JPH07127845A - 石油バーナ装置 - Google Patents

石油バーナ装置

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JPH07127845A
JPH07127845A JP5297480A JP29748093A JPH07127845A JP H07127845 A JPH07127845 A JP H07127845A JP 5297480 A JP5297480 A JP 5297480A JP 29748093 A JP29748093 A JP 29748093A JP H07127845 A JPH07127845 A JP H07127845A
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JP
Japan
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oil
valve
hot water
spray nozzle
opening time
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JP5297480A
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Inventor
Kiyoshi Takahashi
潔志 高橋
Kazuo Sunakawa
和雄 砂川
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Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 往復動ポンプを用いた場合の噴霧ノズルへの
石油供給圧の変動を少なくし、安定した燃焼を行うこと
のできる石油バーナ装置の提供を目的とする。 【構成】 石油噴霧ノズル2と、該噴霧ノズル2へ石油
タンクから石油を供給するための石油供給管路10と、該
石油供給管路10に設けられる2つの交流駆動の往復動ポ
ンプ21、23とその間に設けられる直流パルス駆動の流量
制御開閉弁22とを少なくとも有する石油バーナ装置であ
って、前記2つの交流駆動の往復動ポンプ21、23を商用
周波数による同一周期で且つ同相又は逆相で駆動すると
共に、流量制御開閉弁22については2つの前記往復動ポ
ンプ21、23と非同期駆動とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は石油バーナ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種石油バーナ装置として従来、特開
平2-110210号公報に記載の装置が提供されている。この
装置は噴霧ノズルへの石油供給管路に2つのポンプを直
列に備えて、石油を噴霧ノズルへ供給するようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の如き
石油バーナ装置において、前記2つのポンプを例えば電
磁ポンプ等の往復動タイプのポンプとする場合、2つの
ポンプがそれぞれ独自に往復動作を行うので、噴霧ノズ
ルへの石油の供給圧、よって噴霧圧が不安定となりやす
く、またそれによって燃焼音が騒音となったりする欠点
があった。
【0004】そこで、本発明は上記従来装置の欠点を解
消し、往復動ポンプを用いた場合の噴霧ノズルへの石油
供給圧の変動を少なくし、安定した燃焼を行うことので
きる石油バーナ装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の石油バーナ装置は、石油噴霧ノズルと、該
噴霧ノズルへ石油タンクから石油を供給するための石油
供給管路と、該石油供給管路に設けられる2つの交流駆
動の往復動ポンプとその間に設けられる直流パルス駆動
の流量制御開閉弁とを少なくとも有する石油バーナ装置
であって、前記2つの交流駆動の往復動ポンプを商用周
波数による同一周期で且つ同相又は逆相で駆動すると共
に、流量制御開閉弁については2つの前記往復動ポンプ
と非同期駆動としたことを第1の特徴としている。また
本発明の石油バーナ装置は、上記第1の特徴に加えて、
非同期駆動の流量制御開閉弁の開放時間周期を55ヘルツ
またはその整数倍としたことを第2の特徴としている。
また本発明の石油バーナ装置は、上記第2の特徴に加え
て、石油噴霧ノズルからの噴霧燃料の燃焼によって熱交
換部内を通過する水流を加熱して出湯管に出湯するよう
にした給湯機能を付加した石油バーナ装置であって、前
