JP2000280124A - ワイヤ放電加工方法 - Google Patents

ワイヤ放電加工方法

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JP2000280124A
JP2000280124A JP11086968A JP8696899A JP2000280124A JP 2000280124 A JP2000280124 A JP 2000280124A JP 11086968 A JP11086968 A JP 11086968A JP 8696899 A JP8696899 A JP 8696899A JP 2000280124 A JP2000280124 A JP 2000280124A
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machining
working
program
remaining
electric discharge
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Tsutomu Watanabe
勉 渡辺
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Seibu Electric and Machinery Co Ltd
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工残り距離等の残加工プログラムを含まな
い加工プログラムによりワイヤ放電加工を実行する際に
加工プログラムに基づいて加工残り距離を決定してワイ
ヤ放電加工を実行するワイヤ放電加工方法を提供する 【解決手段】加工プログラムに基づいてワイヤ放電加工
装置により工作物を切抜き加工する際に、前記加工プロ
グラムで特定される切抜き加工の形状に基づいて加工残
り距離を決定しているので、加工プログラムの作成を簡
略化且つ迅速化できると共に、加工形状に適合した加工
残り距離とすることにより中子の落下を確実に防止する
ことができる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被加工物の切抜き加工
するワイヤ放電加工方法に関し、特に切抜き加工形状が
異なる複数の加工箇所を連続して自動的に実行するワイ
ヤ放電加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の中子排出装置を用いてワ
イヤ放電加工を行なう場合のワイヤ放電加工方法及びそ
の装置として図6及び7に示すものがあった。この図6
は従来方法の動作フローチャート、図7はワイヤ放電加
工装置の外観斜視図であり、同図において従来のワイヤ
放電加工方法は、ワイヤ電極400がワイヤ電極供給リ
ール20から供給され、加工液(図示を省略)が加工液
供給装置(図示を省略)からワイヤ放電加工装置本体1
に供給され、このワイヤ放電加工装置本体1が制御装置
3の制御によりテーブル6上に載置された工作物100
を切抜き加工し、この加工後の切りくずを中子排出装置
5により排出し、工作物100上の複数個所に所定の切
抜き加工を行なう構成である。
【0003】前記ワイヤ放電加工装置本体1は、テーブ
ル6に載置された工作物100のスタート穴に対して自
動ワイヤ供給装置4が自動的にワイヤ電極400を上ワ
イヤ電極ガイド部41から下ワイヤ電極ガイド部(図示
を省略)へと供給し、または結線し、ワイヤ電極400
を走行させる。前記工作物100とワイヤ電極400と
の間に極間電圧を印加して放電させ、この放電による放
電エネルギーによって工作物100を放電加工すると共
に、テーブル6を作動させて工作物100に所定の加工
形状が放電加工できるように、ワイヤ電極400と工作
物100との間で相対移動を行なう。
【0004】次に、前記構成に基づく従来のワイヤ放電
加工方法の動作を図9を参照して説明する。この図9は
工作物の平面図を示す。まず、テーブル6上に工作物1
00を載置し固定具61、62により固着して装着(ス
テップ100)し、この工作物100の加工に適合する
加工プログラムを読出す(ステップ101)。この装着
された工作物100上に加工開始のためにワイヤ電極4
00を挿通するスタート穴101a、〜、10naを穿
設し、このスタート穴101a、〜、10naに自動ワ
イヤ供給装置4がワイヤ電極400を供給する(ステッ
プ102)。このワイヤ電極400が供給された後に、
前記読出された加工プログラムが実行され、加工液供給
装置から加工液が供給され、制御装置3の制御に基づい
て加工電源からワイヤ電極400と工作物100との間
に極間電圧が印加されて放電エネルギーが供給されると
共に、テーブル6をX軸又はY軸方向に移動させて予め
定められた所定の加工プログラムに基づいた加工経路で
工作物100を切抜き加工をする(ステップ103)。
【0005】前記ステップ103における加工プログラ
ムの実行においてワイヤ電極400と工作物100とが
