JPH07123792A - ステップモータの回転制御装置 - Google Patents

ステップモータの回転制御装置

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JPH07123792A
JPH07123792A JP27220293A JP27220293A JPH07123792A JP H07123792 A JPH07123792 A JP H07123792A JP 27220293 A JP27220293 A JP 27220293A JP 27220293 A JP27220293 A JP 27220293A JP H07123792 A JPH07123792 A JP H07123792A
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JP
Japan
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phase excitation
period
drive
phase
excitation drive
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Withdrawn
Application number
JP27220293A
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English (en)
Inventor
Takao Moriya
貴於 守屋
Masaya Suenari
昌也 末成
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 消費電力,発熱量を低減できるステップモー
タの回転制御装置を提供する。 【構成】 多極に磁化された回転子と、多相巻線を有す
る固定子とを備えたステップモータ19を上記何れか1
つの巻線のみを励磁する一相励磁駆動と2つの巻線を同
時に励磁する二相励磁駆動とを交互に行う一・二相励磁
によって回転駆動するようにしたステップモータの回転
制御装置において、上記ステップモータ19の目標回転
速度に応じた駆動パルス周期を求める駆動パルス周期演
算手段(CPU)33と、上記駆動パルス周期を、上記
二相励磁駆動期間,一相励磁駆動期間,及び一相励磁保
持期間に分割して制御するとともに、上記二相励磁駆動
期間又は一相励磁駆動期間の少なくとも一方では電流を
連続して供給し、上記一相励磁保持期間には上記回転子
を保持するために必要な電流となるよう電流供給量をP
WM(パルス幅変調)制御する供給電流制御手段(CP
U)33とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば2サイクルエン
ジンの潤滑油供給装置において潤滑ポンプの回転駆動に
採用されるステップモータの回転制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ステップモータは、電気パルス信号を機
械的断続動作(ステップ動作)に変換するデバイスであ
り、例えば流量制御バルブにおいて弁体を所定の開度位
置に制御するというように、可動部品の位置制御に使用
するのが一般的である。このような位置制御において
は、ステップモータは所定の角度位置まで回転した後は
該角度位置の前後に少数ステップだけ回転するのが通例
であり、従ってステップモータを位置制御に使用する場
合の消費電力,発熱量等は従来はそれほど問題にならな
かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで本出願人は、
例えば2サイクルエンジンの潤滑装置における潤滑ポン
プの回転駆動に上記ステップモータを採用することを先
に提案した(特願平5−77023号)。このような回
転駆動源としてステップモータを採用し、しかも容量に
制約のあるバッテリを電源とする場合は、上述の位置制
御の場合と異なり消費電力,発熱量の低減を図ることが
重要となる。
【0004】本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされ
たもので、消費電力,発熱量を低減でき、ステップモー
