JPH07128384A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH07128384A
JPH07128384A JP5276542A JP27654293A JPH07128384A JP H07128384 A JPH07128384 A JP H07128384A JP 5276542 A JP5276542 A JP 5276542A JP 27654293 A JP27654293 A JP 27654293A JP H07128384 A JPH07128384 A JP H07128384A
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circuit
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sensor
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中島  隆
Hideo Miura
英生 三浦
Hiroyuki Ota
裕之 太田
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典男 石塚
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体装置の回路要素の、使用頻度の増大ま
たは周囲の環境に起因しての経時劣化による信頼性低下
の防止 【構成】 使用頻度の増大または周囲の環境に起因して
経時劣化する実回路要素2を持つ半導体装置1と、該半
導体装置1内に組み込まれた、実回路要素2と同一の積
層構造を持つチェック用回路要素5、チェック用回路要
素5に実回路要素2以上の使用負荷を与える回路6、チ
ェック用回路要素5の劣化進行状況を測定するための劣
化進行状況測定センサ7、及び劣化進行状況測定センサ
7に接続された出力端子8を含んで構成された半導体装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,使用頻度の増加と共に
経時劣化する回路要素を持つ半導体装置及びその電気特
性の管理方法に係り,特に該半導体装置における経年劣
化による故障発生前に,あらかじめ該半導体装置の交換
時期を示す信号を出力する回路を備えた半導体装置およ
び該半導体装置が発する信号によって該半導体装置の交
換時期を管理する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置においては,高集積化
及びデータ処理の高速化が進められているが、装置内の
最小加工寸法はサブミクロンオーダとなり,各配線の最
大電流密度が増加するに従い、ストレスマイグレーショ
ン及びエレクトロマイグレーションといった製品使用中
に断線する故障が問題になっている。これらの故障は,
現在,同一配線の多層化(特開昭62−89343号公
報),高融点金属(特開平4−116821号公報
等),シリコン化合物等の新素材を開発することによっ
て対策が行われている。フラッシュメモリに用いられる
ゲート酸化膜に関しても、使用頻度の増加に伴うゲート
酸化膜の劣化を防ぎ、長寿命化することを目的に、膜厚
が薄く、且つより緻密な膜の開発が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし,北村氏の報告
(日本機械学会第70回全国講演論文集Vol.B,
p.552−554(1992))によると,ストレス
マイグレーションによる断線現象は、サブミクロンの微
小部材に特有の破損機構であり、配線幅の4乗に比例し
て断線しやすくなることが述べられている。現在半導体
装置の製品寿命は10年間で故障発生率が0.01%以
下になることが求められ、このことを考慮して開発、製
造が行われているが、配線幅は高集積化を目的として4
年で約0.6倍と微細化が進められているため、配線寿
命も約1/10と著しく低下することになる。また、配
線に許容される電流密度に関しても微細化及び素子動作
高速化を達成するため、電流密度(A/cm2)が現在の
105程度から1990年代後半に106程度に上昇する
ことが予測されるため、配線寿命はエレクトロマイグレ
ーションによって約1/100に低下すると考えられ
る。
【0004】これらマイグレーションは室温よりも高い
温度ほど生じやすいため、従来開発されてきた製品にお
いても、高温環境等のより厳しい環境において半導体装
置が用いられる場合、劣化が加速されるため、使用中に
進行していくこの劣化を如何に制御するかが問題であっ
た。
【0005】また、半導体装置を製造した後に行う、良
品、不良品の製品分別作業、良品の動作特性試験等にか
かる時間は、高集積化に伴い、増加の一途を辿ってい
る。同様に半導体装置を用いている機器等のメインテナ
ンスに関しても、この作業にかかる時間は増加の一途を
辿っている。
【0006】尚、ここでは、前記配線、ゲート酸化膜
や、トランジスタ、抵抗等の回路を構成するための各要
素を回路要素と呼ぶ。
【0007】特開平2−87079号公報には、システ
ムに組み込まれた電気部品の取付け位置に隣接して過負
荷条件で使用される検出用電気部品と、この検出用電気
部品の前記過負荷条件が入力され、あらかじめ入力され
た寿命推定特性と比較し演算して前記システムに組み込
まれた電気部品の寿命を予測する演算装置とを含んで構
