JPH07125685A - 旅客船の客室区域設備 - Google Patents

旅客船の客室区域設備

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JPH07125685A
JPH07125685A JP5293795A JP29379593A JPH07125685A JP H07125685 A JPH07125685 A JP H07125685A JP 5293795 A JP5293795 A JP 5293795A JP 29379593 A JP29379593 A JP 29379593A JP H07125685 A JPH07125685 A JP H07125685A
Authority
JP
Japan
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passenger
deck
skylight
floor
natural light
Prior art date
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Pending
Application number
JP5293795A
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English (en)
Inventor
Makoto Arai
誠 荒井
Shoichi Nagamura
昭一 長村
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 客室区域の中央寄りの客室に自然光を取り入
れることができるようにする。 【構成】 客室区域11の船体中心線CL上の位置に、
甲板2,3を貫通させて甲板4に至るまで吹抜け12を
設ける。吹抜け12に面する最上階6と中間階7の壁部
13に舷窓14を設ける。最下階8の天井となる甲板4
に天窓15を設ける。天窓15に非常閉鎖装置17を装
備させる。吹抜け12から舷窓14及び天窓15を通し
て自然光を取り入れる。火災発生時に、非常閉鎖装置1
7で天窓15を塞ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は旅客船の客室区域設備に
関するもので、特に、客室区域に多くの自然光を取り入
れることができるようにした旅客船の客室区域設備に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】カーフェリーの如き旅客船では、旅客を
輸送するという主目的上、多数の客室を整然と区画形成
してなる層(階)を、たとえば、上下に3層積み重ねる
如くして客室区域を建造する場合が多い。したがって、
外部に壁が面する両サイドの客室は窓から自然光を取り
入れることができるので明るいが、中央寄りの客室は壁
で囲まれているので自然光を取り入れることができず、
電灯をつけなければ昼間でも暗いという状況である。
【0003】そこで、各客室に自然光をなるべく多く取
り入れることができるようにするために、たとえば、図
6に一例を示す如く、船体上に4層の甲板a,b,c,
dを所要の高さ間隔で配列して、最上階となる甲板a,
bの層間部と中間階となる甲板b,cの層間部にそれぞ
れ客室eとfを区画形成すると共に、最下階となる甲板
c,dの層間部にエントランスホールgを形成し、上記
最上階と中間階の船体中心線CL上の位置に通路hとi
を形成するようにした客室区域jを構成して、最上階の
通路hの天井となる甲板aに天窓kを設け、且つ最上階
の通路hに面する客室eの壁部に窓lを設け、天窓kか
ら窓lを通して最上階で中央の通路hと隣り合う客室e
に自然光を取り入れることができるようにした設計とす
ることが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記設計と
した客室区域jの場合、最上階の通路hに隣接する客室
eには自然光を取り入れることはできるが、その下の客
室fやエントランスホールgには自然光を取り入れるこ
とはできない。
【0005】そのため、上記上下に並ぶ通路h,iの部
分の甲板b,cを吹抜けとして、吹抜けに面する両側の
客室e,fの壁部に窓を設けた構成とした場合は、両側
の客室e,fとエントランスホールgにも自然光を取り
入れることが可能となるが、この場合、3層吹抜け構造
となるため、船舶の防火構造上、スプリンクラー装置や
排煙装置等を設けなければ規則を満足することはできな
い構造となり、多く装置、部品が必要となる問題が惹起
され、又、最上層に設ける天窓kも或る程度の強度が必
要となり、特殊なものとなるという問題がある。
【0006】そこで、本発明は、客室区域の中央寄りの
各客室等にできるだけ自然光を取り入れることができる
