JPH07124963A - シャンデリア部品の製造方法及びシャンデリア - Google Patents

シャンデリア部品の製造方法及びシャンデリア

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JPH07124963A
JPH07124963A JP27582493A JP27582493A JPH07124963A JP H07124963 A JPH07124963 A JP H07124963A JP 27582493 A JP27582493 A JP 27582493A JP 27582493 A JP27582493 A JP 27582493A JP H07124963 A JPH07124963 A JP H07124963A
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JP
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chandelier
parts
active energy
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meth
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JP27582493A
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Hiroshi Fukushima
洋 福島
Tsukasa Mizobuchi
司 溝渕
Katsumi Yonekura
克実 米倉
Yukichi Konami
諭吉 小並
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】(A)1分子中に(メタ)アクリロイルオキシ
基を、2個以上有するウレタンポリ(メタ)アクリレー
ト30〜89重量部、(B)下記一般式(I)で示され
る化合物10〜60重量部、 【化1】 (式中、R1、R2は水素又はメチル基、R3、R4は炭素
数2〜5の直鎖型又は分岐型飽和炭化水素基、l,mは
1〜5の整数、nは0〜5の整数を示す。)(C)分子
内に少なくとも2個のチオール基を有する脂肪族系ポリ
チオール化合物1〜20重量部、を総量で100重量部
に対し、(D)活性エネルギー線重合開始剤0.01〜
5重量部、加えてなる活性エネルギー線硬化型液状樹
脂組成物を、透明シリコーンゴム製金型に注入した後、
活性エネルギー線を該シリコーンゴム製金型の外部より
照射して硬化させてシャンデリア部品とし、これを組み
立ててシャンデリアとする。 【効果】透明性、耐熱性、転写性良好なシャンデリア
を、特定のモノマー組成物を用い、活性エネルギー線の
照射により生産性よく得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、活性エネルギー線硬化
型液状樹脂組成物(以下、液状樹脂組成物と示す)を、
透明シリコーンゴム金型に流し込み、該金型外部から活
性エネルギー線を照射して硬化させて得られるシャンデ
リア部品の製造方法、及び該部品を組み立ててなるシャ
ンデリアに関する。
【0002】
【従来の技術】従来開発されてきたプラスチック成形品
の製造方法としては、熱可塑性ポリマーを金型を用いて
成形する方法が一般的に知られている。この方法は、一
定形状のプラスチック成形品を生産性良く、大量に製造
する方法としては好ましいが、少量多品種の物品を成形
するには、金型を多量に用意しなければならず、また金
型が高価である。
【0003】そこで、近年硬化性液状樹脂をシリコーン
樹脂製金型に流し込み、硬化させるプラスチック成形品
の製造方法が利用されるようになってきている。この方
法に使用される該液状樹脂としては、主剤と硬化剤とか
らなる2液型液状樹脂、具体的には熱硬化性ウレタン樹
脂やエポキシ樹脂が主に用いられてきた。該2液型液状
樹脂は一般的に高粘度であるため、金型への注型時に真
空注型法などの特殊な装置を必要とし、さらに2液型液
状樹脂は主剤と硬化剤とを混合した時点から反応が進
み、経時的にゲル化へと到るため可使時間が短かく、作
業は迅速に行う必要があるなど課題も多い。
【0004】これらの課題を解決するものとして、透明
なRTVシリコーンゴムを金型として用い、この金型内
に紫外線硬化型液状樹脂を注型した状態で光硬化させた
後離型する方法が提案されている(特開平3−1147
