JPH07124651A - 折曲げ機のリンク式金型及びその製造方法 - Google Patents
折曲げ機のリンク式金型及びその製造方法Info
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- JPH07124651A JPH07124651A JP29905893A JP29905893A JPH07124651A JP H07124651 A JPH07124651 A JP H07124651A JP 29905893 A JP29905893 A JP 29905893A JP 29905893 A JP29905893 A JP 29905893A JP H07124651 A JPH07124651 A JP H07124651A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 金属板，金網，合成樹脂板などで端部をコ字
状に折り曲げる折曲げ加工に使用するリンク式金型であ
って、固定パンチと可動パンチを、一般的な技術水準の
作業者でも精度良く加工できて加工時間を短縮でき、し
かも材料に無駄が出ないで、コストの低減を図ることが
できるリンク式金型及びその製造方法を提供する。 【構成】 ワ−クの端部にコ字状の曲げを形成する固定
パンチと可動パンチとから成るリンク式金型であって、
固定パンチの内壁上面を水平に同じく側面を前記上面に
対し傾斜面にそれぞれ形成し、可動パンチの上面及び側
面を前記固定パンチの内壁の上面及び側面に対応させ
て、該可動パンチを固定パンチにリンク結合し、固定パ
ンチの内壁の上面と可動パンチの上面とに溝を設け、い
ずれか一方のパンチの溝に棒状のピンを固定して、両パ
ンチを締まり嵌めするか、または、両パンチにキ−溝を
形成して、沈みキ−により、固定パンチと可動パンチの
芯ずれを防止するようにし、且つ、固定パンチの内壁面
に可動パンチの対応する外壁面が密接すれば、両パンチ
の刃先が一線上に接合された状態になるようにした。
状に折り曲げる折曲げ加工に使用するリンク式金型であ
って、固定パンチと可動パンチを、一般的な技術水準の
作業者でも精度良く加工できて加工時間を短縮でき、し
かも材料に無駄が出ないで、コストの低減を図ることが
できるリンク式金型及びその製造方法を提供する。 【構成】 ワ−クの端部にコ字状の曲げを形成する固定
パンチと可動パンチとから成るリンク式金型であって、
固定パンチの内壁上面を水平に同じく側面を前記上面に
対し傾斜面にそれぞれ形成し、可動パンチの上面及び側
面を前記固定パンチの内壁の上面及び側面に対応させ
て、該可動パンチを固定パンチにリンク結合し、固定パ
ンチの内壁の上面と可動パンチの上面とに溝を設け、い
ずれか一方のパンチの溝に棒状のピンを固定して、両パ
ンチを締まり嵌めするか、または、両パンチにキ−溝を
形成して、沈みキ−により、固定パンチと可動パンチの
芯ずれを防止するようにし、且つ、固定パンチの内壁面
に可動パンチの対応する外壁面が密接すれば、両パンチ
の刃先が一線上に接合された状態になるようにした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、金属板，金網，合成樹
脂板などで端部をコ字状に折り曲げる折曲げ加工に用い
る折曲げ機のリンク式金型及びその製造方法に関するも
のである。
脂板などで端部をコ字状に折り曲げる折曲げ加工に用い
る折曲げ機のリンク式金型及びその製造方法に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、折曲げ機は、図６，７に示すよ
うに、テ−ブル１に取付けられたダイ２とパンチ３との
間にワ−クＷを挾み、パンチ３を取付けたラム４をシリ
ンダ５の加圧力Ｐで加工させて、Ｖ形に曲げ加工するも
のである。
うに、テ−ブル１に取付けられたダイ２とパンチ３との
間にワ−クＷを挾み、パンチ３を取付けたラム４をシリ
ンダ５の加圧力Ｐで加工させて、Ｖ形に曲げ加工するも
のである。
【０００３】然し乍ら、上記の折曲げ機のパンチでは、
例えば、曲げ形状が、図１に示すワ−クＷのように、か
えりWaを両側に形成する必要がある場合、折曲げ後、ワ
