JPH07123787A - ステップモータの回転制御装置 - Google Patents

ステップモータの回転制御装置

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JPH07123787A
JPH07123787A JP27220393A JP27220393A JPH07123787A JP H07123787 A JPH07123787 A JP H07123787A JP 27220393 A JP27220393 A JP 27220393A JP 27220393 A JP27220393 A JP 27220393A JP H07123787 A JPH07123787 A JP H07123787A
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JP
Japan
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drive
motor
excitation
rotation
phase excitation
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Withdrawn
Application number
JP27220393A
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English (en)
Inventor
Takao Moriya
貴於 守屋
Masaya Suenari
昌也 末成
Seiichiro Yamada
誠一郎 山田
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 駆動トルクの不足による脱調を防止でき、か
つ過剰電流を防止して消費電力,発熱量を低減できるス
テップモータの回転制御装置を提供する。 【構成】 多極に磁化された回転子と、多相巻線を有す
る固定子とを備えたステップモータ19を上記巻線に順
次通電することにより回転駆動するようにしたステップ
モータの回転制御装置において、上記ステップモータ1
9の1回転に要した駆動パルス出力数を検出する駆動パ
ルス出力数検出手段(CPU)33と、検出された駆動
パルス出力数を上記ステップモータ19の1回転に要す
る基準ステップ数と比較するモータ回転状態検出手段
(CPU)33と、該モータ回転状態検出手段により上
記駆動パルス出力数が基準ステップ数より多いと判断さ
れた場合に上記駆動パルスによる励磁駆動時間を延長す
る励磁駆動電流制御手段(CPU)33とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば2サイクルエン
ジンの潤滑油供給装置においてオイルポンプの回転駆動
に採用されるステップモータの回転制御装置に関し、詳
細には必要駆動トルクが増加した場合等においても脱調
の生じることがないようにした励磁駆動方法の改善に関
する。
【0002】
【従来の技術】ステップモータは、電気パルス信号を機
械的断続動作(ステップ動作)に変換するデバイスであ
り、例えば流量制御バルブにおいて弁体を所定の開度位
置に制御するというように、可動部品の位置制御に使用
するのが一般的である。このような位置制御において
は、ステップモータは所定の角度位置まで回転した後は
該角度位置の前後に少数ステップだけ回転するのが通例
であり、従ってステップモータを位置制御に使用する場
合の消費電力,発熱量等は従来はそれほど問題に成らな
かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで本出願人は、
例えば2サイクルエンジンの潤滑装置における潤滑ポン
プの回転駆動に上記ステップモータを採用することを先
に提案した(特願平5−77023号)。このような回
転駆動源としてステップモータを採用し、しかも容量に
制約のあるバッテリを電源とする場合は、上述の位置制
御の場合と異なり消費電力,発熱量の低減を図ることが
重要となる。
【0004】特に軸受の経時変化,潤滑油の粘度変化,
あるいは巻線抵抗の温度による変化等によって必要駆動
トルク,及び発生駆動トルクが変化することが考えられ
る。この場合に駆動トルクが不足すれば、駆動パルスの
出力数と回転子のステップ位置とのずれ、いわゆる脱調
が生じる問題がある。一方、駆動トルクが過剰の場合は
電流の流し過ぎによる電力消費量の増大,異常発熱の発
