JP3116327B2 - 紫外線硬化型光学レンズ用樹脂組成物及び光学レンズ - Google Patents

紫外線硬化型光学レンズ用樹脂組成物及び光学レンズ

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は例えば眼鏡用レンズ、ランプ用レンズ、等の
光学レンズ用として有用である紫外線硬化型樹脂組成物
及び光学レンズに関するものである。
(従来の技術) 近年、透明性に優れ、且つ柔軟で弾性を有するレンズ
用樹脂が望まれるようになってきた。現在、従来より使
用されている無機ガラスに加えて、透明樹脂が軽量性、
耐衝撃性、加工性等の利点より使用されている。
眼鏡やランプ用等のレンズ用樹脂としては、ポリスチ
レン、ポリカーボネートが使用されているが、共に熱可
塑性重合体であるので、その成形方法が注型法とは異な
るため、レンズのような多品種少量生産に用いるには不
向きである。また注型成形法で作られるジエチレングリ
コールジアリルカーボネート重合体のレンズは、それを
製造する際、注型用治具に単量体組成物と重合開始剤の
均一混合物を注入後、長時間かけて熱重合を行っている
ため極めて生産性が低い。
上記の問題点の他、柔軟で弾性があるレンズを得るこ
とが困難であるという欠点がある。
一方、近年になって、生産効率が高く,且つおだやか
な条件で製造が可能な方法として、鋳型に紫外線硬化型
の樹脂組成物を充填し、紫外線を照射して、樹脂組成物
を硬化する方法が提案され、実際に工業的に採用される
ようになってきた。
(発明が解決しようとする課題) この方法によれば硬いものから柔軟なレンズまで、種
々の物性を有するレンズを製造することが可能であるが
次のような問題点がある。
紫外線硬化型樹脂の硬化時の収縮が大きく、レンズ
にひずみやひびわれを生じたりする。
硬化した紫外線硬化型樹脂の鋳型からの脱型性が劣
り、脱型が不可能となったり、脱型時にレンズの変形や
ひずみを生じる。
柔軟性があるレンズを製造する場合、レンズ表面の
耐傷性及びレンズの使用温度(例えば60℃)における形
状保持性や外部より加えられる圧力による形状保持性が
劣る。
(課題を解決するための手段) 本発明者等は、前記従来の欠点のない光学レンズを製
造すべく鋭意研究を重ねた結果、鋳型に紫外線硬化型樹
脂を充填し、紫外線で硬化後、脱型することによって光
学レンズを製造するにあたり、本発明で選択された紫外
線硬化型樹脂組成物、特に硬化後に特定の物性を示す紫
外線硬化型樹脂組成物を用いることによって、レンズ表
面の優れた耐傷性と使用温度(例えば60℃)における長
期の形状保持性や外部より加えられる圧力によって変形
しない優れた形状保持性を有する柔軟で弾性のある光学
レンズを生産効率良く、安価に製造することが出来るこ
とを見出し、本発明を完成するに到った。
即ち、本発明は、 (1)数平均分子量が1000から9000であって、ポリエス
テルポリオール、ポリε−カプロラクトン変性ポリオー
ル、ポリメチルバレロラクトン変性ポリオール、ポリカ
ーボネート変性ポリオール又はこれらの混合物と有機ポ
リイソシアネートとヒドロキシ基含有(メタ)アクリレ
ートの反応物であるウレタン(メタ)アクリレート
(A)5〜90重量%、フェノキシエチルアクリレート及
びビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物のジ
アクリレート(B)5〜90重量%と光重合開始剤(C)
を含む紫外線硬化型光学レンズ用樹脂組成物。
(2)紫外線硬化型光学レンズ用樹脂組成物の硬化物
が、応力−ひずみ曲線において、ひずみが0〜0.5の範
囲内でひずみと応力が比例し、かつ0.5のひずみを与え
た後に応力をとりのぞくと、ひずみを与える前の状態に
復するという物性を有することを特徴とする(1)項記
載の紫外線硬化型光学レンズ用樹脂組成物。
(3)紫外線硬化型光学レンズ用樹脂組成物の硬化物が
10℃〜40℃の温度範囲において、ヤング率が一定か、あ
るいは温度の上昇に伴いヤング率が増加するという物性
を有することを特徴とする(1)項記載の紫外線硬化型
光学レンズ用樹脂組成物。
(4)(1)、(2)又は(3)項記載の樹脂組成物の
