JPH07126579A - 接着用シリコーン系部材およびその接着方法 - Google Patents

接着用シリコーン系部材およびその接着方法

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JPH07126579A
JPH07126579A JP6211891A JP21189194A JPH07126579A JP H07126579 A JPH07126579 A JP H07126579A JP 6211891 A JP6211891 A JP 6211891A JP 21189194 A JP21189194 A JP 21189194A JP H07126579 A JPH07126579 A JP H07126579A
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silicone
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JP6211891A
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English (en)
Inventor
Kazunori Enomura
一範 榎村
Masato Takatori
正人 高取
Haruki Takahashi
治樹 高橋
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Tigers Polymer Corp
Original Assignee
Tigers Polymer Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 短時間内に高い接着強度を発現させ、高温下
であってもシリコーン系部材を被着体に長期に亘り強固
に接着する。 【構成】 ガスケットなどのシリコーン系部材1のうち
プライマー2で処理されている処理面に、片面粘着シー
ト又はテープ3の粘着剤層4を積層し、接着用シリコー
ン系部材を得る。シリコーン系部材はシリコーンゴム又
はシリコーン系発泡体で構成できる。片面粘着シート又
はテープ3は、非粘着面側に不織布などの基材層5を備
えている。この基材層5を利用して、接着剤6により、
シリコーン系部材1と被着体7とを強固に接着させる。
片面粘着シート又はテープ3に代えて、両面粘着シート
又はテープを用い、外面側の粘着剤を利用して、シリコ
ーン系部材と被着体とを接着させてもよい。また、接着
用シリコーン系部材は、シリコーン系部材1のうち、粗
面を有する非接着面がプライマー処理されたものであっ
てもよく、このようなシリコーン系部材は、接着剤6又
は粘着剤により、被着体7と強固に接着できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリートなどの壁
体のガスケットなどとして有用な接着用シリコーン系部
材およびそれを用いた接着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコーンゴムで構成されたシリコーン
系部材は、撥水性、耐薬品性、耐熱性、耐寒性、弾性な
どに優れる。そのため、シリコーン系部材は、コンクリ
ートなどの壁体の耐熱封止用ガスケットなどに広く利用
されている。しかし、シリコーン系部材は、表面張力が
小さく、濡れ性に劣る。
【0003】一方、シリコーン系部材との粘着性に優れ
る材料として、シリコーン系粘着剤が知られている。例
えば、特開平4−86256号公報には、シリコーンゴ
ムの一面又は両面に、シリコーンゴム系粘着剤層を形成
したシリコーンゴム緩衝材が開示されている。しかし、
シリコーン系粘着剤は、粘着力が極めて大きいので、粘
着に際しては、前記シリコーンゴムの非接着面(反対
面)に粘着剤が付着するのを防止するため、シリコーン
系部材の反対面を被覆して保護する必要があり、作業性
が低下する。
【0004】また、被接着面に粘着剤層や両面粘着テー
プを積層したシリコーン系部材も知られている。また、
実公平4−23639号公報には、シリコーンゴム基材
の表面に、シリコーン系粘着剤層、両面粘着シート又は
テープ、および保護層を順次積層した粘着性シリコーン
ゴム部材が開示されている。このシリコーン系部材は、
保護層を剥離し、粘着シート又はテープの粘着剤層を利
用して、シリコーン系部材を被着体に接着させることが
できる。
【0005】しかし、シリコーン系部材を粘着剤層によ
り被着体に接着させても、強固に接着させることが困難
である。また、粘着剤は、温度が高くなるにつれて、粘
着力が低下する特性があるので、被着体からシリコーン
ゴム部材が剥離する虞が高い。特に高温下では粘着力が
極端に低下するので、シリコーンゴム部材を被着体に強
固に接着させることが困難であるとともに、用途が制限
される。
