JPH07129521A - 並列処理方式 - Google Patents
並列処理方式Info
- Publication number
- JPH07129521A JPH07129521A JP5002268A JP226893A JPH07129521A JP H07129521 A JPH07129521 A JP H07129521A JP 5002268 A JP5002268 A JP 5002268A JP 226893 A JP226893 A JP 226893A JP H07129521 A JPH07129521 A JP H07129521A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- processor
- array
- buffer
- component
- inter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Multi Processors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 プロセッサ間通信とバッファを削減し、効率
良く配列Aを並列に計算できる方式を提供する。 【構成】 第二の処理手段1b(図示しない)により、
プロセッサPEr (3) では、配列Ba (6) 、Bb (7) の
成分(14,15) をバッファDir(23)に加算し、プロセッサ
PEs (4) では、配列Bc (8) 、Bd (9) 、Be (10)の
成分(16,17,18)をバッファDis(24)に加算する。次に、
プロセッサ間通信手段1d(図示なし)によりDir(2
3)、Dis(24)の値をプロセッサPEp (1) のバッファC
i (22)に転送する。プロセッサPEp (1) では、第三の
処理手段1cにより、プロセッサPEr (3) 、PE
s (4) からのプロセッサ間通信完了報告を受け取ると、
配列Bg (12)、Bh (13)の成分(20,21) とバッファCi
(22)の値を成分A〔i〕(5) に加算(26)しA〔i〕(5)
を更新する。
良く配列Aを並列に計算できる方式を提供する。 【構成】 第二の処理手段1b(図示しない)により、
プロセッサPEr (3) では、配列Ba (6) 、Bb (7) の
成分(14,15) をバッファDir(23)に加算し、プロセッサ
PEs (4) では、配列Bc (8) 、Bd (9) 、Be (10)の
成分(16,17,18)をバッファDis(24)に加算する。次に、
プロセッサ間通信手段1d(図示なし)によりDir(2
3)、Dis(24)の値をプロセッサPEp (1) のバッファC
i (22)に転送する。プロセッサPEp (1) では、第三の
処理手段1cにより、プロセッサPEr (3) 、PE
s (4) からのプロセッサ間通信完了報告を受け取ると、
配列Bg (12)、Bh (13)の成分(20,21) とバッファCi
(22)の値を成分A〔i〕(5) に加算(26)しA〔i〕(5)
を更新する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のプロセッサに分
散格納された複数の配列Bj の成分から特定のプロセッ
サに格納される配列Aの成分を計算する場合の並列計算
方式に関する。
散格納された複数の配列Bj の成分から特定のプロセッ
サに格納される配列Aの成分を計算する場合の並列計算
方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の配列の並列計算方式に関し、プロ
セッサPm (m は任意の整数)に格納する配列Aの成分
A〔i〕(iは任意の整数)を計算するのに必要な配列
Bj 〔k〕(j は任意の整数、k は配列Bにおける配列
Aの成分を示す)が、プロセッサPm 以外のプロセッサ
でN個計算される場合には、N個の成分を格納するため
のバッファCi をプロセッサPm に用意する方法が提案
されている(特願平3-266224)。
セッサPm (m は任意の整数)に格納する配列Aの成分
A〔i〕(iは任意の整数)を計算するのに必要な配列
Bj 〔k〕(j は任意の整数、k は配列Bにおける配列
Aの成分を示す)が、プロセッサPm 以外のプロセッサ
でN個計算される場合には、N個の成分を格納するため
のバッファCi をプロセッサPm に用意する方法が提案
されている(特願平3-266224)。
【0003】この方式は、 Bj 〔k〕を計算したプロセッサが、A〔i〕を格納
しているプロセッサPm と同じ場合には、Bj 〔k〕と
A〔i〕の値からA〔i〕を求めるための部分計算を行
