JPH07126044A - 含水ゲル入り防火ガラスの製造法 - Google Patents
含水ゲル入り防火ガラスの製造法Info
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- JPH07126044A JPH07126044A JP5270167A JP27016793A JPH07126044A JP H07126044 A JPH07126044 A JP H07126044A JP 5270167 A JP5270167 A JP 5270167A JP 27016793 A JP27016793 A JP 27016793A JP H07126044 A JPH07126044 A JP H07126044A
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- Japan
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- gel
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- hydrogel
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- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
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- B32B17/06—Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material
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- B32B17/10706—Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin laminated safety glass or glazing characterized by the resin layer, i.e. interlayer being photo-polymerized
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ゲル入り防火ガラスの製造法に関する。
【構成】複層ガラス状構造体の空間内に含水ゲルを注入
した周端を封着後、該複層ガラス状構造体を傾斜させ、
その高所側から低所側へ移動しながら紫外線を照射する
ようにした。
した周端を封着後、該複層ガラス状構造体を傾斜させ、
その高所側から低所側へ移動しながら紫外線を照射する
ようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、含水ゲル入り防火ガラ
スの製造法に関し、詳細には紫外線照射で複層ガラス状
構造体内の含水ゲルを硬化させる際に、該ゲルをほぼ均
一な厚みとする硬化方法に係るものである。
スの製造法に関し、詳細には紫外線照射で複層ガラス状
構造体内の含水ゲルを硬化させる際に、該ゲルをほぼ均
一な厚みとする硬化方法に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、防火ガラスとして網、線材入りガ
ラスが採用されていたが、遮熱性も低く、さらに防火性
能も必ずしも充分でない等の欠点から、その解消として
先に本出願人が提供した実願平4−4241号では、複
層ガラス状構造体の空間内に、含水ゲルを充填したゲル
入り防火ガラス体において、2枚の板ガラスの周辺部に
設ける空間保持用スペーサを、前記板ガラスの端面と面
するようにセットし、シールするとともに、前記含水ゲ
ルを板ガラス端縁部まで充填するようにしたゲル入り防
火ガラス体を提供した。
ラスが採用されていたが、遮熱性も低く、さらに防火性
能も必ずしも充分でない等の欠点から、その解消として
先に本出願人が提供した実願平4−4241号では、複
層ガラス状構造体の空間内に、含水ゲルを充填したゲル
入り防火ガラス体において、2枚の板ガラスの周辺部に
設ける空間保持用スペーサを、前記板ガラスの端面と面
するようにセットし、シールするとともに、前記含水ゲ
ルを板ガラス端縁部まで充填するようにしたゲル入り防
火ガラス体を提供した。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】実願平4−4241
号のものは、紫外線重合型の触媒を使用することにより
瞬時に重合する含水ゲルを、スペーサーを特異な構成と
することによりガラス板の端縁域まで充分行き渡り、含
水ゲルの水の蒸発潜熱を広く隅々まで活かせ、ガラス板
端縁域の温度上昇を抑制し、面内温度差の低減を図って
ガラス板面の破壊を遅延させ、長時間温度の遮熱機能を
保持するものであるが、面内においてゲル層の厚みの異
