JPH07125867A - 搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】所定の搬送台に搬送対象を位置決め保持し、搬
送対象を搬送する搬送装置において、一段と簡単かつ単
位な構成によつて搬送対象を搬送台上に位置決め保持す
る。 【構成】搬送対象が第１の保持部材を乗り越えて搬送台
の載置部に載置された後、第２の保持部材によつて搬送
対象を第１の保持部材に当接するように付勢することに
より、搬送対象を一段と簡単かつ簡易な構成で搬送台上
に位置決め保持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術（図１４） 発明が解決しようとする課題（図１４） 課題を解決するための手段（図６〜図１３） 作用（図６〜図１３） 実施例 （１）全体構成（図１〜図５） （２）搬送部の構成（図６〜図１３） （３）実施例の動作（図６〜図１４） （４）実施例の効果（図６〜図１４） （５）他の実施例 発明の効果

【０００２】

【産業上の利用分野】本発明は搬送装置に関し、例えば
カード状の印刷媒体にカラー画像を印刷する印刷装置の
カードの搬送装置に適用して好適なものである。

【０００３】

【従来の技術】従来、カード状の印刷媒体に染料熱転写
方式でカラー画像を印刷するカード印刷装置がある。こ
の種の印刷装置においては、カラー写真等から光学的に
読み取つたカラー画像情報や、ビデオカメラで撮影した
カラー画像情報に基づいて、インクリボンに等間隔で塗
布されているイエロ、マゼンタ、シアン及びブラツク等
の染料を、熱転写ヘツドによつてカード状印刷媒体（以
下カードと呼ぶ）上に順次重ねて熱転写することによ
り、カード上にカラー画像を印刷するようになされてい
る（特開昭62-11370号公報）。

【０００４】すなわち図９に示すように、この種の印刷
装置１においては、カラー画像情報Ｓ１をヘツド駆動部
２を介して熱転写ヘツド３に供給すると共に、供給リー
ル４に巻回されたインクリボン５を巻取リール６によつ
て所定のタイミングで巻き取るようになされている。

【０００５】また印刷装置１においては、矢印ａで示す
搬送方向に延長するように設けられたボールねじ７に、
搬送台８の下端部に設けられためねじ部９を螺合するよ
うになされており、この結果ボールねじ７を両方向に回
動させることにより搬送台８を矢印ａの方向又はこれと
は逆方向に往復移動し得るようになされている。これに
より印刷装置１においては、搬送台８上に載置したカー
ド１０上に順次イエロ、マゼンタ、シアン及びブラツク
等の染料を熱転写し得、かくしてカード１０上にカラー
画像を印刷し得るようになされている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところでこの種の印刷
装置１においては、搬送台８にカード１０を保持する方
法として第１に、例えば搬送台８に真空吸着ノズルを設
け、カード１０を搬送台８上に真空吸着する方法が考え
られる。また第２に、搬送台８のカード載置面に静電気
を発生させ、カード１０を静電吸着する方法が考えられ
る。

【０００７】ところが、真空吸着又は静電吸着によつて
カード１０を搬送台８上に保持する方法においては、そ
の構成が複雑化することにより印刷装置が全体として複
雑化かつ大型化することを避け得ない問題があつた。

【０００８】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、一段と簡単にカード状の搬送媒体を位置決め及び搬
送し得る搬送装置を提案しようとするものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、所定の搬送台３３に搬送対象３７
を位置決め保持し、搬送対象３７を搬送する搬送装置に
おいて、搬送台３３の搬送対象３７を載置する載置部１
３０の搬送対象３７の搬入側に、載置部１３０の高さか
ら載置部１３０の高さよりも高い位置に付勢され、載置
部１３０に搬入される搬送対象３７に摺接する傾斜部１
０２Ａを形成した第１の保持部材１０２と、第１の保持
部材１０２の傾斜部１０２Ａに摺接することにより第１
の保持部材１０２を乗り越えた搬送対象３７が載置部１
３０に載置されたとき、搬送対象３７を第１の保持部材
１０２に当接する方向に付勢する第２の保持部材１０７
とを備えるようにする。

【００１０】また本発明においては、搬送装置は、載置
部１３０に載置された搬送対象３７を、搬送対象３７の
載置部１３０への搬入方向に対する側面部から搬送対象
３７を押しつける第３の保持部材１０６を備えるように
する。また本発明においては、搬送台３３の載置部１３
０は、搬送対象３７よりも小さな形状でなるようにす
る。

