JP2675597B2 - ガラス用マーキング材及びその貼着方法 - Google Patents
ガラス用マーキング材及びその貼着方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ガラスに対する初期及び経時の耐湿接着力
に優れた、ガラス用マーキング材及びその貼着方法に関
する。
に優れた、ガラス用マーキング材及びその貼着方法に関
する。
[従来の技術] 従来、窓ガラスにケイ素系化合物を含む界面活性剤水
溶液を塗布してその上からアクリル系粘着剤層を有する
シートを貼着する、粘着シートの耐湿接着強度の向上方
法が知られていた(特公昭62−17631号公報参照)。
溶液を塗布してその上からアクリル系粘着剤層を有する
シートを貼着する、粘着シートの耐湿接着強度の向上方
法が知られていた(特公昭62−17631号公報参照)。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、前記従来の方法によつて基材をガラス
面に貼着するとその耐湿接着力、特に初期耐湿接着力
が、実用上不十分であつた。
面に貼着するとその耐湿接着力、特に初期耐湿接着力
が、実用上不十分であつた。
本発明は、ガラスに対する初期及び経時の耐湿接着力
に優れ簡易かつ経済的な、ガラス用マーキング材及びそ
の貼着方法を提供することを目的とする。
に優れ簡易かつ経済的な、ガラス用マーキング材及びそ
の貼着方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、 (1) 架橋化アクリル系粘着剤層を有する基材をガラ
ス面に貼着する方法であつて、前記粘着剤層の表面にエ
ポキシ基含有有機シロキサン化合物から成るカップリン
グ剤層を設け次いで前記カップリング剤層の面をガラス
面に押圧して成ることを特徴とする前記方法、 (2) 前記基材と前記粘着剤層との間にフオーム層を
設けて成る前記の方法、 (3) 基材上に架橋化アクリル系粘着剤層及びエポキ
シ基含有有機シロキサン化合物から成るカツプリング剤
層をこの順で設けて成ることを特徴とするガラス用マー
キング材、及び (4) 前記基材と前記粘着剤層との間にフオーム層を
設けて成る前記のガラス用マーキング材 が提供される。
ス面に貼着する方法であつて、前記粘着剤層の表面にエ
ポキシ基含有有機シロキサン化合物から成るカップリン
グ剤層を設け次いで前記カップリング剤層の面をガラス
面に押圧して成ることを特徴とする前記方法、 (2) 前記基材と前記粘着剤層との間にフオーム層を
設けて成る前記の方法、 (3) 基材上に架橋化アクリル系粘着剤層及びエポキ
シ基含有有機シロキサン化合物から成るカツプリング剤
層をこの順で設けて成ることを特徴とするガラス用マー
キング材、及び (4) 前記基材と前記粘着剤層との間にフオーム層を
設けて成る前記のガラス用マーキング材 が提供される。
本発明に係るマーキング材に用いられる「基材」は、
エンブレム、テープ、シート、モール等を含み、合成樹
脂、紙、金属、布等のあらゆる素材から成るものであ
る。特に合成樹脂の基材としては、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリウレタ
ン、アクリル樹脂、等から成る基材を挙げることができ
る。ガラスに対する衝撃を緩和するため、クツシヨン性
その他の点から基材と粘着剤層との間にフオーム層を設
けることが好ましく、フオーム層としては発泡ポリ塩化
ビニル樹脂、発泡ポリエチレン、発泡ポリウレタン、発
泡アクリル樹脂、発泡ネオプレン樹脂等の発泡軟質プラ
スチツクから成るものを挙げることができる。特に発泡
ポリエチレンあるいは発泡アクリル樹脂から成るものが
好ましい。
エンブレム、テープ、シート、モール等を含み、合成樹
脂、紙、金属、布等のあらゆる素材から成るものであ
る。特に合成樹脂の基材としては、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリウレタ
ン、アクリル樹脂、等から成る基材を挙げることができ
る。ガラスに対する衝撃を緩和するため、クツシヨン性
その他の点から基材と粘着剤層との間にフオーム層を設
けることが好ましく、フオーム層としては発泡ポリ塩化
ビニル樹脂、発泡ポリエチレン、発泡ポリウレタン、発
泡アクリル樹脂、発泡ネオプレン樹脂等の発泡軟質プラ
スチツクから成るものを挙げることができる。特に発泡
ポリエチレンあるいは発泡アクリル樹脂から成るものが
好ましい。
本発明における粘着剤は、架橋したアクリル系高分子
化合物から成る。架橋はイソシアネート化合物、金属エ
ポキシ化合物、尿素化合物、金属キレート化合物、メラ
ミン化合物等により好適に行なうことができる。
化合物から成る。架橋はイソシアネート化合物、金属エ
ポキシ化合物、尿素化合物、金属キレート化合物、メラ
ミン化合物等により好適に行なうことができる。
