JPH071242A - ワイヤ放電加工装置 - Google Patents

ワイヤ放電加工装置

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Publication number
JPH071242A
JPH071242A JP17122993A JP17122993A JPH071242A JP H071242 A JPH071242 A JP H071242A JP 17122993 A JP17122993 A JP 17122993A JP 17122993 A JP17122993 A JP 17122993A JP H071242 A JPH071242 A JP H071242A
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JP
Japan
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core
discharge
wire
machining
control unit
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JP17122993A
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English (en)
Inventor
Yuji Moto
雄治 本
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Seibu Electric and Machinery Co Ltd
Original Assignee
Seibu Electric and Machinery Co Ltd
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Publication date
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】被加工物の複数個所を切抜き加工するワイヤ放
電加工装置に関し、特に切抜き加工により生じる中子の
排出動作を安全且つ確実に実行するワイヤ放電加工装置
に関し、中子の排出を安全且つ確実に実行すると共に、
加工プログラムの作成を容易にできるワイヤ放電加工装
置を提供することを目的とする。 【構成】ワイヤ電極40が排出動作禁止領域内に位置す
る状態において、中子排出駆動部50に対して駆動指令
が入力された場合に、中子排出制御部31が駆動指令を
無効にして警告を発報することから、排出アーム53そ
の他の駆動部分が可動テーブル6の外周辺に配設される
水カバー9、その他の装置に接触・衝突等の干渉を未然
に防止できることとなり、中子500の排出動作を安全
且つ確実に実行する。特に、中子排出制御部31が干渉
状態となる排出動作を予め防止することから、数値制御
装置3に入力される加工プログラムを干渉の有無を考慮
することなく作成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被加工物の複数個所を
切抜き加工するワイヤ放電加工装置に関し、特に切抜き
加工により生じる中子の排出動作を安全且つ確実に実行
するワイヤ放電加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の中子排出装置を組込んだ
ワイヤ放電加工装置として図6に示すものがあった。こ
の図6は一般的なワイヤ放電加工装置の外観斜視図であ
り、同図においてワイヤ放電加工装置は、ワイヤ電極4
0及び加工液(図示を省略)がワイヤ・加工液供給装置
2からワイヤ放電加工装置本体1に供給され、このワイ
ヤ放電加工装置本体1が数値制御装置3の制御により可
動テーブル6上に載置された被加工物100を切抜き加
工し、この加工後の切りくず(以下、中子という)50
0を中子排出装置5により排出し、被加工物100上の
複数個所に所定の切抜き加工を行う構成である。
【0003】前記ワイヤ放電加工装置本体1は、可動テ
ーブル6に載置された被加工物100のイニシャルホー
ル101に対してワイヤ自動供給装置4が自動的にワイ