11号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この方法では、1液型
紫外線硬化型液状樹脂を用いるので、前記した液状樹脂
が経時的にゲル化するという課題は解決できるが、液状
樹脂肉厚部の硬化性に優れる紫外線開始剤を用いる必要
があり、得られたプラスチック成形品は黄変した成形物
となり、光学的な用途として特にシャンデリア等の装飾
照明器材に用いることはできない。
【0006】また、プラスチック成形品の各種の色素に
より着色した成形品や、無機フィラーの添加による半濁
成形品を製造できないなどの解決すべき課題がある。
【0007】
【発明を解決するための手段】本発明は上述の背景にな
されたものであり、その目的とするところは、活性エネ
ルギー線硬化型液状樹脂組成物をシリコーンゴム製金型
に流し込み、活性エネルギー線を照射して硬化させるこ
とにより、意匠性に優れるシャンデリア部品、及びこれ
を組み立てたシャンデリアを生産性よく提供することに
ある。
【0008】本発明者らは、上記課題を解決するために
鋭意検討した結果、ウレタンポリ(メタ)アクリレー
ト、特定構造のカーボネートジ(メタ)アクリレート、
分子内に少なくとも2個のチオール基を有する脂肪族系
ポリチオール化合物、及び活性エネルギー線重合開始剤
を特定の割合に配合してなる液状樹脂組成物を、透明シ
リコーンゴム製のシャンデリア部品金型に注型した後、
活性エネルギー線を該シリコーンゴム製金型の外部より
照射して硬化させた後、透明性が良好で光学的物性の優
れたシャンデリア部品が得られることを見いだし、本発
明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、(A)1分子中に
(メタ)アクリロイルオキシ基を、2個以上有するウレ
タンポリ(メタ)アクリレート30〜89重量部、
(B)下記一般式(I)で示される化合物10〜60重量
部、
【化2】 (式中、R1,R2は水素又はメチル基、R3,R4は炭素
数2〜5の直鎖型又は分岐型飽和炭化水素基、lは1〜
5の整数、m,nは0〜5の整数を示す。)(C)分子
内に少なくとも2個のチオール基を有する脂肪族系ポリ
チオール化合物1〜20重量部、からなる(A),
(B),及び(C)成分の合計量100重量部に対し、
(D)活性エネルギー線重合開始剤0.01〜5重量
部、を加えてなる液状樹脂組成物を、シャンデリア部品
形状を有する透明シリコーンゴム製金型に注入した状態
で、活性エネルギー線を該シリコーンゴム製金型の外部
より照射して硬化させた後、脱金型することを特徴とす
るシャンデリア部品の製造方法、及びこの部品を組み立
ててなるシャンデリアにある。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。まず、本
発明で用いる液状樹脂組成物の各成分について説明す
る。
【0011】(A)成分の1分子中に(メタ)アクリロ
イルオキシ基を、2個以上有するウレタンポリ(メタ)
アクリレート化合物は、本発明により製造したシャンデ
リア部品に機械的強度、耐衝撃性、及び耐熱性を付与す
る成分である。具体的には、ヒドロキシル基を含有する
(メタ)アクリレートと、分子内に2個以上のイソシア
ネート基を有するイソシアネート化合物とのウレタンポ
リ(メタ)アクリレートや、分子内に2個以上のイソシ
アネート基を有するポリイソシアネート化合物にポリオ
ール、ポリエステル系ポリオール、ポリアミド系ポリオ
ールなどのポリジオールを反応させてポリイソシアネー
ト付加体を合成し、この付加体のイソシアネート基にヒ
ドロキシル基を含有する(メタ)アクリレートを付加さ
せたウレタンポリ(メタ)アクリレートとした化合物等
が挙げられる。
【0012】前者のウレタンポリ(メタ)アクリレート
化合物は、本発明により得られるプラスチック成形品の
表面硬度や耐熱性を向上させることができ、より好まし
い。これら(A)成分の化合物の分子量は、400〜
2,000の範囲であることが好ましい。
【0013】化合物(A)を作るのに用いるイソシアネ
ート化合物の具体例としては、1,6−ヘキサメチレン
ジイソシアネート、トリス(イソシアナトヘキシル)イ
ソシアヌレート、1,4−テトラメチレンジイソシアネ
ート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシ
アネート、シクロヘキサンジイソシアネート、イソホロ
ンジイソシアネート、ビス(4,4’−イソシアナトシ