タを回転駆動源として使用する場合に適したステップモ
ータの回転制御装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、多極
に磁化された回転子と、多相巻線を有する固定子とを備
えたステップモータを上記何れか1つの巻線のみを励磁
する一相励磁駆動と2つの巻線を同時に励磁する二相励
磁駆動とを交互に行う一・二相励磁によって回転駆動す
るようにしたステップモータの回転制御装置において、
上記ステップモータの目標回転速度に応じた駆動パルス
周期を求める駆動パルス周期演算手段と、上記駆動パル
ス周期を、上記二相励磁駆動期間,一相励磁駆動期間,
及び一相励磁保持期間に分割して制御するとともに、上
記二相励磁駆動期間又は一相励磁駆動期間の少なくとも
一方では電流を連続して供給し、上記一相励磁保持期間
には上記回転子を保持するために必要な電流となるよう
電流供給量をPWM(パルス幅変調)制御する供給電流
制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0006】また請求項2の発明は、請求項1と同様の
ステップモータの回転制御装置において、上記ステップ
モータの目標回転速度に応じた駆動パルス周期を求める
駆動パルス周期演算手段と、上記駆動パルス周期を、上
記二相励磁駆動期間,一相励磁駆動期間,及び一相励磁
保持期間に分割して制御するとともに、上記回転子の慣
性力の変化を補うように上記二相励磁駆動期間及び/又
は一相励磁駆動期間の実質的な延長、及び二相励磁駆動
電流及び/又は一相励磁駆動電流の増加の少なくともい
ずれか一方を行なう励磁駆動電流制御手段とを備えたこ
とを特徴としている。
【0007】上記請求項2の発明において、励磁駆動期
間を実質的に延長とするとは、この励磁駆動期間の物理
的長さを延長することにより、及びPWM制御する場合
にデューティ比を変えることにより電流供給時間を増加
する場合の両方含む。
【0008】
【作用】請求項1の発明にかかるステップモータの回転
制御装置によれば、回転トルクを発生させる二相励磁駆
動期間,又は一相励磁駆動期間の少なくとも一方におい
ても電流を連続して供給するようにしたので、回転トル
クを十分に確保できる。一方、一相励磁保持期間におい
ては、回転子の保持に必要な電流となるよう電流供給量
をPWM制御したので、過剰電流の供給を回避して電力
消費量,発熱量を低減できる。
【0009】請求項2の発明では、ステップモータの回
転速度の低下等による回転慣性力の低下を補うべく、二
相,一相励磁駆動期間を実質的に延長し、又は二相,一
相励磁駆動電流を増加するようにしたので、ステップモ
ータの回転が高い場合は励磁駆動期間を短くして電力消
費量,発熱量を低減しながら、モータの低速回転時等の
回転トルク不足による脱調を確実に防止できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1ないし図11及び図16は請求項1の発
明の第1実施例に係るステップモータの回転制御装置を
説明するための図であり、図1は全体構成図、図2,図
3,図4は潤滑ポンプの断面正面図,断面側面図,底面
図,図5は図2のV−V線断面図、図6は外部電極部分
の断面図、図7はステップモータの展開概念図、図8は
励磁駆動,保持パルスの波形図、図9,図10はフロー
チャート図、図11は励磁位相データの検索方法を示す
概念図、図16はブロック構成図である。
【0011】これらの図において、1は2サイクルエン
ジンであり、これはクランクケース2,シリンダボディ
3,シリンダヘッド4,上記シリンダボディ3のシリン
ダボア3a内に挿入配置されたピストン5,及び該ピス
トン5がコンロッド6を介して連結されたクランク軸7
を備えている。
【0012】また上記シリンダボア3a内に連通する吸
気ポート3bには気化器8が接続されており、該吸気ポ
ート3bの気化器下流側に潤滑油供給装置9が給油管1
0で接続されている。なお、上記気化器8のピストン弁
8aはスロットルグリップ11によって開閉される。
【0013】上記潤滑油供給装置9は、オイルタンク1
2と、該タンク12にオイルフィルタ13を備えた導入
管14を介して接続されたオイルポンプ15とを備えて
いる。なお、16はエンジン側からオイルポンプ側への