なる箇所ができ、その部分は目視すると歪みが見られる
という問題があった。
号のものは、紫外線重合型の触媒を使用することにより
瞬時に重合する含水ゲルを、スペーサーを特異な構成と
することによりガラス板の端縁域まで充分行き渡り、含
水ゲルの水の蒸発潜熱を広く隅々まで活かせ、ガラス板
端縁域の温度上昇を抑制し、面内温度差の低減を図って
ガラス板面の破壊を遅延させ、長時間温度の遮熱機能を
保持するものであるが、面内においてゲル層の厚みの異
なる箇所ができ、その部分は目視すると歪みが見られる
という問題があった。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明はかかる問題点
に鑑みてなしたもので、複層ガラス状構造体の空間内に
注入した含水ゲルに紫外線を照射して硬化した均一なゲ
ル層からなる防火ガラスの提供を目的とし、本発明者等
は、水平にして移送中の含水ゲル入り複層ガラス状構造
体に紫外線を照射し硬化したゲル層の厚みを測定した結
果、厚みのむらは照射時における含水ゲルの収縮に関連
していることを把握し、前記目的を達成するために、複
層ガラス状構造体の空間内に含水ゲルを注入し、封着し
たガラス面に紫外線を照射して前記含水ゲルを硬化せし
める含水ゲル入り防火ガラスを製造するに際し、前記複
層ガラス状構造体を傾斜させ、その高所側から低所側へ
前記紫外線を照射しながら移動するか、あるいは前記含
水ゲルを注入した前記複層ガラス状構造体を傾斜コンベ
アによる移送中に前記紫外線を照射するようにした含水
ゲル入り防火ガラスの製造方法を提供する。
に鑑みてなしたもので、複層ガラス状構造体の空間内に
注入した含水ゲルに紫外線を照射して硬化した均一なゲ
ル層からなる防火ガラスの提供を目的とし、本発明者等
は、水平にして移送中の含水ゲル入り複層ガラス状構造
体に紫外線を照射し硬化したゲル層の厚みを測定した結
果、厚みのむらは照射時における含水ゲルの収縮に関連
していることを把握し、前記目的を達成するために、複
層ガラス状構造体の空間内に含水ゲルを注入し、封着し
たガラス面に紫外線を照射して前記含水ゲルを硬化せし
める含水ゲル入り防火ガラスを製造するに際し、前記複
層ガラス状構造体を傾斜させ、その高所側から低所側へ
前記紫外線を照射しながら移動するか、あるいは前記含
水ゲルを注入した前記複層ガラス状構造体を傾斜コンベ
アによる移送中に前記紫外線を照射するようにした含水
ゲル入り防火ガラスの製造方法を提供する。
【0005】含水ゲルとは、水50〜60重量%、ポリ
アクリル酸ナトリウムなどのアクリル系高吸水性モノマ
ー10〜20重量%、コロイダルシリカ等の無機物20
〜30重量%を混合した溶液である。
アクリル酸ナトリウムなどのアクリル系高吸水性モノマ
ー10〜20重量%、コロイダルシリカ等の無機物20
〜30重量%を混合した溶液である。
【0006】
【作用】含水ゲル入り複層ガラス状構造体を傾斜して載
置すると、該構造体の高所側は液厚が薄く、低所側は高
所側に比べて厚く、その状態を保持しつつ高所側から低
所側へと紫外線の照射を行うと、照射された高所側の含
水ゲルは収縮を開始し、該位置に低所側の含水ゲルが移
り、傾斜とのバランスで硬化したゲルの厚みはほぼ均一
となる。
置すると、該構造体の高所側は液厚が薄く、低所側は高
所側に比べて厚く、その状態を保持しつつ高所側から低
所側へと紫外線の照射を行うと、照射された高所側の含
水ゲルは収縮を開始し、該位置に低所側の含水ゲルが移
り、傾斜とのバランスで硬化したゲルの厚みはほぼ均一
となる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は本発明で使用した紫外線照射装置を
説明する概略側断面図を示し、図2は一部を省略した防
火ガラスの断面図を示し、図3は図1とは別の態様であ
って、傾斜した架台上に載置する含水ゲル入り複層ガラ
ス状構造体と紫外線ランプを示す概略側面図を示し、図
4は本発明の実施による硬化前と硬化後のゲルの厚みを
示す測定図、図5はゲルの厚み測定位置を示した防火ガ
ラスの平面図である。
に説明する。図1は本発明で使用した紫外線照射装置を
説明する概略側断面図を示し、図2は一部を省略した防
火ガラスの断面図を示し、図3は図1とは別の態様であ
って、傾斜した架台上に載置する含水ゲル入り複層ガラ
ス状構造体と紫外線ランプを示す概略側面図を示し、図
4は本発明の実施による硬化前と硬化後のゲルの厚みを
示す測定図、図5はゲルの厚み測定位置を示した防火ガ
ラスの平面図である。
【0008】5mmの厚みを有し図5に示す短辺a=9
00mm、長辺b=1800mmからなる2枚のクリア
・フロートガラス板1、1の対面間で、かつ端縁に、約
19mmの凹状のスペーサー部2をブチル材等の接着材
3で貼着して空間部を形成し、該空間部と連通する図示
しない注入口と脱気口を残して前記スペーサー部2の外
