JP7210888B2 - 制御装置及び、制御方法 - Google Patents

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Description

本開示は、制御装置及び、制御方法に関し、特に、自動変速機の制御装置及び、制御方法に関する。
従来、車両に搭載される自動変速機として、低速発進段及び高速発進段の少なくとも計二種類の発進段を備えるものが知られている(例えば、特許文献1、2等参照)。
特開2009-222190号公報 特開2003-185005号公報
ところで、車両が例えば登坂路から発進する場合等、発進時に駆動力が要求される状態で、発進段が高速発進段に設定されていると、駆動力不足により車両のスムーズな発進が妨げられる場合がある。一方、車両が大きな駆動力を必要としない、例えば平坦路等から発進する際に、発進段が低速発進段に設定されていると、駆動力が過剰になったり変速頻度が多くなったりすることで、乗り心地の悪化等を招く場合がある。
本開示の技術は、上記課題に鑑みてなされたものであり、車両発進時の状況に応じて自動変速機の発進段を適宜に設定することを目的とする。
本開示の装置は、車両の発進段として少なくとも低速段及び高速段を有する自動変速機の制御装置であって、前記車両の発進時の発進段を少なくとも前記低速段又は前記高速段の何れかに選択的に設定可能な設定手段と、前記車両が前記高速段で発進可能か否かを判定する判定手段と、前記車両の停車時に、前記設定手段により前記高速段が設定されている状態で、前記判定手段が前記車両を発進不可能と判定した場合には、前記高速段の設定を解除すると共に、発進段を前記低速段に切り替える解除切替手段と、を備えることを特徴とする。
また、前記車両が前記高速段で発進した後は、変速段が自動変速制御により前記低速段にシフトダウンすることを禁止する禁止手段をさらに備えることが好ましい。
また、前記自動変速機は車両の動力源に流体継手を介して接続されており、前記流体継手の作動油温を取得する油温取得手段をさらに備え、前記判定手段は、前記車両が発進操作された際に、取得される前記作動油温が所定の上限温度に達すると、前記車両を発進不可能と判定することが好ましい。
また、前記自動変速機は車両の動力源に流体継手を介して接続されており、前記流体継手の入力回転数を取得する入力回転数取得手段と、前記流体継手の出力回転数を取得する出力回転数取得手段と、をさらに備え、前記判定手段は、前記車両が発進操作された際に、該発進操作から所定時間が経過しても、取得される前記入力回転数と前記出力回転数とが一致しない場合に、前記車両を発進不可能と判定することが好ましい。
また、前記車両の水平方向に対する傾斜状態を取得する傾斜状態取得手段をさらに備え、前記判定手段は、取得される前記傾斜状態に基づいて前記車両が発進可能か否かを判定することが好ましい。
また、前記車両の車重を取得する車重取得手段をさらに備え、前記判定手段は、取得される前記傾斜状態及び前記車重に基づいて前記車両が発進可能か否かを判定することが好ましい。
本開示の方法は、車両の発進段として少なくとも低速段及び高速段を有する自動変速機の制御方法であって、前記車両が前記高速段で発進可能か否かを判定し、前記車両の停車時に、前記高速段が設定されている状態で前記車両を発進不可能と判定した場合には、前記高速段の設定を解除すると共に、発進段を前記低速段に切り替えることを特徴とする。
本開示の技術によれば、車両発進時の状況に応じて自動変速機の発進段を適宜に設定することができる。
本実施形態に係る車両に搭載された動力伝達装置の一例を示す模式図である。 本実施形態に係る変速機制御部の模式的な機能ブロック図である。 本実施形態に係る変速制御を説明するフローチャート図である。
以下、添付図面に基づいて、本実施形態に係る制御装置及び、制御方法について説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本実施形態に係る車両1に搭載された動力伝達装置の一例を示す模式図である。車両1には、動力源の一例として、エンジン2が搭載されている。エンジン2のクランクシャフト3には、流体継手10が接続されている。流体継手10には、クラッチ装置70を介して変速機80が接続されている。
流体継手10は、主として、ポンプ12、タービン13、出力軸20、タービンハブ21、ロックアップクラッチ25を構成するフロントカバー14及びピストン22を備えている。
フロントカバー14は、前側が閉じ、且つ、後側が開放された円筒状の部材である。フロントカバー14は、クランクシャフト3に一体回転可能に設けられており、エンジン2からの駆動力がクランクシャフト3を介してフロントカバー14に入力されるようになっている。
