JPH07124655A - ディスクロードホイールの製造方法 - Google Patents

ディスクロードホイールの製造方法

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Publication number
JPH07124655A
JPH07124655A JP5276979A JP27697993A JPH07124655A JP H07124655 A JPH07124655 A JP H07124655A JP 5276979 A JP5276979 A JP 5276979A JP 27697993 A JP27697993 A JP 27697993A JP H07124655 A JPH07124655 A JP H07124655A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
road wheel
outer peripheral
panel
disc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5276979A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Suzuki
木 崇 夫 鈴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP5276979A priority Critical patent/JPH07124655A/ja
Publication of JPH07124655A publication Critical patent/JPH07124655A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶接部の内部欠陥の発生を防止するためのガ
ス抜き溝を溶接フランジ外周面に低コストで形成するこ
とができるディスクロードホイールの製造方法を提供す
る。 【構成】 円板状をなす素材パネルPの外周縁部P1 に
コイン加工を施すことによって多数の溝状凹部dを放射
状に成形したのち、当該外周縁部P1 にフランジ成形を
施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ロードホイールの内
側を構成するディスクロードホイールの製造方法に係わ
り、とくに当該ディスクロードホイールの溶接フランジ
外周面に溶接欠陥防止用のガス抜き溝を形成してディス
クロードホイールを製造するのに利用されるディスクロ
ードホイールの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロードホイールは、リムの内周側にディ
スクロードホイールを圧入嵌合して、当該ディスクロー
ドホイールの溶接フランジとリムとを円周方向に溶接し
て一体化したものであって、前記リム部分にタイヤを装
着した状態で使用される。
【0003】なお、このようなロードホイールの製造方
法については、例えば、1991年9月1日に社団法人
自動車技術会から第1版が発行された「自動車技術ハン
ドブック<第4分冊>生産・品質・整備偏」の第249
頁〜第251頁に記載されている。
【0004】このようなロードホイールの製造に際し
て、ディスクロードホイールとリムとを、例えばレーザ
溶接によって接合する場合には、ディスクロードホイー
ルの溶接フランジとリムとの間に残留する加工油などの
異物が急加熱されることにより急速に蒸発したり熱分解
したりする結果、溶融金属が飛散して溶接ビードが良好
に形成されなかったり、ブローホールなどの内部欠陥が
発生したりすることがあるので、これを防止するため
に、ディスクロードホイールWDの溶接フランジFの外
周面に、図4に示すように、前記異物の蒸発や熱分解に
よるガスを逃がすためのガス抜き溝Gを形成したうえで
溶接を実施するようにしている。
【0005】そして、ディスクロードホイールの製造方
法において、上記のようなガス抜き溝を形成するには、
従来、溶接フランジ部を成形した後に、ダイリングやカ
ムダイによって成形していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来のディスクロードホイールの製造方法におけるガス抜
き溝の成形手法のうち、ダイリングによる成形方法にお
いては、かなり過酷な成形となるため、ディスクロード
ホイールの素材パネルとの間に焼き付きが発生し、潤滑
剤や適当な表面処理を施したとしてもダイリングの耐用
期間が極めて短くなり、ダイスコストが増大するという
問題がある。また、カム成形の場合には、成形型の構造
が複雑になるばかりか、1工程あるいは2工程以上の工
程が増えることになるので製造コストが増加するという
問題があって、これらの問題点を解決することがディス
クロードホイールの製造上の課題となっていた。
【0007】
【発明の目的】この発明は、従来のディスクロードホイ
ールの製造方法における上記課題に着目してなされたも
のであって、溶接欠陥防止用のガス抜き溝をディスクロ