い、A〔i〕を更新する。
しているプロセッサPm と同じ場合には、Bj 〔k〕と
A〔i〕の値からA〔i〕を求めるための部分計算を行
い、A〔i〕を更新する。
【0004】Bj 〔k〕を計算したプロセッサが、A
〔i〕を格納しているプロセッサPm と異る(そのプロ
セッサをPn (n は任意の整数)とする)場合には、B
j 〔k〕の値をプロセッサPm 上のバッファCi のプロ
セッサPn 対応の場所に書き込む。そして、すべてのプ
ロセッサPn が、割り当てられたBj の計算を終了しそ
の成分をバッファCi のプロセッサPn 対応の場所に書
き込んだら、プロセッサPm は、バッファCi とA
〔i〕の値からA〔i〕を求めるための計算を行い、A
〔i〕を更新する。
〔i〕を格納しているプロセッサPm と異る(そのプロ
セッサをPn (n は任意の整数)とする)場合には、B
j 〔k〕の値をプロセッサPm 上のバッファCi のプロ
セッサPn 対応の場所に書き込む。そして、すべてのプ
ロセッサPn が、割り当てられたBj の計算を終了しそ
の成分をバッファCi のプロセッサPn 対応の場所に書
き込んだら、プロセッサPm は、バッファCi とA
〔i〕の値からA〔i〕を求めるための計算を行い、A
〔i〕を更新する。
【0005】図3は、配列A〔i〕を求める場合を動作
説明図である。
説明図である。
【0006】プロセッサPEp (1) に格納しているA
〔i〕(5) は、プロセッサPEp (1)が計算する配列B
g (12)、Bh (13)の成分(20,21) 、プロセッサPE
q (2) が計算する配列Bf (11)の成分(19)、プロセッサ
PEr (3) が計算する配列Ba (6)、Bb (7) の成分(1
4,15) 、プロセッサPEs (4) が計算する配列Bc (8)
、Bd (9) 、Be (10)の成分(16,17,18)の和によって
求められる。
〔i〕(5) は、プロセッサPEp (1)が計算する配列B
g (12)、Bh (13)の成分(20,21) 、プロセッサPE
q (2) が計算する配列Bf (11)の成分(19)、プロセッサ
PEr (3) が計算する配列Ba (6)、Bb (7) の成分(1
4,15) 、プロセッサPEs (4) が計算する配列Bc (8)
、Bd (9) 、Be (10)の成分(16,17,18)の和によって
求められる。
【0007】そのため、まずプロセッサPEP (1) に
は、PEP (1) 以外のプロセッサで計算されるA〔i〕
(5) を求めるのに必要なBj の成分の個数分の成分を格
納するためのバッファCi (22)を設ける。この例では、
Ci (22)は6個の成分を格納するバッファを有する。
は、PEP (1) 以外のプロセッサで計算されるA〔i〕
(5) を求めるのに必要なBj の成分の個数分の成分を格
納するためのバッファCi (22)を設ける。この例では、
Ci (22)は6個の成分を格納するバッファを有する。
【0008】各プロセッサは、割り当てられたBj を計
算し、その成分B〔k〕を上で示したように処理する。
即ち、A〔i〕(5) を格納しているプロセッサPE
P (1) で計算される配列Bg (12)、Bh (13)の成分(20,
21) に対しては、A〔i〕(5) の値と加算( 26) し、A
〔i〕(5) を更新する。プロセッサPEq (2) 、PEr
(3) 、PEs (4) では、計算した配列Bf (11)、B
a (6) 、Bb (7) 、Bc (8) 、Bd (9) 、Be (10)の成
分をプロセッサ間通信(25)によって、プロセッサP
EP (1) 上のバッファCi (22)のそれぞれの場所に書き
込む。
算し、その成分B〔k〕を上で示したように処理する。
即ち、A〔i〕(5) を格納しているプロセッサPE
P (1) で計算される配列Bg (12)、Bh (13)の成分(20,
21) に対しては、A〔i〕(5) の値と加算( 26) し、A
〔i〕(5) を更新する。プロセッサPEq (2) 、PEr
(3) 、PEs (4) では、計算した配列Bf (11)、B
a (6) 、Bb (7) 、Bc (8) 、Bd (9) 、Be (10)の成
分をプロセッサ間通信(25)によって、プロセッサP
EP (1) 上のバッファCi (22)のそれぞれの場所に書き
込む。
【0009】すべてのプロセッサにおいて、割り付けら
れた配列Bj の処理がすべて終了すると、プロセッサP
EP (1) 上のバッファCの値とAの成分の値を使って、
Aの成分を更新する。この例では、A〔i〕( 5)の値と
Ci (22)内の6個の値を加算し、A〔i〕(5) を求め
