JP2852181B2 - 情報記録媒体および光ディスク - Google Patents
情報記録媒体および光ディスクInfo
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- JP2852181B2 JP2852181B2 JP6065224A JP6522494A JP2852181B2 JP 2852181 B2 JP2852181 B2 JP 2852181B2 JP 6065224 A JP6065224 A JP 6065224A JP 6522494 A JP6522494 A JP 6522494A JP 2852181 B2 JP2852181 B2 JP 2852181B2
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Description
等の、光学的特徴によって情報を記録する情報記録媒体
に関し、特に、情報記録媒体の不法なコピーを抑止する
技術に関するものである。
録する情報記録媒体の代表的なものの一つとして、光デ
ィスクの一種であるCD−ROM(compact d
iscread only memory)を挙げるこ
とができる。
隔のピットを用いて記録するCLV(constant
line velocity)方式を採用している。
このCLV方式は、常にCD−ROMの中心に対する角
が一定となるように、その径方向位置に応じて定めた間
隔のピットを用いて記録したCAV(constant
angular velocity)方式よりも、C
D−ROMのデータ容量を大きくすることができる。ま
た、CLV方式およびCAV方式によらず、CD−RO
Mでは、フレームを記録の単位にしている。図18に示
すように、フレーム1は、固定長のデータと、先頭に付
加された同期信号2より構成される。
CAV方式を混在させることも可能である。
載の技術では、光ディスクに、CLV方式による記録領
域と、CAV方式による記録領域を設け、このCAV方
式による記録領域に静止画データ等を記録している。ま
た、特公平5−33470号公報記載の技術では、CL
V方式による記録領域とCAV方式による記録領域を設
けると共に、各記録領域の位置をアドレス情報として別
途記録している。そして、このアドレス情報を、CLV
方式による記録領域とCAV方式による記録領域との間
の、ディスクモータの回転制御の切り替えに用いてい
る。
ウェアや文書データやイメージデータの記録等、広くデ
ジタルデータの記録に用いられている。
種ソフトウェアや文書データ等は、通常、著作権の保護
下にあるが、従来、CD−ROMの不法なコピー版の製
作、販売が後を断たなかった。
辞書等の電子出版物の分野では、不法なコピー版の製作
が組織的に行なわれることが多く、正常な商取引を阻害
する要因となっていた。
コピー版の製作は、光ディスクの情報記録面に記録され
たピット配列の形状をプラスチック材等を用いて型取り
し、この方を用いて不法なコピー版の光ディスクの原盤
を製作することにより行なうことができる。しかし、こ
の型取りする技術では、光ディスクの保護膜を除去して
ピット配列面を露出して型を取る必要があるために、保
護膜を除去する過程でピットの形状が損なわれ、正確な
コピー版を製作できないことが多い。特に、強固な保護
膜を備えた光ディスクのコピー版の製作は極めて困難で
ある。
タを読み取り、読み取ったデータを用いて、正規の光デ
ィスクを製作する場合と同様にコピー版の光ディスクの
原盤を製作することが行なわれている。
製造の防止のために、従来は、光ディスクの表面に、著
作権を文字、図形等の刻印、印刷により表示している。
来の技術としては、たとえば、次のような技術が知られ
ている。
が通常はデータとしては読み出せないことを利用したも
のとして、特開平4−286768号公報記載の技術が
知られている。この技術では、あらかじめ前述した同期
信号2の一部を他の信号に置換して記録しておき、再生
時にこの置換信号の有無を特に検出して、置換信号が無
い場合には、この光ディスクを不法なコピー版であると
判定する。
光ディスクの信号記録層の表面に可視パターンを形成す
ることが開示されている。また、特開平2−17994
1号公報には、光ディスクの信号面のピット形状を変え
ることにより、視認できる模様等を形成することが開示
されている。
768号公報記載の技術によれば、前述した置換信号を
含む同期信号2自体は再生することができるのであるか
ら、置換信号を含む同期信号2を記憶した不法コピー版
の光ディスクを製作することは、さほど困難ではない。
平2−179941号公報記載の技術によれば、通常の
光ディスクの原盤の製作工程に加え、別途、文字、図形
等を形成する工程を追加する必要がある。
によって原版を製作することができる、コピー版の情報
記録媒体において形状を再現することが極めて困難な目
視可能パターンを形成した情報記録媒体を提供すること
を目的とする。
て作成した情報記録媒体の利用を拒絶することのできる
再生装置を提供することを目的とする。
発明は、たとえば、記録面を備え、当該記録面上の複数
のトラック上に形成された、記録しているデータに対応
するピットパターンによって情報を記録する光ディスク
等の情報記録媒体であって、光反射率の差によって目視
可能なサイズの文字もしくは図形のパターンを記録面上
に設けたパターン表示用領域に呈するように、特定のデ
ータもしくはデータパターンに対応する、特定のピット
パターンが、集中的に形成された少なくとも1つの、前
記録面上に設けられた領域を有し、前記特定のピットパ
ターンの平均の光反射率は、前記1つの領域の周辺の領
域の平均の光学的反射率と、目視によって感知可能な程
度に異なっていることを特徴とする情報記録媒体を提供
する。
クである場合に、これを再生する再生装置として、光デ
ィスクの前記パターン表示用領域の位置を特定する位置
情報を記憶するメモリと、装着された光ディスクに記録
されたデータを再生する再生手段と、前記メモリに記憶
した位置情報で特定される、装着された光ディスクの記
録面上の領域よりデータを前記再生手段を介して再生す
る手段と、前記位置情報で特定される、装着された光デ
ィスクの記録面上の領域よりデータを再生できなかった
場合に、装着された光ディスクの以降の再生を中止する
再生抑止手段とを有することを特徴とする再生装置を提
供する。
特定のデータもしくはデータパターンに対応する、特定
のピットパターンを集中的に形成することにより目視可