記出湯管に温度センサを設け、得られる出湯温度と設定
出湯温度との差に応じて流量制御開閉弁の開放時間周期
を補正するようにしたことを第3の特徴としている。ま
た本発明の石油バーナ装置は、上記第2の特徴に加え
て、石油噴霧ノズルからの噴霧燃料の燃焼によって熱交
換部内を通過する水流を加熱して出湯管に出湯するよう
にした給湯機能を付加した石油バーナ装置であって、前
記出湯管に温度センサを設け、得られる出湯温度と設定
出湯温度との差に応じて流量制御開閉弁の開放時間を補
正するようにしたことを第4の特徴としている。また本
発明の石油バーナ装置は、上記第2の特徴に加えて、石
油噴霧ノズルの手前の石油供給管路に油圧センサを設
け、石油噴霧ノズルに供給される石油の油圧の平均値に
対する現在値の偏差を演算し、該偏差に応じて流量制御
開閉弁の開放時間周期を補正するようにしたことを第5
の特徴としている。また本発明の石油バーナ装置は、上
記第2の特徴に加えて、石油噴霧ノズルの手前の石油供
給管路に油圧センサを設け、石油噴霧ノズルに供給され
る石油の油圧の平均値に対する現在値の偏差を演算し、
該偏差に応じて流量制御開閉弁の開放時間を補正するよ
うにしたことを第6の特徴としている。
【0006】
【作用】上記本発明の第1の特徴によれば、石油タンク
からの石油は2つの交流駆動の往復動ポンプによって石
油供給管路を石油噴霧ノズル側へ送られ、且つ直流パル
ス駆動の流量制御開閉弁の開閉によって通路が開閉され
流量が調節される。そしてその際、2つの往復動ポンプ
を同じ周波数で且つ両者間における位相を同相にするか
或いは逆相にするかのいずれか1つに決めることで、両
往復動ポンプの駆動条件が一定となって安定し、流量制
御開閉弁の開閉のタイミングの如何に係わらず、石油噴
霧ノズルへの石油の供給流量及び供給油圧がそれだけ安
定し、変動が少なくなる。よって燃焼変動やそれに伴う
燃焼音も低くすることができる。また流量制御開閉弁は
同期させていないので、その分、制御のための回路等が
複雑にならず、シンプルでコストも低くできる。また本
発明の第2の特徴によれば、前記第1の特徴による作用
に加えて、流量制御開閉弁の開放時間周期を55ヘルツと
することで、50ヘルツ又は60ヘルツの何れの商用電源が
電源として用いられた場合においても、2つの往復動ポ
ンプに対する流量制御開閉弁の開閉タイミングの変動が
緩慢に行われ、大きな変動のない安定した石油供給を行
うことができる。また上記本発明の第3の特徴によれ
ば、前記第2の特徴による作用に加えて、予め能力のわ
かった2つの往復動ポンプを商用電源で駆動し、また流
量制御開閉弁を55ヘルツの開放時間周期で開閉するとい
う条件においては、出湯温度が設定されると、入水温度
と入水流量とから必要燃焼熱量が演算でき、よって単位
時間当たりの石油供給量が演算でき、よって流量制御開
閉弁の開放時間を演算することができる。そして、この
演算された開放時間をもって流量制御開閉弁を開放駆動
したときに、実際に出湯される温水の出湯温度が設定温
度と差がある場合、この温度差に応じた補正量でもっ
て、流量制御開閉弁の55ヘルツの周期を補正することに
よって、より設定温度に近い出湯を安定して行うことが
可能となる。また上記本発明の第4の特徴によれば、前
記第2の特徴による作用に加えて、出湯温度と設定温度
との温度差に応じた補正量でもって流量制御開閉弁の開
放時間周期を補正するという前記第3の特徴の代わり
に、流量制御開閉弁の開放時間そのものの長さを補正す
ることによって、第3の特徴による作用と同様、より設
定温度に近い出湯を安定して行うことが可能となる。ま
た本発明の第5の特徴によれば、前記第2の特徴による
作用に加えて、石油噴霧ノズルに供給される油圧が検出
され、供給油圧の平均値からの偏差に応じて、流量制御
開閉弁の開放時間周期が補正される。これにより、流量
制御開閉弁の開放時間周期を55ヘルツにすることにより
生じる流量、油圧の変動が小さく抑制される。また本発
明の第6の特徴によれば、前記第2の特徴による作用に
加えて、石油噴霧ノズルに供給される油圧の平均値から
の偏差に応じて、流量制御開閉弁の開放時間そのものの
長さが補正されることで、前記第5の特徴による作用と
同様、流量制御開閉弁の開放時間周期を55ヘルツにする
ことにより生じる流量、油圧の変動が小さく抑制され
る。
【0007】
【実施例】図1は本発明の石油バーナ装置の実施例を示
す全体構成図、図2は本発明装置の要部の電気回路図、
図3は交流駆動の往復動ポンプと流量制御開閉弁の駆動
