JPH07127692A - ローラチェーン - Google Patents

ローラチェーン

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Publication number
JPH07127692A
JPH07127692A JP27355193A JP27355193A JPH07127692A JP H07127692 A JPH07127692 A JP H07127692A JP 27355193 A JP27355193 A JP 27355193A JP 27355193 A JP27355193 A JP 27355193A JP H07127692 A JPH07127692 A JP H07127692A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zinc
plating
roller
nickel
nickel alloy
Prior art date
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Pending
Application number
JP27355193A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Mizuno
進 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ENUMA ENG KK
Original Assignee
ENUMA ENG KK
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Filing date
Publication date
Application filed by ENUMA ENG KK filed Critical ENUMA ENG KK
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Publication of JPH07127692A publication Critical patent/JPH07127692A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 十分な防錆性能と良好な外観とを併せ実現す
る。 【構成】 鋼材からなるリンクプレート1、2、ピン
5、ブシュ4、ローラ3に対し、亜鉛ニッケル合金めっ
きを施し、防錆コーティング処理した上で組み立てる。
亜鉛ニッケル合金によるめっき被膜は、チェーンの走行
性能を害しない程度の薄いものであっても、良好な防錆
性能を有し、ステンレススチール様の光沢ある外観を呈
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、防錆性能に優れ、外
観が極めて良好なローラチェーンに関する。
【0002】
【従来の技術】自転車用チェーン、オートバイ用チェー
ンなどの中小形のローラチェーンは、一般に、ローラリ
ンクプレート1、1、ピンリンクプレート2、2を交互
に連結して組み立てられている(図1)。
【0003】ローラリンクプレート1、1は、ローラ3
を装着するブシュ4、4を介して連結され、ローラリン
クを形成しており、各ローラリンクは、ブシュ4、4に
挿通するピン5、5とピンリンクプレート2、2とを介
し、屈曲自在に連結されている。また、かかるローラチ
ェーンを構成する各部材は、強度を重視するときは、鋼
材によって形成し、外観や耐食性を重視するときは、ス
テンレススチールによって形成するのが普通である。な
お、鋼材に対し、特に防錆性能を付与するときは、各部
材に対し、ニッケルめっきや、溶解亜鉛めっき、電気亜
鉛めっきなどの表面処理を施す場合もある。
【0004】なお、以下の説明において、ローラリンク
プレート、ピンリンクプレートは、単にリンクプレート
と総称する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、各部材は、鋼材を使用することによって必要な
強度を実現し、めっき処理によって防錆性能を発揮させ
ることが必要であるが、従来のめっき処理は、必ずしも
十分ではないという問題があった。すなわち、ニッケル
めっきは、屋内の乾燥状態における防錆性能は良好であ
るが、屋外の水滴や塩水がかかる使用環境では、防錆性
能が著るしく不良である。また、亜鉛めっきは、めっき
厚を厚くすることにより、良好な防錆性能を得ることが
できるが、その所要めっき厚は、中小形のローラチェー
ンに対する許容限度を超えることが少なくない上、表面
の光沢が得られないため、外観も不良である。さらに、
溶解亜鉛めっきは、材料を高温にするために、全体の強
度を低下させるおそれがある。なお、亜鉛めっきは、潤
滑油が不足すると、摩耗粉を発生し、チェーンの走行性
能が低下するから、常時大量の潤滑油を必要とし、周囲
を汚したりすることが少なくない。
【0006】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、鋼材からなる各部材に対し、亜鉛ニッ
ケル合金めっきを施すことによって、数μmの薄いめっ
き厚によっても、屋外の使用環境に対して必要十分な防
錆性能を有し、ステンレススチール様の光沢がある良好
な外観を実現することができる上、強度低下のおそれな
どもないローラチェーンを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの発明の構成は、鋼材からなるリンクプレート、
ピン、ブシュ、ローラに対し、亜鉛ニッケル合金めっき
を施して防錆コーティング処理して組み立て、または、
鋼材からなるリンクプレート、ピン、ブシュ、ローラを
組み立て、亜鉛ニッケル合金めっきを施して防錆コーテ
ィング処理することをその要旨とする。
【0008】なお、亜鉛ニッケル合金めっきは、めっき
厚を3〜5μmにすることができる。
【0009】
【作用】かかる発明の構成によるときは、亜鉛ニッケル
合金めっきによるめっき被膜は、亜鉛による防錆性能
と、ニッケルによる光沢ある外観とを併せ有するから、
全体として、防錆性能に優れ、しかも、良好な外観を実
現することが可能である。なお、めっき被膜は、7〜1
2%のニッケルを含有する亜鉛とすることが好ましく、
かかるめっき被膜は、Ni /Zn =2/10〜3/10
の陽極を使用し、塩化亜鉛、塩化ニッケル、光沢剤を混
入した弱酸性めっき液を使用することによって、安定に
生成させることができる。なお、めっき前の下処理は、
水素脆性を防止するために、酸洗いは避けることが好ま
しい。
【0010】めっき被膜は、外観を一層良好にするため
に、光沢クロメート処理した後、無色透明な鉛筆硬度4
H程度の有機質塗料による防錆コーティング処理を施
す。防錆コーティング被膜は、ディップスピン法によ
り、膜厚約3μm程度に留めるのがよい。
【0011】一方、亜鉛ニッケル合金めっきのめっき厚
は、3〜5μmとすることが好ましく、3μm未満で
は、被膜強度が不十分であり、5μm超では、中小形の
ローラチェーンとして組み立てるとき、各部のクリアラ
ンスが不足し、チェーンの走行性能に悪影響を与えるお
それがある。
【0012】なお、この発明は、鋼材からなるリンクプ
レート、ピン、ブシュ、ローラに対し、それぞれの部品
単位でめっきし、防錆コーティング処理して組み立て、
または、それぞれの部品を所定の形態に組み立てた上、
同様のめっき、防錆コーティング処理を施す。ただし、
各部材の材料としては、たとえば、次のようである。す
なわち、リンクプレートとしては、S35C〜S50
C、SAE1035〜1050、SAE5046、SA
E1041、SCM435など、ピンとしては、S20
C〜S45C、SAE1021〜1045、SAE43
20〜4340、SCM415〜435、SNCM43
1〜447、SWRM20〜22など、ブシュとして
は、SCM415、SWRM10、SCR415、SA
E8620など、ローラとしては、S10C〜S35
C、SAE1010〜1035、SAE8620、SC
M415〜435、SWRCH8R〜17R、SPCC
などである。
【0013】
【実施例】S35Cからなるリンクプレート、ピン、ロ
ーラと、SCM415からなるブシュに対し、それぞ
れ、めっき厚4μmの亜鉛ニッケル合金めっきを施し、
光沢クロメート処理の後、防錆コーティング処理して、
自転車用チェーンとして組み立てた。
【0014】外観は、ステンレススチール様の光沢ある
金属色であり、塩水噴霧試験による耐食性は、ニッケル
めっきの10倍以上、亜鉛めっきの2倍以上が得られ
た。また、材料の強度低下はなく、チェーンの走行性能
の劣化も全く認められなかった。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、各部材に亜鉛ニッケル合金めっきを施すことによっ
て、各部材は、めっき被膜が薄くても、良好な防錆性能
と、ステンレススチール様の光沢ある外観とを併せ有す
るから、全体としても、必要十分な防錆性能と、良好な
外観とを簡単に実現することができる上、チェーンとし
ての走行性能を劣化させたり、材料強度を低下させたり
するおそれも全くないという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ローラチェーンの構成斜視図
【符号の説明】
1、2…リンクプレート 3…ローラ 4…ブシュ 5…ピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼材からなるリンクプレート、ピン、ブ
    シュ、ローラに対し、亜鉛ニッケル合金めっきを施して
    防錆コーティング処理し、組み立てることを特徴とする
    ローラチェーン。
  2. 【請求項2】 鋼材からなるリンクプレート、ピン、ブ
    シュ、ローラを組み立て、亜鉛ニッケル合金めっきを施
    して防錆コーティング処理することを特徴とするローラ
    チェーン。
  3. 【請求項3】 前記亜鉛ニッケル合金めっきは、めっき
    厚を3〜5μmにすることを特徴とする請求項1または
    請求項2記載のローラチェーン。
JP27355193A 1993-11-01 1993-11-01 ローラチェーン Pending JPH07127692A (ja)

