JP3593551B2 - 油封入式リクライニング装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、自動車用シート等に用いられる油封入式リクライニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の油封入式リクライニング装置としては、実公昭46−35011号公報や実公昭46−35012号公報に開示されているものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実公昭46−35011号公報や実公昭46−35012号公報に開示されているものにおいては、本体の円筒中空部を、回転軸,回転翼及び隔壁によって二油室に区画し、ばね付勢されたニードル弁の操作により前記二油室を連通または遮断するようにしたものであるため、構造が複雑であると共に部品点数が多くなるという問題があり、また高価な装置となるという問題もある。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、構造を簡単なものとすることができると共に、部品点数の削減が図れ、しかも安価な装置とすることができる油封入式リクライニング装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の油封入式リクライニング装置は、2個の孔を有する円板壁により中央にて仕切られ、一側に凸部を有する一方のハウジングと、前記一方のハウジングの一側に回動可能に係合し、凸部を有する他方のハウジングと、前記一方のハウジングの他側に回動可能に係合し、外部から操作されることにより前記一方のハウジングの2個の孔間を選択的に連通又は遮断し得る溝を有するバルブプレートと、前記一方のハウジング、他方のハウジング及びバルブプレートを貫通して枢軸となるとともに、前記一方のハウジングの凸部と他方のハウジングの凸部等とで前記一方のハウジングの一側内を二油室に区画するシャフトとを具備したことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】
上記構成とすることにより、バルブプレートが一方のハウジングの2個の孔間を連通しない位置にある時は、二油室間は遮断されているので、一方のハウジングも他方のハウジングも互いに回動できずロック状態となる。
また、バルブプレートを操作してその溝を介して一方のハウジングの2個の孔間を連通させると、二油室間は連通されるので油は流動可能となり、一方のハウジングと他方のハウジングとは相対的に回動可能となってリクライニング操作ができるようになる。
【0007】
【実施例】
以下、本発明に係る一実施例を図に基づいて説明する。
図1において、固定側ヒンジ1に取り付けられる一方のハウジング2は、円筒状で中央が円板壁3で仕切られている。
この円板壁3は中央に貫通孔3aが形成されると共に一側(図中X側)に凸部としての扇形ブロック4を一体に有している。また、この円板壁3には2個の孔5,5が扇形ブロック4を挟んで略180度間隔で形成されると共に、他側(図中Y側)でこの孔5,5の周囲にはそれぞれ溝6が形成されている。
【0008】
可動側ヒンジ7に取り付けられる他方のハウジング8は、円板状で凸部としての扇形ブロック9を有すると共に中央には貫通孔8aが形成されている。
この他方のハウジング8は一方のハウジング2に対して一側(図中X側)にて係合するもので、その外周に配設されたOリング10を介して回動可能に一方のハウジング2の内周に摺接している。
【0009】
一方のハウジング2の他側(図中Y側)には、円板状のバルブプレート11がOリング12を介して回動可能に摺接する如く係合して配設される。
このバルブプレート11は外部から操作される際の把手用の一対のピン13,13を有すると共に、一方のハウジング2の2個の孔5,5を連通し得る大きさの円弧溝14を有している。そして、中央には貫通孔11aが形成されている。
【0010】
シャフト15は、一方のハウジング2,他方のハウジング8及びバルブプレート11を貫通して枢軸となると共に、一方のハウジング2の扇形ブロック4及び円板壁3と他方のハウジング8及びその扇形ブロック9とで一方のハウジング2の一側(X側)内を二油室A,Bに区画している。
そして、このシャフト15には3個のOリング16,16,16が装着されている。
尚、図において、17はドライベアリング,18は座金,19はナットを示しており、これらドライベアリング17,座金18及びナット19はそれぞれシャフト15の両端に装着されるものである。
【0011】
上記のような実施例においては、バルブプレート11の円弧溝14が一方のハウジング2の2個の孔5,5間を連通していない時(図2参照)は、二油室A,B間は遮断されて二油室A,B内のオイルは流動せず、本装置においてはロック状態である。
【0012】
これとは反対に、バルブプレート11の円弧溝14が外部からの操作により回動されて一方のハウジング2の2個の孔5,5間を溝6を介して連通するようになる(図3参照)と、二油室A,Bにおいては連通し、非ロック状態となる。
即ち、他方のハウジング8を回動すると、二油室A,B間において孔5,溝6及び円弧溝14を介してオイルが流動し、リクライニングが行われる。
尚、一方のハウジング2の孔5及び溝6の大きさを変えることにより、ダンパー機能も有することができる。
【0013】
【発明の効果】
以上述べた如く、本発明によれば、二つのハウジング間で形成される二油室間をバルブプレートの回動操作により、連通又は遮断をするようにしたので、構造を簡単なものとすることができると共に、部品点数の極めて少ないものとすることができ、しかも安価な装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は本発明に係る一実施例の両側から見た分解斜視図である。
【図2】(a)及び(b)は本発明に係る一実施例の要部の側面説明図及び断面説明図である。
【図3】(a)及び(b)は本発明に係る一実施例の要部の別の状態の側面説明図及び断面説明図である。
【符号の説明】
2 一方のハウジング
3 円板壁
4 扇形ブロック(凸部)
5 孔
8 他方のハウジング
9 扇形ブロック(凸部)
11 バルブプレート
13 ピン
14 円弧溝(溝)
15 シャフト
A,B 油室
Claims (1)
- 2個の孔を有する円板壁により中央にて仕切られ、一側に凸部を有する一方のハウジングと、
前記一方のハウジングの一側に回動可能に係合し、凸部を有する他方のハウジングと、
前記一方のハウジングの他側に回動可能に係合し、外部から操作されることにより前記一方のハウジングの2個の孔間を選択的に連通又は遮断し得る溝を有するバルブプレートと、
前記一方のハウジング、他方のハウジング及びバルブプレートを貫通して枢軸となるとともに、前記一方のハウジングの凸部と他方のハウジングの凸部等とで前記一方のハウジングの一側内を二油室に区画するシャフトとを具備したことを特徴とする油封入式リクライニング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22662293A JP3593551B2 (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 油封入式リクライニング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22662293A JP3593551B2 (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 油封入式リクライニング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0759627A JPH0759627A (ja) | 1995-03-07 |
JP3593551B2 true JP3593551B2 (ja) | 2004-11-24 |
Family
ID=16848090
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22662293A Expired - Fee Related JP3593551B2 (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 油封入式リクライニング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3593551B2 (ja) |
-
1993
- 1993-08-20 JP JP22662293A patent/JP3593551B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0759627A (ja) | 1995-03-07 |
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