JPH07127670A - 電子制御変速機 - Google Patents

電子制御変速機

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Publication number
JPH07127670A
JPH07127670A JP5301263A JP30126393A JPH07127670A JP H07127670 A JPH07127670 A JP H07127670A JP 5301263 A JP5301263 A JP 5301263A JP 30126393 A JP30126393 A JP 30126393A JP H07127670 A JPH07127670 A JP H07127670A
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JP
Japan
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shift
mode
speed
electronically controlled
shift mode
Prior art date
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Pending
Application number
JP5301263A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Hayashi
裕二 林
Eiji Nakai
英二 中井
Tomotsugu Rikitake
知嗣 力武
Toshihiro Ishihara
敏広 石原
Takeshi Sasabe
威 佐々部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クラッチの耐久性を確保しつつも、シフトチ
ェンジ時間の短縮とトルクショック低減とを両立させ得
る電子制御変速機、クラッチの耐久性を確保しつつシフ
トチェンジ時間の著しい短縮を図り得る電子制御変速機
を提供する。 【構成】 変速ギヤ機構のシフト機構のシフトドラム8
0は、油圧アクチュエータ91,92で駆動され、油圧
アクチュエータ91,92は、制御装置100によりデ
ューティソレノイドバルブ140とサーボ弁141を介
して制御される。制御装置100は、クラッチを分断し
てシフトチェンジする第1シフトモードと、クラッチを
接続したままシフトチェンジする第2シフトモードとに
切換え可能に構成され、自動車、エンジン、変速ギヤ機
構の作動状態に応じて、両シフトモードが適宜択一的に
設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子制御変速機に関
し、特にクラッチ機構を分断してシフトチェンジを行う
第1シフトモードと、クラッチ機構を接続したままシフ
トチェンジを行う第2シフトモードとに切換え可能に構
成したものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用のマニュアル変速機にお
いては、通常、各シフトロッドをシフトレバーに連結
し、シフトレバーを操作することで、変速するように構
成されているが、例えば、特開昭64−46049号公
報に記載されているように、シフトドラムと、このシフ
トドラムを回転駆動する電気的アクチュエータとを備
え、シフトドラムの外周面に各シフトロッドに対応する
シフト溝を形成し、各シフトロッドの基端の係合部を対
応するシフト溝に係合させ、シフトレバーの操作に対応
させてシフトドラムを回転させることにより、シフトロ
ッドを介して変速するように構成してなる電子制御変速
機が提案されている。
【0003】ところで、通常、変速機をシフトチェンジ
する際には、クラッチ機構を分断した状態においてギヤ
を切換え、そのギヤの切換え完了後に、クラッチ機構を
接続状態に復帰させるように構成してあるが、特開昭6
3−214527号公報には、自動変速機において、シ
フトチェンジ時間の短縮の為に、少なくとも1速以外の
変速段へのシフトチェンジの際には、クラッチ機構を半
クラッチ状態に保持してシフトチェンジを実行し、変速
ギヤ機構の切換え完了後に、クラッチ機構を半クラッチ
状態から接続状態に切換えるクラッチ制御技術が開示さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】自動変速機や電子制御
変速機においては、シフトチェンジの際、制御装置によ
りクラッチ機構、変速ギヤ機構等が制御されるが、従来
の一般的な変速技術のように、シフトチェンジの都度、
クラッチ機構を分断する場合には、シフトチェンジ時間
が長くなり、運転フィーリングが低下したり、加速性が
低下したり、減速性が低下したり、する等の問題があ
る。
【0005】ここで、前記公報に記載のクラッチ制御技
術によれば、シフトチェンジの際にクラッチ機構を半ク
ラッチ状態のままシフトチェンジを実行するため、シフ
トチェンジ時間の短縮を図ることができるが、クラッチ
の焼付きが発生しやすく、クラッチの摩耗が激しくな
り、クラッチの耐久性が低下するという問題がある。本
発明の目的は、クラッチの耐久性を確保しつつも、シフ
トチェンジ時間の短縮とトルクショック低減とを両立さ
せ得るような電子制御変速機、クラッチの耐久性を確保
しつつシフトチェンジ時間の著しい短縮を図り得る電子
制御変速機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の電子制御変速
機は、車両のエンジンの駆動力を伝達する駆動力伝達系
に介設されたクラッチ機構及び変速ギヤ機構と、前記ク
ラッチ機構を断続する為のアクチュエータと、クラッチ
機構と変速機ギヤ機構とアクチュエータとを制御する制
御手段とを備えた電子制御変速機において、前記制御手
段は、クラッチ機構を分断した状態でシフトチェンジを
行う第1シフトモードと、クラッチ機構を接続した状態
でシフトチェンジを行う第2シフトモードとに切換え可
能に構成され、前記車両、エンジン、変速機ギヤ機構の
少なくとも1つの作動状態を検出する検出手段と、前記
検出手段で検出される作動状態に応じて、前記制御手段
のシフトモードを切換えるモード切換え手段とを備えた
ものである。
【0007】ここで、前記モード切換え手段は、検出手
段で検出された変速段に応じて制御手段のシフトモード
を切換えるようにした構成(請求項1に従属の請求項
2)、前記モード切換え手段は、低速段では第1シフト
モードに切換え、高速段では第2シフトモードに切換え
るようにした構成(請求項2に従属の請求項3)、前記
制御手段は、車速とエンジンの作動状態とに応じて自動
的にシフトチェンジを行うオートモードと、シフトレバ
ーからの指令に応じてシフトチェンジを行うマニュアル
モードとに切換え可能に構成され、前記モード切換え手
段は、オートモードかマニュアルモードかに応じて、制
御手段のシフトモードを切換えるようにした構成(請求
項1に従属の請求項4)、
【0008】前記モード切換え手段は、オートモードの
ときには第1シフトモードに切換え、マニュアルモード
のときには第2シフトモードに切換えるようにした構成
(請求項4に従属の請求項5)、前記モード切換え手段
は、検出手段で検出されたエンジン回転数に応じて制御
手段のシフトモードを切換えるようにした構成(請求項
1に従属の請求項6)、前記モード切換え手段は、エン
