JPH07127681A - 一方向回転ダンパー - Google Patents

一方向回転ダンパー

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JPH07127681A
JPH07127681A JP29151493A JP29151493A JPH07127681A JP H07127681 A JPH07127681 A JP H07127681A JP 29151493 A JP29151493 A JP 29151493A JP 29151493 A JP29151493 A JP 29151493A JP H07127681 A JPH07127681 A JP H07127681A
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blade
arm
rotating body
working chamber
weir
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JP29151493A
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Hajime Oma
元 大間
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型で高トルクを得ることのできる一方向回
転ダンパーを提供する。 【構成】 粘性流体を充填したハウジング2の作動室5
内に回転体6を設け、該記回転体6には作動室5を回転
方向に前後に区画するアーム7を設け、作動室5の内壁
には周方向2箇所に堰31,32を設けて上記アーム7
の回動を阻止する段差部31a,32aを形成すると共
に、両段差部31a,32a間のアームの存在しない側
に半径方向凹所34を形成し、該凹所内にはブレード1
1を上記回転体の回転方向によって二安定位置の一方か
ら他方又はその逆に変位するように設け、該ブレード1
1の位置により上記ブレード及びアーム背部間に形成さ
れるオリフィスの幅が異なるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カップホルダー、灰
皿、小物入れ、リモコンケース、家電製品操作パネル等
に用いる開閉機構の動作を穏やかにする回転式ダンパ
ー、特に一方向に往動する際には小さな抵抗力で軽快な
往動を許し、他方向に復動する際には大きな抵抗力を発
揮して復動動作を緩やかにする一方向回転ダンパーに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の一方向回転ダンパーとしては、実
公昭63−22341号公報に記載されたものがある。
この一方向回転ダンパーは、図16,図17に示すよう
に、筒壁113の内周に内歯114、外周に回転入力を
受ける外歯115を備えた中空歯輪112を仕切盤10
1の片面に回転自在に保持すると共に、上記中空歯輪1
12で囲まれた内部には該中空歯輪の回転軸心と同心の
弧状誘導路117を有する補助板116を設け、前記筒
壁内周の内歯114と常時噛み合う遊星歯車118の軸
119を該移動路117中に移動自在に支持し、前記仕
切盤101には主軸103を貫通支持し、該主軸103
の前記中空歯輪112の内部に突入した部分には、前記
内歯114と常時非係合ではあるが、前記遊星歯車11
8が誘導路117の一端に移動したときはこれと噛み合
う出力歯車120を設け、該主軸103の仕切盤101
の他の片面から突出した部分には制動板122を設け、
この制動板122を、前記仕切盤101に取り付けてオ
イル123を充たしたハウジング121で囲んだ構成の
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の一方向回転ダンパーは、制動板122が360
度以上回転するタイプのものであり、オイル123が制
動板122と共廻りしてしまうために、高トルクが得に
くい。また、部品点数が多くかつ機構が複雑であるた
め、小型で高トルクを得ようとする構成としては不適当
である。そこで、本発明は、簡易な構成で高トルクを得
ることのできる一方向回転ダンパーを提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、内部に形成した作動室内に粘性流体を充填
したハウジングと、上記作動室内で回転する回転体と、
回転体の中心からハウジング外部に突出する軸とを有す
る回転式ダンパーにおいて、上記回転体には作動室を回
転方向に前後に区画するアームを設け、作動室の内壁に
は周方向2箇所に堰を設けて上記アームの回動を阻止す
