JPH0712417U - 夜光性衣類 - Google Patents

夜光性衣類

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JPH0712417U
JPH0712417U JP4235693U JP4235693U JPH0712417U JP H0712417 U JPH0712417 U JP H0712417U JP 4235693 U JP4235693 U JP 4235693U JP 4235693 U JP4235693 U JP 4235693U JP H0712417 U JPH0712417 U JP H0712417U
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JP
Japan
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luminescent
clothing
pigment
shirts
luminescent pigment
Prior art date
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Pending
Application number
JP4235693U
Other languages
English (en)
Inventor
陽介 北川
義美 林
隆一 星川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Matsui Shikiso Chemical Co Ltd
Original Assignee
Matsui Shikiso Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsui Shikiso Chemical Co Ltd filed Critical Matsui Shikiso Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 放射性物質を実質上含有しない夜光性顔料に
より一部が着色されている夜光性衣類。 【効果】 人体に悪影響を与えることなく、長時間にわ
たって発光を持続することができ、着用により夜間作業
者等の安全性を向上させることができる。また、暗闇で
発光するというファッション性の優れた衣類としても利
用可能である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、夜光性顔料により着色されてなる夜光性衣類に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】
一般に、蓄光顔料もしくは夜光顔料と称される着色種により、衣類を着色する 試みは古くから行われている。これは、それらの着色種が暗闇でもある程度発光 するという性質を利用して暗闇での危険防止衣類等に適用しようとするものであ るが、一般に下記の如き欠点を有することが知られている。
【0003】 すなわち、硫化亜鉛を主体として銅等の各種金属を付活してなる蓄光顔料を用 いた場合、その発光時間が最長でも5分間程度と極めて短いため、この種の衣類 に要求される安全性の確保という面からすれば、十分なものとは言い難い。一方 、その発光時間を長くするためには、放射性物質を添加することが知られている が、人体への影響を考えるとこの様な物質を衣類に添加することは極力避けるべ きである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、これら従来技術の問題点を解決し、人体に悪影響を与えることなく 、長時間発光可能な夜光性衣類を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の前記目的は、放射性物質を実質上含有しない夜光性顔料により一部が 着色されている夜光性衣類により達成される。放射性物質を実質上含有しないと は、放射性物質を全く含有しないか、含有しても人体に悪影響のない極微量の場 合をいう。前記夜光性顔料の粒径は、1μm乃至50μmとされるのが望ましい 。これは、粒径が1μm未満であると、発光強度の低下を来たし、逆に50μm を超えると、作業特性が悪化するのみならず、堅牢度が低下したり、手触りが悪 くなるといった品質悪化の点を考慮したものである。このような夜光性顔料とし ては、高純度アルミナと希土類元素とを混合・焼結して得られるセラミックス類 を挙げることができ、具体的には根本特殊化学株式会社製の「N夜光」(商品名 )を挙げることができるが、これに限定されるものではない。
【0006】 前記夜光性顔料による一部着色の形態としては、水玉模様、縞模様、各種絵柄 等の種々の模様の他、文字、記号等多種のものが可能である。また、夜光性顔料 を含まない、染料、顔料等で描かれた模様、文字、記号と組合わせることもでき る。
【0007】 この種の夜光性顔料は、従来、塗料に配合され時計の文字盤等に適用されてい る。しかしながら、本考案者の研究によれば、特に、粒径1μm乃至50μmの 範囲内にある顔料粒子を使用すれば、優れた堅牢度を有する程度に繊維類が着色 され得ることが見出された。したがって、本考案は全く新規なものであり、数あ る夜光性物質の中から、この種の夜光性顔料を選択した点に考案性が存する。
【0008】 本考案において、衣類の一部を着色する方法としては、従来公知のスクリーン 捺染法、ロータリー捺染法、転写捺染法等を挙げることができる。
【0009】 尚、本考案における衣類は、上記の夜光性顔料による着色処理以外にも、一般 の染料顔料類をはじめ、サーモクロミック材料やフォトクロミック材料並びにガ ラスビーズや金属粉等、他の着色剤により処理することもでき、また予めそれら の着色剤により着色されてなる衣類をこの種の夜光性顔料により処理することも できる。
【0010】 その他、通常の衣類を処理するのに使用される種々の薬剤を使用することもで きる。例えば、そのような薬剤として、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤 、柔軟剤、防腐剤、難燃剤、香料、消臭剤、忌避剤、防虫剤、帯電防止剤、体質 顔料、白色顔料、各種バインダー類等を挙げることができる。
【0011】 また、本考案に係る衣類は、前記した各処理を縫製後に施すことは勿論、縫製 前の織物、編物、不織布等の原反の時点で施すことも可能である。
【0012】 ここに本考案に使用される衣類を例示すれば、Tシャツ、トレーナー、スポー ツシャツ、ポロシャツ、チョッキ、作業服、ヘンリーネックシャツ、ボートネッ クシャツ、Vネックシャツ、ハイネックシャツ、タートルネックシャツ、チャイ ナネックシャツ、ワイシャツ、開きんシャツ等を挙げることができる。これらの シャツ類に適用した場合は、他の衣料製品に比し、着色面積を比較的大きくする ことができ、また、人体の上半身部に着用されることと相まって、有効な視認効 果が得られる点で有利である。しかし、十分な視認効果が得られるならば、ズボ ン類、スカート類、パンティーストッキング類等、他の種々の衣類への適用も可 能である。