生等の問題が生じる。
【0005】本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされ
たもので、駆動トルクの不足による脱調を防止でき、か
つ過剰電流を防止して消費電力,発熱量を低減でき、ス
テップモータを回転駆動源として使用する場合に適した
ステップモータの回転制御装置を提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、多極
に磁化された回転子と、多相巻線を有する固定子とを備
えたステップモータを上記巻線に順次通電することによ
り回転駆動するようにしたステップモータの回転制御装
置において、上記ステップモータの1回転に要した駆動
パルス出力数を検出する駆動パルス出力数検出手段と、
検出された駆動パルス出力数を上記ステップモータの1
回転に要する基準ステップ数と比較するモータ回転状態
検出手段と、該モータ回転状態検出手段により上記駆動
パルス出力数が基準ステップ数より多いと判断された場
合に上記駆動パルスによる励磁駆動時間の延長,及び駆
動電流値の増加の少なくともいずれか一方を行なう励磁
駆動電流制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0007】請求項2の発明は、上記励磁駆動電流制御
手段が、上記駆動パルス出力数が基準ステップ数より多
いと判断された場合は上記駆動パルスによる励磁駆動時
間の延長,及び駆動電流値の増加の少なくともいずれか
一方を行ない、かつ上記駆動パルス出力数が基準ステッ
プ数と一致した場合は励磁駆動時間の短縮,及び駆動電
流値の減少の少なくともいずれか一方を行なうよう構成
されていることを特徴としている。
【0008】請求項3の発明は、上記励磁駆動電流制御
手段が、上記何れか1つの巻線のみを励磁する一相励磁
駆動と2つの巻線を同時に励磁する二相励磁駆動とを交
互に行う一・二相励磁によって回転駆動するように構成
されており、かつ上記駆動パルス出力数が基準ステップ
数より多いと判断された場合に上記二相励磁駆動時間の
延長,及び二相励磁駆動電流の増加の少なくともいずれ
か一方を行なうように構成されていることを特徴として
いる。
【0009】
【作用】請求項1の発明にかかるステップモータの回転
制御装置によれば、1回転に要した駆動パルス出力数と
基準ステップ数とを比較するようにしたので、ステップ
モータの回転状態、特に脱調の発生を容易確実に検出で
き、また脱調が発生した場合は励磁駆動時間を延長し、
又は駆動電流を増加するようにしたので、発生駆動トル
クを増大でき、脱調状態からの回復が可能である。特に
請求項3の発明の場合は、脱調発生時には、二相励磁駆
動時間を延長し、又は二相励磁駆動電流を増加するよう
にしたので、上記脱調状態からの回復がより確実とな
る。
【0010】ところで上記駆動パルス出力数と基準ステ
ップ数とが一致した場合は、脱調は発生していないもの
の、発生駆動トルクが過大であり、従って過剰に電流を
流していることも考えられる。そこで請求項2の発明で
は、駆動パルス出力数と基準ステップ数とが一致した場
合は、励磁駆動時間を短縮し、又は駆動電流を減少する
ようにしたので、必要最小限の電流を供給でき、消費電
力,発熱量を低減可能である。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1ないし図13は本発明の一実施例による
ステップモータの回転制御装置を説明するための図であ
り、図1は全体構成図、図2,図3,図4は潤滑ポンプ
の断面正面図,断面側面図,底面図,図5は図2のV−
V線断面図、図6は外部電極部分の断面図、図7はステ
ップモータの概念展開図、図8は励磁駆動,保持波形
図、図9〜図11はフローチャート図、図12は励磁位
相データの検索方法を示す概念図、図13はブロック構
成図である。
【0012】これらの図において、1は2サイクルエン
ジンであり、これはクランクケース2,シリンダボディ
3,シリンダヘッド4,上記シリンダボディ3のシリン
ダボア3a内に挿入配置されたピストン5,及び該ピス
トン5がコンロッド6を介して連結されたクランク軸7
を備えている。
【0013】また上記シリンダボア3a内に連通する吸
気ポート3bには気化器8が接続されており、該吸気ポ
ート3bの気化器下流側に潤滑油供給装置9が給油管1
0で接続されている。なお、上記気化器8のピストン弁
8aはスロットルグリップ11によって開閉される。