ヤ電極40を上ガイド部41と下ガイド部(図示を省
略)との間で供給して結線し、加工電源装置7が上ガイ
ド部41内の給電子(図示を省略)を介してワイヤ電極
40に電力を供給し、ワイヤ電極40の放電により被加
工物100を切抜き加工する構成である。次に、前記構
成に基づく従来のワイヤ放電加工装置の動作を図7を参
照して説明する。
【0004】まず、可動テーブル6上に被加工物100
を載置し固定具61、62により固着する(ステップ1
00)。固着された被加工物100上に加工開始のため
にワイヤ電極40を挿通するイニシャルホール101を
穿設し、このイニシャルホール101にワイヤ自動供給
装置4がワイヤ電極40を挿通して結線する(ステップ
101)。このワイヤ電極40が結線されるとワイヤ・
加工液供給装置2からワイヤ及び加工液が供給され、数
値制御装置3の制御に基づいて加工電源装置7からワイ
ヤ電極40に電力が供給されると共に、可動テーブル6
をX軸又はY軸方向に移動させて予め定められた所定の
加工プログラムに基づいた加工経路で被加工物100を
切抜き加工する(ステップ102)。前記ステップ10
2における加工プログラムの実行においてワイヤ電極4
0と被加工物100とが接触した場合にはワイヤ電極4
0を微少距離後退させて最適な放電ギャップが維持でき
るように制御される。このワイヤ電極40が被加工物1
00に接触した場合において、微少距離だけワイヤ電極
40を後退させてもなお接触状態が継続するときにはさ
らに所定距離だけワイヤ電極40を後退させる。この所
定距離の後退によっても接触状態である場合には後退完
アラームを出力する。
【0005】前記後退完アラームが出力されたか否かを
数値制御装置3が判断し(ステップ103)、出力され
ていないと判断された場合には中子排出装置5の中子排
出アーム53が被加工物100上の中子近傍へ振込動作
を行う(ステップ105)。このステップ105で中子
500を中子排出アーム53のマグネット54で吸引固
着状態として加工開始点近傍に残存する残存突起部を除
去する突起除去プログラムを実行する(ステップ10
6)。この突起除去プログラムが終了すると中子排出装
置5の中子排出アーム53を中子回収箱(図示を省略)
側へ振出して被加工物100から中子500を回収する
(ステップ107)。前記ステップ103で後退完アラ
−ムが出力されたと判断された場合には加工動作を停止
して終了する(ステップ104)。
【0006】前記図7を参照して加工動作を説明する。
まず、補助コード「M01;」のプログラム開始指令に
基づいて加工動作が開始し、補助コード「M20;」の
ワイヤ電極自動結線指令に基づいてがイニシャルホール
101にワイヤ電極40を挿通して結線する。補助コー
ド「M80;」の加工液供給指令により加工液が供給さ
れ、補助コード「M82;」のワイヤ電極走行指令によ
りワイヤ供給制御部20がワイヤ電極40を供給する。
補助コード「M84」の加工電源投入指令により加工電
源装置7からワイヤ電極40に電力が供給される。次
に、加工プログラムにおける機能・座標・距離の各コー
ド「G01 X5.0;」、「G01 Y−5.0;」
「G01 X−5.0;」「G01 Y4.0;」によ
り可動テーブル6を移動させて被加工物100を切抜き
加工する。
【0007】この加工プログラムの次に補助コード「M
64;」の排出アーム振込み指令により中子排出装置5
の排出アーム53を被加工物100の加工部分に振込ん
で中子500をマグネット54で吸着する。さらに、突
起除去プログラムに移行して機能コード「G01 Y
1.0;」によりイニシャルホール101から実加工経
路に移行する部分に残存形成される残存突起部(図示を
省略)を除去する。次の動作として補助コードの「M2
1;」のワイヤ断線指令によりワイヤ供給制御部20
が」ワイヤ40を断線した後に、補助コード「M6
5;」の排出アーム振出し指令により中子排出制御部5
0が排出アーム53がマグネット54で中子500を吸
着した状態で中子排出位置まで移動して中子500の排
出を行う。中子排出が完了すると補助コード「M0
2;」のプログラム終了指令により終了する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のワイヤ放電加工
