JP3839601B2 - コンクリート型枠用樹脂合板及び型枠 - Google Patents

コンクリート型枠用樹脂合板及び型枠 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、土木工事の現場で使用されるコンクリート型枠、工場内で製造されるコンクリート製製品の型枠等に使用され、軽量で剛性と耐衝撃性に優れ、型枠組建て時、合板への釘打ち、鋸引き等の加工性が、天然木材よりなる合板を用いた場合と同等以上であり、且つ、コンクリート打設後のコンクリートの表面平滑性に優れ、繰り返し使用回数が高く、リサイクル性に優れるコンクリート型枠用合板及び型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、コンクリート堰板等のコンクリート型枠には、インドネシア、マレーシア等から輸入された合板が安価であり、加工性も優れており広く使用されてきた。しかし、近年、乱伐により森林資源の枯渇、環境破壊が問題視されている。大規模な森林資源の減少は、大気中の二酸化炭素の消費能力を低下させ、地球温暖化を促進させてしまう恐れもあり、森林資源を保護するために木材合板の代替え品が求められている。一方、木材合板は、コンクリート型枠用の様な多湿な環境下では、徐徐に腐敗し、コンクリート型枠として最低限必要な剛性、耐衝撃性を低下させる。そのため、通常の型枠として使用する場合、表面を塗装しても4〜5回程度の繰り返し使用回数であった。特に、海底、河川の地中深くの工事等では、2回以上の使用は難しかった。また、木材合板の表面は、多孔質であり、コンクリート打設面は、通常、ざらざらし、大気に接する表面積が多いため、コンクリート打設時に、気泡の巻き込みがしばしば生じ、型枠を取り除いた後に、気泡痕が見られた。また、表面積が大きいコンクリート面となるため、大気中の二酸化炭素と反応して劣化する速度が速いという問題点もあった。この様なコンクリート中の気泡の発生や、長期間にわたる二酸化炭素との反応は、コンクリート製建造物の耐久年数を短くさせる。更に、コンクリート型枠等の土木廃材は、再利用が難しいため、消却、埋め立て等により廃棄処分されている。
【0003】
代替え材として、鋼鉄、アルミニウム等の金属型枠が提案され、使用されている。金属型枠は、剛性、耐衝撃性、繰り返し使用回数、リサイクル性は非常に優れるが、重く、土木・建築現場では、クレーンでの型枠組み立てが必須であり、足場の悪い山間部、地下、ビルの谷間等の工事現場では、制約を受けた。
【0004】
現行の木材合板品を目的に応じ各々加工を施し、製品或いは構造物として用いる際、持ち運び、切断、釘打ち、接着、施工等の作業は人手に頼っている。そのため、代替え材は出来るだけ軽く、作業性の良いものが求められ、材質として木材チップ、パルプ、繊維、その他の各種廃材より、軽量で加工性に優れる合成樹脂を用い、形状を工夫して機能を持たせる方が有利である。このため、合成樹脂を用いた代替え合板が提案されて来ているが、中でもコンクリート堰板を代表とする代替合板が種々提案され一部実用化されてきている。
【0005】
例えば、特開平8−100523号公報に見られるように、発泡スチロール板を他の熱可塑性樹脂板で挟み込み、サンドイッチ成形で一体化させたものが提案されている。また、実開平7−251441号公報には、熱可塑性樹脂発泡体の周囲をガラス繊維入り熱可塑性樹脂シートで覆うように一体化させたもが提案されている。更に、特開平8−93217号公報に見られるように、硬質ウレタン発泡体をガラス繊維入りポリプロピレン樹脂シートで挟み込み、サンドイッチ形状で一体化させたもや、特開平8−207190号公報、特開平7−108582号公報等に提案されているような、上下板面間に渡る補強リブを有する熱可塑性樹脂中空押出パネル、この中空部分に発泡体を充填させたものもある。
ここで、パネルとは合板の代替えとして用いる際の施工面が平板形状で有ることをいい、リブとは面或いは板の裏側に一体で設けられる補強用の肋骨構造体をいう。
【0006】
