JPH07129116A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JPH07129116A
JPH07129116A JP5274648A JP27464893A JPH07129116A JP H07129116 A JPH07129116 A JP H07129116A JP 5274648 A JP5274648 A JP 5274648A JP 27464893 A JP27464893 A JP 27464893A JP H07129116 A JPH07129116 A JP H07129116A
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JP
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video signal
signal
lines
line
image
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JP5274648A
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Inventor
Takahiro Saeki
隆宏 佐伯
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドットマトリクス表示装置の水平走査ライン
よりも多いライン数の映像信号を、間引くことなく、画
質を低下させることなく表示させる。 【構成】 表示器2の水平走査ライン数Mが、映像信号
Dのライン数Nよりも少ないときは、演算装置4は、ラ
イン数の比N/Mに、水平走査ラインの番号m(m=1
〜M)を乗じて、その積を整数部pと小数部qとに分割
し、前記m番目の水平走査ラインに対応する映像信号の
ライン番号をpおよびp+1に、映像信号の配分係数を
q,1−qに定める。映像信号Dpに1−qを乗じ、映
像信号D(p+1)にqを乗じ、両者を加えたものを新
しい1ラインの映像信号NDとする。以上の操作をM回
繰り返してMライン分の新しい映像信号ND1〜NDM
を生成し、表示器2に入力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドットマトリクス型表
示パネルを用いた画像表示装置に関し、さらに詳しく
は、表示パネルの水平走査ライン数よりも多いライン数
の映像信号で構成される画像を表示させる場合に、好適
に実施される画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】よく知られているように、TV標準方式
は、NTSC方式と、PAL方式と、SECAM方式の
3つに分類される。これらの方式の相違点の1つは、1
フィールドの画面を構成している映像信号のライン数で
あり、NTSC方式の525本に対してPAL方式とS
ECAM方式はいずれも625本である。映像信号のラ
インは、一般に水平走査線とも呼ばれ、前記ラインから
垂直帰線消去期間などを除いた、表示のために使用され
る映像信号のライン数すなわち有効走査線数は、NTS
C方式では483本、PALやSECAM方式では57
5本である。
【0003】一方、NTSC方式が採用されている我が
国やアメリカ、カナダなどの地域では、有効走査線数4
83本に準じて、縦480個×横640個(アスペクト
比3:4)のドットマトリクス型表示パネルが、液晶素
子やEL素子などによって実現されて広く用いられてい
る。ドットマトリクス方式の表示パネルは、走査ライン
数が固定されているため、たとえば水平走査ライン48
0本の表示パネルを備えた画像表示装置に、有効走査線
の数がそれよりも多い他方式の画像を表示させようとす
る場合、従来技術では、映像信号を適宜間隔をおいて間
引いて、表示パネルの走査ライン数に合わせる間引き表
示法が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ような間引き表示法では、たとえば水平走査ラインが4
80本の表示パネルに、映像信号のライン数がそれより
も多い、たとえばライン数が575本のPAL方式の画
像を表示させるためには、1フィールドあたり95本、
したがって約6本に1本の割合で映像信号が間引かれる
ことになる。このためパネルに表示される画像には、間
引かれた部分が不連続部分となって現れるという不具合
が生じる。