架橋されるアクリル系化合物としては、アクリル酸、
メタクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エス
テル、アクリロニトリル、アクリルアミドあるいはこれ
らの混合物を挙げることができる。
メタクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エス
テル、アクリロニトリル、アクリルアミドあるいはこれ
らの混合物を挙げることができる。
本発明におけるカツプリング剤層を形成するエポキシ
基含有有機シロキサン化合物としては、例えばβ−(3,
4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−
グリシドキシプロピルメチルジメトキシシランを挙げる
ことができる。
基含有有機シロキサン化合物としては、例えばβ−(3,
4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−
グリシドキシプロピルメチルジメトキシシランを挙げる
ことができる。
次に、本発明のガラス面への基材の粘着方法及びガラ
ス用マーキング材の製造方法について説明する。
ス用マーキング材の製造方法について説明する。
まず、基材上に架橋化アクリル系粘着剤の溶液を塗布
し架橋して粘着剤層を形成する。次に、前記粘着剤層上
にエポキシ基含有有機シロキサン化合物の溶液を塗布し
て本発明のガラス用マーキング材を製造することができ
る。ガラス用マーキング材は基材と粘着剤層との間にフ
オーム層を設けることもできる。
し架橋して粘着剤層を形成する。次に、前記粘着剤層上
にエポキシ基含有有機シロキサン化合物の溶液を塗布し
て本発明のガラス用マーキング材を製造することができ
る。ガラス用マーキング材は基材と粘着剤層との間にフ
オーム層を設けることもできる。
本発明のガラス用マーキング材はそのカツプリング層
の面をガラス面に押圧することによつて貼着する。
の面をガラス面に押圧することによつて貼着する。
[実施例] 以下、実施例及び比較例により本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明がこれらにより何ら限定されるもの
ではない。
説明するが、本発明がこれらにより何ら限定されるもの
ではない。
実施例1〜6 15Kgのアクリル系化合物の酢酸エチル−トルエン溶液
に所定量のイソシアネートの45重量%酢酸エチル−トル
エン溶液[綜研化学(株)社製L−45: を加え、常温で約30分間かきまぜてイソシアネート架橋
化アクリル系粘着剤の溶液を調製した。
に所定量のイソシアネートの45重量%酢酸エチル−トル
エン溶液[綜研化学(株)社製L−45: を加え、常温で約30分間かきまぜてイソシアネート架橋
化アクリル系粘着剤の溶液を調製した。
厚さ50μ、15cm幅のマツト処理ポリエチレンテレフタ
レートフイルム上に前記の粘着剤溶液を固型分として約
30g/m2となるように塗布した粘着剤積層テープを65℃に
て3分間乾燥し、次いで70℃で24時間加熱して50μの厚
さの粘着剤層を有する粘着テープを製造した。
レートフイルム上に前記の粘着剤溶液を固型分として約
30g/m2となるように塗布した粘着剤積層テープを65℃に
て3分間乾燥し、次いで70℃で24時間加熱して50μの厚
さの粘着剤層を有する粘着テープを製造した。
粘着テープの粘着剤層上に、固型分として約6.5〜10
-6/cm2となるようにエポキシ基含有有機シロキサン化合
物の0.5重量%イソプロパノール溶液を塗布し室温にて
5分間乾燥して厚さが約1μのカツプリング剤層を形成
した。
-6/cm2となるようにエポキシ基含有有機シロキサン化合
物の0.5重量%イソプロパノール溶液を塗布し室温にて
5分間乾燥して厚さが約1μのカツプリング剤層を形成
した。
このようにして製造したガラス用マーキング材のカツ
プリング剤層の面をガラス面に押圧してガラス用マーキ
ング材をガラス面に貼着した後、常温で30分間放置し
た。次いでガラス貼着マーキング材を40℃の温水に3日
間浸漬した。温水中から取り出した直後のガラス粘着マ
ーキング材の180℃剥離強度を引張り速度300mm/minで測
定した<初期耐湿接着力>。
プリング剤層の面をガラス面に押圧してガラス用マーキ
ング材をガラス面に貼着した後、常温で30分間放置し
た。次いでガラス貼着マーキング材を40℃の温水に3日
間浸漬した。温水中から取り出した直後のガラス粘着マ
ーキング材の180℃剥離強度を引張り速度300mm/minで測
定した<初期耐湿接着力>。
別に前記の如くして製造したガラス用マーキング材を
常温で18日間放置した後ガラス面上に貼着した。常温で
30分間放置した後、ガラス貼着マーキング材を40℃の温
水に3日間浸漬した。温水中から取り出した直後のガラ
ス貼着マーキング材の180゜剥離強度を引張り速度300mm