【0014】上記潤滑油供給装置9は、オイルタンク1
2と、該タンク12にオイルフィルタ13を備えた導入
管14を介して接続されたオイルポンプ15とを備えて
いる。なお、16はエンジン側からオイルポンプ側への
流れを阻止する逆止弁である。
【0015】上記オイルポンプ15は、図2ないし図6
に示すように、ポンプケース17と、該ポンプケース1
7内に挿入配置された弁体18と、該弁体18を駆動す
るステップモータ19とを備えた、1回転2回吐出型の
ものである。上記ステップモータ19は駆動パルス信号
が入力される毎に所定ステップ角ずつ、本実施例の場合
は7.5度ずつ回転するタイプのものであり、従って4
8ステップで1回転する。ただし本実施例の各図は、そ
の動作の理解を容易にするために45度ずつ回転するも
のと模式化して示されている。
【0016】上記ポンプケース17は、上ケース20と
下ケース21とをボルト22で結合してなる両端開口が
閉塞された円筒状のものである。上記下ケース21の底
面には、1つの吸込口21aと2つの吐出口21b,2
1cが90度の角度間隔をなすように一体に下方に突出
形成されている。上記ステップモータ19のモータケー
ス19aは上記上ケース20に上記ボルト22で共締め
により締付け固定されており、また出力軸19bは上記
上ケース20から該ポンプケース17内に突出してい
る。
【0017】上記弁体18は、上記下ケース21内に挿
入配置され、ボルト24で固定された弁ケース25と、
該弁ケース25の軸心部内に回転自在に挿入配置された
弁筒26と、該弁筒26の軸心部内に回転可能かつ軸方
向移動可能に配置された弁棒27と、該弁棒27,弁筒
26を回転駆動する弁キャップ28とを備えている。
【0018】上記弁ケース25には吸込凹部25a,2
5aが180度角度間隔で対向するように、かつポンプ
ケース17の内部を介して上記吸込口21aに連通する
ように形成されており、該両吸込凹部25a,25aは
該弁筒26に軸直角方向に貫通形成された吸込孔25b
及び弁筒挿入穴を介して連通している。またこの弁ケー
ス25には、吐出孔25cが上記吸込孔25bと直交す
るように貫通形成されており、該吐出孔25cの両端部
は上記吐出口21b,21cに連通している。
【0019】上記弁筒26の上端部は上記弁キャップ2
8の保持孔28a内に挿入されており、かつばね31に
より下方に付勢されている。またこの弁筒26の下端に
はプラグ29が油密に嵌合挿入されており、該プラグ2
9と弁筒26と上記弁棒27の下端面とで囲まれた空間
が油圧発生室aとなっている。また上記弁筒26には連
通孔26aが形成されており、該連通孔26aは、該弁
筒26の角度位置によって上記油圧発生室aを上記吸込
孔25b,又は一方の吐出孔25cに連通させ、あるい
は弁ケース25で油密に閉塞される。
【0020】上記弁棒27はこれの上部に形成された段
部と上記弁キャップ28の保持孔28aとの間に配設さ
れたばね32によって、上記油圧発生室aを圧縮する方
向に付勢されている。またこの弁棒27の上部には駆動
軸30が該弁棒27の軸直角方向に挿入固定されてお
り、該駆動軸30は上記弁筒26の上部に形成された縦
長のスリット孔26bを挿通し、その両端部は上記弁キ
ャップ28の係止溝28bに係止している。これにより
ステップモータ19の回転が弁キャップ28,駆動軸3
0を介して弁筒26,及び弁棒27に伝達される。
【0021】また上記弁ケース25の上端にはカム25
dが形成されている。このカム25dは、上記駆動軸3
0ひいては弁軸27の軸方向位置を規制するためのもの
であり、上記弁筒26の連通孔26aが吐出孔25cと
連通する角度位置にあるとき上記弁軸27がばね32の
付勢力によって下降するのを許容し、他の角度位置にあ
るときは上記弁軸27をばね32の付勢力に抗して上昇
させる。
【0022】そして上記上ケース20と弁キャップ28
との対向部には、該ステップモータ19が1回転する毎
に回転検出信号(チェックパルスオン信号)を出力する
回転検出センサ34が形成されている。この回転検出セ
ンサ34は、上記上ケース20に凹設された凹部20a
内にホールICからなるセンサ本体34aを配設し、上
記弁キャップ28の上部に磁石34bを上記センサ本体
34aと対向可能に埋設した構造のものである。この回
転検出センサ34は上記ステップモータ19の回転によ
って上記磁石34bが上記センサ本体34aと対向した
ときに上記回転検出信号を出力する。
【0023】ここで本実施例のステップモータ19は、