【００１１】また本発明においては、搬送装置は、第１
の保持部材１０２の両側部に分割された搬送対象搬入用
ローラ４５Ａ、４５Ｂを備えるようにする。

【００１２】

【作用】搬送対象３７が第１の保持部材１０２を乗り越
えて搬送台３３の載置部１３０上に搬入されたとき、第
２の保持部材１０７によつて搬送対象３７を搬入方向ａ
に対して逆方向に付勢しながら搬送台３３を搬入方向ａ
に移動して搬送対象３７を第１の保持部材１０２に当接
するように付勢することにより、一段と簡単かつ簡易な
構成によつて搬送対象３７を搬送台３３上に位置決め保
持し得る。

【００１３】

【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。

【００１４】（１）全体構成 図１及び図２において、２０は全体としてカード印刷装
置を示し、筐体２１内部に印刷部、カード搬送部、画像
処理部及び各種の駆動機構等が内蔵されている。

【００１５】印刷装置２０の筐体前面にはカードカセツ
ト挿入口２２が設けられ、このカード挿入口２２に印刷
対象としてのカードが積重されたカードカセツト２３を
装填するようになされている。また筐体前面にはリボン
カセツト挿入口２４が設けられ、このリボンカセツト挿
入口２４に所定のリボンカセツト２５を挿入するように
なされている。さらに筐体前面には、電源スイツチ２６
及びカード印刷装置２０の動作状態を表示するＬＥＤ表
示部２７等が設けられている。

【００１６】さらにカードカセツト挿入口２２が設けら
れた側に対して反対側の筐体側面にはカード排出口２８
が設けられ、このカード排出口２８から印刷済のカード
を排出するようになされている。

【００１７】ここで図３は印刷装置２０におけるカード
の搬送部及び印刷部を示し、カード搬送部３０は、矢印
ａで示すカード搬送方向に延長するように設けられたボ
ールねじ３２が搬送台３３の下部に設けられたナツト部
３４を貫通するようになされており、これによりボール
ねじ３２をパルスモータ３５によつて回転させることに
より、搬送台３３を図中実線で示すカード載置位置から
一点鎖線で示すカード排出位置まで移動させる。

【００１８】このとき搬送台３３は矢印ａで示す搬送方
向に延長するように設けられた１対のリニアシヤフト
（図示せず）により摺動自在に支持されていることによ
り、水平な状態で矢印ａの方向又はこれとは逆方向に移
動し得るようになされている。

【００１９】カードカセツト２３の近傍位置にはカード
送出部３６が設けられ、このカード送出部３６によつて
カードカセツト２３内に積重されたカード３７を搬送台
３３の方向に送出するようになされている。すなわちカ
ード送出部３６は、モータ３８と、当該モータ３８によ
つて回転駆動される歯車３９と、当該歯車３９に歯合す
る歯車４０と、当該歯車４０の上面に固定された半月状
のキツク板４１とにより構成され、キツク板４１を所定
のタイミングで回転させることによりカードカセツト２
３内の最下位置のカード３７を搬送台３３の方向に蹴り
出すようになされている。

【００２０】このとき搬送台３３の方向に蹴り出された
カード３７は、モータ４２により回転駆動されるカード
搬出用ローラ４３及び４４間に挟まれると共に、図示し
ない伝達機構を介してモータ４２により回転駆動される
カード搬出用ローラ４５によつて搬送台３３上に載置さ
れるようになされている。

【００２１】ここでカード搬出用ローラ４３及び４４と
カード搬出用ローラ４５との間にはクリーニングローラ
４６が設けられ、これによりカード３７の印刷面をクリ
ーニングし得るようになされている。搬送台３３の上面
にはカード保持部４７が設けられ、これにより印刷装置
２０においては、カード保持部４７によつてカード３７
の水平方向の移動を規制し得るようになされている。

【００２２】また熱転写ヘツド４８の両側の搬送経路に
は、本体シヤーシ（図示せず）に固定された浮上り防止
部材４９及び５０が設けられている。浮上り防止部材４
９及び５０は複数のローラ５１を有し、このローラ５１
が搬送台３３上に載置されたカード３７に当接すること
により、搬送中及び印刷中の搬送台３３からのカード３
７の浮上りを防止することができるようになされてい
る。