−クＷがパンチから抜けない。そのため、パンチを固定
パンチ31と可動パンチ32に分けて、両者をリンク33と可
動ピン34とで連結した金型が用いられている。この金型
は、常態にあっては、可動パンチ32の斜面35'が固定パ
ンチ31の斜面35に接触した状態で固定パンチに吊下され
ており、曲げ加工時は、ラム４が下降すると、可動パン
チ32はワ−クＷに接触しながら前記斜面35に沿って固定
パンチ31に近づき、その上面36'が固定パンチ31の内上
面36に当接すると、両パンチの刃先37，37'が一線状に
揃い、初めて両パンチにワ−クＷを曲げるための力Ｐが
働くようにしたリンク式金型が用いられている。
例えば、曲げ形状が、図１に示すワ−クＷのように、か
えりWaを両側に形成する必要がある場合、折曲げ後、ワ
−クＷがパンチから抜けない。そのため、パンチを固定
パンチ31と可動パンチ32に分けて、両者をリンク33と可
動ピン34とで連結した金型が用いられている。この金型
は、常態にあっては、可動パンチ32の斜面35'が固定パ
ンチ31の斜面35に接触した状態で固定パンチに吊下され
ており、曲げ加工時は、ラム４が下降すると、可動パン
チ32はワ−クＷに接触しながら前記斜面35に沿って固定
パンチ31に近づき、その上面36'が固定パンチ31の内上
面36に当接すると、両パンチの刃先37，37'が一線状に
揃い、初めて両パンチにワ−クＷを曲げるための力Ｐが
働くようにしたリンク式金型が用いられている。
【０００４】このリンク式金型は、 可動パンチ32は、曲げ加工時にその先端部がワ−ク
ＷのかえりWa内に進入する長さｍとその曲げ加工開始ま
でに移動する距離Ｍとがｍ＜Ｍの関係になければならな
い 可動パンチ32は、その上面が固定パンチ31の内上面
36に当接するまで円滑に作動しなければならない 可動パンチ32の上面が固定パンチ31の内上面36に当
接したら、その刃先37'が固定パンチ31の刃先37と実質
的に同一線上にならなければならない パンチ３が加圧力Ｐにより曲げ加工するときは、両
パンチは実質的に同一体の強度がなければならない などの必要機能が要求される。
ＷのかえりWa内に進入する長さｍとその曲げ加工開始ま
でに移動する距離Ｍとがｍ＜Ｍの関係になければならな
い 可動パンチ32は、その上面が固定パンチ31の内上面
36に当接するまで円滑に作動しなければならない 可動パンチ32の上面が固定パンチ31の内上面36に当
接したら、その刃先37'が固定パンチ31の刃先37と実質
的に同一線上にならなければならない パンチ３が加圧力Ｐにより曲げ加工するときは、両
パンチは実質的に同一体の強度がなければならない などの必要機能が要求される。
【０００５】上記の必要機能を満たすためには、 ａ 可動パンチ32の斜面35'と上面36'が、固定パンチ31
の斜面35と内上面36と実質的に同一形状に仕上げる ｂ 可動パンチ32の上面36'が固定パンチ31の内上面36
に当接したとき、両パンチの刃先が37，37'が実質的に
同一線上にあるようにするためには、固定パンチ31の内
上面36と可動パンチ32の上面とを、キ−40とキ−溝41と
による精密な嵌め合いのキ−加工を施す などの加工条件が必要とされる。
の斜面35と内上面36と実質的に同一形状に仕上げる ｂ 可動パンチ32の上面36'が固定パンチ31の内上面36
に当接したとき、両パンチの刃先が37，37'が実質的に
同一線上にあるようにするためには、固定パンチ31の内
上面36と可動パンチ32の上面とを、キ−40とキ−溝41と
による精密な嵌め合いのキ−加工を施す などの加工条件が必要とされる。
【０００６】而して、上記ａの条件を満たすため、従来
は、固定パンチ31及び可動パンチ32を、それぞれ耐摩耗
性，耐靭性のある特殊鋼（例えば、SCM440）を熱処理し
て得られた切削性の悪い材料から個々にエンドミルなど
により形成していたため、加工が難しいのに対して、加
工精度が高くないと満足すべき製品を得られず、また、
材料に無駄の出ることが多く、一方、上記ｂのキ−加工
も、同様に高度の加工技術と精度が要求される。即ち、
従来のリンク式金型は固定パンチ31の内上面36と可動パ
ンチ32の上面の芯出しをキ−40とキ−溝41との精密な嵌