ようにすると共に、スプリンクラーや排煙装置等を設け
てなくても万一の火災時のための延焼を防止することが
できるような設計の旅客船の客室区域設備を提供しよう
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、船体上に、上下方向に複数層配列した各
甲板の層間部に多数の客室を区画形成してなる客室区域
を有する旅客船における上記客室区域の船体中心線上の
位置に、最上層の甲板から所要層下の甲板に至る範囲で
吹抜けを設け、該吹抜けに面する壁部に舷窓を設けると
共に、吹抜け下の甲板に天窓を設け、且つ火災発生信号
に基づいて上記天窓を閉鎖するようにした非常閉鎖装置
を装備させてなる構成とする。
【0008】
【作用】客室区域の船体中心線上の位置に吹抜けを設け
たことから、吹抜けに面する壁部の舷窓を通して客室区
域の中央寄りの客室等に自然光を取り入れることができ
ると共に、吹抜け下の甲板に設けた天窓を通して下方の
エントランスホールにも自然光を取り入れることができ
ることになる。又、火災発生時には非常閉鎖装置にて天
窓を塞ぐことができることから、天窓のガラスが割れて
も該天窓を通しての延焼が防止される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0010】図1乃至図5は本発明の一実施例を示すも
ので、船体1上に、羅針儀船橋甲板と航海船橋甲板とA
甲板とB甲板としての4層の甲板2,3,4,5を所要
の高さ間隔で配列して、最上層の甲板2と上から2番目
の甲板3との層間部を最上階6、上から2番目の甲板3
とその下の層の甲板4との層間部を中間階7、上から3
番目の甲板4とその下の層の甲板5との層間部を最下階
8とし、最上階6と中間階7に客室9を整然と区画形成
し、且つ最下階8の所要範囲にエントランスホール10
を形成すると共に残りの範囲に客室を整然と区画形成し
てある客室区域11を有する旅客船において、上記客室
区画11の船体中心線CL上の位置に、最上階6の天井
となる甲板2から最下階8の天井となる甲板4に至る上
下方向の範囲で船体1の前後方向(X方向)へ延びる吹
抜け12を設け、該吹抜け12に面する最上階6と中間
階7の客室9の壁部13にそれぞれ舷窓14を設け、吹
抜け12から舷窓14を通して中央寄りの両側の各客室
9内に自然光が取り入れられるようにすると共に、上記
吹抜け12に面する甲板4を左右方向(Y方向)へ山型
に形成して強度を高めた構造とし、且つ該甲板4に天窓
15を設け、吹抜け12から天窓15を通して最下階8
のエントランスホール10及び一部客室に自然光が取り
入れられるようにする。更に、上記天窓15には、火災
発生時に天窓15のガラスが割れても火炎や煙の吹抜け
を防止できるように鋼製蓋16にて上記天窓15を塞ぐ
ようにした非常閉鎖装置17を装備させる。なお、図2
において、28は中間階7の通路を示す。
【0011】上記非常閉鎖装置17は、図4及び図5に
詳細を示す如き構成としてある。すなわち、船体1の前
後方向に並ぶ2個所宛の天窓15に対応させて、それぞ
れ鋼製蓋16を配置し、該鋼製蓋16の前後方向の両端
部を左右方向へスライド自在に支持するための上下のガ
イドレール18,19を甲板4上に固定する。上記上下
のガイドレール18,19は、鋼製蓋16により天窓1
5を開放する位置から閉鎖する側へ左右方向へ向けて甲
板4と平行に延びた後、天窓15に近付くように下方へ
屈曲して略への字状としてあり、上ガイドレール18に
係合させたガイドローラ20と下ガイドレール19に係
合させたガイドローラ21を左右方向で所要間隔に配置
し、且つ該ガイドローラ20,21の軸に上記鋼製蓋1
6の両端を支持させるようにしてある。更に、火災発生
時の信号に基づいて伸長付勢されるように回路構成した
エア式の開閉シリンダ22を、左右方向へ向けて配置し
て、そのヘッド端を甲板4に接続すると共にロッド端を
鋼製蓋16の上面に接続し、該開閉シリンダ22の伸長
作動で鋼製蓋16をガイドレール18,19に沿わせて
左右方向へスライドさせることにより、鋼製蓋16で天
窓15を閉鎖させられるようにしてある。なお、鋼製蓋
16により天窓15を閉鎖したときの密閉状態を確保で
きるようにするために、鋼製蓋16の左右端部にウェッ
ジ23,24が、又、天窓15のコーミング25側にウ
ェッジ26,27がそれぞれ対応させて取り付けてあ
る。
【0012】上記構成としてあるため、客室区域11の
船体中心線CL上の位置に設けた吹抜け12から吹抜け
12に面する壁部13の舷窓14を通して最上階6及び
中間階7の中央寄りの各客室9内に自然光を取り入れる
ことができると共に、天窓15を通して最下階8のエン
トランスホール10や一部の客室にも自然光を取り入れ
ることができ、これにより上記各客室9内等を電灯をつ
けることなく明るくすることができて居住性を高くする