【0006】シリコーンゴム部材との接着性に優れる材
料として、常温加硫型(RTV)シリコーンが知られて
いる。しかし、RTVシリコーンは硬化および接着強度
の発現に約2時間程度の長時間を要し、作業性が低下す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、シリコーン系部材を被着体に強固に接着できる接着
用シリコーン系部材およびそれを用いた接着方法を提供
することにある。
【0008】本発明の他の目的は、短時間内に高い接着
強度が発現し、高温下であってもシリコーン系部材を被
着体に長期に亘り強固に接着できる接着用シリコーン系
部材およびそれを用いた接着方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため鋭意検討の結果、シリコーン系部材をプ
ライマーで処理すると、粘着シート又はテープの粘着剤
(感圧接着剤)との接着力が顕著に向上すること、前記
粘着シートやテープの粘着剤を利用して被着体に接着す
ると、高い接着強度が早期に発現すること、さらに前記
粘着シートやテープとして片面粘着シート又はテープを
用い、非粘着面(基材層)を利用して、慣用の接着剤に
より被着体に強固に接着できることを見いだした。ま
た、プライマー処理に先立ち、粗面加工を行うと、接着
剤又は粘着剤との接着力が著しく向上し、慣用の接着剤
を用いて被着体に強固に接着できることを見いだした。
本発明は以上のような知見に基づいて完成された。
【0010】すなわち、本発明の(A)接着用シリコー
ン系部材は、シリコーン系部材のうちプライマーで処理
されている処理面に、粘着シート又はテープ(以下、特
に言及しない限り、単に粘着シートと称する)の粘着面
が積層されている。
【0011】また、本発明の(B)接着用シリコーン系
部材は、シリコーン系部材のうち粗面を有する被接着面
が、プライマー処理されている。前記プライマー処理さ
れた被接着面には、さらにコーティング層が形成されて
いてもよい。
【0012】本発明の方法では、上記粘着シートとして
両面粘着シートを用いて構成された接着用シリコーン系
部材(A)(すなわちシリコーン系部材のプライマー処
理面に、両面粘着シートの一方の粘着面が積層されてい
る接着用シリコーン系部材)と、被着体とを、前記両面
粘着シートの他方の面の粘着剤により接着させる。
【0013】本発明の他の方法では、前記粘着シートと
して片面粘着シートを用いて構成された接着用シリコー
ン系部材(A)(すなわちシリコーン系部材のプライマ
ー処理面に、片面粘着シートの粘着面が積層されている
接着用シリコーン系部材)と、被着体とを接着させる方
法であって、片面粘着シートの非粘着面と被着体とを接
着剤により接着させる。
【0014】また、前記接着用シリコーン系部材(B)
の接着は、前記プライマー処理された被接着面と被着体
とを、接着剤又は粘着剤を用いて接着させることにより
行える。
【0015】以下に、必要に応じて添付図面を参照しつ
つ、本発明をより詳細に説明する。
【0016】前記シリコーン系部材は、メチル基やフェ
ニル基などの有機基を有するシリコーン樹脂に限らず、
アミノアルキル基やシアノアルキル基などが導入された
変性シリコーン樹脂などのシリコーン系ポリマーで構成
できる。シリコーン系部材は、シリコーン系ポリマーで
形成された種々の成形品、例えば、シリコーン樹脂の成
形品、補強繊維で補強された成形体、シリコーンゴム、
シリコーン樹脂の発泡体などで構成できる。なお、補強
成形体は、ガラス繊維、芳香族ポリアミド繊維などの補
強繊維やその織布又は不織布にシリコーン樹脂を含浸
し、加熱硬化することにより調製できる。シリコーン系
部材は、例えば、充填剤などの種々の添加剤を含んでい
てもよい。
【0017】これらの材料のうち、通常、シリコーンゴ
ム、又はシリコーン樹脂の発泡体でシリコーン系部材を
構成する場合が多い。
【0018】シリコーン系部材の形状は、特に制限され
ないが、例えば、シート状、板状などの二次元的構造
物、断面多角形状、断面半楕円状、断面楕円状、断面半
円状、断面球状などの立体形状であってもよい。また、
ガスケットとして利用する場合には、緩衝性を高めるた
め断面中空状である場合が多い。
【0019】また、シリコーン系部材のうち少なくとも
プライマーで処理される処理面には、閉じた気泡のセル
層(発泡層)が形成されていてもよい。シリコーン系部
材の被処理面にセル層を形成すると、プライマーによる
処理効果と粘着剤のアンカー効果とが相まって、シリコ
ーン系部材と粘着剤との接着強度を顕著に高めることが
できる。セル層が形成されたシリコーン系部材は、シリ
コーン系ポリマーの発泡体で構成してもよく、二色成形
法などにより、非発泡のシリコーン系部材本体の被処理
面に、シリコーン系ポリマーの発泡層を形成することに
より作製できる。前記発泡体や発泡層の被処理面には、
必要に応じて切断などの方法により、開口したセルを形
