JPH07123724A - 多重インバータ装置および位相配列方法 - Google Patents

多重インバータ装置および位相配列方法

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JPH07123724A
JPH07123724A JP5262840A JP26284093A JPH07123724A JP H07123724 A JPH07123724 A JP H07123724A JP 5262840 A JP5262840 A JP 5262840A JP 26284093 A JP26284093 A JP 26284093A JP H07123724 A JPH07123724 A JP H07123724A
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JP
Japan
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inverter
unit
phase
capacitor
current
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JP5262840A
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Inventor
Tanekatsu Kei
勝 経種
Naoya Eguchi
直也 江口
Ginji Ishizuka
銀治 石塚
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】多重インバータ装置の直流回路で、スイッチン
グリプル電流が各単位インバータの直流回路のコンデン
サと配線のインダクタンスとによる共振を起こすのを抑
制する。 【構成】各単位インバータ2a〜2dが有しているコン
デンサ3a〜3dと各単位インバータ2a〜2dの直流
回路を接続する配線との間に抵抗6a〜6dを挿入し、
または、コンデンサ3a〜3dと直列に抵抗7a〜7d
を挿入して、共振回路のQ値を小さくする構成、あるい
は、各単位インバータ2a〜2dの配列順序により、ス
イッチングリプル電流を相殺する構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、直流入力側にコンデ
ンサが並列接続された単位インバータを1つの直流直流
電源に対して複数台並列に接続して構成する多重インバ
ータ装置および多重インバータ装置の位相配列方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の多重インバータの構成例を図10
に示す。同図において、直流電源1より単位インバータ
2a〜2dに直流が給電され、単位インバータ2a〜2
dの直流回路には平滑用のコンデンサ3a〜3dがそれ
ぞれ接続されている。また、各単位インバータ2a〜2
dは適当な位相差を持ち、単位インバータ2a〜2dの
出力側にはインバータトランス4a〜4dがそれぞれ接
続され、インバータトランス4a〜4dの二次側でベク
トル合成することで低歪みの波形を負荷5に出力する。
【0003】単位インバータ2a〜2dはGTO(ゲー
トターンオフ)サイリスタ等の電力用半導体デバイス
を、三相ブリッジ結線にし、スイッチング回数を少なく
することでスイッチング損失を抑え、交流出力側の高調
波も抑制している。また、単位インバータ2a〜2dの
直流回路側では、前記電力用半導体デバイスのスイッチ
ング動作に伴い、図10に示すスイッチングリプル電流
Ir1〜Ir4が流れる。このスイッチングリプル電流
Ir1〜Ir4はインバータの出力周波数の6倍の周波
数成分を持ち、等間隔の位相差になり、コンデンサ3a
〜3dから供給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】各単位インバータのコ
ンデンサに流れるスイッチングリプル電流は、多重イン
バータ装置を構成する各単位インバータ間が位相差を有
しているので、直流電源と各単位インバータの直流回路
の間を接続する配線にも横流として流れる。各単位イン
バータの前記配線のインダクタンス値と各単位インバー
タのコンデンサの容量によって決まる共振周波数が前記
スイッチングリプル電流の周波数に近い場合、前記コン
デンサのスイッチングリプル電流に前記横流が重畳さ
れ、その結果、前記コンデンサが有するリプル電流許容
値を越える恐れがあり、前記コンデンサの寿命に影響を
与えたり、前記配線の温度上昇が問題となる。