成された電気部品の寿命予測装置が記載されている。し
かし、この装置では、半導体装置の場合には、同じ半導
体装置を二重に装備することになり、機器の空間容量や
コストを考えると現実的ではない。
【0008】本発明の第1の目的は、如何なるユーザの
使用環境においても、常に仕様を満たす安定した動作が
保証され、仕様を満たさなくなる前、即ち、半導体装置
の的確な交換時期を知ることである。
【0009】本発明の第2の目的は、製造した半導体装
置の動作特性試験作業にかかる時間を短縮することであ
る。
【0010】本発明の第3の目的は、製造した半導体装
置を用いた機器のメインテナンス作業にかかる時間を短
縮することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、半導体装
置内に、故障が生じる可能性がある回路要素と同一の製
造工程,同一の積層構造であるチェック用回路要素と、
故障が生じる可能性がある回路要素に半導体装置使用中
に加わる負荷よりも大きな負荷をチェック用回路に加え
る回路と、このチェック用回路要素の電気特性を測定す
るセンサを備えた半導体装置により、達成される。
【0012】上記目的はまた、半導体装置内に故障が生
じる可能性がある回路要素と同一の製造工程,同一の積
層構造であるチェック用回路要素と、故障が生じる可能
性がある回路要素に半導体装置使用中に加わる負荷より
も大きな負荷をチェック用回路に加える回路と、このチ
ェック用回路要素の電気特性を測定するセンサと、該セ
ンサの出力をデジタル信号に変換して該半導体装置外に
出力する電気特性測定結果出力回路を備えた半導体装置
によっても達成される。
【0013】上記目的はまた、半導体装置の電気特性を
管理する方法において、該半導体装置内にチェック用回
路要素を設定し、該チェック用回路要素に実回路要素と
ともに電圧を負荷し、該半導体装置に電圧を負荷し始め
た時、及び電圧を負荷し続けている場合には一定の周期
毎に、前記チェック用回路要素の電気特性を測定し、測
定された電気特性が許容範囲を逸脱していないかどうか
を判定し、判定結果にもとづいて該半導体装置の交換時
期を表示する手順を備えた半導体装置の電気特性管理方
法によって達成される。
【0014】
【作用】半導体装置の使用と共に電気特性が経時劣化す
る回路要素に加わる負荷よりも大きな負荷を加えたチェ
ック用回路要素の電気特性劣化状況を、当該半導体装置
に内蔵したセンサで測定することによって、該半導体装
置の設計仕様を満たすことができなくなる時期即ち該半
導体装置の交換時期を、ユーザの使用頻度,及びユーザ
の使用環境等にかかわりなく、明確に把握することが可
能となる。
【0015】また、半導体装置の交換時期を明確に把握
することで、突然の故障発生によるユーザの損害を未然
に防ぎ、且つ近いうちに故障が発生する半導体装置を明
確に把握して、該半導体装置のみを交換することによ
り、設計仕様を常に維持することが可能となる。
【0016】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
て説明する。先ず、本発明に基づく半導体装置の回路構
成例を図1〜図4を用いて説明する。本発明の具体的な
実施例については後で述べる。
【0017】図1に本発明の第1の実施例である半導体
装置の回路の構成を示す。半導体装置1は、使用頻度の
増大によってまたは周囲の環境に起因して経時劣化する
実回路要素2を含み各種データ処理等を行う集積回路3
と、該集積回路3へのデータの入出力の為の複数の入出
力端子4と、使用頻度の増大によってまたは周囲の環境
に起因して経時劣化する前記実回路要素2と同一の積層
構造を持つ劣化チェック用回路要素(以下、チェック用
回路要素という)5と、該チェック用回路要素5に実回
路要素2以上の使用負荷を与える使用最大負荷回路6
と、チェック用回路要素5の劣化進行状況を測定するた
めのセンサ7と、センサ7からの信号を外部に出力する
出力端子8と、を含んで構成されている。ここで同一の
構造というのは、経時劣化に関し実回路要素2と膜質、
応力状態、添加物の析出状態等がほぼ同一の条件にある
ような、同一の積層構造と同一の断面積(例えば配線の
場合、ゲート酸化膜の場合はその膜厚となる)を持つ、
実回路要素2の劣化を模擬し得る構造である。膜質と
は、膜の緻密性、結晶性等の状態をいう。本発明が対象
としている経時劣化は使用頻度(使用回数)の増大に伴
うものであり、経時劣化が生ずる実回路要素2よりもチ
ェック用回路要素5の方が使用頻度が高くなるような図
1に示す構成としてあるため、チェック用回路要素5の
劣化進行は実回路要素2の劣化進行よりも速くなる。
【0018】このような構成とすることにより、チェッ
ク用回路要素5の劣化進行状況を測定することによっ
て、実回路要素2の劣化進行状況を間接的に把握するこ
とが可能となる。チェック用回路要素5の劣化進行状況
はセンサ7の出力によって得ることができる。この特徴
によって、例えばメインテナンスを行う場合、チェック
用回路要素5の劣化進行状況を見ることによって、次回
のメインテナンスまで半導体装置が仕様を維持できるか
どうかを知ることができ、ユーザの使用頻度及び使用環
境に応じた半導体装置の交換時期を的確に判断すること
が可能となる。尚、チェック用回路要素5、使用最大負
荷回路6、センサ7については、後で具体的に述べる。
【0019】本実施例の構成は、特開平1−19762