成するのが好ましい。
【0020】本発明の接着用シリコーン系部材(A)の
特色は、前記シリコーン系部材の被接着面が、プライマ
ーで処理されている点にある。プライマーで処理するこ
とにより、シリコーン系部材と粘着剤層との接着強度が
顕著に向上するだけでなく、RTVシリコーンと異な
り、乾燥するだけで短時間内に粘着性がなくなり、高い
接着強度が早期に発現する。
【0021】プライマーとしては、種々のプライマー、
例えば、シランカップリング剤などのシリコーン系プラ
イマー;チタンテトラアルコキシド、チタントリアルコ
キシド、チタンモノクロロトリアルコキシドなどのチタ
ン系プライマー;アルミニウムトリアルコキシドなどの
アルミニウム系プライマーなどが挙げられる。
【0022】シリコーン系プライマーには、例えば、β
−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメト
キシシラン、γ−グリシジルオキシプロピルトリメトキ
シシランなどのエポキシ基含有シランカップリング剤;
γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン
などの重合性不飽和基含有シランカップリング剤;γ−
クロロプロピルトリメトキシシランなどのハロゲン含有
シランカップリング剤;γ−メルカプトプロピルトリメ
トキシシランなどのメルカプト基含有シランカップリン
グ剤;γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−
(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロ
ピルメチルジメトキシシランなどのアミノ基又はアミノ
アルキル基含有シランカップリング剤などが含まれる。
【0023】これらのプライマーは、単独で又は二種以
上混合して使用できる。好ましいプライマーには、シリ
コーン系プライマー、チタン系プライマーおよびこれら
の混合物が含まれる。好ましいプライマーは、少なくと
もシリコーン系プライマー(シランカップリング剤)を
含む場合が多い。
【0024】プライマーは、有機溶媒溶液として使用で
きる。有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノ
ール、イソプロパノール、ブタノールなどのアルコール
類;ガソリン、ヘキサン、シクロヘキサンなどの脂肪族
又は脂環族炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレンな
どの芳香族炭化水素;酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエ
ステル類;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン
類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テト
ラヒドロフランなどのエーテル類;これらの混合溶媒が
挙げられる。
【0025】シリコーン系プライマーにおいては、常温
加硫型(RTV)用プライマーが好ましい。このような
シリコーン系プライマーは、例えば、商品名「プライマ
ーC」として信越化学工業(株)から市販されている。
【0026】プライマーによる処理は、慣用の方法、例
えば、シリコーン系部材の被接着面を清浄化した後、コ
ーティング、ディッピング、スプレー、刷毛塗りなどの
方法でプライマーを塗布し、乾燥することにより行なう
ことができる。プライマーの塗布量は、接着性を損わな
い範囲で選択でき、例えば、固形分換算で、0.1〜3
00g/m2 、好ましくは10〜250g/m2 (例え
ば、100〜200g/m2 )程度から適当に選択でき
る。なお、塗布量が過多であったり、過度に加熱する
と、接着強度が低下する場合がある。
【0027】本発明の接着用シリコーン系部材(A)の
他の特色は、前記プライマーによる処理面に、粘着シー
トの粘着面を積層することにより、シリコーン系部材と
粘着剤層との接着強度を顕著に向上させる点にある。な
お、プライマー処理することなくシリコーン系部材に粘
着面を積層すると、時間の経過により、シリコーン系部
材と粘着剤層との接着強度が大きくなる傾向を示すもの
の、未だ小さな接着強度しか発現しない。
【0028】粘着シートとしては、基材の両面又は片面
に粘着剤層が形成された両面粘着シート又は片面粘着シ
ートのいずれも使用できる。基材には、ポリマーフィル
ムやシート、織布、不織布などが含まれる。好ましい粘
着シートには、織布又は不織布を用いた粘着シートが含
まれる。
【0029】粘着剤としては、例えば、アクリル酸エチ
ルなどのアクリル系単量体の単位を含むアクリル系粘着
剤、ポリビニルエーテル系粘着剤、ポリイソブチレン、