装置は以上のように構成されていたことから、中子排出
装置において中子500の近傍に振込み動作を行う際、
又は中子500を吸着して排出する排出動作を行う場合
に、中子排出装置5本体又は中子排出アーム53がワイ
ヤ放電加工装置本体又は水カバー9等と干渉することと
なり、中子排出動作を確実に実行できないという課題を
有していた。特に、前記中子排出装置5本体又は中子排
出アーム53の干渉状態において引き続いて中子排出動
作を実行すると装置自体を破損することとなる課題をも
生じることとなる。
【0009】また、このような装置の干渉及び装置の破
損を防止するためには、数値制御装置3自体の加工プロ
グラムを予め考慮して作成しなければならず、プログラ
ム作成作業が困難となる。本発明は前記課題を解消する
ためになされたもので、中子の排出を安全且つ確実に実
行すると共に、加工プログラムの作成を容易にできるワ
イヤ放電加工装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るワイヤ放電
加工装置は、加工載置台上に被加工物を載置し、前記被
加工物の所定位置から加工経路に基づいてワイヤ電極を
移動させて被加工物を切抜き加工するワイヤ放電加工装
置において、前記一連の加工経路の移動が完了した場合
に、切抜き加工された被加工物内に生じる切りくずの中
子を、先端部に電磁石が設けられた排出アームの昇降・
旋回により被加工物から排出する中子排出駆動手段と、
前記加工載置台の外周所定領域に排出動作禁止領域を設
定し、前記排出動作禁止領域内に前記ワイヤ電極が位置
する状態において中子排出駆動手段に対して駆動指令が
入力された場合に、前記駆動指令を無効にして警告を発
報する中子排出制御手段とを備えるものである。
【0011】
【作用】本発明においては、ワイヤ電極が排出動作禁止
領域内に位置する状態において、中子排出駆動手段に対
して駆動指令が入力された場合に、中子排出制御手段が
駆動指令を無効にして警告を発報することから、排出ア
ームその他の駆動部分が加工載置台の外周辺に配設され
る水カバー、その他の装置に接触・衝突等の干渉を未然
に防止できることとなり、中子の排出動作を安全且つ確
実に実行する。特に、中子排出制御手段が干渉状態とな
る排出動作を予め防止することから、数値制御装置に入
力される加工プログラムを干渉の有無を考慮することな
く作成できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図5に
基づいて図6を参照して説明する。この図1は本実施例
に係るワイヤ放電加工装置の概略構成図、図2は図1記
載装置の中子排出制御部における排出動作禁止ゾーンの
設定態様図、図3は本実施例装置の動作フローチャー
ト、図4は中子排出装置における干渉の具体例図、図5
は図3の中子排出アームの振込み・振出しの各詳細動作
フローチャートを示す。
【0013】前記各図において本実施例に係るワイヤ放
電加工装置は、予め設定された加工プログラムに基づい
て装置全体を演算制御する制御演算部30と、被加工物
100のイニシャルホール101に対してワイヤ電極4
0を自動的に供給するワイヤ自動供給装置4の制御を行
うワイヤ供給制御部20と、前記加工プログラムの加工
経路に基づいてワイヤ電極40の移動を制御する電極移
動制御部11と、このワイヤ電極40の移動制御中にワ
イヤ電極40と被加工物100との間の放電ギャップを
制御すると共に、被加工物100にワイヤ電極40が接
触した場合には被加工物の接触点からワイヤ電極40を
所定距離だけ後退させてもなお接触状態が継続している
ときに加工動作を終了させる後退完アラームの信号を出
力する電極間隔制御部12と、前記加工経路の移動完了
後に切抜き加工された被加工物100内に生じる中子5
00を被加工物100から排出する中子排出駆動部50
と、前記被加工物100を装着する可動テーブル6の外
周辺所定領域に排出動作禁止ゾーンを設定し、この排出
動作禁止ゾーン内に前記ワイヤ電極40が位置する状態
において前記制御演算部30から中子排出駆動部50に
駆動指令が入力された場合に、この駆動指令を無効とす
ると共に操作者に対してアラームを発報する排出制御部
31とを備える構成である。
【0014】前記中子排出駆動部50は、中子排出装置
5の垂直支持杆55に軸支されてZ軸方向に上下動する
昇降機構51を駆動制御する昇降制御部501と、垂直
支持杆55を中心として所定角度旋回させる旋回機構5
2を駆動制御する旋回制御部502と、前記昇降機構5
1の側方に突設される排出アーム53をX軸・Y軸方向
に伸縮させる伸縮機構56(図示を省略)を駆動制御す
る伸縮制御部503と、前記排出アーム53の先端下部
に配設されるマグネット54を駆動制御するマグネット
制御部504とを備える構成である。
【0015】前記中子排出制御部31における排出動作
禁止ゾーンは、前記中子排出駆動部50の動作、特に排
出アーム53の昇降・旋回・伸縮の動作により水カバー
9、ワイヤ・加工液供給装置2等に接触・衝突等の干渉
を生じる可動テーブル6の加工領域が図2の斜線領域と
して予め設定される。即ち、排出動作禁止ゾーンの設定
は、被加工物100に対する切抜き加工の終了時点であ
る排出アーム53の振込指令が出力される際におけるワ
イヤ電極40の位置により決定するものである。
【0016】次に、前記構成に基づく本実施例に係るワ
イヤ放電加工装置の動作について説明する。まず、前記
図7に記載の従来装置の動作と同様に被加工物100を
装着し(ステップ1)、イニシャルホール101を穿設
すると共にこのイニシャルホール101にワイヤ供給制
御部20がワイヤ電極40を挿通・結線し(ステップ
2)、制御演算部30の制御の下にワイヤ供給制御部2
0、電極移動制御部11及び電極間隔制御部12が加工
プログラムを実行する(ステップ3)。この加工プログ
ラムの実行においては、ワイヤ・加工液供給装置2から
ワイヤ電極40及び加工液が供給され、加工電源装置7
からワイヤ電極40に電力が供給されると共に、可動テ
ーブル6をX軸又はY軸方向に移動させて加工プログラ
ムに基づいた加工経路で被加工物100を切抜き加工す
ることとなる。この切抜き加工を実行中に振込指令が入
力されたか否かが判断され(ステップ4)、振込指令が
入力されていないと判断された場合には、前記加工プロ
グラムを継続する。
【0017】前記振込指令が入力されていると判断され
た場合には、中子排出制御部31は現在の加工状態にお
けるワイヤ電極40の位置が排出動作禁止ゾーン内に含
まれるか否かを判断する(ステップ5)。この排出動作
禁止ゾーン内に含まれると判断された場合には、操作者
に対してアラームの発報を実行する(ステップ6)。こ
のアラームを発報により操作者は、切り抜き加工により
生じる中子の排出動作を実行した場合には、中子排出装
置5が他の装置などに接触・衝突して干渉が生じること
を予め判断できることとなる。
【0018】例えば、図4において中子511を中子排
出装置5が排出する場合に、排出アーム53の旋回・伸
縮等により水カバー9に接触する(図中、I1が接触
点)ことを予め知ることができる。また、中子512を
排出する場合にも、昇降機構51の上昇・下降等により
旋回機構52が水カバー9に接触する(図中、I2が接
触点)ことを予め知ることができる。さらに、中子51
3を排出する場合には、中子排出装置5が排出動作禁止
ゾーン内に含まれているにもかかわらず、中子排出装置
5が他の部分と干渉しないことを予め知ることができ
る。さらにまた、中子514、515の場合にも、中子
排出装置5が他の部分と干渉しないことを同様に予め知
ることができる。
【0019】次に、前記ステップ5において排出動作禁
止ゾーン内に含まれていないと判断された場合には、中
子排出駆動部50が排出アーム53の振込みを実行する
(ステップ8)。この排出アームの振込みの詳細動作フ
ローチャートを図5(A)に示す。同図において、昇降
制御501が昇降機構51を下方向に駆動させて排出ア
ーム53をZ軸方向に下降移動させる(ステップ8
1)。この下降移動後に伸縮制御部503がX軸・Y軸
を含む面内のいずれかの方向へ排出アーム53を所定の
長さに伸縮移動させる(ステップ82)。また、旋回制
御部502が旋回機構52を回転させて排出アーム53
を所定方向に旋回させ(ステップ83)、前記昇降制御
