JP2008224185A - スートブロワ装置およびそれを備えたボイラ装置 - Google Patents

スートブロワ装置およびそれを備えたボイラ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】製作が容易で、アウターチューブを効果的に冷却することができ、動作信頼性に優れたスートブロワ装置を提供する。
【解決手段】インナーチューブ23と、アウターチューブ20を備え、インナーチューブ23の先端部付近に噴射媒体34の旋回流を形成する旋回流形成部材35を設け、旋回流形成部材35によって形成された噴射媒体34の旋回流45をアウターチューブ20に供給することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、石炭焚ボイラ装置などのボイラ装置に装備されるスートブロワ装置に係り、インナーチューブと、そのインナーチューブに対して伸縮可能に取り付けられたアウターチューブとを備えたスートブロワ装置に関する。
石炭焚ボイラ装置では燃焼ガス中に多量の石炭燃焼灰が含まれており、これらの燃焼灰が火炉壁や熱交換器に堆積して伝熱性を阻害するため、ボイラ装置には多数のスートブロワ装置が装備されている。
スートブロワ装置は図示していないが、固定設置されたインナーチューブと、そのインナーチューブに対して同心円上で伸縮可能に設けられて先端部に噴射孔が形成されたアウターチューブとを備えている。
このアウターチューブを炉内に挿入し、蒸気や空気などの噴射媒体を前記インナーチューブからアウターチューブに供給して、前記噴射孔から伝熱面に噴射し、付着物を剥離、除去する機構になっている。
ところがこのスートブロワ装置のアウターチューブは、炉内に挿入されて高温雰囲気に晒されるため、熱的損傷を受けて曲がり、抜き差しの動作に支障をきたす。
またアウターチューブの冷却のために蒸気などの噴射媒体の供給量を増加させる手法があり、具体的には噴射媒体の圧力を高めたり、噴射孔の径を大きくしたり噴射孔の数を増やす手法が採られている。しかし、噴射媒体の圧力を高めると、伝熱管に対する衝撃力が増加して、耐用寿命が短くなる。さらに噴射媒体の圧力を高めたり、噴射孔の径を大きくしたり噴射孔の数を増加すると、噴射媒体の使用量が増え、そのためにボイラ装置としての効率が低下するなどの欠点がある。
この欠点を解消するため下記特許文献1に記載されているように、アウターチューブの内面に軸線方向に延びる螺旋状のフィンまたは溝を形成し、アウターチューブ内面の伝熱面積を増加させ、境界層を乱して伝熱効率を高めてアウターチューブを冷却する構成のスートブロワ装置が提案されている。
特開2005−300064号公報
ところがアウターチューブの内側にはインナーチューブが挿入される構造であるため、インナーチューブの外径によりアウターチューブの内面に突設されるフィンの高さが制限されるから、フィンによるアウターチューブの冷却効果を十分に発揮することができない。
また、アウターチューブの全長は例えば10m程度であり、その長尺アウターチューブの内面全長にわたって螺旋状のフィンや溝を形成することは、加工上非常に困難であり、コストの増加をきたす。
アウターチューブを炉内に挿入した状態ではアウターチューブの根元部分が最も曲げ応力が高くなる訳であるが、前述のようにアウターチューブの内面に螺旋状の溝を形成して管の厚さが部分的にでも薄くなると、アウターチューブの根元部分が曲がり易くなり、インナーチューブに対するアウターチューブの伸縮動作に支障をきたすなどの問題がある。
本発明の目的は、このような従来技術の欠点を解消し、製作が容易で、アウターチューブを効果的に冷却することができ、動作信頼性に優れたスートブロワ装置およびそれを備えたボイラ装置を提供することにある。