ジン回転数が所定回転数以下のときには、第1シフトモ
ードに切換え、また、エンジン回転数が所定回転数より
大きいときには第2シフトモードに切換えるようにした
構成(請求項6に従属の請求項7)、
【0009】前記モード切換え手段は、変速ギヤ機構の
カウンタシャフトとメインシャフトの回転速度差に応じ
て、制御手段のシフトモードを切換えるようにした構成
(請求項1に従属の請求項8)、前記モード切換え手段
は、前記回転速度差が所定値以上のときには、第1シフ
トモードに切換え、前記回転速度差が所定値未満のとき
には第2シフトモードに切換えるようにした構成(請求
項8に従属の請求項9)、
【0010】前記モード切換え手段は、検出手段で検出
される、エンジンの出力を調節する出力調節手段の作動
状態に応じて、制御手段のシフトモードを切換えるよう
にした構成(請求項1に従属の請求項10)、前記モー
ド切換え手段は、出力調節手段としてのスロットル弁の
開度が所定値未満のときには、第1シフトモードに切換
え、スロットル弁の開度が所定値以上のときには、第2
シフトモードに切換えるようにした構成(請求項10に
従属の請求項11)、
【0011】前記モード切換え手段は、検出手段で検出
される車速に応じて、制御手段のシフトモードを切換え
るようにした構成(請求項1に従属の請求項12)、前
記モード切換え手段は、車速が所定値未満のときには、
第1シフトモードに切換え、車速が所定値以上のときに
は、第2シフトモードに切換えるようにした構成(請求
項12に従属の請求項13)、等の種々の態様に構成す
ることもできる。
【0012】請求項14の電子制御変速機は、車両のエ
ンジンの駆動力を伝達する駆動力伝達系に介設されたク
ラッチ機構及び変速ギヤ機構と、前記クラッチ機構を断
続する為のアクチュエータとを備えた電子制御変速機に
おいて、前記クラッチ機構と変速ギヤ機構とアクチュエ
ータとを制御する制御手段であって、クラッチ機構を接
続した状態でシフトチェンジを行う制御手段を設けたも
のである。
【0013】
【発明の作用及び効果】請求項1の電子制御変速機にお
いては、電子制御変速機のクラッチ機構と変速機ギヤ機
構とアクチュエータとを制御する制御手段は、クラッチ
機構を分断した状態でシフトチェンジを行う第1シフト
モードと、クラッチ機構を接続した状態でシフトチェン
ジを行う第2シフトモードとに切換え可能に構成され、
検出手段により、車両、エンジン、変速機ギヤ機構の少
なくとも1つの作動状態が検出され、モード切換え手段
は、検出された作動状態に応じて、制御手段のシフトモ
ードを切換える。
【0014】ここで、制御手段を第1シフトモードに切
換えれば、通常のシフトチェンジと同様に、トルクショ
ックを防止しつつシフトチェンジでき、第2シフトモー
ドに切換えれば、シフトチェンジ時間を著しく短縮する
ことができる。従って、車両、エンジン、変速機ギヤ機
構の少なくとも1つの作動状態に応じて、第1シフトモ
ードと第2シフトモードとを使い分けることで、シフト
チェンジ時間の短縮を図るシフトチェンジと、トルクシ
ョック防止を図るシフトチェンジとを両立させることが
できる。しかも、第2シフトモードでは、クラッチを接
続状態に保持するため、クラッチの摩耗や焼付きを抑制
してクラッチの耐久性を確保できる。
【0015】請求項2では、モード切換え手段は、検出
された変速段に応じて制御手段のシフトモードを切換え
るため、変速段に応じた、第1シフトモード又は第2シ
フトモードでシフトチェンジできる。請求項3では、モ
ード切換え手段は、低速段では第1シフトモードに切換
え、高速段では第2シフトモードに切換えるため、駆動
トルクが大きいためにトルクショックが発生しやすい低
速段のシフトチェンジにおけるトルクショックの悪化を
防止でき、また、駆動トルクが小さく且つ迅速なシフト
チェンジが要求される高速段のシフトチェンジを迅速に
行うことができる。
【0016】請求項4では、モード切換え手段は、自動
的にシフトチェンジするオートモードか、マニュアル操
作に応じてシフトチェンジするマニュアルモードかに応
じて、制御手段のシフトモードを切換えるため、オート
モードとマニュアルモードに応じたシフトチェンジが可
能になる請求項5では、オートモードのときには第1シ
フトモードに切換え、マニュアルモードのときには第2
シフトモードに切換えるため、オートモードにおけるト
ルクショックの防止を図って乗り心地を確保し、また、
マニュアルモードにおける迅速なシフトチェンジが可能
になる。
【0017】請求項6では、モード切換え手段は、検出
エンジン回転数に応じて制御手段のシフトモードを切換
えるため、エンジン回転数に応じた第1シフトモード又
は第2シフトモードでのシフトチェンジが可能になる。
請求項7では、エンジン回転数が所定回転数以下のとき
には、第1シフトモードに切換えることで、振動や振動
音で乗り心地が低下するのを防止でき、また、エンジン
回転数が所定回転数より大きいときには第2シフトモー
ドに切換えることで、迅速なシフトチェンジが可能にな
る。
【0018】請求項8では、モード切換え手段は、変速
ギヤ機構のカウンタシャフトとメインシャフトの回転速
度差に応じて、制御手段のシフトモードを切換えるた
め、前記回転速度差に応じた第1シフトモード又は第2
シフトモードでのシフトチェンジが可能になる。請求項
9では、モード切換え手段は、前記回転速度差が所定値
以上のときには、第1シフトモードに切換えるため、ト
ルクショックや振動や騒音を抑制でき、また、前記回転
速度差が所定値未満のときには第2シフトモードに切換
えるので、迅速にシフトチェンジできる。
【0019】請求項10では、モード切換え手段は、エ
ンジンの出力を調節する出力調節手段の作動状態に応じ
て、制御手段のシフトモードを切換えるため、前記作動
状態に応じた第1シフトモード又は第2シフトモードで
のシフトチェンジが可能になる。請求項11では、モー
ド切換え手段は、スロットル弁の開度が所定値未満のと
きには、第1シフトモードに切換えるため、トルクショ
ックや振動や騒音を抑制を抑制して乗り心地を確保し、
また、スロットル弁の開度が所定値以上のときには、第
2シフトモードに切換えるため、迅速なシフトチェンジ
が可能になる。
【0020】請求項12では、モード切換え手段は、車
速に応じて制御手段のシフトモードを切換えるため、車
速に応じた第1シフトモード又は第2シフトモードでの
シフトチェンジが可能になる。請求項13では、モード
切換え手段は、車速が所定値未満のときには、第1シフ
トモードに切換えることで、トルクショックや振動や騒
音を抑制を抑制して乗り心地を確保し、また、車速が所
定値以上のときには、第2シフトモードに切換えること
で、迅速なシフトチェンジが可能になる。
【0021】請求項14の電子制御変速機においては、
クラッチ機構と変速ギヤ機構とクラッチ機構を断続する
為のアクチュエータとを制御する制御手段に、クラッチ
機構を接続した状態でシフトチェンジを行う制御手段を
設けたので、クラッチ機構の焼付きや摩耗を抑制しつつ
も、シフトチェンジ時間を短縮できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しつつ説明する。本実施例は、乗用の後輪駆動型自動車
の電子制御変速機に、本発明を適用した場合の例であ
り、最初に、機械的構成について説明し、その後制御系
について説明する。尚、この変速機は、車体の前後方向