クロヘキシル)メタン、ビス(4,4’−イソシアナト
シクロヘキシル)プロパン、1,3−ビス(イソシアナ
トメチル)シクロヘキサン、メタキシリレンジイソシア
ネート、パラキシリレンジイソシアネート、2,4−ト
リレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシア
ネート、(4,4’−イソシアナトフェニル)メタン、
ナフタレンジイソシアネート等が挙げられる。
【0014】上記したイソシアネート化合物の中でも、
トリス(イソシアナトヘキシル)イソシアヌレート、イ
ソホロンジイソシアネート、ビス(4,4’−イソシア
ナトシクロヘキシル)メタン、1,3−ビス(イソシア
ナトメチル)シクロヘキサン、メタキシリレンジイソシ
アネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6
−トリレンジイソシアネートは、本発明で用いる化合物
(A)を作るのに特に好ましい。
【0015】イソシアネートの付加体の合成に使用する
ポリオールの種類は特に限定されないが、その具体例と
しては、エチレングリコール、プロピレングリコール、
ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、トリメ
チロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトー
ル、マンニトール、グリセリン等のアルキルポリオー
ル、及びこれらのポリエーテルポリオールや、多価アル
コールと多塩基酸とから合成されるポリエステルポリオ
ール、ポリカプロラクトンポリオール等のポリエステル
ポリオール等がある。
【0016】ヒドロキシル基を含有する(メタ)アクリ
レートの具体例としては、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシルブチル(メタ)アクリレ
ート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の
他、ブチルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグ
リシジルエーテル、グリシジルメタアクリレート等のモ
ノエポキシ化合物と(メタ)アクリル酸との付加反応物
や、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ルのモノ(メタ)アクリル酸エステル、ポリカプロラク
トンジオールのモノ(メタ)アクリル酸エステル等が挙
げられる。
【0017】ポリイソシアネートと各種ジオールやヒド
ロキシル基を含有する(メタ)アクリレートとの反応
は、ジラウリン酸n−ブチル錫等の錫系触媒の存在下、
イソシアネート基と水酸基がほぼ等量になるように用い
て、60〜70℃で数時間加熱反応せしめることによっ
て作ることができる。(A)成分の化合物は、一般に高
粘性となることが多いので、反応中又は反応終了後に、
他の希釈モノマーで希釈するのが好ましい。
【0018】(A)成分の使用割合は、(A)〜(C)
成分の合計量100重量部中30〜89重量部、より好
ましくは40〜70重量部である。(A)成分の使用量
が30重量部未満の組成物より作られたシャンデリア部
品は、十分な機械的強度、耐熱性は得られず、89重量
部を越えた組成物は、高粘性なものとなり、シリコーン
ゴム製金型への注入作業性が低下するばかりでなく、金
型へ注入した組成物の活性エネルギー線の照射による硬
化時にシリコーンゴム製金型からの剥離が生じ、金型形
状を精度よく転写したシャンデリア部品を作ることは難
しくなる。
【0019】(B)成分である一般式(I)で示される化
合物は、l及びnで示される重合度が1〜5のポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチ
レングリコール、又はポリ(メチルブチレン)グリコー
ル等のポリオールとホスゲン又はジメチルカーボネー
ト、及び(メタ)アリルアルコールとの反応によって得
られる脂肪族ジアリルカーボネートである。(B)成分
として最も好ましい化合物は、ジエチレングリコールジ
アリルカーボネートである。
【0020】(B)成分の使用割合は、(A)〜(C)
成分の合計量100重量部中10〜60重量部、より好
ましくは、20〜50重量部である。(B)成分の使用
量が10重量部未満の組成物は、高粘性なものとなり、
シリコーンゴム製金型への注入作業性が低下するばかり