る。
れた配列Bj の処理がすべて終了すると、プロセッサP
EP (1) 上のバッファCの値とAの成分の値を使って、
Aの成分を更新する。この例では、A〔i〕( 5)の値と
Ci (22)内の6個の値を加算し、A〔i〕(5) を求め
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の配列の
並列計算方式は、プロセッサPm 以外のプロセッサPn
が配列Aの成分A〔i〕を求めるのに必要な配列B
j 〔k〕をN個(2個以上とする)有する場合に、プロ
セッサPm にはN個分の成分を格納するバッファを備え
る必要がある。また、プロセッサPm からプロセッサP
n への成分N個分のプロセッサ間通信が発生する。Nの
値が大きい場合には、1つのプロセッサが具備しなけれ
ばならないバッファ量が大きくなり、システム資源の配
分バランスが悪くなり、さらに、プロセッサ間通信が多
くなることによりシステム全体の処理高率が悪くなると
いう欠点がある。
並列計算方式は、プロセッサPm 以外のプロセッサPn
が配列Aの成分A〔i〕を求めるのに必要な配列B
j 〔k〕をN個(2個以上とする)有する場合に、プロ
セッサPm にはN個分の成分を格納するバッファを備え
る必要がある。また、プロセッサPm からプロセッサP
n への成分N個分のプロセッサ間通信が発生する。Nの
値が大きい場合には、1つのプロセッサが具備しなけれ
ばならないバッファ量が大きくなり、システム資源の配
分バランスが悪くなり、さらに、プロセッサ間通信が多
くなることによりシステム全体の処理高率が悪くなると
いう欠点がある。
【0011】本発明の目的は、このようなプロセッサ間
通信とバッファを削減し、効率良く配列Aを並列に計算
できる方式を提供することにある。
通信とバッファを削減し、効率良く配列Aを並列に計算
できる方式を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、複数のプ
ロセッサに分散格納された複数の配列Bj (jは任意の
整数)の成分から特定のプロセッサに格納される配列A
の成分A〔i〕(iは任意の整数)を計算する場合の並
列計算方式において、各プロセッサが、他のプロセッサ
に配列成分を出力するためのバッファDi と前記他のプ
ロセッサからの配列成分を前記他のプロセッサごとに受
信するバッファCi を予め備え、前記配列Aの成分A
〔i〕を求めるのが自プロセッサでありかつ前記A
〔i〕を求めるのに必要な前記配列Bj が前記自プロセ
ッサに全て備わっている場合に現在の前記A〔i〕の値
に前記配列Bj の成分を加算し前記A〔i〕を更新する
第一の処理手段と、前記A〔i〕を求めるのが他プロセ
ッサでありかつ前記A〔i〕を求めるのに必要な前記配
列Bj が前記自プロセッサに備わっている場合に前記配
列Bj の成分を前記バッファDi に格納する第二の処理
手段と、前記A〔i〕を求めるのが前記自プロセッサで
ありかつ前記A〔i〕を求めるのに必要な前記配列Bj
の成分が前記他プロセッサに備わっている場合に全ての
前記他のプロセッサからプロセッサ間通信手段による前
記配列Bj の成分の前記自バッファCi への転送および
前記転送後のプロセッサ間通信完了報告を受けると現在
の前記A〔i〕の値に前記自プロセッサの前記配列Bj
の成分と前記バッファCi の値とを加算し前記A〔i〕
を更新する第三の処理手段と、前記A〔i〕を求めるプ
ロセッサが前記他のプロセッサの場合に前記バッファD
i の値を前記A〔i〕を求める他のプロセッサの前記バ
ッファCi に転送する前記プロセッサ間通信手段と、前
記プロセッサ間通信が完了すると前記他のプロセッサに
前記プロセッサ間通信完了報告を出力する同期手段とを
備えることを特徴とする。
ロセッサに分散格納された複数の配列Bj (jは任意の
整数)の成分から特定のプロセッサに格納される配列A
の成分A〔i〕(iは任意の整数)を計算する場合の並
列計算方式において、各プロセッサが、他のプロセッサ
に配列成分を出力するためのバッファDi と前記他のプ
ロセッサからの配列成分を前記他のプロセッサごとに受
信するバッファCi を予め備え、前記配列Aの成分A
〔i〕を求めるのが自プロセッサでありかつ前記A
〔i〕を求めるのに必要な前記配列Bj が前記自プロセ
ッサに全て備わっている場合に現在の前記A〔i〕の値
に前記配列Bj の成分を加算し前記A〔i〕を更新する
第一の処理手段と、前記A〔i〕を求めるのが他プロセ
ッサでありかつ前記A〔i〕を求めるのに必要な前記配
列Bj が前記自プロセッサに備わっている場合に前記配
列Bj の成分を前記バッファDi に格納する第二の処理