【００２３】ここで印刷が終了したカード３７はカード
排出用ローラ５２、５３及び５４によつて搬送台３３上
を矢印ａの方向に摺動されてカード排出口２８を介して
外部に排出されるようになされている。

【００２４】すなわち、カード排出用ローラ５２はモー
タ５５の駆動力を歯車５６を介して受けることにより時
計方向に回転すると共に、排出用ローラ５３及び５４は
モータ５５の駆動力を互いに歯合した歯車５６、５７及
び５８を介して受けることにより時計方向に回転し、こ
の結果搬送台３３上のカードを矢印ａの方向に摺動し得
るようになされている。

【００２５】またこのとき搬送台３３の近傍位置に設け
られたレバー解除軸５９によつてカード保持部４７によ
るカード３７の排出方向への規制が解除されるようにな
されている。

【００２６】なおこのカード印刷装置２０においては、
カード３７の移動状態や搬送台３３の位置を、光学セン
サによつて検出するようになされ、カード３７や搬送台
３３が正しい位置に位置決め制御されるようになされて
いる。

【００２７】すなわちセンサＳ２がカードカセツト２３
が装填されたか否かを検出し、センサＳ３がカードカセ
ツト２３内にカード３７があるか否かを検出し、センサ
Ｓ４がキツク板４１の回転位置を検出し、センサＳ５が
カードカセツト２３からカード３７が搬出されたか否か
を検出し、センサＳ６が搬送台３３上にカード３７が載
置されたか否かを検出し、センサＳ７がカード３７が排
出されたか否かを検出する。

【００２８】また搬送台３３の側面に形成された検出用
突起６０に基づいて各センサＳ８、Ｓ９及びＳ１０が搬
送台３３の位置を検出するようになされている。すなわ
ちセンサＳ８は搬送台３３がカード供給位置に到達した
か否かを検出し、センサＳ９は搬送台３３が印刷開始位
置に到達したか否かを検出し、センサＳ１０は搬送台３
３がカード排出位置に到達したか否かを検出する。

【００２９】印刷部３１は供給リール６１に巻回された
インクリボン６２を、リボンガイド６３及び６４によつ
て支持した状態で、直流（ＤＣ）モータ６５により回転
駆動される巻取リール６６によつて巻き取るようになさ
れている。

【００３０】供給リール６１にはトルクリミツタ（図示
せず）が配置され、一定のトルクでインクリボン６２に
バツクテンシヨンを与えることができるようになされて
いる。また巻取リール６６には光学センサ構成でなる巻
径検出用エンコーダ（図示せず）が配置されている。

【００３１】インクリボン６２には１頁分の染料として
イエロ色染料、マゼンタ色染料及びシアン色染料がそれ
ぞれ所定の長さで塗布されている。またインクリボン６
２は各頁分の染料の先頭位置に頁先頭マークが塗布され
ていると共に、各色染料の先頭位置に各色を識別する色
識別マークが塗布されている。

【００３２】これによりカード印刷装置２０において
は、インクリボン６２の走行経路近傍に設けられた光学
センサ（図示せず）がそれぞれ頁先頭マーク及び色識別
マークを検出し、当該検出結果に基づいてインクリボン
６２のテンシヨン制御等を行うようになされている。

【００３３】熱転写ヘツド４８が設けられたヘツドユニ
ツト７０は、回動軸７１によつて回動自在に保持された
加圧レバー７２の一端に着脱自在に取り付けられてい
る。加圧レバー７２の他端は、リンク７３を介してカム
板７４に揺動自在に取り付けられている。

【００３４】これによりヘツドユニツト７０は、カム板
７４が所定のモータ（図示せず）によつて回転駆動され
ることにより昇降され、図３に示すような中間位置、及
びこの中間位置から上昇してインクリボン６２から離間
する初期位置、並びに中間位置から下降してカード３７
に当接する最下位置をとるようになされている。

【００３５】すなわちヘツドユニツト７０はインクリボ
ン６２を装填する際等には初期位置に移動し、搬送台３
３上にカード３７が載置された際中間位置に移動し、搬
送台３３が印刷開始位置に到達した際には最下位置に移
動するようになされている。

【００３６】カード印刷装置２０においては、このよう
なヘツドユニツト７０の昇降状態をカム板７４の切欠部
の近傍に設けられた光学センサＳ１１及びＳ１２によつ
て検出するようになされている。

【００３７】熱転写ヘツド４８は、端面型の構成でなり
紙面に垂直なカード３７の幅方向全体に亘つてカード３
７に当接するようになされ、これによりカード３７が矢
印ａの方向に移動するとカード３７の印刷面全面に亘つ
て所望の画像を印画し得るようになされている。

【００３８】カード印刷装置２０による実際の印刷は、
図４及び図５に示す印刷動作手順ＳＰ０に従つて実行さ
れる。

【００３９】すなわちカード印刷装置２０は先ず印刷動
作手順ＳＰ０から入つて次のステツプＳＰ１において、
カード３７をカードカセツト２３より取り出し、次のス
テツプＳＰ２においてカード３７が取り出されたか否か
判断し、否定結果を得た場合にはステツプＳＰ３に移つ
て、カード切れ等を表示するエラー処理を行う。

【００４０】一方カード３７が取り出された場合には、
ステツプＳＰ４に移つてカード３７を搬出し、ステツプ
ＳＰ５においてカード３７が搬出されたか否か判断し、
否定結果を得るとステツプＳＰ４を繰り返し、肯定結果
の場合には次のステツプＳＰ６に移つてカード３７を搬
送台３３上に載置する。続いてステツプＳＰ７におい
て、搬送台３３を熱転写ヘツド４８の位置に位置決め
し、搬送台３３を停止する。なおこのとき熱転写ヘツド
４８は上昇した位置（初期位置）にある。

【００４１】次にステツプＳＰ８において、カム板７４
の駆動モータが駆動され熱転写ヘツド４８を中間位置ま
で下ろし、次のステツプＳＰ９において、インクリボン
６２の１頁分の頭出しを行う。続いてこの実施例の場合
次のステツプＳＰ１０において、インクリボン６２の巻
径を検出し、ステツプＳＰ１１において検出された巻径
に応じてＤＣモータ６５の駆動条件を設定する。

【００４２】続いてステツプＳＰ１２において、再びカ
ム板７４の駆動モータが働いて熱転写ヘツド４８を最下
位置まで下ろし、ステツプＳＰ１３においてＤＣモータ
６５を駆動してインクリボン６２の巻取りを開始し、ス
テツプＳＰ１４において所定ライン数（α）だけ搬送台
３３を移動させる。

【００４３】次にステツプＳＰ１５において１色分の印
画を開始し、ステツプＳＰ１６において１色分の印画と
して 965ライン分だけ印画し、次のステツプＳＰ１７に
おいて、１色分の印画を終了しインクリボン６２を剥離
し、搬送台３３を所定ライン数（β）だけ移動させる。

【００４４】続いてステツプＳＰ１８において熱転写ヘ
ツド４８を中間位置まで上げ、次のステツプＳＰ１９に
おいて、３色分の印画が終了したか否か判断し、否定結
果を得ると、次のステツプＳＰ２０において搬送台３３
を 965ラインにα及びβラインを加えたライン数分だけ
戻し、次のステツプＳＰ２１において次の色のインクリ
ボン６２の頭出しを行つた後、上述のステツプＳＰ１２
に戻つて１色分の印画処理を行う。やがてステツプＳＰ
１９で肯定結果を得ると、ステツプＳＰ２２において、
カード３７を排出し、このようにしてカード３７上にカ
ラー印画し得るようになされている。

【００４５】（２）搬送部の構成 図６は印刷装置２０における搬送台３３の構成を示し、
基台１００上にカード３７を載置するシート１３０が設
けられている。

【００４６】またシート１３０の周囲にはシート１３０
上にカード３７が載置された際に当該カード３７を保持
するための保持部４７として複数の保持部材１０１、１
０２、１０３、１０４、１０５、１０６及び１０７が配
置されている。この保持部材１０１、１０２、１０３、
１０４、１０５、１０６及び１０７の高さはシート１３
０上に載置されたカード３７の高さよりも低くなるよう
に設定されている。

【００４７】保持部材１０６は回動軸１０６Ａを中心と
して矢印ｇ方向又はこれとは逆方向に回動するアーム１
０６Ｂの回動先端部にローラ１０６Ｃが設けられてお
り、アーム１０６Ａが所定のばね（図示せず）によつて
矢印ｇ方向に回動付勢されることにより、カード３７の
側面にローラ１０６Ｃが当接するようになされている。