/minで測定した<経時耐湿接着力>。
常温で18日間放置した後ガラス面上に貼着した。常温で
30分間放置した後、ガラス貼着マーキング材を40℃の温
水に3日間浸漬した。温水中から取り出した直後のガラ
ス貼着マーキング材の180゜剥離強度を引張り速度300mm
/minで測定した<経時耐湿接着力>。
これらの結果を第1表に示す。
比較例1〜6 ガラス面上に、約5.6×10-6g固型分/cm2となるように
エポキシ基含有有機シロキサン化合物の0.5重量%イソ
プロパノール溶液を塗布し、室温にて5分間乾燥して厚
さ約1μのカツプリング剤層を形成した。
エポキシ基含有有機シロキサン化合物の0.5重量%イソ
プロパノール溶液を塗布し、室温にて5分間乾燥して厚
さ約1μのカツプリング剤層を形成した。
実施例1〜6と同様にして製造した粘着テープの粘着
剤層の面を上記の如くして設けたガラス上のカツプリン
グ剤層の面に押圧して、粘着テープをガラス面に貼着し
た。
剤層の面を上記の如くして設けたガラス上のカツプリン
グ剤層の面に押圧して、粘着テープをガラス面に貼着し
た。
実施例1〜6と同様にしてガラス貼着マーキング材の
初期及び経時耐湿接着力を測定した。
初期及び経時耐湿接着力を測定した。
これらの結果を第1表に示す。
第1表に示す通り、カツプリング剤層をガラス面に先
に設けた場合よりもテープ側に先に設けた方が初期及び
経時耐湿接着力がはるかに高く、本発明の場合に接着力
が1000g/25mmという一応の実用的基準をはるかに越えて
実用的に非常に好ましい基準2000g/25mmを越えるものが
多かつた。
に設けた場合よりもテープ側に先に設けた方が初期及び
経時耐湿接着力がはるかに高く、本発明の場合に接着力
が1000g/25mmという一応の実用的基準をはるかに越えて
実用的に非常に好ましい基準2000g/25mmを越えるものが
多かつた。
[発明の効果] 以上説明した通り、本発明により、基材をガラス面に
貼着する場合に、その操作が簡易で迅速に行なうことが
でき経済的にその初期及び経時耐湿接着力を著るしく向
上させることが可能となつた。しかも本発明は、基材側
にカツプリング剤層をまず設けるため、基材の貼着の際
ガラス面を余分のカツプリング剤層により汚染すること
がなく、ガラス面への基材の強固かつ美麗な貼着が可能
となつた。
貼着する場合に、その操作が簡易で迅速に行なうことが
でき経済的にその初期及び経時耐湿接着力を著るしく向
上させることが可能となつた。しかも本発明は、基材側
にカツプリング剤層をまず設けるため、基材の貼着の際
ガラス面を余分のカツプリング剤層により汚染すること
がなく、ガラス面への基材の強固かつ美麗な貼着が可能
となつた。
Claims (2)
- 【請求項1】架橋化アクリル系粘着剤層を有する基材を
ガラス面に貼着する方法であって、前記粘着剤層の表面
にエポキシ基含有有機シロキサン化合物から成るカップ
リング剤層を設け次いで前記カップリング剤層の面をガ
ラス面に押圧して成ることを特徴とする前記方法。 - 【請求項2】基材上に架橋化アクリル系粘着剤層及びエ
ポキシ基含有有機シロキサン化合物から成るカップリン
グ剤層をこの順で設けて成ることを特徴とするガラス用
マーキング材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30184788A JP2675597B2 (ja) | 1988-11-29 | 1988-11-29 | ガラス用マーキング材及びその貼着方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30184788A JP2675597B2 (ja) | 1988-11-29 | 1988-11-29 | ガラス用マーキング材及びその貼着方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02147239A JPH02147239A (ja) | 1990-06-06 |
JP2675597B2 true JP2675597B2 (ja) | 1997-11-12 |
Family
ID=17901876
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30184788A Expired - Fee Related JP2675597B2 (ja) | 1988-11-29 | 1988-11-29 | ガラス用マーキング材及びその貼着方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2675597B2 (ja) |
-
1988
- 1988-11-29 JP JP30184788A patent/JP2675597B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |