JPH0713001Y2 - 現像器の寿命検知機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、複写機・プリンタ等の電子写真装置に用いら
れる現像器の寿命検知手段に関する。

〔従来技術及びその問題点〕

電子写真装置においては、電子写真プロセスに用いる各
プロセス手段の寿命が異なる場合、その寿命を検出して
新しいものと交換を行なう必要がある。その方法として
例えば現像器の寿命を検知するのにトナーカートリッジ
の使用本数をカウントして検出することが提案されてい
るが、この時には必ずトナーカートリッジの現像器への
着脱動作１回で１つカウントするような機構にしておく
必要がある。

このとき、現像器側にレバーの回動によりカウントアッ
プするカウンタを設け、該レバーに当接するような突起
をトナーカートリッジ側に設けることになるが、トナー
カートリッジの装着の際にレバーが当接されカウントア
ップされるだけでなく、トナーカートリッジを脱着する
際にもレバーに突起があたりカウントアップすることに
なり、正確な現像器の寿命検知ができない。

またトナーカートリッジにトナーカートリッジ装着時以
外は不要な突起を設けるとそのために機械本体の小型化
が制約を受けることになる。

本考案の目的は、かかる問題点を解決し、現像器の寿命
検知手段として、トナーカートリッジの現像器への装着
を正確にカウントしていく機構を提供するとともに、装
置の小型化に有利でかつ扱いやすいトナーカートリッジ
を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記問題点を解決するために、本考案は、トナーを内部
に収容しトナー供給側を開封可能なフィルムで閉塞する
とともに、側端にカートリッジ把持部材を有して成るト
ナーカートリッジと、該トナーカートリッジをスライド
させて着脱自在に装着し得る現像器において、前記トナ
ーカートリッジの把持部材をカートリッジ本体に着脱自
在にするとともに突起を形成し、前記現像器のトナーカ
ートリッジ装着面にカウンタの回転レバーを突出させ、
トナーカートリッジを現像器にスライドさせて装着する
際に前記突起が前記回転レバーに当接してトナーカート
リッジの装着回数をカウントするように構成した。

〔作用〕

本考案は、上記のように現像器の寿命検知機構を構成し
たので、トナーカートリッジを現像器に装着する際にカ
ートリッジ把持部材に設けられた突起がカウンタの回転
レバーをけるのでトナーカートリッジの装着をカウンタ
によって知ることができる。トナーカートリッジを現像
器の所定位置に装着した後は、カートリッジ把持部材を
カートリッジ本体から脱着することにより、機械本体に
該把持部材及び前記突起の収容スペースを設ける必要が
ない。また、把持部にトナー供給用開口部に封着したフ
ィルムの一端を固定しておけば、把持部材の脱着動作に
連動してフィルムの開封すなわちトナーの供給動作も行
なうことができる。したがって新しいカートリッジと交
換する時も、古いカートリッジを脱着するときに把持部
材がないためにカウンタの回転レバーを回動させること
がなく正確なカートリッジの装着回数をカウントするこ
とができる。

〔実施例〕 以下、本考案の実施例を図面に従って説明する。

第１図乃至第３図は、本実施例を説明するためのトナー
カートリッジと現像器の関係を示す概略説明図である。

11は内部にトナーを収容し、下方がトナー供給用の開口
２が設けられたトナーカートリッジ本体であり、開口２
にはフィルム３が封着されている。４はカートリッジ本
体の側面に形成した突部であり、この突部４に着脱自在
の把持部材５を係合させている。把持部材５には前記フ
ィルムの一端が固定されており、把持部材５を図上右方
に引くとフィルム３が開封されるようにフィルム３は開
口２に折り返して封着されている。６は把持部材５に一
体に形成された突起であり、該突起６はトナーカートリ
ッジ本体１が現像器７上面の装着面をスライドしていく
ときに、後述するカウンタレバー８に当接するように設
けられている。