向きに配置されるが、自動車の車体の前後左右を前後左
右と定義して説明する。図1〜図3に示すように、変速
機TMには、クラッチ機構10と、変速ギヤ機構40
と、変速ギヤ機構40を変速操作する為のシフト機構7
0等が設けられ、また、クラッチ機構10及びシフト機
構70を駆動制御することにより変速ギヤ機構40を制
御する為の後述の油圧系及び制御系も設けられている。
【0023】前記クラッチ機構10は、図1に示すよう
に、エンジンの出力軸に連結されるフライホイール11
と変速機TMの入力軸12とを断続する為の一般的なプ
ル型クラッチ機構と同様のものであるが、その操作力入
力機構として、クラッチペダルに作動的に連結されたマ
ニュアル操作力入力機構13に加えて、自動操作力入力
機構14とを有する点で特有のものである。このクラッ
チ機構10において、クラッチディスク15、プレッシ
ャプレート16、ダイヤフラムスプリング17、レリー
ズベアリング18等については、既存のクラッチと同様
である。
【0024】前記マニュアル操作力入力機構13におい
て、クラッチ機構10のケーシング19の左側部分の後
壁部には、クラッチペダルに油圧系を介して作動的に連
結されるクラッチシリンダ20が付設され、その出力ロ
ッド23は、第1レリーズフォーク21を介してレリー
ズベアリング18に係合され、クラッチペダルが踏み込
まれると、クラッチシリンダ20に油圧が供給されて出
力ロッド23が進出移動して、レリーズベアリング18
が後方へ押動され、クラッチ機構10が分断される。
【0025】前記自動操作力入力機構14において、ケ
ーシング19の右側部分の後壁部には、油圧シリンダか
らなる油圧アクチュエータ25が付設され、その出力ロ
ッド27は、第2レリーズフォーク28を介してレリー
ズベアリング18に係合され、前記油圧アクチュエータ
25には、油路を切換える複数のソレノイド弁26aか
らなる電磁制御バルブ26が設けられ、油圧アクチュエ
ータ25に、油圧が供給されると、出力ロッド27が進
出移動して、レリーズベアリング18が後方へ押動さ
れ、クラッチ機構10が分断される。尚、前記のプル型
のクラッチ機構10に代えて、プッシュ型のクラッチ機
構を適用できることは勿論である。
【0026】次に、変速ギヤ機構40について説明す
る。この変速ギヤ機構40は、図1、図2に示すよう
に、1速〜5速の変速段とリバースとに切換え可能な一
般的なマニュアル変速ギヤ機構と同様の構成のものなの
で、簡単に説明する。この変速キヤ機構40において、
ケーシングは、箱状の第1ケース部材41、筒状の第2
ケース部材42、壁状の第3ケース部材43、箱状の第
4ケース部材44等で構成されている。ケーシング内に
は、メインシャフト45とカウンタシャフト46が、上
下に所定間隔空けてそれらの軸心を平行にして(つま
り、メインシャフト45の軸心とカウンタシャフト46
の軸心とを含む面が鉛直面となるように)配設されてい
る。前記入力軸12に形成された入力ギヤ47は、カウ
ンタシャフト46の前端の入力ギヤ48に噛合してい
る。
【0027】カウンタシャフト46には、前側から順に
設けられた入力ギヤ48、3速ギヤ53、2速ギヤ5
2、1速ギヤ51、後退ギヤ49、5速ギヤ55からな
るギヤ列50が設けられ、メインシャフト45には、前
記ギヤ53,52,51,49,55に夫々対応する遊
転可能な3速ギヤ63、2速ギヤ62、1速ギヤ61、
後退ギヤ66、5速ギヤ65からなるギヤ列60が設け
られている。更に、メインシャフト45には、4速/3
速切換え用の第1同期装置67、2速/1速切換え用の
第2同期装置68、5速/リバース切換え用の第3同期
装置69が設けられている。
【0028】第1同期装置67を、前側位置に切換える
と入力軸12から直接メインシャフト45に回転が伝達
される4速になり、後側位置に切換えると3速になる。
第2同期装置68を、前側位置に切換えると2速にな
り、後側位置に切換えると1速になる。第3同期装置6
9を、前側位置に切換えると、後退ギヤ49の回転が、
リバース軸のギヤと、後退ギヤ66を介してメインシャ
フト45に伝達されるリバースになり、また、後側位置
に切換えると5速になる。
【0029】次に、前記第1〜第3同期装置67〜69
を切換えるシフト機構70について説明する(図1〜図
4参照)。このシフト機構70は、第1〜第3同期装置
67〜69を夫々切換える為の第1〜第3シフトロッド
71,72,73と、3つのシフトロッド71〜73に
夫々対応するシフト溝81,82,83を有するシフト
ドラム80と、シフトドラム80を正転及び逆転方向に
回転駆動するラック・ピニオン機構90等で構成されて
いる。
【0030】前記シフトドラム80は、メインシャフト
45のギヤ列60及びカウンタシャフト46のギヤ列5
0から軸方向後方へ大きくオフセットさせた部位であっ
て変速機TMの後端側部分の上端近傍部位に、メインシ
ャフト45及びカウンタシャフト46と平行に、且つ、
メインシャフト45の真上にメインシャフト45から所
定距離隔てて配設されている。シフトドラム80は、や
や大径のドラム本体部84と、その前後両端から一体的
に延びる軸部85、86とを有し、軸部85、86を介
してケーシングの第3ケース部材43と第4ケース部材
44に回転自在に枢支され、第4ケース部材44には、
シフトドラム80の上側部分に接近してその上側部分を
覆うドラムカバー部44aが形成されている。
【0031】シフトドラム80のドラム本体84の外周
面には、前側から順に、第1〜第3シフトロッド71,
72,73に夫々対応するシフト溝81,82,83が
形成されている。つまり、第1〜第3同期装置67,6
8,69の配列順序と同じ配列順序にて、これら同期装
置に対応するシフト溝81,82,83が形成されてい
る。但し、必ずしも、配列順序を一致させる必要はな
い。
【0032】第1〜第3シフトロッド71,72,73
は、前後方向に所定距離移動自在となるように、ケーシ
ングの壁部を挿通して前後方向向きに配置され、第1〜
第3シフトロッド71,72,73に夫々固着されたシ
フトフォーク74,75,76は、第1〜第3同期装置
67,68,69のスリーブの外周溝に夫々相対回転自
在に係合されている。ドラム本体84には、シフト溝8
1,82,83の外周側を夫々覆うように3つの筒体8
7,88,89が相対回動自在に外嵌され、筒体87,
88,89の内側に突出状に夫々付設されたローラ71
a,72a,73a(図4参照)は、シフト溝81,8
2,83に摺動自在に夫々係合され、筒体87,88,
89は、夫々、腕部材77を介して第1〜第3シフトロ
ッド71,72,73の基端部に夫々固着されている。
【0033】図4には、3本のシフト溝81,82,8
3の展開図が図示してあり、第1シフトロッド71のロ
ーラ71aが、4速位置P4になると4速に、3速位置
P3になると3速に切換えられる。第2シフトロッド7
2のローラ72aが、2速位置P2になると2速に、1
速位置P1になると1速に切換えられる。第3シフトロ
ッド73のローラ73aが、5速位置P5になると5速
に、リバース位置PRになるとリバースに切換えられ
る。尚、誤動作により、5速からリバースへ切換えられ
るのを防止する為に、シフト溝83は、5速位置P5と
リバース位置PRとの間において分断されている。
【0034】前記ラック・ピニオン機構90に関して、
シフトドラム80の後側の軸部86には、ピニオン93