前記目的を達成するため本発明の第1の手段は、固定されたインナーチューブと、そのインナーチューブに対して伸縮可能に取り付けられたアウターチューブとを備え、そのアウターチューブを伸ばして火炉内に挿入し、前記インナーチューブから噴射媒体を供給して前記アウターチューブの先端部に設けられた噴射孔から噴射して、伝熱管面に付着している付着物を除去するスートブロワ装置において、
前記インナーチューブの先端部付近に前記噴射媒体の旋回流を形成するための旋回流形成部材を設け、その旋回流形成部材によって形成された前記噴射媒体の旋回流を前記アウターチューブに供給することを特徴とするものである。
本発明の第2の手段は前記第1の手段において、前記旋回流形成部材が、前記噴射媒体の流れ方向に沿って配置された芯体と、その芯体の外周に螺旋状に取り付けられた旋回羽根と、前記噴射媒体の流れ方向に沿って配置されて前記芯体と旋回羽根とを収納する管体とを有していることを特徴とするものである。
本発明の第3の手段は前記第2の手段において、前記芯体は、前記噴射媒体の流れ方向上流側から下流側に沿って徐々に径大になった径大傾斜部を有していることを特徴とするものである。
本発明の第4の手段は前記第2または第3の手段において、前記アウターチューブの前記噴射孔の噴射媒体流れ方向上流側に整流部材が設けられていることを特徴とするものである。
本発明の第5の手段は前記第2または第3の手段において、前記噴射孔が前記アウターチューブのほぼ接線方向に向けて形成されていることを特徴とするものである。
本発明の第6の手段は前記第2ないし第5の手段において、前記アウターチューブが高温の燃焼ガスに晒される高温設置用スートブロワ装置と、前記高温の燃焼ガスよりも低温の燃焼ガスに晒される低温設置用スートブロワ装置に分かれており、前記高温設置用スートブロワ装置の芯体の軸線に対する傾斜角度が、前記低温設置用スートブロワ装置の芯体の軸線に対する傾斜角度よりも大きいことを特徴とするものである。
本発明の第7の手段は前記第1ないし第6の手段において、前記アウターチューブの根元側の厚さが先端部側の厚さよりも厚いことを特徴とするものである。
本発明の第8の手段は、所定の位置に設置された熱交換器に対応してスートブロワ装置を備えたボイラ装置において、前記スートブロワ装置が前記第1ないし7のいずれかの手段のスートブロワ装置であることを特徴とするものである。
本発明は前述のような構成になっており、製作が容易で、アウターチューブを効果的に冷却することができ、動作信頼性に優れたスートブロワ装置およびそれを備えたボイラ装置を提供することができる。
次に本発明の実施形態を図とともに説明する。先ず図9を用いて本実施形態の対象となる石炭焚ボイラ装置の概略構成について説明する。
ボイラ本体は、火炉1と、それに続く後部伝熱部2とから主に構成されている。前記火炉1の下部には複数段に亘ってバーナ3が設置され、火炉1の上部から後部伝熱部2にかけて過熱器4、再熱器5、節炭器6などの熱交換器が所定の位置に設置されている。微粉炭などの固体燃料が燃焼用空気とともにバーナ3から噴射されて火炉1内で燃焼され、生成された燃焼ガスは火炉1から後部伝熱部2に流通し、その間に過熱器4、再熱器5、節炭器6などで熱交換され、その後排ガスダクト7を通り、排ガス処理された後に大気に放出される。
燃料として使用される石炭9は石炭バンカ10に蓄えられて、給炭機11によりミル12に供給される。ミル12への給炭量は、給炭機インバータ14により回転制御される給炭機モータ13により調整され、ミル12へ供給された石炭9は粉砕され、生成した微粉炭はバーナ3へ供給される。
石炭焚ボイラ装置では石炭の燃焼により生成した灰が火炉1の内面、過熱器4、再熱器5、節炭器6など伝熱管表面に付着・堆積することにより熱交換器の収熱量が下がるため火炉1の内面、過熱器4、再熱器5、節炭器6など伝熱管に対して多数のスートブロワ装置8(8a〜8c)が火炉1に対して抜き差し可能に設置されている。スートブロワ装置8aはガス温度が1500℃前後の高温部設置用、スートブロワ装置8bはガス温度が1000℃前後の中温部設置用、スートブロワ装置8cはガス温度が780℃前後の低温部設置用のものである。