能な文字、図形パターンを情報記録媒体上に表す。
タをコピーしてコピー盤を製作すると、精度上の問題よ
りずれる。また、このずれを、ピットパターンの配置に
より形作られる文字、図形パターンが大きく変形しない
程度に収めることは極めて困難である。したがって、コ
ピー盤では、元の情報記録媒体に存在した文字、図形パ
ターンを、同様にコピー盤にもコピーすることは極めて
困難である。
れた光ディスクの文字、図形パターンの存在する領域よ
り、データを再生し、データを再生できなかった場合
に、装着された光ディスクの以降の再生を中止する。し
たがって、データコピーでは無い、何らかの他の手段に
より文字、図形パターンを光ディスクに形成したとして
も、これを再生し利用できない。すなわち、このような
コピー盤は、本発明に係る再生装置において利用を拒絶
される。
あるCD−ROMである場合を例にとり、本発明に係る
情報記録媒体と、これを再生する再生装置の実施例につ
いて説明する。
号面を示す。
に、目視可能な文字、図形パターン14を設ける。文
字、図形パターン14は、当該CD−ROMに記憶され
たデータ、プログラムの版権、著作権を表す内容、当該
CD−ROMに記憶されたデータもしくは当該CD−R
OM自身の商標、その他の、当該CD−ROMに記憶さ
れたデータもしくは当該CD−ROM自身に関する権利
の内容を表すものとする。ただし、これ以外のものであ
っても、もちろんよい。
うにして形成するかについて説明する。
OMの信号面に記録されるかについて説明する。
に使われるEFM(eight to fourtee
n modulation)方式によりデータを変調
し、CLV方式で信号面に記録する。
データを同表の右欄に示す14ビットのEFMチャンネ
ルビットパターンに変換する。そして、これに3ビット
のマージンビットを加えた17チャネルビットパターン
を生成し、これをCD−ROMに記録する単位とする。
を有する小さな突部(ピット)の、チャンネルビットパ
ターンの値に応じて定まるパターンをCD−ROMの信
号面に作成するための、原盤を、原盤をディスクモータ
(スピンドルモータ)で回転させながらレーザで、作成
するトラック上に原盤用ピットパターンを形成していく
ことにより作成する。なお、ピットは、所定の幅と深さ
を有する小さなへこみ部であることもある。
ータ”1”が、各ピットのエッジに対応する。たとえ
ば、表1に示した8ビットのデータ”168”は”01
001001001001”のEFMチャンネルビット
パターンに変換されるので、3ビットおきにデータ”
1”が現れる。したがって、8ビットのデータ”16
8”に対応するピットパターンは、1チャネルビットに
対応するピット長さをTとすると、間隔3T空けて配置
された長さ3Tの2つのピットを含む。
ピットパターンは、長さ11Tのピットを含む。なお、
表1に示したEFM変調方式では、最短のピット長は3
T、最長は11Tとなる。
OMの信号面に作成する。そして、ピットを作成したC
D−ROMの信号面の全面にアルミニウム薄膜等の光反
射膜を蒸着し、透明の保護層を、その上に作成する。
は、ピット部分と非ピット部分(ランド部)での、光の
反射率が異なるので、再生時には、この光の反射率の変
化より、チャネルビットを再生し、データを再生してい
る。
ト部分での反射率の相違を利用してCD−ROM上に目
視可能な文字、図形パターンを、信号面上の一部に形成
する。
反射率の相違より、あるピットパターンと、これと異な
るピットパターンでは、平均的な光の反射率が異なるこ
とになる。そこで、あるピットパターンを所望する文
字、図形パターンの形状に集め、文字、図形パターンの
外部には、これと異なるピットパターンを配置するよう
にする。
タ”168”に対応するピットパターンと、データ”8
9”に対応するピットパターンを用いる。
図形パターンの1部を拡大した図である。ここで、デー
タは、同期パターンや、誤り訂正用の情報等と共にフレ
ームを構成し、このフレームに対してピットパターンが
作成される。したがって、実際には、データに対応する
ビットパターン間に、同期パターンや誤り訂正用の情報
のチャネルビットに対応するビットパターンが出現する
ことになる。しかし、その割合は、データに対応するビ
ットパターンに対してわずかである。そこで、図3で
は、説明を明瞭にするために、仮に、データに対応する
ピットパターンのみでフレームが構成されているものと
して示した。また、前述したマージンビットに対応する
ピットパターンも省略して示した。
と外部の一方を長さ3Tのピット142を含む、デー
タ”168”に対応するピットパターンで構成し、他方
を長さ11Tのピット143を含む、データ”89”に
対応するピットパターンで構成した。前述したように、
EFM変調方式では、最短のピット長は3T、最長は1
1Tであるため、この両者のピットパターン間の反射率
の差が最も大きいからである。
射率の差を有する他のピットパターンを実現する他のデ
ータに組み合わせの対応する2種類のピットパターンで
構成するようにしてもよい。また、文字、図形パターン
内部と外部の一方をのみを、特定のデータ、望ましく
は、対応するピットパターンの反射率が平均よりも高い
もしくは低いデータに対応するピットパターンで構成
し、他方は、ランダムなデータの集合に対応するピット
パターンの集合で構成するようにしてもよい。ピットは
目視上極めて小さく、ランダムなデータの集合に対応す
るピットパターンの集合は、集合として平均的な反射率
を示すと考えられるからである。また、文字、図形パタ
ーンの内部と外部の一方を、複数の特定のデータの組み
合わせに対応するピットパターンで構成するようにして
もよい。また、文字、図形パターンの内部と外部の両方
を、複数の特定のデータの、異なる組み合わせに対応す
るピットパターンで構成するようにしてもよい。
ータに対応するピットパターンを用いて文字、図形パタ
ーンを形成する。逆に言えば、文字、図形パターンの形
成は、通常のデータの記録と同様に行なうことができ
る。ただし、文字、図形パターンを構成するピットパタ
ーンの作成は、高い位置精度で行なう必要がある。そこ
で、例えば、原盤に原盤用ピットパターンを、原盤をデ
ィスクモータで回転させながらレーザを用いて形成する
際には、ディスクのディスクモータに取り付けたエンコ
ーダや、その他の測定手段を用いながら、厳密にピット
の形成位置を所望の位置に制御するようにする。
CAV方式いずれにおいても、文字、図形パターンを形