これら合成樹脂製代替合板は、軽量で剛性を有することから、目的に応じた実用には供試できるものの、一般的なコンクリート型枠に求められる総ての要求性能を満足するものではなかった。例えば、特開平8−100523号公報の中で推賞されている、密度が1〜10kg/mの高発泡倍率のものは軽量ではあるが、実際の工事現場でさん木を釘で打ちつけコンクリート型枠として使用すると、発泡倍率が高いため、釘が緩み、コンクリートの圧力で打設面の平滑性を低下させる場合があった。また、さん木を取り外す場合、ハンマーで板を叩くと板が割れてしまい、再使用できない場合がしばしば見られた。また、実開平7−251441号公報に示されているような、ガラス繊維入り熱可塑性樹脂シートを用いたものは、剛性に優れるものの、木材合板と同様に鋸で切断する場合、堅いガラス繊維を含むため、鋸の刃の傷みが急速に進む。また、自動釘打ち機のような高速度で釘を板に打つ場合、釘穴の周囲にクラックが入り破損する場合があった。更に、釘を打った場合、釘の頭の部分が、板に完全に打ち込めないため、コンクリート打設後、コンクリート面に釘の頭の痕跡が残ることがある。コンクリートが釘の頭に絡まり、コンクリート打設面から剥離すると、良好なコンクリート面が得られず、補修作業を必要とする事があった。また、ガラス繊維とコンクリート成分中のアルカリ成分が反応するため、繰り返し使用中に板の劣化が生じる。また、使用後リサイクルを試みる場合、粉砕後、再ペレット化するために押出機で押し出すと、異物除去のために設けられているスクリーンにガラス繊維が詰まり、押出再生は困難である。また、スクリーンを取り外して、ガラス繊維入り樹脂として再生を試みても、板の粉砕、押出の工程で、ガラス繊維の多くは破壊し、ガラス繊維入り複合樹脂の性能は著しく低下し、再利用は難しい。焼却廃棄する場合、低温燃焼の場合、燃えカスの微細なガラス繊維が周囲に飛散し、焼却作業者や周辺住民の肺等に進入し、健康を害する恐れがある。また、高温で燃焼するとガラスは焼却炉の中で溶融し、炉の底に蓄積し、ガラスを除去することが難しいため、焼却炉の寿命を急速に縮める。
【0007】
さらに、発泡体としては、ポリスチレン、ウレタン等が一般的であるが、使用後のリサイクル性を考慮すると、発泡層とソリッド層は同一の熱可塑性樹脂物であることが分離の必要がないので好ましい。しかし、ソリッド層がポリスチレンの場合は、耐衝撃性が低く、釘打ち時又は鋸で切断した場合或いはハンマーで強く叩いた場合等には、板の破損が生じる。特に最近、エアコン等を壁に取り付ける樹脂製板を壁に打ち付けるが、後に釘が錆びることがないようにガラス繊維入りの樹脂製釘を使用するが、この樹脂製釘は、従来の鉄釘に比べ、板の貫通性が悪い。特にさん木や木質板等の補強材を裏から支持しない状態で硬質樹脂板に樹脂釘を打つと、樹脂板が割れたり釘が折れたりして、作業性が悪い。
また、ウレタン発泡体の場合、熱硬化型が殆どであり、リサイクル性が低い。また、ソリッド層として他の熱可塑性樹脂板を接着した場合、該熱可塑性樹脂を回収してリサイクルする場合、ウレタン樹脂との分離工程が必要とされ、リサイクル性は低い。
【0008】
また、リサイクル性に優れたソリッド層と発泡層を有する合板としてEP−A−0101214には、AESソリッド層/ABSソリッド層/ABS発泡層/ABS層/AESソリッド層からなる樹脂合板が提案されている。各層は熱ラミネーションにより接着されている。AESとABS樹脂は、相容性に優れリサイクル時に分離せずともそのまま再ペレット化し,成形材料として利用できる。しかし、本発明者等が検討したところ、熱ラミネーションした合板は、高所から落とした場合の強度、裏からの支持なしの状態での樹脂性釘を用いた釘打ち強度が、土木建築工事現場で、従来の木材合板に比べ十分に使用に耐えうるものではなく、コンクリート型枠用の合板としては性能が劣る。
【0009】
一方、円筒状又は曲面を有するコンクリート建造物、例えば道路、鉄道の橋桁、トンネル等のコンクリート打設工事でも、コンクリート型枠としては木材合板を曲げて使用されていた。木材合板は剛性が非常に高く、無理に曲げようとすると折れてしまう。そのため、弧を有するコンクリート型枠を作るには、木材合板を蒸気で蒸し、柔らかくした後、特殊な機械を用い曲げ、曲率を維持するためのさん木を取り付けていた。そのため、工事現場での迅速な型枠製造や調整は殆ど困難であり、専用工場での製造に限られていた。また、木材を一旦蒸気で蒸すため、さん木を取り除いて、再度コンクリート型枠として使用することは殆ど不可能であり、廃棄する場合、その形状から非常に嵩張り、運搬等の効率が悪かった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、土木建築工事現場特有の乱雑で過酷な使用に耐えうる強度を有し、従来の木材合板と同等以上の軽量性、釘打ち性、鋸による切断性を備え、且つ、廃棄時にリサイクル可能なコンクリート型枠用合板及び型枠を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。即ち、本発明は樹脂製合板を用いたコンクリート型枠に関し、強度、剛性、軽量性、加工作業性等の目的を達成する物性、機能を有し、容易にリサイクル可能な、次の(1)〜(7)のコンクリート型枠用合板及び型枠を提供する。