波形図、図4は本発明装置の運転制御動作を説明するフ
ローチャート、図5は流量制御開閉弁の制御を説明する
フローチャート、図6は流量制御開閉弁の開放時間周期
を出湯温度により補正する例を説明するフローチャー
ト、図7は流量制御開閉弁の開放時間そのものの長さを
出湯温度により補正する例を説明するフローチャート、
図8は流量制御開閉弁の開放時間周期を石油噴霧ノズル
へ送られる石油の油圧により補正する例を説明するフロ
ーチャート、図9は流量制御開閉弁の開放時間そのもの
の長さを石油噴霧ノズルへ送られる石油の油圧により補
正する例を説明するフローチャートである。
【0008】先ず、図1に沿って、実施装置の全体構成
を説明する。1は燃焼缶体で、石油噴霧ノズル2が燃焼
缶体1内空間に向けて臨まされている。この石油噴霧ノ
ズル2の周囲からはファンモータ3による送風が燃焼缶
体1内に向けて行われるようになっている。燃焼缶体1
内空間の上部には入水管4及び出湯管6に連続する熱交
換部5が設けられている。入水管4には入水流量センサ
7と入水温度センサ8が設けられ、また出湯管6には出
湯温度を検出する出湯温度センサ12が設けられている。
9は点火用のイグナイタである。
【0009】前記石油噴霧ノズル2へは石油供給管路10
が設けられ、また石油噴霧ノズル2はリターン式ノズル
として、リターン管路11が設けられている。前記石油供
給管路10には、石油噴霧ノズル2に近い方から、交流駆
動の往復動ポンプ21と直流パルス駆動の流量制御開閉弁
22が設けられており、前記リターン管路11は交流駆動の
往復動ポンプ21と直流パルス駆動の流量制御開閉弁22と
の間に接続されている。また流量制御開閉弁22の上流側
に第2の交流駆動の往復動ポンプ23が設けられ、図示し
ない石油タンクからの石油を石油供給管路10の前方へ送
油するようにしている。石油噴霧ノズル2の手前の石油
供給管路10には、石油噴霧ノズル2に供給される石油の
油圧を検出する油圧センサ13が設けられている。30は石
油バーナ装置の全体をコントロールするコントローラ
で、リモコン40からの指令や前記入水流量センサ7、入
水温度センサ8、出湯温度センサ12、油圧センサ13、そ
の他のセンサからの情報を入力し、また前記各ポンプ2
1、23、流量制御開閉弁22等、その他の部材に所定の動
作指令を出力する。
【0010】図2を参照して、前記コントローラ30はマ
イコン31を内蔵して各部に動作指令を出すようにしてい
る。前記交流駆動の往復動ポンプ21、23に対しては交流
電源50、例えば商用電源からそれぞれダイオード51、53
を介して位相が逆位相の半波整流が供給される。一方、
直流電源60からそれぞれ、トランジスタ61、62、63を介
してリレースイッチR1 、流量制御開閉弁22、リレース
イッチR3 に直流パルスが供給される。トランジスタ6
1、62、63のベース電流をコントローラ30のマイコン31
で制御することで、流量制御開閉弁22は所定の開放時間
をもって直流パルス駆動される。また往復動ポンプ21、
23の運転が開始、終了せられる。
【0011】コントローラ30による装置の運転制御につ
いて説明する。先ず図4を参照して、装置の運転指令が
あると(S1でイエス)、コントローラ30は、ファンモ
ータ3をオンし、イグナイタ9をオンし、第2の往復動
ポンプ23をオンし、流量制御開閉弁22を初期値にて開閉
動作させ、往復動ポンプ21をオンする(S2)。これに
よって、着火すれば(S3でイエス)、イグナイタ9を
オフし(S4)、流量制御開閉弁22の開閉動作制御に入
る(S5)。
【0012】流量制御開閉弁22の開閉動作制御は、図5
を参照して、先ずコントローラ30は入水流量センサ7か
ら入力した入水流量Qとリモコン40から入力した設定出
湯温度TS と入水温度センサ8から入力した入水温度T
c から、必要燃焼熱量を演算し(S11)、この必要燃焼
熱量から、一定の周期Cとすることを前提にして流量制
御開閉弁22の開放時間、即ち直流パルス幅Wを演算して
決める(S12)。そして、時刻TがTON時刻になると
(S13でイエス)、流量制御開閉弁22に前記トランジス
タ62を介して直流パルスを加え、弁22を開放時間Wだけ
開放する(S14)。そして開放時間Wが経過すると(S
15でイエス)、弁22を閉止する(S16)。そして設定出
湯温度TS や入水温度Tc 、入水流量Qが変わらない間
は前記ステップS13からステップS16を繰り返す。前記
流量制御開閉弁22の開放時間Wと周期C、及び開放開始
時刻TONと、両往復動ポンプ21、23の駆動交流の周期等