【0013】 また、これらの衣類を構成する繊維種として、木綿、麻等の天然セルロース繊 維、絹、羊毛等の天然蛋白繊維、レーヨン、アセテート等の再生・半合成繊維、 アクリル、ナイロン、ポリエステル、ポリオレフィン等の合成繊維等各種のもの が挙げられ、特にこれらに限定されるものではなく、これらを各単独で或いは2 種以上組合わせて構成される。
【0014】
【実施例】
以下、本考案の実施例につき説明する。
【0015】 実施例1 夜光性顔料(商品名:N夜光(放射性物質を含有しない粒径15μm乃至20 μmの夜光性顔料);根本特殊化学株式会社製)20部、アクリル酸エステル系 樹脂エマルジョン(捺染用バインダー、商品名:バインダー350R;松井色素 化学工業所社製)75部、及びエポキシ系架橋剤5部を混合して、捺染用ペース ト組成物を調製した。直径1cmの水玉模様スクリーン版(80メッシュ)を使 用して、木綿Tシャツ上に該ペーストを印捺し、予備乾燥後、140℃で3分間 の熱処理を行った。斯くして得られたTシャツを、明るい室内から暗闇に移すと 、該水玉模様部が明るく発光し、2時間経過後もその発光効果は衰えなかった。 したがって、このTシャツを例えば、夜間のジョギングにおいて着用すると、暗 闇中でも遠方から十分に視認でき交通事故等の危険防止衣料として特段の効果を 有し得ることが判明した。
【0016】 実施例2 厚さ100μmのパーチメント紙(330×430mm)上にシリコン樹脂5 部、アマイド系ワックス10部及びキシロール85部からなるインキをロールコ ーターにて全面に乾燥膜厚約20μmとなるように塗布し剥離層を形成した。乾 燥後、その表面に実施例1で使用した夜光性顔料5部、フタロシアニンブルー0 .1部を熱可塑性ポリウレタン樹脂(“パンディスクT−5205”大日本イン キ化学工業(株)製)の20%シクロヘキサノール:セロソルブアセテート=1 :1溶液(以下、20%ウレタン樹脂溶液という)100部中に分散させたイン キをアルファベト「M」の文字を形成するスクリーン版(100メッシュ)にて 乾燥膜厚約60μmとなるように印刷し、夜光性顔料層を形成し乾燥させた。続 いて、20%ウレタン樹脂溶液90部、ホットメルト性ポリエステル樹脂パウダ ー(バイロン903P;東洋紡(株)製)10部からなるインキを上記のアルフ ァベット文字版より1mm拡大した輪郭のスクリーン版(100メッシュ)にて 上記「M」の文字の表面に乾燥膜厚約80μmとなるように印刷して接着層を形 成し、十分乾燥を行ない、転写捺染シートを得た。この転写シートの接着面を綿 Tシャツの胸部に当接し、160℃×10秒×100g/cm2 の条件で加熱加 圧転写を行い、ベースシートを剥離してアルファベット「M」の図柄を施した。 このTシャツは明るい室内にては白色の無地上に薄い青色の「M」の文字が現れ るものであったが、一旦暗闇にすると高輝度の青色に発光した「M」の文字が浮 かび上がり、夜間の危険防止効果があるばかりでなく、極めてファッショナブル なものであり得ることが判明した。
【0017】
【考案の効果】
本考案に係る夜光性衣類は、放射性物質を実質上含有しない夜光性顔料を使用 しているため、人体に悪影響を及ぼすことはない。また、着色部分が長時間に亘 って発光を持続するので、視認効果の衰えない衣類を提供することができる。し たがって、夜間工事の作業、ジョギング、自転車の運転等を行う者に対する安全 性を向上させ、さらには暗闇で発光するというファッション性の優れた衣類とし ても利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例に係る夜光性シャツを示す正
面図である。
【符号の説明】
1 夜光性シャツ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射性物質を実質上含有しない夜光性顔
    料により一部が着色されていることを特徴とする夜光性
    衣類。
  2. 【請求項2】 前記夜光性顔料の粒径が、1μm乃至5
    0μmであることを特徴とする請求項1に記載の夜光性
    衣類。
JP4235693U 1993-08-02 1993-08-02 夜光性衣類 Pending JPH0712417U (ja)

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JP4235693U JPH0712417U (ja) 1993-08-02 1993-08-02 夜光性衣類

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JP4235693U JPH0712417U (ja) 1993-08-02 1993-08-02 夜光性衣類

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JPH0712417U true JPH0712417U (ja) 1995-02-28

Family

ID=12633761

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JP4235693U Pending JPH0712417U (ja) 1993-08-02 1993-08-02 夜光性衣類

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JP (1) JPH0712417U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT202100022349A1 (it) * 2021-08-25 2023-02-25 Pigi Srl Uso di inchiostri fluorescenti per la stampa di indumenti, in particolare in materiale tessile

Cited By (1)

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IT202100022349A1 (it) * 2021-08-25 2023-02-25 Pigi Srl Uso di inchiostri fluorescenti per la stampa di indumenti, in particolare in materiale tessile

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