【００４８】また保持部材１０７は回動軸１０７Ｄを中
心として矢印ｆ方向又はこれとは逆方向に回動するアー
ム１０７Ａの回動先端部にローラ１０７Ｂが設けられて
おり、アーム１０７Ａが所定のばね（図示せず）によつ
て矢印ｆ方向に回動付勢されることにより、カード３７
の側面にローラ１０７Ｂが当接するようになされてい
る。

【００４９】ここでカード３７を載置するシート１３０
の大きさはカード３７よりも僅かに小さく形成されてお
り、これにより保持部材１０６及び１０７のローラ１０
６Ｃ及び１０７Ｂがカード３７に確実に当接してこれを
位置決めすることができる。

【００５０】またシート１３０のカード載置面はフツ素
化処理が施されており、カード３７を当該シート１３０
上に摺接しながら当該シート１３０上に搬入する際に、
カード３７を円滑に滑らすことができるようになされて
いる。

【００５１】ここで図７はカード３７を搬送台３３に搬
入する際の、搬送台３３の位置を示し、当該搬送台３３
のカード搬入側の端部上にカード搬入用ローラ４５（４
５Ａ、４５Ｂ）が位置する状態まで当該搬送台３３が移
動される。

【００５２】この状態においてカードカセツト２３（図
３）から供給されたカード３７はカード搬入用ローラ４
６（図３）によつて搬送台３３に搬入される。この状態
において図８に示すように、カード３７の先端部は保持
部材１０２の傾斜面１０２Ａ上を摺動しながらシート１
３０及びカード搬入用ローラ４５（４５Ａ、４５Ｂ）間
に挿入される。

【００５３】ここでカード搬入用ローラ４５（４５Ａ、
４５Ｂ）は保持部材１０２の配設位置を避けて当該保持
部材１０２の両端に配置されおり、これによりカード３
７が保持部材１０２によつて湾曲することを防止するこ
とができる。

【００５４】ここで保持部１０２は摺動軸１０２Ｂに嵌
合され、ばね１０２Ｃによつて上方に付勢されている。
従つてカード３７が傾斜面１０２Ａに摺接する際、保持
部１０２はばね１０２Ｃの付勢力に抗して下方に押し下
げられる。

【００５５】このようにしてカード３７がカード搬入用
ローラ４５（４５Ａ、４５Ｂ）及びシート１３０間に挿
入されると、予め回転駆動しているカード搬入用ローラ
４５（４５Ａ、４５Ｂ）によつて当該カード３７が矢印
ａ方向にシート１３０上を摺接しながら引き込まれる。

【００５６】この結果図９に示すように、カード３７は
シート１３０上に載置される。この状態においては、保
持部材１０７のローラ１０７Ｂはカード３７の端面に当
接しながら当該カード３７によつて矢印ａ方向に押さ
れ、当該保持部材１０７の矢印ｆ（図７）方向への付勢
力に抗することになる。

【００５７】この状態において搬送台３３が矢印ａ方向
に移動を開始することにより、図１０に示すようにシー
ト１３０上のカード３７は保持部材１０７の付勢力によ
つて矢印ａで示す方向に対して逆方向にシート１３０上
を摺動し、保持部材１０２の側面に当接し、シート１３
０上に位置決めされる。

【００５８】かくして搬送台３３はシート１３０上に位
置決めされたカード３７が熱転写ヘツド４８によつて印
画される位置まで矢印ａ方向に移動される。このように
して印画位置においてカード３７上にカラー画像が印画
されると搬送台３３はさらに矢印ａ方向にカード排出位
置まで移動され、図１１に示すようにカード３７の一部
がカード排出用ローラ５２にかかると、当該カード排出
用ローラ５２は光センサ１０によつて回転を開始する。

【００５９】またこのとき保持部材１０７はアーム１０
７Ｃが当接部材５９に当接することによりローラ１０７
Ｂが矢印ｆに対して逆方向に回動する。この結果図１２
に示すように保持部材１０７によるカード３７の位置決
め保持状態が解除される。

【００６０】従つて図１３に示すように、シート１３０
上に載置されたカード３７はカード排出用ローラ５２に
よつて矢印ａ方向に搬送された後、さらにカード排出用
ローラ５３及び５４によつて排出される。

【００６１】（３）実施例の動作 以上の構成において、カード印刷装置２０は搬送台３３
にカード３７が搬入される際、カード搬入用ローラ４５
によつて搬送台３３上に搬入された後、印画位置にまで
矢印ａ方向に移動することにより、保持部材１０７によ
つて搬送台３３のシート１３０に位置決めされる。