9号公報に記載された、腐食モニター素子及び腐食モニ
ターカード並びに腐食環境定量方法に類似している。し
かし該公報では、腐食モニター内のセンサ上の水膜の電
気抵抗を測定することによって周囲の腐食環境を測定す
るのに対し、本実施例では実回路要素2を模擬したチェ
ック用回路要素5に、実回路要素2よりも大きな負荷を
与える最大負荷回路6によって負荷を加え、実回路要素
2よりも劣化の進展が速いチェック用回路要素5の電気
特性を同一半導体装置内のセンサ7で測定する。このた
め、前者は腐食環境を定量化する回路(CPU)及び電
極(センサ)で構成されるが、後者の本実施例はチェッ
ク用回路要素5、使用最大負荷回路6、センサ7によっ
て構成されていることが異なる。
【0020】図2に本発明の第2の実施例の半導体装置
の構成を示す。図1に記載の各要素に加え、センサ7の
出力をA/D変換する出力変換回路9を設け、出力端子
8を出力変換回路9の出力を取り出す端子とした点が、
前記図1に記載の装置と相違する。半導体装置1におい
て処理されたデータは、半導体装置1内の回路から端子
4へ出力される。センサ7を用いてチェック用回路要素
5の、例えば抵抗値、電圧等を測定すると、センサ7の
出力はアナログ出力となるため、この出力信号をデジタ
ル信号に変換して出力する方が半導体装置を組み込む電
気回路に適している場合には、出力変換回路9としてA
D変換回路を用いる。このAD変換回路は別に特別の回
路でなくてもよく、一般的に用いられているもので十分
である。
【0021】図3に本発明の第3の実施例である半導体
装置1の構成を示す。図示の半導体装置1は、使用頻度
の増大によって、及び環境に起因して劣化する実回路要
素2を含んでなる集積回路3と、該集積回路3に接続さ
れた入出力端子4と、前記実回路要素2に接続されて該
実回路要素2の使用頻度を測る使用頻度カウンタ10
と、該使用頻度カウンタ10がある許容値以上に達した
ことを出力するカウンタ出力変換回路11と、該カウン
タ出力変換回路11に接続された出力端子8とを含んで
構成されている。劣化が予想される各実回路要素2に接
続されている使用頻度カウンタは、該実回路要素に電圧
が加えられる毎にカウントしていく。使用頻度カウンタ
のうち、どれか一つがある製品仕様許容値を越える使用
頻度に達したときに、カウンタ出力変換回路11は半導
体装置1の交換時期であることをユーザに警告するため
に信号を出力する。
【0022】このような半導体装置を用いることによっ
て、半導体装置に故障が発生する恐れが増大する時期を
把握し、故障発生前に交換することが可能となる。但
し、半導体装置の外部回路が使用頻度がある許容値以上
に達したことを判断する場合にはカウンタ出力変換装置
11が無くてもよい。
【0023】図4に本発明の第4の実施例の半導体装置
1の構成を示す。図示の半導体装置1は、使用頻度の増
大によって、及び環境に起因して劣化する実回路要素2
を含んでなる集積回路3と、該集積回路3に接続された
入出力端子4と、前記実回路要素2に接続されて該実回
路要素2の使用頻度を測る使用頻度カウンタ10と、使
用頻度の増大によって、及び環境に起因して劣化する実
回路要素2と同一の積層構造を持つチェック用回路要素
5と、使用頻度カウンタ10の出力信号に基づいてチェ
ック用回路要素5に実回路要素2以上の使用負荷を与え
る回路6と、チェック用回路要素5の電気特性の劣化進
行状況を測定する劣化進行状況測定センサ7と、劣化進
行状況測定センサ7に接続された出力端子8と、を含ん
で構成されている。
【0024】本発明が対象としている劣化は使用頻度
(使用回数)の増大に伴うものであるため、図4に示す
構成にすることにより、例えば使用頻度カウンタ10か
ら最大の使用頻度を得、実回路要素2の使用負荷よりも
大きな負荷を正確にチェック用回路要素5に加えること
によって、チェック用回路要素5の劣化進行は実回路要
素2の劣化進行をより早く、安全側に模擬することが可
能となる。よって、実回路要素2の劣化進行状況は、チ
ェック用回路要素5の劣化進行状況を測定することによ
って、間接的に且つ実回路要素2の劣化進行より早く把
握することが可能となる。チェック用回路要素5の劣化
進行状況はセンサ7の出力によって得ることができる。
メインテナンス時においても各半導体装置の劣化状況を
より正確に知ることによって、故障が発生する前に半導
体装置1の交換を行うことが可能となる。
【0025】以上説明した本発明に係る半導体装置の例
を、DRAM(Dynamic RandomAccess Memory)及
びバイポーラメモリ等の半導体メモリに適用し、マイグ
レーション現象によって劣化進行する実回路要素2とし
て配線を用いた場合について、より具体的に説明する。
【0026】図5に半導体装置である半導体チップ12
の回路面を示す。半導体チップ12上には、情報を記録
するための多数のメモリセルが集まったメモリ回路部1
3と、メモリセルからの読み出し書き込み、及び読み出
した信号の増幅、及びメモリセルのリフレッシュ等を行
う周辺回路部14がある。半導体チップ12上において
最小加工寸法となる配線15は主にメモリ回路部13に
設けられ、この配線15は設計仕様として高い許容電流
密度が要求されるため、マイグレーションによる劣化が
予想される回路要素である。配線数はビット線、ワード
線、及びそれらを電気的に接続する配線等の数だけ実際
