JPH0712342A - ガス調理装置 - Google Patents

ガス調理装置

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JPH0712342A
JPH0712342A JP15067493A JP15067493A JPH0712342A JP H0712342 A JPH0712342 A JP H0712342A JP 15067493 A JP15067493 A JP 15067493A JP 15067493 A JP15067493 A JP 15067493A JP H0712342 A JPH0712342 A JP H0712342A
Authority
JP
Japan
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cooking
temperature
water
steam
cooked
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Withdrawn
Application number
JP15067493A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kodera
洋 小寺
Takashi Matsumoto
隆 松本
Yuzuru Uchida
譲 内田
Tamotsu Enomoto
有 榎本
Kazushige Maeda
和茂 前田
Akishi Kegasa
明志 毛笠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Harman Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Harman Co Ltd
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Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd, Harman Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP15067493A priority Critical patent/JPH0712342A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温調理により被調理物を香ばしく焼けて中
身を柔らかく調理する。高温調理中に発生するスチーム
によりまろやかに調理する。調理庫内に付着した油脂分
や臭いを高温調理時に蒸発させてセルフクリーニングす
る。調理中における被調理物の酸化を低減して自己発熱
を抑制して焦げ過ぎを防止する。 【構成】 調理庫1内にスチーム発生用の水入れ30を
設ける。調理庫1の庫内温度を300℃以上にして調理
するための加熱手段2を設ける。調理中における調理庫
1内の酸素濃度を5%以下に設定する。300℃以上の
高温調理により被調理物を香ばしく焼き且つ中身を柔ら
かく調理する。300℃以上の熱で水入れ30内の水を
沸騰してスチームを発生させる。酸素濃度を8%以下と
することで、被調理物の酸化を低減し、高温時における
爆発、火災を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高温加熱による調理が
できるガス調理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】被調理物を調理庫内に収納してこれを加
熱調理するガス調理装置にはオーブンやグリルなどがあ
る。ところで被調理物は260℃を越えると激しく熱分
解して油煙を発生し、更に、約300℃を越えると油脂
の酸化反応が急速になり、自己発熱により被調理物は短
時間で焦げて直ぐに黒焦げになり、適度な焦げ状態に調
製するには時間幅が短くて調節難しい。また、従来にあ
っては約300℃を越えて油脂が急速に酸化反応を起こ
すと発火や爆発の危険も存在している。
【0003】このため、従来のガス調理装置において
は、加熱手段により加熱した場合に庫内温度が250℃
以上とならないように加熱手段の能力を設計しているの
が現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来にあ
っては、庫内温度が250℃以下で調理されるため、調
理庫内の内面に被調理物から出た油脂分が付着すると共
に臭いが残るので庫内の掃除が必要である。また、煙や
油分や臭いがガス調理装置の外にそのまま排出されるの
で排気孔付近が汚れやすく、臭いが庫外に広がり、調理
環境を悪くするという問題がある。更にまた、庫内温度
が250℃以下で調理されるため、香ばしく焼くことが
できず、比較的低い温度で長時間焼くことになるので中
身が硬く焼き上がる傾向にある。また、グリルの場合焼
鳥などの串が燃えるという問題がある。また、従来の調
理中における庫内の酸素濃度は約13%前後であるた
め、被調理物の油脂分が酸化し、味を落とすという問題
がある。更に、従来にあっては、ガス調理装置による調
理中に被調理物が持っている水分が必要以上に奪われて
低下し、ぱさぱさしたような状態に調理されてしまう傾
向にあった。そこで、外部に設けたスチーム発生装置に
よりスチームを発生させて調理中の庫内にスチームを入
れることが考えられるが、スチーム発生装置が外部に別
途必要であって、装置が複雑化してコストアップとなる
という問題があり、また、250℃以下の庫内温度の環
境にスチームを入れるので、水っぽい状態に調理される
おそれがあった。
【0005】本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発
明したものであって、その目的とするところは、庫内温
度を300℃以上として高温調理ができて調理庫内に付
着した油脂分や臭いを高温調理時に蒸発させてセルフク
リーニングできると共に熱気を循環させる際に油分や臭
いや煙を加熱手段により焼き切って除去でき、また、被
調理物を香ばしく焼けて中身を柔らかく焼くことがで
