JP3272836B2 - プラスチック成形品の製造方法 - Google Patents

プラスチック成形品の製造方法

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JP3272836B2
JP3272836B2 JP27582393A JP27582393A JP3272836B2 JP 3272836 B2 JP3272836 B2 JP 3272836B2 JP 27582393 A JP27582393 A JP 27582393A JP 27582393 A JP27582393 A JP 27582393A JP 3272836 B2 JP3272836 B2 JP 3272836B2
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洋 福島
司 溝渕
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諭吉 小並
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2083/00Use of polymers having silicon, with or without sulfur, nitrogen, oxygen, or carbon only, in the main chain, as moulding material
    • B29K2083/005LSR, i.e. liquid silicone rubbers, or derivatives thereof

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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、活性エネルギー線硬化
型液状樹脂組成物(以下、液状樹脂組成物と示す)を、
透明で離型性のある樹脂製金型に流し込み、活性エネル
ギー線を該金型へ照射してこれを硬化させるプラスチッ
ク成形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来開発されてきたプラスチック成形品
の製造方法としては、熱可塑性ポリマーを金型を用いて
射出成形する方法が一般的に知られている。この方法
は、一定形状のプラスチック成形品を生産性良く、大量
に製造する方法としては好ましいが、少量多品種の物品
を成形するには、金型を多量に用意しなければならず、
また金型が高価である。
【0003】そこで、近年液状樹脂をシリコーンゴム製
金型に流し込み、硬化させるプラスチック成形品の製造
方法が利用されるようになってきている。この方法に使
用される該液状樹脂としては、主剤と硬化剤とからなる
2液型液状樹脂、具体的には熱硬化性ウレタン樹脂やエ
ポキシ樹脂が主に用いられてきた。該2液型液状樹脂は
一般的に高粘度であるため、金型への注型時に真空注型
法などの特殊な装置を必要とし、さらに2液型液状樹脂
は主剤と硬化剤とを混合した時点から反応が進み、経時
的にゲル化へと到るため可使時間が短く、作業は迅速に
行う必要があるなど解決すべき課題も多い。
【0004】これらの課題を解決するものとして、透明
なRTVシリコーンゴムを金型として用い、この金型内
に紫外線硬化型液状樹脂を注型した状態で光硬化させた
後、離型する方法が提案されている(特開平3−114
711号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法で
は、1液型紫外線硬化型液状樹脂を用いるので、前記し
た液状樹脂が経時的にゲル化するという課題は解決でき
るが、液状樹脂肉厚部の硬化性に優れる紫外線開始剤を
用いる必要があり、得られたプラスチック成形品は黄変
し、光学的な用途に用いることができない。また、各種
の色素により着色した成形品や、無機フィラーを添加し
た半濁成形品を製造できないなどの解決すべき課題があ
る。
【0006】
【発明を解決するための手段】本発明は、上述の背景に
なされたものであり、その目的とするところは、活性エ
ネルギー線硬化型液状樹脂組成物を、シリコーンゴム製
金型に流し込み活性エネルギー線を照射して硬化させる
ことにより、光学的用途にも用いることができる各種プ
ラスチック成形品を生産性よく提供することにある。
【0007】本発明者らは、上記課題を解決するために
鋭意検討をした結果、ウレタンポリ(メタ)アクリレー
ト、特定構造のカーボネートジ(メタ)アリレート、分
子内に少なくとも2個のチオール基を有する脂肪族系ポ
リチオール化合物、及び活性エネルギー線重合開始剤を
特定の割合に配合してなる液状樹脂組成物を、透明シリ
コーンゴム製金型に注型した後、活性エネルギー線を該
シリコーンゴム製金型の外部より照射して硬化させるこ
とにより、透明性が良好で光学的物性の優れる各種プラ
スチック成形品が得られることを見いだし、本発明を完
成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は、 (A)1分子中に(メタ)アクリロイルオキシ基を、2
個以上有するウレタンポリ(メタ)アクリレート30〜