め合いにより得ていたのである。
は、固定パンチ31及び可動パンチ32を、それぞれ耐摩耗
性，耐靭性のある特殊鋼（例えば、SCM440）を熱処理し
て得られた切削性の悪い材料から個々にエンドミルなど
により形成していたため、加工が難しいのに対して、加
工精度が高くないと満足すべき製品を得られず、また、
材料に無駄の出ることが多く、一方、上記ｂのキ−加工
も、同様に高度の加工技術と精度が要求される。即ち、
従来のリンク式金型は固定パンチ31の内上面36と可動パ
ンチ32の上面の芯出しをキ−40とキ−溝41との精密な嵌
め合いにより得ていたのである。
【０００７】従って、従来のリンク式金型は、その製作
に際しては、切削加工において極めて高度な加工技術と
精度が必要となり、加工に長時間を要するし、また、面
合わせのため、熟練技術者が切削加工後に研削，手加工
などによる精度合わせを行なう必要もあって、結果的に
コスト高になるという問題点があったのである。
に際しては、切削加工において極めて高度な加工技術と
精度が必要となり、加工に長時間を要するし、また、面
合わせのため、熟練技術者が切削加工後に研削，手加工
などによる精度合わせを行なう必要もあって、結果的に
コスト高になるという問題点があったのである。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来技術に鑑み、金属板，金網，合成樹脂板などで端部
をコ字状に折り曲げる折曲げ加工に使用するリンク式金
型であって、固定パンチと可動パンチを、一般的な技術
水準の作業者でも精度良く加工できて加工時間を短縮で
き、しかも材料に無駄が出ないで、コストの低減を図る
ことができるリンク式金型及びその製造方法を提供する
ことを、その課題とするものである。
従来技術に鑑み、金属板，金網，合成樹脂板などで端部
をコ字状に折り曲げる折曲げ加工に使用するリンク式金
型であって、固定パンチと可動パンチを、一般的な技術
水準の作業者でも精度良く加工できて加工時間を短縮で
き、しかも材料に無駄が出ないで、コストの低減を図る
ことができるリンク式金型及びその製造方法を提供する
ことを、その課題とするものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
することを目的としてなされたもので、その金型の構成
は、ワ−クの端部にコ字状の曲げを形成する固定パンチ
と可動パンチとから成るリンク式金型であって、固定パ
ンチの内壁上面を水平に同じく側面を前記上面に対し傾
斜面にそれぞれ形成し、可動パンチの上面及び側面を前
記固定パンチの内壁の上面及び側面に対応させて形成す
る一方、固定パンチの内壁の上面と可動パンチの上面と
に溝を設け、いずれか一方のパンチの溝に棒状のピンを
固定して、両パンチを締まり嵌めするか、または、両パ
ンチにキ−溝を形成し、沈みキ−により、固定パンチと
可動パンチの芯ずれを防止するようにして、可動パンチ
を固定パンチにリンク結合し、且つ、固定パンチの内壁
面に可動パンチの対応する外壁面が密接すれば、両パン
チの刃先が一線上に接合された状態になるようにしたこ
とを特徴とするものである。
することを目的としてなされたもので、その金型の構成
は、ワ−クの端部にコ字状の曲げを形成する固定パンチ
と可動パンチとから成るリンク式金型であって、固定パ
ンチの内壁上面を水平に同じく側面を前記上面に対し傾
斜面にそれぞれ形成し、可動パンチの上面及び側面を前
記固定パンチの内壁の上面及び側面に対応させて形成す
る一方、固定パンチの内壁の上面と可動パンチの上面と
に溝を設け、いずれか一方のパンチの溝に棒状のピンを
固定して、両パンチを締まり嵌めするか、または、両パ
ンチにキ−溝を形成し、沈みキ−により、固定パンチと
可動パンチの芯ずれを防止するようにして、可動パンチ
を固定パンチにリンク結合し、且つ、固定パンチの内壁
面に可動パンチの対応する外壁面が密接すれば、両パン
チの刃先が一線上に接合された状態になるようにしたこ
とを特徴とするものである。
【００１０】また、製造方法の構成は、板材を、ＮＣプ
ログラムなどによるワイヤ−カット，レ−ザ加工等によ
り、内壁上面を水平に同じく一側面を前記内壁上面に対