が固着され、このピニオン93に噛合するラック部材9
4は、図3に示すように、水平面に対して約30度の迎
角となるように、且つ左方程高く位置するように配設さ
れ、このラック94を含むラックユニットのケース部材
95の両端側部分には、夫々、油圧シリンダからなる第
1及び第2油圧アクチュエータ91,92が設けられ、
第1油圧アクチュエータ91の出力ロッド91aは、ラ
ック94の左端に固着され、また、第2油圧アクチュエ
ータ92の出力ロッド92aは、ラック94の右端に固
着されている。
【0035】第1油圧アクチュエータ91の油室91b
に油圧を供給しつつ、第2油圧アクチュエータ92の油
室92bから油圧を排出すると、ラック94は右方へ移
動し、後方視にてピニオン93は右回りに回転する。こ
れとは反対に、油室91bの油圧を排出しつつ、油室9
2bへ油圧を供給すると、ラック94は左方へ移動し、
ピニオン93は左回りに回転する。従って、油圧アクチ
ュエータ91,92に対する油圧の供給と排出及び流量
を制御することにより、シフトドラム80を所望の方向
へ所望の速度にて回転駆動できるようになっている。
【0036】次に、シフトドラム80の潤滑やメインシ
ャフト45の回転状態検出の為の構成について説明する
(図1〜図3参照)。メインシャフト45には、ドラム
本体84よりも前側のドラム本体84に極力近い位置に
おいて、メインシャフト45の回転状態検出とシフトド
ラム80にオイルを飛散させる為のロータ部材96が固
着され、ロータ部材96には、6枚のフィン97が一体
形成されている。このロータ部材96に対応する前後方
向位置において、ケーシングの下部には、ロータ部材9
6のフィン97の先端の回転周面に近接して臨む3つの
電磁ピックアップセンサ101,102,103が付設
され、これらセンサ101〜103によりフィン97を
検出した検出信号から、メインシャフト45の回転速度
と回転方向を正確に検出するように構成してある。そし
て、これらセンサ101〜103は、それらの検出端
が、メインシャフト45よりも低く、ケーシング内のオ
イルの油面98よりも低くなるように配設されている。
【0037】次に、電子制御変速機TMの油圧及び制御
系について、図5を参照しつつ説明する。この電子制御
変速機TMの制御装置100は、操舵ハンドル105の
上端部に取付けたシフトレバー110の操作に応じて、
クラッチ機構10の油圧アクチュエータ25と、シフト
機構70の油圧アクチュエータ91,92と、エンジン
の吸気系の電気制御式スロットルバルブ機構133と、
変速段表示用のディスプレイ150等を制御するもので
ある。シフトレバー110は、シーケンシャル方式のも
ので、シフトアップ指令と、シフトダウン指令と、自動
変速モードであるドライブレンジへの切換え指令と、リ
バースへの切換え指令とを出力可能に構成され、このシ
フトレバー110に設けられた複数のスイッチからの指
令信号は制御装置100に供給されている。
【0038】油圧供給源120は、リレー121を介し
て駆動されるモータ122と、そのモータ122で駆動
される油圧ポンプ123と、レギュレータ124と、ア
キュムレータ125と、電磁方向切換え弁126等から
なり、矢印Hoで示すように、所定圧の油圧が出力さ
れ、また、矢印Hiで示すように供給される。尚、油圧
系における丸付きの「P」は油圧センサ、丸付きの
「T」は油温センサを示す。クラッチ機構10の油圧ア
クチュエータ25は、流量制御機能のある電磁制御バル
ブ26を介して駆動制御されるが、油圧アクチュエータ
25の出力ロッド27の位置を検出するポジションセン
サ112からの検出信号が制御装置100に供給されて
いる。
【0039】電気制御式スロットルバルブ機構133
は、スロットル弁131よりも上流側において吸気管1
30内に設けられた副スロットル弁134と、この副ス
ロットル弁134を駆動するモータ135とからなり、
モータ135は制御装置100で制御される。尚、スロ
ットル弁131の開度を検出するスロットル開度センサ
132からの検出信号が、制御装置100に供給されて
いる。
【0040】前記変速ギヤ機構40のカウンタシャフト
46の入力ギヤ48のギヤ歯を検出してカウンタシャフ
ト46の回転数を検出する電磁ピックアップセンサ10
4の検出信号、メインシャフト45の回転状態(回転数
と回転方向)を検出する前記3つの電磁ピックアップセ
ンサ101,102,103の検出信号も制御装置10
0に供給されている。
【0041】前記シフト機構70のラック・ピニオン機
構90の第1及び第2油圧アクチュエータ91,92に
は、油圧供給源120からの油圧の供給を受けるデュー
ティソレノイドバルブ140と、サーボ弁141とを介
して制御された油圧、方向、流量の油圧が供給される。
そして、ラック・ピニオン機構90のピニオン93の回
転角度を検出する電磁ピックアップ型のポジションセン
サ142が設けられ、その検出信号が制御装置100に
供給されている。
【0042】更に、制御装置100には、エンジン回転
数センサ144の検出信号、車速センサ145の検出信
号、車体に作用するヨーレイトを検出するヨーレイトセ
ンサ147からの検出信号、ブレーキスイッチ146の
スイッチ信号等も供給され、その他の種々の信号(スタ
ータのスイッチ信号、アンチスキッドブレーキ制御装置
からの路面摩擦を示す信号及び4輪のスリップ率を示す
信号、等々)も供給されている。前記ディスプレイ15
0は、主として変速段を表示する為のもので、1速〜5
速に夫々対応する「1」〜「5」、リバースに対応する
「R」、ニュートラルに対応する「0」、自動変速モー
ド(オートモード)に対応する「A」、シフト禁止を示
す「E」、システムフェイルに対応する「F」等を表示
するように構成されている。
【0043】この制御装置100は、その基本的な制御
態様としてシフトレバー110からの指令信号に応じ
て、シフト機構70を介して変速ギヤ機構40を切換え
る。例えば、ドライブレンジにて発進直後には、1速に
制御し、その後操作部材107によりアップシフトされ
る毎に順次現在の変速段を1段ずつインクリメントし、
1速から2速、2速から3速、3速から4速、4速から
5速、のように切換え、また、ダウンシフトされる毎に
順次現在の変速段を1段ずつデクリメントし、5速から
4速、4速から3速、3速から2速、2速から1速、1
速からニュートラル位置、のように切換え、また、シフ
トレバー110によりリバースが指令されると、リバー
スに切換える。
【0044】また、制御装置100は、シフトレバー1
10により、ドライブレンジつまりオートモードが設定
された場合には、予め入力格納している変速マップと、
検出車速と、検出スロットル開度とに基いて、通常の自
動変速機と同様に、シフト機構70を介して、自動的に
変速機ギヤ機構40とクラッチ機構10とを制御するよ
うに構成されている。
【0045】更に、この制御装置100は、クラッチ機
構10を分断してシフトチェンジする第1シフトモード
と、クラッチ機構10を接続したままシフトチェンジを
行う第2シフトモードとに、切換え可能に構成され、後
述のように、オートモードかマニュアルモードかのモー
ド、車速V、変速段、エンジン回転数NE、カウンタシ
ャフト46とメインシャフト45との回転速度差、スロ
ットル弁131のスロットル開度、等、自動車とエンジ
ンと変速ギヤ機構の作動状態に応じて、第1シフトモー
ドと第2シフトモードのシフトモードが択一的に設定さ
れる。