89重量部、 (B)下記一般式(I)で示される化合物10〜60重
量部、
【化2】 (式中、R1、R2は水素又はメチル基を、R3、R4は炭
素数2〜5の直鎖型又は分岐型飽和炭化水素基、l,m
1〜5の整数、nは0〜5の整数を示す。) (C)分子内に少なくとも2個のチオール基を有する脂
肪族系ポリチオール化合物1〜20重量部、からなる
(A)、(B)及び(C)成分の合計量100重量部に
対し、 (D)活性エネルギー線重合開始剤0.01〜5重量
部、を加えてなる活性エネルギー線硬化型液状樹脂組成
を、透明シリコーンゴム製金型に注入した後、活性エ
ネルギー線を該シリコーンゴム製金型の外部より照射し
て硬化させることを特徴とするプラスチック成形品の製
造方法である。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。まず、本
発明で用いる液状樹脂組成物の各成分について説明す
る。
【0010】(A)成分の1分子中に(メタ)アクリロ
イルオキシ基を、2個以上有するウレタンポリ(メタ)
アクリレート化合物は、本発明により製造したプラスチ
ック成形品に機械的強度、耐衝撃性、及び耐熱性を付与
する成分である。
【0011】具体的には、ヒドロキシル基を含有する
(メタ)アクリレートと、分子内に2個以上のイソシア
ネート基を有するイソシアネート化合物とのウレタンポ
リ(メタ)アクリレート化合物や、分子内に2個以上の
イソシアネート基を有するポリイソシアネート化合物に
ポリオール、ポリエステル系ポリオール、ポリアミド系
ポリオールなどのポリジオールを反応させてポリイソシ
アネート付加体を合成し、この付加体のイソシアネート
基にヒドロキシル基を含有する(メタ)アクリレートを
付加させたウレタンポリ(メタ)アクリレート化合物等
が挙げられる。特に前者のウレタンポリ(メタ)アクリ
レート化合物は、本発明により得られるプラスチック成
形品の表面硬度や耐熱性を向上させることができ、より
好ましい。これら(A)成分の化合物の分子量は、40
0〜2,000の範囲であることが好ましい。
【0012】(A)成分の化合物を作るのに用いるポリ
イソシアネート化合物の具体例としては、1,6−ヘキ
サメチレンジイソシアネート、トリス(イソシアナトヘ
キシル)イソシアヌレート、1,4−テトラメチレンジ
イソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレ
ンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、ビス(4,4’−イ
ソシアナトシクロヘキシル)メタン、ビス(4,4’−
イソシアナトシクロヘキシル)プロパン、1,3−ビス
(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、メタキシリレ
ンジイソシアネート、パラキシリレンジイソシアネー
ト、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリ
レンジイソシアネート、(4,4’−イソシアナトフェ
ニル)メタン、ナフタレンジイソシアネート等が挙げら
れる。
【0013】上記したイソシアネート化合物の中でも、
トリス(イソシアナトヘキシル)イソシアヌレート、イ
ソホロンジイソシアネート、ビス(4,4’−イソシア
ナトシクロヘキシル)メタン、1,3−ビス(イソシア
ナトメチル)シクロヘキサン、メタキシリレンジイソシ
アネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6
−トリレンジイソシアネートは、本発明の化合物(A)
を作るのに特に好ましい。
【0014】イソシアネート付加体の合成に使用するポ
リオールの具体例としては、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ブチレングリコール、ネオペンチル
グリコール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリ
トール、ソルビトール、マンニトール、グリセリン等の
アルキルポリオール、及びこれらのポリエーテルポリオ
ールや、多価アルコールと多塩基酸とから合成されるポ
リエステルポリオール、ポリカプロラクトンポリオール
等のポリエステルポリオール等があるが、これらのもの
に限定されるものではない。
【0015】ヒドロキシル基を含有する(メタ)アクリ
レートの具体例としては、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシルブチル(メタ)アクリレ
ート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の
他、ブチルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグ
リシジルエーテル、グリシジルメタアクリレート等のモ
ノエポキシ化合物と(メタ)アクリル酸との付加反応物
や、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ルのモノ(メタ)アクリル酸エステル、ポリカプロラク
トンジオールのモノ(メタ)アクリル酸エステル等が挙
げられる。
