相互
にできるだけ離れた位置のものすることが望ましい。回
転速度の一致、不一致判定を確実に行なうことができる
からである。
二つより増やして、コピ−盤か否かの判定を、より確実
に行なうようにしてもよい。たとえば、文字、図形パタ
ーンの領域内の全トラックの回転速度を検出して、各検
出値の一致、不一致を求めるようにしてもよい。
する。
しているピットパタ−ンに対応するデータの値より、コ
ピ−盤の判定を行なう再生装置についてのものである。
例に係る再生装置の構成と同じである。ただし、CD−
ROMコントロ−ラ409には予め、文字、図形パター
ンを形成した領域を再生して得られるデータパタ−ンを
照合用データパタ−ンとして記憶しておく。また、図1
0に示す処理が終了すると、CD−ROMコントローラ
409は、次に、図12に示す処理に代えて図15に示
す処理を実行する。ただし、ステップ503にてマウン
トされたディスクが音楽用CDと判定されている場合に
は、図15に示す処理を実行しない。
ップ602にて専用ディスクビットフラグを判定し、こ
れがセットされていればステッ704以降のステップに
移行し、専用ディスクビットフラグがクリアされていれ
ばステップ603にて、従来同様、そのディスクの内容
に応じた処理を行う。
記憶しておいた文字、図形パタ−ンを形成した領域の位
置についての情報を参照して、文字、図形パターン記録
領域のデータを読み出し、次いで、ステップ705に
て、内部のメモリに予め記憶しておいた照合用のデータ
パタ−ンを読み出し、ステップ706にて、ステップ7
04で読みだしたデータのパタ−ンとステップ705に
て読み出したデータパタ−ンを照合する。そして、照合
した結果が一致すればステップ707に移って当該ディ
スクがオリジナル版であると判定し、ステップ708に
移る。ステップ708では、CD−ROMを再生し、デ
ータをホストシステムに送る。
OMがコピ−版であることを表示したり、CD−ROM
を排出したり、再生動作を中止したりすることにより、
このCD−ROMを利用不可能にする(ステップ70
9、710)。
せかけるために、文字、図形パタ−ンを印刷等の手法に
よってCD−ROM上に形成したコピ−盤を再生装置で
利用できなくすることができる。
ロ−ラ409内のメモリに予め記憶した照合用のデータ
パタ−ンは、CD−ROMの文字、図形パターンを形成
した領域を再生して得られるデータパタ−ン全体のとす
るのではなく、文字、図形パターンの中の特徴的な部分
に対応するデータパタ−ンのみとするようにしてもよ
い。
な、文字、図形パターンの中の特徴的な部分に対応する
データパタ−ンのみを記憶し、この部分のみを照合して
判定を行なうようにしてもよい。
1,トラック802,トラック803の内容のみを照合
すれば、文字、図形パターンの特徴に対応したデータパ
タ−ンを得ることができる。
周分のデ−タパタ−ンは必要ないので、文字、図形パタ
ーンの特徴部分に対応するセクタのみを読み出し照合す
るようにしてもよい。ここで、所定数のフレ−ムで1セ
クタが構成されており、各セクタにはセクタを識別する
ためのセクタ番号が与えられている。なお、この場合に
は、文字、図形パターンの特徴部分に対応するセクタを
アクセスするために必要となるトラック801、80
2,803等のトラック番号や、セクタ番号等はCD−
ROM409内のメモリに予め記憶しておくようにす
る。
め記憶しておくデータパタ−ンは、データパタ−ンに暗
号化、符号化処理を加えたものとし、メモリ容量を低減
するようにしてもよい。
の実施例を、情報記録媒体がCD−ROMである場合に
ついて説明した。
の他、光学的特徴を与えることにより情報を記録する他
の情報記録媒体、たとえばCD、ミニディスク、光ディ
スク、光磁気ディスクにも同様に適用することができ
る。また、たとえば、光カ−ドのような非ディスク型の
情報記録媒体にも適用することができる。
く。
したものである。
17(a)に示すカ−ド回転型と、同図(b)に示すヘ
ッド回転型と、同図(c)に示すカ−ド往復運動型、同
図(c)に示すビ−ムスキャン型とがある。
回転型は、記憶媒体の形状が異なるのみで、CD−RO
Mと本質的に同じである。したがって、これらの方式に
ついては、前記各実施例を、そのまま適用することがで
きる。
型についても、データに対応するピットパタ−ンで、コ
ピ−によっては再現困難な、文字、図形パタ−ンを形成
することができる。
商標、著作権に係る目視可能な文字、図形パタ−ンを形