る段差部を形成すると共に両段差部間のアームの存在し
ない側に半径方向凹所を形成し、該凹所内には揺動可能
に枢支され上記回転体の回転方向によって二安定位置の
一方から他方又はその逆に変位するブレードを設け、該
ブレードの位置により上記ブレード及びアーム背部間に
形成されるオリフィスの幅が異なるように構成したもの
である(請求項1)。上記ブレードは、その枢軸と回転
体の回転中心とを結ぶ直線上の第1の位置とこれから外
れた第2の位置とに変位可能であり、またブレードの先
端は上記第2の位置で流体圧を受ける面側がより大きな
面積となるように斜切部が形成されている構成とするこ
とができる(請求項2)。また、上記ブレードをその第
1の位置に支持する堰に、ブレードの先端が当接してブ
レード及び堰間に隙間が形成される突起を設けた構成と
することができる(請求項3)。
【0005】
【作用】請求項1では、粘性流体を充填したハウジング
の作動室内で、回転体のアームが一方向に回動すると、
その回動方向前側の区画内の粘性流体が圧縮され、粘性
流体はアーム背部の通路を抜けて他区画へ移動しようと
する。このとき、ブレードが、回転体の回転方向に応じ
て、二安定位置の一方から他方又はその逆に変位する。
ブレードが、この二安定位置の一方にある場合は、ブレ
ード及びアーム背部間に形成されるオリフィスの幅が大
きく、他方の安定位置にある場合はブレード及びアーム
背部間に形成されるオリフィスの幅が狭い。このため、
回転体の回転方向がいずれであるかによって、回転体が
受ける抵抗力が異なる一方向回転ダンパーが得られる。
しかも、狭窄オリフィスとなる安定位置においては、回
転体が回転するとき、従来の剪断力の外に、オリフィス
通過時の抵抗がプラスされるため、この一方向回転ダン
パーは、小型の構成ながら、高いトルクでの減衰機能を
発揮する高性能の一方向回転ダンパーとなる。請求項2
では、上記ブレードが、その枢軸と回転体の回転中心と
を結ぶ直線上の第1の位置から外れた第2の位置を取っ
た場合、ブレードの先端斜切部がより大きな面積で流体
圧を受けるため、切り替えの応答が迅速なものとなる。
請求項3では、ブレードが堰により支持されて第1の位
置を取る場合、堰に設けた突起にブレードの先端が当接
して、ブレード及び堰間に隙間が形成されるため、ブレ
ード面全体に流体圧力を伝えることができ、従ってブレ
ード反転時の応答性がよくなる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1,図3及び図4に示す一方向回転ダンパー1
は、ハウジング2(図4)を形成するためにプラスチッ
ク製のハウジング本体3(図5,図6)及びプラスチッ
ク製のハウジングキャップ4(図7,図8)を突き合わ
せ、該ハウジング2が形成する作動室5(図5)内にプ
ラスチック製の回転体6を回転自在に配置して該回転体
6の棒状アーム7により作動室5を回転方向に前後に区
画し(図9,図10)、ハウジング本体3及びハウジン
グキャップ4間にシールリング板8(図4)を介在させ
てなる。
【0007】ハウジング本体3は、図5及び図6に示す
ように、有底凹部30を有する円筒状をしており、凹部
30は、円筒中心からずれて位置する直線上に形成した
段差部31a,32aと円弧33とによって、ほぼ半円
状(円から弓形セグメントを除去した形状)の作動室5
を形成している。
【0008】また凹部30は、その周方向に、上記半円
状の作動室5の段差部32aに連なる第1の堰32と、
該堰32に連なる半径方向凹所34と、該凹所34に連
なり上記段差部31aで終端する第2の堰31とを順次
有しており、これらと回転体6とで囲まれた空間によっ
て、作動室5に連通する流通路9が構成される。換言す
れば、作動室5の内壁には周方向2箇所に堰31,32
を設けて、上記棒状アーム7の回動を阻止する段差部3
1a,32aを形成すると共に、両段差部31a,32
a間のアーム7の存在しない側に半径方向凹所34を形
成している。この作動室5および流通路9の空間に、例
えばシリコンオイルなどの粘性流体10が充填される。
【0009】上記流通路9の途中の半径方向凹所34に
は、図11及び図12に示すブレード11が、その軸1
2を中心として揺動自在に枢支され、上記回転体6の回
転方向によって二安定位置の一方から他方又はその逆に
変位し、該ブレード11の位置により該ブレード11及
びアーム背部7a間に形成される通路(オリフィス)の
幅が異なるように構成されている。即ち、ブレード11
の一側の軸端12aが、凹所34の底部に設けた有底穴
35内に遊嵌され、圧力差に応じて堰31に当接する位
置(解放位置)と堰32に当接する位置(狭窄位置)と
の間を切り替わるようになっている。この狭窄位置と解