には存在するが、図5には図を簡単にするため、全ての
配線を書き入れてはいない。メモリ回路部13の中に
は、最小加工寸法となる配線15の製造不良による歩留
まり低下を防ぎ、メモリセルを救済するための冗長回路
16が設けられている。冗長回路は配線に限ったもので
はなく、例えば抵抗、トランジスタ等にも必要に応じて
同様に設けられている。また、本発明の一部である、チ
ェック用回路要素5の電気特性(例えば電気抵抗)を測
定する抵抗測定センサ17,及び配線15に加わるより
も大きい使用負荷をチェック用回路要素5に与えるチェ
ック用回路要素負荷回路18は、周辺回路部14内に設
けられている。抵抗測定センサ17は、例えばチェック
用回路要素5に定電圧を加えて電流値を測定することに
よって抵抗値を測定する。チェック用回路要素負荷回路
18は、マイグレーション現象が配線内を流れる電子に
よって起こることから、配線15中で最大の電流密度、
最大頻度の負荷がチェック用回路要素5に加わるように
する。最大負荷は、例えば予想される使用負荷を周期的
に加えてもよいし、実回路に加えられる負荷の回数をカ
ウンタによって測定し、その測定値によってチェック用
回路要素5に負荷を与えてもよい。
【0027】次に、配線用冗長回路によって製造不良発
生箇所を救済した後、不必要になった配線用冗長回路を
チェック用回路要素に利用して、本発明に基づく半導体
装置を製造する一実施例について図6〜8を用いて説明
する。この不必要になった冗長回路を利用することによ
って、製造工程の増加及び半導体チップ面積の増加をほ
とんど招くこと無しに、本発明を通常の半導体装置に組
み込むことが可能となる。図6は配線製造工程終了後の
半導体チップの状態であり、図中に無欠陥の配線15、
欠陥発生配線19及び配線用冗長回路16a、16bの
両端部周辺の一部を示す。配線15、欠陥発生配線19
及び冗長回路16a、16bは同一構造すなわち同一工
程、同一積層構造であり、設計上、使用頻度及び使用環
境によって劣化する回路要素となっている。配線20は
冗長回路16a、16bと抵抗を測定する抵抗測定セン
サ17を電気的に接続するためのものである。また、配
線20は、配線15,欠陥発生配線19及び冗長回路1
6a,16bに比べ、断面積を大きくして電流密度を低
下させ、応力、温度等の劣化加速要因の影響が小さくす
るように考慮して、経時劣化がチェック用回路要素の特
性測定上無視できる程度に設計してある。欠陥発生配線
19は配線製造途中で生じた断線部21を持つ。欠陥発
生配線19は本実施例においては断線している場合を取
り上げたが、断線だけに限らず、抵抗値等の電気的特性
悪化等も欠陥に含まれる。尚、配線15、欠陥発生配線
19と配線20は図中において交差はしているが、電気
的には接続されていない。
【0028】次の工程を図7を用いて説明する。半導体
装置を救済するため、まず、欠陥発生配線19の配線2
0に近い位置に不良配線切断部23を設定し、不良配線
切断部23の断線部21から遠い側を不良配線接続部2
2とする。不良配線切断部23は、欠陥発生配線19の
断線部21を挟むように2か所設定される。次いで、不
良配線切断部23と不良配線接続部22上の絶縁膜をエ
ッチング等によって取り除いて接続部22及び切断部2
3を露出させ、切断部23をエッチング等によって取り
除くことによって電気的に他の回路と切断する。次に冗
長回路16a,16bのなかからこの欠陥発生配線19
と接続しやすい場所にある冗長回路16aを選定し、冗
長回路16aにおいても前記不良配線切断部23に近接
した位置に冗長回路切断部25を、冗長回路切断部25
の配線20と遠い側に冗長回路接続部24を設定する。
冗長回路切断部25も、不良配線切断部23に対応する
位置に2か所、設定される。設定された冗長回路接続部
24及び冗長回路切断部25上の絶縁膜にエッチング等
によって穴を開けて、接続部24及び切断部25を露出
させ、切断部25を取り除くことによってセンサ接続用
配線20と電気的に切断する。
【0029】図8に示す次の工程においては、切断した
欠陥発生配線19のうち他の回路と接続されている不良
配線接続部22と配線20から切り離した冗長回路接続
部24を2か所の救済用配線26で接続し、以後冗長回
路16aを欠陥発生配線19の代わりとして用いる。前
工程において救済のために絶縁膜に開けた穴を埋め、作
業を完了する。救済用に用いなかった冗長回路16bは
配線15の劣化進行状況を間接的に測定するチェック用
回路要素5として活用する。このような製造方法を用い
ることにより、正常な動作を行う半導体装置を得るとと
もに、実施例1にて説明した本発明に基づく回路を組み
込んだ半導体装置を得ることが可能になる。この製造に
必要とされる救済用技術は既存の技術の応用であって、
特別な技術を必要としないため容易に実施可能である。
【0030】半導体装置1内の各回路は多種多様な薄膜
の積層構造物となっている。そのため、薄膜を堆積する
過程において薄膜に生じる応力は、薄膜自身が持つ真応
力、及びプロセス中に発生する熱応力、及び応力緩和等
によって複雑に変動する。マイグレーション等の劣化が
予想される実回路要素2の劣化進行速度はこの応力状態
に敏感であるため、チェック用回路要素5を、劣化が予
想される回路要素2と同一工程で製造し、且つ同一の積
層構造となるように構成することが実回路要素2を模擬
する上で最も効果的である。前記冗長回路16a,16