手段と、前記A〔i〕を求めるのが前記自プロセッサで
ありかつ前記A〔i〕を求めるのに必要な前記配列Bj
の成分が前記他プロセッサに備わっている場合に全ての
前記他のプロセッサからプロセッサ間通信手段による前
記配列Bj の成分の前記自バッファCi への転送および
前記転送後のプロセッサ間通信完了報告を受けると現在
の前記A〔i〕の値に前記自プロセッサの前記配列Bj
の成分と前記バッファCi の値とを加算し前記A〔i〕
を更新する第三の処理手段と、前記A〔i〕を求めるプ
ロセッサが前記他のプロセッサの場合に前記バッファD
i の値を前記A〔i〕を求める他のプロセッサの前記バ
ッファCi に転送する前記プロセッサ間通信手段と、前
記プロセッサ間通信が完了すると前記他のプロセッサに
前記プロセッサ間通信完了報告を出力する同期手段とを
備えることを特徴とする。
【0013】また、第2の発明は、前記A〔i〕を求め
るのが他プロセッサでありかつ前記A〔i〕を求めるの
に必要な前記配列Bj の成分が1個前記自プロセッサに
備わっている場合には前記配列Bj の成分を前記A
〔i〕を求める他のプロセッサの前記バッファCi に転
送する前記プロセッサ間通信手段を備えたことを特徴と
する。
るのが他プロセッサでありかつ前記A〔i〕を求めるの
に必要な前記配列Bj の成分が1個前記自プロセッサに
備わっている場合には前記配列Bj の成分を前記A
〔i〕を求める他のプロセッサの前記バッファCi に転
送する前記プロセッサ間通信手段を備えたことを特徴と
する。
【0014】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
る。
【0015】図1は本発明の並列処理方式の一実施例を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【0016】本実施例の並列処理方式においては、各プ
ロセッサは、図1に示すように、他のプロセッサに配列
成分を出力するためのバッファDi (iは任意の整数)
と他のプロセッサからの配列成分をプロセッサごとに受
信するバッファCi を予め備え、配列Aの成分A〔i〕
を求めるのが自プロセッサでありかつA〔i〕を求める
のに必要な配列Bj (jは任意の整数)が自プロセッサ
に全て備わっている場合に現在のA〔i〕の値と配列B
j のA〔i〕に関する成分とを用いて計算しA〔i〕を
更新する第一の処理手段1aと、A〔i〕を求めるのが
他プロセッサでかつA〔i〕を求めるのに必要な配列B
j が自プロセッサに備わっている場合に配列Bj のA
〔i〕に関する成分をバッファDi に格納する第二の処
理手段1bと、A〔i〕を求めるのが自プロセッサであ
りかつA〔i〕を求めるのに必要な配列Bj の成分が他
プロセッサにも備わっている場合に他の全てのプロセッ
サからの自バッファCi への配列Bj の成分の転送およ
び転送完了を示すプロセッサ間通信完了報告を受けると
現在のA〔i〕の値と自プロセッサの配列Bj のA
〔i〕に関する成分とバッファCi の値とを用いて計算
しA〔i〕を更新する第三の処理手段1cと、バッファ
Di の値をA〔i〕を求めるプロセッサのバッファCi
に転送するプロセッサ間通信手段1dと、プロセッサ間
通信が完了するとプロセッサ間通信完了報告を相手プロ
セッサに出力する同期手段1eとを備えている。
ロセッサは、図1に示すように、他のプロセッサに配列
成分を出力するためのバッファDi (iは任意の整数)
と他のプロセッサからの配列成分をプロセッサごとに受
信するバッファCi を予め備え、配列Aの成分A〔i〕
を求めるのが自プロセッサでありかつA〔i〕を求める
のに必要な配列Bj (jは任意の整数)が自プロセッサ
に全て備わっている場合に現在のA〔i〕の値と配列B
j のA〔i〕に関する成分とを用いて計算しA〔i〕を
更新する第一の処理手段1aと、A〔i〕を求めるのが
他プロセッサでかつA〔i〕を求めるのに必要な配列B
j が自プロセッサに備わっている場合に配列Bj のA
〔i〕に関する成分をバッファDi に格納する第二の処
理手段1bと、A〔i〕を求めるのが自プロセッサであ
りかつA〔i〕を求めるのに必要な配列Bj の成分が他
プロセッサにも備わっている場合に他の全てのプロセッ
サからの自バッファCi への配列Bj の成分の転送およ
び転送完了を示すプロセッサ間通信完了報告を受けると
現在のA〔i〕の値と自プロセッサの配列Bj のA
〔i〕に関する成分とバッファCi の値とを用いて計算
しA〔i〕を更新する第三の処理手段1cと、バッファ
Di の値をA〔i〕を求めるプロセッサのバッファCi
に転送するプロセッサ間通信手段1dと、プロセッサ間