成したCD−ROMを作成することができる。
て、文字、図形パターンを形成したCD−ROMより、
コピー版のCD−ROMを作成する場合を考える。
オリジナル盤、オリジナル盤をコピーして作成したCD
−ROMをコピー盤と呼ぶことにする。
には、前述したように原盤をディスクモータで回転させ
ながらレーザで原盤をトレースし、原盤用ピットパター
ンを原盤上に形成していくが、CLV方式によるCD−
ROMの原盤を製作する場合には、この際、原盤を回転
させるディスクモータの回転速度を次のように制御す
る。
される回転速度をディスクモータに設定し、レーザが原
盤上をトレースする線速度が一定となるように、この回
転速度を外径方向に行くに従って所定の割合で増加する
よう制御する。そして、所定のクロック周期で一つづつ
チャネルビットを読み出し、その値に基づいて、レーザ
の出力を制御する書き込み信号を生成しピットを作成し
ていく。
ックアップが再生した信号の周期が一定となるように、
回転速度を制御する。そして、光ピックアップが読みだ
した再生信号の値に基づいて、チャネルビット、データ
を復元していく。結果、線速度は、外径方向に行くに従
って所定の割合で増加する。
オリジナル盤の製作と同様に、所定の基準周波数によっ
て規定される回転速度をレーザが原盤上をトレースする
線速度が一定となるように制御しながら、オリジナル盤
より再生したチャネルビットを所定のクロック周期で一
つづつ読み出し、その値に基づいて、レーザの出力を制
御する書き込み信号を生成しピットを作成していく。
で、ピット間隔にズレを生じさせないためには、オリジ
ナル盤の原盤の作成の際にレーザが原盤上をトレースす
る線速度と、書き込み信号を生成するためのクロック周
期との関係と、コピー盤の原盤の製作の際にレーザが原
盤上をトレースする線速度と、書き込み信号を生成する
ためのクロック周期との関係が一致している必要があ
る。
製作の際の書き込み信号を生成するためのクロック周期
が完全に一致していると仮定して考えても、基準周波数
や回転制御の精度の問題より、両者の線速度を完全に一
致させることは不可能である。したがって、オリジナル
盤とコピー盤とでは、ピット間隔にズレが生じる。
作の際の書き込み信号を生成するためのクロック周期の
差も、原盤とコピー盤の原盤製作時の線速度の差に換算
することとして、このピット間隔のズレを、オリジナル
盤再生時の線速度と、原盤とコピー盤の原盤製作時の線
速度の差として検討する。
に順次隣接する3本のトラックT1、T2、T3の位置関
係を示す。また、点A、B、Cは、それぞれトラックT
1、T2、T3上のピットであり、垂直方向(径方向)に
一列に並び文字、図形パターンの輪郭部を構成してい
る。
コピー盤上では、点Aを基準にすると例えば点Bは点
B’に、また、点Cは点C’に相対的に移動する。
ジナル盤の原盤が線速度Vで1回転する時間に、コピー
盤の原盤が線速度V+Δvで回転したみちのりの、1回
転からのズレ量に相当するので、式(1)のようにな
る。
半径である。
される信号面の内径R1は25mm、外径R2は58mm
であるから、信号面内におけるΔLは ΔL=(15.7〜36.4)×104(Δv/v)(μm) (2) となる。
θは θ=tan-1(p/ΔL) (3) で与えられる。なお、pはトラックのピッチでCD−R
OMでは1.6μmである。
×10-4とすると、ΔL=(15.7〜36.4)μ
m、θ=(5.8〜2.5)度となる。すなわち、トラ
ッキング線速度偏差率が10-4(0.01%)程度であ
ると、オリジナル盤上の文字、図形パターンはコピー盤
上でほぼ水平に傾くことになり、ほとんど識別できない
ことになる。
v)を1×10-5にすると、θ=(45.5〜23.
7)度となり、文字、図形パターンは傾くものの、何と
か識別できる程度になる。
を、オリジナル盤と同じと見做せる程度に視認可能に形
成するには、書き込み信号を生成するためのクロック周
期が完全に一致しているとしても、線速度偏差率1×1
0-6以下で線速度を制御する必要がある。すなわち、極
く僅かな線速度の相違でも、文字、図形パターン等が識
別不能となる程に大きい。
速度をこのような高い精度で制御することは技術的に極
めて困難である。また、書き込み信号を生成するための
クロック周期も、完全に一致することはないため、実施
は、これ以上の精度で線速度を制御する必要がある。
CDの規格では、トラッキング線速度を1.2〜1.4
m/secと比較的ゆるやかな範囲内に規定しているの
で、コピー側ではオリジナル盤再生作成時の回転速度を
予め上記1×10-6以下の正確さで知ることはできな
い。
良好に形成したコピー盤を得ようとするならば、線速度
を上記1×10-6以下の精度で少しづつ変化させながら
コピー盤の原盤を作成し、文字、図形パターンが現れる
トラッキング線速度を見出す必要がある。しかし、これ
は、技術的にも、作業効率から見ても殆ど現実性がな
い。
ようにゆるやかであるから、この規格値以下の線速度の
揺らぎがあっても問題にならない。そこで、オリジナル
盤の原盤製作時に、オリジナル盤から光ピックアップが
再生した信号の周期が一定となるように回転速度を制御
した場合に、線速度に前記規格内の揺らぎが生じる範囲
内で、意図的にピット間隔にランダムなゆらぎを持たせ
て製作するようにしてもよい。このようにすることによ
り、コピー盤の原盤製作時に、これに相当するゆらぎを
線速度に与えなければ文字、図形パターンを良好に形成
することはできなくなるからである。
パターンを形成したCLV方式のオリジナルのCD−R
OMから得られる再生信号を用いてコピー版のCD−R
OMを製造すると、コピー版では、文字、図形パターン
14が歪んだり、あるいは消滅する。この結果、CD−
ROMの再生内容を調べることなく、文字、図形パター
ン14の有無により、CD−ROMが不法なコピー版で
あることを目視により識別することができるようにな
る。なお、従来からオリジナル盤上に文字、図形パタ−
ンのラベルを貼ったり、刻印することが行なわれている
が、このような機械的に設けた文字、図形パターンは極
めてコピー容易である。これに対して本実施例による文
字、図形パターンは信号面のピットパターンを用いて形
成されるので、前述したようにコピーが極めて困難であ
る。
する。
方式のCD−ROMの一部の領域に、特に、CAV方式
によってピットを作成する領域を設け、この領域に前述
したように文字、図形パターンを形成する。
形成する領域外の領域には、通常通りCLV方式でデー