【0005】この発明の目的は、多重インバータ装置の
直流回路で、前記スイッチングリプル電流が各単位イン
バータの直流回路のコンデンサと配線のインダクタンス
とにより共振現象を起こす場合の、共振電流を抑制する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の問題点を解決する
ために、第1の発明では、直流入力側にコンデンサが並
列接続された単位インバータを、1つの直流直流電源に
対して複数台並列に接続して構成する多重インバータ装
置において、前記単位インバータと前記直流電源とをダ
ンピング抵抗を介して接続してなることと、第2の発明
では、直流入力側にコンデンサが並列接続された単位イ
ンバータを、1つの直流直流電源に対して複数台並列に
接続して構成する多重インバータ装置において、前記単
位インバータに接続されているコンデンサに対して直列
にダンピング抵抗を挿入してなることと、第3の発明で
は、前記各単位インバータの直流電源に対する接続順序
と各単位インバータの交流出力位相値との対応条件を変
化させ、前記単位インバータのスイッチングによって前
記コンデンサを流れるスイッチングリプル電流の最大値
が最も小さな値をとるときの位相値を前記多重インバー
タ装置に対する位相配列とすることとを手段としてい
る。
【0007】
【作用】第1の発明では、多重インバータ装置の単位イ
ンバータの直流回路において、各単位インバータが有し
ているコンデンサと、各単位インバータを接続する配線
との間に抵抗を挿入したことにより、共振回路のQ値を
小さくでき、コンデンサに流れるスイッチングリプル電
流と横流が抑制される。
【0008】第2の発明では、多重インバータ装置の単
位インバータの直流回路において、各単位インバータが
有しているコンデンサと直列に抵抗を挿入したことによ
り、共振回路のQ値を小さくでき、コンデンサに流れる
スイッチングリプル電流と横流が抑制される。第3の発
明では、多重インバータ装置において、位相の異なる各
単位インバータの配列順序を最適な位相差順序で設置す
ることにより、各単位インバータのスイッチングリプル
電流がその位相差関係によって互いに相殺され、直流電
源と各単位インバータの直流回路を接続する配線間の横
流とコンデンサに流れるスイッチングリプル電流とが抑
制される。
【0009】
【実施例】図1は第1の発明の実施例を示し、単位イン
バータ4台による多重インバータ装置の構成図である。
以下の図において、図10と同一機能を有するものには
同一符号を付して説明を省略し、異なる機能を中心に説
明する。すなわち図1において、電力用半導体デバイス
を三相ブリッジ結線にした各単位インバータ2a〜2d
はそれぞれのインバータトランス4a〜4dに対して等
間隔に位相のずれた波形で出力する。その結果、各コン
デンサ3a〜3dと対応する各単位インバータ2a〜2
dの間でやり取りするスイッチングリプル電流もそれぞ
れの単位インバータに対応して位相がずれている。
【0010】従って、各単位インバータ2a〜2dは直
流電源1から見て、周波数6f(f;交流出力周波
数)、位相差6φ(φ;交流出力位相差)の4個の電流
源と見做すことができる。図2に、図1に示す直流電源
1を省略した、この発明の第1の実施例の等価回路を示
す。同図においてL1〜L3は直流回路の配線のインダ
クタンスを示し、L1〜L3のインダクタンス値と、コ
ンデンサ3a〜3dの容量との共振周波数がスイッチン
グリプル周波数に近い値であれば直流回路に共振電流が
流れるが、直流電源と各単位インバータの直流回路を接
続する配線中に、共振回路のダンピングを目的として、
図1に示す、抵抗6a〜6dを挿入することで、ある単
位インバータから他の単位インバータへ流れる共振電流
が抑制され、その結果、各単位インバータのコンデンサ
に流れるスイッチングリプル電流も抑えられる。
【0011】図3は第2の発明の実施例を示し、電力用
半導体デバイスを三相ブリッジ結線にした単位インバー
タ4台による多重インバータ装置の構成図である。第1
の実施例と同様に、各単位インバータ2a〜2dを電流
源と見做した等価回路を図4に示す。同図においてL1
〜L3は直流回路の配線のインダクタンスを示し、L1
〜L3のインダクタンス値と、コンデンサ3a〜3dの
容量との共振周波数がスイッチングリプル周波数に近い
値であれば直流回路に共振電流が流れるが、図3に示す
抵抗7a〜7dが共振回路のダンピングの作用をし、あ
る単位インバータから他の単位インバータへ流れる共振
電流が抑制され、その結果、各単位インバータのコンデ
ンサに流れるスイッチングリプル電流も抑えられる。