し傾斜面に形成した固定パンチと、上面及び一側面を前
記固定パンチの内壁上面及び一側面に対応させた可動パ
ンチとに分離切断した後、固定パンチの内壁上面と可動
パンチの上面とに締まり嵌め用の溝を設け、いずれか一
方のパンチの溝に棒状のピンを固定して、可動パンチを
固定パンチにリンク結合させると共に両パンチを締まり
嵌めにより芯出しするか、固定パンチの内壁上面と可動
パンチの上面とに沈みキ−用のキ−溝を設けて、可動パ
ンチを固定パンチにリンク結合させると共に両パンチを
沈みキ−により芯出しすることを特徴とするものであ
る。
ログラムなどによるワイヤ−カット，レ−ザ加工等によ
り、内壁上面を水平に同じく一側面を前記内壁上面に対
し傾斜面に形成した固定パンチと、上面及び一側面を前
記固定パンチの内壁上面及び一側面に対応させた可動パ
ンチとに分離切断した後、固定パンチの内壁上面と可動
パンチの上面とに締まり嵌め用の溝を設け、いずれか一
方のパンチの溝に棒状のピンを固定して、可動パンチを
固定パンチにリンク結合させると共に両パンチを締まり
嵌めにより芯出しするか、固定パンチの内壁上面と可動
パンチの上面とに沈みキ−用のキ−溝を設けて、可動パ
ンチを固定パンチにリンク結合させると共に両パンチを
沈みキ−により芯出しすることを特徴とするものであ
る。
【００１１】即ち、従来のリンク式金型は、固定パンチ
と可動パンチの刃先に対する芯ずれを防止するために、
精密な嵌め合いキ−によっていたが、これでは高度の加
工技術と精度が要求される上に材料に無駄が出て、コス
ト高の原因となっていたため、本発明においては、固定
パンチと可動パンチの接合部の芯出しを、両パンチの上
部接合面に溝を設け、いずれか一方のパンチに棒状のピ
ンを固定し、両パンチを締まり嵌めするか、または、両
パンチにキ−溝を形成して沈みキ−により、簡単な構成
で精度の高い芯出しを得られるようにしたものである。
と可動パンチの刃先に対する芯ずれを防止するために、
精密な嵌め合いキ−によっていたが、これでは高度の加
工技術と精度が要求される上に材料に無駄が出て、コス
ト高の原因となっていたため、本発明においては、固定
パンチと可動パンチの接合部の芯出しを、両パンチの上
部接合面に溝を設け、いずれか一方のパンチに棒状のピ
ンを固定し、両パンチを締まり嵌めするか、または、両
パンチにキ−溝を形成して沈みキ−により、簡単な構成
で精度の高い芯出しを得られるようにしたものである。
【００１２】この結果、その製造に際しては、両パンチ
を、１本の加工材料をＮＣプログラムによるワイヤ−カ
ット，レ−ザ加工，超高圧ジェット水流など（以下、ワ
イヤ−カットなどという）で加工することにより、固定
パンチと可動パンチを、熟練を要せずして、当接壁面も
精度高く形成できるようにすると共に、両パンチの芯出
しのためには、締まり嵌め又は沈みキ−方式を採用する
ことによって、材料に無駄が出ず、コストの低廉なリン
ク式金型を得られるようにしたのである。
を、１本の加工材料をＮＣプログラムによるワイヤ−カ
ット，レ−ザ加工，超高圧ジェット水流など（以下、ワ
イヤ−カットなどという）で加工することにより、固定
パンチと可動パンチを、熟練を要せずして、当接壁面も
精度高く形成できるようにすると共に、両パンチの芯出
しのためには、締まり嵌め又は沈みキ−方式を採用する
ことによって、材料に無駄が出ず、コストの低廉なリン
ク式金型を得られるようにしたのである。
【００１３】
【実施例】次に、本発明の実施例を図により説明する。
図１は従来技術及び本発明を説明するためのリンク式金
型の正面図、図２は従来の固定パンチと可動パンチの接
合部の側面図、図３は本発明の一例の曲げ加工時におけ
る固定パンチと可動パンチの接合部の側面図、図４及び
図５は同じく別例の曲げ加工時における固定パンチと可
動パンチの接合部の側面図、図６は一般的な折曲げ機の
正面図、図７は同じく側面図である。
図１は従来技術及び本発明を説明するためのリンク式金
型の正面図、図２は従来の固定パンチと可動パンチの接
合部の側面図、図３は本発明の一例の曲げ加工時におけ
る固定パンチと可動パンチの接合部の側面図、図４及び
図５は同じく別例の曲げ加工時における固定パンチと可
動パンチの接合部の側面図、図６は一般的な折曲げ機の