硬化物である光学レンズ 本発明に使用するウレタン(メタ)アクリレート
(A)はこはく酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシ
ン酸、フタル酸、テトラヒドロ(無水)フタル酸、ヘキ
サヒドロ(無水)フタル酸等の二塩基酸と、エチレング
リコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール等の
ジオールとの反応によって得られるポリエステルポリオ
ール、ポリε−カプロラクトン変性ポリオール;ポリメ
チルバレロラクトン変性ポリオール;ポリカーボネート
変性ポリオール又はそれらの混合物と、イソホロンジイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等の有
機ポリイソシアネートと2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート等のヒドロキシ基含有(メタ)アクリレートから
製造される数平均分子量が1,000〜9.000であるウレタン
(メタ)アクリレートであり、公知の化合物である。数
平均分子量が9,000を越えると樹脂組成物の粘度が高く
なるため、鋳型に注入された樹脂液から脱泡が困難とな
り、硬化層中に泡が入り、レンズ機能を損することにな
る。組成物の粘度は、良好な脱泡性を得るために、常温
で2,500cps以下、50℃で500cps以下であることが望まし
い。また、ウレタン(メタ)アクリレート(A)は樹脂
組成物中に5〜90重量%、好ましくは20〜60重量%含有
する。
5重量%未満では後述する硬化物性を得ることが困難
となり、耐傷性や使用温度(例えば60℃)における長期
の形状保持性及び外部圧力に対する形状保持性の劣るレ
ンズとなる。又、90重量%を越える量では高粘度のた
め、樹脂液からの脱泡が困難となり、硬化層中に泡が入
り、本来のレンズ機能が果たせない。
本発明に使用する(B)成分は前記の、フェノキシエ
チルアクリレート及びビスフェノールAのアルキレンオ
キサイド付加物のジアクリレートからなり、樹脂組成物
中にこれらの合計量として5〜90重量%、好ましくは40
〜80重量%含有する。5重量%未満では高粘度のため、
樹脂液からの脱泡が困難となり硬化層中に泡が入り、本
来のレンズ機能を果せない。又、90重量%を越える量で
は耐傷性や使用温度(例えば60℃)における長期の形状
保持性及び外部圧力に対する形状保持性が劣るレンズと
なる。また、3官能以上のエチレン性不飽和モノマーを
用いた場合は耐傷性や使用温度(例えば60℃)における
長期の形状保持性及び外部圧力に対する形状保持性が劣
るレンズとなる。
フェノキシエチルアクリレートとビスフェノールAの
アルキレンオキサイド付加物のジアクリレートの使用割
合は重量比で1:0.3〜5特に1:0.5〜3が好ましい。
本発明で使用する光重合開始剤(C)とは、重合性樹
脂組成物の光重合反応を開始または促進する化合物であ
って公知の化合物から選ぶことができる。例えば、アセ
トフェノン類、ベンゾフェノン類、ミヒラーケトン、ベ
ンジルベンゾインアルキルエーテル、ベンジルジメチル
ケタール、ベンゾイルベンゾエート等のカルボニル化合
物や、チオキサントン類、テトラメチルチラウムモノサ
ルファイト等のイオウ化合物などで、これらの化合物か
ら単独又は複数組合わせて使用される。
光重合開始剤の配合割合は樹脂組成物100重量部に対
して、0.5〜20重量部であることか好ましい。0.5重量部
よりも少ないと、紫外線を照射しても実用的な硬化性が
得られにくく、20重量部よりも多いと、開始剤の自己吸
収により、樹脂組成物の表面のみが硬化し、内部の硬化
が不充分となり易く実用的な硬化物が得られにくい。
本発明の樹脂組成物は、更に添加剤を含むことが出
来、添加剤としては例えば硬化後の樹脂がレンズ鋳型か
ら離型することを容易とするための機能や硬化前の樹脂
中に含まれる泡を消す機能及び鋳型に対する樹脂のぬれ
性を改良する機能を有するものが挙げられ、一般に市販
されている離型剤、消泡剤、レベリング剤等が使用でき
る。
本発明の樹脂組成物は、各成分を均一に混合すること