成したCD−ROM等の光ディスクを得ることができ
る。
らコピ−版の光ディスクを製作すると、文字、図形パタ
−ンが歪んだり、あるいは目視不能となる。すなわち、
コピ−盤は、即座に目視により識別されてしまう。そし
て、このことをもって不法なコピ−を抑止する効果を期
待することができる。
割することによりさらに、コピ−版の光ディスクの文
字、図形パタ−ンの歪や、目視不能部分を顕在化するこ
とができる。さらに、各文字、図形パタ−ンを情報記録
用光ディスクのプログラムアウト径の外周部、またはリ
−ドインスタ−ト径の内周部に各文字、図形パタ−ンを
記録することにより、光ディスクの情報記録容量が損な
わずに、文字、図形パタ−ンを記録することができる。
され、再生装置はこのパスワ−ドと文字、図形パタ−ン
の領域の情報よりコピ−版を識別し、これを利用不可能
とする。
字、図形パタ−ン記録領域がCAV方式で記録されている
かよりコピ−版を識別し、これを利用不可能とする。ま
た、文字、図形パタ−ンの領域より読みだしたデ−タを
調べてコピ−版を識別し、これを利用不可能とする。
版物分野では、通常専用化した再生装置を用いる。そこ
で、本実施例に係る再生装置をこれに用いれば、不法な
コピ−による光ディスクは用できなくなるので、不法な
コピ−版の光ディスクの横行を抑止する効果を発揮する
ものと期待される。
式の光カ−ドに記録して光ディスクの場合と同様な効果
を得ることができる。
同様の製作工程によって原版を製作することができる、
コピ−によってパタ−ン形状を再現することが極めて困
難な、目視可能なパタ−ンを形成した情報記録媒体を提
供することができる。
て作成した情報記録媒体の利用を拒絶する再生装置を提
供することができる。
を示す図である。
トパタ−ンの形状を示す図である。
トパタ−ンを示す図である。
−した場合に生じるピットのずれを示す図である。
ックの半径位置と線速度の関係を示す図である。
字、図形パタ−領域ンの配置と、その記憶方式を示す図
である。
ックの半径位置と線速度の関係を示す図である。
ックの半径位置と線速度の関係を示す図である。
字、図形パタ−ン領域と鏡面部の配置を示す図である。
示すブロック図である。
サ−ボ系の構成を示すブロック図である。
ROMコントロ−ラが行なう処理の手順を示すフロ−チ
ャ−トである。
ROMコントロ−ラが行なう処理の手順を示すフロ−チ
ャ−トである。
ROMコントロ−ラが行なう処理の手順を示すフロ−チ
ャ−トである。
ROMコントロ−ラが行なう処理の手順を示すフロ−チ
ャ−トである。
ROMコントロ−ラ賀正号に用いる文字、図形パタ−ン
の特徴部の例を示す図である。
である。
Claims (21)
- 【請求項1】記録面を備え、当該記録面上の複数のトラ
ック上に形成された、記録しているデータに対応するピ
ットパタ−ンによって情報を記録する情報記録媒体であ
って、 光反射率の差によって目視可能なサイズの文字もしくは
図形のパタ−ンを記録面上に設けたパタ−ン表示用領域
に呈するように、特定のデータもしくはデータパタ−ン
に対応する、特定のピットパタ−ンが、集中的に形成さ
れた少なくとも1つの、前記録面上に設けられた領域を
有し、 前記特定のピットパタ−ンの平均の光反射率は、前記1
つの領域の周辺の領域の平均の光学的反射率と、目視に
よって感知可能な程度に異なっていることを特徴とする
情報記録媒体。 - 【請求項2】記録面を備え、当該記録面上の複数のトラ
ック上に形成された、記録しているデータに対応するピ
ットパタ−ンによって情報を記録する情報記録媒体ディ
スクであって、 光学的反射率の差によって目視可能なサイズの文字もし
くは図形のパタ−ンを記録面上に設けたパタ−ン表示用
領域に呈するように、記録面上に設けられた、少なくと
も2種類のデータもしくはデータパタ−ンに対応する、
平均の光学的反射率が目視によって感知可能な程度に異
なる少なくとも2種類のピットパタ−ンが、それぞれ集
中的に形成された少なくとも2つの領域を有することを
特徴とする情報記録媒体。 - 【請求項3】請求項1または2記載の情報記録媒体であ
って、 前記文字もしくは図形のパタ−ンは、前記情報記録媒体
に記録されている情報についての著作権の内容を表すパ
タ−ン、または、当該情報記録媒体もしくは当該情報記
録媒体に記録されているデータに与えられた商標、また
は、その他の当該情報記録媒体もしくは当該情報記録媒
体に記録されているデータに関する権利の内容を表すパ