【0005】図10(1)は、10本の映像信号e1〜
e10によって構成されている画像Pを示している。図
10(2)は、7×10ドットマトリクス型表示パネル
Xを示している。表示パネルXは、映像信号e1〜e1
0よりも水平走査ライン数が3本少ない。このような場
合に従来技術の間引き表示法に従って、たとえば3本の
映像信号e2,e5,e8を間引き、残り7本の映像信
号で表示させると、図10(2)に示されるように、画
像P1と画像P2のように間が途切れたギザギザの画像
になる。
【0006】その上、間引かれる映像信号のラインが一
定の場合には、常に同じ箇所で上下が左右にずれる画像
となり、たとえばPAL方式の画像を表示すると、表示
パネル上に間引き本数(たとえば95本)分の画像のず
れが一定の間隔で発生し、表示される画像の品位を著し
く低下させてしまう。
【0007】本発明の目的は、前述のような不具合を解
消し、画像品位の低下を可及的に抑制し、見た目に自然
な画像が表示される画像表示装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、予め定められ
る数の水平走査ラインを有する表示手段と、入力される
映像信号の1フィールドあたりのライン数と、前記表示
手段の水平走査ライン数とを整合する走査ライン整合手
段とを含む画像表示装置において、前記走査ライン整合
手段は、前記映像信号のライン数Nが前記表示手段の水
平走査ラインの数Mよりも多いときは、下記式(1)を
満たす整数pと、小数qとを求め、 m(N/M)= p+q (pは整数、qは小数) …(1) 整数pおよびp+1を、前記表示手段のm(m=1〜
M)番目の水平走査ラインに対応する映像信号のライン
番号に定め、前記m番目の水平走査ラインに対応する新
しい映像信号A(m)を、下記式(2)に従って生成
し、 A(m)=(1−q)・Dp+q・D(p+1) …(2) Dp :ライン番号pの映像信号 D(p+1):ライン番号p+1の映像信号 生成した映像信号A(m)を前記表示手段に入力するこ
とを特徴とする画像表示装置である。
【0009】
【作用】本発明に従う画像表示装置は、表示手段と、走
査ライン整合手段とを含み、表示手段に予め定められて
いる水平走査ラインの数Mよりも、入力される映像信号
の1フィールドを形成するライン数Nの方が多いときに
は、走査ライン整合手段は、映像信号のライン数と表示
手段の水平走査ライン数とを整合させる。整合にあたっ
ては、上記式(1)に示すように、水平走査ラインの番
号m(m=1〜M)を両者のライン数の比N/Mに乗じ
て、その積を整数部pと小数部qとに分割し、整数pお
よび整数p+1を、前記m番目の水平走査ラインに対応
する映像信号のライン番号に定める。次いでライン番号
pの映像信号に小数1−qを乗じ、ライン番号p+1の
映像信号に小数qを乗じ、両者の和A(m)=(1−
q)・Dp+q・D(p+1)を、前記m番目の走査ラ
インに対応する新しい映像信号A(m)として生成して
表示手段に入力する。
【0010】これによって元の映像信号のライン数N
と、表示手段の水平走査ライン数Mとが整合され、映像
信号が途切れることなく、見た目にも自然な画像が表示
される。
【0011】
【実施例】はじめに、本発明による映像信号と水平走査
ラインの整合について説明する。ライン数Mの表示手段
のm番目の水平走査ラインKm(m=1〜M)と、ライ
ン数Nの映像信号のn番目の映像信号Dn(n=1〜
N)とは n = m(N/M) (N>M) …(3) の関係で対応付けることができる。表示手段のm番目の
水平走査ラインKmに対応する映像信号Dのライン番号
nを求めるために、式(3)の右辺を整数pと小数qと
に分割する。
【0012】 n = p+q (pは整数、qは小数) …(4) 整数pと整数p+1とで、表示手段のm番目の水平走査
ラインKmに対応する映像信号Dのライン番号が定ま
る。また小数qと小数1−qとで、2つの映像信号D
p,D(p+1)を1本化するための配分係数が定ま
る。
【0013】図1は、本発明による映像信号と水平走査
ラインとの整合関係の一例を示す図である。12本の映
像信号D1〜D12と、10本の水平走査ラインK1〜
K10との対応が例示されている。図1(1)は、12
本の映像信号D1〜D12を示し、図1(2)は、10
本の水平走査ラインK1〜K10を示している。各映像
信号から水平走査ラインに向かう矢符に添えられている
数字0.2〜1.0は配分係数である。
【0014】ライン数Nが12本、水平走査ライン(以