流れを阻止する逆止弁である。
【0014】上記オイルポンプ15は、図2ないし図6
に示すように、ポンプケース17と、該ポンプケース1
7内に挿入配置された弁体18と、該弁体18を駆動す
るステップモータ19とを備えた、1回転2回吐出型の
ものである。上記ステップモータ19は駆動パルス信号
が入力される毎に所定ステップ角ずつ、本実施例の場合
は7.5度ずつ回転するタイプのものであり、従って4
8ステップで1回転する。ただし本実施例の各図は、そ
の動作の理解を容易にするために45度ずつ回転するも
のと模式化して示されている。
【0015】上記ポンプケース17は、上ケース20と
下ケース21とをボルト22で結合してなる両端開口が
閉塞された円筒状のものである。上記下ケース21の底
面には、1つの吸込口21aと2つの吐出口21b,2
1cが90度の角度間隔をなすように一体に下方に突出
形成されている。上記ステップモータ19のモータケー
ス19aは上記上ケース20に上記ボルト22で共締め
により締付け固定されており、また出力軸19bは上記
上ケース20から該ポンプケース17内に突出してい
る。
【0016】上記弁体18は、上記下ケース21内に挿
入配置され、ボルト24で固定された弁ケース25と、
該弁ケース25の軸心部内に回転自在に挿入配置された
弁筒26と、該弁筒26の軸心部内に回転可能かつ軸方
向移動可能に配置された弁棒27と、該弁棒27,弁筒
26を回転駆動する弁キャップ28とを備えている。
【0017】上記弁ケース25には吸込凹部25a,2
5aが180度角度間隔で対向するように、かつポンプ
ケース17の内部を介して上記吸込口21aに連通する
ように形成されており、該両吸込凹部25a,25aは
該弁筒26に軸直角方向に貫通形成された吸込孔25b
及び弁筒挿入穴を介して連通している。またこの弁ケー
ス25には、吐出孔25cが上記吸込孔25bと直交す
るように貫通形成されており、該吐出孔25cの両端部
は上記吐出口21b,21cに連通している。
【0018】上記弁筒26の上端部は上記弁キャップ2
8の保持孔28a内に挿入されており、かつばね31に
より下方に付勢されている。またこの弁筒26の下端に
はプラグ29が油密に嵌合挿入されており、該プラグ2
9と弁筒26と上記弁棒27の下端面とで囲まれた空間
が油圧発生室aとなっている。また上記弁筒26には連
通孔26aが形成されており、該連通孔26aは、該弁
筒26の角度位置によって上記油圧発生室aを上記吸込
孔25b,又は一方の吐出孔25cに連通させ、あるい
は弁ケース25で油密に閉塞される。
【0019】上記弁棒27はこれの上部に形成された段
部と上記弁キャップ28の保持孔28aとの間に配設さ
れたばね32によって、上記油圧発生室aを圧縮する方
向に付勢されている。またこの弁棒27の上部には駆動
軸30が該弁棒27の軸直角方向に挿入固定されてお
り、該駆動軸30は上記弁筒26の上部に形成された縦
長のスリット孔26bを挿通し、その両端部は上記弁キ
ャップ28の係止溝28bに係止している。これにより
ステップモータ19の回転が弁キャップ28,駆動軸3
0を介して弁筒26,及び弁棒27に伝達される。
【0020】また上記弁ケース25の上端にはカム25
dが形成されている。このカム25dは、上記駆動軸3
0ひいては弁軸27の軸方向位置を規制するためのもの
であり、上記弁筒26の連通孔26aが吐出孔25cと
連通する角度位置にあるとき上記弁軸27がばね32の
付勢力によって下降するのを許容し、他の角度位置にあ
るときは上記弁軸27をばね32の付勢力に抗して上昇
させる。
【0021】そして上記上ケース20と弁キャップ28
との対向部には、該ステップモータ19が1回転する毎
に回転検出信号(チェックパルスオン信号)を出力する
回転検出センサ34が形成されている。この回転検出セ
ンサ34は、上記上ケース20に凹設された凹部20a
内にホールICからなるセンサ本体34aを配設し、上
記弁キャップ28の上部に磁石34bを上記センサ本体
34aと対向可能に埋設した構造のものである。この回
転検出センサ34は上記ステップモータ19の回転によ
って上記磁石34bが上記センサ本体34aと対向した
ときに上記回転検出信号を出力する。
【0022】ここで本実施例のステップモータ19は、