でなく、金型内に注入した組成物の活性エネルギー線の
照射による硬化時にシリコーンゴム製金型からの剥離が
生じるため、金型形状を正確に転写したシャンデリア部
品は得られず、一方60重量部を越えた組成物は、活性
エネルギー線の照射による硬化性が著しく低下し、光照
射法によるシャンデリア部品の生産性が劣る。
【0021】(C)成分である、分子内に少なくとも2
個のチオール基を有する脂肪族系ポリチオール化合物
は、活性エネルギー線の照射によるモノマー組成物の硬
化時の成形性を向上させる成分である。
【0022】その具体例としては、1,2−エチレンジ
チオグリコール、1,2−プロピレンジチオグリコー
ル、1,4−ブチレンジチオグリコール、ジ(2−メル
カプトエチル)チオール、ジ(2−メルカプトプロピ
ル)チオール、エチレングリコールジチオグリコレー
ト、1,2−プロピレングリコールジチオグリコレー
ト、1,4−ブタンジオールジチオグリコレート、トリ
メチロールプロパントリス(チオグリコレート)、ペン
タエリスリトールテトラキス(チオグリコレート)、エ
チレングリコールジチオプロピオネート、1,2−プロ
ピレングリコールジチオプロピオネート、1,4−ブタ
ンジオールジチオプロピオネート、トリメチロールプロ
パントリス(β−チオプロピオネート)、ペンタエリス
リトールテトラキス(β−チオプロピオネート)、ジペ
ンタエリスリトールヘキサキス(β−チオプロピオネー
ト)等が挙げられる。
【0023】これらの中でも、トリメチロールプロパン
トリス(β−チオプロピオネート)、ペンタエリスリト
ールテトラキス(β−チオプロピオネート)は、ポリチ
オール特有の臭気も少なく、好ましい。
【0024】(C)成分の使用割合は、(A)〜(C)
成分の合計量100重量部中1〜20重量部、より好ま
しくは5〜15重量部である。(C)成分の使用量が1
重量部未満の組成物は、活性エネルギー線硬化時の成形
性が低下し、一方20重量部を越えた組成物から得られ
たシャンデリア部品は、その機械的強度と耐熱性が不足
したものとなる。
【0025】(D)成分である活性エネルギー線重合開
始剤としては、主として波長200〜400nmの紫外
線に感応してラジカル源を発生するものがより好まし
い。具体例としては、ベンゾイン、ベンゾインモノメチ
ルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、アセト
イン、ベンジル、ベンゾフェノン、p−メトキシベンゾ
フェノン、ジエトキシアセトフェノン、ベンジルメチル
ケタール、2,2−ジエトキシアセトフェノン、1−ヒ
ドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、メチルフェニ
ルグリオキシレート、エチルフェニルグリオキシレー
ト、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパ
ン−1−オン等のカルボニル化合物、テトラメチルチラ
ウムモノスルフィド、テトラメチルチラウムジスルフィ
ドなどの硫黄化合物、2,4,6−トリメチルベンゾイ
ルジフェニルフォスフィンオキサイドなどのアシルフォ
スフィンオキサイド等を挙げることができる。
【0026】これら重合開始剤は、1種または2種以上
の混合系で使用される。これらの中でも、ベンゾフェノ
ン、ベンゾインイソプロピルエーテル、メチルフェニル
グリオキシレート、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェ
ニルケトン、ベンジルジメチルケタール、2,4,6−
トリメチルベンゾイルフェニルフォスフィンオキサイド
が特に好ましい。
【0027】(D)成分の使用割合は、(A)〜(C)
成分の合計量100重量部に対し、0.01〜5重量
部、より好ましくは0.02〜2重量部である。(D)
成分の量が0.01重量部未満の組成物では、その硬化
性が不十分となり、一方5重量部を越えた組成物は、そ
の肉厚部の硬化性が悪くなるだけでなく、該組成物より
作られたシャンデリア部品の着色を招く。
【0028】本発明で用いるシャンデリア部品成形用の
液状樹脂組成物には、必要に応じて(E)成分として、
分子内に少なくとも1個のラジカル重合性二重結合を有
するモノマーが含まれていてもよい。
【0029】これらモノマーの具体例としては、メチル
(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシ
ブチル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)
アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリ
レート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジシク
ロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニ
ル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリ
レート等のモノ(メタ)アクリレートモノマー、1,4
−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘ
キサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナ
ンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリ
コールジ(メタ)アクリレート、2,2−ビス((メ
タ)アクリロキシエトキシフェニル)プロパン等のジ
(メタ)アクリレートモノマー、トリメチロールプロパ
ントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールト
リ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレート等のポリ(メタ)アクリレートモ
ノマー等が挙げられる。
【0030】上記した(E)成分の化合物は、製造した
シャンデリア部品の耐熱性、耐摩耗性、機械的強度等を
向上させる目的で、(A)〜(C)成分の合計量100
重量部に対して、1〜20重量部を添加して用いること
ができる。
【0031】また、本発明で用いるシャンデリア部品成
形用の液状樹脂組成物は、必要に応じて、有機過酸化
物、酸化防止剤、黄変防止剤、紫外線吸収剤、有機色
素、顔料、無機フィラー、沈降防止剤、消泡剤等の添加
剤を添加してもよい。
【0032】液状樹脂組成物を硬化させる方法として
は、活性エネルギー線の照射または、活性エネルギー線
照射と加熱とを組み合わせてもよい。本発明を実施する
に際して用いる活性エネルギー線としては、太陽光、ケ
ミカルランプ、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ
等の光源からの光線が挙げられる。この活性エネルギー
照射時の雰囲気は、空気雰囲気下又は窒素、アルゴン等
の不活性ガス雰囲気下のいずれでもよく、また活性エネ
ルギー線の照射量は、200〜400nmの紫外線の積
算値で0.1〜30J/cm2が好ましい。
【0033】本発明を実施する方法として具体的には、
まず、あらかじめプラスチック、木材、金属、粘土、石
膏などにより切削又は成形して作成した、所望とする形
状のシャンデリア部品のマスターを、シリコーンゴムで
包埋、硬化させた後、シリコーンゴム製金型を切り開
き、マスターを取り除いて透明シリコーンゴム製金型を
得る。次に、マスターを取り除いた金型空間に(A)〜
(D)成分を混合した本発明の液状樹脂組成物を注入
し、活性エネルギー線を該金型の外部から照射し硬化さ
せる。
【0034】硬化した該液状樹脂組成物を、シリコーン
ゴム製金型より取り出し、シャンデリア部品を得る。該
シャンデリア部品用いてシャンデリアを得る方法として
は特に限定されず、公知の方法にて該シャンデリア部品
を連結し、組み立てればよい。
【0035】
【実施例】以下に、実施例及び比較例を挙げ、本発明を
さらに詳しく説明する。
【0036】なお、以下で示す単量体の略号は、次の通
りである。 UM−1:2,6−トリレンジイソシアネート1モルと
2−ヒドロキシプロピルメタクリレート2.1モルとを
反応させて得られたウレタンジメタクリレート DGDA:ジエチレングリコールジアリルカーボネート TMTP:トリメチロールプロパントリス(β−チオプ
ロピオネート) BNP:ベンゾフェノン HCPK:1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ン MPG:メチルフェニルグリオキシレート TMPTA:トリメチロールプロパントリアクリレート PMMA:ポリメチルメタクリレート
【0037】また、評価項目及び評価方法を以下に示
す。 成形品の外観判定1:作成したシャンデリア部品を目視
観察して判定した。 ○:シャンデリア部品にシリコーンゴム製金型面が正確