タを記録する。ここで、オリジナル盤のデータをコピー
するために、コピー盤の製作を単純にCLV方式で行う
と、CLV方式のオリジナル盤上にCAV方式で形成さ
れた文字、図形パターンもCLV方式でコピーされる。
この結果、CAV方式で目視可能に記録された文字、図
形パターンは、前述した第1実施例に係るCD−ROM
と同様に、線速度の変化により、コピー盤では変形が著
しく変形して目視不能となり、消滅したように見える。
オリジナル盤のCAV方式による領域に相当する領域の
みを、CAV方式によってコピー盤の製作するために
は、オリジナル盤のCAV方式による領域の検出や、C
AV方式による領域の角速度の検出や、検出した内容に
適合した回転制御や書き込み周期の制御を伴うため困難
である。したがって、本第2実施例によれば、前述した
第1実施例同様、CD−ROMの再生内容を調べること
なく、文字、図形パターン14の有無により、CD−R
OMが不法なコピー版であることを目視により識別する
ことができるようになる。
盤のCLV方式によるデータ記録領域とCAV方式の文
字、図形パターン領域の配置と線速度を示す。図中の、
横軸Rはディスクの回転中心から計った距離(半径)、
縦軸はその距離のトラックをトラッキングする線速度v
である。
V方式、内周から外周に向かって線速度が増加する部分
がCAV方式の部分である。
式を挿入するには幾つかの方法が考えられるが、実線で
示したCLV1−CAV1−CLV2をたどる方法は、
CLV領域とCAV領域間が線速度のギャップなしにつ
なげるので両領域の境界部でもデータを連続してスムー
ズに記録でき、また、データの再生も容易になり、回転
速度制御も容易である。
AV2−CLV3やCLV1−CAV3−CLV4等を
たどる方法では、CLV領域とCAV領域間にトラッキ
ング線速度のずれがあるので、この境界部ではディスク
の回転速度を急速に変化させる必要がある。再生時も同
様である。しかし、CLVとCAVの領域間に大きなト
ラッキング線速度差を設定できるので、コピー盤上で文
字、図形パターンを確実に消滅させることができる。ま
た、後述するように再生装置においてCAV領域の有無
より、オリジナル盤かコピー盤かの判別を行なうことが
できるようになる。
D−ROMに、CLV式によってピットパターンを形成
する領域を設け、ここに文字、図形パターンを形成する
ようにするようにしてもよく、これによっても同様の効
果を得ることができる。
たCAV方式により文字、図形パターンを形成する領域
を複数設け、かつ、各CAV領域の角速度を相互に異な
るようにする。このようにすることにより、オリジナル
盤のCAV方式による領域の検出や、CAV方式による
領域の角速度を検出して、オリジナル盤と同じ領域構成
のCD−ROMを製作しようとする際の作業の困難度が
著しく高まるので、コピー防止効果を一段と強めること
ができる。
の関係を示す。
CAV5等をディスク4の半径方向に分離して設けた場
合であり、各CAV領域とCLV領域の線速度は図5の
実線、または点線で示すように接続する。
CAV8等をディスク4の半径方向に隣接してして設け
た場合であり、各CAV領域CAV6、CAV8等とC
LV領域CLV5、CLV6間の線速度は例えば図7の
実線、または点線のように接続する。
周方向に区切って複数のCAV領域CAV9〜CAV1
1等を設けた場合である。各CAV領域CAV9、CA
V10、CAV11の線速度は例えば図8の実線、また
は点線のようにつなぎ、1周毎に元の線速度に戻るよう
にする。なお、各CAV領域の長さ(角度)は必ずしも
均等である必要はなく、また、各CAV領域間にはCL
V部分を適宜挿入することもできる。また、図6
(a)、(b)において、各CAV領域の角速度を互い
に異ならせる必要もなく、同じ角速度のCAV領域を存
在させてもよい。
字、図形パターンを目視可能に記録し、コピー盤をCA
V方式でコピーした場合でも、オリジナル盤と同じ角速
度(偏差率1×10-6以下)でコピーしないと目視不能
となるため、オリジナル盤のCAV方式による領域位置
や、CAV方式による領域の角速度を検出して、オリジ
ナル盤と同じく文字、図形パターンの形成されたCD−
ROMを製作しようとしても、やはり、前記第1実施例
同様の困難を伴う。
式によって文字、図形パターンを形成する領域をCD−
ROMのデータ領域(プログラム領域)外に設け、その
分だけデータ記録容量を確保する。
る。
スタート径(φ50)の位置から外周方向に向かって、
最大でもプログラム最大径(φ116)を越えない位置
まで順次記録される。したがって、データ量が少ない場
合はデータが記録されるプログラム領域の外径はプログ
ラム最大径の内側になり、これをプログラムアウト径と
呼んでいる。また、そのプログラムアウト径の外側に
は”0”データを記録するリードアウト領域と呼ばれる
領域が設けられる。
OC(table of content、プログラム
領域内のデータ索引情報等を記録する)が設けられ、こ
れをリードイン領域と呼んでいる。
アウト領域の外側は共に鏡面で構成される。鏡面にはピ
ットがないため、光ピックアップは、この領域ではフォ
ーカシング動作もトラッキング動作も行なうことができ
ない。
VもしくはCAV方式によって形成する領域を、リード
イン領域の内側、リードアウト領域の外側の、少なくと
もいづれか一方に設ける。
合には、図9に示すようにリードアウト径(φ117)
の外側は、文字、図形パターンを入れるには狭いので、
実際にはプログラムアウト径をφ111としてリードア
ウト領域がリードアウト径(φ117)より内側に設
け、その外側に文字、図形パターンを形成する領域を設
けるようにするのがよい。
領域を設け、その外側に文字、図形パターンを形成する
領域を設けるようにしてもよい。または、リードイン領
域の内側に細い鏡面領域を設け、その内側に文字、図形
パターンを形成する領域を設けるようにしてもよい。
側の鏡面を飛び越してデータ読み出し動作を行なうこと
はできない、したがって、鏡面部を設けるとその外側に
ある文字、図形パターンデータは読み出されない。した
がってコピー版にはこの文字、図形パターンデータが記
録されなくなるので、後述するように、再生装置におい
て、再生時に、この文字、図形パターンの有無を、その
領域より再生したデータより判定すれば、オリジナル版
であるかコピー版であるかを識別することができる。
−ROMを再生する再生装置についてのものである。
を示す。
M4から読み出された再生信号は前置増幅器6により増