塩化ゴム、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−
アクリロニトリル共重合体、アクリロニトリル−ブタジ
エン共重合体、スチレン−ブタジエン−アクリロニトリ
ル共重合体などのゴム系粘着剤、ポリビニルブチラール
などが挙げられる。前記粘着剤は、粘着付与剤、可塑
剤、老化防止剤などを含んでいてもよい。好ましい粘着
剤には、例えば、アクリル系粘着剤やゴム系粘着剤が含
まれる。
【0030】なお、「粘着剤」(感圧接着剤)は、粘弾
性体であり、圧力により流動化する点で、後述する「接
着剤」と区別される。
【0031】粘着シートとして両面粘着シートを用いる
と、シリコーン系部材の処理面と粘着シートの一方の面
の粘着剤との間の高い接着強度を維持しつつ、粘着シー
トの他方の面の粘着剤を利用して、短時間内に高い接着
強度を発現させ、作業効率よく被着体と強固に接着でき
るという利点がある。なお、両面粘着シートのうち被着
体との接着に利用される他方の面の粘着剤層には、離型
処理などが施された剥離シートなどが積層されていても
よい。
【0032】粘着シートとして片面粘着シートを用いる
と、粘着シートの非粘着面を利用して、特殊な接着剤を
用いることなく、シリコーン系部材を被着体に強固に接
着させることができる。そのため、接着が困難なシリコ
ーン系部材であっても、接着剤により容易かつ強固に被
着体に接着できる。また、接着剤としては、従来、シリ
コーン系部材を被着体に接着させることが困難であった
接着剤も使用できるとともに、粘着剤層を保護するため
の剥離紙なども不要となる。さらには、粘着剤ではな
く、接着剤で接着させることができるので、温度が高く
なっても接着強度の低下を抑制できる。
【0033】特に、基材として織布や不織布を用いた片
面粘着シートを、前記プライマー処理面に積層すると、
外層側に織布や不織布が位置する。そのため、織布や不
織布の粗面及び繊維間の空隙などを利用して、慣用の接
着剤により、シリコーン系部材を被着体に強固に接合で
きる。
【0034】本発明の接着用シリコーン系部材(B)の
特色は、前記シリコーン系部材のうち、粗面を有する被
接着面が、プライマーで処理されている点にある。粗面
加工とプライマー処理とを組み合わせることにより、粗
面加工による接着剤又は粘着剤のアンカー効果とプライ
マーによる効果とが相俟って、接着剤又は粘着剤に対す
る接着強度が確実かつ顕著に向上する。
【0035】すなわち、粗面加工とプライマー処理とを
併用することにより、特殊な接着剤を用いることなく、
従来、シリコーン系部材を被着体に接着させることが困
難であった慣用の接着剤により、シリコーン系部材を被
着体に強固に接着させることができる。そのため、接着
が困難なシリコーン系部材であっても、接着剤により容
易かつ強固に被着体に接着できる。さらには、粘着剤で
はなく、接着剤で接着させることができるので、温度が
高くなっても接着強度の低下を抑制できる。
【0036】なお、粗面加工のみ施したシリコーン系部
材を、接着剤により被着体に接着すると、見掛け上、あ
る程度の接着強度が得られるものの、外力を作用させる
動剥離においては、接着界面で容易に層間剥離し、殆ど
接着強度を示さない。一方、粗面加工することなくプラ
イマー処理したシリコーン系部材を、粘着剤ではなく、
接着剤により被着体に接着すると、ある程度の接着強度
が発現するものの、接着強度が大きくばらつき、高い接
着強度を安定して得ることができない。
【0037】また、前記接着用シリコーン系部材は、粘
着剤により被着体と接着してもよく、この場合、シリコ
ーン系部材と粘着剤との接着強度が著しく向上するだけ
でなく、RTVシリコーンと異なり、乾燥するだけで短
時間内に粘着性がなくなり、高い接着強度を早期に発現
できる。なお、プライマー処理することなくシリコーン
系部材を粘着剤により被着体に接着すると、時間の経過
により、シリコーン系部材と粘着剤層との接着強度が大
きくなる傾向を示すものの、未だ小さな接着強度しか発
現しない。
【0038】前記粗面加工の方法は、特に制限されず、
シリコーン系部材の材質等に応じて選択できる。例え
ば、シリコーン系部材が非発泡体である場合には、紙や
すり、布やすりなどの研磨材による研磨などが採用でき
る。シリコーン系部材が発泡体である場合には、(1)
上記研磨材によるスキン層の研磨、(2)スキン層の研
磨による発泡セルの開口、(3)スライス加工などが採
用できる。このスライス加工は、表層部などの切断とい
う簡単な操作で、被接着面に開口セルを形成できるとい
う利点がある。この粗面加工により、シリコーン系部材
の表面に微小な凹凸面が露出する。この微小な凹凸面に
プライマー処理を施すことにより、アンカー効果とプラ
イマーによる効果とが相俟って、接着剤又は粘着剤に対
する接着強度が顕著に向上する。
【0039】なお、プライマー処理は、前記接着用シリ
コーン系部材(A)において記載した方法に準じて行う