下、「走査ライン」という)数Mが10本の場合、N/
M=12/10=1.2だから、表示手段の1番目の走
査ラインK1に対しては1番目と2番目の2本の映像信
号D1,D2が定まり、3番目の走査ラインK3に対し
ては3番目と4番目の2本の映像信号D3,D4が定ま
る。また5番目の走査ラインK5の場合は、p=6,q
=0となるので、6番目の映像信号D6の1本が定ま
る。同じく10番目の走査ラインK10には、12番目
の映像信号D12の1本が定まることになる。
【0015】このようにして、表示手段の走査ラインK
m(m=1〜M)に対応する2本(qが0の場合は1
本)の映像信号Dp,D(p+1)が定まれば、この2
本の映像信号Dp,D(p+1)を一本化して、走査ラ
インKmに対応する新しい映像信号A(m)を生成する
ための変換が、下記式(2)に従って行われる。
【0016】 A(m)=(1−q)・Dp+q・D(p+1) …(2) 右辺のqと1−qは配分係数である。
【0017】式(2)に示される演算は、当然にカラー
成分R,G,Bを含む映像信号の全ドットについて行わ
れる。また演算に用いる配分係数などのデータは、各ラ
イン毎に異なるので、本発明では、後述するように走査
ライン整合手段内にプログラマブル高速演算装置を設
け、ドットクロック信号に同期して、映像信号の2ライ
ン間の大量の演算をリアルタイムで行い、表示手段の走
査ラインKmに対応する新しい映像信号A(m)を生成
するようにしている。
【0018】表1は、10本の走査ラインK1〜K10
と12本の映像信号D1〜D12とを例にとり、走査ラ
インと映像信号との対応および映像信号A(m)を生成
する演算とを示すものである。
【0019】
【表1】
【0020】たとえば2番目の走査ラインK2には、映
像信号D2の60%と、映像信号D3の40%とによっ
て形成される映像信号が加えられ、走査ラインK3に
は、映像信号D3の40%と映像信号D4の60%が加
えられる。また走査ラインK5は、映像信号D6の1本
のみであるが、これは前記式(3),(4)でqが0と
なるためで、走査ラインK10も同じである。
【0021】変換のための前記演算は、映像信号D1〜
DNを構成する全ドットについて個別に行われ、カラー
映像信号のR,G,Bデータについても当然に行われる
ものである。1本の走査ラインは通常560個前後のド
ットから成り、加えてカラー表示のため、短時間で大量
の演算を行わねばならないので、本発明では後述するよ
うに、プログラマブル高速演算装置をCPU(中央処理
装置)によって制御するようにしている。
【0022】図2は、本発明による画像表示の例を示す
図である。図2(1)は、12×12ドットのマトリク
ス型表示パネルVであり、12本の映像信号D1〜D1
2を等価的に表している。図2(2)は、10×10ド
ットのマトリクス型表示パネルWであり、走査ラインK
1〜K10で表示されるパネルを等価的に表している。
ドットを指すときは、ドットV(1,1)、ドットW
(1,1)のように呼ぶ。
【0023】表示パネルVのライン数12本と、表示パ
ネルWのライン数10本とを整合させて、表示パネルV
に表示されている画像R1を、表示パネルWに移して表
示する場合を想定する。画像R1を形成するドットV
(1,1),V(2,2),V(3,3),…は、すべ
て100%の濃度とし、数字1.0が記入してある。
【0024】表1および図1をあわせて参照して、たと
えば図2(1)側のドットV(1,1)は、ドットV
(2,1)と共に、整合によって図2(2)側のドット
W(1,1)に移されるが、元のドットV(2,1)に
は画像が存在しないから、ドットW(1,1)にはドッ
トV(1,1)の80%が移される。記入数字0.8は
そのことを示す配分係数である。
【0025】次のドットV(1,2)は、ドットV
(2,2)と共にドットW(1,2)に移るが、元のド
ットV(1,2)には画像が存在しないから、ドットW
(1,2)には元のドットV(2,2)の20%が移
る。このときドットV(2,2)の60%はその下のド
ットW(2,2)に移される。
【0026】さらに次のドットV(1,3)は、ドット
V(2,3)と共にドットW(1,3)に移されるが、
元のドットV(1,3)とV(2,3)には画像が存在
しないから、ドットW(1,3)にはなにも表示されな
いが、その下のドットW(2,3)には、元のドットV
(3,3)の40%が移される。
【0027】このようにして、ライン数の多い表示パネ