bは配線15,19と同一工程で、かつ同一積層状態で
形成されるから、チェック用回路要素5として利用する
のに最適である。この製造方法をとることによって、製
造プロセス及び積層構造の違いに起因した内部応力等の
違いによる劣化速度の違いが起こらず、より正確な劣化
進行状況を把握することが可能となる。また、チェック
用回路要素5は劣化要因となる応力状態等が再現出来、
劣化状態を把握することが可能であれば、同一工程、同
一積層構造としなくても構わない。この製造に必要とさ
れる技術は既存の技術の応用であって、何等特殊なもの
ではないため容易に実施可能である。
【0031】チェック用回路要素5に実回路要素である
配線15よりも常に大きな電流密度の電流が流れるよう
にすることで、或いは実回路要素である配線15の使用
頻度を計測する使用頻度カウンタ10を組み込み、配線
15以上の使用負荷が加わるようにすることで、配線1
5よりもチェック用回路要素5(冗長回路16a)の方
がマイグレーション等に起因した劣化の進行は速くな
る。即ちチェック用回路要素5の方が早く電気特性の設
計仕様を満たさなくなる。このように冗長回路の一部を
利用する方法により、本発明のために半導体チップ12
の面積が大きくなることが無く、且つ実回路要素である
配線15の劣化進行状況を把握することが可能となる。
【0032】また、図の中ではメモリ部の冗長回路16
a、16bのうち回路救済に用いなかった残りの冗長回
路16b全体をチェック用回路5として用いたが、半導
体チップ内で特に発熱量が大きいと予想できる箇所があ
る場合、その部分のみを特に選別し、その劣化をセンサ
でモニタするようにしてもよい。また、劣化進行状況を
チェックする回路要素として、本実施例においては最小
加工寸法(断面寸法)を持つ配線15を取り上げたが、
特に配線15に限る訳ではなく、周辺回路部14におい
て発熱量が大きい、或いは電流密度が高い等の理由で他
の回路よりも劣化進行が速いと予想できる箇所があれ
ば、その部分と同一構造のチェック回路要素を設け、セ
ンサにて劣化進行状況のモニタを行ってもよい。また、
経時劣化事象としては、上記したマイグレーションによ
るものに限らず、他の大電流密度となる回路要素やゲー
ト酸化膜等の耐圧の経時劣化が予想される部位に本発明
を利用してもよい。この場合、大電流密度となる回路要
素ではその抵抗を検出することによって、ゲート酸化膜
ではその耐圧を測ることによって、劣化進行状況をチェ
ックすることになる。また、本発明を利用する半導体装
置は半導体メモリに限るものではなく、中央処理装置
(CPU)等の他の半導体装置に用いることもできる。
このように他の経時劣化についても同様にその劣化進行
状況をモニタすることによって、より信頼性が高い半導
体装置の提供が可能となる。
【0033】次に、本発明に基づく半導体装置とその他
の半導体装置、及び抵抗素子、容量素子等の素子を用い
て電気回路を作る場合に、本発明に基づく半導体装置を
有効に活用する方法について図7を用いて説明する。半
導体装置及び各素子の個々の発熱は、ほとんど発熱を無
視できるもの、数ワット発熱するもの、数十ワット発熱
するもの等、製品によってそれぞれ異なる。また、空気
冷却する、放熱フィンによって空気冷却の効率を上げ
る、ファンを回して強制冷却する、液体冷却する等の冷
却方法によって、あるいは半導体装置1、抵抗素子、容
量素子等の配置によって蓄熱に違いが生じ、電源が入っ
ている場合の個々の素子の温度は異なる。通常、半導体
装置内ではP−N接合部の温度、ジャンクション温度T
j〔℃〕が最も高くなり、このTj〔℃〕は、半導体装
置の発熱量P〔W〕、半導体装置の表面温度Ts
〔℃〕,及び半導体装置の内部熱抵抗値Rp〔℃/W〕
を用いて、次式で求めることができる。 Tj=Ts+Rp*P 配線はP−N接合部からの熱伝導によってマイグレーシ
ョン現象が加速される。即ち、このTjの高低によって
配線内の劣化進展速度が異なり、Tjが高いほど配線内
の劣化速度は速くなる。
【0034】図7に示すCPUボード34では、電気回
路基板30表面にはCPU31が1個、半導体メモリ3
2が8個搭載され、電気回路基板30裏面には半導体メ
モリ32、33が16個搭載されている。CPU31は
発熱量が大きいため、放熱フィンを取り付けて冷却効率
を高めてある。実際にはCPUボード上には半導体装置
以外の素子及びそれらを接続する基板上の配線がある
が、図中では省略した。この電気回路に電源をいれた場
合のCPU31の発熱量は約32W,半導体メモリ3
2,33の発熱量は約1Wであり、CPU31の内部熱
抵抗値は0.5℃/W,半導体メモリの内部熱抵抗値は
8℃/Wである。CPUは放熱フィン底部の、半導体メ
モリは表面に熱電対を取付けて表面温度を測定し、ジャ
ンクション温度を算出した。図中の数字は、このCPU
ボード34を筐体内に組み込み、CPUボード34を軸
流ファン1台にて、筐体内を貫流ファン1台にて冷却を
行なった場合の各半導体装置のジャンクション温度
〔℃〕を示す。また、CPUボード34を冷却するため
の軸流ファンの空気の流れを矢印にて示す。図示された
温度によれば、CPUの冷却用空気風上側よりもCPU
の風下側の方が高温になり、半導体メモリ33は90℃
以上となっている。
【0035】マイグレーション等の温度に依存する現象
では、より高温状態で使用されることによって、使用頻
度の増加に伴う経時劣化が加速される。そのため、まっ