フロントカバー14の後端側外周縁には、ポンプ12の前端側外周縁が、例えば溶接等によって接合されている。ポンプ12は、出力軸20に相対回転可能に設けられている。フロントカバー14と、ポンプ12とにより囲まれる空間には、作動油が充填される。
タービンハブ21は、出力軸20に一体回転可能に固定されている。タービン13は、ポンプ12と対向配置されており、内周側がタービンハブ21を介して、出力軸20に一体回転可能に固定されている。タービン13は、エンジン2からクランクシャフト3及び、フロントカバー14を介してポンプ12に伝達される駆動力を、作動油を介して受け取り、出力軸20に伝達する。
ピストン22は、フロントカバー14の後側面に対向するように配置されている。ピストン22の外周部の前側面には、摩擦材の一例としてのクラッチフェージング23が装着されている。また、ピストン22は、ダンパ機構部24を介してタービンハブ21に固定されている。
ダンパ機構部24は、ピストン22がフロントカバー14に係合する際の衝撃に起因するトルク変動や、フロントカバー14とピストン22とが接状態にある場合におけるトルク変動等を緩和するように作用する。
ピストン22は、出力軸20の軸方向に移動可能となっており、フロントカバー14側に移動することにより、クラッチフェージング23をフロントカバー14の後側面に接触させてフロントカバー14と機械的に係合可能となっている。このような構成により、ピストン22と、フロントカバー14とは、所謂ロックアップクラッチ25を構成している。
ピストン22は、フロントカバー14と、ポンプ12とで囲まれている空間を、第1作動圧室29と、第2作動圧室30とに区画する。第1作動圧室29に対して、作動油回路35により作動油の供給及び排出が可能となっており、また、第2作動圧室30に対して、作動油回路35により作動油の供給及び排出が可能となっている。
第1作動圧室29側の油圧が、第2作動圧室30側の油圧よりも高い場合には、ピストン22は、フロントカバー14から離反する方向に移動し、ロックアップクラッチ25が断状態(ロックアップ断状態)となる。一方、第2作動圧室30側の油圧が、第1作動圧室29側の油圧よりも高い場合には、ピストン22は、フロントカバー14に近接する方向に移動し、ロックアップクラッチ25が滑り状態(半クラッチ状態)又は接状態(ロックアップ接状態)となる。
クラッチ装置70は、例えば、湿式多板クラッチであって、複数枚のクラッチプレート72を備えている。クラッチ装置70は、入力側のクラッチドラム71をトルクコンバータ10の出力軸20に接続されると共に、出力側のクラッチハブ73を変速機80のインプットシャフト82に接続されており、トルクコンバータ10と変速機80との間の動力伝達を断接する。なお、クラッチ装置70は、変速クラッチであれば、乾式単板クラッチ等、他のクラッチ装置であってもよい。
変速機80は、例えば、機械式自動変速機(AMT:Automated Manual Transmission)であって、主として、インプットシャフト82、アウトプットシャフト83、カウンタシャフト84、これらシャフト82~84に設けられた複数の変速ギヤ列85及び、複数のシンクロメッシュ機構86A,B等を備えている。アウトプットシャフト83は、プロペラシャフト90、不図示のデファレンシャルギヤ等を介して左右の駆動輪に接続されている。プロペラシャフト90には、プロペラシャフト90の回転をロック可能なパーキングブレーキ機構91が設けられている。
本実施形態において、変速機80は、車両1の発進段用のギヤ列として、低速発進用ギヤ列87(例えば、2速)と、高速発進用ギヤ列88(例えば、3速)とを備えている。なお、低速発進用ギヤ列87及び、高速発進用ギヤ列88の組み合わせは、2速と3速に限定されず、1速と2速等、低速発進用ギヤ列87が高速発進用ギヤ列88よりも低いギヤ比の設定であれば、他の組み合わせであってもよい。
変速操作装置200は、操作者によるシフトレバー210の操作に応じて変速機80の変速段の切り替えを行うものである。本実施形態において、変速操作装置200には、少なくとも、ニュートラルレンジN(全ての変速ギヤ列85がアウトプットシャフト83と非結合の状態)、マニュアルモードM(操作者の意図する変速段に設定可能なモード)及び、ドライブモードD(変速段を後述する図2に示すシフトチェンジマップ160に基づいて自動変速するモード)がそれぞれ設定されている。