放位置とは、ブレード11の軸12と回転体6の回転中
心軸14とを結ぶ直線上の第1の位置とこれから外れた
第2の位置とに対応している。ブレード11は、図3中
点線で示す解放位置では、棒状アーム7の背部(ボス
部)7aとの間に比較的広い幅Dの通路(解放オリフィ
スD)を形成するが、図3中実線で示す狭窄位置では、
堰32に支えられて先端と棒状アーム7の背部7aとの
間に比較的狭い幅dの通路(狭窄オリフィス)を形成す
る。
【0010】この場合、ブレード11の先端部は、上記
第2の位置(解放位置)で流体圧を受ける面側(堰31
に面した側)が、堰31の内面から立ち上がる面積がよ
り大きくなるように斜めに成形された斜切り部13が形
成されている。このため、図3中点線で示す解放位置か
ら流体圧を受けて図3中実線で示す狭窄位置に切り替わ
る場合には、図13に示すように、この斜切部13が堰
31から半径方向内側に突出していて、即ち粘性流体1
0の流動方向に対してほぼ直交する方向に位置してより
多くの粘性流体10を効率良く受け得るため、迅速に切
り替わることになる。
【0011】また同じくブレード11の反転時の立ち上
がりをよくすることを目的として、図13に示すよう
に、ブレード11をその第1の位置に支持する堰32に
は、その先端に突起32cが形成されており、これにブ
レード11の先端が当接したときブレード11と堰32
の間に隙間が残るようにしてある。
【0012】更に、このような迅速な切替動作を保障す
るため、堰31及び堰32の一部は段差部31b,32
b(図1,図5)を付けて切り欠かれ、この段差部(切
欠部)31b,32bを通じてブレード11の面全体に
切替時の圧力がかかるようになっている。
【0013】回転体6は、図9及び図10に示すよう
に、回転中心軸14から延在する棒状アーム7を有して
おり、一側の軸端部14aはハウジング本体3の凹所3
0の底面中央に形成した穴36(図5,図6)内に遊嵌
され、他側の軸端部14bは、シールリング板8の中央
孔及びハウジングキャップ4の中央孔4aを貫通して、
ハウジング2の外部に突出されている。この外部に突出
する軸端部14bは、外部の部材と空転しない状態で接
続するため、本実施例では角柱状に形成されている。な
お、軸端部14bの端面に接続用の穴、例えば角穴を形
成し、該角穴によりリッドの軸と接続するように構成す
ると、軸の突出長さを短縮することができる。
【0014】上記棒状アーム7は、軸方向に沿って形成
した取付溝16により2つの支持アーム7b,7cに分
けられており、両支持アーム7b,7c間の取付溝16
には、棒状アーム7からはみだす大きさのラバープレー
ト17が取り付けられ、このラバープレート17により
作動室5の壁面と棒状アーム7の延在方向端面との間及
び棒状アーム7の軸方向面と間における隙間を閉塞する
ように構成されている。この様に構成することにより、
図2(a)(b)に示すように、棒状アーム7が大矢印
P1又はP2の方向に回動するとき、回動先の区画A内
にある粘性流体10は、棒状アーム7の脇を通って逃げ
ることなく、その全てが矢印10a又は10bで示すよ
うに解放オリフィスD又は狭窄オリフィスdを通って区
画Bに流れる。したがって、大きな抵抗力の回転トルク
を効果的に作り出すことができる。
【0015】上記ハウジング本体3は、作動室5内に回
転体6を配設すると共に粘性流体10を充填した状態
で、シールリング板8を介在させて、図7及び図8に示
すハウジングキャップ4により確実にシールした状態で
組み立てる。この場合、両者を液密にシールするため、
ハウジング本体3の開口端に設けた突設縁37内に、ハ
ウジングキャップ4の突設縁47が嵌め込まれる。そし
て、ハウジング本体3及びハウジングキャップ4の腕3
8,48同士を重ねた後、貫通穴39,49内にボルト
を通してナットで締め付けることにより、両者を液密に
シールする。
【0016】次に動作について説明する。凹所30内に
配設された回転体6は、凹所30の深さにほぼ等しい軸
方向の厚さ(長さ)を有し、その棒状アーム7は作動室
5の内壁と密に接する。しかし、中心軸14を中心とす
る反対側のアーム背部7aは作動室5の内壁と非接触状
態にあって、作動室5に連通する流通路9を構成してい
る。
【0017】回転体6の中心軸14に、外部から、図2
(a)の矢印P1方向の回転力を加えると、棒状アーム
7の前側の区画A内の粘性流体が圧縮され、圧力が棒状
アーム7のボス部7aと堰32との間及び堰段差部32
bを通してブレード11の片面全体にかかり、ブレード
11は図2(a)に示すように堰31に当接する解放位
置へと切り替わる。したがって、解放オリフィスD(図
3)が形成され、回転体6の矢印P1方向の回転を続け