に転写されており良好 ×:シャンデリア部品に全面または一部に重合ハガレ跡
がある、もしくは成形品表面に粘着性が残っている。 成形品の外観判定2:作成したシャンデリア部品を目視
観察して判定した。 ○:部品が無色透明で光沢に優れる。 ×:部品が黄着色している。 耐熱性:シャンデリア部品を80℃の熱風乾燥機中に2
00時間放置後、目視観察した。 ○:変化なし ×:注入物よりの形状に異常、または黄着色している。 注入作業性:注入用液状樹脂組成物のシリコーンゴム製
金型への注入作業性を判定した。 ○:注入しやすい ×:気泡が抜けにくく、注入しにくい 生産性: ○:部品1個当たりの生産時間が1時間未満のもの ×:部品1個当たりの生産時間が数時間のもの
【0038】[実施例1] 〈シリコーンゴム製金型の作成〉断面の一片が30mm
の正三角形、長さ125mmのアクリル樹脂製三角柱ブ
ロックを厚さ2mmのアクリル板で作った箱型の枠内
(開口部70mm×70mm、深さ180mm)に入
れ、これにシリコーンゴム樹脂液(東芝シリコーン
(株)製、商品名:TSE3032)を注入し、室温で
15時間放置硬化させた後、カッターナイフで透明なシ
リコーンゴムを切り、マスターである三角柱ブロックを
取り出してシリコーン金型を作成した。
【0039】〈液状樹脂組成物の作成〉2,6−トリレ
ンジイソシアネートと、2−ヒドロキシプロピルメタク
リレートとから合成したウレタンジメタクリレート(U
M−1)、ジエチレングリコールジアリルカーボネート
(徳山曹達(株)製、商品名:TS−16)、トリメチ
ロールプロパントリス(β−チオプロピオネート)(淀
化学社製、商品名:TMTP)、ベンゾフェノンを混合
し、室温でよく攪拌し、液状樹脂組成物を作成した。
【0040】〈シャンデリア部品の作成〉上記液状樹脂
組成物を前述の如くして作成したシリコーンゴム製金型
に、室温、常圧で流し込み、ケミカルランプで約30分
間、紫外線(340〜380nmの紫外線積算エネルギ
ーが4J/cm2)を照射し硬化させた。この後、シリ
コーンゴム製金型から取り出したシャンデリア部品を組
み立てて、シャンデリアを得た。作成したシャンデリア
部品の評価結果は、表2に示す。
【0041】[実施例2〜4]表1に示した割合でモノ
マーを用いる以外は、実施例1と同様にして種々の形状
のシャンデリア部品を作成し、これを組み立てて様々な
形状のシャンデリアを得た。作成したシャンデリア部品
の評価結果は、表2に示す。
【0042】[比較例1〜4]表1に示した割合でモノ
マーを用いた以外は、実施例1と同様にして三角柱形状
のシャンデリア部品を作成し、これを組み立てて様々の
形状のシャンデリアを得た。作成したシャンデリア部品
の評価結果は、表2に示す。
【0043】[比較例5]実施例1と同様のシリコーン
ゴム製金型に、2液型エポキシ樹脂(国際ケミカル
(株)製、商品名:CEP−5)を注入し、40℃で5
時間、続いて60℃で4時間硬化させてシャンデリア部
品を作成し、これを組み立ててシャンデリアを得た。作
成したシャンデリア部品の評価結果は、表2に示す。
【0044】[比較例6]実施例1でシリコーンゴム製
金型を作成したアクリル三角柱ブロックマスター(シャ
ンデリア部品の原型)について、評価した結果を表2に
示す。
【0045】
【表1】 注)表中、各成形品形状の寸法は、以下の通りである。 三角柱…断面:一辺が30mmの正三角形;長さ:25
0mm 円柱 …断面:直径25mm、内径15mmのドーナツ
形;長さ200mm 環状 …断面:直径50mmの円;高さ:80mm
【0046】
【表2】
【発明の効果】このように、本発明の特定樹脂組成物を
用いたシャンデリア部品は、透明性、耐熱性、金型の転
写性が良好であり、また活性エネルギー線を照射して液
状樹脂組成物を硬化させてシャンデリア部品を製造する
ため、シャンデリアを生産性がよく容易に短時間で成形
することができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】 (式中、R1、R2は水素又はメチル基、R3,R4は炭素
数2〜5の直鎖型又は分岐型飽和炭化水素基、l,mは
1〜5の整数、nは0〜5の整数を示す。)(C)分子
内に少なくとも2個のチオール基を有する脂肪族系ポリ
チオール化合物1〜20重量部、からなる(A)、
(B)及び(C)成分の合計量100重量部に対し、
(D)活性エネルギー線重合開始剤0.01〜5重量
部、を加えてなる活性エネルギー線硬化型液状樹脂組成