【0012】
(1)ポリブタジエンゴム5〜15重量%を含むABS樹脂からなる厚さ0.5〜4.0mmのソリッド層の少なくとも片面をコロナ放電処理し、該コロナ放電処理した面に接着剤を塗布し、ABS樹脂からなる発泡倍率2〜5倍、厚さ0.5〜12.0mmの発泡層を接着した、両最外層がソリッド層であり、発泡層とソリッド層の合計が3層以上になる様に交互に積層したコンクリト型枠用樹脂合板。
(2)ブタジエンゴムの平均ゴム粒径が0.2〜10μmである(1)記載のコンクリート型枠用樹脂合板。
【0013】
(3)(1)又は(2)記載の樹脂合板に、金属、樹脂若しくは木材のさん木、又は木材合板を取り付けたコンクリート型枠。
(4)高さが24〜100mmの金属、樹脂又は木材のさん木を取り付け、樹脂合板が平らで有る(3)記載の平板型コンクリート型枠。
(5)樹脂合板を半径500mm以上の曲率に曲げ、曲率を維持するため、該合板の両端が接するL字型の板又はさん木で固定した、樹脂合板が湾曲した(3)記載のコンクリート型枠。
(6)発泡層の厚みが2〜12mmである(3)〜(5)のいずれかに記載のコンクリート型枠。
(7)樹脂合板の厚さが10.0〜15.0mmである、(3)〜(6)のいずれかに記載のコンクリート型枠。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明のコンクリート型枠用合板及び型枠は、その製造の強度、剛性、加工性、リサイクル性を持たせるために、合板の材料樹脂としてABS樹脂を用いる。
ソリッド層のABS樹脂としては、ポリブタジエン量が5〜15重量%、好ましくは7〜10重量%のものが剛性と耐衝撃性に優れる。ポリブタジエン量が5重量%未満の場合、耐衝撃性が劣り、コンクリート型枠の組み立て中又は使用中に、樹脂板の破損を生じ易い。15重量%以上では、剛性が不足し、さん木で補強しても打設時にコンクリートの圧力でさん木間の板が膨れ、平滑なコンクリート打設面が得られない。ポリブタジエンゴム粒子の平均粒径は、同じゴム量であれば、平均粒径が0.2〜10μmのものが耐衝撃性に優れる。この粒径より小さい平均ゴム粒径であっても、大きい平均ゴム粒径であっても耐衝撃性の向上は低い。ソリッド層の樹脂の一部として本発明の型枠用樹脂合板をを粉砕、再ペレット化したリサイクルペレットを添加しても良い。また、リサイクルによる色相の変化を抑えるために、顔料、分散剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の各種安定剤を添加しても良い。
【0015】
ソリッド層のシート化は、押出成形、射出成形等が可能であるが、製造コストと、剛性・耐衝撃性のバランスから押出成形が好ましい。通常のABS樹脂押出成形と同様の押出機、ダイス、引き取り装置が用いられ、押出条件も通常のABS押出成形条件と同じである。ソリッド層(ソリッドシート)の厚みは、0.5〜4mmであり、好ましくは、1.5〜2.5mmが、剛性と耐衝撃性のバランスに優れる。0.5mm以下のソリッドシートを用いると、さん木を打ち付けてもコンクリート型枠として使用するに十分な製品剛性は得られず、4mm以上の厚みのものは、従来の木材合板と比較して非常に重くなり取り扱い難い。シートの厚み精度は±25%未満が好ましく、これより厚み精度が悪いと、発泡層との接着のために接着剤を塗布した場合、接着剤の塗布量が不均一になり合板としての強度低下を生じる。
【0016】