ことができる。
【0013】上記客室区域11において、万一火災が発
生した場合には、各天窓15を非常閉鎖装置17によっ
て閉鎖することができる。すなわち、図5の実線で示す
如く、鋼製蓋16を退避させて天窓15を開放している
状態において、火災が発生すると、その火災信号に基づ
いて開閉シリンダ22が伸長作動させられる。開閉シリ
ンダ22が短縮状態から伸長させられると、鋼製蓋16
は上下のガイドレール18,19にガイドローラ20,
21が沿わされることにより、図5の二点鎖線で示す如
く、天窓15の上までスライドさせられて天窓15を直
ちに塞ぐことができる。この際、鋼製蓋16の移動をガ
イドする上下のガイドレール18,19がへの字状にな
っているため、鋼製蓋16を天窓15のコーミング25
に押し付けるようにして閉鎖することができ、更にこの
とき、鋼製蓋16の左右端のウェッジ23,24をコー
ミング25側のウェッジ26,27に係合させることが
できるので、天窓15を確実に密閉することができる。
したがって、天窓15を通しての延焼を防ぐことができ
る。
【0014】なお、上記実施例では、非常閉鎖装置17
でエア式の開閉シリンダ22を用いた場合を示したが、
油圧式や電動式であってもよいこと、又、実施例では、
天窓15を設ける部分の甲板4の形状を山型とした場合
を示したが、ドーム型やアーチ型等とすることにより美
観を高めることができること、更に、実施例では3階構
造の客室区域11について示したが、これに限られるも
のではないこと、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲
内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0015】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の旅客船の客室
区域設備によれば、客室区域の船体中心線上の位置の最
上階から所要階の位置までを吹抜けとし、該吹抜けに面
する客室の壁部に舷窓を、又、吹抜け下の甲板に天窓を
それぞれ設けたので、客室区域の中央寄りの客室等に自
然光を取り入れることができて居住性を向上させること
ができ、更に、火災発生時に天窓を塞いで延焼を防止で
きるようにした非常閉鎖装置を装備させたので、船舶の
防火構造上、3層吹抜け構造とはならず、スプリンクラ
ー装置や排煙装置などを備える必要性をなくすことがで
きる、等の優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の旅客船の客室区域設備の一実施例を示
す概略図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】図1のIII −III 矢視図である。
【図4】天窓及びその非常閉鎖装置の配置例を示す平面
図である。
【図5】図4のV−V拡大矢視図である。
【図6】客室区域の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 船体 2,3,4,5 甲板 9 客室 11 客室区域 12 吹抜け 13 壁部 14 舷窓 15 天窓 16 鋼製蓋 17 非常閉鎖装置 CL 船体中心線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体上に、上下方向に複数層配列した各
    甲板の層間部に多数の客室を区画形成してなる客室区域
    を有する旅客船における上記客室区域の船体中心線上の
    位置に、最上層の甲板から所要層下の甲板に至る範囲で
    吹抜けを設け、該吹抜けに面する壁部に舷窓を設けると
    共に、吹抜け下の甲板に天窓を設け、且つ火災発生信号
    に基づいて上記天窓を閉鎖するようにした非常閉鎖装置
    を装備させてなることを特徴とする旅客船の客室区域設
    備。
JP5293795A 1993-11-01 1993-11-01 旅客船の客室区域設備 Pending JPH07125685A (ja)

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JP (1) JPH07125685A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008164229A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Cloud Nine:Kk 室内温度制御システム
JP2017226335A (ja) * 2016-06-23 2017-12-28 三菱重工業株式会社 カーフェリー

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