たく同じ半導体でもより高温になる場所に配置されたも
のは、より温度が低い場所に配置されたものよりも、劣
化速度は速くなる。図中の半導体メモリのジャンクショ
ン温度の上限目標値が90℃である場合、90℃を越え
るような場所に本発明に基づく半導体装置を選択的に配
置し、その半導体装置の劣化進行状況を監視することに
よって、電気回路全体の信頼性を維持することが可能と
なる。この電気回路については、更に後述する管理方法
を用いることによって、特に注意を要する箇所の半導体
装置において故障が発生する時期をあらかじめ把握で
き、半導体装置を交換することにより電気回路の信頼性
を維持することが可能となる。
【0036】次に、第5の実施例として、第1〜第4の
実施例において説明した半導体装置1の電気特性の劣化
進行状態をチェックし、半導体装置1の的確な交換時期
をユーザへ告知するための電気回路について図10を用
い説明する。本発明に係る半導体装置1は、その途中で
故障が発生することが許されない銀行での膨大な処理を
行う大形コンピュータや、発電所等のような途中で処理
が止まると安全上多大な問題が生じる設備で機器の制御
を行う制御装置に特に有効である。図10に示す電気回
路は本発明に係る半導体装置1の故障予知診断を行うも
ので、本発明に係る半導体装置1と、該半導体装置1の
前記出力端子8に接続され故障予知診断のアルゴリズム
を実行する論理演算用半導体装置40と、該論理演算用
半導体装置40に接続され周期的にそのアルゴリズムを
行うためのタイムキーパーの役割をするクロック信号発
信装置41と、同じく前記論理演算用半導体装置40に
接続されそのアルゴリズムを記憶する記憶装置42と、
同じく前記論理演算用半導体装置(以下CPUという)
40に接続され劣化状況をユーザに告知するための表示
装置43とを含んで構成されている。
【0037】次に、この電気回路の作動手順について説
明する。この電気回路に外部電源等によって電圧が加え
られると、CPU40は電気回路初期化の為の処理を開
始し、この初期化処理の中で、記憶装置42から故障予
知診断アルゴリズムを読み込み、故障予知診断を開始す
る。CPU40は先ず本発明に係る半導体装置1の劣化
進行状況測定センサ7の出力から、半導体装置1内のチ
ェック用回路要素が製品仕様を満たしているかどうかを
判定する。例えばチェック用回路要素が配線の場合に
は、その電気抵抗値が許容上限値を超えていないかどう
かを判断する。仕様を満たさなくなっているならば、半
導体装置1の交換時期がきていることを表示装置43に
てユーザに告知する。表示装置43による告知は、ブラ
ウン管や液晶を用いたディスプレイ装置上での警告であ
っても、ランプを点灯させるような警告方法であっても
よい。初期化処理終了後はクロック信号発信装置41を
用い、あらかじめ設定される一定周期毎に初期化処理で
行った劣化進行状況測定センサの出力のチェックを行
う。この時、半導体装置1内のチェック用回路要素が仕
様を満たさなくなっているならば、表示装置43にてユ
ーザに警告し、仕様を満たしているならば、満たさなく
なるまで一定周期毎のチェックを繰り返す。この診断手
順によって故障予知診断を行う。このことはワンチップ
マイコン、及びパーソナルコンピュータ、及び大型コン
ピュータ等、どの半導体装置を用いる装置にも使用可能
である。また、本実施例においては論理演算用半導体装
置40、クロック信号発信装置41、記憶装置42、表
示装置43を、管理の対象である半導体装置1の外部に
配置された装置としたが、全てあるいはその一部を該半
導体装置1に内蔵させてもよい。
【0038】本発明に係る半導体装置を備えた電気回路
を使用する場合の管理方法を、本発明の第6の実施例で
ある図11のフローチャートを用いて説明する。先ず、
処理1として、本発明に係る半導体装置を使用している
電気回路に電源が入ったときに、該電気回路の初期化等
の立ちあげに必要な処理が実施される。次に判断1にお
いて、内部回路チェック等が開始され、該電気回路の動
作確認が行われる。この判断1において、該電気回路の
異常動作が確認されれば、処理2に進んで電気回路の異
常のユーザへの警告が行われる。
【0039】該電気回路の動作が正常であると確認され
ると、次に判断2を行う。判断2では、本発明に係る半
導体装置1の劣化進行状況測定センサからの出力、ある
いは劣化進行状況測定センサからの出力をデジタル信号
に変換するアナログ−デジタル変換回路からの出力がチ
ェックされ、チェック用回路要素の劣化状況が確認され
る。信号がセンサからのアナログ出力であれば、該アナ
ログ出力がある閾値を越えているかどうかによって、ア
ナログ−デジタル変換回路からの出力であれば、該デジ
タル信号が劣化進行のために半導体装置交換時期を示唆
しているかどうかによって、半導体装置1が製品仕様を
満たしているかどうかの劣化状況の確認を行う。製品仕
様を満たしておらず半導体装置交換時期に達していると
判断されれば、この時点で処理3に進んでユーザへの警
告を行う。製品仕様をまだ十分に満たしていると判断さ
れれば、当該半導体装置1の本来の業務である処理4を
開始する。但し、このユーザへの警告は故障発生が予測
される直前ではなく、本発明の一実施例である半導体装
置が備えられている機器に適当な安全率を持たせた期間
だけ早く行われる。こうすることで、処理3を行う時点
で直ぐに故障が発生することは無くなるため、ある程度
の期間、他の処理、処理4等を行うことが可能となる。