ルVと、それよりライン数の少ないに表示パネルWとの
間の走査ラインの整合が行われ、元の画像R1が、表示
パネルW側に画像R2として表示される。
【0028】図2(2)の画像R2を形成するそれぞれ
のドットは、1.0のドットW(5,6),W(10,
12)を除いて、いずれも隣接する2ドットが駆動され
るが、配分係数は合わせて1.0となるから、見掛け上
は元の画像R1の1個のドットに等しく見える。これに
よって画像R2は、ドットW(1,1)からドットW
(10,12)まで、途切れることなく連続して表示さ
れ、見た目にも自然な画像が表示されるのである。
【0029】図3は、本発明の他の画像表示例を示す図
である。図3は前掲図2に類似し、対応する部分には同
一の記号と参照符を付してある。図3(1)には、映像
信号D1〜D12を等価的に示す12×12ドットのマ
トリクス表示パネルVと、表示される「入」字形の画像
が示され、図3(2)には、走査ラインK1〜K10を
等価的に示す10×12ドットマトリクス表示パネルW
に表示される画像が示されている。
【0030】図3(2)では、2つの配分係数が記入さ
れているドットがあるが、たとえばドットW(1,5)
に記入されている0.8と0.2とは、図3(1)側の
「入」字型の画像のドットV(1,5)の80%と、V
(2,5)の20%とが移ってくることが示されてい
る。ただしこれらは単独ではなく、ドットV(1,5)
の0.8と、ドットV(2.5)の0.2とで1.0
の、すなわち濃度100%の新しい映像信号が生成され
てドットW(1,5)に加えられるものである。
【0031】他のドットについても全く同様であるが、
5番目のラインに列んでいるドットW(5,6),W
(5,9)〜W(5,10)が単独で1.0となってい
るのは、この場合には配分係数が0(q=0)となり、
元の画像の6番目のラインに列んでいるドットV(6,
6),V(6,9)〜V(6,12)が1.0で表示パ
ネルW側に移されるためである。また画像の形から、前
記1.0以外で1個の配分係数が記入されているドット
があるが、ドットW(8,2)とドットW(8,12)
とを除くドットは、すべて上下を合計すれば0.8とな
り、100%に近い濃度で表示されることがわかる。
【0032】本発明による画像表示装置は、このように
入力される映像信号のライン数が、表示手段を構成する
走査ラインの数よりも多いときには、従来技術のように
走査線を間引くのではなく、2本の映像信号の間で演算
を施し、表示手段用の新しい映像信号に変換し、表示手
段の水平走査ラインとの整合をとるようにしているの
で、元の画像が途切れることなく、見た目にも自然な形
で表示されるのである。次に本発明の画像表示装置の構
成と動作について説明する。
【0033】図4は、本発明の一実施例である画像表示
装置の構成を示すブロック図である。画像表示装置1
は、表示手段と走査ライン整合手段とを含み、表示手段
であるドットマトリクス型表示装置2は、図示されてい
ないが、たとえば液晶素子などで実現され、ライン数M
の水平走査ラインを有するドットマトリクス型表示パネ
ルと、駆動回路などで構成され、映像信号入力端子RG
Bと、信号と同一記号のドットクロック信号端子DCK
と、水平同期信号および垂直同期信号端子HS,VSの
各入力端子とを備えている。ここで、全体の画像表示装
置1との混同を避けるために、ドットマトリクス表示装
置2を、以下「表示器2」と称する。表示器2は、次に
述べる走査ライン整合手段と一体的に画像表示装置1に
内蔵される形式のものでも、モニタ装置として別に置か
れる形式のものであってもよい。
【0034】走査ライン整合手段は、ラインメモリ3、
演算装置4、ラインメモリコントローラ5、CPU(中
央処理装置)6、ライン番号カウンタ7および水平同期
信号発生器8の各ブロックを含んで構成されている。
【0035】ライン数N本から成る映像信号D(1〜
N)は、カラー成分R,G,Bを含み、ラインL1を介
してラインメモリ3と、演算装置とに入力される。
【0036】水平同期信号HSと垂直同期信号VSと
が、ラインL3とラインL4とを介してライン番号カウ
ンタ7に入力される。ライン番号カウンタ7は、垂直同
期信号VSを計数してフィールド走査の開始と終了のタ
イミングを検知するとともに、水平同期信号HSを計数
して映像信号のライン番号を検知し、タイミング検知信
号BSをCPU6に出力する。
【0037】CPU6は、予めプリセットされている映