幅、波形等価され、CDデジタル信号処理部408によ
りEFM復調され、CD−ROMコントローラ409に
送られる。CD−ROMコントローラ409は、受け取
ったデータの誤り訂正や元のデータ配列への復元を行な
った後データをホストシステム410に送る。ここで、
実際には、CD−ROMへの記録されるチャネルビット
パターンは、スクランブルしたデータ列と誤り訂正符号
をEFM変調したものである。ただし、文字、図形パタ
ーンを形成する際に用いるチャネルビットパターンは、
必ずしもデータをスクランブルして作成する必要はな
く、CD−ROMに記録するチャネルビットパターンと
して直接作成するようにしてもよい。なお、スクランブ
ルしたデータ列と誤り訂正符号をEFM変調したチャネ
ルビットパターンのピットパターンで文字、図形パター
ンを形成する場合には、スクランブルの内容を考慮して
元のデータ列を作成するようにする。
楽用CDも利用可能である。音楽用CDを再生する場
合、CD−ROMコントローラ409は、復元したデー
タをD/A回路411に与える。D/A回路411は、
与えられたデータをアナログ信号に変換して出力する。
は、ホストシステム410よりのアクセスコマンドに基
づいて、アクセス制御部405を介して、サーボ回路4
04によるサーボ動作、ピックアップ送り装置406に
よる光ピックアップ3の移動動作を制御する。
スクモータ11の回転サーボは、サーボ回路404によ
って次のように行なわれる。
ボ系の構成を示した。
等化した再生信号より、前述した同期信号を抽出する。
f−V変換器7は同期信号をその周波数に比例する電圧
に変換する。位相比較器8は同期信号の周波数を水晶9
の発振周波数(基準周波数)と位相比較して位相ズレに
比例する誤差信号を加算回路10に送りf−V変換器7
の出力を補正する。加算回路10の出力は適宜増幅され
てディスクモータ11に送られ、回転数を制御する。ま
た、ディスクモータ11の実際の回転速度は、回転速度
検出器412によって検出され、CD−ROMコントロ
ーラ409に送られる。回転速度検出器412は、ディ
スクモータ11に取り付けたタコジェネレータやエンコ
ーダによって実現するこができる。
11は、同期信号周波数が一定に保たれるよう、その回
転数が制御される。ここで、CAV領域から読みだされた
同期信号の周波数が、位相比較器9の同期引込み範囲内
にあれば、CLV方式、CAV方式に関わり、ディスクモータ
11の回転数を、同期信号周波数が一定に保たれるよう
制御することができる。
1の回転速度が内周部から外周部に行くにつれて遅くな
るように制御されてトラックの線速度が一定に保たれ
る。また、CAV方式ではディスクモータ11の回転速度
が常に一定になるように制御される。なお、ここで、前
記第2実施例〜第4実施例において、CLV方式のCD−
ROM中に設けた、CAV方式によって文字、図形パター
ンを形成した領域も本再生装置で再生することができる
ように、CAV方式で用いる角速度を、位相比較器9の同
期引込み範囲を考慮して定めている。
の製作時には、CD−ROMにTOC(Table of conten
ts)情報として、ディスクが音楽用CDであるのかCD
−ROMであるかの識別情報が記録される。また、TO
Cに引き続いて記録されるプログラムJIS情報交換用
CD−ROMのボリューム及びファイルの構造(JIS
X0606−1990)で規定された領域(システム
領域等)に、CD−ROMの正規の提供者を示す所定の
パスワードを記憶しておく。パスワードは暗号化して記
憶するようにしてもよい。
ラ409内のメモリには、この前記第4実施例に係るC
D−ROMの正規の提供者が用いるパスワードと、この
正規の提供者が提供するCD−ROMの文字、図形パタ
ーンを形成した領域の位置についての情報を記憶してお
く。この位置についての情報は、例えば、文字、図形パ
ターンを形成した領域のリードアウト領域からの距離と
する。
Mに記憶する場合には、CD−ROMコントローラ40
9に、暗号化されたパスワードの解読手段を備えるよう
にする。
アウト領域の外側に記録された文字、図形パターンを形
成した領域の有無を検出し、これより再生しようとする
CD−ROMがオリジナル版であるかコピー版であるの
かの真疑判定を行なう。なお、この文字、図形パターン
はCLV方式、あるいはCAV方式のいずれで形成されいても
よい。
処理の手順を示す。
コントローラ409は、新たなCD−ROMがマウント
されると、図10に示す処理を実行する。
TOC(Table of contents)情報を読み出してリードア
ウト位置を調べ、ステップ503にて当該ディスクが音
楽用CDかCD−ROMであるかを判別する。音楽用C
Dであれば、再生データをD/A回路に与える音楽用C
Dの再生処理を行なう。
に移り、TOCに引き続いて記録されているプログラム
JIS情報交換用CD−ROMのボリューム及びファイ
ルの構造(JIS X0606−1990)で規定され
た領域(システム領域等)の内容を調べて、CD−RO
Mの提供者のパスワードを検索し、ステップ505にて
パスワードがCD−ROMコントローラ409内のメモ
リに記憶しておいたパスワードと一致するかを調べ、一
致する場合にはステップ506へ移行して専用ディスク
ビットフラグをセットし、処理を終了する。ステップ5
05にてパスワードが不一致ならばステップ507へ移
行して専用ビットフラグをクリアし、処理を終了する。
OMコントローラ409は、次に、図13に示す処理を
実行する。ただし、ステップ503にてマウントされた
ディスクが音楽用CDと判定されている場合には、図1
3に示す処理を実行しない。
ディスクビットフラグを判定し、これがセットされてい
ればステップ1701以降のステップに移行し、専用デ
ィスクビットフラグがクリアされていればステップ60
3にて、従来と同様に、そのディスクの内容に応じた処
理を行う。もしくは、専用ディスクビットフラグがクリ
アされていれば、すなわち、パスワードが一致しない場
合には、このディスクを排出する等の手法により利用不
可能とするようにすることもできる。
に記憶しておいた文字、図形パターンを形成した領域の
位置についての情報を参照して、この領域を読みだす処
理を行なう。このとき、この領域の内側に鏡面領域が存
在しても、これを超えて、文字、図形パターンを形成し
た領域を読みだすようにする。そして、ステップ170
2で、この文字、図形パターン記録領域にデータが存在
するか否かを判定し、存在すれば正規のCD−ROMと