【００６２】また印画が終了すると、搬送台３３が排出
位置まで矢印ａ方向に移動することにより、保持部材１
０７のカード３７に対する保持が当接部材５９によつて
解除され、カード排出用ローラ５２によつてカード３７
が排出される。

【００６３】このように搬送台３３の１方向（矢印ａ方
向）への動きを利用してカード３７の搬送台３３への位
置決め及び位置決め保持の解除を行うことにより、一段
と簡単にカード３７を搬送台３３のシート１３０に位置
決め保持することができる。

【００６４】（４）実施例の効果 以上の構成によれば、保持部材１０２及び１０７によつ
てカード３７を位置決め保持するようにしたことによ
り、従来のように真空吸着又は静電吸着する場合に比し
て、一段と簡単かつ簡易な構成によつてカード３７の位
置決め保持及び解除を行うことができる。

【００６５】（５）他の実施例 なお上述の実施例においては、本発明をカード印刷装置
２０の搬送装置３３に適用した場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、要はカード状搬送対象を搬送す
る搬送装置に広く適用することができる。

【００６６】

【発明の効果】上述のように本発明によれば、搬送対象
が第１の保持部材を乗り越えて搬送台の載置部に載置さ
れた後、第２の保持部材によつて搬送対象を第１の保持
部材に当接するように付勢することにより、搬送対象を
一段と簡単かつ簡易な構成で搬送台上に位置決め保持す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による印刷装置の一実施例の外観構成を
示す斜視図である。

【図２】本発明による印刷装置の一実施例の外観構成を
示す斜視図である。

【図３】本発明による印刷装置の一実施例における搬送
部及び印刷部を示す略線的側面図である。

【図４】実施例のカード印刷装置における印刷動作の説
明に供するフローチヤートである。

【図５】実施例のカード印刷装置における印刷動作の説
明に供するフローチヤートである。

【図６】搬送台の構成を示す斜視図である。

【図７】搬送台の構成を示す平面図である。

【図８】搬送台における搬送対象の搬入状態を示す側面
図である。

【図９】搬送台における搬送対象の搬入状態を示す側面
図である。

【図１０】搬送台における搬送対象の搬入状態を示す側
面図である。

【図１１】搬送対象の排出状態を示す平面図である。

【図１２】搬送対象の排出状態を示す平面図である。

【図１３】搬送対象の排出状態を示す平面図である。

【図１４】従来の印刷装置を示す略線的側面図である。

【符号の説明】

１、２０……カード印刷装置、３、４８……熱転写ヘツ
ド、４、６１……供給リール、５、６２……インクリボ
ン、３３……搬送台、４５Ａ、４５Ｂ……カード搬入用
ローラ、５２、５３、５４……カード排出用ローラ、１
０１、１０２、１０３、１０４、１０５、１０６、１０
７……保持部材、１３０……シート。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇賀神 智久 東京都板橋区志村２丁目16番20号株式会社 コパル内

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】所定の搬送台に搬送対象を位置決め保持
   し、上記搬送対象を搬送する搬送装置において、 上記搬送台の上記搬送対象を載置する載置部の上記搬送
   対象の搬入側に上記載置部の高さから上記載置部の高さ
   よりも高い位置に付勢され、上記載置部に搬入される上
   記搬送対象に摺接する傾斜部を形成した第１の保持部材
   と、 上記第１の保持部材の上記傾斜部に摺接することにより
   上記第１の保持部材を乗り越えた上記搬送対象が上記載
   置部に載置されたとき、上記搬送対象を上記第１の保持
   部材に当接する方向に付勢する第２の保持部材とを具え
   ることを特徴とする搬送装置。
2. 【請求項２】上記搬送装置は、 上記載置部に載置された上記搬送対象を、上記搬送対象
   の上記載置部への搬入方向に対する側面部から上記搬送
   対象を押しつける第３の保持部材を具えたことを特徴と
   する請求項１に記載の搬送装置。
3. 【請求項３】上記搬送台の上記載置部は、上記搬送対象
   よりも小さな形状でなることを特徴とする請求項１に記
   載の搬送装置。
4. 【請求項４】上記搬送装置は、上記第１の保持部材の両
   側部に分割された搬送対象搬入用ローラを具えたことを
   特徴とする請求項１に記載の搬送装置。