発泡層のABS樹脂としては、ソリッド層と同一であることが、リサイクル後の樹脂組成も再生前と同一になり好ましい。しかし、通常のABS樹脂で有れば、ソリッド層と異なるゴム量、平均ゴム粒径であっても、リサイクル後の樹脂の性能を殆ど低下させることはない。また、ソリッド層と同様にリサイクルによる色相の変化を抑えるために顔料、分散剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の各種安定剤を添加しても良い。発泡層を製造する場合に使用する発泡剤としては、通常使用されているものが使用できる。発泡剤の種類としては、アゾジカルボアミド(ADCA)、アゾジイソブチロニトリル(AZDN)、ベンゼンスルホヒドラジド(BSH)、p−トルエンスルホニトリルセミカルバジド(TSSC)、N,N’−ジメチルN,N’−ジニトロソテレフタルアミド(DMDNTA)、トリヒドラジノトリアジド(THT)、アゾビスホルムアミド(ABFA)、p,p’−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド(OBSH)、クエン酸/重曹の混合物等が使用できるが、特にADCAが発泡剤重量当たりの発生ガス量が高く好ましい。また、発泡性を制御する目的で、金属石鹸、タルク、炭酸カルシウム、ステアリン酸等を添加しても良い。
【0017】
発泡層の製造方法としては、発泡剤を添加して押出成形、射出成形が可能であるが、高発泡倍率品が得られる押出成形が好ましい。通常のABS樹脂押出成形と同様の押出機、ダイス、引き取り装置が用いられ、押出条件も通常のABS押出成形条件と同じである。押出時のシリンダー温度、ダイス温度は、使用する発泡剤の分解温度に合わせ適宜設定されるが、ADCAを用いた場合、ダイス温度を200〜230℃に設定するのが好ましい。発泡シートの厚み精度は±25%未満が好ましく、これより厚み精度が悪いと、ソリッド層との接着のために接着剤を塗布した場合、接着剤の塗布量が不均一になり合板としての強度低下を生じる。
本発明で用いる発泡層の発泡倍率は、2〜5であり、5を越える発泡倍率では、高所から落とした場合や樹脂製釘を打つ場合に型枠が破損し易く、2倍未満の発泡倍率では木材合板に対して軽量性に劣る。発泡層(発泡シート)の厚みは、0.5〜12mmであり、0.5mm未満では、型枠として使用した場合、剛性と軽量性のバランスが劣り、15mmを越えたものを用い型枠の剛性を高めても効果は少ない。特に2〜12mmのシートを用いると軽量性と剛性のバランスに優れる。
【0018】
本発明では、本発明のコンクリート型枠用樹脂合板及び型枠が、土木建築工事現場特有の乱雑で過酷な使用に耐えうる強度を有するために、ソリッド層の少なくとも片面にコロナ放電処理を施し、接着剤を用いて発泡層とソリッド層を接着し、接着強度を高めた樹脂合板を得る。コロナ放電処理の周波数は、30〜50Vが好ましく、板の表面と放電線との距離は、1〜30mmが良好な接着強さを与える。
【0019】
ソリッドシートと発泡シートの接着方法としては、ソリッドシートのコロナ放電処理した側に接着剤を塗布し、発泡シートと接着する。コロナ放電処理し、接着剤を使用することによりソリッド層と発泡層は、熱ラミネーション等にくらべ強固に接着し、釘打ち時、特に裏からの支持無しで樹脂製釘を打つ場合、ソリッド層の割れ、高所から落とした時の破損が少なくなる。接着剤の種類としては、エポキシ系、尿素系、熱硬化ウレタン系、メラミン系、フェノール系等の熱硬化型接着剤、熱可塑性ウレタン系、合成ゴム系等のホットメルト系接着剤、メチレンクロライド、アセトン、トルエン等の溶剤系接着剤が使用できるが、人手で接着剤を塗布し、張り合わせる場合は、キュア時間の長さ、硬化温度等の接着作業性の良さからエポキシ系が好ましく、また、機械により自動化して多量の板を短時間で接着する場合は、ホットメルト系接着剤が好ましい。
【0020】
接着剤の平均厚みは、0.02〜0.5mmが好ましく、0.02mm未満では、十分な接着強さが得られず、0.5mmを越えては、リサイクル時の再ペレット化時に接着層が異物となり、押出機のスクリーンの目を早く詰まらせ、リサイクルに適しない。
本発明では、ソリッド層と発泡層の積層の順番は、ソリッド層が最外層になるように積層する。同一種のソリッドシート、発泡シートを4枚以上積層し、多くの厚みに対応することも可能である。
【0021】
本発明のコンクリート用型枠は、ソリッドシートと発泡シートを接着した本発明の樹脂合板に、さん木を取り付けたものである(図1及び図3又は図4)。平らなコンクリート型枠(図1)の場合、取り付けるさん木(11)の高さは24〜100mmである。本発明でいうさん木の高さとは、樹脂合板(10)に打ち付けた際、樹脂合板の面から垂直方向のさん木の高さである。24mm以下のさん木は、樹脂合板の剛性を十分に高めることができず、また、型枠を手で持って一枚づつ運搬する場合、指をさん木にかけるが、さん木が細いと掴みにくい。また、100mm以上のものは、型枠を不要に重くし好ましくない。