タ−ンであることを特徴とする情報記録媒体。 - 【請求項4】記録面を備え、当該記録面上の複数のトラ
ック上に形成された、記録しているデータに対応するピ
ットパタ−ンによって情報を記録する光ディスクであっ
て、 光学的反射率の差によって目視可能なサイズの文字もし
くは図形のパタ−ンを記録面上に設けたパタ−ン表示用
領域に呈するように、記録面上に設けられた、特定のデ
ータもしくはデータパタ−ンに対応する、特定のピット
パタ−ンが、集中的に形成された少なくとも1つの領域
を有し、前記1種類のピットパタ−ンの平均の光学的反
射率は、前記1つの領域の周辺の領域の平均の光学的反
射率と、目視によって感知可能な程度に異なっているこ
とを特徴とする光ディスク。 - 【請求項5】記録面を備え、当該記録面上の複数のトラ
ック上に形成された、記録しているデータに対応するピ
ットパタ−ンによって情報を記録する光ディスクであっ
て、 光学的反射率の差によって目視可能なサイズの文字もし
くは図形のパタ−ンを記録面上に設けたパタ−ン表示用
領域に呈するように、記録面上に設けられた、少なくと
も2種類のデータもしくはデータパタ−ンに対応する、
平均の光学的反射率が目視によって感知可能な程度に異
なる少なくとも2種類のピットパタ−ンが、それぞれ集
中的に形成された少なくとも2つの領域を有することを
特徴とする光ディスク。 - 【請求項6】請求項4または5記載の光ディスクであっ
て、 前記文字もしくは図形のパタ−ンは、前記光ディスクに
記録されている情報についての著作権の内容を表すパタ
−ン、または、当該光ディスクもしくは当該光ディスク
に記録されているデータに与えられた商標、または、そ
の他の当該光ディスクもしくは当該光ディスクに記録さ
れているデータに関する権利の内容を表すパタ−ンであ
ることを特徴とする情報記録媒体。 - 【請求項7】請求項4または5記載の光ディスクであっ
て、 前記パタ−ン表示用領域に形成されたピットパタ−ンを
含め、光ディスクの記録面に形成された全てのピットパ
タ−ンは、前記トラックのトラッキング線速度を一定と
するCLV(constant line veloc
ity)方式に従って形成されていること特徴とする光
ディスク。 - 【請求項8】請求項4または5記載の光ディスクであっ
て、 前記パタ−ン表示用領域に形成されたピットパタ−ン形
成されたピットパタ−ンは、光ディスクの回転速度を一
定とするCAV(constant angular
velocity)方式に従って形成されており、前記
パタ−ン表示用領域以外の記録面上の領域に形成された
ピットパタ−ンは、前記トラックのトラッキング線速度
を一定とするCLV(constant line v
elocity)方式に従って形成されていること特徴
とする光ディスク。 - 【請求項9】請求項4または5記載の光ディスクであっ
て、 前記パタ−ン表示用領域に形成されたピットパタ−ン形
成されたピットパタ−ンは、前記トラックのトラッキン
グ線速度を一定とするCLV(constant li
ne velocity)方式に従って形成されてお
り、前記パタ−ン表示用領域以外の記録面上の領域に形
成されたピットパタ−ンは、光ディスクの回転速度を一
定とするCAV(constant angular
velocity)方式に従って形成されていること特
徴とする光ディスク。 - 【請求項10】請求項8または9記載の光ディスクであ
って、 光ディスクの記録面上に、複数の前記パタ−ン表示用領
域を有し、 前記CAV(constant angular ve
locity)方式に従ってピットパタ−ンが形成され
た領域内のトラックのうち、CLV(constant
line velocity)方式に従ってピットパ
タ−ンが形成された領域に隣接するトラックのピット
は、当該隣接する領域におけるピットの単位長と、ほぼ
等しい単位長によって形成されていることを特徴とする
光ディスク。 - 【請求項11】請求項7、8または9記載の光ディスク
であって、 光ディスクの記録面上に、複数の前記パタ−ン表示用領
域を有することを特徴とする光ディスク。 - 【請求項12】請求項10または11記載の光ディスク
であって、 前記複数の前記パタ−ン表示用領域は、相互に分離した
複数の環状の領域であることを特徴とする光ディスク。 - 【請求項13】請求項10または11記載の光ディスク
であって、 前記複数の前記パタ−ン表示用領域は、順次隣接する複
数の環状の領域であることを特徴とする光ディスク。 - 【請求項14】請求項10または11記載の光ディスク