図7に概念的に展開して示すように、多極に着磁された
円筒状の永久磁石からなるロータ(回転子)41と、該
ロータ41の周囲に配設され、Φ1,Φ3コイルを有す
る下側ステータ(固定子)42,及びΦ2,Φ4コイル
を有する上側ステータ(固定子)43とを備えたクロー
ポール形のものである。
【0024】また図1,図13において、33は駆動電
圧読取り機能33a,エンジン回転数計算機能33b,
脱調検出機能33c,スロットル開度読取り機能33d
等を有するCPUであり、これは潤滑油供給制御,点火
時期制御,排気ガス制御等を行う。このCPU33は、
上記回転検出センサ34からの回転検出信号a,スロッ
トルポジションセンサ35からのスロットル開度信号
b,エンジン温度センサ36からのエンジン温信号c,
排気ガス圧力センサ37からの排圧信号d,及びエンジ
ン回転センサ38からの回転速度信号eがそれぞれ入力
され、点火チャージコイル30aと点火コンデンサ30
bとからなる点火装置30に点火信号Bを,排気バルブ
制御用サーボモータ40aに制御信号A,潤滑油供給装
置9のステップモータ19に駆動パルス信号Cをそれぞ
れ出力する。なお、排圧信号dの代わりにクランク室圧
力信号d′を採用してもよい。
【0025】また上記CPU33は、上記ステップモー
タ19の1回転に要した駆動パルス出力数を検出する駆
動パルス出力数検出手段、検出された駆動パルス出力数
を上記ステップモータの1回転に要する基準ステップ数
(48)と比較するモータ回転状態判定手段、及び上記
検出された駆動パルス出力数が基準ステップ数より多い
場合は該ステップモータ19が脱調状態にあるとして二
相励磁駆動時間を延長し、駆動パルス出力数が基準ステ
ップ数と一致した場合は上記二相励磁駆動時間を短縮す
る励磁駆動時間制御手段として機能する。
【0026】上記励磁駆動時間制御手段は、図8に示す
ように、駆動パルス周期D1・・・を二相励磁駆動期間
A,一相励磁駆動期間B,及び一相励磁保持期間Cに分
割し、かつ該各期間において所定のデューティ比でもっ
てPWM制御することより上記Φ1〜Φ4コイルへの電
流供給量を制御する。この場合、後述するようにステッ
プモータの回転状態に応じて、特に上記二相励磁駆動期
間を延長又は短縮するようにしている。
【0027】なお上記二相,一相励磁駆動期間において
は全期間に渡って連続して電流を供給し、該励磁駆動期
間の長さをステップモータの運転状態に応じて可変制御
する方法、及び上記励磁駆動期間は一定とし、ステップ
モータの回転状態に応じて、上記デューティ比を変化さ
せる方法も採用可能である。
【0028】次に本実施例装置の作用効果について説明
する。まず上記オイルポンプ15の動作を簡単に説明す
る。オイルポンプ15の弁筒26の連通孔26aが吐出
孔21bと一致した角度位置(図5のd1の位置)か
ら、ステップモータ19が駆動パルス周期D1における
第1回目の駆動パルスA,Bによって弁筒26と弁棒2
7を共に図5時計回りに45度回転駆動すると、カムケ
ース25のカム25dの凸面によって駆動軸30が突き
上げられ、これにより弁棒27が上昇し、油圧発生室a
内は負圧となる。このとき上記弁筒26等は保持パルス
Cによって図5のd2の位置に保持される。
【0029】駆動パルス周期D2における第2回目の駆
動パルスA,Bの入力によって弁筒26,及び弁棒27
がさらに45度回転し、保持パルスCによって該位置
(図5のd3の位置)に保持され、また該弁筒26の連
通孔26aが弁ケース25の吸込孔25bと一致し、ポ
ンプケース17内に充満している潤滑油が連通孔26a
を介して油圧発生室a内に吸引され、該油圧発生室a内
に潤滑油が充満する。
【0030】駆動パルス周期D3における第3回目の駆
動パルスA,B,及び保持パルスCの入力によって弁筒
26,弁棒27がさらに45度回転するとともに該位置
(図5のd4の位置)に保持されると、弁棒26の連通
孔26aは弁ケース25によって遮断され、上記吸引さ
れた潤滑油は油圧発生室a内に閉じ込められることとな
る。
【0031】また駆動パルス周期D4における第4回目
の駆動パルスA,Bの入力によって弁筒26,弁棒27
がさらに45度回転して図5のd5の位置にくると、上
記駆動軸30がカム25dの凹面に位置し、弁棒27が
ばね32によって下方に押し下げられるとともに、弁筒
26の連通孔26aが吐出孔25cに一致する。これに
より潤滑油が供給管10を介して吸気ポート3b内に供
給される。