像信号Dのライン数Nと、タイミング検知信号BSとに
基づいて、メモリ制御信号CSと、演算制御信号DSと
を出力し、メモリコントローラ5および演算装置4の動
作を管理する。
【0038】メモリコントローラ5は、前記メモリ制御
信号CSに応答して、ラインメモリ3への読出し信号W
Rと書込み信号RDとを出力して、1ライン分の映像信
号Dnの書込みと、読出しとを制御する。書込まれた映
像信号Dnのデータは、次の1ライン分の映像信号D
(n+1)が入力されるタイミングで読出されて、演算
装置4に入力される。
【0039】演算装置4は、プログラマブル高速演算装
置などで実現され、前記演算制御信号DSに応答して、
2ライン分の映像信号Dn,D(n+1)を取り込み、
前記式(2)〜(4)に基づく演算が行われる。すなわ
ち、すでに述べた映像信号Dと水平走査ラインKとの対
応付け、映像信号のライン番号p,p+1と、配分係数
q,1−qなどに関する演算などが行われ、映像信号D
n,D(n+1)から新しい映像信号NDm(m=1〜
M)が生成される。この操作が表示器2の水平走査ライ
ン数に等しいM回実行されることによって、M本の新し
い映像信号NDが生成される。したがって前記映像信号
Dn,D(n+1)および新しい映像信号NDmは、式
(2)の映像信号Dp,D(p+1)および新しい映像
信号A(m)に相当するものである。
【0040】演算装置4による前記演算は、ラインL2
を介して入力されるドットクロック信号DCKに同期し
てリアルタイムで実行される。本実施例では、演算装置
4にプログラマブル高速演算装置を用いているけれど
も、複数の演算装置で逐次演算を行わせるようにしても
よい。演算装置4で生成された新しい映像信号NDm
は、表示器2の画像データ入力端子RGBに入力され
る。
【0041】ところで、入力される映像信号Dのライン
数Nが、表示器2の走査ライン数Mよりも多い場合に
は、前述のように2本(特別な場合は1本)の映像信号
Dn,D(n+1)から新しい1本の映像信号NDが生
成されるのであるが、このとき映像信号ラインが1ライ
ン少なくなるので、水平同期信号HSのパルスもこれに
合わせなければならない。本実施例では、ゲートスイッ
チ回路などで実現される水平同期信号発生器8を設けて
新しく水平同期信号を生成して、これに対処するように
している。
【0042】図5は、入力される水平同期信号HSと、
映像信号D1,D2,D3,…と、新しく作り出される
映像信号ND1,ND2,ND3,…と、新しく生成さ
れる水平同期信号HSaとの関係を示す波形図である。
図5(1)は、入力される水平同期信号HSを示し、周
期1Hごとに同期パルスhがライン番号カウンタ7と水
平同期信号発生器8とに入力される。図5(2)は、水
平同期信号HSに同期して入力される映像信号D1,D
2,D3,…を示す。これらの映像信号D1,D2,D
3,…から、図5(4)に示される新しい映像信号ND
1,ND2,ND3,…が生成される。このとき、たと
えば図5(3)の水平同期パルスh3を1本消去しなけ
れば、新しい映像信号NDと水平同期信号HSとが合わ
なくなってくる。
【0043】このため、ライン番号カウンタ7は、水平
同期信号HSを一定数計数するごとに消去信号ESを水
平同期信号発生器8に与え、水平同期信号HSの入力を
1パルス分禁止する。これによって水平同期信号発生器
8からは、新しい映像信号NDのライン数と対応付けら
れた水平同期信号HSaが出力され、前述のような不具
合が解消されるのである。
【0044】しかしながら、このようにして新しく作ら
れる水平同期信号HSaは、所々で同期パルスhが消去
された、いわゆる歯抜け信号のため、表示装置によって
は、このような不規則な同期信号波形は受付けないもの
がある。このような場合には、図5(5)に示されるよ
うな、等間隔の周期1Haの新しい水平同期信号HSb
を表示器側に入力しなければならず、またこれにともな
って新しく生成される映像信号NDも、図5(6)に示
されるように、水平同期信号HSbの周期にあわせて伸
長された、新しい映像信号NDa1,NDa2,NDa
3,…のような波形とすることが望ましい。これを実現
させる実施例について次に説明する。
【0045】図6は、本発明の他の実施例である画像表
示装置11の構成を示すブロック図である。図6におい
て、参照符2〜7を付してある各ブロックは、前掲図4
の同じ参照符のブロックと同一であり、説明は省略す
る。この実施例では、ドットクロック信号発生器12