【0012】次に、第3の発明の実施例を説明する。こ
の実施例では電力用半導体デバイスを三相ブリッジ結線
にした単位インバータ4台による多重インバータ装置の
位相差順序の最適化について示す。すなわち、互いに出
力波形の位相が異なる4個の単位インバータの配列順序
を最適化することでコンテンサのスイッチングリプル電
流と横流を抑制する方法について説明する。
【0013】図5は、単位インバータ4台による多重イ
ンバータ装置の直流回路の等価回路を示し、各単位イン
バータの直流回路に設置されたコンデンサの容量をCと
し、直流電源と各単位インバータの直流回路間の配線の
インダクタンス値をLとしている。また、各単位インバ
ータが出力するスイッチングリプル電流は電流源Is1
〜Is4 (フェーザ)で等価的に置き換えられている。
これらの電流源Is1〜Is4は、図1および図3の単
位インバータ2a〜2dに対応するものと定義する。
【0014】各単位インバータが出力するスイッチング
リプル電流は高調波を含んでいるが、その基本波のみの
正弦波と見做し、従って、ここでは各単位インバータ間
は実効値が等しく、位相が等間隔にずれているとする。
以下、節点解析法により、コンテンサのスイッチングリ
プル電流と直流電源と各単位インバータの直流回路を接
続する配線間の横流を求める。
【0015】まず、節点〔1〕〜〔4〕を図5のように
定め、各節点の電圧をe1〜e4(フェーザ)とする。
また各枝電流J1〜J7(フェーザ)とそれらの基準方
向を、図5に示す、矢印で示したように定める。節点行
列A、枝電流ベクトルをJとすれば、式(1)を得る。
【0016】
【数1】
【0017】各枝の電圧をV1〜V7(フェーザ)と
し、枝電圧ベクトルをVとし、節点電圧ベクトルをeと
すれば、式(2)を得る。
【0018】
【数2】
【0019】次にアドミッタンス行列をYb、電流源ベ
クトルをJsとおけば、式(3)が成り立つ。
【0020】
【数3】
【0021】式(3)の両辺に節点行列Aを掛けて、式
(2)に代入すれば、式(4)を得る。
【0022】
【数4】
【0023】これらをまとめて、節点方程式(5)を得
る。
【0024】
【数5】
【0025】節点アドミッタンス行列Ynを求めると、
式(6)のようになる。
【0026】
【数6】
【0027】電流源ベクトルIsは、式(7)で与えら
れる。
【0028】
【数7】
【0029】従って、節点方程式(5)は、式(8)の
ように表される。
【0030】
【数8】
【0031】節点電圧e1〜e4をクラーメルの公式で
解くために必要な行列式を式(9)〜(13)で算出す
る。
【0032】
【数9】
【0033】
【数10】
【0034】
【数11】
【0035】
【数12】
【0036】
【数13】
【0037】ここで図5に示す等価回路の回路条件とし
て、例えば、 コンデンサ容量 C=30,000μF 配線インダクタンス値 L=2.0 μH が与えられているものとする。また、各単位インバータ
の スイッチングリプル電流の角周波数 ω=2π×360
〔rad/s〕 とする。
【0038】これらの条件で、節点方程式(8)の節点
電圧e1〜e4をクラーメルの公式を用いて計算し、式
(14)〜(17)を得る。節点電圧e1〜e4は電流
源Is1〜Is4の一次結合として表される。
【0039】
【数14】
【0040】
【数15】
【0041】
【数16】
【0042】
【数17】
【0043】式(2)より、各コンデンサにかかる電圧
V1〜V4は、それぞれ節点電圧e1〜e4に等しいこ
とを考慮すると、図5の各コンデンサC1〜C4を流れ
るスイッチングリプル電流Ic1〜Ic4は式(18)
〜(21)になる。
【0044】
【数18】
【0045】
【数19】
【0046】
【数20】
【0047】
【数21】
【0048】一般に、N台の三相ブリッジ結線の単位イ
ンバータによる多重インバータ装置の場合、各単位イン
バータの電圧利用率を最大にするため、各単位インバー
タの出力の位相は(60/N)°el(電気角)ずつず
らすのが普通である。すなわち、4台の単位インバータ
による多重インバータ装置の場合の各単位インバータの
位相差は15°elである。この場合、各単位インバー
タのスイッチングリプル電流の周波数は出力周波数の6
倍であるから、それらお互いの位相差も6倍となり、1
5×6=90°elずつずれている。交流出力の位相を
基準にして、各単位インバータの出力の位相はそれぞ
れ、−22.5°el,−7.5°el,+7.5°e
l,+22.5°elのいずれかであり、スイッチング
リプル電流の位相はその6倍で、−135°el,−4
