JP3521283B2 - ワイヤ放電加工装置 - Google Patents

ワイヤ放電加工装置

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JP3521283B2
JP3521283B2 JP12050493A JP12050493A JP3521283B2 JP 3521283 B2 JP3521283 B2 JP 3521283B2 JP 12050493 A JP12050493 A JP 12050493A JP 12050493 A JP12050493 A JP 12050493A JP 3521283 B2 JP3521283 B2 JP 3521283B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被加工物の複数個所を
切抜き加工するワイヤ放電加工装置に関し、特に小形状
の中子の排出を切抜き加工の動作と連続して自動的に行
うワイヤ放電加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の中子排出装置を組込んだ
ワイヤ放電加工装置として図7に示すものがあった。こ
の図7は一般的なワイヤ放電加工装置の外観斜視図であ
り、同図においてワイヤ放電加工装置は、ワイヤ電極4
0及び加工液(図示を省略)がワイヤ・加工液供給装置
2からワイヤ放電加工装置本体1に供給され、このワイ
ヤ放電加工装置本体1が数値制御装置3の制御により可
動テーブル6上に載置された被加工物100を切抜き加
工し、この加工後の切りくず(以下、中子という)を中
子排出装置5により排出し、被加工物100上の複数個
所に所定の切抜き加工を行う構成である。
【0003】前記ワイヤ放電加工装置本体1は、可動テ
ーブル6に載置された被加工物100のイニシャルホー
ルに対してワイヤ自動供給装置4が自動的にワイヤ電極
40を上ガイド部41と下ガイド部42との間で供給し
て結線し、加工電源装置7が上ガイド部41内の給電子
(図示を省略)を介してワイヤ電極40に電力を供給
し、ワイヤ電極40の放電により被加工物100を切抜
き加工する構成である。次に、前記構成に基づく従来の
ワイヤ放電加工装置の動作を図8ないし図10を参照し
て説明する。
【0004】まず、可動テーブル6上に被加工物100
を載置し固定具61、62により固着する(ステップ1
00)。固着された被加工物100上に加工開始のため
にワイヤ電極40を挿通するイニシャルホール101を
穿設し、このイニシャルホール101にワイヤ自動供給
装置4がワイヤ電極40を挿通して結線する(ステップ
101)。このワイヤ電極40が結線されるとワイヤ・
加工液供給装置2からワイヤ及び加工液が供給され、数
値制御装置3の制御に基づいて加工電源装置7からワイ
ヤ電極40に電力が供給されると共に、可動テーブル6
をX軸又はY軸方向に移動させて予め定められた所定の
加工プログラムに基づいた加工経路で被加工物100を
切抜き加工する(ステップ102)。前記ステップ10
2における加工プログラムの実行においてワイヤ電極4
0と被加工物100とが接触した場合にはワイヤ電極4
0を微少距離後退させて最適な放電ギャップが維持でき
るように制御される。このワイヤ電極40が被加工物1
00に接触した場合において、微少距離だけワイヤ電極
40を後退させてもなお接触状態が継続するときにはさ
らに所定距離だけワイヤ電極40を後退させる。この所
定距離の後退によっても接触状態である場合には後退完
アラームを出力する。
【0005】前記後退完アラームが出力されたか否かを
数値制御装置3が判断し(ステップ103)、出力され
ていると判断された場合には加工動作を停止して終了
し、作業者が点検する(ステップ104)。この一連の
プログラムが終了した後に加工停止の点検により被加工
物100の中から中子が取り除かれた場合には、加工開
始点近傍に残存する残存突起部を除去する新たなプログ
ラムが個別に実行されることとなる。また前記ステップ
103で後退完アラームが出力されていないと判断され
た場合にはステップ102に戻り加工プログラムを継続
することとなる。図9は従来装置の他の動作フローチャ
ート、また図10は図9の一部のNC信号フォーマット
を示す。
【0006】 前記各図において、前記図8の動作フロ
ーチャートと同様にステップ100ないしステップ10
4までの動作を実行し、このステップ103の後に中子
排出装置5の中子排出アーム53が被加工物100上の
中子近傍へ振込動作を行う(ステップ105)。このス
テップ105で中子を中子排出アーム53のマグネット
54で吸引固着状態として加工開始点近傍に残存する残
存突起部を除去する突起除去プログラムを実行する(ス
テップ106)。この突起除去プログラムが終了すると
中子排出装置5の中子排出アーム53を中子回収箱(図
示を省略)側へ振出して被加工物100から中子を回収
する(ステップ107)。前記ステップ103で後退完
アラ−ムが出力されたと判断された場合には加工動作を
停止して終了する(ステップ104)。
【0007】 前記図10において図11(A)を参照
して動作を説明する。まず、補助コード「M01」のプ
ログラム開始指令に基づいて加工動作が開始し、補助コ
ード「M20」のワイヤ電極自動結線指令に基づいてイ
ニシャルホール101にワイヤ電極40を挿通して結線
する。補助コード「M80」の加工液供給指令により加
工液が供給され、補助コード「M84」の加工電源投入
指令により加工電源装置7からワイヤ電極40に電力が
供給される。次に、加工プログラムにおける機能・座標
・距離の各コード「G01 X5.0;」、「G01
Y−5.0;」「G01 X−5.0;」「G01 Y
4.0;」により可動テーブル6を移動させて被加工物
100を切抜き加工する。
【0008】 この加工プログラムの次に補助コード
「M64;」の排出アーム振込み指令により中子排出装
置5の排出アーム53を被加工物100の加工部分に振
込んで中子500をマグネット54で吸着する。さら
に、突起除去プログラムに移行して機能コード「G01
Y1.0;」によりイニシャルホール101から実加
工経路に移行する部分に残存形成される残存突起部11
0を除去する。次の動作として補助コードの「M2
1;」のワイヤ断線指令によりワイヤ供給制御部20
イヤ40を断線した後に、補助コード「M65;」の
排出アーム振出し指令により中子排出制御部50が排出
アーム53がマグネット54で中子500を吸着した状
態で中子排出位置まで移動して中子500の排出を行
う。中子排出が完了すると補助コード「M02;」のプ
ログラム終了指令により終了する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のワイヤ放電加工
装置は以上のように構成されていたことから、図8に示
す動作フローチャートで加工処理を行うと加工プログラ
ムの後に作業者が検査等により中子を排出した後でなけ
れば突起除去プログラムを実行することができず、加工
プログラム及び突起除去プログラムを一連の処理として
実行処理できないという課題を有していた。また、図
に示す動作フローチャートで加工処理を行うと中子が小
さい場合には排出処理できないという課題を有してい
た。即ち、図11(A)に示すようにマグネット54の
大きさに対して中子500がある程度小さな面積のもの
であれば、マグネット54が中子500に一部にのみ接
触していることから中子500を十分に吸引することが
できず、確実な排出処理ができないこととなる。また、
図11(B)に示すようにマグネット54の大きさに対
して十分に小さい面積の中子500であれば、突起除去
プログラムを実行するためのワイヤ電極40の位置がマ
グネット54で遮蔽されて突起除去動作が不可能となる
課題を有する。
【0010】本発明は前記課題を解消するためになされ
たもので、中子形状の大小に拘らず安全且つ確実に排出
すると共に、各処理動作を連続して迅速且つ円滑に実行
するワイヤ放電加工装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】 本発明に係るワイヤ放
電加工装置は、ワイヤ電極を自動的に結線又は切断し、
結線されたワイヤ電極を被加工物の所定位置に供給する
ワイヤ供給制御部と、前記供給されたワイヤ電極を予め
設定された加工経路に基づいて移動させ、ワイヤ電極の
放電により被加工物を切抜き加工するワイヤ電極移動制
御部と、前記切抜き加工中におけるワイヤ電極と被加工
物との間の放電キャップを制御すると共に、前記被加工
物の接触点からワイヤ電極を所定距離だけ後退させて加
工動作を終了させる後退完了信号を出力するワイヤ電極
間隔制御部と、前記一連の加工経路の移動が完了した場
でワイヤ電極間隔制御部より前記後退完了信号が出力
されたとき前記後退完了信号を無効とし、前記一連の加
工経路の移動が完了しない場合でワイヤ電極間隔制御部
より前記後退完了信号が出力されたとき前記後退完了信
号を無効としない後退完了信号無効部と、前記一連の加
工経路の移動が完了した場合で前記ワイヤ電極間隔制御
部から出力された後退完了信号を後退完了信号無効部に
より無効としたとき、切抜き加工された被加工物内に生
じる切りくずの中子を、当該加工処理動作が完了し、引
き続いて先端部に電磁石が設けられた排出アームの昇降
・旋回・伸縮により被加工物から排出する中子排出制御
部とを備え、前記後退完了信号無効部は、前記中子の形
状が予め設定された所定値以下の場合にのみ後退完了信
号を無効とするものである。
【0012】た、本発明は必要に応じて、ワイヤ電極
移動制御部が加工動作の後に加工開始点近傍に残存形成
された残存突起部を除去する突起除去加工をおこなうこ
ともできる。
【0013】
【作用】本発明においては、ワイヤ供給制御部から供給
されるワイヤ電極を予め設定された加工経路に基づいて
ワイヤ電極移動制御部が移動させ、ワイヤ電極間隔制御
部が加工移動中にワイヤ電極の放電ギャップを制御する
と共に加工動作を終了させる後退完了信号を出力し、加
工経路の移動が完了した場合に後退完了信号を後退完了
信号無効部が無効とし、加工経路移動の完了後に中子排
出制御部が被加工物から中子を排出するように構成した
ことから、ワイヤ電極を所定距離後退させてもなお接触
状態の場合に出力される後退完了信号が出力された場合
でも加工動作が終了しなくなり、加工処理動作に引き続
いて中子排出の動作を実行できる。特に、中子の形状が
小さい場合においても加工処理及び中子排出処理を一連
の動作で行う。また、加工プログラム及び突起除去プロ
グラムさらには中子排出処理を一連の動作で実行でき
る。
【0014】
【実施例】
a)本発明の一実施例 以下、本発明の一実施例を図1ないし図4に基づいて図
7を参照して説明する。この図1は本実施例に係るワイ
ヤ放電加工装置の概略構成図、図2は本実施例装置の動
作フローチャート、図3は図2の中子排出アームの振込
み・振出しの各詳細動作フローチャート、図4は図2記
載の動作フローチャートの一部におけるNC信号フォー
マットを示す。前記各図において本実施例に係るワイヤ
放電加工装置は、予め設定された加工プログラムに基づ
いて装置全体を演算制御する制御演算部30と、被加工
物100のイニシャルホール101に対してワイヤ電極
40を自動的に供給するワイヤ自動供給装置4の制御を
行うワイヤ供給制御部20と、前記加工プログラムの加
工経路に基づいてワイヤ電極40の移動を制御する電極
移動制御部11と、このワイヤ電極40の移動制御中に
ワイヤ電極40と被加工物100との間の放電ギャップ
を制御すると共に、被加工物100にワイヤ電極40が
接触した場合には被加工物の接触点からワイヤ電極40
を所定距離だけ後退させてもなお接触状態が継続してい
るときに加工動作を終了させる後退完アラームの信号を
出力する電極間隔制御部12と、前記加工経路の移動完
了後に補助Mコードが挿入されている場合には後退完ア
ラームを無効とするアラーム無効部31と、前記加工経
路の移動完了後に切抜き加工された被加工物100内に
生じる中子500を被加工物100から排出する中子排
出制御部50とを備える構成である。
【0015】前記中子排出制御部50は、中子排出装置
5の垂直支持杆55に軸支されてZ軸方向に上下動する
昇降機構51を駆動制御する昇降制御部501と、垂直
支持杆55を中心として所定角度旋回させる旋回機構5
2を駆動制御する旋回制御部502と、前記昇降機構5
1の側方に突設される排出アーム53をX軸・Y軸方向
に伸縮させる伸縮機構56を駆動制御する伸縮制御部5
03と、前記排出アーム53の先端下部に配設されるマ
グネット54を駆動制御するマグネット制御部504と
を備える構成である。次に、前記構成に基づく本実施例
に係るワイヤ放電加工装置の動作について説明する。ま
ず、前記図8に記載の従来装置の動作と同様に被加工物
100を装着し(ステップ1)、イニシャルホール10
1を穿設すると共にこのイニシャルホール101にワイ
ヤ供給制御部20がワイヤ電極40を挿通・結線し(ス
テップ2)、制御演算部30の制御の下にワイヤ供給制
御部20、電極移動制御部11及び電極間隔制御部12
が加工プログラムを実行する(ステップ3)。この加工
プログラムの実行においては、ワイヤ・加工液供給装置
2からワイヤ電極40及び加工液が供給され、加工電源
装置7からワイヤ電極40に電力が供給されると共に、
可動テーブル6をX軸又はY軸方向に移動させて加工プ
ログラムに基づいた加工経路で被加工物100を切抜き
加工することとなる。
【0016】さらに、前記加工プログラムにおいてイニ
シャルホール101から実加工経路に移行する点に残存
突起部が残存形成されており、この残存突起部を除去す
る突起除去プログラムを実行する(ステップ4)。この
突起除去プログラムの実行により中子500が被加工物
100の切抜き加工部内から落下するか、又は切抜き加
工部内に傾斜して嵌入状態で残存することとなる。この
ようないずれかの状態において制御演算部30が電極間
隔制御部12から後退完アラームが出力されたか否かを
判断する(ステップ5)。前記中子500が被加工物1
00の切抜き加工部内から落下した場合には電極間隔制
御部12から後退完アラームの出力はなく、加工動作を
終了することとなる。前記中子500が被加工物100
に嵌入残存している場合には、ワイヤ電極40を所定距
離だけ後退させてもなお被加工物100に接触状態にあ
るため電極間隔制御部12から後退完アラームを出力
し、この後退完アラームを制御演算部30が検出して出
力有と判断する(ステップ5)。この後退完アラームが
出力されたと判断された場合には、実行中のプログラム
中に後退完アラームを無視する補助Mコードが挿入され
ているか否かを制御演算部30が判断する(ステップ
6)。
【0017】 前記ステップ6において補助Mコードが
挿入されていると判断された場合にはアラーム無効部3
1が後退完アラームを無効とし、実行中のプログラムに
おける次の中子排出動作(ステップ6以降)に移行する
こととなる。この中子排出動作では、中子排出制御部5
0が排出アームの振込みを実行する(ステップ7)。こ
の排出アームの振込みの詳細動作フローチャートを図3
(A)に示す。同図において、昇降制御501が昇降機
構51を上方向に駆動させて排出アーム53をZ軸方向
下降移動させる(ステップ71)。この上昇移動後に
伸縮制御部503がX軸・Y軸を含む面内のいずれかの
方向へ排出アームを所定の長さに伸縮移動させる(ステ
ップ72)。また、旋回制御部502が旋回機構52を
回転させて排出アーム53を所定方向に旋回させ(ステ
ップ73)、前記昇降制御部501の制御により排出ア
ーム53をZ軸方向に加工移動させる(ステップ7
4)。
【0018】この下降移動により被加工物100の上面
に位置しているか否かを判断し(ステップ75)、被加
工物100上面に位置すると判断されるまでステップ7
4の下降移動を繰り返す(ステップ75)。前記ステッ
プ75で排出アーム53が被加工物上面に位置すると判
断した場合には、マグネット制御部504がマグネット
54のコイル(図示省略)に電流を供給して起磁力を発
生させることにより中子500を吸着する(ステップ7