エンジン回転数センサ40(入力回転数取得手段の一例)は、クランクシャフト3からエンジン回転数を取得する。流体継手入力回転数センサ41(入力回転数取得手段の一例)は、フロントカバー14から流体継手10の入力回転数NInを取得する。流体継手出力回転数センサ42(出力回転数取得手段の一例)は、クラッチドラム71から流体継手10の出力回転数NOutを取得する。変速機入力回転数センサ43は、変速機80に入力される回転数を取得する。車速センサ44は、変速機80から出力される回転数(例えば、プロペラシャフト90の回転数)に基づいて車速Vを取得する。アクセル開度センサ45は、不図示のアクセルペダルの踏み込み量に応じたアクセル開度AC(又は、エンジン2の燃料噴射指示値)を取得する。ブレーキペダルセンサ46は、不図示のブレーキペダルの踏み込みに応じたブレーキ操作のON/OFFを取得する。シフトポジションセンサ47は、変速操作装置200のシフトレバー210の操作位置を取得する。油温センサ48(油温取得手段の一例)は、作動油回路35を流れる作動油の油温TOil(好ましくは、オイルパン36に戻されるリターン油の油温)を取得する。勾配センサ49(傾斜状態取得手段の一例)は、水平方向に対する車両1の傾斜角、すなわち路面の勾配を取得する。荷重センサ50(車重取得手段の一例)は、車両1の車重Wを取得する。これら各種センサ類40~50のセンサ値は、電気的に接続された電子制御ユニット100に出力される。
高速段発進選択スイッチ51(設定手段の一部)は、操作者の操作に応じて車両1の発進段を高速発進段に選択するON/OFFスイッチであって、車両1の運転室内に設けられている。パーキングブレーキスイッチ52は、操作者の操作に応じてパーキングブレーキ機構91の作動又は解除を選択的に切り替えるON/OFFスイッチであって、車両1の運転室内に設けられている。これら各スイッチ51,52のON/OFFは、電気的に接続された電子制御ユニット100に出力される。
電子制御ユニット100は、車両1の各種制御を行うもので、主として変速機80を制御する変速機制御部110と、主としてエンジン2を制御するエンジン制御部180とを備えている。
図2は、本実施形態に係る変速機制御部110の模式的な機能ブロック図である。変速機制御部110は、公知のCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入力ポート、出力ポート等を備えて構成されている。また、変速機制御部110は、発進段設定部120(設定手段の一部)と、高速段発進判定部130(判定手段)と、解除切替部140(解除切替手段)と、走行時自動変速制御部150と、シフトダウン禁止部170(禁止手段)とを一部の機能要素として有する。これら各機能要素は、一体のハードウェアである変速機制御部110に含まれるものとして説明するが、これらを別体のハードウェアに設けてもよい。
発進段設定部120は、車両発進時における変速機80の発進段を設定する。本実施形態において、変速機80は、少なくとも低速発進段(例えば、2速)及び、高速発進段(例えば、3速)の計二段の発進段を選択的に切り替えられるように構成されている。
発進段設定部120は、(1)シフトポジションセンサ47により取得されるシフトレバー210の操作位置がニュートラルレンジNにあり、(2)ブレーキペダルセンサ46又はパーキングブレーキスイッチ52の少なくとも一方がONであり、(3)車速センサ44により取得される車速Vがゼロ(V=0)である「車両停車条件」が成立し、且つ、高速段発進選択スイッチ51が高速発進段を選択するON状態にある場合には、発進段を高速発進段に設定する。高速発進段が設定されると、変速機制御部110から変速機80の不図示のセレクト及びシフトアクチュエータに作動信号が出力され、何れも図1に示す高速発進用ギヤ列88がシンクロメッシュ機構86Aによりアウトプットシャフト83と結合(ギヤイン)される。本実施形態では、高速発進段が設定させると、当該情報を報知器220により運転者に知らせる報知処理が行われる。報知の手法は表示又は音の何れであってもよい。
一方、発進段設定部120は、上記(1)~(3)の車両停車条件が成立しても、高速段発進選択スイッチ51が高速発進段を選択しないOFF状態にある場合には、発進段を低速発進段に設定する。低速発進段が設定されると、変速機制御部110から変速機80の不図示のセレクト及びシフトアクチュエータに作動信号が出力され、何れも図1に示す低速発進用ギヤ列87がシンクロメッシュ機構86Aによりアウトプットシャフト83と結合(ギヤイン)される。
高速段発進判定部130は、発進段設定部120により高速発進段が設定された状態で、運転者による車両1の発進操作を検出した際に、以下の解除条件(1)~(3)の何れかが成立すると、車両1が高速発進段ではスムーズに発進できない状態(発進不可能)にあると判定する。