【0046】前記制御装置100には、自動変速モード
における自動変速制御の制御プログラム以外に、以下に
説明するマニュアルモードにおける変速機制御の制御プ
ログラムが予め格納してあり、以下、マニュアルモード
における変速機制御について、図6以降の図面を参照し
つつ説明する。尚、フローチャートにおいて、符号Si
(i=1,2,3・・・)は各ステップを示すものであ
る。
【0047】図6に示すメーインルーチンにおいて、こ
のエンジンのイグニションスイッチ(キースイッチ)の
ONにより制御が開始されると、油圧ポンプ123が駆
動され(S1)、次に各種センサ信号等が読み込まれ
(S2)、次にエンジン回転数NE、入力軸12の回数
数NIが演算され(S3)、次にエンジン始動か否か判
定し(S4)、エンジン始動の場合には、S5において
エンジン始動モードにおける図9のサブルーチンが実行
される。車速Vが所定値以下の場合には、S7におい
て、図8、図9に示す発進モードにおけるサブルーチン
が実行される。そして、シフト指令が入力された場合に
は、S9において図10、図11に示すシフトチェンジ
モードにおけるサブルーチンが実行される。
【0048】図7に示すエンジン始動モードにおけるサ
ブルーチンが開始されると、スタータスイッチがOFF
の間は、スタータモータのリレーがOFFとされ(S2
0,S21)、また、スタータスイッチがONになる
と、油圧供給源の油圧がOKか否か判定され(S20,
S22)、油圧がOKでないうちは、スタータモータの
リレーがOFFとされ(S23)、そして、油圧がOK
になると、クラッチ機構10の電磁制御バルブ26を介
して油圧アクチュエータ25に油圧を供給し、クラッチ
機構10をリリース(分断)してから、スタータモータ
のリレーをONとしてスタータモータが起動され、エン
ジンが起動される。
【0049】次に、図8、図9に示す発進モードのサブ
ルーチンについて説明する。この制御は、急発進と、普
通発進と、微低速発進と、リバース発進とにおけるクラ
ッチの接続を制御するものである。最初に、1速であっ
てブレーキスイッチ信号BRKがONか否か判定し(S
30,S31)、1速でブレーキ作動中の場合には、エ
ンジン回転数NEが3000rpmより大きく、且つブ
レーキスイッチがOFFで、且つスロットル弁131の
スロットル開度TVOが1/2より大きいとき(S3
2,S34,S35)には、急発進であるので、S36
において、急速にクラッチミート(接続)が開始され、
次に、エンジン回転数NEが590rpm以上で、エン
ストの虞がないことを条件として、クラッチがミートさ
れる(S37,S39)。但し、エンジン回転数NEが
590rpmとなってエンストの虞が発生したときに
は、クラッチがリリースされる(S38)。
【0050】S30,S31の判定の結果、1速で且つ
ブレーキスイッチ信号BRKがOFFの場合は、普通発
進の場合であり、S40以降が実行される。最初に0.
1秒間待機してから(S40)、エンジン回転数NEが
1000rpmより大きい場合に、急速にクラッチミー
ト(接続)が開始され(S42)、エンジン回転数NE
が590rpm以上のときには、クラッチストロークを
3mm未満にした半クラッチ状態を保持してから(S4
3〜S45)、エンジン回転数NEが590rpm以上
で、且つエンジン回転数NEと入力軸12の回転数NI
とがほぼ等しくなったことを条件として、クラッチがミ
ートされる(S46〜S48)。
【0051】1速以外の速度段で、リバースでなく、ブ
レーキスイッチ信号BRKがOFFのときには(S3
0,S49,S50)、微低速発進の場合であり、S5
1以降が実行される。この場合、微低速でクラッチミー
トが開始され(S51)、次に、エンジン回転数NEが
590rpm以上のときには、クラッチストロークを3
mm未満にした半クラッチ状態を保持してから(S52
〜S54)、エンジン回転数NEが590rpm以上
で、且つエンジン回転数NEと入力軸12の回転数NI
とがほぼ等しくなったことを条件としてクラッチがミー
トされる(S46〜S48)。
【0052】リバースが指令され、ブレーキスイッチ信
号BRKがOFFのときには(S49,S55)、リバ
ース発進の場合で、この場合には、微低速でクラッチミ
ートが開始され(S56)、次に、エンジン回転数NE
が590rpm以上のときには、クラッチストロークを
3.2mm未満にした半クラッチ状態を保持してから
(S57〜S59)、エンジン回転数NEが590rp
m以上で、且つエンジン回転数NEと入力軸12の回転
数NIとがほぼ等しくなったことを条件として、クラッ
チがミートされる(S60〜S62)。以上のようにし
て、急発進、普通発進、微低速発進、リバース発進にお
けるクラッチ接続制御がなされる。
【0053】次に、シフトチェンジモードのサブルーチ
ンについて、図10〜図13を参照しつつ説明する。最
初に、S70において、シフトモード設定処理のサブル
ーチンが実行されるが、このサブルーチンについては、
図13に基いて後述する。次に、S71において、第1
シフトモードか否か判定し、その判定がYes のときに
は、S72〜S99のルーチンが実行される。
【0054】まず、第1シフトモードにおける制御(S
72〜S99)について説明する。S72において、駐
停車中か否か判定し、Yes のときには、S73において
シフトドラム80が指示された変速段の位置まで回転駆
動され、その後S99へ移行する。駐停車中でない場合
には、ヨーレイトセンサ147で検出されるヨーレイト
に基いて、旋回限界か否か判定し(S74)、旋回限界
で走行中には、変速段の切換えをせずに、シフト禁止を
示す「E」がディスプレイ150に表示され、その後リ
ターンする。
【0055】旋回限界でない場合には、ブレーキスイッ
チ信号BRKがONで、かつアクセルがOFFか否か判
定することで、急減速状態か否か判定し(S76)、急
減速状態のときには副スロットル134が全閉となるよ
うにモータ135を制御(S77)してから、クラッチ
がリリースされる(S78)。但し、急減速状態でない
ときには、S77がスキップされる。次に、ABS制御
から供給される路面μ(摩擦係数)から、極低μ路か否
か判定し(S79)、極低μ路の場合には、シフトドラ
ム80が、指示された変速段の位置まで、予め設定され
た極低速にてゆっくりと回転され(S80)、また、極
低μ路でないときには、シフトドラム80が、指示され
た変速段の位置まで、普通の速度で回転される(S8
1)。この場合、シフトドラム80の回転速度は、エン
ジン回転数NEと、変速段とをパラメータとして、エン
ジン回転数NEが大きくなる程速くなるように、また、
変速段が高くなる程遅くなるように、予めマップや演算
式にて設定してある。
【0056】S80又はS81の後、クラッチミートが
開始され(S82)、次にアクセルがOFFで、かつブ
レーキスイッチ信号BRKがONのときには、クラッチ
が通常の速度で接続され始める(S83,S84,S8
5)。その後、駆動輪のスリップ率を用いて判定するS
86の判定を介して、ホイールスピン状態のときにはS
91へ移行し、また、ホイールスピン状態でないときに
は、S87においてクラッチミートが完了し、その後S
99へ移行する。次に、アクセルがOFFで、かつブレ
ーキスイッチ信号BRKがOFFのときには、クラッチ
がゆっくりと接続され始める(S83,S84,S8
8)。また、アクセルがOFFでないときには、クラッ