ードホイールの溶接フランジ外周面に低コストで形成す
ることができるディスクロードホイールの製造方法を提
供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係わるディス
クロードホイールの製造方法は、ディスクロードホイー
ルの溶接フランジ外周面に溶接欠陥防止用のガス抜き溝
を形成してディスクロードホイールを製造するに際し、
円板状をなすディスクロードホイール素材パネルの外周
縁部にフランジ成形に先立ってコイン加工を施し、当該
素材パネルの外周縁部に多数の溝状凹部を放射状に成形
したのちディスクロードホイールに製造する構成とした
ことを特徴としており、必要に応じて採用される実施態
様としては、前記溝状凹部がディスクロードホイール素
材パネルの外周側に開いたV字形状をなすことが望まし
く、ディスクロードホイールの製造方法における上記構
成を前述した従来の課題を解決するための手段としてい
る。
【0009】
【発明の作用】この発明に係わるディスクロードホイー
ルの製造方法においては、溶接フランジとなるディスク
ロードホイール素材パネルの外周縁部にフランジ成形を
施すのに先立って、ガス抜き溝となる溝状凹部を前記外
周縁部に成形するようにしている。 すなわち、前記溝
状凹部は、フランジ成形によって当該パネル外周縁部が
曲面状に加工される以前のパネル外周縁部、つまり平面
状のパネル外周縁部に成形されることになるので、コイ
ン加工のような単純な1方向のみからの加工によって容
易に成形されることとなり、複雑な成形型を使用する必
要がなく、しかも素材パネルとの間に焼き付きを生じる
ことがないので頻繁にダイスを交換する必要もない。
【0010】また、前記溝状凹部の周辺部は、成形時の
加工硬化によって適度に硬化しているので、フランジ成
形後も溝型形状を維持し、当該溝状凹部の形状をフラン
ジ成形による変形をも考慮した形状およびサイズのもの
にしておくことにより、溶接欠陥防止用のガス抜き溝と
しての機能を果たすものとなる。
【0011】
【実施例】以下、この発明を実施例に基づいて具体的に
説明する。
【0012】図1ないし図3は、この発明に係わるディ
スクロードホイールの製造方法の一実施例を説明するも
のであって、図1(a)および(b)は当該ディスクロ
ードホイールの製造方法に使用するサードドローダイの
形状を示す断面図および底面図である。
【0013】すなわち、図に示すサードドローダイ1
は、ディスクロードホイールの素材パネルP(図3
(a)参照、図1および図2においては仮想線により示
される)の外周縁部P1 にコイン加工を施すためのもの
であって、環状をなすリテーナリング2の仮面側、つま
り前記パネルPの外周縁部P1 に当接する側には、その
内周縁に沿って、この実施例では10°間隔に、36個
のコイニングヘッド3が埋め込まれている。
【0014】このコイニングヘッド3は、JIS G
4404にSKD11として規定された合金工具鋼から
なり、図2に示すような形状を備え、前記素材パネルP
との当接面にはV字状をなす突起3aが形成されてお
り、当該突起3aを前記素材パネルPの外周縁部P1 に
押し付けることによって、当該突起3aの形状に応じた
V字状の溝状凹部d(図3(b)参照)が前記外周縁部
P1 に形成されるようになっている。 なお、これらコ
イニングヘッド3は、図1(b)に示すように、V字状
をなす突起3aの広幅側が素材パネルPの外周側に位置
するようにそれぞれ配設されている。
【0015】次に、前記形状のコイニングヘッド3を備
えたサードドローダイ1を用いて、ディスクロードホイ
ールの溶接フランジ部に溶接欠陥防止用のガス抜き溝を
形成する手順について、図3に基づいて簡単に説明す
る。
【0016】まず、図3(a)に示すように、セカンド
ドローまでの製造工程において、その中央部にプレス成
形が施されたディスクロードホイールの素材パネルP
(パネル厚t=3.8mm,外径D=380mm)をサ
ードドロー用プレス装置にセットし、上ホルダを下降作
動させることにより、サードドローダイ1を当該素材パ
ネルPに押し付け、素材パネルPにコイン加工を施し、
図3(b)に示すように、当該素材パネルPの外周縁部
P1 にその円周方向に沿った36箇所に溝状凹部dを成
形する。 なお、当該コイン加工に使用した前記コイニ
ングヘッド3については、突起3aのパネルPの外周縁
との当接幅W=8mm,パネルPとの当接長さL=7m
m,突起先端部の曲率半径r=1.5mm,リテーナリ
ング2の下面からの突出高さH=1mmのものを使用し
ており、前記素材パネルPの外周縁部P1 に形成された
溝状凹部dは上記寸法に準じた幅および深さを備えたV
字状のものとなっている。
【0017】そして最後に、溝状凹部dを形成したのち
の素材パネルPにフランジ成形を施すことによって、前
記パネルPの外周縁部P1 が溶接フランジに成形される
と共に、当該外周縁部P1 の溝状凹部dは変形しながら
も溝形状を維持し、図4に示すように、溶接フランジF
の外周面に溶接欠陥防止用のガス抜き溝Gを備えたディ
