JPH07127839A - 煤吹装置のランス管 - Google Patents

煤吹装置のランス管

Info

Publication number
JPH07127839A
JPH07127839A JP27540393A JP27540393A JPH07127839A JP H07127839 A JPH07127839 A JP H07127839A JP 27540393 A JP27540393 A JP 27540393A JP 27540393 A JP27540393 A JP 27540393A JP H07127839 A JPH07127839 A JP H07127839A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inner diameter
lance tube
tube
lance
curved surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP27540393A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Miyamoto
昌明 宮本
Yasushi Okuda
康史 奥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP27540393A priority Critical patent/JPH07127839A/ja
Publication of JPH07127839A publication Critical patent/JPH07127839A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Incineration Of Waste (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 根元側と先端側でランス管の肉厚が異なる長
伸縮型煤吹装置のランス管において、噴射媒体供給管
(2)の外面がランス管の内径変化部(17c)の内周凸縁
部に接触することによる焼付と傷の発生を防止するこ
と。 【構成】 内径変化部(17c)に曲率半径の大きい滑らか
な曲面を形成するとともに、その膨らみ曲面(17e)に表
面硬化熱処理または硬化肉盛り研削を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は煤吹装置のランス管,特
に長伸縮型の煤吹装置で根元側と先端側とで板厚が異な
るランス管の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に伸縮型の煤吹装置では、ランス管
の伸縮距離が10m近くなると、ランス管の根元部に掛
かる曲げ応力を軽減するため一定外径のランス管の根元
側の板厚さを大きく、先端側の板厚さを小さくして、相
互に溶接接合したランス管を採用している。
【0003】図1は、そのようなランス管を使用する煤
吹装置の一例を示す概略縦断側面図である。この図にお
いて、(1)は炉壁位置に固定支持される煤吹装置のケ
ーシング、(2)は同ケーシング(1)内に一端が噴射
媒体供給弁(3)に接続して固定支持された噴射媒体供
給管、(4)は同噴射媒体供給管(2)の外周面に軸受
(5)およびシール(6)を介し摺動可能に係合し図示
されない駆動機構により噴射媒体供給管(2)上を移動
可能なトラベリングキャレッジ、(7)は一端が前記ト
ラベリングキャレッジ(4)の回転部に接続し噴射媒体
供給管(2)の外部に間隙をおいて同軸的に嵌め合わさ
れ先端に煤吹用ノズル(8)を有するランス管、(9)
および(10)は着脱係合型の噴射媒体供給管(2)支
持部およびランス管(7)支持部、(11)はランス管
(7)の支持用ローラー、Lはランス管(7)の伸縮距
離である。
【0004】ランス管(7)は、図示しないトラベリン
グキャレッジ(4)上の駆動機構でボイラーや熱交換器
の内部に伸縮移動しながら一定ピッチで回転し、噴射媒
体供給弁(3)および噴射媒体供給管(2)を経てラン
ス管(7)内に供給される蒸気等の噴射媒体をノズル
(8)部から噴射して除煤を行なう。ランス管(7)
は、根元側を大きい板厚t1 の管(7a)、先端側を小
さい板厚t2 の管(7b)とし、相互の端を内径変化部
(7c)を介し溶接接合している。
【0005】図3は、上記内径変化部(7c)の従来の
構成を示す縦断側面図である。根元側ランス管(7a)
の端部をテーパー面(7d)として先端側ランス管(7
b)と同板厚に旋削する。そしてテーパー部の内周凸縁
部(7e)は角をなくすように曲面に旋削加工し、管端
(12)で互いに溶接接合している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記のような長伸縮型
の煤吹装置は、伸縮距離Lが長いのでランス管(7)の
伸縮移動時にテーパー部の内周凸縁部(7e)が噴射媒
体供給管(2)の外面に接触し、その接触面圧は高い。
また噴射蒸気や炉内の熱の影響も受けて、その接触部に
焼付きが起こる。そうすると噴射媒体供給管(2)の外
面に引っ掻き傷が生じ、更にこの引っ掻き傷によって、
シール部(6)等が損耗し、シール性能や寿命に悪影響
が及ぶことが明らかるなっている。
【0007】本発明は、このような従来の問題に対し、
噴射媒体供給管とランス管との接触に伴う焼付の発生を
解消すること、噴射媒体供給管の傷の発生を防止し、シ
ールおよび煤吹装置全体の耐用性を高めることを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、厚肉の根元側ランス管に同根元側ランス
管と外径が等しい薄肉の先端側ランス管を接続してなる
ランス管において、上記根元側ランス管の上記接続端部
に、上記根元側ランス管の内径から上記先端側ランス管
の内径まで曲率半径の大きい滑らかな曲面で内径が変化
する内径変化部が設けられ、かつ、同内径変化部の膨ら
み曲面に表面硬化熱処理または硬化肉盛り研削が施され
たことを特徴とする煤吹装置のランス管を提案するもの
である。
【0009】