チが通常の速度で接続され始める(S83,S89)。
【0057】次に、S90の判定を介して、ホイールス
ピン状態のときには、S91においてクラッチ位置を保
持してから、エンジン回転数NEと入力軸12の回転速
度NIとがほぼ等しくなると、クラッチミートが実行さ
れる(S91,S93,S94)。ホイールスピン状態
でないときには、半クラッチ位置(ハンクラ位置)に保
持してから、エンジン回転数NEと入力軸12の回転速
度NIとがほぼ等しくなると、クラッチミートが実行さ
れる(S90,S92〜S94)。尚、半クラッチ位置
は、エンジン回転数NEとシフトパターンとをパラメー
タとするマップで予め設定してある。
【0058】次に、アクセルがOFFで、かつブレーキ
スイッチ信号BRKがOFFのときには、副スロットル
弁134がゆっくりと開かれ(S95,S96,S9
7)、その後S99へ移行する。これにより、トルクシ
ョックを防止できる。一方、アクセルがOFFでないと
きには(S95:No)のときには、副スロットル弁1
34が速度Vtoで開かれる(S98)。この速度Vt
oは、トルク変化が大きいとき程遅くなるように、ま
た、トルクが大きくなる程速くなるように、予めマップ
や演算式に設定してある。S98のステップにより、ト
ルクショックを防止することができる。S73、S8
7、S97、S98の何れかからS99へ移行すると、
油圧ポンプの駆動が実行され、その後リターンする。
【0059】次に、S71の判定が No で、第2シフト
モードが設定されている場合には、S71から、図12
のS100へ移行し、S100以降のルーチンが実行さ
れる。以下、クラッチ機構10を接続したままシフトチ
ェンジを行う第2シフトモードにおけるシフトチェンジ
について説明する。尚、この第2シフトモードにおける
シフトチェンジは、図13により後述するように、現在
の変速段が3速以上の場合に実行されるものである。最
初に、S100においては、シフトアップか否か判定
し、シフトアップのときには、S101において、エン
ジントルクを若干低下させ、且つシフトドラム80を変
速段間ニュートラル位置に回転させる。
【0060】ここで、前記エンジントルクの低下は、エ
ンジンのISC(アイドルスピードコントロールシステ
ム)を介して、或いは、エンジンの燃料制御を介して、
或いは、エンジンの点火時期制御を介して、実行され
る。また、図4からも判るように、リバースと1速の間
には、基本のニュートラル位置があるが、1速と2速と
の間、2速と3速の間、4速と5速の間にも、夫々変速
段間ニュートラル位置があり、前記S101における変
速段間ニュートラル位置とは、現在の変速段と、そのシ
フトアップ側の次段の変速段との間のニュートラル位置
のことである。
【0061】次に、S102において、3速から4速へ
のシフトアップか否か判定し、Yesのときには、S10
3において、モータ135を介して、副スロットル弁1
34を急速に絞ってから、S112へ移行する。また、
4速から5速へのシフトアップの場合(S102: No
、S104:Yes )には、S105において、モータ
135を介して、副スロットル弁134を徐々に絞って
から、S112へ移行する。
【0062】ここで、図14には、変速段と、減速比、
車速Vを70Km/hとした場合のエンジン回転数N
E、変速段間のエンジン回転数変化量、等が例示してあ
り、3速から4速へのシフトアップ時のエンジン回転数
の減少量(786rpm)が、4速から5速へのシフト
アップ時のエンジン回転数の減少量(390rpm)よ
りも大きいことに鑑みて、前記のように、S103では
副スロットル弁134を急速に絞り、S105では副ス
ロットル弁134を徐々に絞るものとする。
【0063】一方、S100の判定が No で、シフトダ
ウンの場合には、S106において、5速から4速への
シフトダウンか否か判定し、Yes のときには、S107
において、モータ135を介して、副スロットル弁13
4を少し開き、その後S112へ移行する。また、4速
から3速へのシフトダウンの場合(S108:Yes )に
は、S109において、モータ135を介して、副スロ
ットル弁134を、S107の開き量よりも大きく開
き、その後S112へ移行する。
【0064】3速から2速へのシフトダウンの場合(S
108: No 、S110:Yes )には、S111におい
て、モータ135を介して、副スロットル弁134を、
S109の開き量よりも大きく開き、その後S112へ
移行する。これは、図14から判るように、5速から4
速へのシフトダウン時のエンジン回転数NEの増加量
(390rpm)、4速から3速へのシフトダウン時の
エンジン回転数NEの増加量(786rpm)、3速か
ら2速へのシフトダウン時のエンジン回転数NEの増加
量(1254rpm)、の順に大きくなっていくことに
鑑みたものである。
【0065】次に、S112において、カウンタシャフ
ト46とメインシャフト45との回転速度差ΔNがほぼ
零になった否か判定し、その判定が No のときには、S
102へ戻って、S102〜S112が繰り返され、S
112の判定がYes になると、S113において、デュ
ーティソレノイドバルブ140とサーボ弁141へ制御
信号を出力することにより、シフトドラム80が最大速
度で指示された変速段の位置まで駆動され、以上のよう
にしてクラッチ機構10を接続したままのシフトチェン
ジが終了すると、S114において油圧ポンプ123の
駆動を続行して、リターンする。
【0066】次に、図10のS70におけるシフトモー
ド設定処理について、図13のフローチャートを参照し
つつ説明する。最初に、各種信号(シフトレバー110
からの指令信号、車速V、エンジン回転数NE、センサ
101〜103の検出信号、センサ104の検出信号、
センサ132の検出信号、等)が読み込まれる(S12
0)。次に、S121では、シフトレバー110からの
指令信号に基いて、マニュアルモードか否か判定し、S
122では、車速センサ145の検出信号に基いて、車
速Vが所定値(40Km/h)以上か否か判定し、S1
23では、シフトレバー110からの指令信号に基い
て、現在の変速段が3速以上か否か判定する。
【0067】S124では、エンジン回転数センサ14
4の検出信号に基いて、エンジン回転数NEが所定値
(3000rpm)以上か否か判定し、S125では、
センサ104で検出されるカウンタシャフト46の回転
数と、センサ101〜103で検出されるメインシャフ
ト45の回転数との回転速度差ΔNが所定値C1以下か
否か判定し、S126では、スロットル開度センサ13
2の検出信号に基いて、スロットル弁131の開度が所
定値C2以上か否か判定し、S127では、図示省略し
たエンジン制御装置から供給されるフェール信号に基い
て、エンジン側にフェールが発生したか否か判定する。
【0068】以上のような判定を介して、マニュアルモ
ードであること、車速Vが所定値以上であること、変速
段が3速以上であること、エンジン回転数NEが所定値
以上であること、回転速度差ΔNの絶対値が所定値以下
であること、スロットル開度が所定値以上であること、
エンジン側にフェールが発生していないこと、の全部の
条件が充足された場合には、S129において第2シフ
トモードに設定する。一方、前記の全部の条件の1つで
も欠けた場合には、S128において、第1シフトモー
ドに設定し、S128又はS129からS71へ移行す