図7に概念的に展開して示すように、多極に着磁された
円筒状の永久磁石からなるロータ(回転子)41と、該
ロータ41の周囲に配設されΦ1,Φ3コイルを有する
下側ステータ(固定子)42,及びΦ2,Φ4コイルを
有する上側ステータ(固定子)43とを備えたクローポ
ール形のものである。
【0023】また図1,図16において、33は駆動電
圧読取り機能33a,エンジン回転数計算機能33b,
脱調検出機能33c,スロットル開度読取り機能33d
等を有するCPUであり、これは潤滑油供給制御,点火
時期制御,排気ガス制御等を行う。このCPU33は、
上記回転検出センサ34からの回転検出信号a,スロッ
トルポジションセンサ35からのスロットル開度信号
b,エンジン温度センサ36からのエンジン温信号c,
排気ガス圧力センサ37からの排圧信号d,及びエンジ
ン回転センサ38からの回転速度信号eがそれぞれ入力
され、点火チャージコイル30aと点火コンデンサ30
bとからなる点火装置30に点火信号Bを,排気バルブ
制御用サーボモータ40aに制御信号A,潤滑油供給装
置9のステップモータ19に駆動パルス信号Cをそれぞ
れ出力する。なお、排圧信号dの代わりにクランク室圧
力信号d′を採用してもよい。
【0024】また上記CPU33は、駆動パルス周期演
算手段として、また電流供給量制御手段として機能す
る。上記駆動パルス周期演算手段は、上記ステップモー
タ19の目標回転速度に応じた駆動パルス周期Dを求め
る。この駆動パルス周期Dは、エンジン運転条件から求
められた必要潤滑油供給量を確保するのに要するモータ
回転数に応じて演算される。
【0025】また上記電流供給量制御手段は、上記駆動
パルス周期Dを上記二相励磁駆動期間A,一相励磁駆動
期間B,及び一相励磁保持期間Cに分割し、該各期間に
応じで電流供給量を制御する手段であり、かつ上記二相
励磁駆動期間A,及び一相励磁駆動期間Bでは全期間に
渡って電流を連続して供給し、また上記一相励磁保持期
間Cでは上記回転子41を各ステップ角度位置に保持す
るために最小限必要な電流となるよう電流供給量をPW
M(パルス幅変調)制御する手段である。
【0026】次に本実施例装置の作用効果について説明
する。まず上記オイルポンプ15の動作を簡単に説明す
る。オイルポンプ15の弁筒26の連通孔26aが吐出
孔21bと一致した角度位置(図5のd1の位置)か
ら、ステップモータ19が駆動パルス周期D1における
第1回目の駆動パルスA,Bによって弁筒26と弁棒2
7を共に図5時計回りに45度回転駆動すると、カムケ
ース25のカム25dの凸面によって駆動軸30が突き
上げられ、これにより弁棒27が上昇し、油圧発生室a
内は負圧となる。このとき上記弁筒26等は保持パルス
Cによって図5のd2の位置に保持される。
【0027】駆動パルス周期D2における第2回目の駆
動パルスA,Bの入力によって弁筒26,及び弁棒27
がさらに45度回転し、保持パルスCによって該位置
(図5のd3の位置)に保持され、また該弁筒26の連
通孔26aが弁ケース25の吸込孔25bと一致し、ポ
ンプケース17内に充満している潤滑油が連通孔26a
を介して油圧発生室a内に吸引され、該油圧発生室a内
に潤滑油が充満する。
【0028】駆動パルス周期D3における第3回目の駆
動パルスA,B,及び保持パルスCの入力によって弁筒
26,弁棒27がさらに45度回転するとともに該位置
(図5のd4の位置)に保持されると、弁棒26の連通
孔26aは弁ケース25によって遮断され、上記吸引さ
れた潤滑油は油圧発生室a内に閉じ込められることとな
る。
【0029】また駆動パルス周期D4における第4回目
の駆動パルスA,Bの入力によって弁筒26,弁棒27
がさらに45度回転して図5のd5の位置にくると、上
記駆動軸30がカム25dの凹面に位置し、弁棒27が
ばね32によって下方に押し下げられるとともに、弁筒
26の連通孔26aが吐出孔25cに一致する。これに
より潤滑油が供給管10を介して吸気ポート3b内に供
給される。
【0030】次に図9のフローチャートに沿って上記各
励磁期間A〜Cの計算処理動作について説明する。この
計算処理動作はピックアップコイルからのパルス信号の
入力毎に行われる。点火パルス信号が検出されると、点
火パルス周期、つまりエンジン回転速度が求められ(ス