により得ることが出来る。
本発明の樹脂組成物はその硬化物が次のi)又はii)
の物性を有するものであることが特に好ましい。
i)応力−ひずみ曲線において、ひずみが0〜0.5の範
囲内でひずみと応力が比例し、かつ0.5のひずみを与え
た後、応力をとりのぞくとひずみを与える前に復するこ
と。この条件を満足する物性を有する硬化物を与える樹
脂組成物を用いて得られるレンズは表面の耐傷性と使用
温度(例えば60℃)における長期の形状保持性及び外部
圧力に対する形状保持性に優れている。しかしこの条件
を満さず、0、5のひずみを与える後、圧力をとりのぞ
いても元に復さずに、永久的なひずみが残る物性を有す
る硬化物を与える樹脂組成物を用いて得られたレンズは
耐傷性が十分でなく爪によっても容易に傷つく。
また、0.5のひずみを与えた後、応力をとりのぞく
と、ひずみを与える前に復する物性を有していても、ひ
ずみが0〜0.5の範囲で、ひずみと応力が比例せず、直
線でなく曲線となる物性を有する硬化物を与える樹脂組
成物を用いて得られたレンズは使用温度(例えば60℃)
における長期の形状保持性及び外部圧力に対する形状保
持性が劣りレンズとしての機能を損することになり易
い。また上記の条件を満足する他に、そのヤング率、破
断強度、破断伸度の値が夫々おおよそ20〜150kg/cm2、2
0〜200kg/cm2、50〜250%であればより優れた耐傷性の
レンズを得ることができる。
ヤング率の値が大きくなると破断伸度の値が小さくな
り、硬くてもろい物性の硬化物となるため、離型の際に
硬化物がわれて、型に硬化物が残るといわゆる型のこり
を発生しやすくなる。
一方、ヤング率の値が小さくなると硬化が不充分にな
るためレンズ表面のすべり性が劣る傾向を示す。
ii)10〜40℃の温度範囲において、ヤング率が一定か、
あるいは温度の上昇に伴ないヤング率が増加すること。
この条件を満足する物性を有する硬化物を与える樹脂
組成物を用いて得られたレンズは表面の耐傷性と使用温
度(例えば60℃)での長期の形状保持性及び外部圧力に
対する形状保持性に優れている。しかしこの条件を満さ
ず10〜40℃の温度範囲で、温度の上昇に伴ないヤング率
が低下する物性を有する硬化物を与える樹脂組成物を用
いて得られるレンズの耐傷性及び使用温度での長期の形
状保持性及び外部圧力に対する形状保持性は劣る。
本発明の樹脂組成物は、常法により紫外線を照射する
ことにより硬化することが出来、その際用いられる紫外
線照射機の光源ランプはメタルハライドランプ、高圧水
銀灯、キセノンランプ等であり、200〜420nmの波長範囲
の紫外線を発光する。
本発明の樹脂組成物を用いて光学レンズを製造する場
合、公知の方法が採用出来、例えば、鋳型に本発明の樹
脂組成物を充填し、紫外線を照射して樹脂組成物を硬化
することにより光学レンズを得ることが出来る。
(参考実施例) ウレタン(メタ)アクリレート(A)の合成例1〜5 合成例1 攪拌機、温度調節装置、温度計、凝縮器を備えた2
反応器にポリ−ε−カプロラクトン系ポリオール(ダイ
セル化学(株)製、品名プラクセル205、OH価213.7mgKO
H/g、数平均分子量525.1)262.6部、ポリ−ε−カプロ
ラクトン系ポリオール(ダイセル化学(株)製、品名プ
ラクセル208、OH価137.8mgKOH/g、数平均分子量814.4)
407.2部、イソホロンジイソシアソート277.9部を仕込
み、昇温後80℃で13時間反応し、次いで反応液を60℃に
冷却し、β−ヒドロキシアクリレート55.3部、メトキノ
ン0.50部、ジラウリン酸ジ−n−ブチルスズ0.20部を仕
込み、昇温後80℃で2時間反応を行った。
生成物(ウレタンアクリレートa)の数平均分子量は
約5,000であった。尚、数平均分子量測定はGPCにて行
い、標準ポリスチレン換算値とした。
合成例2 合成例1と同様の反応器にプラクセル205を262.6部プ
ラクセル208を407.2部、イソホロンジイソシアネート26
6.8部を仕込み、昇温後80℃で13時間反応し、次いで反
応液を60℃に冷却し、β−ヒドロキシルアクリレート4
4.0部、メトキノン0.47部、ジラウリン酸ジ−n−ブチ