ることにより、粘性流体10はこの比較的広い通路の解
放オリフィスDを経由して矢印10aの如く他の区画B
側へ流動する。このため、回転体6は、この解放オリフ
ィスDを通過する際の抵抗力に応じた比較的小さいトル
クで回転し、堰32の段差部32aに棒状アーム7が当
接した位置で停止する。
【0018】一方、この位置から回転体6を反対側に回
転させる場合、即ち図2(b)の矢印P2方向に棒状ア
ーム7を回転させるときは、棒状アーム7の前側の区画
A内で圧縮された粘性流体の圧力が、棒状アーム7の背
部7aと堰31との間及び堰段差部31bを通してブレ
ード11の他の片面全体にかかり、ブレード11は図2
(b)に示すように堰32に当接する狭窄位置へと切り
替わる。したがって、狭窄オリフィスd(図3)が形成
される。この狭窄オリフィスdの幅は、例えば、上記の
解放オリフィスの幅がD=1.47mmであるのに対
し、d=0.47mmと狭いものであるので、狭窄位置
への切り替わり以降は、回転体6にかかる抵抗力は非常
に大きなものとなる。
【0019】詳述すると、回転体6の矢印P2方向の回
転を続けることにより、作動室5内の粘性流体10は棒
状アーム7によって左右に区画され、図2(b)に示す
ように、棒状アーム7の移動先の区画A内にある粘性流
体10は、矢印10bの如く上記の比較的狭い狭窄オリ
フィスdを通って他の区画B側に流れる。このとき、ラ
バープレート17により棒状アーム7は作動室5の壁面
に対して確実に液密に封止されているため、両者の隙間
から区画Bに逃げてしまう流体は殆ど存在しない。ま
た、狭窄オリフィスdにおいて流路が強く絞られている
ため、これを通って区画Aから区画Bへ抜ける流れは、
非常に強い抵抗力を受ける。つまり、回転体6が回転し
たときに、従来の剪断力の外に、オリフィス通過時の抵
抗がプラスされる。
【0020】回転体6は上記解放オリフィスd通過時の
大きな抵抗力を受けつつ回転し、堰31の段差部31a
に棒状アーム7が当接した位置で停止する。
【0021】この様にして、一方向回転ダンパー1は、
小型の構成ながら、回転体6が一方向に回転したときに
棒状アーム7がオイルから大きな抵抗力を受け、また回
転体6が逆方向に回転したときは棒状アーム7がオイル
から小さな抵抗力を受けるだけとなり、一方向回転ダン
パーとして十分な機能を発揮する。
【0022】上記実施例では、ブレード11の反転時の
立ち上がりを良くする手段として、図13で説明したよ
うに、ブレード11の先端部に斜切部13を形成し、堰
32の先端に突起32cを形成し、更に、堰31及び堰
32の一部に段差部31b,32bを形成した。しか
し、図14に示すように、更にブレード11と堰31と
の間にバネ40を設け、このバネ40の付勢力によりブ
レード11が解放位置から狭窄位置へ反転する際の立ち
上がりを良くすることもできる。
【0023】上記実施例では、回転体6の棒状アームを
図15(a)に示す形状として、棒状アーム7の回転範
囲が180゜である場合について説明したが、これに限
定されるものではなく、棒状アーム7の作動室5内に占
める面積の割合を変えることにより、任意の回動範囲の
一方向回転ダンパーを得ることができる。例えば、図1
5(b)に示すように、棒状アーム7の作動室5内に占
める面積を大きくした扇状に形成することにより、90
゜の範囲で回動する一方向回転ダンパーを構成すること
ができる。
【0024】また、上記実施例では作動室5の形状をほ
ぼ半円状に形成しているが、円を任意の角度で区切った
形状とすることができる。
【0025】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、回転体の
アームが一方向に回動すると、アーム背部の通路を抜け
て他区画へ移動しようとする粘性流体により、ブレード
が回転体の回転方向に応じて、二安定位置の一方から他
方又はその逆に変位する。ブレードが、この二安定位置
の一方にある場合は、ブレード及びアーム背部間に形成
されるオリフィスの幅が大きく、他方の安定位置にある
場合はブレード及びアーム背部間に形成されるオリフィ
スの幅が狭くなるため、回転体の回転方向がいずれであ
るかによって、回転体の受ける受ける抵抗力が異なる。
したがって、一方向回転ダンパーとしての機能を発揮す
ることができる。そして、狭窄オリフィスとなる安定位
置において回転体が更に回転するときは、従来の剪断力
の外に、オリフィス通過時の抵抗がプラスされるため、
この一方向回転ダンパーは、小型の構成ながら、高いト
ルクでの減衰機能を発揮する高性能の一方向回転ダンパ
ーとなる。しかも、本発明にかかる一方向回転ダンパー
は部品点数が少ないので、製造が容易であり、耐久性に