スクロードホイールWDを得ることができる。
【0018】なお、当該ディスクロードホイールWD
は、その後のリムとのレーザ溶接に際して、ブローホー
ルなどの発生のない健全な溶接ビードが得られ、前記ガ
ス抜き溝Gは溶接欠陥防止用のガス抜き溝として充分な
機能を発揮することが確認された。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係わる
ディスクロードホイールの製造方法においては、フラン
ジ成形を施す前の素材パネルにコイン加工を行うことに
よって素材パネル外周縁部に多数の溝状凹部を放射状に
成形したのちフランジ成形するようにしているので、ガ
ス抜き溝となる溝状凹部の加工面が平面となって複雑な
成形が不要となることから、複雑な成形型を使用した
り、ダイスを頻繁に交換する必要がなくなり、溶接欠陥
防止用のガス抜き溝を溶接フランジの外周面に備えたデ
ィスクロードホイールの製造コストを大幅に低減するこ
とができるという極めて優れた効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)はこの発明に係わるディス
クロードホイールの製造方法の一実施例に使用したドロ
ーダイの形状を示すそれぞれ断面図および底面図であ
る。
【図2】(a)および(b)は図1に示したドローダイ
に配設したダイニングヘッドの形状を示すそれぞれ正面
図および部分破断側面図である。
【図3】(a)および(b)はこの発明に係わるディス
クロードホイールの製造方法における製造過程を順次説
明する斜視図である。
【図4】この発明に係わるディスクロードホイールの製
造方法によるディスクロードホイールの完成状態を示す
斜視図である。
【符号の説明】
WD ディスクロードホイール F 溶接フランジ G ガス抜き溝 P 素材パネル P1 外周縁部 d 溝状凹部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクロードホイールの溶接フランジ
    外周面に溶接欠陥防止用のガス抜き溝を形成してディス
    クロードホイールを製造するに際し、円板状をなすディ
    スクロードホイール素材パネルの外周縁部にフランジ成
    形に先立ってコイン加工を施し、当該素材パネルの外周
    縁部に多数の溝状凹部を放射状に成形したのちディスク
    ロードホイールに製造することを特徴とするディスクロ
    ードホイールの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記溝状凹部がディスクロードホイール
    素材パネルの外周側に開いたV字形状をなすことを特徴
    とする請求項1記載のディスクロードホイールの製造方
    法。
JP5276979A 1993-11-05 1993-11-05 ディスクロードホイールの製造方法 Pending JPH07124655A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5276979A JPH07124655A (ja) 1993-11-05 1993-11-05 ディスクロードホイールの製造方法

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JP5276979A JPH07124655A (ja) 1993-11-05 1993-11-05 ディスクロードホイールの製造方法

Publications (1)

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JPH07124655A true JPH07124655A (ja) 1995-05-16

Family

ID=17577080

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JP5276979A Pending JPH07124655A (ja) 1993-11-05 1993-11-05 ディスクロードホイールの製造方法

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JP (1) JPH07124655A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012061967A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Topy Industries Ltd 自動車用ホイールディスクの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012061967A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Topy Industries Ltd 自動車用ホイールディスクの製造方法

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