【作用】本発明においては、内径変化部が曲率半径の大
きい滑らかな曲面で噴射媒体供給管の外面と接すること
になるので、接触面圧が減少し、それにより発熱量が減
少して焼付も発生しにくくなり、同時に噴射媒体供給管
の外面に傷がつかなくなる。また、内径変化部の滑らか
な膨らみ曲面が高硬度になっているから、噴射媒体供給
管外面との焼付は更に確実に予防されるようになる。
【0010】
【実施例】図2は本発明の一実施例の内径変化部を示す
縦断側面図である。この図において、前記図3により説
明した従来のものと同様の部分については、冗長になる
のを避けるため同一の符号を付け、重複する説明を省略
する。
【0011】本実施例のランス管(17)は、厚肉の大
きい根元側ランス管(17a) と、同根元側ランス管(17a)
と外径が等しい薄肉の先端側ランス管(17b) の管端(1
2)を互いに溶接接合して構成される。すなわち、先端
側ランス管(17b)は根元側ランス管(17a)よりも内径が
大きい。上記根元側ランス管(17a)の接続端部には、根
元側(17a)の内面から曲率半径の大きい滑らかな曲面で
内径を拡大し先端で先端側ランス管(17b)の内径に一致
するように連続的に内径が変化する内径変化部(17c)が
設けられ、かつ上記内径変化部(17c)の滑らかな膨らみ
曲面(17e)の表面には、表面硬化熱処理(窒化、浸炭、
高周波焼入れ等)または硬化肉盛り研削が施されて、硬
度が高くなっている。
【0012】内径変形部(17c)は、曲率半径が充分に大
きい滑らかな面で設計した内径の縦断面形になるよう、
倣い旋削等により高精度加工を行なう。また、表面硬化
熱処理による硬度アップは内径変化部(17c)の旋削加工
後に行ない、肉盛り硬化処理を行なった場合は、肉盛り
施工後に旋削加工を行なう。
【0013】なお、内径変化部(17c)の滑らかな曲面で
連続させるのは緩やかな膨らみ部(17e)だけとし、先端
側ランス管(17b)の板厚さと一致させる部分は緩い内角
を残して構成してもよい。
【0014】図4は、上述の構成のもとで内径変化部(1
7c)の曲率半径を100mm とし、表面硬化熱処理または硬
化肉盛り研削等により硬度を変えて製作したランス管
(17)について、圧力80kgf 、送り速度80mm/sの
条件下で、温度を変えて行なった実験の結果を例示する
ものである。この図を見ると、内径変化部(17c)は、硬
度300 の場合は常温付近で焼付の発生がなくなり、また
硬度500 になると使用温度 500℃においても焼付の発生
がなくなっており、本実施例による焼付防止の効果が明
らかである。
【0015】上記のように、本実施例においては、ラン
ス管(17)の伸縮回転駆動に際して、内径変化部(17
c)は、曲率半径の大きい緩やかな膨らみ部(17e)の曲
面で噴射媒体供給管(2)の外面に接するので接触部の
面圧が減少し、したがって発熱量が減少して焼付の発生
が抑えられ、同時に噴霧媒体供給管(2)の外面も傷が
つかなくなる。また、内径変化部(17c)の緩やかな膨ら
み曲面の硬度が高められて噴射媒体供給管(2)の外面
と接するので、噴射媒体供給管(2)の外面との焼付
と、噴射媒体供給管(2)側の傷の発生は更に確実に予
防されるようになる。また、噴射媒体供給管(2)の表
面全体の硬度を高める場合と比較すると、部分的な硬度
アップ処理で済むので経済的である。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、長伸縮型の煤吹装置に
従来生じていたランス管と噴射媒体供給管との相互接触
に伴う焼付と、噴射媒体供給管表面の傷を防止し、シー
ル部や装置自体の耐用性を高めることができるので、産
業上極めて有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は長伸縮形煤吹装置の一例を概略的に示す
全体縦断側面図である。
【図2】図2は本発明による煤吹装置のランス管の一実
施例を示す部分縦断側面図である。
【図3】図3は図2に対応して従来のランス管の一例を
示す部分縦断側面図である。
【図4】図4は上記実施例によるランス管について温度
と硬度を変えて行なった実験の結果を例示する図であ
る。
【符号の説明】
(1) 煤吹装置のケーシング (2) 噴射媒体供給管 (3) 噴射媒体供給弁 (4) トラベリングキャレッジ (5) 軸受部 (6) シール部 (7) ランス管 (7a) 根元側ランス管 (7b) 先端側ランス管 (7c) 内径変化部 (7d) テーパー部 (7e) 内周凸縁部 (8) ノズル (9) 着脱型供給管支持部 (10) 着脱型ランス管支持部 (11) ランス管支持ローラ (12) 溶接接合部 (17) ランス管 (17a) 根元側ランス管 (17b) 先端側ランス管 (17c) 内径変化部 (17e) 滑らかな膨らみ曲面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚肉の根元側ランス管に同根元側ランス
    管と外径が等しい薄肉の先端側ランス管を接続してなる
    ランス管において、上記根元側ランス管の上記接続端部
    に、上記根元側ランス管の内径から上記先端側ランス管
    の内径まで曲率半径の大きい滑らかな曲面で内径が変化
    する内径変化部が設けられ、かつ、同内径変化部の膨ら
    み曲面に表面硬化熱処理または硬化肉盛り研削が施され
    たことを特徴とする煤吹装置のランス管。
JP27540393A 1993-11-04 1993-11-04 煤吹装置のランス管 Withdrawn JPH07127839A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27540393A JPH07127839A (ja) 1993-11-04 1993-11-04 煤吹装置のランス管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27540393A JPH07127839A (ja) 1993-11-04 1993-11-04 煤吹装置のランス管