ルスズ0.19部を仕込み、昇温後80℃で3時間反応を行っ
た。
生成物(ウレタンアクリレートb)の数平均分子量は
約6060であった。
合成例3 合成例1と同様の反応器にプラクセル205を262.6部、
プラクセル208を407.2部、イソホロンジイソシアネート
316.8部、を仕込み、昇温後80℃で13時間反応し、次い
で反応液を60℃に冷却し、β−ヒドロキシルアクリレー
ト99.2部、メトキノン0.54部、ジラウリン酸ジ−n−ブ
チルスズ0.22部を仕込み、昇温後80℃で2時間反応を行
った。生成物(ウレタンアクリレートc)の数平均分子
量は約3,200であった。
合成例4 合成例1と同様の反応器にポリテトラメチレングリコ
ール(保土谷化学(株))製、品名PTG−2000、OH価5
5、数平均分子量2040)1020部、イソホロンジイソシア
ネート166.8部を仕込み、昇温後80℃で12時間反応し、
次いでβ−ヒドロキシアクリレート56.5部、メトキノン
0.17部、ジラウリン酸ジ−n−ブチルスズ0.08部を仕込
み昇温後、80℃で3時間反応を行った。
生成物(ウレタンアクリレートd)の数平均分子量は
約5860であった。
合成例5 合成例1と同様の反応器にネオペンチルグリコールと
アジピン酸の反応生成物であるポリエステルジオール
(日本化薬(株)製 R−1048 数平均分子量480)384
部、ポリテトラメチレングリコール(保土谷化学製、品
名PTG−2000)408部、イソホロンジイソシアネート333.
5部を仕込み、昇温後80℃で12時間反応し、次いでβ−
ヒドロキシアクリレート116.3部、メトキノン0.62部、
ジラウリン酸ジ−n−ブチルスズ0.25部を仕込み昇温後
80℃で2時間反応を行った。
生成物(ウレタンアクリレートe)の数平均分子量は
約3450であった。
比較合成例1 合成例1と同様の反応器にプラクセル205を262.2部、
プラクセル208を407.2部、イソホロンジイソシアネート
244.5部を仕込み、昇温後80℃で15時間反応し、次いで
反応駅を60℃に冷却し、β−ヒドロキシアクリレート2
3.9部、メトキノン0.47部、ジラウリン酸ジ−n−ブチ
ルスズ0.19部を仕込み、昇温後、80℃で4時間反応を行
った。
生成物(ウレタンアクリレートf)の数平均分子量は
約9,270であった。
以下に参考実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的
に説明する。
参考実施例1〜7、比較例1〜3 (イ)表1に示す配合割合で(A)、(B)及び(C)
成分を均一に混合し、各樹脂組成物を得た。
(ロ)このようにして得られた各樹脂組成物を用いて次
のようにしてレンズを製造した。
即ち、2枚のガラスモールドとエチレン−酢酸ビニル
共重合体製ガスケットにより組立てられた鋳型(中心の
厚さ3mm)に上記各樹脂組成物を注入、完全に脱泡した
後、80W/cmの高圧水銀灯を用い、紫外線を2J/cm2照射し
て硬化し、硬化物鋳型よりレンズを取り出した。このよ
うにしてレンズを製造する際の注型成型性の評価試験及
び得られたレンズの硬化性、耐傷性、形状保持性の評価
試験を下記のとおり行い、その結果を表2に示した。
又、使用した各樹脂組成物25℃、50℃における粘度をB
型粘度計で測定し表2に記載した。
(1)注型成形性 離型性 硬化した樹脂を鋳型より離型させる時の難易 ○離型が容易 ×離型が困難 脱泡性 注型した樹脂駅からの脱泡の難易 ○短時間に脱泡 ×脱泡に長時間を要する (2)硬化性 得られたレンズの表面タックの有無を試触で判定す
る。
○タック無 ×タック有 (3)耐傷性 得られたレンズの表面硬度を鉛筆硬度試験機で測定す
る。
荷重は500gとし、表面に傷がつかない鉛筆の最高硬度
であらわす。
(4)形状保持性 加熱(60℃)に対する形状保持性 得られたレンズを60℃の乾燥器中で500時間加熱処理
した後、室温まで冷却して、形状の変化を輪郭形状測定
機を用いて測定した。
加圧に対する形状保持性 得られたレンズに1kgの分銅をのせ、24時間放置後、
形状の変化を輪郭形状測定機を用いて測定した。
○変化なし ×形状変化がある。