物を、シャンデリア部品形状を有する透明シリコーンゴ
ム製金型に注入した状態で、活性エネルギー線を該シリ
コーンゴム製金型の外部より照射して硬化させた後、脱
金型することを特徴とするシャンデリア部品の製造方
法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】本発明者らは、上記課題を解決するために
鋭意検討した結果、ウレタンポリ(メタ)アクリレー
ト、特定構造のカーボネートジ(メタ)アリレート、分
子内に少なくとも2個のチオール基を有する脂肪族系ポ
リチオール化合物、及び活性エネルギー線重合開始剤を
特定の割合に配合してなる液状樹脂組成物を、透明シリ
コーンゴム製のシャンデリア部品金型に注型した後、活
性エネルギー線を該シリコーンゴム製金型の外部より照
射して硬化させた後、透明性が良好で光学的物性の優れ
たシャンデリア部品が得られることを見いだし、本発明
を完成するに至った。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】すなわち、本発明は、(A)1分子中に
(メタ)アクリロイルオキシ基を、2個以上有するウレ
タンポリ(メタ)アクリレート30〜89重量部、
(B)下記一般式(I)で示される化合物10〜60重
量部、
【化2】 (式中、R1、R2は水素又はメチル基、R3、R4は炭素
数2〜5の直鎖型又は分岐型飽和炭化水素基、l,mは
1〜5の整数、nは0〜5の整数を示す。)(C)分子
内に少なくとも2個のチオール基を有する脂肪族系ポリ
チオール化合物1〜20重量部、からなる(A)、
(B)及び(C)成分の合計量100重量部に対し、
(D)活性エネルギー線重合開始剤0.01〜5重量
部、を加えてなる活性エネルギー線硬化型液状樹脂組成
を、シャンデリア部品形状を有する透明シリコーンゴ
ム製金型に注入した状態で、活性エネルギー線を該シリ
コーンゴム製金型の外部より照射して硬化させた後、脱
金型することを特徴とするシャンデリア部品の製造方法
及びこの部品を組み立ててなるシャンデリアにある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】(B)成分である一般式(I)で示される
化合物は、l及びmで示される重合度が1〜5のポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブ
チレングリコール、又はポリ(メチルブチレン)グリコ
ール等のポリオールと、ホスゲン又はジメチルカーボネ
ート、及び(メタ)アリルアルコールとの反応によって
得られる脂肪族ジアリルカーボネートである。(B)成
分として最も好ましい化合物は、ジエチレングリコール
ジアリルカーボネートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 83:00 B29L 31:00 (72)発明者 小並 諭吉 愛知県名古屋市東区砂田橋4丁目1番60号 三菱レイヨン株式会社商品開発研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)1分子中に(メタ)アクリロイルオ
    キシ基を、2個以上有するウレタンポリ(メタ)アクリ
    レート30〜89重量部、(B)下記一般式(I)で示さ
    れる化合物10〜60重量部、 【化1】 (式中、R1,R2は水素又はメチル基、R3,R4は炭素
    数2〜5の直鎖型又は分岐型飽和炭化水素基、lは1〜
    5の整数、m,nは0〜5の整数を示す。)(C)分子
    内に少なくとも2個のチオール基を有する脂肪族系ポリ
    チオール化合物1〜20重量部、からなる(A),
    (B),及び(C)成分の合計量100重量部に対し、
    (D)活性エネルギー線重合開始剤0.01〜5重量
    部、を加えた活性エネルギー線硬化型液状樹脂組成物
    を、シャンデリア部品形状を有する透明シリコーンゴム
    製金型に注入した状態で、活性エネルギー線を該シリコ
    ーンゴム製金型の外部より照射して硬化させた後、脱金
    型することを特徴とするシャンデリア部品の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の製造方法により得られたシ
    ャンデリア部品を組み立ててなるシャンデリア。
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