JPH07127245A - コンクリート型枠形成用板体 - Google Patents

コンクリート型枠形成用板体

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JPH07127245A
JPH07127245A JP27247393A JP27247393A JPH07127245A JP H07127245 A JPH07127245 A JP H07127245A JP 27247393 A JP27247393 A JP 27247393A JP 27247393 A JP27247393 A JP 27247393A JP H07127245 A JPH07127245 A JP H07127245A
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JP
Japan
Prior art keywords
thermoplastic resin
fiber
board
reinforced thermoplastic
concrete
Prior art date
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Pending
Application number
JP27247393A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Nakagawa
進 中川
Masaaki Ohira
正昭 大平
Akira Shintani
彰 新谷
Toshiyuki Nakajima
敏行 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shoei Chemical Inc
Kiso Kogyo KK
Original Assignee
Shoei Chemical Inc
Kiso Kogyo KK
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Publication date
Application filed by Shoei Chemical Inc , Kiso Kogyo KK filed Critical Shoei Chemical Inc
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Publication of JPH07127245A publication Critical patent/JPH07127245A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】低コストで製造でき、物理的強度が高く、コン
クリート離型性が良好で、何回でも繰り返し使用するこ
とが可能な、コンクリート型枠形成用の板状材料を提供
する。 【構成】ガラス繊維によって強化された厚さ2.0mmの
ポリプロピレン系シート1(ガラス繊維含有率40%)
の表面を、フレーム処理して表面張力を50dyn/cmとし
てから、インスターボンドX−12991(二液系ウレ
タン系接着剤、松栄化学社品)によって、厚さ10mmの
木質板3(東洋プライウッド社品、5プライ針葉樹木質
板)と常温下で貼り合わせて、縦×横が1800mm×9
00mmの大きさのコンクリート型枠形成用板体を得た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土木工事、或は建築工
事に用いられるコンクリート形成用板体に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート型枠を形成するため
の板状材料(以下単に型枠用板材という)としては、物
理的強度に優れる木質板(例えば日本農林規格、農林水
産省告示第1515号等)が、好適に使用されている。
しかしながら木質板からなる型枠用板材は、コンクリー
ト離型性が悪いという欠点を有しているため、コンクリ
ートのハツリ作業が大変であるし、耐久性に乏しいの
で、5〜10回程度しか繰り返し使用することができな
かった。このため近年では、例えば特開平2−1178
24号、特開平2−8459号に記載されているよう
な、繊維強化プラスチックで形成された型枠用板材や、
実開平3−113015号、特開平4−16242号、
実開平4−42552号に記載されているような、発泡
プラスチック或はポリオレフィン系樹脂で形成された型
枠用板材が考案され、実用化の検討がなされている。ま
た、木質板の表面に塗料を塗布したり、フィルムを貼り
付けたりして、離型性、及び耐久性の向上を図る試みも
なされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、繊維強
化プラスチックからなる型枠用板材は、コンクリート離
型性には優れるものの、用途目的に叶った十分な強度を
得ようとすると、肉厚で重量が非常に大きいものになっ
てしまうし、極めて高価なものとなってしまうため、お
よそ汎用性のあるものではなかった。また、発泡プラス
チックやポリオレフィン系樹脂による型枠用板材は、運
搬作業性(取り扱い易さ)や、コンクリート離型性には
優れているものの、物理的強度は低く、使用中に損傷し
易いため、繰り返しの使用に耐え得るものではなかっ
た。一方、塗料を塗布したり、コンクリート離型性を有
するフィルムを貼り付けたりして、木質板を表面処理し
た型枠は、比較的低コストで製造でき、コンクリート離
型性にも優れているが、表面処理層が数百μm程度の薄
いものであるため、運搬中や、コンクリート打設中、殊
にバイブレートを与えるロッドとの接触等で、表面に傷
が付き易く、コンクリート離型性が阻害されてしまうの
で、やはり何回も繰り返し使用することはできなかっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる上記の
課題を解決し、低コストで製造でき、物理的強度が高
く、コンクリート離型性が良好で、何回でも繰り返し使
用することが可能な型枠用板材を提供するものであっ
て、その構成は、木質板の少なくとも片側の表面に、繊
維強化熱可塑性樹脂によって形成されたシートを貼り合
わせてなることにあり、また、前記繊維強化熱可塑性樹
脂のマトリックス成分をポリオレフィンとしたことにあ
る。
【0005】本発明に用いる繊維強化熱可塑性樹脂と
は、例えばガラス繊維、ロックファイバー、炭素繊維、
アルミナ繊維、ポリアミド繊維、ポリイミド繊維等の公
知の強化繊維を添加して、諸物理特性を高めた熱可塑性
樹脂のことである。強化繊維は、フィラメント状、スト
ランド状の何れを添加しても構わないが、長繊維状のも
のであると、耐久性が向上するので好ましい。また、マ
トリックス成分である熱可塑性樹脂としては、例えばエ
チレン、プロピレン、塩化ビニル等のモノマーの一種若
しくは二種以上を重合して得られる公知の熱可塑性樹脂
を用いることができ、Cn2nで示されるオレフィン系
モノマーを重合して得られるポリオレフィン系の樹脂を
用いることが好ましい。
【0006】更に、繊維強化熱可塑性樹脂には、必要に
応じて酸化チタン、カーボンブラック等の着色顔料、炭
酸カルシウム、クレー、タルク等の体質顔料、酸化防止
剤、紫外線吸収剤等の公知の安定剤を添加することがで
きる。
【0007】尚、繊維強化熱可塑性樹脂によって形成さ
れるシートの厚さは、0.5〜5.0mmであることが好
ましい。0.5mm以下であると、十分な表面硬度が得ら
れにくく、逆に、5.0mm以上であると、作業現場にお
ける丸刃鋸等による切削性が低下してしまう。
【0008】一方、本発明において用いられる木質板と
しては、いわゆるベニヤ合板、針葉樹系木質板、MD
F、パーチクルボード、OSBボード等の木質系ボー
ド、及びそれらの二つ以上を貼り合わせて得られる複合
木質系ボードを挙げることができる。これらの木質系ボ
ードには、例えば軽量化の目的で発泡スチレンシート、
発泡プロピレンシート等の発泡シートを貼り合わせた
り、更なる強度向上の目的で不織布、金網等の強化物を
貼り合わせたりすることもできる。木質板の厚さは、5
〜25mmであることが好ましい。5mm以下であると複合
型枠として十分な剛性が得られないし、反対に、25mm
以上であると重量増により運搬等の取り扱いが不便にな
るので好ましくない。
【0009】繊維強化熱可塑性樹脂製シートを木質板に
接着するための接着剤は、両者を強固に貼り合わせるこ
とのできるものであれば特に制約されない。このような
ものとしては、例えばポリオレフィン系ホットメルト接
着剤、二液若しくは一液タイプのウレタン系接着剤、エ
ポキシ系接着剤等を挙げることができる。繊維強化熱可
塑性樹脂製シートと木質板の接着に際しては、予め繊維
強化熱可塑性樹脂製シートの接着面の表面を、コロナ放
電処理、フレーム処理等、公知の表面処理方法によって
表面張力45dyn/cm以上の状態にしておけば、接着強度
を高めることができるので好ましいし、更に表面処理直
後にウレタン系、若しくはエポキシ系のプライマーを塗
布しておけば、接着強度を一層向上させることができる
ので、特に好ましい。
【0010】
【作用】木質板に繊維強化熱可塑性樹脂製シートが強固
に貼着された構造に形成するため、木質板部分によって
高い物理的強度が発現され、また繊維強化熱可塑性樹脂