接触した場合にはワイヤ電極400を微少距離後退させ
て最適な放電ギャップが維持できるように制御される。
このステップ103の加工プログラムが完了したか否か
を制御装置3が判断し(ステップ104)、完了したも
のと判断された場合には、残加工プログラムの読出しを
実行し(ステップ105)、この読出された残加工プロ
グラムを実行する(ステップ106)。
【0006】この残加工プログラムの実行においては、
中子排出装置5の中子排出アーム53が工作物100上
の中子101d近傍へ振込動作を行い、この中子101
dを中子排出アーム53のマグネット54で吸引固着状
態として加工開始点近傍に残存する残存未加工部(ヘ
ソ)101eを除去する。
【0007】この残加工プログラムの加工が終了したと
判断されると、中子排出装置5の中子排出アーム53を
中子回収箱(図示を省略)側へ振出して工作物100か
ら中子を回収する。前記残加工プログラムが終了したか
否かが判断され(ステップ107)、このステップ10
7で残加工プログラムが終了したと判断された場合には
さらに、制御装置3は全加工プログラムが終了したか否
かを判断し(ステップ8)、終了していないと判断され
た場合にはワイヤ電極400を切断し(ステップ10
9)、さらに上下のワイヤ電極ガイド部を次の加工形状
のスタート穴へ移動(ステップ110)させて前記ステ
ップ102に戻り前記動作を繰り返すこととなる。ま
た、終了したものと判断された場合には、加工動作を停
止して終了する。
【0008】次に、図8において図9を参照して従来方
法の動作を説明する。この図8は従来方法のNC信号フ
ォーマットを示す。まず、補助コード「W100」のプ
ログラム開始指令に基づいて加工動作が開始し、補助コ
ード「M20」のワイヤ電極自動挿通指令に基づいてス
タート穴101aにワイヤ電極400を挿通する。この
ワイヤ電極400の供給後は加工液供給指令により加工
液が供給され、加工電源投入指令により加工電源からワ
イヤ電極400と工作物100との間に極間電圧が印加
される。
【0009】次に、加工プログラムにおける機能・座標
・距離の各コード「G01 G42Y2.5」、「G0
1 X3.0」、「G01 Y−5.0」「G01 X
−6.0」、「G01 Y5.0」、「G01 X2.
5」によりテーブル6を移動させて工作物100を方形
状に切抜き加工する。
【0010】この加工プログラムの次に補助コード「M
64」の排出アーム振込み指令により中子排出装置5の
排出アーム53を工作物100の加工箇所に振込んで中
子101dをマグネット54で吸着する。さらに、残加
工プログラムに移行して機能コード「G01 X0.
5」によりスタート穴101aから実加工経路に移行す
る部分に残存形成される残存突起部101eを除去す
る。
【0011】次の動作として補助コードの「M21」の
ワイヤ切断指令によりワイヤ電極400が切断された後
に、補助コード「M65」の排出アーム振出し指令によ
り排出アーム53がマグネット54で中子101dを吸
着した状態で中子排出位置まで移動して中子101dの
排出を行う。この中子排出が完了すると、さらに次の丸
形状の切抜き加工へ前記方形状の加工の場合と同様に実
行し、さらにまた長丸形状の切抜き加工へと順次加工す
ることになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来のワイヤ放電加工
方法は以上のように構成されていたことから、単一の工
作物100に多数箇所の切抜き加工を連続的に実行しよ
うとする場合には、各切抜き加工の加工プログラムと共
に残加工プログラムも併せて作成しなければならずプロ
グラム作成作業が繁雑化するという課題を有していた。
【0013】特に、工作物の素材・材質・厚み等が決定
されていないプログラム作成時点においては一般的な加
工残り距離を設定して残加工プログラムを作成すると、
この加工残り距離が実際の工作物の厚み等に対応してい
ないため、中子を支持できずに落下するという課題を有
していた。また、加工残り距離を十分に取り過ぎると残
加工プログラムに長時間を要し、加工効率を著しく悪化
させることとなる。
【0014】また、プログラム作成時点において工作物
の素材・材質・厚み等を各々考慮して加工残り距離を設
定し残加工プログラムを作成することは、プログラム自
体を複雑化させると共に、プログラム作成作業自体も繁
雑化させることとなる。
【0015】本発明は前記課題を解消するためになされ
たもので、加工残り距離等の残加工プログラムを含まな
い加工プログラムによりワイヤ放電加工を実行する際に
加工プログラムに基づいて加工残り距離を決定してワイ
ヤ放電加工を実行するワイヤ放電加工方法を提供するこ
とを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係るワイヤ放電
加工方法は、作物を予め設定された加工プログラムに基
づいてワイヤ放電加工装置が切抜き加工するワイヤ放電