る。
【0069】即ち、自動的にシフトチェンジするオート
モードの場合には、シフトチェンジに伴う振動や騒音が
悪化する場合があること、また、自動変速制御が複雑化
すること、等に鑑みて、第1シフトモードに設定され、
低車速の場合には、シフトチェンジに伴う振動や騒音が
目立ち易いため、第1シフトモードに設定され、また、
1速や2速の低変速段では駆動トルクが大きく、シフト
チェンジに伴うトルク変動による振動や騒音で乗り心地
が低下するのを防止する為に、第1シフトモードに設定
され、また、エンジン回転数が所定値未満の場合には、
シフトチェンジに伴う振動や騒音が目立ち易いため、第
1シフトモードに設定される。
【0070】また、回転速度差ΔNの絶対値が所定値よ
りも大きい場合には、クラッチ機構を分断することなく
シフトチェンジするのが困難であるので、第1シフトモ
ードに設定され、また、スロットル開度が所定値未満の
場合には、シフトチェンジに伴う振動や騒音が目立ち易
いため、第1シフトモードに設定され、また、エンジン
側に何らかのフェールが発生した場合には、フェールセ
ーフの観点から、第1シフトモードに設定される。
【0071】次に、以上説明した電子制御変速機の作用
について説明する。この電子制御変速機TMにおいて
は、以上のように、自動車、エンジン、変速ギヤ機構の
作動状態に応じて、第1シフトモードと、第2シフトモ
ードとを使い分け、トルクショックや振動や騒音が悪化
する虞のない所定の状態では、第2シフトモードでシフ
トチェンジするように構成したので、乗り心地を確保し
た上で、シフトチェンジ時間の短縮を図ることができ
る。
【0072】ここで、図15には、図14の諸データを
前提として、シフトダウンする際の第1シフトモードと
第2シフトモードにおける、クラッチ機構10、変速
段、エンジン回転数、スロットル開度のタイムチャート
を図示してある。このタイムチャートからも判るよう
に、第2シフトモードによれば、シフトチェンジ時間を
大幅に短縮することができる。しかも、第2シフトモー
ドでは、クラッチ機構10を接続したまま、シフトチェ
ンジを実行するため、クラッチの焼付きや摩耗によるク
ラッチ機構10の耐久性の低下を招くこともない。
【0073】次に、前記実施例を部分的に変更した変更
例について、図16、図17を参照しつつ説明する。
1〕 図16は、車速Vが70Km/hの場合におい
て、スロットル弁を全閉からフルに開き、その後スロッ
トル弁を全閉した場合におけるエンジン回転数の挙動を
示してあり、諸データは、図14のものと同様である。
図14とこの図から判るように、第2シフトモードにお
ける、1速から2速へのシフトチェンジ時間は(t2−
t1)、2速から3速へのシフトチェンジ時間は(t3
−t2)、第i速から(i+1)速へのシフトチェンジ
時間は〔t(i+1)−ti〕、である。一方、図17
に示すように、クラッチ機構10をOFFからONする
のに要するクラッチ接続時間は、tcである。
【0074】そこで、第i速から次変速段へのシフトア
ップの際、〔t(i+1)−ti〕が、クラッチ接続時
間tcよりも短い場合には、第2シフトモードに設定
し、また、〔t(i+1)−ti〕がクラッチ接続時間
tc以上の場合には、第1シフトモードに設定するよう
に構成してもよい。
【0075】2〕 前記シフトドラム80を駆動するラ
ック・ピニオン機構90の代わりに、ピニオン93を回
転駆動する電動サーボモータを設けてもよい。3〕 前
記ラック・ピニオン機構90のピニオン93の代わりに
スプロケットを設け、そのスプロケットに巻き掛けたチ
ェーン部材を、前記油圧アクチュエータ91,92に代
わる左右1対の油圧アクチュエータにて駆動するように
構成してもよい。4〕 変速ギヤ機構の構造が改善さ
れ、シフトチェンジに伴うトルクショック等が軽減され
た変速ギヤ機構を適用した場合には、前記第1シフトモ
ードを省略し、第2シフトモードにおいて全てのシフト
チェンジを実行するように構成することもできる。
【0076】次に、別実施例について、図18、図19
を参照しつつ説明する。図18は、後輪駆動型自動車の
駆動系の構成図を示すもので、エンジン210に、クラ
ッチ機構220と変速ギヤ装置222とからなる電子制
御変速機が接続され、電子制御変速機から差動装置23
0に駆動力が伝達される。このエンジン210の吸気系
には、前記実施例と同様の、モータで駆動操作される上
流側の副スロットル弁を含む電気制御式スロットルバル
ブ機構212と、アクセルペダルに連結されたスロトル
弁とが介設され、また、このエンジン210の吸気系に
は、デューティソレノイドバルブを用いて、両スロット
ル弁をバイパスするバイパス吸気量を制御するISC2
11(アイドルスピードコントロールシステム)が設け
られている。
【0077】クラッチ機構220には、前記実施例と同
様のクラッチアクチュエータ221と、クラッチペダル
に連結されたクラッチシリンダ(図示略)とが設けられ
ている。また、変速ギヤ機構222には、前記実施例と
同様のシフト機構又は前記実施例のもと異なるシフト機
構と、そのシフト機構を駆動するシフト用アクチュエー
タ223とが設けられている。また、前記ISC211
と、クラッチアクチュエータ221と、シフト用アクチ
ュエータ223とを制御する制御装置200が設けら
れ、この制御装置200には、前記実施例と同様に、セ
ンサやスイッチ類から種々の検出信号が供給されてお
り、また、必要な制御プログラムが格納されている。
【0078】前記制御装置200は、シフトチェンジの
際、クラッチ機構220を接続したまま変速機ギヤ機構
222を切換えるように、ISC211と、副スロット
ル弁と、シフト用アクチュエータ223とを制御するよ
うに構成されている。この制御の内容について、図19
を参照しつつ説明すると、図19には、シフトダウンす
る際におけるクラッチ、変速段、エンジン回転数、IS
C211の開度、副スロットル弁の開度に関するタイム
チャートが示されている。
【0079】つまり、制御装置200は、変速指令信号
に基いて、副スロットル弁を全閉に切換えるとともに、
ISC211を全開状態に切換えることでエンジン回転
数を増大させ、クラッチ機構220を接続したままシフ
トチェンジを実行するように構成されている。尚、シフ
トアップする場合については図示省略してあるが、この
場合には、エンジン回転数を減少させる必要があること
から、副スロットル弁の開度を減少させることで、エン
ジン回転数を減少させるように構成してある。この電子
制御変速機によれば、常に、クラッチ機構220を接続
したままシフトチェンジを実行するため、シフトチェン
ジ時間を著しく短縮できること、クラッチの焼付きや摩
耗が生じず、クラッチ機構の耐久性を確保できること、
等の面で有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る電子制御変速機の横断平面図であ
る。
【図2】図1の電子制御変速機の縦断側面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】図1の電子制御変速機のシフトドラムのシフト
溝の展開図である。
【図5】図1の電子制御変速機の油圧供給系と制御系の
構成図である。
【図6】図1の電子制御変速機を制御するメインルーチ
ンのフローチャートである。
【図7】図6のルーチンにおけるエンジン始動モードの
処理のフローチャートである。