さん木は、金属、樹脂、木材であれば良いが、特に木材の場合、軽量で且つ剛性があり、樹脂合板にさん木を釘で打ち付けることが容易である。更に、さん木を取り除く場合、さん木が取り付けられている側から樹脂合板を、ハンマーで叩くことにより容易に外せる。分解された、樹脂合板とさん木は、再使用が可能である。また、施工するコンクリート打設面の寸法に応じて、施工現場でさん木付きのまま、または、さん木を打ち付けない状態で通常の鋸で切断することも可能である。
【0022】
本発明の型枠は、湾曲させても使用できる(図3又は図4)。この場合、曲率は、半径500mm以上であり、500mm未満は、樹脂合板が湾曲時又は型枠として使用時に折れる場合がある。本発明の樹脂合板は木材合板にくらべ容易に曲げることができる。半径3000mm以上の曲率であれば、本発明の樹脂合板をそのまま、樹脂合板が接するL字型の板又はさん木(21又は31)で固定して型枠を製造できる。半径500mm以上3000mm未満の場合は、本発明の樹脂合板を熱プレス等により、予め曲げることが好ましい。そして、その曲率を維持するために、樹脂合板が接するL字型の板又はさん木(21又は31)で固定して型枠を製造できる。この場合の曲率は、目的の曲率に対して±20%の範囲であれば、さん木で固定する時に調整可能である。
【0023】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
なお、合板及び型枠の曲げ弾性勾配は、長さ600mm、幅400mmの板、及びその全周に40mm×40mmの木をさん木として釘で取り付け型枠とし、支点間距離400mm、クロスヘッド速度10mm/minで測定し、荷重−たわみ曲線のたわみ量1mmの時の荷重として求めた。
鋸引き性は、幅600mmの合板を木工用電動鋸で幅方向に切断し、5回に一回の割合で40mm×40mmの木を切断し、木の切れ味が低下するまで切断した板の回数とした。また、切断時に板の破損が生じた場合は、その割合を切断時の板の破壊率とした。
【0024】
釘打ち性は、裏支持有りの場合、裏に40mm×40mmの木をしき、鉄釘を用い100本打ち、合板の表面にクラック等が入った割合とし、裏支持無しでは、合板を片持ちし、片持ち点から200mmの所にガラス繊維入りポリカーボネート製樹脂釘を打ち、板の表面にクラック等が入った割合とした。
実用試験用の型枠は、600mm×1800mmの合板に、40mm×40mmの木をさん木として、全周と短い方向の端から、200mmの所に長手方向全体に達する長さに釘で打ち付け型枠を製造した。
破壊までの繰り返し落下回数は、型枠を高さ5mの所から平坦なコンクリート面に対して板面を垂直に繰り返し落とし、破壊状態を観察し、合板の層間が剥離し破損するまでの回数とした。
【0025】
打設試験は図5に記載の治具を用い、コンクリート型枠として上記型枠を用い、厚みが100mmのコンクリート壁が得られる様にスペーサー用鉄棒を調節し、コンクリートを型枠内に満たし、2日後型枠を取り除き、さん木間中央部のコンクリート圧力で最も厚くなる部分と、さん木があった部分の最も薄くなる部分のコンクリート壁の厚み差を測定し、コンクリートの最大最小厚み差とした。
繰り返し光沢は、上記と同様の型枠の上に、400mm×400mm、高さ500mmの正方形の分解可能な鉄製筒を置き、一回当たり10kgのコンクリートを筒の上から入れ1日後、鉄筒とコンクリートを除き毎回、型枠の板表面と接していたコンクリート面の光沢を測定した。
リサイクル性は、打設試験に使用した型枠から、さん木を取り除いた後、軽く水洗いし、鋸で大まかに切断した後、粉砕機を用い10mm程度の粉砕片とした後、50メッシュスクリーン付き、口径35mm二軸押出機を通し、押出し、スクリーンを焼き、残った無機物を異物量とした。また、粉砕時、押出時の問題点を観察した。
【0026】
実施例1