であって、 前記複数の前記パタ−ン表示用領域は、環状の記録領域
内を円周方向について分割した複数の領域であることを
特徴とする光ディスク。 - 【請求項15】請求項4、5、6、7、8または9記載
の光ディスクであって、 前記パタ−ン表示用領域は、データの記録領域の終了位
置を示すリ−ドアウト領域の外周側と、データの記録領
域の開始位置を示すリ−ドイン領域の内周側とのうち
の、少なくとも一方に、設けられていることを特徴とす
る光ディスク。 - 【請求項16】請求項4、5、6、7、8または9記載
の光ディスクであって、 前記パタ−ン表示用領域は、データの記録領域の終了位
置を示すリ−ドアウト領域の外周側に設けられており、 前記パタ−ン表示用領域とリ−ドアウト領域との間に
は、ピットの存在しない鏡面領域が設けられていること
を特徴とする光ディスク。 - 【請求項17】請求項4、5、6、7、8または9記載
の光ディスクであって、 前記パタ−ン表示用領域は、データの記録領域の開始位
置を示すリ−ドインスタ−ト領域の内周側に設けられて
おり、 前記パタ−ン表示用領域とリ−ドイン領域との間には、
ピットの存在しない鏡面領域が設けられていることを特
徴とする光ディスク。 - 【請求項18】請求項4、5、16または17記載の光
ディスクを再生する再生装置であって、 前記請求項4、5、16または17記載の光ディスクの
前記パタ−ン表示用領域の位置を特定する位置情報を記
憶するメモリと、装着された光ディスクに記録されたデ
ータを再生する再生手段と、前記メモリに記憶した位置
情報で特定される、装着された光ディスクの記録面上の
領域よりデータを前記再生手段を介して再生する手段
と、前記位置情報で特定される、装着された光ディスク
の記録面上の領域よりデータを再生できなかった場合
に、装着された光ディスクの以降の再生を中止する再生
抑止手段とを有することを特徴とする再生装置。 - 【請求項19】請求項8記載の光ディスクを再生する再
生装置であって、 装着された光ディスクを回転する回転手段と、光ディス
クのトラック上をトレ−スし、トラック上に形成された
ピットパタ−ンを検出する光ピックアップと、ピットパ
タ−ンの検出周波数が一定になるように前記回転手段の
回転速度を制御する回転制御手段と、前記回転手段の回
転速度を検出する回転速度検出手段と、前記請求項8記
載の光ディスクの前記パタ−ン表示用領域の位置を特定
する位置情報を記憶するメモリと、前記メモリに記憶し
た位置情報で特定される、装着された光ディスクの記録
面上の領域の少なくとも2つのトラックをアクセスする
手段と、前記回転速度検出手段が検出した、前記少なく
とも2つのトラックのアクセス時の前記回転手段の回転
速度より、当該前記メモリに記憶した位置情報で特定さ
れる、装着された光ディスクの記録面上の領域に前記C
AV方式に従ってピットパタ−ンが形成されているか否
かを判定し、形成されていなかった場合に、装着された
光ディスクの以降の再生を中止する再生抑止手段とを有
することを特徴とする再生装置。 - 【請求項20】請求項4または5記載の光ディスクを再
生する再生装置であって、 前記請求項4または5記載の光ディスクの前記パタ−ン
表示用領域の位置を特定する位置情報と、所定の照合用
データを記憶するメモリと、装着された光ディスクに記
録されたデータを再生する再生手段と、前記メモリに記
憶した位置情報で特定される、装着された光ディスクの
記録面上の領域よりデータを前記再生手段を介して再生
する手段と、再生したデータと前記メモリに記憶した照
合用データとを照合し、2つのデータが整合しなかった
場合に、装着された光ディスクの以降の再生を中止する
再生抑止手段とを有することを特徴とする再生装置。 - 【請求項21】請求項18、19、20記載の再生装置
であって、 前記メモリは、所定の照合用パスワ−ドを記憶し、 前記再生抑止手段は、装着された光ディスクより再生し
たパスワ−ドと前記メモリに記憶した照合用パスワ−ド
が整合したか否かに応じて、装着された光ディスクの以
降の再生を中止するか否かを決定することを特徴とする
再生装置。
Priority Applications (9)
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---|---|---|---|
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