通信が完了するとプロセッサ間通信完了報告を相手プロ
セッサに出力する同期手段1eとを備えている。
【0017】次に、図2を用いて具体的な動作を説明す
る。
る。
【0018】図2はプロセッサPEp (1) の配列Aの成
分A〔i〕を複数のプロセッサで並列計算する例であ
り、A〔i〕の成分は、複数の配列Bj の成分B
j 〔k〕を加算して計算される。複数の配列Bj は、各
プロセッサで並列に計算される。
分A〔i〕を複数のプロセッサで並列計算する例であ
り、A〔i〕の成分は、複数の配列Bj の成分B
j 〔k〕を加算して計算される。複数の配列Bj は、各
プロセッサで並列に計算される。
【0019】プロセッサPEp (1) に格納している成分
A〔i〕(5) は、プロセッサPEp(1) が計算する配列
Bg (12)、Bh (13)の成分(20,21) 、プロセッサPEq
(2)が計算する配列Bf (11)の成分(19)、プロセッサP
Er (3) が計算する配列Ba(6) 、Bb (7) の成分(14,1
5) 、プロセッサPEs (4) が計算する配列Bc (8)、B
d (9) 、Be (10)の成分(16,17,18)の和によって求めら
れる。
A〔i〕(5) は、プロセッサPEp(1) が計算する配列
Bg (12)、Bh (13)の成分(20,21) 、プロセッサPEq
(2)が計算する配列Bf (11)の成分(19)、プロセッサP
Er (3) が計算する配列Ba(6) 、Bb (7) の成分(14,1
5) 、プロセッサPEs (4) が計算する配列Bc (8)、B
d (9) 、Be (10)の成分(16,17,18)の和によって求めら
れる。
【0020】各プロセッサは割り当てられた配列Bj を
計算し、以下のように動作する。
計算し、以下のように動作する。
【0021】プロセッサPEr (3) 、PEs (4) で
は、成分Bj 〔k〕が他のプロセッサに格納されるAの
成分A〔i〕(5) を計算するのに用いられるため、第二
の処理手段1bにより、プロセッサPEr (3) では、配
列Ba (6) 、Bb (7) の成分(14,15) をバッファDir(2
3)に加算し、プロセッサPEs (4) では、配列B
c (8)、Bd (9) 、Be (10)の成分(16,17,18)をバッフ
ァDis(24)に加算する。次に、プロセッサ間通信手段1
dによりDir(23)、Dis(24)の値をプロセッサPE
p (1) のバッファCi (22)に転送し、プロセッサ間通信
完了報告(図示せず)も同時に転送する。
は、成分Bj 〔k〕が他のプロセッサに格納されるAの
成分A〔i〕(5) を計算するのに用いられるため、第二
の処理手段1bにより、プロセッサPEr (3) では、配
列Ba (6) 、Bb (7) の成分(14,15) をバッファDir(2
3)に加算し、プロセッサPEs (4) では、配列B
c (8)、Bd (9) 、Be (10)の成分(16,17,18)をバッフ
ァDis(24)に加算する。次に、プロセッサ間通信手段1
dによりDir(23)、Dis(24)の値をプロセッサPE
p (1) のバッファCi (22)に転送し、プロセッサ間通信
完了報告(図示せず)も同時に転送する。
【0022】プロセッサPEq (2) の場合のように、
成分Bj 〔k〕が他のプロセッサに格納されるAの成分
A〔i〕(5) を計算するのに用いられ、かつ、成分Bj
〔k〕が一つしかない場合には、配列Bf (11)の成分(1
9)をプロセッサ間通信手段1dにより直接プロセッサP
Ep (1) のバッファCi (22)に転送(25) する。(の
ごとくバッファDを経由するようにしてもよく、この場
合にはプロセッサ間通信手段1dの機能は単純化す
る。) プロセッサPEp (1) では、第三の処理手段1cによ
り、プロセッサPEr(3) 、PEs (4) からのプロセッ
サ間通信完了報告を受け取ると、配列Bg (12)、Bh (1
3)の成分(20,21) とバッファCi (22)の値を成分A
〔i〕(5) に加算(26)しA〔i〕(5) を更新する。
成分Bj 〔k〕が他のプロセッサに格納されるAの成分
A〔i〕(5) を計算するのに用いられ、かつ、成分Bj
〔k〕が一つしかない場合には、配列Bf (11)の成分(1
9)をプロセッサ間通信手段1dにより直接プロセッサP
Ep (1) のバッファCi (22)に転送(25) する。(の
ごとくバッファDを経由するようにしてもよく、この場
合にはプロセッサ間通信手段1dの機能は単純化す
る。) プロセッサPEp (1) では、第三の処理手段1cによ
り、プロセッサPEr(3) 、PEs (4) からのプロセッ