次にこのスートブロワ装置8の概略構成を図10とともに説明する。火炉1の外側において一端を蒸気供給部15に固定し、他端を火炉1に固定したラック16が設けられている。ラック16には、それと係合してラック16上を転動するピニオン(図とせず)を内蔵したブラケット17が移動可能に取り付けられている。ブラケット17には、回転伝達部材18を介してスートブロワ電動機19が懸架されている。
アウターチューブ20は、その基端部が前記回転伝達部材18に、先端部が火炉1に設けられたブロー用開口部21から火炉1内に挿入されるようになっており、スートブロワ電動機19により回転伝達部材18を介して回転しながら前後進する。アウターチューブ20の先端部には、周方向に沿って複数個(本実施形態では4個)の噴射孔22が横向きに開口している。
アウターチューブ20の内側には、それとほぼ同じ長さのインナーチューブ23が抜き差し可能に挿入され、インナーチューブ23の基端部は蒸気供給部15に連結され、蒸気供給部15は蒸気供給バルブ24を有する蒸気供給系統25に連結されている。
ラック16の火炉1側近くには逆転位置検出スイッチ26aが、蒸気供給部15側近くには停止位置検出スイッチ26bがそれぞれ固定され、ブラケット17には位置検出スイッチ26a、26bと接触する突起27が設けられている。
位置検出スイッチ26a、26bは信号線28a、28bを介して駆動制御部29に接続されている。駆動制御部29はスートブロワ電動機19の回転数を制御するスートブロワインバータ30が内蔵され、駆動制御部29とスートブロワ電動機19は制御信号線31a、31b、31cで接続されている。また駆動制御部29には、ボイラ出口蒸気温度測定器32と商用電源33が接続されている。
スートブロワ装置8を運転しないときは突起27が停止位置検出スイッチ26bと接触して、その位置で停止しており、アウターチューブ20の先端部はブロー用開口部21内にあって、インナーチューブ23の殆ど全てがアウターチューブ20内に納められている。
ボイラ出口蒸気温度測定器32からの測定信号に基づいて駆動制御部29でスートブロワ装置8の運転が必要であると判断されると、スートブロワインバータ30からの回転数制御信号に基づいてスートブロワ電動機19を送り方向に指定された回転数で回転させ、その駆動力は回転伝達部材18を介してピニオン(図示せず)に伝達される。このピニオンの回転によりアウターチューブ20はラック16の案内により火炉1内に挿入されるとともに、蒸気バルブ24を開いて蒸気供給系統25から供給された蒸気34は、蒸気供給部15、インナーチューブ23ならびにアウターチューブ20を通して噴射孔22から高速蒸気として噴射され、伝熱管表面に付着・堆積している燃焼灰などの付着物を順次飛散、除去する。
図10は、アウターチューブ20が火炉1内に挿入されるスートブロワ装置8の運転途中の状態を示している。突起27が逆転位置検出スイッチ26aと接触すると、検出スイッチ26aからの検出信号が駆動制御部29に送信される。駆動制御部29ではこの信号を受けると、スートブロワ電動機19の回転方向を反転させ、戻り方向に指定された回転数で回転し、アウターチューブ20を後退させる。そして突起27が停止位置検出スイッチ26bと接触すると、検出スイッチ26bからの検出信号が駆動制御部29に送信され、それによってスートブロワ電動機19の回転を停止するとともに蒸気バルブ24を閉じて、スートブロワ装置8の運転を終了する。
図1は本発明の第1実施形態に係るアウターチューブ20とインナーチューブ23の横断面図、図2は図1A−A線上の縦断面図、図3はアウターチューブ20に取り付けられる整流部材46の平面図である。
アウターチューブ20は通常のストレート管で構成され、その先端開口部は閉塞されて、それの若干手前に周方向に沿って等間隔に複数個(本実施形態では4個)の噴射孔22がアウターチューブ20の軸線方向に向かって形成されている。