製シート部分によって良好なコンクリート離型性が発現
される。更に、繊維強化熱可塑性樹脂製シート部分は表
面硬度が高く、その上適度な厚みを有しているため、表
面が容易に傷つかず木材面を露呈させないので、良好な
コンクリート離型性を維持できる。従って、コンクリー
ト型枠形成用板体は何回でも繰り返し使用することがで
きる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面に
基づいて説明する。繊維強化熱可塑性樹脂製シートとし
て、ガラス繊維によって強化された厚さ2.0mmのポリ
プロピレン系シート(ガラス繊維含有率40%)を用
い、そのシートの接着面の表面をフレーム処理して、表
面張力を50dyn/cmとしてから、インスターボンドX−
12991(二液系ウレタン系接着剤、松栄化学社品)
によって、厚さ10mmの木質板(東洋プライウッド社
品、5プライ針葉樹木質板)と常温下で貼り合わせて、
縦×横が1800mm×900mmの大きさのコンクリート
型枠形成用板体を得た。得られた板体を図1に示す。ま
た、板体の部分断面拡大図を図2に示す。得られた板体
は、同体積の木質板のみの型枠用板材と略等しい重量で
あり、また物理的強度も良好であった。この板体を用い
て型枠を形成し、コンクリート打設に用いた結果、優れ
たコンクリート離型性を示し、50回繰り返し使用する
ことが可能であり、50回繰り返し使用後もなお、表面
に若干の擦傷が認められるものの、コンクリートの付着
は見られず、更なる繰り返し使用が可能な状態であっ
た。
【0012】尚、本発明のコンクリート型枠形成用板体
は、繊維強化熱可塑性樹脂製シートを、上記のように片
面のみに貼着したものに限定されず、表裏両面に貼着し
て形成することもできる。
【0013】
【発明の効果】本発明のコンクリート型枠形成用板体
は、物理的強度が高く、コンクリート離型性が良好で、
更に表面硬度に優れている。従って本発明によれば、繰
り返し使用可能な回数を、従来に比べて、大幅に向上さ
せることができる。特に近年は森林保護の傾向が強く、
良質な木材の入手が困難になっているので、繰り返し使
用のメリットは大きい。また、木質板の一部を熱可塑性
樹脂で代替えできるため、木材資源の保護に寄与するこ
ともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンクリート型枠形成用板体を示す部
分斜視図である。
【図2】本発明のコンクリート型枠形成用板体の部分拡
大断面図である。
【符号の説明】
1・・繊維強化熱可塑性樹脂製シート、2・・接着剤、
3・・木質板。
フロントページの続き (72)発明者 新谷 彰 名古屋市熱田区六野一丁目3番地18号 松 栄化学工業株式会社内 (72)発明者 中島 敏行 名古屋市中区栄一丁目7番23号 木曽興業 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木質板の少なくとも片側の表面に、繊維強
    化熱可塑性樹脂によって形成されたシートを貼り合わせ
    てなることを特徴とするコンクリート型枠形成用板体。
  2. 【請求項2】前記繊維強化熱可塑性樹脂のマトリックス
    成分がポリオレフィンであるコンクリート型枠形成用板
    体。
JP27247393A 1993-10-29 1993-10-29 コンクリート型枠形成用板体 Pending JPH07127245A (ja)

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JP27247393A JPH07127245A (ja) 1993-10-29 1993-10-29 コンクリート型枠形成用板体

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100249074B1 (ko) * 1997-05-16 2000-03-15 유성종 콘크리트 형틀합판의 제조방법
KR20020093676A (ko) * 2002-10-15 2002-12-16 서우석 거푸집 판넬 표면 코팅용 조성물과 코팅층 형성 방법
KR100537761B1 (ko) * 2002-10-25 2005-12-19 김수웅 거푸집용 코팅합판의 제조방법
KR100796568B1 (ko) * 2006-10-10 2008-01-21 김수웅 거푸집용 코팅합판의 제조방법
CN104947929A (zh) * 2015-03-19 2015-09-30 蔡舒廷 复合材料轻质模板

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