JPH0712843Y2

JPH0712843Y2 - 温水循環機構

Info

Publication number: JPH0712843Y2
Application number: JP1987041634U
Authority: JP
Inventors: 寿美雄長嶋; 久和新沼
Original assignee: アベテック株式会社
Priority date: 1987-03-20
Filing date: 1987-03-20
Publication date: 1995-03-29
Anticipated expiration: 2002-03-20
Also published as: JPS63150225U

Description

【考案の詳細な説明】 A.考案の目的 a.産業上の利用分野この考案は、温水を必要とする装置における貯温水槽、
給湯器、ポンプ、温度感知器の組合せに関するものであ
る。

b.従来の技術とその問題点従来、温水を必要とする装置には、貯温水槽、給湯器、
ポンプによる組合せのものが多く用いられているが、温
水の温度管理は給湯器内部の出湯側に設けられた温度感
知器により行われているものが多く、そのため給湯器よ
り貯温水槽に温水が送られる際の熱損失等により、貯温
水槽内の水温をある程度一定に管理するには不適当であ
り、また、給湯器の給水温度と給湯器内の温度感知器の
設定温度との差が近い場合には、給湯器内を通過する際
に設定温度を越すことがあるため、動作・停止の回数が
頻繁になり、給湯器によってはトラブルの原因になると
いう欠点があった。また、多くはポンプが常時動作状態
にあるため、ポンプの寿命、電力消費量においても非経
済的であった。

さらに、実公昭60-5295号公報で示されている貯湯式給
湯器は、貯湯槽の湯温変動を少なくし、常に高温度の給
湯が行える装置であるが、しかし、この場合もボイラー
の点火、消火を短時間のうちに繰り返す現象がある。

つまり、貯湯槽上部の給湯管27より少量の出湯があった場合、
貯湯槽下部より給水された際、サーモスタットの感熱部
21が設定温度以下になるから、ポンプ６を作動して水を
加温するが、貯湯槽上部がまだ高温を保っており、ボイ
ラーの感熱素子23がそれより低温であれば温水は貯湯槽
低部から供給されるから、サーモスタットの温度はすぐ設定温度になることが考
えられる。

この場合は即座にボイラーは消火する。

また、少量の出湯が続いていればの状態にすぐなるか
ら、からを短い時間で繰り返すことになる。

B.考案の構成 a.問題を解決しようとする手段本願では、下記の構成のものによって、上述した問題を
解決しようとするものである。

すなわち、本願のものは、給水、出水を頻繁に行うため
の所定容量に構成された貯温水槽１と給湯器２の間に、
熱交換のための水流を作るポンプ３を設け、前記貯温水
槽１には当該貯温水槽１の水温を感知するサーモスタッ
トなどの温度感知器４を設けると共に、前記ポンプ３は
前記温度感知器４により、その動作が制御され、かつ前
記給湯器２に、その動作を制御する温度感知器５を具備
させ、当該温度感知器５の温度設定を前記温度感知器４
の設定温度以上に設定するよう構成した温水循環機構で
ある。

b.考案の実施例給水、出水を頻繁に行うための温水装置として必要な容
量に構成された貯温水槽１を設けている。

温水装置として必要な発熱量を有する石油式・ガス式等
の給湯器２を設ける。

貯温水槽１と給湯器２の間に熱交換のための水流を作る
ポンプ３を設ける。

貯温水槽１の水温を感知する温度感知器４を設ける。

前記ポンプ３は前記温度感知器４により、その動作が制
御される。

つまり、湯温が下がると温度感知器４（サーモスタッ
ト）がポンプに通電させる。湯温が設定温度に達すると
サーモスタットが切れる。

前記給湯器２に、その動作を制御する温度感知器５が具
備され、当該温度感知器５の温度設定を前記温度感知器
４の設定温度以上に設定する。

c.作用本案のものは、以上のように構成したもので、動作は貯
温水槽１内の水温に従って、次のａ〜ｆのように行われ
る。

a.貯温水槽１内部の水温が、温度感知器４の設定温度以
下になると、ポンプ３が動作する。

b.ポンプ３により貯温水槽１内の水が給湯器２内に送ら
れる。

c.給湯器２内部の温度感知器５の設定温度は、温度感知
器４の設定温度以上のため、ポンプ３により送られた水
流により給湯器２が動作する。

d.給湯器２により加熱された水流が貯温水槽１に戻され
る。

e.貯温水槽１内の水温が上昇し、温度感知器４の設定温
度以上になると、ポンプ３が停止する。

f.給湯器２に送られる水流が停止し、温度感知器５の設
定温度まで給湯器２内の水を加熱し、給湯器２は動作を
停止する。

C.考案の効果以上の動作により、貯温水槽１と給湯器２における水温
差を作意的に大きくすることが可能となり、給湯器２の
作動・停止回数の頻度を低減する効果があると共に、ポ
ンプ３の作動が間欠となり、運転寿命を延ばし、消費電
力量を低減する効果がある。

また、貯温水槽１内の温度を温度感知器４で管理するこ
とにより必要な温度の温水を容易に得られる効果があ
る。

以上のように、この考案は必要な温度の温水が得られる
と共に、従来の貯温水槽、給湯器、ポンプ、コントロー
ルボックスで構成される装置に対し、貯温水槽に温度感
知器を設けると言う容易さで装置の寿命を延ばすと共に
安全性が高く、装置の製作原価を低く抑え電力消費量を
低減させる経済的な効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す斜視図、第２図は同上の略図的縦断面図である。１……貯温水槽２……給湯器３……ポンプ４……温度感知器５……温度感知器

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】給水、出水を頻繁に行い、しかも温水の温
度管理をそれほど厳しく必要としない所定容量に構成さ
れた貯温水槽（１）と給湯器（２）の間に、熱交換のた
めの水流を作るポンプ（３）を設け、前記貯温水槽
（１）には当該貯温水槽（１）の水温を感知する温度感
知器（４）を設けると共に、前記ポンプ（３）は前記温
度感知器（４）により、その動作が制御され、かつ前記
給湯器（２）に、その動作を制御する温度感知器（５）
を具備させ、当該温度感知器（５）の温度設定を前記温
度感知器（４）の設定温度以上に設定するよう構成した
ことを特徴とする温水循環機構。