サ間通信完了報告を受け取ると、配列Bg (12)、Bh (1
3)の成分(20,21) とバッファCi (22)の値を成分A
〔i〕(5) に加算(26)しA〔i〕(5) を更新する。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の並列処理
方式は、プロセッサPm 以外のプロセッサPn が配列A
の成分A〔i〕を求めるのに必要な配列成分Bj 〔k〕
をN個(2個以上とする)有する場合に、各プロセッサ
Pn で配列成分Bj 〔k〕を計算し、その結果をプロセ
ッサPm に転送するようにしたことにより、プロセッサ
Pm が具備しなければならないバッファ量が小さくなる
とともに、プロセッサ間通信量が少なくなりシステム全
体の処理高率が向上するという効果がある。
方式は、プロセッサPm 以外のプロセッサPn が配列A
の成分A〔i〕を求めるのに必要な配列成分Bj 〔k〕
をN個(2個以上とする)有する場合に、各プロセッサ
Pn で配列成分Bj 〔k〕を計算し、その結果をプロセ
ッサPm に転送するようにしたことにより、プロセッサ
Pm が具備しなければならないバッファ量が小さくなる
とともに、プロセッサ間通信量が少なくなりシステム全
体の処理高率が向上するという効果がある。
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本実施例の動作説明図である。
【図3】従来技術の動作説明図である。
1a 第一の処理手段 1b 第二の処理手段 1c 第三の処理手段 1d プロセッサ間通信手段 1e 同期手段 1 プロセッサPEp 2 プロセッサPEq 3 プロセッサPEr 4 プロセッサPEs 5 成分A〔i〕 6,7,8,9,10,11,12,13 配列 14,15,16,17,18,19,20,21
成分 22,23,24 バッファ 25 転送 26 加算
成分 22,23,24 バッファ 25 転送 26 加算
Claims (2)
- 【請求項1】 複数のプロセッサに分散格納された複数
の配列Bj (jは任意の整数)の成分から特定のプロセ
ッサに格納される配列Aの成分A〔i〕(iは任意の整
数)を計算する場合の並列計算方式において、各プロセ
ッサが、他のプロセッサに配列成分を出力するためのバ
ッファDi と前記他のプロセッサからの配列成分を前記
他のプロセッサごとに受信するバッファCi を予め備
え、前記配列Aの成分A〔i〕を求めるのが自プロセッ
サでありかつ前記A〔i〕を求めるのに必要な前記配列
Bj が前記自プロセッサに全て備わっている場合に現在
の前記A〔i〕の値に前記配列Bj の成分を加算し前記
A〔i〕を更新する第一の処理手段と、前記A〔i〕を
求めるのが他プロセッサでありかつ前記A〔i〕を求め
るのに必要な前記配列Bj が前記自プロセッサに備わっ
ている場合に前記配列Bj の成分を前記バッファDi に
格納する第二の処理手段と、前記A〔i〕を求めるのが
前記自プロセッサでありかつ前記A〔i〕を求めるのに
必要な前記配列Bj の成分が前記他プロセッサに備わっ
ている場合に全ての前記他のプロセッサからプロセッサ
間通信手段による前記配列Bj の成分の前記自バッファ
Ci への転送および前記転送後のプロセッサ間通信完了
報告を受けると現在の前記A〔i〕の値に前記自プロセ
ッサの前記配列Bj の成分と前記バッファCi の値とを
加算し前記A〔i〕を更新する第三の処理手段と、前記
A〔i〕を求めるプロセッサが前記他のプロセッサの場
合に前記バッファDi の値を前記A〔i〕を求める他の
プロセッサの前記バッファCi に転送する前記プロセッ
サ間通信手段と、前記プロセッサ間通信が完了すると前
記他のプロセッサに前記プロセッサ間通信完了報告を出
力する同期手段とを備えることを特徴とする並列処理方
式。 - 【請求項2】 前記A〔i〕を求めるのが他プロセッサ
でありかつ前記A〔i〕を求めるのに必要な前記配列B
j の成分が1個前記自プロセッサに備わっている場合に
は前記配列Bj の成分を前記A〔i〕を求める他のプロ
セッサの前記バッファCi に転送する前記プロセッサ間
通信手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の並列
処理方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5002268A JPH07129521A (ja) | 1993-01-11 | 1993-01-11 | 並列処理方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5002268A JPH07129521A (ja) | 1993-01-11 | 1993-01-11 | 並列処理方式 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07129521A true JPH07129521A (ja) | 1995-05-19 |