【0032】次に図9のフローチャートに沿って上記脱
調状態の検出処理動作について説明する。この脱調状態
の検出処理動作は上記回転検出センサ34からの回転検
出信号(チェックパルス)が入力される毎に行われる。
上記チェックパルスがオンすると、前回のチェックパル
スオンから今回のチェックパルスオンまでの、つまりス
テップモータ1回転に要した駆動パルス出力数カウンタ
値が読み込まれる(ステップS1,S2)。
【0033】そして上記カウンタ値が20より小さい
場合は上記回転検出センサ34がチャタリング等、誤動
作をしたものとしてステップS1に戻り、20以上の場
合は、上記駆動パルス出力数カウンタ値が、本実施例
ステップモータ19の1回転に要する基準ステップ数4
8と一致しているか否かが判断される(ステップS3,
S4)。上記カウンタ値が48に一致している場合
は、モータ回転状態は正常であると判定され、上記カウ
ンタ値をクリヤし(ステップS5,S6)、ステップ
S1に戻る。
【0034】一方、上記ステップS4においてカウンタ
値が48より大の場合はモータ回転状態が脱調状態に
あると判定され(ステップS7)、上記ステップS6に
移行し、駆動パルス出力数カウンタ値をクリヤし、ス
テップS1に戻る。
【0035】次に図10のフローチャートに沿って二相
励磁駆動時間の増減処理動作について説明する。駆動パ
ルス出力数カウンタ値が基準ステップ数48より大き
い場合は、上記モータ回転状態が読み込まれ、続いて二
相励磁駆動時間カウンタ値が読み込まれる(ステップ
S11〜S13)。
【0036】そしてステップS14において上記読み込
んだモータ回転状態が正常と判定された場合は、上記二
相励磁駆動カウンタ値が′に減少され、この減少カ
ウンタ値′が予め設定された最小二相励磁駆動時間カ
ウンタ値(固定値)jより小さい場合はこの固定値jが
上記カウンタ値とされ(ステップS15〜S17)、
またカウンタ値′がjより大きい場合は該減少カウン
タ値′がそのままカウンタ値とされる。そして脱調
回数を示す脱調カウンタ値をクリヤした後、上記二相
励磁駆動時間カウンタ値(j又は′)がメモリに書
き込まれ(ステップS18,S19)、再びステップS
11に戻る。これにより二相励磁駆動期間は図8(a)
に示すようにAに制御される。
【0037】一方、上記ステップS14において、モー
タ回転状態が脱調状態であると判定された場合は、上記
二相励磁駆動時間カウンタ値が′′に増加され、こ
の増加カウンタ値′′が予め設定された最大二相励磁
駆動時間カウンタ値(固定値)kより大きい場合はこの
最大値kが上記カウンタ値とされ(ステップS20〜
S22)、カウンタ値′′がkより小さい場合は該カ
ウンタ値′′がそのままカウンタ値とされる。これ
により、二相励磁駆動期間は図8(a)のAから同図
(b)のA′に延長される。
【0038】そして脱調回数を示す脱調カウンタ値が
1つ増加され、該増加後の脱調カウンタ値が予め設定
されたワーニング出力基準脱調回数aより大きい場合
は、この基準脱調回数aを脱調カウント値とし、ワー
ニング信号を出力した後(ステップS23〜S26)、
ステップS19に移行し、上記カウンタ値(k又は
′′)をメモリに書き込み、ステップS11に戻る。
なお、上記上記脱調カウンタ値が上記基準脱調回数a
より小さい場合はワーニング信号を出力することなくス
テップS19に移行する。
【0039】次に、図11のフローチャートに沿ってモ
ータ駆動パルス発生処理動作について説明する。この発
生処理動作はタイマのカウントアップ毎に行われる。タ
イマカンタ値Mが1つカウントアップされ、該カウンタ
値Mが駆動パルス周期に対応したステップ周期カウンタ
値と比較され、両者が一致すると、上記カウンタ値M
がクリヤされ、続いて次回の二相,一相励磁位相データ
が図12に示すようにして検索される(ステップS21
〜S24)。なお、図12において(0000)の場合
のみデューティオフであり、他の場合は全てデューティ
オンとなる。
【0040】そして上記駆動パルス出力数カウンタ値
がカウントアップされ(ステップS25)、続いて上記
検索された二相励磁位相データが出力され(ステップS
26)、この時点から図8の二相励磁駆動期間Aに示す
ように例えばΦ1,Φ4コイルが通電され、二相励磁駆
動が開始される。なお、この二相励磁駆動は後述するよ
うに上記タイマカウンタ値Mが二相励磁駆動時間カウン
タ値に一致するまで続けられる。
【0041】上記二相励磁駆動開始後、上記位相データ