ことができる。
【0040】前記接着用シリコーン系部材(B)の被接
着面には、さらにコーティング層が形成されていてもよ
い。このようなコーティング層が形成された被接着面
は、プライマーの活性が保持されるため、接着剤や粘着
剤に対する接着強度がさらに向上し、高い接着強度を安
定して得ることができる。
【0041】前記コーティング層は、コーティング剤を
コーティングすることにより形成できる。前記コーティ
ング剤の成分としては、接着剤又は粘着剤の接着性を損
なわないものであれば特に制限されず、例えば、ポリ酢
酸ビニル、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル系ポ
リマー、ポリエステル、ポリアミド、熱可塑性ポリウレ
タン等の熱可塑性樹脂;エポキシ樹脂、ビニルエステ
ル、フェノール樹脂、ポリウレタン等の熱硬化性樹脂;
天然ゴム、塩化ゴム、塩酸ゴム、ブタジエンゴム、イソ
プレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニト
リル−ブタジエンゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴ
ム、エチレン−アクリルゴム、アクリルゴム、ウレタン
ゴム等のゴムなどが挙げられる。
【0042】これらのコーティング剤の成分は、一種又
は二種以上混合して用いることができる。好ましいコー
ティング剤の成分には、ポリウレタンなどの熱硬化性軟
質樹脂及びゴムが含まれる。
【0043】コーティング剤は、必要に応じて、有機溶
媒の溶液等として使用できる。有機溶媒としては、前記
例示した有機溶媒などを用いることができる。
【0044】コーティング層の形成は、慣用の方法、例
えば、プライマー処理したシリコーン系部材の被接着面
に、コーティング、ディッピング、スプレー、刷毛塗り
などの方法でコーティング剤を塗布し、乾燥することに
より行うことができる。コーティング剤の塗布量は、プ
ライマー、接着剤や粘着剤の種類等に応じて、接着性を
損なわない範囲で適宜選択でき、例えば、固形分換算
で、0.1〜500g/m2 、好ましくは10〜450
g/m2 (例えば、100〜400g/m2 )程度であ
る。
【0045】なお、接着用シリコーン系部材(B)の粗
面加工及びプライマー処理された被接着面には、前記粘
着シートが積層されていてもよい。このような接着用シ
リコーン系部材(B)は、粘着シートの粘着剤を利用し
て、前記接着用シリコーン系部材(A)と同様にして、
被着体と接着できる。この場合、粗面加工とプライマー
処理とを組み合わせているので、粘着剤に対する接着強
度はさらに向上し、シリコーン系部材の被接着面と粘着
剤との高い接着強度を維持しつつ、両面粘着シートの場
合はもう一方の面の粘着剤を利用して、また片面粘着シ
ートの場合は、接着剤により、被着体と迅速、強固に接
着でき、作業性も向上する。
【0046】本発明の方法では、プライマーで処理され
た処理面を有するシリコーン系部材と、前記プライマー
処理面に、一方の粘着面が積層された両面粘着シートと
で構成された接着用シリコーン系部材(A)を被着体に
接着させる際、前記両面粘着シートの他方の面の粘着剤
を利用して接着させる。このような方法では、シリコー
ン系部材と粘着剤層との高い接着強度を確保しつつ、前
記他方の面の粘着剤を利用して、高い接着強度を短時間
内に発現させ、シリコーン系部材と被着体とを迅速に接
着できる。
【0047】本発明の他の方法では、プライマーで処理
された処理面を有するシリコーン系部材と、前記プライ
マー処理面に、粘着面が積層された片面粘着シートとで
構成された接着用シリコーン系部材(A)を被着体に接
着させる際、片面粘着シートの非粘着面と被着体とを接
着剤により接着させる。このような方法では、シリコー
ン系部材と粘着剤層との高い接着強度を確保しつつ、前
記粘着シートの非粘着面を利用して、接着剤により、シ
リコーン系部材と被着体とを強固に接着できる。
【0048】前記接着剤は、被着体の種類に応じて選択
でき、慣用の接着剤、例えば、エポキシ樹脂、アミノ樹
脂、フェノール樹脂、ポリウレタン、熱硬化性アクリル
樹脂、不飽和ポリエステル、ポリイミドなどの熱硬化性
接着剤;酢酸ビニル系接着剤、アクリル系接着剤、ゴム
系接着剤(例えば、スチレン−ブタジエン共重合体、ス
チレン−アクリロニトリル共重合体、アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジエン−アクリ
ロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン−ビニルピ
リジン共重合体、ブチルゴム、ニトリルゴム、クロロプ
レンゴムなど)、ポリアミド、飽和ポリエステルなどの
熱可塑性接着剤;熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂とを含む
複合型接着剤;シアノアクリレートなどの重合型接着剤
などが挙げられる。
【0049】これらの接着剤は、溶液型や水性接着剤で
あってもよく、一種又は二種以上混合して使用できる。
また、被着体との接着に際しては、接着剤の種類に応じ
て、加熱硬化させてもよい。
【0050】好ましい接着剤には、耐熱性の高い接着剤
(例えば、熱硬化性接着剤など)、接着強度が早期に発
現する速乾性接着剤(例えば、アクリル系接着剤、クロ
ロプレンゴムなどのゴム系接着剤など)が含まれる。本
発明においては、速乾性接着剤を用いることにより、短
時間内で高い接着強度が発現する。
【0051】接着剤の塗布量は、接着剤の種類に応じ
て、例えば1〜300g/m2 程度の範囲で適当に選択
できる。
【0052】また、接着用シリコーン系部材(B)の接
着は、前記部材のうち粗面加工及びプライマー処理され
た被接着面と被着体とを、接着剤又は粘着剤により接着
することにより行える。
【0053】接着剤としては、前記例示の接着剤などを
用いることができ、好ましい接着剤には、耐熱性の高い
接着剤や速乾性接着剤が含まれる。
【0054】前記接着剤を用いる方法によれば、特殊な
接着剤等を用いなくても、慣用の接着剤により、シリコ
ーン系部材と被着体とを強固に接着できる。また、速乾
性の接着剤を用いることにより、短時間で高い接着強度
が発現する。
【0055】粘着剤としては、前記例示の粘着剤等を用
いることができる。好ましい粘着剤には、例えば、アク
リル系粘着剤やゴム系粘着剤が含まれる。粘着剤を用い
る前記方法によれば、シリコーン系部材と粘着剤との高
い接着強度を確保しつつ、高い接着強度を短時間に発現
させ、シリコーン系部材と被着体とを迅速に接着でき
る。
【0056】粘着剤の厚みは、粘着剤の種類に応じて適
宜選択でき、例えば、0.01〜5mm、好ましくは
0.05〜3mm程度である。また、接着に用いる粘着
剤は、粘着シートを構成していてもよく、このような粘
着シートとしては、前記例示の粘着シートを用いること
ができる。
【0057】被着体の種類は特に制限されないが、例え
ば、プレキャストコンクリート又はプレストレスコンク
リート(PCコンクリート)などのコンクリート、ガラ
ス、セラミックス、プラスチック、金属、木材などが挙
げられる。
【0058】本発明の接着用シリコーン系部材は、シリ
コーン系部材の優れた特性を利用して、種々の用途に使
用できる。図1は本発明の接着用シリコーン系部材
(A)の接着方法の一例を説明するための概略断面図で
あり、この例では、シリコーン系部材として、被着体で
あるPCコンクリートに対して接着されるガスケットが
示され、粘着シートとして片面粘着シートを用いた例が
示されている。
【0059】接着用シリコーン系部材(A)は、前記の
ように、被接着面がプライマー2で処理されたシリコー
ン系部材1と、前記プライマー2による処理面に積層さ
れた片面粘着シート3とで構成されている。すなわち、
プライマー2による処理面には、片面粘着シート3の粘
着剤層4が積層され、表面側には片面粘着シート3の基
材層5が位置する。また、前記シリコーン系部材1は、
中空部1aを有する長尺状に形成されている。
【0060】このような接着用シリコーン系部材のう
ち、片面粘着シート3の基材層5は、接着剤6による被
着体7との接着に利用される。前記被着体の被接着部に
は凹部が形成されていてもよい。また、前記接着剤6
は、片面粘着シート3の基材層5及び/又は被着体7の
いずれに塗布してもよい。
【0061】図2は、本発明の接着用シリコーン系部材
(B)の接着方法の一例を説明するための概略断面図で
ある。この例では、図1と同様、シリコーン系部材とし
て、被着体であるPCコンクリートに対して接着される
ガスケットが示されている。
【0062】前記のように、接着用シリコーン系部材
(B)は、粗面を有する被接着面がプライマー2で処理
されたシリコーン系部材1で構成されており、図2の例
では、プライマー処理面には、さらにコーティング層8
が形成されている。このような接着用シリコーン系部材
は、プライマー処理面を利用して、接着剤6により被着
体7と接着される。なお、接着剤6に代えて、粘着剤を
用いて接着を行ってもよい。このような粘着剤は、前記
と同様粘着シートを構成していてもよく、前記プライマ
ー処理面に積層されていてもよい。
【0063】前記のようなガスケットは、コンクリート
などで構成された一対の壁体の少なくとも一方の被接着
部に接着され、前記一対の壁体間を前記シリコーン系部
材により封止できる。
【0064】なお、本発明の接着用シリコーン系部材お
よび接着方法は、前記コンクリートなどの壁体に限ら
ず、用途に応じて、種々の被着体に接合できる。
【0065】
【発明の効果】本発明の接着用シリコーン系部材(A)
およびその接着方法によれば、プライマー処理面に粘着