テップS1,S2)、該エンジン回転速度,スロットル
開度等のエンジン運転状態に応じた潤滑油供給量が求め
られる。そして上記潤滑油供給量を確保するのに必要な
ステップモータの回転速度が求められ、該回転速度に対
応した駆動パルス周期D(ステップ周期カウンタ値)
が求められ、該カウンタ値が内蔵するメモリに書き込
まれる(ステップS3,S4)。
【0031】また二相励磁駆動期間Aに対応した二相励
磁駆動時間カウンタ値(固定値)が上記メモリに書き
込まれるとともに、一相励磁駆動期間Bに対応した一相
励磁駆動時間カウンタ値(固定値)が上記メモリに書
き込まれる(ステップS5,S6)。
【0032】次に、図10のフローチャートに沿ってモ
ータ駆動パルスの発生処理動作について説明する。この
発生処理動作はタイマのカウントアップ毎に行われる。
タイマカウンタ値Mが1つカウントアップされ、該カウ
ンタ値Mが上記ステップ周期カウンタ値と比較され、
両者が一致すると、上記カウンタ値Mがクリヤされ、続
いて次回の二相,一相励磁位相データが、図11に示す
検索方法に従って検索される(ステップS11〜S1
4)。なお、図11において、(0000)の場合のみ
デューティオフであり、他の場合は全てデューティオン
である。
【0033】続いて上記検索された二相励磁位相データ
が出力され(ステップS15)、この時点から図8の二
相励磁駆動期間Aに示すように例えばΦ1,Φ4コイル
が通電され、二相励磁駆動が開始される。この二相励磁
駆動期間Aにおいては、全期間に渡って連続して電流が
上記Φ1,Φ4コイルに供給され、これにより十分な駆
動トルクが発生する。また上記二相励磁駆動が開始され
るとこれに続いて上記ステップ周期カウンタ値,二相
励磁駆動時間カウンタ値,一相励磁駆動時間カウンタ
値が順次読み込まれる(ステップS16〜18)。な
お、上記二相励磁駆動は、後述するようにタイマカウン
タ値Mが上記二相励磁駆動時間カウンタ値に一致する
まで続けられる。
【0034】上記二相励磁駆動が開始されると、ステッ
プS11に戻ってタイマカウンタが1つカウントアップ
されるが、この場合、該カウンタ値Mは1であり、上記
ステップ周期カウンタ値と一致しない(ステップS1
2)ので、ステップS19,S21を経て再びステップ
S11に戻り、この動作が繰り返される。そしてステッ
プS19において、タイマカウンタ値Mが上記二相励磁
駆動期間カウンタ値に一致すると一相励磁位相データ
が出力され、図8の一相励磁駆動期間Bに示すように例
えばΦ1コイルが通電され、一相励磁駆動が開始される
(ステップS19,S20)。この一相励磁駆動におい
ても、全期間に渡って連続して電流が上記Φ1コイルに
供給される。なお、上記一相励磁駆動は、後述するよう
にタイマカウンタ値Mが二相励磁駆動時間カウンタ値
+一相励磁駆動時間カウンタ値に一致するまで続けら
れる。
【0035】上記一相励磁駆動が開始されると、ステッ
プS11に戻ってタイマカンタが二相励磁駆動期間カウ
ンタ値+1にカウントアップされ、ステップS12か
らS19,S21を経てステップS11に戻る動作が繰
り返され、タイマカウンタ値Mが上記二相励磁駆動期間
カウンタ値+一相励磁駆動期間カウタ値に一致する
と、一相励磁保持波形のPWM制御データが出力され、
これにより図8の一相励磁保持期間Cに示すように一相
励磁保持が開始される(ステップS21,S22)。な
お、上記一相励磁保持は、タイマカウンタ値Mがステッ
プ周期カウンタ値に一致するまで続けられ、この一致
後は次のステップにおける二相励磁駆動が開始される。
【0036】ここでエンジン回転速度,負荷の変化等に
よって必要潤滑油供給量が例えば減少すると、駆動パル
ス周期Dはモータ回転数の減少方向に例えば図8に示す
D1からD1′に延び、ステップ周期カウンタ値はか
ら′に変化する。その結果、図8に示すように、二相
励磁駆動期間A,一相励磁駆動期間Bはそのままで一相
励磁保持期間がCからC′に延長される。
【0037】このように本実施例では、二相励磁駆動期
間A,及び一相励磁駆動期間Bにおいては、全期間に渡
って連続して電流が供給され、これにより十分な駆動ト
ルクが得られ、ステップモータが確実に回転する。一
方、一相励磁保持期間Cにおいては、回転子41をその
ステップの角度位置に保持するのに最小限必要な電流と