周と前記ガラス板1、1の端面にチオコールあるいはシ
リコン等のシール材4で密封する複層ガラス状構造体5
に、前記注入口から水50〜60重量%、ポリアクリル
酸ナトリウムなどのアクリル系高吸水性モノマー10〜
20重量%、コロイダルシリカ等の無機物20〜30重
量%を混合した溶液の含水ゲル6を注入し、脱気完了後
該口を前記シール材と同じ材料等で封止した含水ゲル入
り複層ガラス状構造体5に紫外線を照射すれば防火ガラ
ス5となる。
00mm、長辺b=1800mmからなる2枚のクリア
・フロートガラス板1、1の対面間で、かつ端縁に、約
19mmの凹状のスペーサー部2をブチル材等の接着材
3で貼着して空間部を形成し、該空間部と連通する図示
しない注入口と脱気口を残して前記スペーサー部2の外
周と前記ガラス板1、1の端面にチオコールあるいはシ
リコン等のシール材4で密封する複層ガラス状構造体5
に、前記注入口から水50〜60重量%、ポリアクリル
酸ナトリウムなどのアクリル系高吸水性モノマー10〜
20重量%、コロイダルシリカ等の無機物20〜30重
量%を混合した溶液の含水ゲル6を注入し、脱気完了後
該口を前記シール材と同じ材料等で封止した含水ゲル入
り複層ガラス状構造体5に紫外線を照射すれば防火ガラ
ス5となる。
【0009】実施例1 紫外線照射装置7としては、複層ガラス状構造体5を収
納できる大きさのトンネル部8内に傾斜コンベア9を設
け、該傾斜コンベアの前部に含水ゲル入り複層ガラス状
構造体5の投入用コンベア10を、該構造体を紫外線照
射した処理後の防火ガラス5を受け取る受取用コンベア
11を後部に設け、トンネル部8内の天井に紫外線ラン
プ12を配設し、該ランプで含水ゲル入り複層ガラス状
構造体5の長辺側を矢印方向に移送しつつ下記条件で照
射した。 紫外線硬化ランプ・・・120W/cm 2灯 コンベアの傾斜角度・・2度 移送速度・・・・・・・1m/min 積算紫外線量・・・・・3000mJ/cm2 ランプ距離・・・・・・約15 mm 投入用コンベア10よりトンネル部内に設けた傾斜コン
ベア9を通過して受取用コンベア11に到達した防火ガ
ラス5の中心、図5に示すc線位置の硬化したゲルの厚
みを測定し、その長辺の移行側を零点として各測定点値
をプロットすると図4のPに示す結果が得られ、ほぼ均
一な厚ゲル厚を封着した防火ガラス5となった。
納できる大きさのトンネル部8内に傾斜コンベア9を設
け、該傾斜コンベアの前部に含水ゲル入り複層ガラス状
構造体5の投入用コンベア10を、該構造体を紫外線照
射した処理後の防火ガラス5を受け取る受取用コンベア
11を後部に設け、トンネル部8内の天井に紫外線ラン
プ12を配設し、該ランプで含水ゲル入り複層ガラス状
構造体5の長辺側を矢印方向に移送しつつ下記条件で照
射した。 紫外線硬化ランプ・・・120W/cm 2灯 コンベアの傾斜角度・・2度 移送速度・・・・・・・1m/min 積算紫外線量・・・・・3000mJ/cm2 ランプ距離・・・・・・約15 mm 投入用コンベア10よりトンネル部内に設けた傾斜コン
ベア9を通過して受取用コンベア11に到達した防火ガ
ラス5の中心、図5に示すc線位置の硬化したゲルの厚
みを測定し、その長辺の移行側を零点として各測定点値
をプロットすると図4のPに示す結果が得られ、ほぼ均
一な厚ゲル厚を封着した防火ガラス5となった。
【0010】実施例2 傾斜した架台13上に含水ゲル入り複層ガラス状構造体
5を載置し、図5に示すC線位置の外厚寸法よりガラス
板1、1の厚みを引いた空間部における液状ゲルの厚み
は図4のRを示し、架台上の複層ガラス状構造体5と平
行に架設したレール14に沿って移動可能な紫外線ラン
プ12’を設け、該照射ランプを傾斜したレール14の
上方から矢印方向の下方に移動しながら下記条件で含水
ゲル入り複層ガラス状構造体5に照射し防火ガラス5と
なるゲルの厚みは、実施例1と同様な結果を得た。 紫外線硬化ランプ・・・120W/cm 2灯 架台の傾斜角度・・2度 ランプの移動速度・・・1m/min 積算紫外線量・・・・・3000mJ/cm2 ランプ距離・・・・・・約15 mm 比較例 実施例2で傾斜させた架台13とレール14とを水平に
直し、紫外線ランプ12’を含水ゲル入り複層ガラス状
構造体5の長辺方向にその片端から他端へと移動しなが
ら照射した結果は、図4のQに示す厚みを示した。
5を載置し、図5に示すC線位置の外厚寸法よりガラス
板1、1の厚みを引いた空間部における液状ゲルの厚み
は図4のRを示し、架台上の複層ガラス状構造体5と平
行に架設したレール14に沿って移動可能な紫外線ラン
プ12’を設け、該照射ランプを傾斜したレール14の
上方から矢印方向の下方に移動しながら下記条件で含水
ゲル入り複層ガラス状構造体5に照射し防火ガラス5と