解除条件(1):車両1の発進操作を検出後、油温センサ48により取得される流体継手10の作動油の油温TOilが上限閾値温度TMax(例えば、約110~120°)に達した場合。
車両1が発進操作されたか否かは、運転者によりシフトレバー210がニュートラルレンジNからドライブモードD又はマニュアルモードMの何れかに操作され、且つ、アクセルペダルが踏み込まれたか否かで判定すればよい。シフトレバー210が操作されたか否かはシフトポジションセンサ47、アクセルペダルが踏み込まれたか否かはアクセル開度センサ45によりそれぞれ検出すればよい。
解除条件(2):車両1の発進操作を検出してから所定の閾値時間が経過しても、流体継手10がロックアップ接状態にならない場合。ロックアップ接か否かは、流体継手入力回転数センサ41(又はエンジン回転数センサ40)により取得される入力回転数NInと、流体継手出力回転数センサ42により取得される出力回転数NOutとを比較し、これらのセンサ値が略一致した際にロックアップ接と判定すればよい。
解除条件(3):勾配センサ49により取得される路面の勾配状態及び、又は荷重センサ50により取得される車重Wが、高速発進段の出力トルクでは車両1をスムーズに発進させられない状態量にある場合。
解除切替部140は、高速段発進判定部130により車両1が発進不可能と判定された場合、又は、運転者がマニュアルモードMで低速発進段に変速操作した場合に、高速発進段の設定を解除すると共に、発進段を低速発進段に切り替える解除切替制御を実施する。解除切替制御は、図1に示す高速発進用ギヤ列88とアウトプットシャフト83との結合状態を解除しつつ、シンクロメッシュ機構86Aにより低速発進用ギヤ列87とアウトプットシャフト83とを結合させることにより実行される。
走行時自動変速制御部150は、エンジン2の運転状態や車両1の走行状態等に基づいて、変速機80を自動的にシフトアップ又はシフトダウンさせる走行時自動変速制御を実施する。具体的には、変速機制御部110のメモリには、車速V及びアクセル開度ACに基づいて参照されるシフトチェンジマップ160が記憶されている。シフトチェンジマップ160には、変速機80の各変速段に対応する複数本のシフトチェンジラインLが設定されている。
走行時自動変速制御部150は、ドライブモードDが選択された状態で、例えば、車速センサ44のセンサ値等に応じた車両1の走行状態がシフトチェンジマップ160上のA点からシフトチェンジラインL3-4を超えてB点に移動すると、変速機80の変速段を3速から4速に切り替えるシフトアップ制御を実行する。また、走行時自動変速制御部150は、ドライブモードDが選択された状態で、例えば、車両1の走行状態がシフトチェンジマップ160上のB点からシフトチェンジラインL3-4を超えてA点に移動すると、変速機80の変速段を4速から3速に切り替えるシフトダウン制御を実行する。なお、シフトチェンジマップ160は、必ずしもグラフ化する必要はなく、数値データとして記憶してもよい。
シフトダウン禁止部170は、車両1が高速発進段で発進した場合には、その後の走行時自動変速制御部150による高速発進段(3速)から低速発進段(2速)へのシフトダウンを禁止する禁止制御を実行する。具体的には、シフトダウン禁止部170は、ドライブモードDが選択された状態で車両1が高速発進段で発進した場合には、その後に車両1の走行状態がシフトチェンジマップ160上のC点からシフトチェンジラインL2-3を超えてD点に移動しても、変速機80の高速発進段から低速発進段への切り替えを禁止する。すなわち、車両1の走行状態がシフトチェンジマップ160上のシフトチェンジラインL3-4を超えるまでの間、変速機80の変速段は高速発進段に維持される。なお、変速段が高速発進段に維持されている間にマニュアルモードMに切り替えられ、運転者がシフトレバー210を低速発進段に操作した場合には、当該禁止制御は解除される。
次に、図3に基づいて、本実施形態に係る変速制御の処理フローを説明する。
ステップS100では、(1)シフトレバー210の操作位置がニュートラルレンジNにあり、(2)ブレーキペダルセンサ46又はパーキングブレーキスイッチ52の少なくとも一方がONであり、(3)車速Vがゼロ(V=0)である「車両停車条件」が成立するか否かを判定する。車両停車条件が成立する場合(Yes)、本制御はステップS110に進む。