【0016】ポリイソシアネートと各種ジオールやヒド
ロキシル基を含有する(メタ)アクリレートとの反応
は、ジラウリン酸n−ブチル錫等の錫系触媒の存在下、
イソシアネート基と水酸基がほぼ等量になるように用い
て、60〜70℃で数時間加熱反応せしめることによっ
て作ることができる。(A)成分は、一般に高粘性とな
ることが多いので、反応中又は反応終了後に、他の希釈
モノマーで希釈するのが好ましい。
【0017】(A)成分の使用割合は、(A)〜(C)
成分の合計量100重量部中30〜89重量部、より好
ましくは40〜70重量部である。(A)成分の使用量
が30重量部未満の組成物より得られたプラスチック成
形品は、十分な機械的強度、耐熱性は得られず、89重
量部を越えた組成物は、高粘性なものとなり、シリコー
ンゴム製金型への注入作業性が低下するばかりでなく、
金型へ注入した該組成物の活性エネルギー線の照射によ
る硬化時にシリコーンゴム製金型からの剥離が生じるた
め、金型形状を精度よく転写したプラスチック成形品を
作ることが難しくなる。
【0018】(B)成分である一般式(I)で示される
化合物は、l及びmで示される重合度が1〜5のポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブ
チレングリコール、又はポリ(メチルブチレン)グリコ
ール等のポリオールと、ホスゲン又はジメチルカーボネ
ート、及び(メタ)アリルアルコールとの反応によって
得られる脂肪族ジアリルカーボネートである。
【0019】(B)成分として最も好ましい化合物は、
ジエチレングリコールジアリルカーボネートである。
【0020】(B)成分の使用割合は、(A)〜(C)
成分の合計量100重量部中10〜60重量部、より好
ましくは、20〜50重量部である。(B)成分の使用
量が10重量部未満の組成物よりつくられたプラスチッ
ク成形品は、高粘性なものとなり、シリコーンゴム製金
型内への注入作業性が低下するばかりでなく、活性エネ
ルギー線の照射による該組成物の硬化時にシリコーンゴ
ム製金型からの剥離が生じるため、金型転写性が良好な
プラスチック成形品は得られず、一方60重量部を越え
た組成物は、活性エネルギー線の照射による硬化性が著
しく低下し、光照射法によるプラスチック成形品の生産
性に劣る。
【0021】(C)成分である、分子内に少なくとも2
個のチオール基を有する脂肪族系ポリチオール化合物
は、活性エネルギー線の照射によるモノマー組成物の硬
化時の成形性を向上させる成分である。
【0022】その具体例としては、1,2−エチレンジ
チオグリコール、1,2−プロピレンジチオグリコー
ル、1,4−ブチレンジチオグリコール、ジ(2−メル
カプトエチル)チオール、ジ(2−メルカプトプロピ
ル)チオール、エチレングリコールジチオグリコレー
ト、1,2−プロピレングリコールジチオグリコレー
ト、1,4−ブタンジオールジチオグリコレート、トリ
メチロールプロパントリス(チオグリコレート)、ペン
タエリスリトールテトラキス(チオグリコレート)、エ
チレングリコールジチオプロピオネート、1,2−プロ
ピレングリコールジチオプロピオネート、1,4−ブタ
ンジオールジチオプロピオネート、トリメチロールプロ
パントリス(β−チオプロピオネート)、ペンタエリス
リトールテトラキス(β−チオプロピオネート)、ジペ
ンタエリスリトールヘキサキス(β−チオプロピオネー
ト)等が挙げられる。
【0023】これらの中でも、トリメチロールプロパン
トリス(β−チオプロピオネート)、ペンタエリスリト
ールテトラキス(β−チオプロピオネート)は、ポリチ
オール特有の臭気も少なく、好ましい。
【0024】(C)成分の使用割合は、(A)〜(C)
成分の合計量100重量部中1〜20重量部、より好ま
しくは5〜15重量部である。(C)成分の使用量が1
重量部未満の組成物では、活性エネルギー線硬化時の成
形性が低下し、20重量部を越えた組成物では、得られ
るプラスチック成形品の機械的強度と耐熱性が低下した
ものとなる。
【0025】(D)成分である活性エネルギー線重合開
始剤としては、主として波長200〜400nmの紫外
線に感応してラジカル源を発生するものがより好まし
い。具体例としては、ベンゾイン、ベンゾインモノメチ
ルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、アセト
イン、ベンジル、ベンゾフェノン、p−メトキシベンゾ
フェノン、ジエトキシアセトフェノン、ベンジルメチル
ケタール、2,2−ジエトキシアセトフェノン、1−ヒ
ドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、メチルフェニ
ルグリオキシレート、エチルフェニルグリオキシレー
ト、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパ
ン−1−オン等のカルボニル化合物、テトラメチルチラ
ウムモノスルフィド、テトラメチルチラウムジスルフィ
ドなどの硫黄化合物、2,4,6−トリメチルベンゾイ
ルジフェニルフォスフィンオキサイドなどのアシルフォ
スフィンオキサイド等を挙げることができる。
【0026】これら重合開始剤は、1種または2種以上