９はトナーカートリッジ本体１の装着面側に設けられた
凹部であり、凹部９は現像器７側に設けられた弾性片10
にスライドにより係合し、トナーカートリッジ本体１を
現像器７にロックするよう作用する。

一方、現像器７にはスライド装着面側にロック用の弾性
片10が設けられ、さらにトナーカートリッジの使用本数
をカウントするカウンタ11がカウンタレバー８をスライ
ド装着面側に突出させており、前記突起６とレバー８が
当接し得るようになっている。

次に図に従って説明すると、まず第１図はトナーカート
リッジ本体１を現像器７にスライドにより装着する状態
を示している。この時は把持部材５を手でもって挿入す
るが、カートリッジ本体１が現像器７に完全に装着され
ていないために突起６とカウンタレバー８は当接してい
ない。

第２図はトナーカートリッジ本体１が完全に現像器７に
装着された状態であり、突起６がカウンタレバー８をけ
り、カウンタ11がカウントアップされている。また弾性
片10がカートリッジ本体１の凹部９に係合しており、カ
ートリッジ本体１が現像器７にロックされている。した
がってトナーカートリッジ本体１の抜き差しはできない
ので、カウンタ11を何回もカウントアップすることがな
い。

第３図は、トナーカートリッジ本体１内のトナーを現像
器７に供給するためにフィルム３を開封する様子を示し
ている。つまり、トナーカートリッジ本体１に着脱自在
の把持部材５を脱着し、この脱着動作によって把持部材
５の一端に固定されているフィルム３が引っぱられ開封
も同時に行なわれる。

したがって機械本体を使用する時には、把持部材のスペ
ースが不要となる。

〔効果〕

以上説明したように、本校案の現像器の寿命検知機構は
トナーカートリッジ本体に突起を有し着脱自在の把持部
材を設け、該突起によりカウンタレバーをけるとともに
カートリッジ装着後は、把持部材を脱着してしまうこと
により、カートリッジ交換の時に古いカートリッジによ
りカウントアップされることがない。また把持部材が着
脱できるので機械本体の小型化も可能となる。

また把持部材の脱着動作に連動してトナー供給用開口部
の開封動作を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は、本考案の実施例を示すものであ
り、第１図はトナーカートリッジ本体を現像器に装着す
る動作を示す概略説明図、第２図はトナーカートリッジ
本体が完全に装着された状態を示す概略説明図であり、
第３図は、トナーカートリッジ開封用フィルムを把持部
材により開封する動作を説明するための概略説明図であ
る。 １……トナーカートリッジ本体 ５……把持部材 ６……突起 ８……カウンタレバー

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】トナーを内部に収容しトナー供給側を開封
   可能なフィルムで閉塞するとともに、側端にカートリッ
   ジ把持部材を有して成るトナーカートリッジと、該トナ
   ーカートリッジをスライドさせて着脱自在に装着し得る
   現像器において、前記トナーカートリッジの把持部材を
   カートリッジ本体に脱着自在にするとともに突起を形成
   し、前記現像器のトナーカートリッジ装着面にカウンタ
   回転レバーを突出させ、トナーカートリッジを現像器に
   スライドさせて装着する際に前記突起が前記回転レバー
   に当接してトナーカートリッジの装着回数をカウントす
   るように構成したことを特徴とする現像器の寿命検知機
   構。
2. 【請求項２】前記現像器のトナーカートリッジ装着面側
   に弾性片を設け、トナーカートリッジ側のスライド面に
   該弾性片が係合する凹部を形成してトナーカートリッジ
   と現像器がロックされるようにしたことを特徴とする実
   用新案登録請求の範囲第１項記載の現像器の寿命検知機
   構。
3. 【請求項３】前記カートリッジ把持部材に開封可能なフ
   ィルムの一端を固定したことを特徴とする実用新案登録
   請求の範囲第１項記載の現像器の寿命検知機構。