との関係は、図3に示すようになり、要するに、2つの
交流駆動の往復動ポンプ21、23を商用周波数による同一
周期で且つ逆相(同相としてもよい)で駆動すると共
に、流量制御開閉弁22については前記2つの前記往復動
ポンプ21、23と非同期駆動、即ち特に関連させることな
く開閉動作させる構成とした。このようにすることで、
流量制御開閉弁22の動作は2つのポンプ21、23と関係な
くなされるが、その一方、2つのポンプ21、23について
はその往復動作が常に一定の条件下において行われるこ
とになり、複雑な構成を必要とすることなく、それなり
の安定した変動の少ない石油供給を確保することができ
る。
【0013】以上で説明した装置においては、流量制御
開閉弁22は、共同的運転タイミングを取った2つの往復
動ポンプ21、23に対して、開放タイミングが特に限定さ
れない非同期駆動とすることを基本としているが、さら
に安定した石油供給を行う場合には、流量制御開閉弁の
駆動タイミング(開放時間タイミング)をより具体的限
定することができる。その第1の限定的手段としては、
50ヘルツまたは60ヘルツの商用電源で同周期、且つ同相
又は逆相で駆動される一対の往復動ポンプ21、23に対し
て、流量制御開閉弁22の開放時間周期Cを55ヘルツ、ま
たはその整数倍にすることである。55ヘルツ、またはそ
の整数倍にすることで、商用電源が50ヘルツであっても
60ヘルツであっても、何れの場合においても、ポンプ2
1、23との周波数のズレは少なく、このため流量制御開
閉弁22のポンプ21、23に対する開放時間タイミングのズ
レの変化は緩やかに生じるので、それによる流量や油圧
の変化も緩やかとなる。よって燃焼の急激な変動やそれ
に伴う燃焼音の発生を抑制した状態で、比較的安定した
状態の燃焼を行うことができる。
【0014】その第2の限定的手段は、前記流量制御開
閉弁22の開放時間周期Cを基本的には55ヘルツ又はその
整数倍とするが、運転中、設定出湯温度と実際の出湯温
度との差に応じて、前記開放時間周期Cを補正し、温度
の誤差、変動を少なくすることである。即ち、図6を参
照して、コントローラ30は運転中、出湯温度センサ12か
らの出湯温度TH を入力し(S21)、設定出湯温度TS
との温度差ΔTを演算し(S22)、実際の出湯温度TH
が設定出湯温度TS よりも一定温度aを越える場合(S
23でノー)には、元の周期Cに一定の値nを加えた値
(C+n)を新たな周期Cとして(S24)、周期を長く
し、石油供給量を減らす方向に調節する。また実際の出
湯温度TH が設定出湯温度TS よりも一定温度b未満の
場合(S25でノー)には、元の周期Cに一定の値mを減
じた値(C−m)を新たな周期Cとして(S26)、周期
を短くし、石油供給量を増加する方向に調節する。温度
差ΔTがa≧ΔT≧bの場合には、周期Cはそのままに
維持する。
【0015】その第3の限定的手段は、前記流量制御開
閉弁22の開放時間周期Cを基本的には55ヘルツ又はその
整数倍とするが、運転中、設定出湯温度と実際の出湯温
度との差に応じて、前記開放時間Wそのものの長さを補
正し、温度の誤差、変動を少なくすることである。即
ち、図7を参照して、コントローラ30は運転中、出湯温
度センサ12からの出湯温度TH を入力し(S31)、設定
出湯温度TS との温度差ΔTを演算し(S32)、実際の
出湯温度TH が設定出湯温度TS よりも一定温度aを越
える場合(S33でノー)には、元の開放時間(駆動パル
ス幅)Wから一定の値pを減じた値(W−p)を新たな
開放時間Wとして(S34)、開放時間Wを短く、石油供
給量を減らす方向に調節する。また実際の出湯温度TH
が設定出湯温度TS よりも一定温度b未満の場合(S35
でノー)には、元の開放時間Wに一定の値qを加えた値
(W+q)を新たな開放時間Wとして(S36)、開放時
間Wを長くし、石油供給量を増加する方向に調節する。
温度差ΔTがa≧ΔT≧bの場合には、開放時間Wはそ
のままに維持する。
【0016】その第4の限定的手段は、前記流量制御開
閉弁22の開放時間周期Cを基本的には55ヘルツ又はその
整数倍とするが、運転中、石油噴霧ノズル2の手前にお
ける現在値としての実際の油圧と油圧の平均値との偏差
に応じて、流量制御開閉弁22の開放時間周期Cを補正す
ることで、油圧(流量)変動を少なくし、安定した油
圧、供給量で石油供給を行うことである。即ち図8を参
照して、コントローラ30は運転中、油圧センサ13からの
油圧値PINを入力し(S41)、油圧センサ13による検出
油圧の平均値PAVを演算し(S42)、現在値PINと平均