と、第2ラインメモリ13と、第2ラインメモリコント
ローラ14と、カウンタ15とを新たに設けて、水平同
期信号HSと映像信号NDの周期を引き伸ばすようにし
ている。
【0046】水平同期信号HSの周期の伸長について
は、ドットクロック信号発生器12が、元のドットクロ
ック信号DCKから水平同期信号の引き伸ばし分に比例
した新しいドットクロック信号NDCKを作成し、これ
をカウンタ15が一定数計数して、新しい水平同期信号
HSbを出力する。ここで新しいドットクロック信号N
DCKの周波数F2は、元のドットクロック信号DCK
の周波数をF1、元の映像信号のライン数をN、新しい
映像信号のライン数をMとすれば F2 = F1(M/N) …(5) で表される。
【0047】次に、映像信号NDの伸長は、第2ライン
メモリ13と、第2ラインメモリコントローラ14によ
って行われる。第2ラインメモリ13には、演算装置4
から新しい映像信号NDが、書込みクロック信号NWR
とともに入力される。第2ラインメモリコントローラ1
4は、新しいドットクロック信号NDCKに基づいて、
読出し信号NRDを作成する。読出し信号NRDのタイ
ミングは前記新しいドットクロック信号NDCKによっ
て引き伸ばされているので、第2ラインメモリ13に書
き込まれる映像信号NDは、この引き伸ばされたタイミ
ングで読出され、新しい映像信号NDaとして表示器2
に入力されることになる。
【0048】図7は、本発明の他の実施例である画像表
示装置21の構成を示すブロック図である。図7におい
て、参照符2〜7を付してある各ブロックは、前掲図4
の同じ参照符のブロックと対応するため説明は省略す
る。この実施例では、フレームメモリ22およびフレー
ムメモリコントローラ23と、読出しクロック信号発生
器24および水平同期信号発生器25とを設けて、前段
の演算装置4で作成された新しい映像信号NDを、1フ
ィールド分ごとにフレームメモリ22にストアし、元の
映像信号Dおよび新しい映像信号NDとは全く非同期
の、新しく生成されるドットクロック信号NDCKb
と、水平同期信号HScとに従って読出すようにしてい
る。このような映像信号の非同期読出しは、一定周期の
ドットクロック信号あるいは水平同期信号しか受付ない
表示器2に有効に対応するものである。
【0049】新しい映像信号NDのフレームメモリ22
への書込みは、フレームメモリコントローラ23から出
力される新しい書込み信号NWRによって行われ、映像
信号の読出しは、読出しクロック信号発生器24から出
力される新しい読出し信号NRDによって行われる。
【0050】前記ドットクロック信号NDCKbと、読
出し信号NRDと、新しい水平同期信号HScとは、読
出しクロック信号発生器24と、水平同期信号発生器2
5とに共通に入力される水平同期信号HSに基づいて生
成されるもので、図示しない周期設定器によって所望す
る周期が設定される。ドットクロック信号NDCKbは
表示器2のクロック信号端子DCKに入力され、水平走
査ラインを構成する絵素が順次駆動される。ドットクロ
ック信号NDCKbに同期した読出し信号NRDによっ
て、フレームメモリ22にストアされている新しい映像
信号NDb1〜NDbMの読出しが制御される。水平同
期信号HScは表示器2の水平同期入力端子HSに入力
され、表示器2の水平走査ラインを順次走査する。
【0051】この実施例による画像表示装置21では、
読出しクロック信号発生器24と、水平同期信号発生器
25によって、所望する周期のドットクロック信号ND
CKbと、水平同期信号HScとが得られる。したがっ
て、たとえば図8(1)に示されているような間隔が不
規則な水平同期信号HS(前掲図5(3)に示されてい
るものと同じである)を、図8(3)に示されるよう
に、同期パルスh1,h2,h3,…が、元の水平同期
信号HSと同じ周期1Hで並ぶ新しい水平同期信号HS
cに復元することもできる。
【0052】その際に、図8(2)に示されているよう
な、水平同期信号HSに同期して配列されている映像信
号ND1,ND2,ND3,…を、新しい水平同期信号
HScと同期した、図8(4)に示されるような等間隔
の配列とすることができる。このため、整合前の水平同
期信号HSと同じ周期で、整合後の新しい映像信号ND
1〜NDMを表示させることもできる。したがって図9
(1)と図9(3)に示されるように、整合前と整合後
では、垂直同期信号VSの周期1Vは同じであるが、整
合前には図9(2)に示されているように、元の映像信