ソリッド層として、サンタックスGT−10(三井化学(株)製、ABS樹脂、ポリブタジエンゴム8重量%、平均ゴム粒径5μm)を用い、口径100mm単軸押出機に、リップ幅1400mmのマニホールドTダイを取り付け、シリンダー温度を180〜230℃、ダイス温度を230℃に設定し、幅1400mm、全長1900mm、厚み2mmのシートを押出した。押出シートは、連続して高周波コロナ放電処理(春日電気製、周波数35Hz、出力3kW、シートまでの距離5mm)を片面に施した。発泡層として同一のABS樹脂に、発泡剤として、ADCAを50%含むマスターバッチ(キャリア樹脂、ABS樹脂)を10%添加し、同様の押出機に発泡用ダイスを用い、シリンダー温度180〜230℃、ダイス温度240℃で押出し、幅1400mm、全長1900mm、発泡倍率3、厚み8mmの発泡シートを得た。
得られた2枚のソリッドシートのコロナ放電処理面にエポキシ系接着剤として、ストラクトボンド1202F(三井化学(株)製)を塗布し、発泡シートを挟んで25〜30℃の室温下で15時間保った。接着剤層の厚みは0.05mmであった。硬化後、600mm×1800mmに裁断しコンクリート型枠用の樹脂合板を得、型枠を製造し、各種評価を行った。結果を表−1(表1)に示す。
【0027】
実施例2
ソリッドシートの厚みを1.5mm、発泡シートの厚みを9mmとした以外は、実施例1と同様にして型枠用の樹脂合板(接着剤層の厚み、0.045mm)を得、型枠を製造し、各種評価を行った。結果を表−1(表1)に示す。
【0028】
比較例1
市販の塗装合板(厚み12mm、表面はウレタン塗装)を用いた以外は、実施例1と同様に型枠を製造し、各種評価を行った。結果を表−1(表1)に示す。合板そのものの曲げ弾性勾配は、実施例1より大きいが、さん木を取り付けて型枠とすると曲げ勾配はほぼ同等であった。また、実施例1より合板の重量は重かった。繰り返し使用時のコンクリートの光沢は、表面が塗装してあるため、一回目は光沢が高いがその後、実施例1にくらべ、急速に低下した。また、10回以上の使用では、表面の木材が破損しコンクリート面に外観剥離が生じた。リサイクル性試験は、木材であるため実施不能であった。
【0029】
比較例2
ソリッド層、発泡層の原料として、トーポレックス555−57U(三井化学(株)製、ポリスチレン(PS))を用いた以外は、実施例1と同じ厚み、発泡倍率のシートを得(接着剤層の厚み、0.048mm)、型枠を製造し、各種評価を行った。結果を表−1(表1)に示す。
合板そのものの曲げ弾性勾配は、実施例1と変わらないが、破壊までの落下回数、鋸の切れ味低下、鋸引き時の破損率、釘打ち性が実施例1より劣った。また、鋸による切断の際に、表層のソリッド層が割れるため、鋸の切れ味の低下も生じた。型枠を製造中の釘を打つ際にクラックが入るため、さん木が十分に固定できず、測定中に板のクラック部分の割れが進行し、型枠の曲げ弾性勾配は低い数値となった。同様に、コンクリート打設時、釘周囲のクラック部分にコンクリートが入り込み、コンクリート壁の剥離を生じた。このため、リサイクル押出時の異物量も、実施例1にくらべ多かった。
【0030】
比較例3
実施例1で用いたABS樹脂製発泡層に代えて、比較例2で用いたポリスチレン(PS)製発泡層を用いた以外は(接着剤層の厚み、0.046mm)、実施例1と同様にして型枠を製造し、各種評価を行った。結果を表−1(表1)に示す。実施例1にくらべ、鋸引き時の破損率、釘打ち性が劣った。また、型枠の曲げ弾性勾配も低かった。
【0031】
【表1】
Figure 0003839601
【0032】
比較例4
実施例1で用いたソリッド層のABS樹脂に代えて、ガラス繊維30%入りポリプロピレンSEB−300((株)グランドポリマー製、30%GF−PP)を用いた以外は(接着剤層の厚み、0.07mm)、実施例1と同様にして樹脂合板を得、型枠を製造し、各種評価を行った。結果を表−2(表2)に示す。
実施例1と比較して、高所よりの破壊までの落下回数、鋸の切れ味低下、鋸引き時の破損率、釘打ち性が劣った。型枠を製造中に釘を打つ際にクラックが入るため、さん木が十分に固定できず、測定中に板のクラック部分の割れが進行し、また、型枠の曲げ弾性勾配は、合板の曲げ剛性勾配から比較すると低い値となった。同様に、コンクリート打設時、釘周囲のクラック部分にコンクリートが入り込みコンクリートの剥離を生じた。繰り返し使用時のコンクリート面の光沢は、最初から低く、5回以上では、多量のコンクリートが型枠側に付着し、平滑なコンクリート面が得られなかった。リサイクル性においても、含有するガラス繊維のため、粉砕時に破片の飛び散りを生じ、再ペレット化時には、スクリーンにガラス繊維が詰まり、連続運転は困難であった。
【0033】
比較例5