加工方法において、前記予め設定された加工プログラム
で特定される切抜き加工の形状に基づいて、加工完了直
前の加工残り距離を決定するものである。このように本
発明においては、加工プログラムに基づいてワイヤ放電
加工装置により工作物を切抜き加工する際に、前記加工
プログラムで特定される切抜き加工の形状に基づいて加
工残り距離を決定しているので、加工プログラムの作成
を簡略化且つ迅速化できると共に、加工形状に適合した
加工残り距離とすることにより中子の落下を確実に防止
することができる。
【0017】また、本発明に係るワイヤ放電加工方法は
必要に応じて、加工残り距離の決定が各種工作物の少な
くとも材質、厚み等により設定されるデータに基づいて
実行されるものである。このように本発明においては、
各種工作機物の材質、厚み等により加工残り距離を決定
するようにしているので、中子の具体的な質量を類推で
きるので、落下等の事故をより確実に防止できる。
【0018】また、本発明に係るワイヤ放電加工方法は
必要に応じて、加工残り距離の決定が、加工プログラム
を仮想的に実行させることにより切抜き加工の形状を演
算し、当該演算結果に基づいて実行されるものである。
このように本発明においては、加工プログラムを仮想的
に実行させて切抜き加工の形状を演算して加工残り距離
を決定するようにしているので、中子形状を具体的に特
定できることとなり、中子の落下等の事故を確実に防止
できる。
【0019】
【発明の実施の形態】(本発明の一実施形態)以下、本
発明の一実施例を図1ないし図4に基づいて図7を参照
して説明する。この図1は本実施例に係るワイヤ放電加
工方法の動作フローチャート、図2は本実施例方法を実
施するためのワイヤ放電加工装置の概略構成図、図3は
図1記載のステップ2の加工残り距離決定の詳細動作フ
ローチャート、図4は図1に記載の動作フローチャート
の一部におけるNC信号フォーマットを示す。
【0020】本実施例に係るワイヤ放電加工方法は、工
作物100をテーブル6上に載置し(ステップ1)、加
工プログラムで特定される切抜き加工の形状に基づいて
加工完了直前の加工残り距離を各切抜き加工毎に設定し
(ステップ2)、次にこの工作物100にワイヤ電極4
00を挿通し(ステップ3)、加工プログラムを実行
(ステップ4)してこの加工プログラムの加工完了直前
の加工残り距離と判断された場合には(ステップ5)、
残加工プログラムを実行(ステップ6)するように実行
される。
【0021】この残加工プログラムの実行に際しては、
中子排出装置5(図7を参照)の排出アーム53を工作
物100の加工所に振込んで中子をマグネット54に吸
着させられる。この中子排出装置5で中子が吸着された
状態で前記残加工プログラムが実行され、この実行後に
は排出アーム53を振出すことにより前記加工プログラ
ムにより形成した中子を工作物100の加工部分から排
出する。
【0022】また、前記残加工プログラムが実行(ステ
ップ6)された後は、全加工プログラムが終了したか否
かが判断され(ステップ7)、終了していないと判断さ
れた場合には上・下の各ワイヤ電極ガイド部41、42
に支持されるワイヤ電極400をワイヤ供給制御部12
が切断する(ステップ8)。このワイヤ電極400が切
断された後に上・下の各ワイヤ電極ガイド部41、42
を次に加工する加工形状のスタート穴へ移動(ステップ
9)させて前記ステップ2ないし9の動作を繰り返すこ
ととなる。
【0023】前記ワイヤ放電加工装置は、メモリ11に
格納された各種プログラムに基づいて制御演算部10が
装置全体を管理し、この管理によりワイヤ供給制御部1
2、駆動制御部13及び加工電源部14を各々制御する
ことにより工作物100の切抜き加工を実行する構成で
ある。
【0024】前記ワイヤ供給制御部12は、制御演算部
10の演算結果に基づいて工作物100の加工部へワイ
ヤ電極400を供給する構成である。前記駆動制御部1
4は、前記各種プログラムのうち加工プログラム、移動
プログラム等に基づいて加工経路、移動経路等を演算し
てX−Yモータ16及びU−Vモータ17を駆動制御す
る構成である。
【0025】次に、前記本実施例方法の動作を図2記載
のワイヤ放電加工装置を作動させて詳細に説明する。ま
ず、テーブル6に工作物100を載置して固定具61、
62で固定装着し(ステップ1)、加工プログラムで特
定される各切抜き加工毎の加工残り距離を設定する(ス
テップ2)。この加工残り距離の設定動作は、まず制御
演算部10がメモリ11から加工プログラムを読出し
(ステップ21)、この読出された加工プログラムを駆
動制御部13に仮想的に実行させ(ステップ22)、こ
の仮想的に加工プログラムの実行に基づいて加工プログ
ラムで加工される中子形状を類推し(ステップ23)、
この類推される中子形状と前記テーブル6に載置された
工作物100の厚みとから制御演算部10が各切抜き加
工毎の加工残り距離を演算する(ステップ24)。この
装着された工作物100の最初の加工箇所101のスタ