正面図、図７は同じく側面図である。
【００１４】図１及び２における符号は、すべて本発明
の金型にも適用される。而して、本発明の要部は図３乃
至図５に示す曲げ加工時における固定パンチ31と可動パ
ンチ32の接合部であって、図３に示すように、固定パン
チ31及び可動パンチ32にそれぞれ略半円形状の溝51，52
を設け、一方の溝に丸棒から成る固定ピン50を固定し、
両パンチを締まり嵌めの関係にすることにより、曲げ加
工時に両パンチの芯出しが確実に得られ、両パンチの刃
先37，37'が一線状にになるようにしたのである。尚、
固定ピン50の中心は固定パンチ31の内上面36と可動パン
チ36'の境界線に対し、0.01〜数mmの距離ｅだけ、上又
は下にずらすのが好ましい。本発明の接合部の溝51，52
及び固定ピン50の形状は上記形状に限られることなく、
締まり嵌めの関係にあれば他の形状でも良い。他の実施
例を図４及び図５に示す。
の金型にも適用される。而して、本発明の要部は図３乃
至図５に示す曲げ加工時における固定パンチ31と可動パ
ンチ32の接合部であって、図３に示すように、固定パン
チ31及び可動パンチ32にそれぞれ略半円形状の溝51，52
を設け、一方の溝に丸棒から成る固定ピン50を固定し、
両パンチを締まり嵌めの関係にすることにより、曲げ加
工時に両パンチの芯出しが確実に得られ、両パンチの刃
先37，37'が一線状にになるようにしたのである。尚、
固定ピン50の中心は固定パンチ31の内上面36と可動パン
チ36'の境界線に対し、0.01〜数mmの距離ｅだけ、上又
は下にずらすのが好ましい。本発明の接合部の溝51，52
及び固定ピン50の形状は上記形状に限られることなく、
締まり嵌めの関係にあれば他の形状でも良い。他の実施
例を図４及び図５に示す。
【００１５】また、上記の固定パンチ31と可動パンチ32
との締まり嵌めの関係に代えて、沈みキ−により芯出し
するようにしてもよい。この場合、両パンチにキ−溝を
設けて、一方のキ−溝にキ−を固定し、他方のキ−溝を
キ−に嵌合させるようにするのである。
との締まり嵌めの関係に代えて、沈みキ−により芯出し
するようにしてもよい。この場合、両パンチにキ−溝を
設けて、一方のキ−溝にキ−を固定し、他方のキ−溝を
キ−に嵌合させるようにするのである。
【００１６】本発明リンク式金型は、上述のように、固
定パンチ31と可動パンチ32の曲げ加工時における刃先の
芯出しを、両パンチの接合部を締まり嵌めの関係又は沈
みキ−の関係にすることより行なうようにしたから、そ
の製作に当たっては、次の工程により行なえば良い。
定パンチ31と可動パンチ32の曲げ加工時における刃先の
芯出しを、両パンチの接合部を締まり嵌めの関係又は沈
みキ−の関係にすることより行なうようにしたから、そ
の製作に当たっては、次の工程により行なえば良い。
【００１７】まず、１本の加工材料をＮＣプログラムに
よるワイヤ−カットなどにより切断して、固定パンチ31
と可動パンチ32を形成するのであるが、これにより、固
定パンチ31と可動パンチ32の接触面、即ち、斜面35，3
5'及び上内面36，36'は実質的に同一形状に形成され
る。
よるワイヤ−カットなどにより切断して、固定パンチ31
と可動パンチ32を形成するのであるが、これにより、固
定パンチ31と可動パンチ32の接触面、即ち、斜面35，3
5'及び上内面36，36'は実質的に同一形状に形成され
る。
【００１８】また、固定パンチ31の斜面35と内上面36の
境界部にはＲを付けることが必要であるが、これも上記
と同様に、ワイヤ−カットなどの加工代分だけ手加工又
はＮＣプログラム加工などで補正すれば良い。
境界部にはＲを付けることが必要であるが、これも上記
と同様に、ワイヤ−カットなどの加工代分だけ手加工又
はＮＣプログラム加工などで補正すれば良い。
【００１９】次いで、固定パンチ31内上面36と可動パン
チ32の上面36'に対向させて略半円形の溝51，52を形成
し、溝52に固定ピン50を取付け、両パンチを締まり嵌め
の関係にして、正確な芯出しが得られるようにする。
チ32の上面36'に対向させて略半円形の溝51，52を形成
し、溝52に固定ピン50を取付け、両パンチを締まり嵌め