号D1〜DNが収まっており、整合後では図9(4)に
示されるように、新しい映像信号NDb1〜NDbMが
収まっている。ここで整合前と整合後とで2つの映像信
号の量を比べると、NDb1〜NDbM<D1〜DNで
あり、整合によってライン数Nの映像信号Dが、ライン
数Mの新しい映像信号NDbに変換されていることがわ
かる。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明による画像表示装
置は、表示手段に予め定められている水平走査ラインの
数Mよりも、入力される映像信号のライン数Nの方が多
いときには、走査ライン整合手段が、前記映像信号のラ
イン数Nと、水平走査ライン数Mとの比N/Mに基づい
て映像信号と走査ラインとの対応を求め、ラインごとに
定められる係数を元の映像信号に乗じて、新しく映像信
号を生成し、走査ラインと映像信号のライン数を整合す
る。
【0054】これによって新しく作り出される映像信号
A1〜Amには、元の映像信号が失われることなく、一
定の比例関係で保存される。このように本発明は、従来
技術のように多数の映像信号を間引くものではないか
ら、表示手段のライン数よりも多いライン数の映像信号
でも、途切れのない高品位の画質で表示させることがで
き、産業上の効果も大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による映像信号ラインと水平走査ライン
の整合関係の一例を説明するための図である。
【図2】本発明による画像表示例を示す図である。
【図3】本発明による他の画像表示例を示す図である。
【図4】本発明の一実施例である画像表示装置の構成を
示すブロック図である。
【図5】水平同期信号と映像信号の波形とを示す波形図
である。
【図6】本発明の他の実施例である画像表示装置の構成
を示すブロック図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例である画像表示装置
の構成を示すブロック図である。
【図8】図7図示の画像表示装置の水平同期信号と、映
像信号の波形とを示す波形図である。
【図9】元の映像信号と、新しく生成される映像信号と
を、垂直同期信号に関連させて示す波形図である。
【図10】従来技術の間引き表示法による画像表示例を
示す図である。
【符号の説明】
1,11,21 画像表示装置 2 ドットマトリクス型表示装置 3 ラインメモリ 4 演算装置 5 ラインメモリコントローラ 6 CPU(中央処理装置) 7 ライン番号カウンタ 8,25 水平同期信号発生器 12 ドットクロック信号発生器 22 フレームメモリ 23 フレームメモリコントローラ 24 読出しクロック信号発生器 DCK ドットクロック信号 D1〜DN 映像信号 HS 水平同期信号 HSa,HSb,HSc 新しく生成される水平同期信
号 VS 垂直同期信号 NDCK,NDCKb 新しく生成されるドットクロッ
ク信号 ND1〜NDM, 新しく生成される映像信号 NDa1〜NDaM,NDb1〜NDbM 新しく生成
される映像信号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定められる数の水平走査ラインを有
    する表示手段と、 入力される映像信号の1フィールドあたりのライン数
    と、前記表示手段の水平走査ライン数とを整合する走査
    ライン整合手段とを含む画像表示装置において、 前記走査ライン整合手段は、前記映像信号のライン数N
    が前記表示手段の水平走査ラインの数Mよりも多いとき
    は、下記式(1)を満たす整数pと、小数qとを求め、 m(N/M)= p+q (pは整数、qは小数) …(1) 整数pおよびp+1を、前記表示手段のm(m=1〜
    M)番目の水平走査ラインに対応する映像信号のライン
    番号に定め、 前記m番目の水平走査ラインに対応する新しい映像信号
    A(m)を、下記式(2)に従って生成し、 A(m)=(1−q)・Dp+q・D(p+1) …(2) Dp :ライン番号pの映像信号 D(p+1):ライン番号p+1の映像信号 生成した映像信号A(m)を前記表示手段に入力するこ
    とを特徴とする画像表示装置。
JP5274648A 1993-11-02 1993-11-02 画像表示装置 Pending JPH07129116A (ja)

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