なるように予め求められたデューティ比でもって電流が
供給される。その結果、電力消費量及び発熱量を最小限
にすることが可能となる。
【0038】そして本実施例では、必要潤滑油供給量に
応じてモータ回転速度が減少し、ステップ周期Dが延び
た場合、二相,一相励磁駆動期間A,Bはそのままとし
一相励磁保持期間CをC′に延長するようにしたので、
この点からも電力消費量をより確実に削減できる。
【0039】ところでモータ回転速度の低下によりステ
ップ周期Dが延びると一相励磁保持期間を延長するよう
にした場合は、モータ回転速度が大きく低下した場合に
ステップモータの回転トルクが不足し、極端な場合は脱
調する懸念がある。この懸念を解消できるようにしたの
が本願請求項2の発明であり、以下、図12〜図16に
基づいて請求項2の発明に係る第2実施例を説明する。
なお、図中、図1〜図11と同一符号は同一又は相当部
分を示す。
【0040】本第2実施例では、ステップモータの各励
磁時間の計算処理は、図14に示すように上記第1実施
例と略同様の手順で行われる。点火パルス信号が検出さ
れると、点火パルス周期、つまりエンジン回転速度が求
められ(ステップS1,S2)、これに応じた潤滑油供
給量を確保するのに必要なステップモータの回転速度、
ひいてはステップ周期カウンタ値が求められ、該カウ
ンタ値が内蔵するメモリに書き込まれ(ステップS
3,S4)、さらに二相励磁駆動時間カウンタ値(固定
値)が上記メモリに書き込まれる(ステップS5)。
【0041】そして、上記ステップ周期カウンタ値に
応じて、つまりステップモータ回転速度に応じて一相励
磁駆動時間カウンタ値が補正演算され、該演算値が
上記メモリに書き込まれる(ステップS6′,S7)。
ここで上記一相励磁駆動時間カウンタ値は、ステップ
モータ回転速度が低下すること等による回転子41の回
転慣性力の低下を補うことができるように予め求められ
た実験式によって補正演算される。なお上記回転慣性力
の低下を起こす要因としては、上記モータ回転速度の他
に、潤滑油の温度,性状による粘度変化,等が考えられ
る。
【0042】次に、図15のフローチャートに沿ってモ
ータ駆動パルスの発生処理動作を説明する。タイマカウ
ンタが1つカウントアップされ、該カウンタ値Mが上記
ステップ周期カウンタ値と比較され、両者が一致する
と、上記カウンタ値Mがクリヤされ、続いて次回の二
相,一相励磁位相データが第1実施例と同様にして検索
されるとともに該二相励磁位相データが出力され、この
時点から図12の二相励磁駆動期間Aに示すように例え
ばΦ1,Φ4コイルが通電され、二相励磁駆動が開始さ
れる(ステップS21〜S25)。この二相励磁駆動
は、図13(a)に示すように、デューティオン時間
a,オフ時間bのPWM制御によって行われる。
【0043】上記二相励磁駆動開始後、上記位相データ
が位相データ格納部に書き込まれ、また励磁駆動時のデ
ューティオン時間aに対応したカウンタ値がデューテ
ィオン時間カウンタ格納部に書き込まれ、さらに二相励
磁駆動時間カウンタ値,上記一相励磁駆動時間カウン
タ値,及びステップ周期カウンタ値が順次読み込ま
れる(ステップS26〜S30)。
【0044】上記二相励磁駆動が開始されると、ステッ
プS21に戻ってタイマカウンタが1つカウントアップ
され、ステップS22からステップS31,S34を経
て再びステップS21に戻る動作が繰り返される。そし
てステップS31において、タイマカウンタ値Mが上記
二相励磁駆動時間カウンタ値に一致すると一相励磁位
相データが出力され、該位相データが位相データ格納部
に書き込まれる(ステップS31〜S33)。上記一相
励磁位相データの出力により、図12の一相励磁駆動期
間Bに示すように例えばΦ1コイルが通電され、一相励
磁駆動が開始される。なおこの一相励磁駆動において
も、図13(a)に示すように上記二相励磁駆動と同様
のデューティ比でもって電流供給量がPWM制御され
る。
【0045】上記一相励磁駆動が開始されると、ステッ
プS21に戻ってタイマカウンタが二相励磁駆動時間カ
ウンタ値+1にカウントアップされ、ステップS22
からS31,S34を経てステップS21に戻る動作が
繰り返され、タイマカウンタ値Mが上記二相励磁駆動時
間カンタ値+一相励磁駆動時間カウンタ値に一致す