インナーチューブ23も通常のストレート管で構成され、それの先端部側内面に旋回流成形部材35が挿入、固定されている。この旋回流成形部材35は、インナーチューブ23の軸線に沿って長い芯体36と、その芯体36の外周面に沿って平行に螺旋状に巻かれて固着された複数枚(本実施形態では4枚)の旋回羽根37a〜37d(図2参照)と、旋回流成形部材35をインナーチューブ23内に固定するために芯体36の前後に取り付けられた複数本(本実施形態では4本)の支持バー38とから構成されている。
前記芯体36の軸方向に沿った断面形状は図1に示すように、インナーチューブ23内を流れる蒸気34の流れ方向上流側から下流側に向けて、径寸法が徐々に大きくなった径大傾斜部39と、径寸法が最も大きくなった最大径部40と、径寸法が徐々に小さくなった径小傾斜部41とが連続して形成されており、流線形に近い形となっている。図に示すように径大傾斜部39と径小傾斜部41はコーン形状をしており、径大傾斜部39の長さが径小傾斜部41の長さよりも十分に長くなっている。
複数枚の旋回羽根37a〜37dは芯体36の周りを1周または複数周しているが、図1では芯体36の断面形状を示すために旋回羽根37を平面状に描いている。1枚の旋回羽根37において、旋回羽根37の蒸気流れ方向上流側には芯体36からインナーチューブ23の内面に向けて高さが徐々に高くなった立ち上がり部42が設けられ、一方、旋回羽根37の蒸気流れ方向下流側には前記径小傾斜部41と接する部分が大きく切り欠かれたカット部43が形成されている。立ち上がり部42とカット部43の間の中間部44の外径は、インナーチューブ23の内径とほぼ同寸に設計されている。
芯体36の前後にそれぞれ4本の支持バー38が4枚の旋回羽根37a〜37dに位置合わせして取り付けられて旋回流成形部材35が構成され、これがインナーチューブ23の先端部近くに挿入されてインナーチューブ23に固定される。本実施形態では、インナーチューブ23の先端部が芯体36、旋回羽根37a〜37dならびに支持バー38を収納する管体を兼ねている。
旋回流成形部材35の挿入により、各旋回羽根37の中間部外周端がインナーチューブ23の内面に接し、インナーチューブ23と芯体36と4枚の旋回羽根37a〜37dにより、蒸気34の流れ方向に沿った4つの螺旋状の旋回流形成通路が形成される。
インナーチューブ23内に供給された蒸気34がこの旋回流形成通路を通ることにより旋回流が形成されるが、図1に示すように径大傾斜部39とインナーチューブ23の間でその間隔が徐々に狭くなり(旋回流形成通路の深さが徐々に浅くなり)、最大径部40の所で最も狭くなっているから、径大傾斜部39の所を通過することにより管内流体の旋回エネルギーが徐々に高まり、最大径部40の所を通過するときに旋回エネルギーが最大となる。
この状態でストレート管のアウターチューブ20内に放出されるから、高速旋回流45となってアウターチューブ20内を高速で通過し、蒸気流の境界層を薄くできることで、アウターチューブ20を有効に冷却することができる。
アウターチューブ20の先端部付近には、旋回流45の旋回力を弱めるために整流部材46が設置されてる。本実施形態では図3に示すように、多数の孔47を形成した多孔板が整流部材46として用いられている。整流部材46を通過した蒸気34が噴射孔22から噴射され、伝熱管に付着、堆積している付着物を伝熱管表面から剥離、除去する。
図4は、本発明の第2実施形態に係るアウターチューブ20とインナーチューブ23の横断面図である。本実施形態で前記第1実施形態と相違する点は、アウターチューブ20の管の厚さが先端部から根元部に行くに従って段々と厚くなっている点である(t1<t2<t3)。
アウターチューブ20は根元部側のみが支持された片持ち式になっているため、アウターチューブ20の先端部側よりも根元部側に曲げ応力が発生し易い。これに対応するため本実施形態では、アウターチューブ20の根元部側の管の厚さt3を先端部側の管の厚さt1よりも厚くしている。