発泡層として、土木資材用高発泡ポリスチレン(発泡倍率、83.3倍)を用いた以外は(接着剤層の厚み、0.07mm)、実施例1と同様にして型枠を製造し、各種評価を行った。結果を表−2(表2)に示す。
実施例1と比較して、合板の重量は軽いが、破壊までの落下回数が低下しており、裏支持無しで釘を打つ場合、打ち込み側と反対側のソリッド層と発泡層の剥離が生じた。コンクリート打設試験では、さん木間の部分がコンクリートの圧力でへこみ、できたコンクリートの最大最小厚み差は大きかった。リサイクル性においても、発泡層の密度が低いため、粉砕時に発泡層の破片の飛び散りを生じ、再ペレット化時には、ホッパー口でのブリッジを生じ、連続運転は困難であった。
【0034】
比較例6
ソリッド層として、コロナ放電処理を行わない以外は実施例1と同様にして樹脂合板を得、型枠を製造し、各種評価を行った。結果を表−2(表2)に示す。実施例1と比較して、破壊までの落下回数、裏支持無しの場合の破損率が低かった。
【0035】
比較例7
リップ幅が700mmのフィードブロック式3層ダイスの中間層に60mm単軸押出機、外層用に2台の口径40mm単軸押出機を取り付け、60mm押出機のシリンダー温度を180〜240℃、40mm単軸押出機のシリンダー温度を180〜240℃、ダイス温度240℃とし、40mm押出機に、実施例1の発泡層の製造に用いたABS樹脂と発泡剤マスターバッチを供給し、40mm押出機に、実施例1のソリッド層の製造に用いたABS樹脂を供給し発泡多層シートを得た。ソリッド層/発泡層/ソリッド層の厚みはそれぞれ、1.8mm/8.3mm/1.9mmで、中間層の発泡倍率は、2.6倍であった。押出後600mm×1800mmに裁断し、実施例1と同様に型枠を製造し。各種評価を行った。結果を表−2(表2)に示す。
実施例1と比較して、破壊までの落下回数、裏支持無しの場合の破損率が低かった。
【0036】
【表2】
Figure 0003839601
【0037】
実施例3
ソリッド層の厚みを2.2mmとした以外は、実施例1と同様にして樹脂合板(接着剤の厚み、0.05mm)を得、型枠を製造し、各種評価を行った。結果を表−3(表3)に示す。
【0038】
実施例4
発泡層の発泡倍率を4倍とした以外は、実施例3と同様にして樹脂合板(接着剤の厚み、0.04mm)を得、型枠を製造し、各種評価を行った。結果を表−3(表3)に示す。
【0039】
実施例5
発泡シートの発泡倍率を2.5倍、ソリッド層の厚みを2.2mmとした以外は、実施例1と同様にして樹脂合板(接着剤の厚み、0.05mm)を得、型枠を製造し、各種評価を行った。結果を表−3(表3)に示す。
【0040】
比較例8
ソリッド層の樹脂として、実施例1のABS樹脂30部、ライタック−A100PC(三井化学(株)製、AS樹脂)70部をブレンドして使用し、平均ゴム粒径は、そのままで、ポリブタジエンゴム量を2.4重量%とした以外は、実施例3と同様にして樹脂合板を得(接着剤の厚み、0.05mm)、型枠を製造し、各種評価を行った。結果を表−3(表3)に示す。
合板そのものの曲げ弾性勾配は、実施例3と変わらないが、破壊までの落下回数、鋸の切れ味低下、鋸引き時の破損率、釘打ち性が実施例3より劣った。型枠を製造中に釘を打つ際にクラックが入るため、さん木が十分に固定できず、測定中に板のクラック部分の割れが進行し、型枠の曲げ弾性勾配は、低い数値となった。同様に、コンクリート打設時、釘周囲のクラック部分にコンクリートが入り込みコンクリートの剥離を生じた。
【0041】
比較例9
ソリッド層の樹脂として実施例1のABS樹脂50重量部、高ポリブタジエンゴムABS S3712(住友化学(株)製、ポリブタジエン50重量%、平均ゴム粒径、20μm)50重量部をブレンドして使用し、ポリブタジエンゴム量を29重量%とした以外は、実施例3と同様にして樹脂合板を得(接着剤の厚み、0.05mm)、型枠を製造し、各種評価を行った。結果を表−3(表3)に示す。
合板そのものの曲げ弾性勾配は、実施例3に比べて低く、型枠とした場合も低かった。コンクリート打設試験では、さん木間の部分がコンクリートの圧力でへこみ、できたコンクリートの最大最小厚み差は大きかった。
【0042】
【表3】
Figure 0003839601
【0043】
実施例5