ると、励磁保持時のデューティオン時間カウンタ値が
デューティオン時間カウンタ格納部に書き込まれ、これ
により図12の一相励磁保持期間Cに示すように、一相
励磁保持が開始される。この一相励磁保持は、図13
(b)に示すように、デューティオン時間a′,オフ時
間b′のPWM制御によって行われる。なお、上記ステ
ップS22において上記カウンタ値Mがステップ周期カ
ウンタ値と一致するとステップS23に移行してカウ
ンタ値Mをクリヤするとともに次のステップにおける二
相励磁駆動が開始される。
【0046】ここでエンジン回転速度,負荷の変化等に
よって必要潤滑油供給量が例えば減少すると、駆動パル
ス周期(ステップ周期)は、モータ回転数が減少する方
向に例えば図12のD1からD1′に延び、これにより
ステップ周期カウンタ値はから′に変化する。この
場合、モータ回転数が例えば300rpm以下に低下す
ると、上記二相励磁駆動期間Aはそのままで一相励磁駆
動期間がBからB′に延長される。この一相励磁駆動期
間B′は、モータ回転数が低いこと等による回転慣性力
の低下を補うことのできる励磁期間であり、予め求めら
れた実験式によって演算されたものである。
【0047】なお、上記一相励磁保持期間Cは駆動パル
ス周期Dから上記二相励磁駆動期間A及び一相励磁駆動
期間Bを差し引いたものであり、駆動パルス周期の延長
程度によって変化し、上記通常回転時の駆動期間Cと同
一又はこれより短くあるいは長くなる。
【0048】このように本第2実施例では、ステップモ
ータの回転速度が所定値(例えば300rpm)以下の
場合は、一相励磁駆動期間Bを延長するようにしたの
で、ステップモータの回転速度が低いことによる回転慣
性力の減少を補うことができ、ステップモータの回転速
度が低い場合にも必要な回転トルクを確保して脱調の発
生を回避できる。
【0049】なお、上記第2実施例では、モータ回転数
の低下等による回転慣性力の減少を補うために一相励磁
駆動期間Bを延長するようにしたが、これは二相励磁駆
動期間Aを、あるいは両方の期間A,Bを延長するよう
にしてもよい。
【0050】また、上記各駆動期間の長さは一定にして
PWM制御におけるデューティ比を変化させることによ
って、つまり励磁駆動電流値を増加することによって慣
性力の低下を補うようにしても良い。
【0051】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明に係るステ
ップモータの回転制御装置によれば、駆動パルス周期を
二相励磁駆動期間,一相励磁駆動期間,及び一相励磁保
持期間に分割制御し、かつ各励磁駆動期間においては連
続的に電流を供給するとともに、励磁保持期間において
は回転子を保持できる必要最小限の電流を供給できるよ
うにPWM制御するようにしたので、回転トルクを確保
して確実な回転を得ながら消費電力,及び発熱量を低減
できる効果がある。
【0052】また請求項2の発明では、一相励磁駆動期
間又は二相励磁駆動期間の少なくとも何れか一方の長さ
をステップモータ回転速度が低いほど実質的に長くした
ので、ステップモータ回転速度が低いこと等による回転
慣性力の低下を補って必要な回転トルクを確保でき、脱
調の発生を防止して信頼性を向上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の第1実施例によるステップモ
ータの回転制御装置を備えた潤滑油供給装置の全体構成
図である。
【図2】上記第1実施例のオイルポンプの断面正面図で
ある。
【図3】上記オイルポンプの断面側面図である。
【図4】上記オイルポンプの底面図である。
【図5】図2のV−V線断面図である。
【図6】上記オイルポンプの要部断面図である。
【図7】上記第1実施例のステップモータの模式展開図
である。
【図8】上記第1実施例の一・二相励磁波形図である。
【図9】上記第1実施例のフローチャート図である。
【図10】上記第1実施例のフローチャート図である。
【図11】上記第1実施例の位相データ検索方法を示す
概念図である。
【図12】請求項2の発明に係る第2実施例の波形図で
ある。
【図13】上記第2実施例のPWM制御波形の詳細図で
ある。
【図14】上記第2実施例のフローチャート図である。
【図15】上記第2実施例のフローチャート図である。