部501の制御により排出アーム53をZ軸方向に加工
移動させる(ステップ84)。
【0020】この下降移動により被加工物100の上面
に位置しているか否かを判断し(ステップ85)、被加
工物100上面に位置すると判断されるまでステップ8
4の下降移動を繰り返す(ステップ85)。前記ステッ
プ85で排出アーム53が被加工物100上面に位置す
ると判断した場合には、マグネット制御部504がマグ
ネット54のコイル(図示省略)に電圧を印加して起磁
力を発生させることにより中子500を吸着する(ステ
ップ86)。さらに、前記加工プログラムにおいてイニ
シャルホール101から実加工経路に移行する点に残存
突起部が残存形成されており、この残存突起部を除去す
る突起除去プログラムを実行する(ステップ9)。この
突起除去プログラムの実行により中子500が被加工物
100の切抜き加工部内から落下するか、又は切抜き加
工部内に傾斜して嵌入状態で残存することとなる。
【0021】このようないずれかの状態において制御演
算部30が電極間隔制御部12から後退完アラームが出
力されたか否かを判断する(ステップ10)。前記中子
500が被加工物100の切抜き加工部内から落下した
場合には電極間隔制御部12から後退完アラームの出力
はなく、加工動作を終了することとなる。前記中子50
0が被加工物100に嵌入残存している場合には、ワイ
ヤ電極40を所定距離だけ後退させてもなお被加工物1
00に接触状態にあるため電極間隔制御部12から後退
完アラームを出力し、この後退完アラームを制御演算部
30が検出して出力有と判断する(ステップ10)。こ
の後退完アラームが出力されたと判断された場合には、
中子排出制御部50が排出アームの振出し動作を実行す
る(ステップ11)。
【0022】この排出アームの振出の詳細動作フローチ
ャートを図5(B)に示す。同図において、昇降制御部
501が昇降機構51を介して排出アーム53をX軸の
上方へ上昇させて中子500を被加工物100の切抜き
加工部内から抜取る(ステップ111)。この中子50
0を吸着して上昇した排出アーム53は旋回制御部50
2の制御により所定角度旋回(ステップ112)すると
共に、伸縮制御部503の制御により所定の長さにアー
ム長を伸縮する(ステップ113)。この排出アーム5
3の振出し位置が予め設定された中子排出位置か否かが
判断され(ステップ114)、中子排出位置でないと判
断された場合には前記ステップ112、113を繰り返
すこととなる。前記ステップ114で中子排出位置と判
断された場合には、マグネット制御部504がマグネッ
ト54への電流供給を停止し、マグネット54の中子5
00に対する吸着力を消失させて中子500の回収を行
う(ステップ115)。この中子500が回収された後
は排出アームを元の所定位置へ復帰させて待機状態とす
る(ステップ116)。
【0023】前記中子排出動作(ステップ8、10)が
完了すると、実行プログラムの加工終点へワイヤ電極4
0を早送り移動することにより終了する(ステップ1
2)。さらに、従来技術において用いられた図8のNC
信号フォーマットに基づいて本実施例における具体的な
切抜き加工動作を説明する。まず、補助コード「M0
1」のプログラム開始指令に基づいて加工動作が開始さ
れる。図示を省略する各種動作のプログラム、例えばイ
ニシャルホール形成動作等の後に、補助コード「M2
0;」のワイヤ電極自動結線指令に基づいてワイヤ供給
制御部20がイニシャルホール101に対してワイヤ電
極40を挿通して結線する。補助コード「M80;」の
加工液供給指令により加工液が供給され、補助コード
「M82;」のワイヤ電極走行指令によりワイヤ供給制
御部20がワイヤ電極40を供給する。補助コード「M
84;」の加工電源投入指令により加工電源装置7から
ワイヤ電極40に電力が供給される。
【0024】次に、加工プログラムを制御演算部30、
電極移動制御部11及び電極間隔制御部12の制御に基
づいて可動テーブル6をX軸・Y軸方向に移動制御す
る。この加工プログラムにおける機能・座標・距離の各
コード(以下、機能コード)「G01 X5.0;」、
「G01 Y−5.0;」、「G01 X−5.