Family
ID=11524632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5002268A Pending JPH07129521A (ja) | 1993-01-11 | 1993-01-11 | 並列処理方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07129521A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5764860A (en) * | 1980-10-09 | 1982-04-20 | Nec Corp | Parallel processing system |
JPS6310263A (ja) * | 1986-07-02 | 1988-01-16 | Hitachi Ltd | ベクトル処理装置 |
JPH01106158A (ja) * | 1987-10-19 | 1989-04-24 | Hitachi Ltd | プロセツサ間のデータ通信制御方式 |
-
1993
- 1993-01-11 JP JP5002268A patent/JPH07129521A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5764860A (en) * | 1980-10-09 | 1982-04-20 | Nec Corp | Parallel processing system |
JPS6310263A (ja) * | 1986-07-02 | 1988-01-16 | Hitachi Ltd | ベクトル処理装置 |
JPH01106158A (ja) * | 1987-10-19 | 1989-04-24 | Hitachi Ltd | プロセツサ間のデータ通信制御方式 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0208870A1 (en) | Vector data processor | |
JPH06282612A (ja) | 画像音声処理装置と画像音声処理方法 | |
JPS60216670A (ja) | 色修正方式 | |
JPH07129521A (ja) | 並列処理方式 | |
CN112889031A (zh) | 计算系统中数据处理的同步 | |
JPH01177672A (ja) | ディジタル信号処理装置 | |
US5729759A (en) | Data processing apparatus for performing cumulative processing on time series data | |
JPH04287265A (ja) | 並列計算機の通信方法 | |
JPH10177487A (ja) | プロセッサの命令シミュレーション方法および命令シミュレーション・システム | |
JP3371793B2 (ja) | データ転送スケジュリング方式 | |
JP3105842B2 (ja) | リングバッファの制御方法及びその処理装置 | |
JPS63155954A (ja) | 画像信号処理装置 | |
JPH09247234A (ja) | 通信装置 | |
JPH0954759A (ja) | 信号処理装置 | |
JPH01161435A (ja) | データベース並列処理装置 | |
JPH0157830B2 (ja) | ||
JPH04286049A (ja) | Pe間のデータ並列転送方法 | |
JPH08202616A (ja) | 中央演算処理装置と情報処理システム | |
JPS6111805A (ja) | シ−ケンス制御装置 | |
JPS5899845A (ja) | ベクトル割込マスク方式 | |
JPS63262745A (ja) | アドレス生成回路 | |
JPH05101154A (ja) | 分散処理システムにおける論理画面の共有化方式 | |
JPH0466146B2 (ja) | ||
JPS6226579A (ja) | ベクトル総和演算装置 | |
JPH07274014A (ja) | 画面色彩変更方式 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19970114 |