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07127839A true JPH07127839A (ja) 1995-05-16

Family

ID=17555014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27540393A Withdrawn JPH07127839A (ja) 1993-11-04 1993-11-04 煤吹装置のランス管

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07127839A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008224185A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Babcock Hitachi Kk スートブロワ装置およびそれを備えたボイラ装置
WO2017002233A1 (ja) * 2015-07-01 2017-01-05 Mhiプラント株式会社 煤吹装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008224185A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Babcock Hitachi Kk スートブロワ装置およびそれを備えたボイラ装置
WO2017002233A1 (ja) * 2015-07-01 2017-01-05 Mhiプラント株式会社 煤吹装置
JPWO2017002233A1 (ja) * 2015-07-01 2018-02-22 Mhiプラント株式会社 煤吹装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR19980071680A (ko) 고압 연료 분사관 및 그 제조 방법
US4727641A (en) Thermoplastic method of reducing the diameter of a metal tube
JPH0551063B2 (ja)
JPH07127839A (ja) 煤吹装置のランス管
JPH0912126A (ja) ロール用スリーブの保護材
US5241723A (en) Nozzle structure with improved stream coherence
US6581549B2 (en) Sootblower lance port with leak resistant cardon joint
JP3089147B2 (ja) 煤吹装置
JP2012219336A (ja) 高炉の微粉炭吹き込みバーナー
KR102058280B1 (ko) 그을음 블로잉 장치
JP6818598B2 (ja) スートブロワ
JPH06128715A (ja) 管内面溶射装置
JP6621339B2 (ja) ランス
WO2014076847A1 (ja) 高炉の微粉炭吹き込みバーナー
JP2010145050A (ja) スートブロワ
KR0167803B1 (ko) 만곡튜우브로된 폐열 열교환기
CN116846123A (zh) 磁力传动器的隔离套
JP4046632B2 (ja) 媒吹装置及び媒吹装置用ノズルヘッド
JP2005300064A (ja) スートブロワ装置
JPS598992Y2 (ja) 高炉用送風ノズル
JPH0828853A (ja) スートブロア装置
JP2006284126A (ja) 燃焼装置
JPS586108B2 (ja) 高圧流体供給用厚肉金属管材
JPS5947307A (ja) 溶鉱炉における羽口構造体
JPS6229673B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010130