処理3から処理4に進む場合は、表示装置の警告表示は
表示されたままとしておくことが必要である。また、処
理4は行わず、該時点までのデータ処理の内容を磁気記
録媒体或いは半導体メモリ等に保存して、全体の処理を
終了させても構わない。
【0040】本実施例においては、電気回路立ち上げ時
には判断2を判断1が終了した後に行ったが、判断1と
並行して或いは判断1の途中で行っても構わない。
【0041】長期間にわたって稼働し続ける電気回路に
関しては、稼働中の劣化進行状況を把握し、故障が発生
する前に対処することが重要になる。そのため、処理4
を行っているときに定期的に、本発明に係る半導体装置
1のセンサからの信号、あるいはセンサからの出力をデ
ジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換回路から
の出力をチェックし、チェック用回路要素の劣化状況を
確認する必要がある。判断3では前回の判断2実施後の
経過時間が所定の時間に達したかどうかを判断し、達し
ていなければ処理4に戻るが、所定の時間に達していれ
ば、劣化進行状況の再確認のため、判断2を行う。以
下、判断2−処理4−判断3のループを繰り返すことに
なる。
【0042】この本発明に係る半導体装置1を備えてい
る電気回路の管理方法は、特に電気回路立ち上げ時及び
連続運転時だけに限る必要はなく、他の場合に用いても
構わない。例えば、大型コンピュータ等は数か月に1回
の割合でメインテナンスを行っているが、その際に本発
明に係る半導体装置1のセンサ7出力によってチェック
用回路要素5の劣化進行状況をチェックし、故障発生予
知診断を行ってもよい。この診断のときに次回のメイン
テナンスまでに製品仕様を満たさなくなる程劣化が進行
することが予想される場合には、該半導体装置1の交換
を行い、前もって故障を予防することが可能となる。ま
た、該半導体装置1の内全回路の動作チェックを行わな
くても、当該半導体装置1がもうすぐ故障しそうかそれ
ともしばらく大丈夫そうか判断できるため、メインテナ
ンスにかかる作業時間を短縮することが可能となる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に基づく半
導体装置を用いることによって、ユーザの使用頻度及び
使用環境に依存して経時劣化する回路要素の故障発生時
期の予測、的確な時期における半導体装置の交換を行う
ことが可能となり、半導体装置及びそれを用いた電気回
路の信頼性の低下を防ぐことが出来る。また、本発明に
基づく半導体装置の管理方法を用いることによって、本
発明に基づく半導体装置のメインテナンスにかかる作業
時間を短縮することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る半導体装置の回路
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係る半導体装置の回路
構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第3の実施例に係る半導体装置の回路
構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第4の実施例に係る半導体装置の回路
構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1〜第4の実施例に係る半導体装置
の回路面の概要配置を示す平面図である。
【図6】図5に示す半導体装置の製造工程を示す断面図
である。
【図7】図5に示す半導体装置の製造工程を示す断面図
である。
【図8】図5に示す半導体装置の製造工程を示す断面図
である。
【図9】CPUボード及び該CPUボード内に備えた半
導体装置のP−Nジャンクション温度分布を示す概念図
である。
【図10】本発明の第5の実施例である半導体装置の電
気特性管理用電気回路の要部構成を示すブロック図であ
る。
【図11】本発明の第6の実施例である半導体装置劣化
診断フローチャートである。
【符号の説明】
1 半導体装置 2 使用頻度及び使用環境に起因して劣化する実回路要
素 3 使用頻度及び使用環境に起因して劣化する実回路要
素を含む集積回路 4 半導体装置の集積回路の出力端子 5 チェック用回路要素 6 実回路要素よりも大きな使用負荷を与える回路 7 劣化進行状況測定センサ 8 出力端子 9 センサ出力変換回路 10 使用頻度カウンタ 11 カウンタ出力変換装置 12 半導体チップ 13 メモリ回路部 14 周辺回路部 15 配線 16a チェック用回路要素に用いる冗長回路 16b 不良配線の救済に用いる冗長回路 17 抵抗測定センサ 18 チェック用回路要素負荷回路 19 欠陥発生配線 20 配線 21 断線部 22 不良配線接続部 23 不良配線切断部 24 冗長回路接続部 25 冗長回路切断部 26 救済用配線 30 電気回路基板 31 CPU 32 半導体メモリ 33 半導体メモリ 34 CPUボード 40 論理演算用半導体装置(CPU) 41 クロック信号発信装置 42 記憶装置 43 表示装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/04 21/822 (72)発明者 石塚 典男 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用頻度の増加と共に或いは環境に起因