判定し、その後は、CD−ROMを再生し、データをホ
ストシステムに送る(ステップ610)。
タが存在しない場合には、当該CD−ROMがコピー版
であることを表示したり、CD−ROMを排出したり、
再生動作を中止したりすることにより、このCD−RO
Mを利用不可能にする(ステップ612)。このような
処理の結果、オリジナル盤をフルコピーしたコピー盤
は、再生装置で利用することができない。
プ502にて求めたリードアウト位置から先は読み出し
動作は行なわれない。
るCD−ROM、もしくは、前記第4実施例においてC
AV方式によって文字図形パターンを形成したCD−R
OMを再生する再生装置についてのものである。
ターンがCAV方式で形成されているCD−ROMを対象
にする。
前記第5実施例に係る再生装置の構成と同じである。た
だし、本実施例では、文字、図形パターンがCAV方式で
記録されているか否かを判定する。一般的にコピーCLV
方式とCAV方式を混在させたコピー盤の製作は困難であ
るので、本実施例では、文字、図形パターンがCAV方式
で記録されている場合にはオリジナル盤と判定する。
と、CD−ROMコントローラ409は、次に、図13
に示す処理に代えて図14に示す処理を実行する。ただ
し、ステップ503にてマウントされたディスクが音楽
用CDと判定されている場合には、図14に示す処理を
実行しない。
ディスクビットフラグを判定し、これがセットされてい
ればステップ604以降のステップに移行し、専用ディ
スクビットフラグがクリアされていればステップ603
にて、従来同様、そのディスクの内容に応じた処理を行
う。
記憶しておいた文字、図形パターンを形成した領域の位
置についての情報を参照して、文字、図形パターン記録
領域内のトラックmをアクセスする。次いでステップ6
05にて、トラックmリード時の回転速度を、回転速度
検出器412を介して検出する。
1トラック、リバースジャンプするよう(同じトラック
をトラッキングし続けるように)に制御し、ある特定の
データパターンの再生タイミングから、次に、このデー
タパターンが再生される時点までの経過時間を計測する
ことにより、1回転に要した時間を測定し、回転速度を
検出することもできる。また、この際、この特定のデー
タパターンとしては、文字、図形の特徴的な部分に対応
するデータパターンを用いることができる。なお、この
ようにして回転速度を検出する場合には、この特徴的な
部分のデータパターンは、前記ディスクのメモリにパス
ワードに対応づけて再生装置内のメモリに記憶させてお
くようにするのがよい。
ターン記録領域内のトラックmとは異なる任意のトラッ
クnをアクセスし、ステップ607にて、トラックnの
回転速度を同様にして検出する。
トラックmの回転速度を比較し、これらが一致していれ
ば、ステップ609へ移って文字、図形パターンがCAV
方式で記録されている正規のCD−ROMと判定し、ス
テップ610に移る。ステップ610では、CD−RO
Mを再生し、データをホストシステムに送る。
が一致しない場合には、当該CD−ROMがコピー版で
あることを表示したり、CD−ROMを排出したり、再
生動作を中止したりすることにより、このCD−ROM
を利用不可能にする(ステップ611、612)。
字、図形パターンが形成されているオリジナル盤をCL
V方式でフルコピーしたコピー盤は、再生装置で利用す
ることができない。
nとトラックmは、文字、図形パターンの領域内の相互
にできるだけ離れた位置のものすることが望ましい。回
転速度の一致、不一致判定を確実に行なうことができる
からである。
二つより増やして、コピー盤か否かの判定を、より確実
に行なうようにしてもよい。たとえば、文字、図形パタ
ーンの領域内の全トラックの回転速度を検出して、各検
出値の一致、不一致を求めるようにしてもよい。
する。
しているピットパターンに対応するデータの値より、コ
ピー盤の判定を行なう再生装置についてのものである。
例に係る再生装置の構成と同じである。ただし、CD−
ROMコントローラ409には予め、文字、図形パター
ンを形成した領域を再生して得られるデータパターンを
照合用データパターンとして記憶しておく。また、図1
0に示す処理が終了すると、CD−ROMコントローラ
409は、次に、図12に示す処理に代えて図15に示
す処理を実行する。ただし、ステップ503にてマウン
トされたディスクが音楽用CDと判定されている場合に
は、図15に示す処理を実行しない。
ップ602にて専用ディスクビットフラグを判定し、こ
れがセットされていればステッ704以降のステップに
移行し、専用ディスクビットフラグがクリアされていれ
ばステップ603にて、従来同様、そのディスクの内容
に応じた処理を行う。
記憶しておいた文字、図形パターンを形成した領域の位
置についての情報を参照して、文字、図形パターン記録
領域のデータを読み出し、次いで、ステップ705に
て、内部のメモリに予め記憶しておいた照合用のデータ
パターンを読み出し、ステップ706にて、ステップ7
04で読みだしたデータのパターンとステップ705に
て読み出したデータパターンを照合する。そして、照合
した結果が一致すればステップ707に移って当該ディ
スクがオリジナル版であると判定し、ステップ708に
移る。ステップ708では、CD−ROMを再生し、デ
ータをホストシステムに送る。
OMがコピー版であることを表示したり、CD−ROM
を排出したり、再生動作を中止したりすることにより、
このCD−ROMを利用不可能にする(ステップ70
9、710)。
せかけるために、文字、図形パターンを印刷等の手法に
よってCD−ROM上に形成したコピー盤を再生装置で
利用できなくすることができる。
ローラ409内のメモリに予め記憶した照合用のデータ
パターンは、CD−ROMの文字、図形パターンを形成
した領域を再生して得られるデータパターン全体のとす
るのではなく、文字、図形パターンの中の特徴的な部分
に対応するデータパターンのみとするようにしてもよ
い。
な、文字、図形パターンの中の特徴的な部分に対応する
データパターンのみを記憶し、この部分のみを照合して
判定を行なうようにしてもよい。
1,トラック802,トラック803の内容のみを照合
すれば、文字、図形パターンの特徴に対応したデータパ
ターンを得ることができる。
周分のデータパターンは必要ないので、文字、図形パタ
ーンの特徴部分に対応するセクタのみを読み出し照合す
るようにしてもよい。ここで、所定数のフレームで1セ