シートの粘着面が積層されているので、シリコーン系部
材と粘着剤とを大きな接着強度で接合できるとともに、
被着体に強固に接着できる。
【0066】また、粘着シートとして両面粘着シートを
用いる場合には、粘着剤により被着体との高い接着強度
を早期に発現させることができる。粘着シートとして片
面粘着シートを用いる場合には、非粘着面を利用して、
接着剤により被着体と接着できるので、シリコーン系部
材を被着体に強固に接着できるとともに、高温下であっ
てもシリコーン系部材を被着体に長期に亘り強固に接着
できる。
【0067】本発明のシリコーン系部材(B)及びその
接着方法によれば、粗面を有する被接着面がプライマー
処理されているので、接着剤を用いて、シリコーン系部
材を被着体に強固に接着できるとともに、高温において
もシリコーン系部材を被着体に長期に亘り強固に接着で
きる。また、粘着剤により被着体との高い接着強度を早
期に発現させることができる。
【0068】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明する。なお、接着強度は、温度25℃、相対湿度
80%、引張り速度50mm/分、90°剥離の条件で
測定した。
【0069】実施例1 図1に示す断面形状のシリコーンゴム発泡体で構成され
たガスケットの被接着面(底面)に、チタン系プライマ
ーを含むRTV用シリコーン系プライマー(信越化学工
業(株)、商品名プライマーC)を塗布し、風乾し、プ
ライマー処理した。プライマー処理面に、片面粘着シー
トの粘着面を積層し、接着用シリコーン系部材を作製し
た。なお、片面粘着シートとしては、不織布の片面にア
クリル系粘着剤を塗布した粘着シートを用いた。
【0070】そして、アルミニウム板と前記不織布とを
クロロプレンゴム系接着剤で接着させたところ、15分
経過後には、0.9kgf/cm以上の接着強度、30
分経過後には、1.0kgf/cm以上の接着強度を示
し、粘着剤が凝集破壊すると共に、シリコーン発泡体が
破壊した。また、2時間経過後においても接着強度の低
下は認められず、シリコーン発泡体が破壊した。
【0071】比較例1 プライマーを塗布することなく、実施例1と同様にし
て、接着用シリコーン系部材を作製し、アルミニウム板
と不織布とを、実施例1のクロロプレンゴム系接着剤で
接着させたところ、15分経過後の接着強度は、0.2
kgf/cmであった。
【0072】実施例2 実施例1と同様にして作製した接着用シリコーン系部材
の不織布とアルミニウム板とを、アクリル系接着剤で接
着させたところ、15分経過後の接着強度は、0.9k
gf/cmであり、2時間経過後においては接着強度が
約1kgf/cmに増大し、シリコーン発泡体が破壊し
た。
【0073】比較例2 プライマーを塗布することなく、実施例1と同様にして
作製した接着用シリコーン系部材の不織布と、アルミニ
ウム板とを、実施例2のアクリル系接着剤を用いて接着
させたところ、15分経過後の接着強度は、0.2kg
f/cmであった。
【0074】比較例3 実施例1のプライマーに代えて、ガスケットにRTVシ
リコーンを塗布し、アルミニウム板に接着させたとこ
ろ、15分経過後では接着強度が発現せず、1時間経過
後に0.1kgf/cm、1.5時間経過後に0.4k
gf/cm、2時間経過後に0.7kgf/cmの接着
強度を示した。
【0075】実施例3 実施例1と同様のシリコーンゴム発泡体で構成されたガ
スケットの被接着面(底面)に、シリコーン系プライマ
ー(信越化学工業(株)、商品名プライマーC)を塗布
し、風乾し、プライマー処理した。プライマー処理面
に、両面粘着シートの一方の粘着面を積層し、接着用シ
リコーン系部材を作製した。なお、両面粘着シートとし
ては、基材が不織布であるアクリル系粘着テープを用い
た。
【0076】次いで、両面粘着シートの他方の面の粘着
剤とアルミニウム板とを接着させたところ、10分経過
後の接着強度は0.7kgf/cm、24時間経過後に
おいても接着強度は0.9kgf/cmであり、高い接
着強度を発現できると共に維持できた。
【0077】比較例4 プライマーで処理することなく、実施例3と同様にし
て、ガスケットの被接着面(底面)に、実施例3で用い
た両面粘着シートの一方の粘着面を積層し、接着用シリ
コーン系部材を作製した。次いで、両面粘着シートの他
方の面の粘着剤とアルミニウム板とを接着させたとこ
ろ、10分経過後の接着強度は0.1kgf/cm、2
4時間経過後においても接着強度は0.4kgf/cm
に過ぎず、短時間内に接着強度が発現しないだけでな
く、高い強度で接着できなかった。
【0078】実施例4 実施例1と同様のシリコーンゴム発泡体で構成されたガ
スケットの被接着面(底面)をスライスにより粗面加工
し、加工面にシリコーン系プライマー(信越化学工業
(株)、商品名プライマーC)を190g/m2 の塗布