ステップS110では、高速段発進選択スイッチ51が高速発進段を選択するON状態にあるか否かを判定する。高速段発進選択スイッチ51がON状態であれば(Yes)、本制御はステップS120に進み、発進段を高速発進段に設定する。一方、高速段発進選択スイッチ51がOFF状態であれば(No)、本制御はステップS200に進み、発進段を低速発進段に設定する。
ステップS210では、ドライブモードDが選択されているか否かを判定する。ドライブモードDが選択されていれば(Yes)、本制御はステップS220に進み、変速機80をシフトチェンジマップ160に基づいてシフトアップ又はシフトダウンさせる自動変速制御を実行する。一方、ドライブモードDが選択されていない(No)、すなわち、マニュアルモードMが選択されていれる場合、本制御はステップS230に進み、変速機80を運転者のシフトレバー210の操作に応じてシフトアップ又はシフトダウンさせる手動変速制御を実行する。ステップS240では、車両1が停車したか否を判定する。車両1が停車していれば(Yes)、本制御はリターンされる。
ステップS120にて、発進段が高速発進段に設定されている場合には、ステップS130に進み、上述の解除条件(1)~(3)の何れかが成立するか否かを判定する。解除条件(1)~(3)の何れかが成立する場合(Yes)、本制御はステップS200に進む。すなわち、変速段は高速発進段から低速発進段に切り替えられる。一方、解除条件(1)~(3)の何れも成立しない場合(No)、本制御はステップS140に進む。
ステップS140では、ドライブモードDが選択されているか否かを判定する。ドライブモードDが選択されていれば(Yes)、本制御はステップS150に進み、変速機80をシフトチェンジマップ160に基づいてシフトアップ又はシフトダウンさせる自動変速制御を実行する。この際、変速段が高速発進段から低速発進段にシフトダウンすることを禁止するシフトダウン禁止制御も並行して実行される。一方、ドライブモードDが選択されていない(No)、すなわち、マニュアルモードMが選択されていれる場合、本制御はステップS160に進み、変速機80を運転者のシフトレバー210の操作に応じてシフトアップ又はシフトダウンさせる手動変速制御を実行する。ステップS170では、車両1が停車したか否を判定する。車両1が停車していれば(Yes)、本制御はリターンされる。
その後、本制御の上記各ステップは、車両1が停車し、エンジン2のイグニッションスイッチがOFFされるまでの間、繰り返し処理される。イグニッションスイッチOFF時に高速発進段が設定されている場合には、電子制御ユニット100がシャットダウン(電力供給が停止)されると、当該高速段発進の設定は解除される。
以上詳述した本実施形態によれば、車両の発進段として、少なくとも低速発進段及び高速発進段の計二種類の変速段が設定可能であり、発進時に高速発進段が設定された状態で車両1を発進不可能と判定した場合には、高速発進段の設定を解除して、変速段を低速発進段に切り替えるように構成されている。これにより、車両1が登坂路から発進する場合等、駆動力が必要な状況においては、発進段が低速発進段に適宜に切り替わることで、車両1をスムーズに発進させることができる。また、車両1が平坦路等から発進する際は、設定に応じた高速発進段で車両1を発進させることが可能となり、駆動力が過剰になることで引き起こされる乗り心地の悪化や、変速頻度の増加等を効果的に防止することができる。
なお、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、変速機80は、AMT(Automated Manual Transmission)に限定されず、AT(Automatic Transmission)や、複数のクラッチ及びギヤ列を有する変速機、例えばDCT(Dual Clutch Transmission)であってもよい。また、車両1は動力源としてエンジン2を備えるものとして説明したが、走行用モータを備えるハイブリッド車両等であってもよい。
1 車両
2 エンジン
10 流体継手
40 エンジン回転数センサ(入力回転数取得手段)
41 流体継手入力回転数センサ(入力回転数取得手段)
42 流体継手出力回転数センサ(出力回転数取得手段)
48 油温センサ(油温取得手段)
49 勾配センサ(傾斜状態取得手段)
50 荷重センサ(車重取得手段)
51 高速段発進選択スイッチ(設定手段)
70 クラッチ装置
80 変速機(自動変速機)
100 電子制御ユニット
110 変速機制御部
120 発進段設定部(設定手段)
130 高速段発進判定部(判定手段)
140 解除切替部(解除切替手段)
150 走行時自動変速制御部
170 シフトダウン禁止部(禁止手段)

Claims (7)