クタが構成されており、各セクタにはセクタを識別する
ためのセクタ番号が与えられている。なお、この場合に
は、文字、図形パターンの特徴部分に対応するセクタを
アクセスするために必要となるトラック801、80
2,803等のトラック番号や、セクタ番号等はCD−
ROM409内のメモリに予め記憶しておくようにす
る。
め記憶しておくデータパターンは、データパターンに暗
号化、符号化処理を加えたものとし、メモリ容量を低減
するようにしてもよい。
の実施例を、情報記録媒体がCD−ROMである場合に
ついて説明した。
の他、光学的特徴を与えることにより情報を記録する他
の情報記録媒体、たとえばCD、ミニディスク、光ディ
スク、光磁気ディスクにも同様に適用することができ
る。また、たとえば、光カードのような非ディスク型の
情報記録媒体にも適用することができる。
く。
したものである。
17(a)に示すカード回転型と、同図(b)に示すヘ
ッド回転型と、同図(c)に示すカード往復運動型、同
図(c)に示すビームスキャン型とがある。
回転型は、記憶媒体の形状が異なるのみで、CD−RO
Mと本質的に同じである。したがって、これらの方式に
ついては、前記各実施例を、そのまま適用することがで
きる。
型についても、データに対応するピットパターンで、コ
ピーによっては再現困難な、文字、図形パターンを形成
することができる。
商標、著作権に係る目視可能な文字、図形パターンを形
成したCD−ROM等の光ディスクを得ることができ
る。
らコピー版の光ディスクを製作すると、文字、図形パタ
ーンが歪んだり、あるいは目視不能となる。すなわち、
コピー盤は、即座に目視により識別されてしまう。そし
て、このことをもって不法なコピーを抑止する効果を期
待することができる。
割することによりさらに、コピー版の光ディスクの文
字、図形パターンの歪や、目視不能部分を顕在化するこ
とができる。さらに、各文字、図形パターンを情報記録
用光ディスクのプログラムアウト径の外周部、またはリ
ードインスタート径の内周部に各文字、図形パターンを
記録することにより、光ディスクの情報記録容量が損な
わずに、文字、図形パターンを記録することができる。
され、再生装置はこのパスワードと文字、図形パターン
の領域の情報よりコピー版を識別し、これを利用不可能
とする。
字、図形パターン記録領域がCAV方式で記録されている
かよりコピー版を識別し、これを利用不可能とする。ま
た、文字、図形パターンの領域より読みだしたデータを
調べてコピー版を識別し、これを利用不可能とする。
版物分野では、通常専用化した再生装置を用いる。そこ
で、本実施例に係る再生装置をこれに用いれば、不法な
コピーによる光ディスクは用できなくなるので、不法な
コピー版の光ディスクの横行を抑止する効果を発揮する
ものと期待される。
式の光カードに記録して光ディスクの場合と同様な効果
を得ることができる。
同様の製作工程によって原版を製作することができる、
コピーによってパターン形状を再現することが極めて困
難な、目視可能なパターンを形成した情報記録媒体を提
供することができる。
て作成した情報記録媒体の利用を拒絶する再生装置を提
供することができる。
を示す図である。
トパターンの形状を示す図である。
トパターンを示す図である。
ーした場合に生じるピットのずれを示す図である。
ックの半径位置と線速度の関係を示す図である。
字、図形パター領域ンの配置と、その記憶方式を示す図
である。
ックの半径位置と線速度の関係を示す図である。
ックの半径位置と線速度の関係を示す図である。
字、図形パターン領域と鏡面部の配置を示す図である。
示すブロック図である。
サーボ系の構成を示すブロック図である。
ROMコントローラが行なう処理の手順を示すフローチ
ャートである。
ROMコントローラが行なう処理の手順を示すフローチ
ャートである。
ROMコントローラが行なう処理の手順を示すフローチ
ャートである。
ROMコントローラが行なう処理の手順を示すフローチ
ャートである。
ROMコントローラが照合に用いる文字、図形パターン
の特徴部の例を示す図である。
である。
Claims (17)
- 【請求項1】記録面を備え、当該記録面上の複数のトラ
ック上に形成されたピットパターンによって情報を記録
する情報記録媒体であって、該情報記録媒体には、所定数のトラックに渡って目視可
能なサイズの文字もしくは図形のパターンを呈する表示
パターン領域を有し、 該表示パターン領域は、その表示パターン領域を構成す
る各トラックにおける特定のピットパターンの平均の光
学的反射率がほぼ同一のピットパターンによって構成さ
れ、かつ該表示パターン領域とその周辺領域のピットパ
ターンの平均の光学的反射率を異ならせることで、該平
均の光学的反射率の変化する境界によって、目視可能な
サイズの文字もしくは図形のパターンの輪郭を形成し、 該表示パターン領域は、前記特定のピットパターンがデ
ータとして再生できるピットパターンによって構成され
た ことを特徴とする情報記録媒体。 - 【請求項2】記録面を備え、当該記録面上の複数のトラ
ック上に形成されたピットパターンによって情報を記録
する情報記録媒体であって、該情報記録媒体には、所定数のトラックに渡って目視可
能なサイズの文字もしくは図形のパターンを呈する表示
パターン領域と該表示パターン領域を含むパターン表示
用領域とを有し、 少なくとも該表示パターン領域は、その表示パターン領
域を構成する各トラックにおける特定のピットパターン
の平均の光学的反射率がほぼ同一のピットパターンによ
って構成され、かつ該表示パターン領域の隣接するパタ
ーン表示用領域とは、そのピットパターンの平均の光学
的反射率を異ならせることで、該平均の光学的反射率の
変化する境界によって、目視可能なサイズの文字もしく
は図形のパターンの輪郭を形成し、 該表示パターン領域は、前記特定のピットパターンがデ
ータとして再生できるピットパターンによって構成され
た ことを特徴とする情報記録媒体。 - 【請求項3】請求項1または2記載の情報記録媒体であ
って、 前記文字もしくは図形のパターンは前記情報記録媒体に
記録されている情報についての著作権の内容を表すパタ
ーン、または当該情報記録媒体もしくは当該情報記録媒
体に記録されているデータに与えられた商標、または、
その他の当該情報記録媒体もしくは当該情報記録媒体に
記録されているデータに関する権利の内容を表すパター
ンであることを特徴とする情報記録媒体。 - 【請求項4】記録面を備え、当該記録面上の複数のトラ