なるゲルの厚みは、実施例1と同様な結果を得た。 紫外線硬化ランプ・・・120W/cm 2灯 架台の傾斜角度・・2度 ランプの移動速度・・・1m/min 積算紫外線量・・・・・3000mJ/cm2 ランプ距離・・・・・・約15 mm 比較例 実施例2で傾斜させた架台13とレール14とを水平に
直し、紫外線ランプ12’を含水ゲル入り複層ガラス状
構造体5の長辺方向にその片端から他端へと移動しなが
ら照射した結果は、図4のQに示す厚みを示した。
【0011】以下、本発明の作用を説明する。複層ガラ
ス状構造体5内に注入され傾斜して置かれた液状ゲルの
厚みは、19mmのスペーサー部2に比較して長辺側の
中心位置、900mmから最初に照射する高所側は薄
く、照射しながら移動する低所側は厚くなり、その状態
を保持しつつトンネル部8を通過させて紫外線ランプ1
2の照射を受けた防火ガラス5の硬化したゲルの厚み
は、接着材3、3の厚みを加えた19mm強を示すほぼ
一定した厚みを示し、一方水平に置いた防火ガラス5の
硬化したゲルの厚みは、長辺側の中心位置の900mm
を境に最初に照射した側が厚く、移動しながら照射した
後半側は薄くなり、本発明はその傾斜した防火ガラスと
相反する結果となる現象を組み合わせたもので、ゲル液
は紫外線硬化により2〜5%収縮と、該収縮を補うゲル
液の移動からほぼ均一となって硬化し、製品となった防
火ガラス5を目視で確認すると透明度が極めて良好で、
該防火ガラスを建設省告示第1125号に基づく防火性
能の試験結果、乙種および甲種防火戸として充分合格し
うる性能を有することを確認した。
ス状構造体5内に注入され傾斜して置かれた液状ゲルの
厚みは、19mmのスペーサー部2に比較して長辺側の
中心位置、900mmから最初に照射する高所側は薄
く、照射しながら移動する低所側は厚くなり、その状態
を保持しつつトンネル部8を通過させて紫外線ランプ1
2の照射を受けた防火ガラス5の硬化したゲルの厚み
は、接着材3、3の厚みを加えた19mm強を示すほぼ
一定した厚みを示し、一方水平に置いた防火ガラス5の
硬化したゲルの厚みは、長辺側の中心位置の900mm
を境に最初に照射した側が厚く、移動しながら照射した
後半側は薄くなり、本発明はその傾斜した防火ガラスと
相反する結果となる現象を組み合わせたもので、ゲル液
は紫外線硬化により2〜5%収縮と、該収縮を補うゲル
液の移動からほぼ均一となって硬化し、製品となった防
火ガラス5を目視で確認すると透明度が極めて良好で、
該防火ガラスを建設省告示第1125号に基づく防火性
能の試験結果、乙種および甲種防火戸として充分合格し
うる性能を有することを確認した。
【0012】万一、含水ゲル6中に微細な気泡を有した
複層ガラス状構造体5においても、傾斜せしめた状態で
移動させるため、照射前の移動中に気泡はガラス板1の
内面に沿って上昇し、上辺のスペーサー部2の凹内面側
に集中して隠蔽せしめられ、次いでトンネル部8の紫外
線ランプ12、12の照射を受けた含水ゲル6は、重合
ゲル化して透明な発泡性耐火物資となり、受取用コンベ
ア11より取り上げた防火ガラス5をガラス板1、1面
側より目視しても面内に気泡を確認することはなかっ
た。
複層ガラス状構造体5においても、傾斜せしめた状態で
移動させるため、照射前の移動中に気泡はガラス板1の
内面に沿って上昇し、上辺のスペーサー部2の凹内面側
に集中して隠蔽せしめられ、次いでトンネル部8の紫外
線ランプ12、12の照射を受けた含水ゲル6は、重合
ゲル化して透明な発泡性耐火物資となり、受取用コンベ
ア11より取り上げた防火ガラス5をガラス板1、1面
側より目視しても面内に気泡を確認することはなかっ
た。
【0013】複層ガラス状構造体5の傾斜角度はガラス
板1、1に膨らみを与え、該膨らみにより発生する破損
の懸念から10度以内とする。
板1、1に膨らみを与え、該膨らみにより発生する破損
の懸念から10度以内とする。
【0014】
【発明の効果】本発明は、含水ゲル入り複層ガラス状構
造体を傾斜し、該構造体の高所側から低所側へ移動しな
がら紫外線照射を行うため、含水ゲルの硬化時の収縮
と、該収縮への液体ゲルの移動との組合せから硬化した
ゲル層の厚みはほぼ均一となり、歪みの無い透明な防火
ガラスとなり、脱気不足の気泡も構造体の傾けからスペ
ーサー部辺の内面に隠蔽されるため、見掛け上泡の無い
防火ガラスとなる。
造体を傾斜し、該構造体の高所側から低所側へ移動しな
がら紫外線照射を行うため、含水ゲルの硬化時の収縮
と、該収縮への液体ゲルの移動との組合せから硬化した
ゲル層の厚みはほぼ均一となり、歪みの無い透明な防火
ガラスとなり、脱気不足の気泡も構造体の傾けからスペ
ーサー部辺の内面に隠蔽されるため、見掛け上泡の無い
防火ガラスとなる。
【図1】本発明で使用した紫外線照射装置を説明する概
略側断面図を示す。
略側断面図を示す。
【図2】一部を省略した防火ガラスの断面図を示す。
【図3】傾斜した架台上に載置する複層ガラス状構造体
と紫外線ランプを示す概略側面図。
と紫外線ランプを示す概略側面図。
【図4】本発明の実施による硬化前と硬化後のゲルの厚