の混合系で使用される。これらの中でも、ベンゾフェノ
ン、ベンゾインイソプロピルエーテル、メチルフェニル
グリオキシレート、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェ
ニルケトン、ベンジルジメチルケタール、2,4,6−
トリメチルベンゾイルフェニルフォスフィンオキサイド
が特に好ましい。
【0027】(D)成分の使用割合は、(A)〜(C)
成分の合計量100重量部に対し、0.01〜5重量
部、より好ましくは0.02〜2重量部である。(D)
成分の使用量が0.01重量部未満の組成物では、硬化
性が不十分となり、5重量部を越えた組成物は肉厚部の
硬化性が悪くなるだけでなく、得られるプラスチック成
形品の着色を招く。
【0028】本発明で用いるプラスチック成形品形成用
の液状樹脂組成物には、必要に応じて、(E)成分とし
て分子内に少なくとも1個のラジカル重合性二重結合を
有する化合物が含まれていてもよい。
【0029】これらの具体例としては、メチル(メタ)
アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル
(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリ
レート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレー
ト、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジシクロペ
ンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル
(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレ
ート等のモノ(メタ)アクリレートモノマー、1,4−
ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキ
サンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナン
ジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコ
ールジ(メタ)アクリレート、2,2−ビス((メタ)
アクリロキシエトキシフェニル)プロパン等のジ(メ
タ)アクリレートモノマー、トリメチロールプロパント
リ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレート等のポリ(メタ)アクリレートモ
ノマー等が挙げられる。
【0030】上記した(E)成分の化合物は、製造した
プラスチック成形品の耐熱性、耐摩耗性、機械的強度等
を向上させる目的で、(A)〜(C)成分の合計量10
0重量部に対して、1〜20重量部を添加して用いるこ
とができる。
【0031】また、本発明で用いるプラスチック成形品
製造用液状樹脂組成物は、必要に応じて、有機過酸化
物、酸化防止剤、黄変防止剤、紫外線吸収剤、有機色
素、顔料、無機フィラー、沈降防止剤、消泡剤等の添加
剤を添加してもよい。
【0032】液状樹脂組成物を硬化させる方法として
は、活性エネルギー線の照射または、活性エネルギー線
照射と加熱とを組み合わせてもよい。本発明を実施する
に際して用いる活性エネルギー線としては、太陽光、ケ
ミカルランプ、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ
等の光源からの光線が挙げられる。この活性エネルギー
照射時の雰囲気は、空気雰囲気下又は窒素、アルゴン等
の不活性ガス雰囲気下のいずれでもよく、また活性エネ
ルギー線の照射量は、200〜400nmの紫外線の積
算値で0.1〜30J/cm2が好ましい。
【0033】本発明を実施する方法として具体的には、
まず、あらかじめ所望とするプラスチック成形品のマス
ターを透明シリコーンゴムで包埋、硬化させた後、シリ
コーンゴムを切り開き、マスターを取り除いて透明シリ
コーンゴム製金型を得る。ここでマスターの材質は特に
限定されず、具体的には、プラスチック、木材、金属、
粘土、石膏などにより、切削または成形して作成したも
のを用いれば良い。そして、(A)〜(D)成分を混合
してなる液状樹脂組成物を該透明シリコーンゴム製金型
に注入し、該金型の外部から活性エネルギー線を照射し
硬化させる。 硬化した該液状樹脂組成物をシリコーン
ゴム製金型より取り出し、本発明の目的とするプラスチ
ック成形品を得る。
【0034】
【実施例】以下に、実施例及び比較例を挙げ、本発明を
さらに詳しく説明する。なお、以下で示す単量体の略号
は、次の通りである。
【0035】UM−1:2,6−トリレンジイソシアネ
ート1モルと2−ヒドロキシプロピルメタクリレート
2.1モルとを反応させて得られたウレタンジメタクリ
レート DGDA:ジエチレングリコールジアリルカーボネート TMTP:トリメチロールプロパントリス(β−チオプ
ロピオネート) BNP:ベンゾフェノン HCPK:1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ン MPG:メチルフェニルグリオキシレート TMPTA:トリメチロールプロパントリアクリレート また、評価項目及び評価方法を以下に示す。成形品の外