が位相データ格納部に、また励磁駆動時のデューティオ
ン時間aに対応したカウンタ値がデューティオン時間
カウンタ値格納部に書き込まれ(ステップS27〜S2
9)、さらに二相励磁駆動時間カウンタ値,一相励磁
駆動時間カウンタ値,及びステップ周期カウンタ値
が順次読み込まれる(ステップS30〜S32)。
【0042】上記二相励磁駆動が開始されると、ステッ
プS21に戻ってタイマカウンタが1つカウントアップ
されるが、この場合、該カウンタ値Mは1であり、ステ
ップS22で上記ステップ周期カウンタ値と一致しな
いと判断されるので、ステップS33,S36を経て再
びステップS21に戻り、この動作が繰り返される。そ
してステップS33において、タイマカウンタ値Mが上
記二相励磁駆動時間カウンタ値に一致すると一相励磁
位相データが出力され、続いて該位相データが位相デー
タ格納部に書き込まれる(ステップS33〜S35)。
これにより、図8の一相励磁駆動期間Bに示すように例
えばΦ1コイルが通電され、一相励磁駆動が開始され
る。なお、この一相励磁駆動は後述するように上記タイ
マカウンタ値Mが上記二相励磁駆動時間カウンタ値+
一相励磁駆動時間カウンタ値に一致するまで続けられ
【0043】上記一相励磁駆動が開始されると、ステッ
プS21に戻ってタイマカンタ値Mがカウントアップさ
れ、ステップS22からS33,S36を経てステップ
S21に戻る動作が繰り返され、タイマカウンタ値Mが
上記二相励磁駆動期間カウンタ値+一相励磁駆動期間
カウタ値に一致すると、励磁保持時のデューティオン
時間bに対応したデューティオン時間カウンタ値が読
み込まれるとともに格納部に書き込まれ(ステップS3
6〜S38)、これにより図8の一相励磁保持期間Cに
示すように一相励磁保持が開始される。なお、この一相
励磁保持はステップS22において上記カウンタ値Mが
ステップ周期カウンタ値と一致するまで続けられる。
【0044】このように本実施例では、ステップモータ
19の回転状態を、該モータの1回転に要する基準ステ
ップ数48と、1回転に要した駆動パルス出力数カウン
タ値とを比較することにより判定するようにしたの
で、該モータの脱調状態を容易確実に検出することがで
きる。
【0045】そして上記ステップモータ19が1回転し
たことを検出する回転検出センサ34として、ポンプの
上ケース20に凹設された凹部20a内にセンサ本体3
4aを配設し、弁キャップ28の上記センサ本体34a
との対向部に磁石34bを配設する構造を採用したの
で、極めて簡単な構造により、センサ本体34aをポン
プの油室から確実に分離でき、かつ磁石34bに近接さ
せて配置でき、その結果検出精度を高めることができ
る。
【0046】また本実施例では、脱調状態が検出された
場合には、図8(b)に示すように、二相励磁駆動時間
カウンタ値を一定の範囲で増大して二相励磁駆動期間
Aを延長したので、発生駆動トルクを増大できる。従っ
て、ポンプ軸受の経時劣化,オイル粘度の変化,巻線抵
抗の温度による変化等によって駆動トルクが不足し、脱
調した場合、この脱調状態から正常状態に復帰できる。
なお、ポンプ内にゴミ等が侵入したことにより脱調した
場合にも勿論復帰できる。
【0047】一方モータ回転状態が正常の場合は、逆に
過剰トルクとなっている場合も考えられるが、本実施例
では正常時には二相励磁駆動時間カウンタ値を一定の
範囲で減少させるようにしたので、過剰トルク,つまり
電流供給量の過剰を回避でき、消費電力を抑えることが
でき、それに伴ってモータの発熱量を低減できる。
【0048】なお、上記実施例では、励磁駆動期間の全
域をPWM制御したが、この励磁駆動期間には電流を連
続して流すようにしてもよい。また上記実施例では、脱
調時には二相励磁駆動時間を延長するようにしたが、二
相励磁駆動時間は変えることなく一相励磁駆動時間を延
長するようにしてもよく、あるいは二相,一相励磁駆動
時間の両方を延長するようにしてもよい。
【0049】また上記実施例では、脱調が発生した場合
は、励磁駆動時間を延長するようにしたが、励磁駆動時
間はそのままで、あるいは延長し、かつ励磁駆動電流を
増加するようにしても良い。
【0050】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明にかかるス
テップモータの回転制御装置によれば、モータ1回転に
要した駆動パルス出力数と1回転に要する基準ステップ
数とを比較するようにしたので、ステップモータの回転
状態、特に脱調の発生を容易確実に検出できる効果があ