またこの場合、アウターチューブ20の外径を一定とすれば、根元部から先端部に向かって内径が拡大していくことになる。これにより高速旋回流の管壁沿いの流速が維持され易く、先端部まで有効に冷却することができる。
本実施形態では管の厚さtを段階的に変化させたが、管の厚さtを連続して徐々に厚くすることもできる。
図5と図6は、本発明の第3実施形態に係るアウターチューブ20とインナーチューブ23の横断面図とアウターチューブ20の噴射孔22付近の縦断面図である。
本実施形態で前記第1実施形態と相違する点は、整流部材46を用いないで、アウターチューブ20のほぼ接線方向に沿って噴射孔22を形成した点である。このようにすれば、高速旋回流45の旋回力を殆ど落とすことなく噴射孔22から噴出することができる。蒸気34は旋回方向に噴射するが、アウターチューブ20自体が回転しながら蒸気34を噴射するため、伝熱管に堆積した灰の除去には殆ど影響なくスートブロワ装置の運用ができる。
図7は、本発明の第4実施形態に係るアウターチューブ20とインナーチューブ23の横断面図である。本実施形態で前記第1実施形態と相違する点は、旋回流形成部材35が芯体36と、その芯体36の外周面に螺旋状に巻かれて固着された複数の旋回羽根37と、芯体36の前後に取り付けられた複数本の支持バー38と、これら芯体36と旋回羽根37と支持バー38とを収納した管体48とから構成されている。前記管体48はインナーチューブ23とほぼ同径で、この旋回流形成部材35をインナーチューブ23の先端部に接続、固定した点である。
芯体36の軸線46に対する旋回羽根37の傾斜角度(旋回角度)θ(図8参照)と、旋回流の効果について次の表に示す。
Figure 2008224185
なおこの表に示されている流速は、アウターチューブ20内の蒸気34の流速を示している。
この表から明らかなように旋回羽根37の傾斜角度(旋回角度)θが28°であれば蒸気の流速は旋回羽根37を設置しない場合の1.1倍、46°では1.5倍、57°では1.9倍、72°では3.3倍に増加する。
本発明者らの実験によれば、高温部用スートブロワ装置8a(図9参照)では蒸気流速を75m/sec確保できればスートブロワ装置として安全な運用が可能であり、この蒸気流速を得るためには旋回羽根37を設置しない場合は前記表に示すように8t/hの蒸気流量が必要である。
ところで旋回羽根37の傾斜角度θを72°にすれば、前記と同じ蒸気流速を確保しながら使用する蒸気流量は2.4t/hで済み、5.6t/hの蒸気を節減することができる。また旋回羽根37の傾斜角度θを68°にすれば、使用する蒸気流量は3.0t/hで済み、5.0t/hの蒸気を節減することができ、傾斜角度θを57°にすれば、使用する蒸気流量は4.2t/hで済み、3.8t/hの蒸気を節減することができる。
図9に示す高温部設置スートブロワ装置8a付近を通過するガス温度は約1500℃、中温部設置スートブロワ装置8b付近では約1000℃、低温部設置スートブロワ装置8c付近では約780℃であるから、高温部ほど管内蒸気流速を高め、蒸気流の境界層を薄くすることにより、アウターチューブ20の冷却効果を高めることが必要である。従って、低温部から中温部、高温部に行くに従って旋回羽根37の傾斜角度θを、例えば低温部設置スートブロワ装置8cでは旋回羽根37の傾斜角度θを15°〜46°、中温部設置スートブロワ装置8bでは19°〜57°、高温部設置スートブロワ装置8aでは28°〜72°のように段階的に大きくするとよい。
前記実施形態では噴射媒体として蒸気を使用したが、空気や燃焼ガスなど他の噴射媒体を使用することも可能である。
本発明の第1実施形態に係るアウターチューブとインナーチューブの横断面図である。 図1A−A線上の縦断面図である。 アウターチューブに取り付けられる整流部材の平面図である。 本発明の第2実施形態に係るアウターチューブとインナーチューブの横断面図である。 本発明の第3実施形態に係るアウターチューブとインナーチューブの横断面図である。 そのアウターチューブの噴射孔付近の縦断面図である。 本発明の第4実施形態に係るアウターチューブとインナーチューブの横断面図である。 旋回羽根の傾斜角を示す説明図である。 本発明の実施形態の対象となる石炭焚ボイラ装置の概略構成図である。 本発明の実施形態に係るスートブロワ装置の概略構成図である。