の関係にして、正確な芯出しが得られるようにする。
【００２０】上記の加工により可動パンチ32の高さはワ
イヤ−カットなどの加工代分だけ短くなるので、最終工
程でリンク式金型として組立てた後、両パンチの刃先3
7，37'を切削や研削などで同じ寸法に形成するのであ
る。
イヤ−カットなどの加工代分だけ短くなるので、最終工
程でリンク式金型として組立てた後、両パンチの刃先3
7，37'を切削や研削などで同じ寸法に形成するのであ
る。
【００２１】尚、上記実施例においては、両パンチを、
それらの上部接合面における締まり嵌めにより芯出しす
るようにしたが、前述したように沈みキ−の関係で芯出
しするようにして良い。
それらの上部接合面における締まり嵌めにより芯出しす
るようにしたが、前述したように沈みキ−の関係で芯出
しするようにして良い。
【００２２】
【発明の効果】本発明は上述のとおりであって、固定パ
ンチと可動パンチの曲げ加工時における刃先の芯出し
を、両パンチの接合部を締まり嵌めの関係又は沈みキ−
の関係にすることより行なうようにしたから、１本の加
工材料をＮＣプログラムによるワイヤ−カットなどによ
り切断して固定パンチと可動パンチを形成すれば、両パ
ンチの接触面は実質的に同一形状に形成されるので、製
作に際しては、作業者に特別な技能や熟練を要求され
ず、無人化作業が可能となって、労務費の節減を図るこ
とができると共に、材料費の大巾な削減も可能となり、
リンク式金型のコストの低減に資するところ大なるもの
がある。
ンチと可動パンチの曲げ加工時における刃先の芯出し
を、両パンチの接合部を締まり嵌めの関係又は沈みキ−
の関係にすることより行なうようにしたから、１本の加
工材料をＮＣプログラムによるワイヤ−カットなどによ
り切断して固定パンチと可動パンチを形成すれば、両パ
ンチの接触面は実質的に同一形状に形成されるので、製
作に際しては、作業者に特別な技能や熟練を要求され
ず、無人化作業が可能となって、労務費の節減を図るこ
とができると共に、材料費の大巾な削減も可能となり、
リンク式金型のコストの低減に資するところ大なるもの
がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来技術及び本発明を説明するためのリンク式
金型の正面図。
金型の正面図。
【図２】従来のリンク式金型の固定パンチと可動パンチ
の接合部の側面図。
の接合部の側面図。
【図３】本発明の一例の曲げ加工時における固定パンチ
と可動パンチの接合部の側面図。
と可動パンチの接合部の側面図。
【図４】本発明の別例の曲げ加工時における固定パンチ
と可動パンチの接合部の側面図。
と可動パンチの接合部の側面図。
【図５】本発明の他の別例の曲げ加工時における固定パ
ンチと可動パンチの接合部の側面図。
ンチと可動パンチの接合部の側面図。
【図６】一般的な折曲げ機の正面図。
【図７】図６の側面図。
２ ダイ ３ パンチ ４ ラム ５ 油圧シリンダ Ｐ 加圧力 31 固定パンチ 32 可動パンチ 33 リンク 34 可動ピン 35 固定パンチの斜面 35' 可動パンチの斜面 36 固定パンチの内上面 36' 可動パンチの上面 37，37' 刃先 50 固定ピン 51，52 略半円形状の溝
Claims (3)
- 【請求項１】 ワ−クの端部にコ字状の曲げを形成する
固定パンチと可動パンチとから成るリンク式金型であっ
て、固定パンチの内壁上面を水平に同じく側面を前記上
面に対し傾斜面にそれぞれ形成し、可動パンチの上面及
び側面を前記固定パンチの内壁の上面及び側面に対応さ
せて形成する一方、固定パンチの内壁の上面と可動パン
チの上面とに溝を設け、いずれか一方のパンチの溝に棒
状のピンを固定して、両パンチを締まり嵌めするか、ま
たは、両パンチにキ−溝を形成し、沈みキ−により、固
定パンチと可動パンチの芯ずれを防止するようにして、
可動パンチを固定パンチにリンク結合し、且つ、固定パ
ンチの内壁面に可動パンチの対応する外壁面が密接すれ
ば、両パンチの刃先が一線上に接合された状態になるよ
うにしたことを特徴とする折曲げ機のリンク式金型。 - 【請求項２】 板材を、ＮＣプログラムなどによるワイ
ヤ−カット，レ−ザ加工等により、内壁上面を水平に同