実施例1で得られた樹脂合板を用い、曲率半径2000mmで長手方向に湾曲させて、プレス面の寸法が800mm×2000mmの熱プレスできる木型を自作し、樹脂板を100℃で30分間熱プレスし、湾曲した樹脂合板を得た。この湾曲樹脂合板に100mm×100mmのさん木を使って、図3、4に記載の雌、雄型湾曲型枠(曲率半径2000mm)を製造した。図5に記載のコンクリート打設試験装置を用い、コンクリート厚み100mmに図5の42の角材を取り替え打設実験を行った。結果を表−4(表4)に示す。また、打設試験後、全てのさん木を取り外し、再度組み立てたが、問題なく元の曲率半径通りに復元出来た。
【0044】
比較例10
比較例1で用いた塗装した木材合板を実施例5と同様の条件で熱プレスした。30分後取り出したが、直ぐに曲率が大きくなり、曲率半径2000mmの湾曲した合板は製造できなかった。結果を表−4(表4)に示す。
【0045】
比較例11
木型の短い方向の寸法を400mm×2000mmとした木型を作成し、プレス時に合板の両端の耳が100mmでるようにし、曲げる木材合板は、1昼夜水に浸け、比較例10と同様に塗装木材合板を熱プレスし、ブレスしたままの状態で木型からはみだした耳をさん木で固定し、曲率半径2000mmの雌、雄型の湾曲した樹脂合板を製造し、実施例5と同様に打設試験を行った。また、打設試験後、全てのさん木を取り外し、再度組み立てを試みたが、元の曲率半径通りに曲げようとすると板が折れてしまった。結果を表−4(表4)に示す。
【0046】
【表4】
Figure 0003839601
【0047】
【発明の効果】
本発明のコンクリート型枠用合板及び型枠は、中間層にABS樹脂発泡層を用い、それを耐衝撃性と剛性に優れるABS樹脂のソリッド層で積層した樹脂合板に、さん木を打ち付けていることから、耐衝撃性と剛性に優れ、軽量で運搬が容易で有り、型枠製造時や工事現場での加工時に、鋸による切断性と釘打ち性がよく、特に裏支持無しの状態で高速で樹脂性釘を打つ場合に木材合板と同等の加工性を有す。
又、材質が同一熱可塑性樹脂で統一されていることからリサイクル性を有し、合板としての繰り返し使用後、再度原料として用いることができる。このことから、従来の木材合板で問題となっていた木材の大量伐採による森林破壊を防ぐことにも役立ち、環境保護にも寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の平板型コンクリート型枠の一実施態様の斜視図である。
【図2】図1の型枠のA部の部分拡大図である。
【図3】本発明の雌型湾曲型コンクリート型枠の一実施態様の側面図である。
【図4】本発明の雄型湾曲型コンクリート型枠の一実施態様の側面図である。
【図5】実施例の打設試験に用いた治具の模式図である。
【符号の説明】
1 平板型コンクリート型枠
10 コンクリート型枠用樹脂合板
100 ソリッド層
101 発泡層
11 さん木
2 雌型湾曲型コンクリート型枠
20 コンクリート型枠用樹脂合板
21 さん木
3 雄型湾曲型コンクリート型枠
30 コンクリート型枠用樹脂合板
31 さん木
40 スペーサー用鉄棒
5 コンクリート
60 木質合板
61 固定釘
62 鉄パイプ
7 コンクリート床

Claims (7)

  1. ポリブタジエンゴム5〜15重量%を含むABS樹脂からなる厚さ0.5〜4.0mmのソリッド層の少なくとも片面をコロナ放電処理し、該コロナ放電処理した面に接着剤を塗布し、ABS樹脂からなる発泡倍率2〜5倍、厚さ0.5〜12.0mmの発泡層を接着した、両最外層がソリッド層であり、発泡層とソリッド層の合計が3層以上になる様に交互に積層したコンクリト型枠用樹脂合板。
  2. ブタジエンゴムの平均ゴム粒径が0.2〜10μmである請求項1記載のコンクリート型枠用樹脂合板。
  3. 請求項1又は2記載の樹脂合板に、金属、樹脂若しくは木材のさん木、又は木材合板を取り付けたコンクリート型枠。
  4. 高さが24〜100mmの金属、樹脂又は木材のさん木を取り付け、樹脂合板が平らで有る請求項3記載のコンクリート型枠。
  5. 樹脂合板を半径500mm以上の曲率に曲げ、曲率を維持するため、該合板の両端が接するL字型の板又はさん木で固定した、樹脂合板が湾曲した請求項3記載のコンクリート型枠。
  6. 発泡層の厚みが2〜12mmである、請求項3〜5のいずれかに記載のコンクリート型枠。
  7. 樹脂合板の厚さが10.0〜15.0mmである、請求項3〜6のいずれかに記載のコンクリート型枠。
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