符号の説明
1:火炉、2:後部伝熱部、3:バーナ、4:過熱器、5:再熱器、6:節炭器、7:排ガスダクト、8:スートブロワ装置、9:石炭、10:石炭バンカ、11:給炭機、12:ミル、13:微粉炭モータ、14:微粉炭インバータ、15:蒸気供給部、16:ラック、17:ブラケット、18:回転伝達部材、19: スートブロワ電動機、20:アウターチューブ、21:ブロー用開口部、22: 噴射孔、23: インナーチューブバーナ、24:蒸気供給バルブ、25:蒸気供給系統、26:逆転位置検出スイッチ、27:突起、28:信号線、29:駆動制御部、30: スートブロワインバータ、31:制御信号線、32:ボイラ出口蒸気温度測定器、33:商用電源、34:蒸気、35:旋回流形成部材、36:芯体、37:旋回羽根、38:支持バー、39:径大傾斜部、40:最大径部、41: 径小傾斜部、42:立ち上がり部、43:カット部、44:中間部、45:高速旋回流、46:整流部材、47:孔、48:管体、θ:旋回羽根傾斜角度、t:アウターチューブの管の厚さ。

Claims (8)

  1. 固定されたインナーチューブと、そのインナーチューブに対して伸縮可能に取り付けられたアウターチューブとを備え、そのアウターチューブを伸ばして火炉内に挿入し、前記インナーチューブから噴射媒体を供給して前記アウターチューブの先端部に設けられた噴射孔から噴射して、伝熱管面に付着している付着物を除去するスートブロワ装置において、
    前記インナーチューブの先端部付近に前記噴射媒体の旋回流を形成するための旋回流形成部材を設け、その旋回流形成部材によって形成された前記噴射媒体の旋回流を前記アウターチューブに供給することを特徴とするスートブロワ装置。
  2. 請求項1記載のスートブロワ装置において、前記旋回流形成部材が、前記噴射媒体の流れ方向に沿って配置された芯体と、その芯体の外周に螺旋状に取り付けられた旋回羽根と、前記噴射媒体の流れ方向に沿って配置されて前記芯体と旋回羽根とを収納する管体とを有していることを特徴とするスートブロワ装置。
  3. 請求項2記載のスートブロワ装置において、前記芯体は、前記噴射媒体の流れ方向上流側から下流側に沿って徐々に径大になった径大傾斜部を有していることを特徴とするスートブロワ装置。
  4. 請求項2または3記載のスートブロワ装置において、前記アウターチューブの前記噴射孔の噴射媒体流れ方向上流側に整流部材が設けられていることを特徴とするスートブロワ装置。
  5. 請求項2または3項記載のスートブロワ装置において、前記噴射孔が前記アウターチューブのほぼ接線方向に向けて形成されていることを特徴とするスートブロワ装置。
  6. 請求項2ないし5のいずれか1項記載のスートブロワ装置において、前記アウターチューブが高温の燃焼ガスに晒される高温設置用スートブロワ装置と、前記高温の燃焼ガスよりも低温の燃焼ガスに晒される低温設置用スートブロワ装置に分かれており、前記高温設置用スートブロワ装置の芯体の軸線に対する傾斜角度が、前記低温設置用スートブロワ装置の芯体の軸線に対する傾斜角度よりも大きいことを特徴とするスートブロワ装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項記載のスートブロワ装置において、前記アウターチューブの根元側の厚さが先端部側の厚さよりも厚いことを特徴とするスートブロワ装置。
  8. 所定の位置に設置された熱交換器に対応してスートブロワ装置を備えたボイラ装置において、前記スートブロワ装置が請求項1ないし7のいずれか1項記載のスートブロワ装置であることを特徴とするボイラ装置。
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