値PAVとの差ΔPを演算し(S43)、実際の現在値PIN
が平均値PAVよりも一定油圧eを越える場合(S44でノ
ー)には、元の周期Cに一定の値nを加えた値(C+
n)を新たな周期Cとして(S45)、周期を長くし、石
油供給量(油圧)を減らす方向に調節する。また実際の
現在値PINが平均値PAVよりも一定油圧f未満の場合
(S46でノー)には、元の周期Cに一定の値mを減じた
値(C−m)を新たな周期Cとして(S47)、周期を短
くし、石油供給量(油圧)を増加する方向に調節する。
油圧差ΔPがe≧ΔP≧fの場合には、周期Cはそのま
まに維持する。
【0017】その第5の限定的手段は、前記流量制御開
閉弁22の開放時間周期Cを基本的には55ヘルツ又はその
整数倍とするが、運転中、石油噴霧ノズル2の手前にお
ける現在値としての実際の油圧と油圧の平均値との偏差
に応じて、流量制御開閉弁22の開放時間Wそのものを補
正することで、油圧(流量)変動を少なくし、安定した
油圧、供給量で石油供給を行うことである。即ち図9を
参照して、コントローラ30は運転中、油圧センサ13から
の油圧値P INを入力し(S51)、油圧センサ13による検
出油圧の平均値PAVを演算し(S52)、現在値PINと平
均値PAVとの差ΔPを演算し(S53)、実際の現在値P
INが平均値PAVよりも一定油圧eを越える場合(S54で
ノー)には、元の開放時間(駆動パルス幅)Wから一定
の値pを減じた値値(W−p)を新たな開放時間Wとし
て(S55)、開放時間Wを短くし、石油供給量(油圧)
を減らす方向に調節する。また実際の現在値PINが平均
値PAVよりも一定油圧f未満の場合(S56でノー)に
は、元の開放時間(駆動パルス幅)Wに一定の値qを加
えた値(W+q)を新たな解放時間Wとして(S57)、
開放時間Wを長くし、石油供給量(油圧)を増加する方
向に調節する。油圧差ΔPがe≧ΔP≧fの場合には、
開放時間Wはそのままに維持する。
【0018】
【発明の効果】本発明は以上の構成、作用よりなり、請
求項1に記載の石油バーナ装置によれば、2つの交流駆
動の往復動ポンプを商用周波数による同一周期で且つ同
相又は逆相で駆動するようにしたので、両往復動ポンプ
の駆動条件が一定となって安定し、流量制御開閉弁の開
閉のタイミングの如何に係わらず、石油噴霧ノズルへの
石油の供給流量及び供給油圧がそれだけ安定し、変動が
少なくなる。よって燃焼変動やそれに伴う燃焼音も低く
することができる。また、流量制御開閉弁については2
つの往復動ポンプと非同期駆動としたので、同期させる
ために必要な回路等が不要となり、その分、シンプルで
コストも低くできる。また請求項2に記載の石油バーナ
装置によれば、請求項1に記載の構成による効果に加え
て、非同期駆動の流量制御開閉弁の開放時間周期を55ヘ
ルツまたはその整数倍としたので、50ヘルツ又は60ヘル
ツの何れの商用電源が電源として用いられた場合におい
ても、2つの往復動ポンプに対する流量制御開閉弁の開
閉タイミングの変動が緩慢となり、大きな変動のない安
定した石油供給を行うことができる。また請求項3に記
載の石油バーナ装置によれば、請求項2に記載の構成に
よる効果に加えて、給湯機能を持つ石油バーナ装置の出
湯管に温度センサを設け、得られる出湯温度と設定出湯
温度との差に応じて流量制御開閉弁の開放時間周期を補
正するようにしたので、より設定温度に近い出湯を安定
して行うことができる。また請求項4に記載の石油バー
ナ装置によれば、請求項2に記載の構成による効果に加
えて、給湯機能を持つ石油バーナ装置の出湯管に温度セ
ンサを設け、得られる出湯温度と設定出湯温度との差に
応じて流量制御開閉弁の開放時間を補正するようにした
ので、より設定温度に近い出湯を安定して行うことがで
きる。また請求項5に記載の石油バーナ装置によれば、
請求項2に記載の構成による効果に加えて、石油噴霧ノ
ズルの手前の石油供給管路に油圧センサを設け、石油噴
霧ノズルに供給される石油の油圧の平均値に対する現在
値の偏差を演算し、該偏差に応じて流量制御開閉弁の開
放時間周期を補正するようにしたので、より設定温度に
近い出湯を安定して行うことができる。また請求項6に
記載の石油バーナ装置によれば、請求項2に記載の構成
による効果に加えて、石油噴霧ノズルの手前の石油供給
管路に油圧センサを設け、石油噴霧ノズルに供給される
石油の油圧の平均値に対する現在値の偏差を演算し、該
偏差に応じて流量制御開閉弁の開放時間を補正するよう