も優れる。また、請求項2の発明によれば、上記ブレー
ドがその枢軸と回転体の回転中心とを結ぶ直線上の第1
の位置から外れた第2の位置を取った場合に、ブレード
の先端斜切部がより大きな面積で流体圧を受けるため、
切り替えの応答が迅速なものが得られる。また、請求項
3の発明によれば、ブレードが堰により支持されて第1
の位置を取る場合、堰に設けた突起にブレードの先端が
当接して、ブレード及び堰間に隙間が形成されるため、
ブレード面全体に流体圧力を伝えることができ、したが
ってブレード反転時の応答性がよくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る一方向回転ダンパーの
概略斜視図である。
【図2】図1の一方向回転ダンパーの動作説明に供する
平面図である。
【図3】本発明の一実施例に係る一方向回転ダンパーの
ハウジングキャップを取り去った状態を示す平面図であ
る。
【図4】本発明の実施例に係る一方向回転ダンパーの断
面図である。
【図5】図3の一方向回転ダンパーのハウジング本体の
平面図である。
【図6】図5のハウジング本体の断面図である。
【図7】本発明の一実施例に係る一方向回転ダンパーの
ハウジングキャップの平面図である。
【図8】図7のハウジングキャップの断面図である。
【図9】本発明の一実施例に係る一方向回転ダンパーの
回転体の平面図である。
【図10】図9の回転体の正面図である。
【図11】ブレードの平面図である。
【図12】図11のブレードの正面図である。
【図13】図3のブレード部分の拡大図である。
【図14】ブレードにバネを設けた他の実施例の要部の
平面図である。
【図15】(a)は回転範囲をほぼ180°に設定した
回転体の概略平面図、(b)は回転範囲をほぼ90°に
設定した回転体の概略平面図である。
【図16】従来の一方向回転ダンパーの構成を示す分解
斜視図である。
【図17】図16の従来の一方向回転ダンパーの構成を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 一方向回転ダンパー 2 ハウジング 3 ハウジング本体 4 ハウジングキャップ 5 作動室 6 回転体 7 棒状アーム 7a アーム背部(ボス部) 7b,7c 支持アーム 8 シールリング板 9 流通路 10 粘性流体 11 ブレード 12 軸 13 先端部(斜切部) 14 回転中心軸 14a,14b 軸端部 16 取付溝 17 ラバープレート 30 有底凹部 31a 段差部 32 第1の堰 32a 段差部 31b,32b 段差部(切欠部) 32c 突起 34 半径方向凹所 37 突設縁 40 バネ 47 突設縁 A,B 区画 D 解放オリフィス d 狭窄オリフィス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に形成した作動室内に粘性流体を充
    填したハウジングと、上記作動室内で回転する回転体
    と、回転体の中心からハウジング外部に突出する軸とを
    有する回転式ダンパーにおいて、上記回転体には作動室
    を回転方向に前後に区画するアームを設け、作動室の内
    壁には周方向2箇所に堰を設けて上記アームの回動を阻
    止する段差部を形成すると共に両段差部間のアームの存
    在しない側に半径方向凹所を形成し、該凹所内には揺動
    可能に枢支され上記回転体の回転方向によって二安定位
    置の一方から他方又はその逆に変位するブレードを設
    け、該ブレードの位置により上記ブレード及びアーム背
    部間に形成されるオリフィスの幅が異なるように構成し
    たことを特徴とする一方向回転ダンパー。
  2. 【請求項2】 上記ブレードは、その枢軸と回転体の回
    転中心とを結ぶ直線上の第1の位置とこれから外れた第
    2の位置とに変位可能であり、またブレードの先端は上
    記第2の位置で流体圧を受ける面側がより大きな面積と
    なるように斜切部が形成されていることを特徴とする請
    求項1記載の一方向回転ダンパー。
  3. 【請求項3】 上記ブレードをその第1の位置に支持す
    る堰に、ブレードの先端が当接してブレード及び堰間に
    隙間が形成される突起を設けたことを特徴とする請求項
    1記載の一方向回転ダンパー。
JP29151493A 1993-10-28 1993-10-28 一方向回転ダンパー Pending JPH07127681A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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