量で塗布し、風乾し、プライマー処理した。プライマー
処理面にコーティング剤を塗布し(塗布量:380g/
2 )、風乾して接着用シリコーン系部材を作製した。
なお、コーティング剤としては、ウレタンゴム(日本ポ
リウレタン、商品名ニッポラン2304)の5%メチル
エチルケトン溶液を用いた。
【0079】そして、前記接着用シリコーン系部材のコ
ーティング処理面とPCコンクリートとを、クロロプレ
ンゴム系接着剤を用いて接着したところ、15分経過後
には、0.8kgf/cm以上の接着強度、30分経過
後には、1.2kgf/cm以上の接着強度を示し、接
着剤が凝集破壊するとともに、シリコーン発泡体が破壊
した。なお、上記操作を繰り返したところ、接着強度の
ばらつきが殆どなく、安定して高い接着強度が発現し
た。
【0080】比較例5 何ら処理することなく、実施例4と同様にして、ガスケ
ットの被接着面(底面)とプレストレスコンクリートと
を接着したところ、30分経過後であっても、接着強度
は発現しなかった。
【0081】比較例6 プライマー処理及びコーティング処理することなく、実
施例4と同様にして、粗面加工したガスケットの被接着
面(底面)とプレストレスコンクリートとを接着したと
ころ、30分経過後の接着強度は0.3〜0.6kgf
/cmであった。
【0082】比較例7 粗面加工することなく、実施例4と同様にして、ガスケ
ットの被接着面(底面)とプレストレスコンクリートと
を接着したところ、30分経過後の接着強度の測定値
は、0.1〜1.0kgf/cmとばらつき、安定して
高い接着強度を発現できなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の接着用シリコーン系部材の接着
方法の一例を説明するための概略断面図である。
【図2】図2は本発明の接着用シリコーン系部材の接着
方法の他の例を説明するための概略断面図である。
【符号の説明】
1…シリコーン系部材 2…プライマー 3…片面粘着シート 4…粘着剤層 5…基材層 6…接着剤 7…被着体 8…コーティング層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B32B 13/00

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコーン系部材のうちプライマーで処
    理されている処理面に、粘着シート又はテープの粘着面
    が積層されている接着用シリコーン系部材。
  2. 【請求項2】 シリコーン系部材がシリコーンゴム又は
    シリコーン系発泡体で構成されている請求項1記載の接
    着用シリコーン系部材。
  3. 【請求項3】 シリコーン系部材のうち少なくともプラ
    イマー処理面にセル層が形成されている請求項1記載の
    接着用シリコーン系部材。
  4. 【請求項4】 プライマーがシリコーン系プライマーで
    ある請求項1記載の接着用シリコーン系部材。
  5. 【請求項5】 粘着シート又はテープが、(1)両面粘
    着シート又はテープ、または(2)片面粘着シート又は
    テープである請求項1記載の接着用シリコーン系部材。
  6. 【請求項6】 シリコーン系部材のうち粗面を有する被
    接着面が、プライマー処理されている接着用シリコーン
    系部材。
  7. 【請求項7】 前記プライマー処理面に、さらにコーテ
    ィング層が形成されている請求項6記載の接着用シリコ
    ーン系部材。
  8. 【請求項8】 シリコーン系部材のプライマー処理面
    に、粘着シート又はテープの粘着面が積層されている請
    求項6記載の接着用シリコーン系部材。
  9. 【請求項9】 シリコーン系部材のプライマー処理面
    に、両面粘着シート又はテープの一方の粘着面が積層さ
    れている接着用シリコーン系部材と、被着体とを、前記
    両面粘着シート又はテープの他方の面の粘着剤により接
    着させる接着方法。
  10. 【請求項10】 シリコーン系部材のプライマー処理面
    に、片面粘着シート又はテープの粘着面が積層されてい
    る接着用シリコーン系部材と、被着体とを接着させる方
    法であって、片面粘着シート又はテープの非粘着面と被
    着体とを接着剤により接着させる接着方法。
  11. 【請求項11】 シリコーン系部材の粗面を有する被接
    着面と被着体とを接着させる方法であって、プライマー
    処理された被接着面と被着体とを、接着剤又は粘着剤に
    より接着させる接着方法。
  12. 【請求項12】 プライマー処理面にコーティング層が
    形成された被接着面と被着体とを、接着剤又は粘着剤に
    より接着させる請求項11記載の接着方法。
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