6)。前記ステップ7の後に排出アームの振出し動作に
移行し(ステップ8)、この詳細動作フローチャートを
図3(B)に示す。同図において、昇降制御部501が
昇降機構51を介して排出アーム53をZ軸の上方へ上
昇させて中子500を被加工物100の切抜き加工部内
から抜取る(ステップ81)。この中子500を吸着し
て上昇した排出アーム53は旋回制御502の制御によ
り所定角度旋回(ステップ82)すると共に、伸縮制御
部503の制御により所定の長さにアーム長を伸縮する
(ステップ83)。この排出アーム53の振出し位置が
予め設定された中子排出位置か否かが判断され(ステッ
プ84)、中子排出位置でないと判断された場合には前
記ステップ82、83を繰り返すこととなる。前記ステ
ップ84で中子排出位置と判断された場合には、マグネ
ット制御部504がマグネット54への電流供給を停止
し、マグネット54の中子500に対する吸着力を消失
させて中子500の回収を行う(ステップ85)。この
中子500が回収された後は排出アームを元の所定位置
へ復帰させて待機状態とする(ステップ86)。
【0019】前記中子排出動作(ステップ7、8)が完
了すると、実行プログラムの加工終点へワイヤ電極40
を早送り移動することにより終了する(ステップ9)。
また、前記ステップ6において補助Mコードが実行プロ
グラム中に挿入されていないと判断された場合には、ア
ラーム無効部31が後退完アラームを無効とすることな
く後退完アラーム状態に移行して終了する(ステップ1
0)。さらに、図4(A)、(B)に基づいて本実施例
における具体的な切抜き加工動作を説明する。まず、補
助コード「M01」のプログラム開始指令に基づいて加
工動作が開始される。図示を省略する各種動作のプログ
ラム、例えばイニシャルホール形成動作等の後に、補助
コード「M20」のワイヤ電極自動結線指令に基づいて
ワイヤ供給制御部20がイニシャルホール101に対し
てワイヤ電極40を挿通して結線する。補助コード「M
80」の加工液供給指令により加工液が供給され、ワイ
ヤ供給制御部20がワイヤ電極40を供給する。補助コ
ード「M84」の加工電源投入指令により加工電源装置
7からワイヤ電極40に電力が供給される。
【0020】次に、加工プログラムを制御演算部30、
電極移動制御部11及び電極間隔制御部12の制御に基
づいて可動テーブル6をX軸・Y軸方向に移動制御す
る。この加工プログラムにおける機能・座標・距離の各
コード(以下、機能コード)「G01 Y2.5;」に
よりイニシャルホール101から実加工経路へ可動テー
ブル6を移動させる。以下、同様にして機能コード「G
01 X3.0;」、「G01 Y−5.0;」、「G
01 X−6.0;」、「G01 Y5.0;」、「G
01 X−2.5;」により可動テーブル6を移動させ
て被加工物100を切抜き加工する。この加工プログラ
ムの次に突起除去プログラムに移行し、機能コード「G
01X−0.5 MXX;」によりイニシャルホール1
01から実加工経路に移行する部分に残存形成される残
存突起部110を除去すると共に、この除去処理の後
に、電極間隔制御部12から後退完アラームが出力され
たとしても、この後退完アラームを前記補助コード「M
XX」の指令によりアラーム無効部31が無効とする。
前記補助コード「MXX」は、他の補助コードと重複し
ない範囲内において数値「XX」を任意に定めることが
できる。
【0021】前記後退完アラームが無効とされることか
らプログラムは完了せず、引き続いて次の各種動作移行
できることとなる。次の動作として補助コードの「M2
1;」のワイヤ断線指令によりワイヤ供給制御部20が
ワイヤ40を断線した後に、中子排出動作に移行する。
この中子排出動作は、補助コード「M64;」の排出ア
ーム振込み指令により中子排出制御部50が排出アーム
53を被加工物100の加工部分に振込んで中子500
をマグネット54で吸着する。さらに、補助コード「M
65;」の排出アーム振出し指令により中子排出制御部
50が排出アーム53のマグネット54で中子500を