【図8】図6のルーチンにおける発進モードの処理のフ
ローチャートの一部である。
【図9】図6のルーチンにおける発進モードの処理のフ
ローチャートの残部である。
【図10】図6のルーチンのシフトチェンジモードの処
理のフローチャートの一部である。
【図11】図6のルーチンのシフトチェンジモードの処
理のフローチャートの一部である。
【図12】図6のルーチンのシフトチェンジモードの処
理のフローチャートの残部である。
【図13】図10のシフトモード設定処理のサブルーチ
ンのフローチャートである。
【図14】変速段と減速比とエンジン回転数と回転数変
化量等の一例の図表である。
【図15】シフトアップ時のクラッチ、変速段、エンジ
ン回転数、スロットル開度のタイムチャートである。
【図16】変更例に係るエンジン回転数、スロットル開
度のタイムチャートである。
【図17】図16と同じ変更例に係るクラッチに関する
タイムチャートである。
【図18】別実施例に係るエンジンに連結された電子制
御変速機の構成図である。
【図19】図18の別実施例に係るクラッチ、変速段、
エンジン回転数等のタイムチャートである。
【符号の説明】
TM 電子制御変速機 10 クラッチ機構 25 油圧アクチュエータ 40 変速ギヤ機構 45 メインシャフト 46 カウンタシャフト 80 シフトドラム 100 制御装置 101,102,103 電磁ピックアップセン
サ 104 電磁ピックアップセンサ 110 シフトレバー 133 電気制御式スロットルバルブ機構 134 副スロットル弁 135 モータ 140 デューティソレノイドバルブ 141 サーボ弁 142 ポジションセンサ 144 エンジン回転数センサ 145 車速センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石原 敏広 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 佐々部 威 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のエンジンの駆動力を伝達する駆動
    力伝達系に介設されたクラッチ機構及び変速ギヤ機構
    と、前記クラッチ機構を断続する為のアクチュエータ
    と、クラッチ機構と変速機ギヤ機構とアクチュエータと
    を制御する制御手段とを備えた電子制御変速機におい
    て、 前記制御手段は、クラッチ機構を分断した状態でシフト
    チェンジを行う第1シフトモードと、クラッチ機構を接
    続した状態でシフトチェンジを行う第2シフトモードと
    に切換え可能に構成され、 前記車両、エンジン、変速機ギヤ機構の少なくとも1つ
    の作動状態を検出する検出手段と、 前記検出手段で検出される作動状態に応じて、前記制御
    手段のシフトモードを切換えるモード切換え手段とを備
    えたことを特徴とする電子制御変速機。
  2. 【請求項2】 前記モード切換え手段は、前記検出手段
    で検出された変速段に応じて制御手段のシフトモードを
    切換えるように構成されたことを特徴とする請求項1に
    記載の電子制御変速機。
  3. 【請求項3】 前記モード切換え手段は、低速段では第
    1シフトモードに切換え、また、高速段では第2シフト
    モードに切換えるように構成されたことを特徴とする請
    求項2に記載の電子制御変速機。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、車速とエンジンの作動
    状態とに応じて自動的にシフトチェンジを行うオートモ
    ードと、シフトレバーからの指令に応じてシフトチェン
    ジを行うマニュアルモードとに切換え可能に構成され、
    前記モード切換え手段は、オートモードかマニュアルモ
    ードかに応じて、制御手段のシフトモードを切換えるよ
    うに構成されたことを特徴とする請求項1に記載の電子
    制御変速機。
  5. 【請求項5】 前記モード切換え手段は、オートモード
    のときには第1シフトモードに切換え、また、マニュア
    ルモードのときには第2シフトモードに切換えるように
    構成されたことを特徴とする請求項4に記載の電子制御
    変速機。
  6. 【請求項6】 前記モード切換え手段は、前記検出手段
    で検出されたエンジン回転数に応じて、制御手段のシフ
    トモードを切換えるように構成されたことを特徴とする
    請求項1に記載の電子制御変速機。
  7. 【請求項7】 前記モード切換え手段は、エンジン回転
    数が所定回転数以下のときには、第1シフトモードに切
    換え、また、エンジン回転数が所定回転数より大きいと
    きには第2シフトモードに切換えるように構成されたこ
    とを特徴とする請求項6に記載の電子制御変速機。
  8. 【請求項8】 前記モード切換え手段は、変速ギヤ機構
    のカウンタシャフトとメインシャフトの回転速度差に応
    じて、制御手段のシフトモードを切換えるように構成さ
    れたことを特徴とする請求項1に記載の電子制御変速
    機。
  9. 【請求項9】 前記モード切換え手段は、前記回転速度
    差が所定値以上のときには、第1シフトモードに切換
    え、また、前記回転速度差が所定値未満のときには第2
    シフトモードに切換えるように構成されたことを特徴と
    する請求項8に記載の電子制御変速機。
  10. 【請求項10】 前記モード切換え手段は、前記検出手
    段で検出される、エンジンの出力を調節する出力調節手
    段の作動状態に応じて、制御手段のシフトモードを切換
    えるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載
    の電子制御変速機。
  11. 【請求項11】 前記モード切換え手段は、前記出力調
    節手段としてのスロットル弁の開度が所定値未満のとき
    には、第1シフトモードに切換え、また、スロットル弁
    の開度が所定値以上のときには、第2シフトモードに切
    換えるように構成されたことを特徴とする請求項10に
    記載の電子制御変速機。
  12. 【請求項12】 前記モード切換え手段は、前記検出手
    段で検出される車速に応じて、制御手段のシフトモード
    を切換えるように構成されたことを特徴とする請求項1
    に記載の電子制御変速機。
  13. 【請求項13】 前記モード切換え手段は、車速が所定
    値未満のときには、第1シフトモードに切換え、また、
    車速が所定値以上のときには、第2シフトモードに切換
    えるように構成されたことを特徴とする請求項12に記
    載の電子制御変速機。
  14. 【請求項14】 車両のエンジンの駆動力を伝達する駆
    動力伝達系に介設されたクラッチ機構及び変速ギヤ機構
    と、前記クラッチ機構を断続する為のアクチュエータと
    を備えた電子制御変速機において、 前記クラッチ機構と変速ギヤ機構とアクチュエータとを
    制御する制御手段であって、クラッチ機構を接続した状
    態でシフトチェンジを行う制御手段を設けたことを特徴
    とする電子制御変速機。
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