にしたので、より設定温度に近い出湯を安定して行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の石油バーナ装置の実施例を示す全体構
成図である。
【図2】本発明装置の要部の電気回路図である。
【図3】交流駆動の往復動ポンプと流量制御開閉弁の駆
動波形図である。
【図4】本発明装置の運転制御動作を説明するフローチ
ャートである。
【図5】流量制御開閉弁の制御を説明するフローチャー
トである。
【図6】流量制御開閉弁の開放時間周期を出湯温度によ
り補正する例を説明するフローチャートである。
【図7】流量制御開閉弁の開放時間そのものの長さを出
湯温度により補正する例を説明するフローチャートであ
る。
【図8】流量制御開閉弁の開放時間周期を石油噴霧ノズ
ルへ送られる石油の油圧により補正する例を説明するフ
ローチャートである。
【図9】流量制御開閉弁の開放時間そのものの長さを石
油噴霧ノズルへ送られる石油の油圧により補正する例を
説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 燃焼缶体 2 石油噴霧ノズル 5 熱交換部 6 出湯管 10 石油供給管路 11 リターン管路 12 出湯温度センサ 13 油圧センサ 21 往復動ポンプ 22 流量制御開閉弁 23 第2の往復動ポンプ 30 コントローラ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石油噴霧ノズルと、該噴霧ノズルへ石油
    タンクから石油を供給するための石油供給管路と、該石
    油供給管路に設けられる2つの交流駆動の往復動ポンプ
    とその間に設けられる直流パルス駆動の流量制御開閉弁
    とを少なくとも有する石油バーナ装置であって、前記2
    つの交流駆動の往復動ポンプを商用周波数による同一周
    期で且つ同相又は逆相で駆動すると共に、流量制御開閉
    弁については2つの前記往復動ポンプと非同期駆動とし
    たことを特徴とする石油バーナ装置。
  2. 【請求項2】 非同期駆動の流量制御開閉弁の開放時間
    周期を55ヘルツまたはその整数倍としたことを特徴とす
    る請求項1に記載の石油バーナ装置。
  3. 【請求項3】 石油噴霧ノズルからの噴霧燃料の燃焼に
    よって熱交換部内を通過する水流を加熱して出湯管に出
    湯するようにした給湯機能を付加した石油バーナ装置で
    あって、前記出湯管に温度センサを設け、得られる出湯
    温度と設定出湯温度との差に応じて流量制御開閉弁の開
    放時間周期を補正するようにした請求項2に記載の石油
    バーナ装置。
  4. 【請求項4】 石油噴霧ノズルからの噴霧燃料の燃焼に
    よって熱交換部内を通過する水流を加熱して出湯管に出
    湯するようにした給湯機能を付加した石油バーナ装置で
    あって、前記出湯管に温度センサを設け、得られる出湯
    温度と設定出湯温度との差に応じて流量制御開閉弁の開
    放時間を補正するようにした請求項2に記載の石油バー
    ナ装置。
  5. 【請求項5】 石油噴霧ノズルの手前の石油供給管路に
    油圧センサを設け、石油噴霧ノズルに供給される石油の
    油圧の平均値に対する現在値の偏差を演算し、該偏差に
    応じて流量制御開閉弁の開放時間周期を補正するように
    した請求項2に記載の石油バーナ装置。
  6. 【請求項6】 石油噴霧ノズルの手前の石油供給管路に
    油圧センサを設け、石油噴霧ノズルに供給される石油の
    油圧の平均値に対する現在値の偏差を演算し、該偏差に
    応じて流量制御開閉弁の開放時間を補正するようにした
    請求項2に記載の石油バーナ装置。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5279517A (en) * 1975-12-25 1977-07-04 Nishibori Sadao Method of coating pillar
JPH03282112A (ja) * 1990-03-30 1991-12-12 Toto Ltd 給湯機の燃料流量調整弁駆動方法
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JPH0552324A (ja) * 1991-08-23 1993-03-02 Chiyoufu Seisakusho:Kk 噴霧量可変石油バーナー

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