(ハ)また、上記各樹脂組成物を次の方法で硬化し、そ
の硬化物の物性を以下の方法で測定した。
〔試験片の調製〕
チンフリー板上に厚さ200ミクロンで各樹脂組成物を
コーティングし、紫外線を2500mJ/cm2で照射して硬化し
た後、チンフリー板より剥がして、透明な硬化膜を得、
次いでダンベル2号で打ち抜き、試験片を得た。
〔物性測定法〕
(1)上記試験片を用いて、JIS K7113に従って、引張
試験を行った。
試験温度 23±2℃ 試験湿度 50±5% ヤング率、破断強度 破断伸度 ヤング率(kg/cm2)測定の引張速度 1mm/分 破断強度(kg/cm2)、破断伸度(%)測定の引張速度
20mm/分 各ひずみに対応する応力 20mm/分の引張速度で試験片の引張試験を行い、応力
−ひずみ(試験片の標点間隔lに対する伸び△l)曲線
を得、0.025、0.05、0.10、0,20、0.40、0.50の各ひず
みに対応する応力の値を求めた。
残留ひずみ 20mm/分の引張速度で0.5のひずみを与えた後、応力を
とりのぞき、室温にて、1分後、1時間後に残留してい
るひずみを測定した。
各温度におけるヤング率 10℃、20℃、30℃、40℃の各温度でヤング率を引張速
度1mm/分で測定した。
上記各試験の試験結果を表2に示した。
(発明の効果) 本発明の紫外線硬化型樹脂組成物を用いて得られる光
学レンズは柔軟で弾性があり、且つ表面の耐傷性が極め
て優れている。
また、得られるレンズは長期の使用温度(例えば60
℃)や外部圧力に対する形状保持性に優れている。
以上のような性能を有する光学レンズは、製造時、輸
送時及び使用時にレンズ表面を傷つけたり、レンズ形状
を変形したりすることによるリスクを防止できるため高
い生産性と安価な供給が可能となる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−190711(JP,A) 特開 平1−209401(JP,A) 特開 平1−101316(JP,A) 特開 平2−213801(JP,A) 特開 平3−215512(JP,A) 特開 平3−289601(JP,A) 特開 平3−281511(JP,A) 特開 平3−255118(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】数平均分子量が1000から9000であって、ポ
    リエステルポリオール、ポリε−カプロラクトン変性ポ
    リオール、ポリメチルバレロラクトン変性ポリオール、
    ポリカーボネート変性ポリオール又はこれらの混合物と
    有機ポリイソシアネートとヒドロキシ基含有(メタ)ア
    クリレートの反応物であるウレタン(メタ)アクリレー
    ト(A)5〜90重量%、フェノキシエチルアクリレート
    及びビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物の
    ジアクリレート(B)5〜90重量%と光重合開始剤
    (C)を含む紫外線硬化型光学レンズ用樹脂組成物
  2. 【請求項2】紫外線硬化型光学レンズ用樹脂組成物の硬
    化物が、応力−ひずみ曲線において、ひずみが0〜0.5
    の範囲内でひずみと応力が比例し、かつ0.5のひずみを
    与えた後に応力をとりのぞくと、ひずみを与える前の状
    態に復するという物性を有することを特徴とする請求項
    1記載の紫外線硬化型光学レンズ用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】紫外線硬化型光学レンズ用樹脂組成物の硬
    化物が10℃〜40℃の温度範囲において、ヤング率が一定
    か、あるいは温度の上昇に伴いヤング率が増加するとい
    う物性を有することを特徴とする請求項1記載の紫外線
    硬化型光学レンズ用樹脂組成物。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3記載の樹脂組成物の硬
    化物である光学レンズ。
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