みを示す測定図である。
みを示す測定図である。
【図5】ゲルの厚み測定位置を示した防火ガラスの平面
図である。
図である。
5・・・・・・含水ゲル入り複層ガラス状構造体5 ・・・・・・防火ガラス 9・・・・・・傾斜コンベア 12、12’・・紫外線ランプ
Claims (2)
- 【請求項1】複層ガラス状構造体の空間内に含水ゲルを
注入し、封着したガラス面に紫外線を照射して前記含水
ゲルを硬化せしめる含水ゲル入り防火ガラスを製造する
に際し、前記複層ガラス状構造体を傾斜させ、その高所
側から低所側へ前記紫外線を照射しながら移動するよう
にしたことを特徴とする含水ゲル入り防火ガラスの製造
法。 - 【請求項2】前記含水ゲルを注入した複層ガラス状構造
体を傾斜コンベアによる移送中に前記紫外線を照射する
ようにした請求項1記載の含水ゲル入り防火ガラスの製
造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5270167A JPH07126044A (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | 含水ゲル入り防火ガラスの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5270167A JPH07126044A (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | 含水ゲル入り防火ガラスの製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07126044A true JPH07126044A (ja) | 1995-05-16 |
Family
ID=17482474
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5270167A Pending JPH07126044A (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | 含水ゲル入り防火ガラスの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07126044A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011024083A2 (de) | 2009-08-25 | 2011-03-03 | Grenzebach Maschinenbau Gmbh | VERFAHREN UND VORRICHTUNG ZUM BLASENFREIEN VERKLEBEN GROßFLÄCHIGER GLASPLATTEN |
WO2017072789A1 (en) * | 2015-10-30 | 2017-05-04 | Sp Advanced Engineering Materials Pvt. Ltd. | Glass laminates and a process for manufacturing thereof |
-
1993
- 1993-10-28 JP JP5270167A patent/JPH07126044A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011024083A2 (de) | 2009-08-25 | 2011-03-03 | Grenzebach Maschinenbau Gmbh | VERFAHREN UND VORRICHTUNG ZUM BLASENFREIEN VERKLEBEN GROßFLÄCHIGER GLASPLATTEN |
WO2011024083A3 (de) * | 2009-08-25 | 2011-05-05 | Grenzebach Maschinenbau Gmbh | VERFAHREN UND VORRICHTUNG ZUM BLASENFREIEN VERKLEBEN GROßFLÄCHIGER GLASPLATTEN |
US9005389B2 (en) | 2009-08-25 | 2015-04-14 | Grenzebach Maschinenbau Gmbh | Method and device for the bubble-free bonding of large-surface glass panes |
WO2017072789A1 (en) * | 2015-10-30 | 2017-05-04 | Sp Advanced Engineering Materials Pvt. Ltd. | Glass laminates and a process for manufacturing thereof |
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