吸着した状態で中子排出位置まで移動して中子500の
排出を行う。中子排出が完了すると補助コード「M0
2;」のプログラム終了指令により終了する。 b)本発明の他の実施例
【0022】図5及び図6に基づいて本発明の他の実施
例について説明する。この図5は他の実施例に係るワイ
ヤ放電加工装置の概略構成図、図6は図5記載の実施例
における動作フローチャートである。前記各図において
他の実施例に係るワイヤ放電加工装置は、前記図1に記
載の実施例と同様に制御演算部30、ワイヤ供給制御部
20、電極移動制御部11、電極間隔制御部12、アラ
ーム無効部31及び中子排出制御部50を共通して備
え、この構成に加え、切抜き加工後に生じる中子の大き
さを検出する中子寸法検出部32を備え、この中子寸法
検出部32の検出信号に基づいてアラーム無効部31の
無効処理動作を選択的に制御する構成である。
【0023】また、前記中子排出制御部50は、前記図
1記載の実施例と同様に昇降制御部501、旋回制御部
502、伸縮制御部503及びマグネット制御部504
を共通して備え、この構成に加え、被加工部100の加
工部分下方に設置された空気噴出用のノズル8を制御す
るノズル制御部505を備える構成である。前記構成に
基づく本実施例の動作を説明する。まず、前記実施例と
同様に被加工物の装着(ステップ1)、ワイヤ電極の挿
通・結線(ステップ2)を実行する。このステップ2の
後に中子寸法検出部32が中子500の寸法を検出し、
この検出された寸法が予め設定された所定寸法以下か否
を判断する(ステップ30)。なお、この所定寸法はマ
グネット54が中子500を吸着するのに必要十分な面
積により設定される。また、前記判断基準としてマグネ
ット54に当接する中子500の面積以外に、中子50
0の重量を設定することもできる。
【0024】前記ステップ30で検出寸法が所定寸法以
下であると判断された場合には、前記実施例と同様に加
工プログラム(ステップ3)、突起除去プログラム(ス
テップ4)、後退完アラーム有の判断(ステップ5)、
アラーム無効コード有の判断(ステップ6)、排出アー
ム振込み(ステップ7)及び後退完アラーム状態移行
(ステップ10)を同様に実行する。前記ステップ7の
排出アーム振込みが完了した場合には、ノズル制御部5
05がノズル8に被加工物100の下側から中子500
に対して空気を噴射させる(ステップ34)。この空気
の噴射により中子500は上方に押上げられ、振込み状
態にある排出アーム53のマグネット54に確実に吸着
されることとなる。このステップ34の後は、再度前記
実施例と同様に中子排出アームの振出し(ステップ
8)、プログラム終点への早送り移動(ステップ9)が
実行されて終了する。
【0025】前記ステップ30で検出寸法が所定寸法以
下でないと判断された場合には、排出アーム53の振込
み動作を実行し(ステップ32)、この排出アーム53
の振込みにより中子500と被加工物100とが所定位
置に固定されることとなる。この固定された状態で被加
工物100の残存突起物を除去する突起除去プログラム
を実行する(ステップ33)。この突起除去プログラム
が終了すると前記ステップ8の排出アームの振出しに移
行し、さらにステップ9のプログラム終点への早送り移
送後に終了する。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明は、ワイヤ供給制御
部から供給されるワイヤ電極を予め設定された加工経路
に基づいてワイヤ電極移動制御部が移動させ、ワイヤ電
極間隔制御部が加工移動中にワイヤ電極の放電ギャップ
を制御すると共に加工動作を終了させる後退完了信号を
出力し、加工経路の移動が完了した場合に後退完了信号
を後退完了信号無効部が無効とし、加工経路移動の完了
後に中子排出制御部が被加工物から中子を排出するよう
に構成したことから、ワイヤ電極を所定距離後退させて
もなお接触状態の場合に出力される後退完了信号が出力
された場合でも加工動作が終了しなくなり、加工処理動