  1. 車両の発進段として少なくとも低速段及び高速段を有し、前記車両の動力源に流体継手を介して接続されている自動変速機の制御装置であって、
    前記車両の発進時の発進段を少なくとも前記低速段又は前記高速段の何れかに選択的に設定可能な設定手段と、
    前記車両が停車したときに発進段が前記高速段に設定されていれば前記自動変速機を前記高速段にする変速機制御手段と、
    前記流体継手の作動油温を取得する油温取得手段と、
    前記車両が発進操作された際に、取得される前記作動油温が所定の上限温度に達すると、前記車両が前記高速段で発進不可能と判定する判定手段と、
    前記車両の停車時に、前記自動変速機が前記高速段になった状態で前記判定手段が前記車両を発進不可能と判定した場合には、発進段を前記高速段から前記低速段に切り替える解除切替手段と、を備える
    ことを特徴とする制御装置。
  2. 車両の発進段として少なくとも低速段及び高速段を有し、前記車両の動力源に流体継手を介して接続されている自動変速機の制御装置であって、
    前記車両の発進時の発進段を少なくとも前記低速段又は前記高速段の何れかに選択的に設定可能な設定手段と、
    前記車両が停車したときに発進段が前記高速段に設定されていれば前記自動変速機を前記高速段にする変速機制御手段と、
    前記車両が前記高速段で発進可能か否かを判定する判定手段と、
    前記車両の停車時に、前記自動変速機が前記高速段になった状態で前記判定手段が前記車両を発進不可能と判定した場合には、発進段を前記高速段から前記低速段に切り替える解除切替手段と、
    前記流体継手の入力回転数を取得する入力回転数取得手段と、
    前記流体継手の出力回転数を取得する出力回転数取得手段と、を備え、
    前記判定手段は、前記車両が発進操作された際に、該発進操作から所定時間が経過しても、取得される前記入力回転数と前記出力回転数とが一致しない場合に、前記車両を発進不可能と判定する
    ことを特徴とする制御装置。
  3. 前記車両が前記高速段で発進した後は、変速段が自動変速制御により前記低速段にシフトダウンすることを禁止する禁止手段をさらに備える
    請求項1又は2に記載の制御装置。
  4. 前記車両の水平方向に対する傾斜状態を取得する傾斜状態取得手段をさらに備え、
    前記判定手段は、取得される前記傾斜状態に基づいて前記車両が発進可能か否かを判定する
    請求項1から3のいずれか一項に記載の制御装置。
  5. 前記車両の車重を取得する車重取得手段をさらに備え、
    前記判定手段は、取得される前記傾斜状態及び前記車重に基づいて前記車両が発進可能か否かを判定する
    請求項に記載の制御装置。
  6. 車両の発進段として少なくとも低速段及び高速段を有し、前記車両の動力源に流体継手を介して接続されている自動変速機の制御方法であって、
    前記車両の発進時の発進段を少なくとも前記低速段又は前記高速段の何れかに設定するステップと
    前記車両が停車したときに発進段が前記高速段に設定されていれば前記自動変速機を前記高速段にするステップと
    前記流体継手の作動油温を取得するステップと、
    前記車両が発進操作された際に、取得される前記作動油温が所定の上限温度に達すると、前記車両が前記高速段で発進可能か否かを判定するステップと
    前記車両の停車時に、前記自動変速機が前記高速段になった状態で前記車両を発進不可能と判定した場合には、発進段を前記高速段から前記低速段に切り替えるステップと、
    を有することを特徴とする制御方法。
  7. 車両の発進段として少なくとも低速段及び高速段を有し、前記車両の動力源に流体継手を介して接続されている自動変速機の制御方法であって、
    前記車両の発進時の発進段を少なくとも前記低速段又は前記高速段の何れかに設定するステップと、
    前記車両が停車したときに発進段が前記高速段に設定されていれば前記自動変速機を前記高速段にするステップと、
    前記車両の停車時に、前記自動変速機が前記高速段になった状態で前記車両を発進不可能と判定した場合には、発進段を前記高速段から前記低速段に切り替えるステップと、
    前記流体継手の入力回転数を取得するステップと、
    前記流体継手の出力回転数を取得するステップと、
    前記車両が発進操作された際に、該発進操作から所定時間が経過しても、取得される前記入力回転数と前記出力回転数とが一致しない場合に、前記車両を発進不可能と判定するステップと、
    を有することを特徴とする制御方法。
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