0;」、「G01 Y4.0;」により可動テーブル6
を移動させて被加工物100を切抜き加工する。
【0025】このような切り抜き加工動作を図4の各加
工部分について実行することとなる。この各加工部分の
うちの中子511を排出する場合には、x軸方向のソフ
トリミットに抵触することを中子排出制御部31が検出
し、操作者にアラームを発報する。このアラームに基づ
いて操作者は、マニアル操作により中子511を固定
し、突起除去動作を実行して終了する。また、中子51
2を排出する場合には、y軸方向のソフトリミットに抵
触することを中子排出制御部31が検出し、操作者にア
ラームを発報する。このアラームに基づいて操作者は、
マニアル操作により中子512を固定し、突起除去動作
を実行して終了する。
【0026】さらに、中子513〜515を排出する場
合は、いずれにおいてもソフトリミットに抵触すること
が検出されないことから中子排出動作に移行し、補助コ
ード「M64;」の排出アーム振込み指令により中子排
出制御部50が排出アーム53を被加工物100の加工
部分に振込んで中子500をマグネット54で吸着す
る。さらに、突起除去プログラムに移行して機能コード
「G01 Y1.0;」によりイニシャルホール101
から実加工経路に移行する部分に残存形成される残存突
起部(図示を省略)を除去する。
【0027】次の動作として補助コードの「M21;」
のワイヤ断線指令によりワイヤ供給制御部20がワイヤ
40を断線した後に、補助コード「M65;」の排出ア
ーム振出し指令により中子排出制御部50が排出アーム
53のマグネット54で中子500を吸着した状態で中
子排出位置まで移動して中子500の排出を行う。中子
排出が完了すると補助コード「M02;」のプログラム
終了指令により終了する。このように従来技術において
用いられたNC信号フォーマットを用いて切り抜き加工
を実行したとしても、中子排出装置5が他の装置等に対
して干渉することなく中子排出動作を実行できることと
なる。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明は、ワイヤ電極が排
出動作禁止領域内に位置する状態において、中子排出駆
動手段に対して駆動指令が入力された場合に、中子排出
制御手段が駆動指令を無効にして警告を発報することか
ら、排出アームその他の駆動部分が加工載置台の外周辺
に配設される水カバー、その他の装置に接触・衝突等の
干渉を未然に防止できることとなり、中子の排出動作を
安全且つ確実に実行できるという効果を奏する。特に、
中子排出制御手段が干渉状態となる排出動作を予め防止
することから、数値制御装置に入力される加工プログラ
ムを干渉の有無を考慮することなく作成できる効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るワイヤ放電加工装置の
概略構成図である。
【図2】図1記載装置の中子排出制御部における排出動
作禁止ゾーンの設定態様図である。
【図3】図1に記載の実施例装置における動作フローチ
ャートである。
【図4】図1に記載の実施例装置における中子排出装置
における干渉の具体例図である。
【図5】図3に記載中の排出アームの振込み及び排出ア
ームの振出しの各詳細動作フローチャートである。
【図6】一般的なワイヤ放電加工装置の外観斜視図であ
る。
【図7】従来のワイヤ放電加工装置の動作フローチャー
トである。
【図8】従来装置のNC信号フォーマットである。
【符号の説明】
1 ワイヤ放電加工装置本体 2 ワイヤ・加工液供給装置 3 数値制御装置 4 ワイヤ自動供給装置 5 中子排出装置 6 可動テーブル 7 加工電源装置 9 水カバー 11 電極移動制御部 12 電極間隔制御部 20 ワイヤ供給制御部 30 制御演算部 31 中子排出制御部 40 ワイヤ電極 41 上ガイド部 42 下ガイド部 50 中子排出駆動部 51 昇降機構 52 旋回機構 53 排出アーム 54 マグネット 55 垂直支持杆 56 伸縮機構 61、62 固定具 500 中子 501 昇降制御部 502 旋回制御部 503 伸縮制御部 504 マグネット制御部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工載置台上に被加工物を載置し、前記
    被加工物の所定位置から加工経路に基づいてワイヤ電極
    を移動させて被加工物を切抜き加工するワイヤ放電加工
    装置において、 前記一連の加工経路の移動が完了した場合に、切抜き加
    工された被加工物内に生じる切りくずの中子を、先端部
    に電磁石が設けられた排出アームの昇降・旋回により被
    加工物から排出する中子排出駆動手段と、 前記加工載置台の外周所定領域に排出動作禁止領域を設
    定し、前記排出動作禁止領域内に前記ワイヤ電極が位置
    する状態において中子排出駆動手段に対して駆動指令が
    入力された場合に、前記駆動指令を無効にして警告を発
    報する中子排出制御手段とを備えることを特徴とするワ
    イヤ放電加工装置。
JP17122993A 1993-06-17 1993-06-17 ワイヤ放電加工装置 Pending JPH071242A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104475891A (zh) * 2014-10-30 2015-04-01 苏州市宝玛数控设备有限公司 用于控制快走丝电火花线切割机床短循环走丝的智能控制器

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CN104475891A (zh) * 2014-10-30 2015-04-01 苏州市宝玛数控设备有限公司 用于控制快走丝电火花线切割机床短循环走丝的智能控制器

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