り、また脱調が発生した場合は励磁駆動時間を延長し、
又は励磁駆動電流を増加するようにしたので、発生駆動
トルクを増大でき、脱調状態から復帰できる効果があ
る。特に請求項3の発明の場合は、脱調発生時には、二
相励磁駆動時間を延長し、又は二相励磁駆動電流を増加
するようにしたので、上記脱調状態からの復帰をより確
実に行える効果がある。
【0051】また請求項2の発明では、駆動パルス出力
数と基準ステップ数とが一致した場合は、励磁駆動時間
を短縮し、又は励磁駆動電流を減少するようにしたの
で、必要最小限の電流を供給することができ、消費電
力,発熱量を低減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるステップモータの回転
制御装置を備えた潤滑油供給装置の全体構成図である。
【図2】上記実施例のオイルポンプの断面正面図であ
る。
【図3】上記オイルポンプの断面側面図である。
【図4】上記オイルポンプの底面図である。
【図5】図2のV−V線断面図である。
【図6】上記オイルポンプの要部断面図である。
【図7】上記実施例のステップモータの概念展開図であ
る。
【図8】上記実施例の一・二相励磁波形図である。
【図9】上記実施例のフローチャート図である。
【図10】上記実施例のフローチャート図である。
【図11】上記実施例のフローチャート図である。
【図12】上記実施例の励磁位相データの検索方法を示
す概念図である。
【図13】上記実施例のブロック構成図である。
【符号の説明】
19 ステップモータ 33 ECU(駆動パルス数検出手段,モータ回転状態
検出手段,励磁駆動時間制御手段) 41 回転子 42,43 固定子 A 二相励磁駆動期間(二相励磁駆動時間) Φ1〜Φ4 巻線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02K 37/24 L 9180−5H

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多極に磁化された回転子と、多相巻線を
    有する固定子とを備えたステップモータを上記各巻線に
    順次通電することにより回転駆動するようにしたステッ
    プモータの回転制御装置において、上記ステップモータ
    の1回転に要した駆動パルス出力数を検出する駆動パル
    ス出力数検出手段と、検出された駆動パルス出力数を上
    記ステップモータの1回転に要する基準ステップ数と比
    較するモータ回転状態検出手段と、該モータ回転状態検
    出手段により駆動パルス出力数が上記基準ステップ数よ
    り多いと判断された場合に上記駆動パルスによる励磁駆
    動時間の延長,及び駆動電流値の増加の少なくともいず
    れか一方を行なう励磁駆動電流制御手段とを備えたこと
    を特徴とするステップモータの回転駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記励磁駆動電流制
    御手段が、上記駆動パルス出力数が基準ステップ数より
    多いと判断された場合は上記駆動パルスによる励磁駆動
    時間の延長,及び駆動電流値の増加の少なくともいずれ
    か一方を行ない、かつ上記駆動パルス出力数が基準ステ
    ップ数と一致した場合は励磁駆動時間の短縮,及び駆動
    電流値の減少の少なくともいずれか一方を行なうよう構
    成されていることを特徴とするステップモータの回転制
    御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、上記励磁駆動
    電流制御手段が、上記何れか1つの巻線のみを励磁する
    一相励磁駆動と2つの巻線を同時に励磁する二相励磁駆
    動とを交互に行う一・二相励磁によって回転駆動するよ
    うに構成されており、かつ上記駆動パルス出力数が上記
    基準ステップ数より多いと判断された場合は上記二相励
    磁駆動時間の延長,及び二相励磁駆動電流の増加の少な
    くともいずれか一方を行なうように構成されていること
    を特徴とするステップモータの回転制御装置。
JP27220393A 1993-10-29 1993-10-29 ステップモータの回転制御装置 Withdrawn JPH07123787A (ja)

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