ック上に形成されたピットパターンによって情報を記録
する光ディスクであって、該光ディスクには、所定数のトラックに渡って目視可能
なサイズの文字もしくは図形のパターンを呈する表示パ
ターン領域を有し、 該表示パターン領域は、その表示パターン領域を構成す
る各トラックにおける定のピットパターンの平均の光学
的反射率がほぼ同一のピットパターンによって構成さ
れ、かつ該表示パターン領域とその周辺領域のピットパ
ターンの平均の光学的反射率を異ならせることで、該平
均の光学的反射率の変化する境界によって、目視可能な
サイズの文字もしくは図形のパターンの輪郭を形成し、 該表示パターン領域は、前記特定のピットパターンがデ
ータとして再生できるピットパターンによって構成され
た ことを特徴とする光ディスク。 - 【請求項5】記録面を備え、当該記録面上の複数のトラ
ック上に形成されたピットパターンによって情報を記録
する光ディスクであって、該光ディスクには、所定数のトラックに渡って目視可能
なサイズの文字もしくは図形のパターンを呈する表示パ
ターン領域と該表示パターン領域を含むパターン表示用
領域とを有し、 少なくとも該表示パターン領域は、その表示パターン領
域を構成する各トラックにおける特定のピットパターン
の平均の光学的反射率がほぼ同一のピットパターンによ
って構成され、かつ該表示パターン領域の隣接するパタ
ーン表示用領域とは、そのピットパターンの平均の光学
的反射率を異ならせることで、該平均の光学的反射率の
変化する境界によって、目視可能なサイズの文字もしく
は図形のパターンの輪郭を形成し、 該表示パターン領域は、前記特定のピットパターンがデ
ータとして再生できるピットパターンによって構成され
た ことを特徴とする光ディスク。 - 【請求項6】請求項4または5記載の光ディスクであっ
て、 前記文字もしくは図形のパターンは前記光ディスクに記
録されている情報についての著作権の内容を表すパター
ン、または当該情報記録媒体もしくは当該情報記録媒体
に記録されているデータに与えられた商標、または、そ
の他の当該情報記録媒体もしくは当該情報記録媒体に記
録されているデータに関する権利の内容を表すパターン
であることを特徴とする光ディスク。 - 【請求項7】請求項4または5記載の光ディスクであっ
て、 前記表示パターン領域またはパターン表示用領域に形成
されたピットパターンを含め、光ディスクの記録面に形
成された全てのピットパターンは、前記トラックのトラ
ッキング線速度を一定とするCLV(Constant Line Vel
ocity)方式に従って形成されていることを特徴とする光
ディスク。 - 【請求項8】請求項4または5記載の光ディスクであっ
て、 前記表示パターン領域またはパターン表示用領域に形成
されたピットパターンは、光ディスクの回転速度を一定
とするCAV(Constant Angular Velocity)方式に従っ
て形成されており、前記表示パターン領域またはパター
ン表示用領域以外の記録面上の領域に形成されたピット
パターンは、前記トラックのトラッキング線速度を一定
とするCLV(Constant Line Velocity)方式に従って形
成されていることを特徴とする光ディスク。 - 【請求項9】請求項4または5記載の光ディスクであっ
て、 前記表示パターン領域またはパターン表示用領域に形成
されたピットパターンは、前記トラックのトラッキング
線速度を一定とするCLV(Constant Line Velocity)方
式に従って形成されており、前記表示パターン領域また
はパターン表示用領域以外の記録面上の領域に形成され
たピットパターンは、光ディスクの回転速度を一定とす
るCAV(Constant Angular Velocity)方式に従って形
成されていることを特徴とする光ディスク。 - 【請求項10】請求項8または9記載の光ディスクであ
って、 光ディスクの記録面上に、複数の前記表示パターン領域
またはパターン表示用領域を有し、 前記CAV(constant angular vel
ocity)方式に従ってピットパターンが形成された
領域内のトラックのうち、CLV(constant
line velocity)方式に従ってピットパタ
ーンが形成された領域に隣接するトラックのピットは、
当該隣接する領域におけるピットの単位長と、ほぼ等し
い単位長によって形成されていることを特徴とする光デ
ィスク。 - 【請求項11】請求項7、8または9記載の光ディスク
であって、 光ディスクの記録面上に、複数の前記表示パターン領域
またはパターン表示用領域を有することを特徴とする光
ディスク。 - 【請求項12】請求項10または11記載の光ディスク
であって、 前記複数の表示パターン領域またはパターン表示用領域
は、相互に分離した環状の領域であることを特徴とする
光ディスク。 - 【請求項13】請求項10または11記載の光ディスク
であって、 前記複数の表示パターン領域またはパターン表示用領域
は、順次隣接する複数の環状の領域であることを特徴と
する光ディスク。 - 【請求項14】請求項10または11記載の光ディスク
であって、 前記複数の表示パターン領域またはパターン表示用領域
は、環状の記録領域内を円周方向について分割した複数
の領域であることを特徴とする光ディスク。 - 【請求項15】請求項4または5記載の光ディスクであ
って、 前記表示パターン領域またはパターン表示用領域は、デ
ータの記録領域の終了位置を示すリードアウト領域の外
周側と、データの記録領域の開始位置を示すリードイン
領域の内周側とのうちの、少なくとも一方に、設けられ
ていることを特徴とする光ディスク。 - 【請求項16】請求項4または5記載の光ディスクであ
って、 前記表示パターン領域またはパターン表示用領域は、デ
ータの記録領域の終了位置を示すリードアウト領域の外
周側に設けられており、 前記表示パターン領域またはパターン表示用領域とリー
ドアウト領域との間には、ピットの存在しない鏡面領域
が設けられていることを特徴とする光ディスク。 - 【請求項17】請求項4または5記載の光ディスクであ
って、 前記表示パターン領域またはパターン表示用領域は、デ
ータの記録領域の開始位置を示すリードイン領域の内周
側に設けられており、 前記表示パターン領域またはパターン表示用領域とリー
ドイン領域との間には、ピットの存在しない鏡面領域が
設けられていることを特徴とする光ディスク。
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