ート穴101aにワイヤ供給制御部12がワイヤ電極4
00を供給して挿通する(ステップ3)。
【0026】この状態で制御演算部10は加工電源部1
4を介して上・下のワイヤ電極ガイド部41、42内の
給電子からワイヤ電極400に放電エネルギーを供給
し、駆動制御部13がX−Yモータ16をX軸方向又は
Y軸方向にテーブル6を移動させ、U−Vモータ17で
テーパユニットを移動させる。この駆動制御部13はメ
モリ11から制御演算部10が読出した加工プログラム
に基づいて演算した加工経路に基づいてテーブル6を移
動させることにより、ワイヤ電極400に対する工作物
100の相対位置を相対移動させて加工プログラムを実
行する(ステップ4)。
【0027】この加工プログラムが完了直前(加工終了
点101bより前記ステップ2で各切抜き加工毎に演算
された加工残り距離である0.5mm手前の加工直前点
101c)であるか否かを駆動制御部13が判断する
(ステップ5)。この加工直前点101cに到達してい
ると判断された場合には、残加工プログラムを実行する
こととなる(ステップ6)。この残加工プログラムの実
行は、前記従来技術の場合と同様に中子排出装置5を駆
動させると共に、残加工プログラムの加工処理を実行さ
せて中子を外部に排出させることとなる。
【0028】さらに、制御演算部10は工作物100に
対する加工プログラムが総て終了したか否かを判断し
(ステップ7)、終了していないと判断された場合に
は、ワイヤ供給制御部12がワイヤ電極400を切断し
(ステップ8)、駆動制御部14が上下の各ワイヤ電極
ガイド部41、42が次の加工箇所102に位置するよ
うにX−Yモータ16を駆動させて移動させる(ステッ
プ9)。また、このステップ9において必要な場合には
U−Vモータ17を駆動制御することによりテーパユニ
ットを移動させる。
【0029】この移動後は前記ステップ3から7まで繰
り返すことにより工作物100に対する総ての切抜き加
工を実行できることとなる。さらに、図4のNC信号フ
ォーマットに基づいて図9記載の厚さ20mmの工作物
100を切抜き加工する具体的な動作について説明す
る。
【0030】まず、「W001」のプログラム開始指令
に基づいて加工動作が開始される。図示を省略する各種
動作のプログラム、例えばスタート穴形成動作等の後
に、補助コード「M20」のワイヤ電極自動供給指令に
基づいてワイヤ供給制御部12がスタート穴101aに
対してワイヤ電極400を挿通する。前記「W001」
の指令により加工液が供給され、ワイヤ供給制御部12
がワイヤ電極400を供給する。次に加工電源投入指令
により加工電源部18からワイヤ電極400に極間電圧
が印加される。
【0031】次に、加工プログラムにより制御演算部1
0、が駆動制御部13に対して指令し、この指令に基づ
いて駆動制御部13はテーブル6をX−Yモータ16に
よりX軸・Y軸方向に移動制御し、必要に応じてU−V
モータ17によりU軸、V軸方向にテーパユニットを移
動制御する。この加工プログラムにおける機能・座標・
距離の各コード(以下、機能コード)「G01 G42
Y2.5」によりスタート穴101から実加工経路へ
テーブル6を移動させる。以下、同様にして機能コード
「G01 X3.0」、「G01 Y−5.0」、「G
01 X−6.0」、「G01 Y5.0」、「G01
X3.0」によりテーブル6を移動させて工作物10
0を切抜き加工する。
【0032】前記機能コード「G01 X3.0」にお
いて制御演算部10は、加工残り距離の設定において演
算された対応する加工残り距離を駆動制御部13へ出力
して加工残り距離に加工処理が進んだか否かを判断し、
加工残り距離に達していると判断された場合には残加工
プログラムを実行する。
【0033】前記加工プログラムのうち角形状の切抜き
加工が終了すると、丸形状の切抜き加工、・・・、長丸
形状の切抜き加工へと順次処理を進めていくこととな
る。次に、機能コード「G01 G40 Y−2.5」
により移動制御部14がテーブル6をY軸方向に移動さ
せて加工開始の原点となるスタート穴101aへワイヤ
電極400を復帰させる。この原点に復帰させて、機能
コード「G00 Z50.0」で上ワイヤ電極ガイド部
41をZ軸方向に移動させた後に、補助コード「M2
1」のワイヤ切断指令によりワイヤ供給制御部12がワ
イヤ電極400を切断して、加工箇所域101の加工を
終了する。
【0034】この加工が終了すると機能コード「G00
G40 X15.0」のプログラム指令により、テー
ブル6を次に加工する加工箇所102のスタート穴10
2aの位置に移動させ、前記加工箇所101と同様の加
工手順で加工プログラム及び残加工プログラム等を実行
することとなる。
【0035】制御演算部10は補助コード「M02」の
プログラム終了指令により予め設定された総ての加工プ
ログラム等が終了したものとして加工動作を終了する。 (本発明の他の実施形態)図2及び図3(B)を参照し
て本発明の他の実施形態に係るワイヤ放電加工方法につ
いて説明する。本実施形態に係るワイヤ放電加工方法
は、前記図1に記載の実施形態形態と同様に工作物10
0を装着し(ステップ1)、この工作物100の加工処
理(ステップ3ないし9)前に加工残り距離の決定を行
う(ステップ2)構成とし、この加工残り距離の決定内
容を異にする構成である。
【0036】前記本実施形態加工方法における加工残り
距離の決定は、制御演算部10がメモリ11から加工プ
ログラムを読出し(ステップ31)、さらにデータベー
ス15から前記装着された工作物100の材質及び板厚
に基づいて加工残り距離を設定する。この加工残り距離
の決定がなさらた後は、前記図1に記載の実施形態と同
様にワイヤ放電加工の動作を実行することとなる。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明においては、加工プ
ログラムに基づいてワイヤ放電加工装置により工作物を
切抜き加工する際に、前記加工プログラムで特定される
切抜き加工の形状に基づいて加工残り距離を決定してい
るので、加工プログラムの作成を簡略化且つ迅速化でき
ると共に、加工形状に適合した加工残り距離とすること
により中子の落下を確実に防止することができるとうい
う効果を奏する。
【0038】また、本発明においては、各種工作機物の
材質、厚み等により加工残り距離を決定するようにして
いるので、中子の具体的な質量を類推できるので、落下
等の事故をより確実に防止できるという効果を有する。
【0039】さらに、本発明においては、加工プログラ
ムを仮想的に実行させて切抜き加工の形状を演算して加
工残り距離を決定するようにしているので、中子形状を
具体的に特定できることとなり、中子の落下等の事故を
確実に防止できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るワイヤ放電加工方法の
動作フローチャートである。
【図2】図1に記載するワイヤ放電加工方法の実施に用
いられるワイヤ放電加工装置の概略構成図である。
【図3】図1記載のステップ2の加工残り距離決定の詳
細動作フローチャートある。
【図4】図1に記載する動作フローチャートの一部にお
けるNC信号フォーマットである。
【図5】本発明の他の実施例に係るワイヤ放電加工方法
に用いられる中子排出検出部の概略構成図である。
【図6】従来のワイヤ放電加工方法の動作フローチャー
トである。
【図7】従来のワイヤ放電加工方法に用いられるワイヤ
放電加工装置の全体外観斜視図である。
【図8】従来のワイヤ放電加工方法のNC信号フォーマ
ットである。
【図9】複数の切抜き加工が施される工作物の正面図で
ある。
【符号の説明】
1 ワイヤ放電加工装置本体 3 制御装置 4 自動ワイヤ供給装置 5 中子排出装置 6 テーブル 9 操作制御部 10 制御演算部 11 メモリ 12 ワイヤ供給制御部 13 駆動制御部 14 加工電源部 15 データベース 16 X−Yモータ 17 U−Vモータ 20 ワイヤ電極供給リール 53 中子排出アーム 54 マグネット 41、42 (上・下の)ワイヤ電極ガイド部 61、62 固定具 100 工作物 400 ワイヤ電極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作物を予め設定された加工プログラム
    に基づいてワイヤ放電加工装置が切抜き加工するワイヤ
    放電加工方法において、 前記予め設定された加工プログラムで特定される切抜き
    加工の形状に基づいて、加工完了直前の加工残り距離を
    決定することを特徴とするワイヤ放電加工方法。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載のワイヤ放電加工方
    法において、 前記加工残り距離の決定が各種工作物の少なくとも材
    質、厚み等により設定されるデータに基づいて実行され
    ることを特徴とするワイヤ放電加工方法。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は2に記載のワイヤ放電
    加工方法において、 前記加工残り距離の決定が、加工プログラムを仮想的に
    実行させることにより切抜き加工の形状を演算し、当該
    演算結果に基づいて実行されることを特徴とするワイヤ
    放電加工方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2481510A2 (en) 2011-01-28 2012-08-01 Seibu Electric & Machinery Co., Ltd. Method of cutting out a workpiece with making welded spots in wire-cut electrical discharge machining
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