作に引き続いて中子排出の動作を実行できるという効果
をそうする。特に、中子の形状が小さい場合においても
加工処理及び中子排出処理を一連の動作で行い、また、
加工プログラム及び突起除去プログラムさらには中子排
出処理を一連の動作で実行できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るワイヤ放電加工装置の
概略構成図である。
【図2】図1に記載の実施例装置における動作フローチ
ャートである。
【図3】図2に記載中の排出アームの振込み及び排出ア
ームの振出しの各詳細動作フローチャートである。
【図4】図2に記載の動作フローチャートの一部におけ
るNC信号フォーマットである。
【図5】本発明の他の実施例に係るワイヤ放電加工装置
の概略構成図である。
【図6】図6に記載の実施例装置における動作フローチ
ャートである。
【図7】一般的なワイヤ放電加工装置の外観斜視図であ
る。
【図8】従来のワイヤ放電加工装置の動作フローチャー
トである。
【図9】他の従来装置の動作フローチャートである。
【図10】図9に記載の従来装置のNC信号フォーマッ
トである。
【図11】従来装置の課題を説明するための中子排出態
様図である。
【符号の説明】
1 ワイヤ放電加工装置本体 2 ワイヤ及び加工液供給装置 3 数値制御装置 4 ワイヤ自動供給装置 5 中子排出装置 6 可動テーブル 7 加工電源装置 8 ノズル 11 電極移動制御部 12 電極間隔制御部 20 ワイヤ供給制御部 30 制御演算部 31 アラーム無効部 32 中子寸法検出部 40 ワイヤ電極 41 上ガイド部 42 下ガイド部 50 中子排出制御部 51 昇降機構 52 旋回機構 53 排出アーム 54 マグネット 55 垂直支持機 56 伸縮機構 61、62 固定具 501 昇降制御部 502 旋回制御部 503 伸縮制御部 504 マグネット制御部 505 ノズル制御部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤ電極を自動的に結線又は切断し、
    結線されたワイヤ電極を被加工物の所定位置に供給する
    ワイヤ供給制御部と、前記供給されたワイヤ電極を予め
    設定された加工経路に基づいて移動させ、ワイヤ電極の
    放電により被加工物を切抜き加工するワイヤ電極移動制
    御部と、前記切抜き加工中におけるワイヤ電極と被加工
    物との間の放電キャップを制御すると共に、前記被加工
    物の接触点からワイヤ電極を所定距離だけ後退させても
    接触状態が継続しているときに加工動作を終了させる後
    退完了信号を出力するワイヤ電極間隔制御部と、前記一
    連の加工経路の移動が完了した場合でワイヤ電極間隔制
    御部より前記後退完了信号が出力されたとき前記後退完
    了信号を無効とし、前記一連の加工経路の移動が完了し
    ない場合でワイヤ電極間隔制御部より前記後退完了信号
    が出力されたとき前記後退完了信号を無効としない後退
    完了信号無効部と、前記一連の加工経路の移動が完了し
    た場合で前記ワイヤ電極間隔制御部から出力された後退
    完了信号を後退完了信号無効部により無効としたとき
    切抜き加工された被加工物内に生じる切りくずの中子
    を、当該加工処理動作が完了し、引き続いて先端部に電
    磁石が設けられた排出アームの昇降・旋回・伸縮により
    被加工物から排出する中子排出制御部とを備え、前記後
    退完了信号無効部は、前記中子の形状が予め設定された
    所定値以下の場合にのみ後退完了信号を無効とすること
    を特徴とするワイヤ放電加工装置。
  2. 【請求項2】 前記ワイヤ電極移動制御部は加工動作の
    後に加工開始点近傍に残存形成された残存突起部を除去
    する突起除去加工をおこなうことを特徴とする前記請求
    項1に記載のワイヤ放電加工装置。
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