    して経時劣化する回路要素を持つ半導体装置において、
    該経時劣化する回路要素と同一構造であるチェック用回
    路要素と、該チェック用回路要素に該経時劣化する回路
    要素よりも大きい使用負荷を与えるための回路と、該チ
    ェック用回路要素の電気特性を測定するセンサを備えた
    半導体装置。
  2. 【請求項2】 使用頻度の増加と共に或いは環境に起因
    して経時劣化する回路要素を持つ半導体装置において、
    該経時劣化する回路要素と同一構造であるチェック用回
    路要素と、該チェック用回路要素に該経時劣化する回路
    要素よりも大きい使用負荷を与えるための回路と、該チ
    ェック用回路要素の電気特性を測定するセンサと、セン
    サからの信号をA/D変換して該半導体装置外に出力す
    る電気特性測定結果出力回路を備えた半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の半導体装置に
    おいて、チェック用回路要素が該半導体装置の冗長回路
    であることを特徴とした半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の半導
    体装置において、チェック用回路要素が配線であること
    を特徴とした半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれかに記載の半導
    体装置において、チェック用回路要素がゲート酸化膜で
    あることを特徴とした半導体装置。
  6. 【請求項6】 使用頻度の増加と共に或いは環境に起因
    して経時劣化する回路要素を持つ半導体装置を含む電気
    回路装置において、前記半導体装置が請求項1乃至5の
    いずれかに記載の半導体装置を含んでなり、該半導体装
    置のチェック用回路要素の電気特性を測定するセンサの
    出力信号を処理する論理演算用半導体装置と、該論理演
    算用半導体装置にクロック信号を出力する発振装置と、
    前記論理演算用半導体装置に接続された記憶装置と、前
    記論理演算用半導体装置の出力を表示する表示装置とを
    含んでなることを特徴とした電気回路装置。
  7. 【請求項7】 使用頻度の増加と共に或いは環境に起因
    して経時劣化する回路要素を持つ半導体装置の電気特性
    を管理する方法において、該半導体装置内に実回路要素
    とともに電圧が負荷されるチェック用回路要素を設定
    し、該半導体装置に電圧を負荷し始めた時、及び電圧を
    負荷し続けている場合には一定の周期毎に、前記チェッ
    ク用回路要素の電気特性を測定し、測定された電気特性
    が設定された値の範囲を逸脱していないかどうかを判定
    し、判定結果を表示することを特徴とした該半導体装置
    の電気特性管理方法。
  8. 【請求項8】 使用頻度の増加と共に或いは環境に起因
    して経時劣化する回路要素を持つ半導体装置の電気特性
    を管理する方法において、該半導体装置内に実回路要素
    とともに電圧が負荷されるチェック用回路要素を設定す
    るとともに該チェック用回路要素の電気特性を測定する
    センサを当該半導体装置内に配置し、該半導体装置に電
    圧を負荷し始めた時、及び電圧を負荷し続けている場合
    には一定の周期毎に、前記センサの出力をチェックし、
    該出力が許容範囲を逸脱していないかどうかを判定し、
    判定結果に基づいて該半導体装置の交換時期を表示する
    ことを特徴とした半導体装置の電気特性管理方法。
  9. 【請求項9】 半導体装置を含んで構成されたコンピュ
    ータと、該コンピュータに接続された入出力装置とを含
    んでなるコンピュータシステムにおいて、前記半導体装
    置が請求項1乃至5に記載の半導体装置であることと、
    該半導体装置のチェック用回路要素の電気特性を測定す
    るセンサの出力信号を処理し故障予知診断アルゴリズム
    を実行する論理演算用半導体装置と、該論理演算用半導
    体装置にクロック信号を出力する発振装置と、前記論理
    演算用半導体装置に接続された記憶装置と、前記論理演
    算用半導体装置の出力を表示する表示装置とを含んでな
    る電気回路を備えていることとを特徴とするコンピュー
    タシステム。
  10. 【請求項10】 半導体装置を含んで構成され、機器の
    動作を制御する制御装置において、故障予知診断アルゴ
    リズムを実行するための論理演算用半導体装置と、前記
    半導体装置が請求項1乃至5に記載の半導体装置である
    ことと、該半導体装置のチェック用回路要素の電気特性
    を測定するセンサの出力信号を処理し故障予知診断アル
    ゴリズムを実行する論理演算用半導体装置と、該論理演
    算用半導体装置にクロック信号を出力する発振装置と、
    前記論理演算用半導体装置に接続された記憶装置と、前
    記論理演算用半導体装置の出力を表示する表示装置とを
    含んでなる電気回路を備えていることとを特徴とする制
    御装置。
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