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JP27355193A JPH07127692A (ja) 1993-11-01 1993-11-01 ローラチェーン

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006145005A (ja) * 2004-11-24 2006-06-08 Tsubakimoto Chain Co 耐食性チェーン
KR100938663B1 (ko) * 2006-07-13 2010-01-25 혼다 기켄 고교 가부시키가이샤 구동용 롤러 체인
US8415026B2 (en) 2006-09-06 2013-04-09 Tsubakimoto Chain Co. Water-based rust preventive pigment, water-based rust preventive paint, and highly corrosion resistant surface-treated chain
CN105090358A (zh) * 2015-08-10 2015-11-25 浙江神龙链传动有限公司 一种用于水库除草机器的传动链
CN111940671A (zh) * 2020-08-14 2020-11-17 溧阳市超强链条制造有限公司 一种滚子链条自动化加工机

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JP2006145005A (ja) * 2004-11-24 2006-06-08 Tsubakimoto Chain Co 耐食性チェーン
KR100938663B1 (ko) * 2006-07-13 2010-01-25 혼다 기켄 고교 가부시키가이샤 구동용 롤러 체인
US8415026B2 (en) 2006-09-06 2013-04-09 Tsubakimoto Chain Co. Water-based rust preventive pigment, water-based rust preventive paint, and highly corrosion resistant surface-treated chain
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