じく一側面を前記内壁上面に対し傾斜面に形成した固定
パンチと、上面及び一側面を前記固定パンチの内壁上面
及び一側面に対応させた可動パンチとに分離切断し、固
定パンチの内壁上面と可動パンチの上面とに締まり嵌め
用の溝を設け、いずれか一方のパンチの溝に棒状のピン
を固定して、可動パンチを固定パンチにリンク結合させ
ると共に締まり嵌めにより芯出しすることを特徴とする
リンク式金型の製造方法。 - 【請求項３】 板材を、ＮＣプログラムなどによるワイ
ヤ−カット，レ−ザ加工等により、内壁上面を水平に同
じく一側面を前記内壁上面に対し傾斜面に形成した固定
パンチと、上面及び一側面を前記固定パンチの内壁上面
及び一側面に対応させた可動パンチとに分離切断し、固
定パンチの内壁上面と可動パンチの上面に沈みキ−用の
キ−溝を形成して、可動パンチを固定パンチにリンク結
合させると共に沈みキ−により芯出しすることを特徴と
するリンク式金型の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29905893A JP2514594B2 (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-05 | 折曲げ機のリンク式金型及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29905893A JP2514594B2 (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-05 | 折曲げ機のリンク式金型及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07124651A true JPH07124651A (ja) | 1995-05-16 |
| JP2514594B2 JP2514594B2 (ja) | 1996-07-10 |
Family
ID=17867664
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29905893A Expired - Lifetime JP2514594B2 (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-05 | 折曲げ機のリンク式金型及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2514594B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102658329A (zh) * | 2012-05-07 | 2012-09-12 | 舟山市金秋机械有限公司 | 非圆拉伸凸模模具 |
| CN103157706A (zh) * | 2013-03-15 | 2013-06-19 | 柳州五菱汽车有限责任公司 | 封闭曲线弯管工艺 |
| KR101341343B1 (ko) * | 2012-03-20 | 2013-12-13 | 박연화 | 유압브레이커용 브라켓 절곡장치의 결합구조 |
-
1993
- 1993-11-05 JP JP29905893A patent/JP2514594B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101341343B1 (ko) * | 2012-03-20 | 2013-12-13 | 박연화 | 유압브레이커용 브라켓 절곡장치의 결합구조 |
| CN102658329A (zh) * | 2012-05-07 | 2012-09-12 | 舟山市金秋机械有限公司 | 非圆拉伸凸模模具 |
| CN103157706A (zh) * | 2013-03-15 | 2013-06-19 | 柳州五菱汽车有限责任公司 | 封闭曲线弯管工艺 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2514594B2 (ja) | 1996-07-10 |
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