5°el,+45°el,+135°elのいずれかで
ある。よって、図5に示す、各単位インバータの等価電
流源Is1〜Is4は大きさが等しく、位相が90°e
lずつずれた4つの電流ベクトルと見做すことができ
る。
【0049】4つのコンデンサを流れるスイッチングリ
プル電流Ic1〜Ic4は式(18)〜(21)で示さ
れるようにバランスしていない。各単位インバータの等
価電流源Is1〜Is4と位相値(−135°el,−
45°el,+45°el,+135°el)との対応
条件を変えながら、各場合のコンデンサのスイッチング
リプル電流の最大値どうしを比較して、それが一番小さ
い位相条件が各単位インバータの最適な位相条件である
といえる。
【0050】4つの電流ベクトルは180°el毎に位
相のずれた2対のベクトルに分割して考えられる。即
ち、180°elずれたベクトルどうしが互いに相殺し
あって、極力小さくなるような各単位インバータの位相
差順序を選択すればよい。各単位インバータの等価電流
源Is1〜Is4のうち、Is1とIs2の位相差が1
80°elでかつ、Is3とIs4の位相差が180°
elのときが互いのベクトルどうしの相殺効果が最も大
きく、コンデンサのスイッチングリプル電流が最も小さ
く抑えられる位相差条件である。このときの電流源Is
1〜Is4とコンデンサのスイッチングリプル電流Ic
1〜Ic4の関係を図6に示す。この図で4つの電流源
Is1〜Is4の位相関係を進み→遅れの順に書くと、
Is1→Is3→Is2→Is4となる。これと前述し
たスイッチングリプル電流の位相差+135°el→+
45°el→−45°el→−135°elの対応か
ら、交流出力に対する スイッチングリプル電流等価電流源Is1の位相は +
135°el スイッチングリプル電流等価電流源Is2の位相は
−45°el スイッチングリプル電流等価電流源Is3の位相は
+45°el スイッチングリプル電流等価電流源Is4の位相は −
135°el であり、また、 Is1に対応する単位インバータの出力の位相は +2
2.5°el Is2に対応する単位インバータの出力の位相は −
7.5°el Is3に対応する単位インバータの出力の位相は +
7.5°el Is4に対応する単位インバータの出力の位相は −2
2.5°el であり、図7にこれら単位インバータの位相差条件の関
係をしめす。
【0051】比較のために、コンデンサのスイッチング
リプル電流が最も大きくなってしまう位相差条件を示し
ておく。各単位インバータの等価電流源Is1〜Is4
のうち、Is1とIs4の位相差が180°elでか
つ、Is2とIs3の位相差が180°elのときが互
いのベクトルどうしの相殺効果が最も悪く、コンデンサ
のスイッチングリプル電流が最も大きくなってしまう位
相差条件である。このときの電流源Is1〜Is4とコ
ンデンサのスイッチングリプル電流Ic1〜Ic4の関
係を図8に示す。この図で4つの電流源Is1〜Is4
の位相関係を進み→遅れの順に書くと、Is1→Is2
→Is3→Is4となる。これと前述したスイッチング
リプル電流の位相差+135°el→+45°el→−
45°el→−135°elの対応から、交流出力に対
する スイッチングリプル電流等価電流源Is1の位相は +
135°el スイッチングリプル電流等価電流源Is2の位相は
+45°el スイッチングリプル電流等価電流源Is3の位相は −
135°el スイッチングリプル電流等価電流源Is4の位相は
−45°el であり、また、 Is1に対応する単位インバータの出力の位相は +2
2.5°el Is2に対応する単位インバータの出力の位相は +
7.5°el Is3に対応する単位インバータの出力の位相は −2
2.5°el Is4に対応する単位インバータの出力の位相は −
7.5°el であり、図9にこれら単位インバータの位相差条件の関
係をしめす。
【0052】以上、述べてきたように4台の三相ブリッ
ジ結線の単位インバータによる多重インバータ装置で
は、各単位インバータの出力の位相差条件を、図7に示
すように、端から+22.5°el,−7.5°el,
+7.5°el,−22.5°elの順にすることで、
コンデンサのスイッチングリプル電流を最小化すること
ができる。この場合、同時に多重間の横流も最小とな
る。
【0053】配線インダクタンスLの値とコンデンサC
の値が変わっても上述の方法で最適な位相差条件が求め
られる。また、4台以上の多重数の多重インバータ装置
についても、与えられた配線インダクタンスLとコンデ
ンサCに対する最適な位相差条件を決定することが可能
である。