【図16】上記第1,第2実施例装置のブロック構成図
である。
【符号の説明】
19 ステップモータ 33 ECU(駆動パルス周期演算手段,電流供給量制
御手段,励磁駆動期間制御手段) 41 回転子 42,43 固定子 A 二相励磁駆動期間 B 一相励磁駆動期間 C 一相励磁保持期間 D 駆動パルス周期 Φ1〜Φ4 巻線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F01M 3/00 D 7718−3G H02K 37/24 L 9180−5H H02P 8/22

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多極に磁化された回転子と、多相巻線を
    有する固定子とを備えたステップモータを上記何れか1
    つの巻線のみを励磁する一相励磁駆動と2つの巻線を同
    時に励磁する二相励磁駆動とを交互に行う一・二相励磁
    によって回転駆動するようにしたステップモータの回転
    制御装置において、上記ステップモータの目標回転速度
    に応じた駆動パルス周期を求める駆動パルス周期演算手
    段と、上記駆動パルス周期を上記二相励磁駆動期間,一
    相励磁駆動期間,及び一相励磁保持期間に分割して制御
    するとともに、上記二相励磁駆動期間,及び一相励磁駆
    動期間の少なくとも一方では電流を連続して供給し、上
    記一相励磁保持期間には上記回転子を保持するために必
    要な電流となるよう電流供給量をPWM(パルス幅変
    調)制御する電流供給量制御手段とを備えたことを特徴
    とするステップモータの回転制御装置。
  2. 【請求項2】 多極に磁化された回転子と、多相巻線を
    有する固定子とを備えたステップモータを上記何れか1
    つの巻線のみを励磁する一相励磁駆動と2つの巻線を同
    時に励磁する二相励磁駆動とを交互に行う一・二相励磁
    によって回転駆動するようにしたステップモータの回転
    制御装置において、上記ステップモータの目標回転速度
    に応じた駆動パルス周期を求める駆動パルス周期演算手
    段と、上記駆動パルス周期を上記二相励磁駆動期間,一
    相励磁駆動期間,及び一相励磁保持期間に分割して制御
    するとともに、下記の構成及びの少なくともいずれ
    か一方を行なう励磁駆動電流制御手段とを備えたことを
    特徴とするステップモータの回転制御装置。 上記回転子の慣性力の変化を補うように、上記二相励
    磁駆動期間及び一相励磁駆動期間の少なくとも一方を実
    質的に延長する。 上記回転子の慣性力の変化を補うように、上記二相励
    磁駆動電流及び一相励磁駆動電流の少なくとも一方を増
    加する。
JP27220293A 1993-10-29 1993-10-29 ステップモータの回転制御装置 Withdrawn JPH07123792A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2713091A3 (en) * 2012-09-28 2015-07-15 Lincoln Industrial Corporation Variable speed stepper motor driving a lubrication pump system
EP2713092A3 (en) * 2012-09-28 2015-07-15 Lincoln Industrial Corporation Stepper motor driving a lubrication pump providing uninterrrupted lubricant flow
EP3217533A1 (en) * 2016-03-07 2017-09-13 Alps Electric Co., Ltd. Electromechanical device, control method of electromechanical device, and control program of electromechanical device

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