観判定:作成したプラスチック平板を目視観察して判定
した。 ○:シリコーンゴム製金型面がプラスチック成形品に正
確に転写されており外観良好 ×:プラスチック成形品の全面または一部に重合ハガレ
跡がある、もしくは成形品表面に粘着性が残っている。 可視光線透過率:ASTM D1003−61に従って
測定した。 黄色度:JIS K7105に従って測定した。 ロックウェル硬度:JIS K2025に従って測定し
た。 三点曲げクリープ強度:JIS K7116に従って測
定した。 耐熱性:TMA測定機を用い、プラスチック成形品の荷
重20gでのTgを測定した。 注入作業性:注入用液状樹脂組成物のシリコーンゴム製
金型への注入作業性を判定した。 ○:注入しやすい ×:注入物よりの気泡が抜けにくく、注入しにくい
【0036】[実施例1] 〈シリコーンゴム製金型の作成〉幅30mm、長さ15
0mm、厚さ5mmのアクリル板を、厚さ2mmのアク
リル板で作った開口部70mm×70mm、深さ180
mmの箱型の枠内に入れ、これにシリコーンゴム樹脂液
(東芝シリコーン(株)製、商品名:TSE3032)
を注入し、室温で15時間放置硬化させた後、カッター
ナイフで透明シリコーンゴムを切り、アクリル板を取り
出して、シリコーンゴム製金型を作成した。
【0037】〈液状樹脂組成物の作成〉表1に示した割
合で、2,6−トリレンジイソシアネートと、2−ヒド
ロキシプロピルメタクリレートとから合成したウレタン
ジメタクリレート(UM−1)、ジエチレングリコール
ジアリルカーボネート(徳山曹達(株)製、商品名:T
S−16)、トリメチロールプロパントリス(β−チオ
プロピオネート)(淀化学社製、商品名:TMTP)、
ベンゾフェノンを混合し、室温でよく攪拌し、液状樹脂
組成物を作成した。
【0038】〈プラスチック成形品の作成〉上記液状樹
脂組成物をシリコーンゴム製金型に、室温、常圧で流し
込み、ケミカルランプで約30分間、紫外線(340〜
380nmの紫外線積算エネルギーが4J/cm2)を
照射し硬化させた。この後、硬化物をシリコーンゴム製
金型から取り出し、得られたプラスチック平板を評価し
た。この評価結果は、表2に示す。
【0039】[実施例2〜4]表1に示した割合でモノ
マーを用いる以外は、実施例1と同様にしてプラスチッ
ク平板を作成し評価した。この評価結果は、表2に示
す。
【0040】[比較例1〜4]表1に示した割合でモノ
マーを用いた以外は、実施例1と同様にしてプラスチッ
ク平板を作成し評価した。この評価結果は、表2に示
す。
【0041】[比較例5]実施例1と同様のシリコーン
ゴム製金型に、2液型エポキシ樹脂(国際ケミカル
(株)製、商品名:CEP−5)を注入し、40℃で5
時間、続いて60℃で4時間硬化させ、プラスチック平
板を作成し、評価した。この評価結果は、表2に示す。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【発明の効果】このように、本発明の特定の樹脂組成物
を用いたプラスチック成形品の製造方法により、透明性
が良好で、耐熱性、機械的特性など物理物性が優れるプ
ラスチック成形品を、活性エネルギー線の照射により容
易に短時間で成形することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B29K 33:00 B29K 33:00 B29L 11:00 B29L 11:00 (72)発明者 小並 諭吉 愛知県名古屋市東区砂田橋4丁目1番60 号 三菱レイヨン株式会社商品開発研究 所内 審査官 野村 康秀 (56)参考文献 特開 平5−117348(JP,A) 特開 平4−306214(JP,A) 特開 平7−124963(JP,A) 特開 平4−83611(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 39/02 - 39/34 C08F 290/00 - 299/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)1分子中に(メタ)アクリロイルオ
    キシ基を、2個以上有するウレタンポリ(メタ)アクリ
    レート30〜89重量部、 (B)下記一般式(I)で示される化合物10〜60重
    量部、 【化1】 (式中、R1、R2は水素又はメチル基、R3,R4は炭素
    数2〜5の直鎖型又は分岐型飽和炭化水素基、l,mは
    1〜5の整数、nは0〜5の整数を示す。) (C)分子内に少なくとも2個のチオール基を有する脂
    肪族系ポリチオール化合物1〜20重量部、 からなる(A)、(B)及び(C)成分の合計量100
    重量部に対し、 (D)活性エネルギー線重合開始剤0.01〜5重量
    部、 を加えてなる活性エネルギー線硬化型液状樹脂組成物
    を、透明シリコーンゴム製金型に注入した後、活性エネ
    ルギー線を該シリコーンゴム製金型の外部より照射して
    硬化させることを特徴とするプラスチック成形品の製造
    方法。
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