【0054】
【発明の効果】第1の発明では、多重インバータ装置の
単位インバータの直流回路において、各単位インバータ
が有しているコンデンサと、各単位インバータを接続す
る配線との間に抵抗を挿入したことにより、共振回路の
Q値を小さくでき、コンデンサに流れるスイッチングリ
プル電流と横流が抑制される。このため、コンデンサの
劣化を防ぎ、また、配線の温度上昇も低く抑えられる。
【0055】第2の発明では、多重インバータ装置の単
位インバータの直流回路において、各単位インバータが
有しているコンデンサと直列に抵抗を挿入したことによ
り、共振回路のQ値を小さくでき、コンデンサに流れる
スイッチングリプル電流と横流が抑制される。このた
め、コンデンサの劣化を防ぎ、また、配線の温度上昇も
低く抑えられる。また、直流回路に直流電流が存在する
場合にも回路損失を低く抑えられる。
【0056】第3の発明では、多重インバータ装置にお
いて、位相の異なる各単位インバータの配列順序を最適
な位相差順序で設置することにより、各単位インバータ
のスイッチングリプル電流がその位相差関係によって互
いに相殺され、直流電源と各単位インバータの直流回路
を接続する配線間の横流とコンデンサに流れるスイッチ
ングリプル電流とが最小化される。このため、コンデン
サの劣化を防ぎ、また、配線の温度上昇も低く抑えられ
る。さらに、ダンピング抵抗を必要としない方法なの
で、回路損失が低く抑えられ、かつコストも安くでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の実施例を示す多重インバータ装置
の構成図
【図2】図1に示す、多重インバータ装置の直流回路の
等価回路図
【図3】第2の発明の実施例を示す多重インバータ装置
の構成図
【図4】図3に示す、多重インバータ装置の直流回路の
等価回路図
【図5】第3の発明の実施例を説明するための多重イン
バータ装置の直流回路の等価回路図
【図6】第3の発明の実施例を示すスイッチングリプル
電流のベクトル図
【図7】図6に示す、第3の発明の実施例を示す多重イ
ンバータ装置の構成図
【図8】図9に示す、第3の発明の実施例を説明するた
めのスイッチングリプル電流のベクトル図
【図9】第3の発明の実施例を説明するための多重イン
バータ装置の構成図
【図10】従来例を示す多重インバータ装置の構成図
【符号の説明】
1…直流電源、2a〜2d…単位インバータ、3a〜3
d…コンデンサ、4a〜4d…インバータトランス、5
…負荷、6a〜6d,7a〜7d…抵抗、L1〜L3…
配線インダクタンス。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流入力側にコンデンサが並列接続された
    単位インバータを、1つの直流直流電源に対して複数台
    並列に接続して構成する多重インバータ装置において、
    前記単位インバータと前記直流電源とをダンピング抵抗
    を介して接続したことを特徴とする多重インバータ装
    置。
  2. 【請求項2】直流入力側にコンデンサが並列接続された
    単位インバータを、1つの直流直流電源に対して複数台
    並列に接続して構成する多重インバータ装置において、
    前記単位インバータに接続されているコンデンサに対し
    て直列にダンピング抵抗を挿入したことを特徴とする多
    重インバータ装置。
  3. 【請求項3】直流入力側にコンデンサが並列接続された
    単位インバータが、1つの直流電源に対して複数台並列
    に接続されている多重インバータ装置に対する位相配列
    方法において、前記各単位インバータの直流電源に対す
    る接続順序と各単位インバータの交流出力位相値との対
    応条件を変化させ、前記単位インバータのスイッチング
    によって前記コンデンサを流れるスイッチングリプル電
    流の最大値が最も小さな値をとるときの位相値を前記多
    重インバータ装置に対する位相配列とすることを特徴と
    する多重インバータ装置に対する位相配列方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013179463A1 (ja) 2012-05-31 2013-12-05 東芝三菱電機産業システム株式会社 電力変換装置
WO2015056491A1 (ja) * 2013-10-17 2015-04-23 日産自動車株式会社 電力変換装置及び電力変換方法
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