き、しかも、まろやかに調理でき、また、被調理物の表
面温度の立ち上がりを早くしてより表面を素早く焼いて
中身を柔らかく調理でき、また、調理中における被調理
物の酸化を低減して自己発熱を抑制して焦げ過ぎを防止
し、また油脂分が酸化するのが少ないので味良く調理で
きるガス調理装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のガス調理装置
は、調理庫1内にスチーム発生用の水入れ30を設け、
調理庫1の庫内温度を300℃以上にして調理すること
ができるための加熱手段2を設けると共に調理中におけ
る調理庫1内の酸素濃度を8%以下に設定して成ること
を特徴とするものであって、このような構成を採用する
ことで上記した従来例の問題点を解決して本発明の目的
を達成したものである。
【0007】
【作用】上記のような構成の本発明によれば、調理庫1
内の庫内温度を300℃以上にして調理することができ
るための加熱手段2を設けてあるので、庫内温度を30
0℃以上の高温加熱にして被調理物を調理できるもので
あり、この結果、被調理物の外面を素早く高温で焼き上
げて香ばしく焼けると共に中身も柔らかく焼くことがで
きることになる。また、調理庫1内面に油脂分や臭いが
付着しても、300℃以上の高温調理時に蒸発させてい
わゆるセルフクリーニングできるものであり、また、3
00℃以上の高温で被調理物を調理する際に、低酸素化
することで魚や肉のように油脂分の酸化反応を減速させ
て自己発熱を抑制し、適当な焦げ状態が得られ、また、
低酸素化することで油脂分の酸化が低減されて味良く調
理できることになり、しかも、調理庫1内にスチーム発
生用の水入れ30を設けてあるので、庫内が300℃以
上となることで水入れ30内に入れた水が煮沸して十分
なスチームが発生し、被調理物の水分が必要以上に奪わ
れるのが防止されて高温スチーム料理ができ、しかも、
同一温度の場合水蒸気を含んだ熱風の方が水蒸気を含ま
ない熱風よりも熱量が大きくて被調理物に与える熱量が
多く、被調理物の表面温度の立ち上がりが早くなってタ
ンパク質の熱変成が促進され、この点でも外面が素早く
焼けて中身を柔らかく焼くことができることになる。ま
た、油分が発火温度に達しても、調理中における調理庫
1内の酸素濃度を8%以下に設定することで、油分の発
火に必要な酸素が不足することになるので、調理庫1内
において熱分解した油脂分が発火したり、爆発したりす
るのを防止できる。
【0008】
【実施例】以下本発明を添付図面に示す実施例に基づい
て詳述する。図1乃至図7には本発明の一実施例が示し
てある。この実施例においては、調理庫1の後部には加
熱手段2が設けてある。加熱手段2は燃焼室4に収納し
たバーナ11と燃焼用ファン収納室5に収納した燃焼用
ファン15とで構成してあり、燃焼室4と燃焼用ファン
収納室5との間には仕切り板6で仕切られた通路室7が
設けてある。図中8はダクトであって、燃焼用ファン収
納室5と調理庫1に設けた熱気入口9とを連通してい
る。また、加熱手段2の燃焼室4と調理庫1とは熱気出
口10により連通している。燃焼室4にはバーナ11が
配置してあり、この燃焼室4には燃焼空気は供給される
燃焼用空気供給口19が設けてある。また、燃焼用ファ
ン収納室5の後壁12には排気口13が設けてあり、こ
の排気口13は先端が外部に開口する排気路21に連通
している。燃焼用ファン収納室5の後壁12の後方には
冷却用ファン収納室14が配置してあり、後壁12と冷
却用ファン収納室14とは防熱板22により仕切ってあ
る。冷却用ファン収納室14の一部は上記排気路21に
連通しており、冷却用ファン収納室14には冷却用空気
吸入口28が設けてある。この燃焼用ファン15の出力
軸16には更に冷却用ファン17が固着してあり、この
冷却用ファン17が冷却用ファン収納室14に配置して
あり、出力軸16は冷却用ファン収納室14よりも後方
に配置したモータ18により回転されるようになってい
る。また、調理庫1の前面部は開口となっており、この
開口を開閉自在な扉25により密閉的に閉じることがで
きるようになっている。
【0009】調理庫1内にはスチーム発生用の水入れ3
0が設けてあり、図1に示す実施例においては、水入れ
30として調理庫1と別体の水皿を用いた例が示してあ
り、この水入れ30となる水皿は種々のものが考えられ
るが、図1乃至図3のように調理庫1内の底面より少し
小さい程度の大きさとしておくと、被調理物から落下す
る油脂分や不純物を受けることができる。また、水入れ
30としては調理庫1と別体のもので着脱自在のものの
みに限定されず、調理庫1の内面部に一体に形成してあ
ってもよい。そして、この水入れ30の形状は特に限定
はないが、300℃以上の高温の熱気下で蒸発する際の
蒸発面積が大きい方が好ましい。なお、図1乃至図3に
示す実施例では水入れ30に被調理物を載せるための網
状の載置部31を取付けた例を示している。
【0010】上記のような構成において、バーナ11に
よりガスを燃焼させると共に燃焼用ファン15を回転さ
せると、加熱手段2で生成された熱気がダクト8を通じ
て熱気入口9から調理庫1内に強制的に流入させられ、
調理庫1内を加熱して熱気出口10から再び加熱手段2
に戻り、加熱手段2で再度加熱されてダクト8を通じて
調理庫1内に流入させられるというように熱気が循環し
ながら調理庫1内を加熱するものであり、このように加
熱手段2、ダクト8、熱気入口9、調理庫1、熱気出口
10により一連の熱気循環路29が形成される。上記循
環する熱気のうち一部の熱気は排気口13から排気路2
1を経て外部に排気される。この場合、冷却用ファン1
7により外部空気が吸入されて排気路21に流れ込み、
排気路21から排気される排気の温度を低下させると共
に、該冷却用ファン17による外気の吸い込み作用によ
る冷却でモータ18の加熱を防止するようになってい
る。また、外部に排気された排気は上記のように冷却さ
れるだけでなく、後述のように循環する熱気中に含まれ
る油分や煙や臭いが加熱手段2の燃焼室4を通過する際
にバーナ11からの炎により焼き切られることになり、
したがって、循環熱気の一部が冷やされて外部に排気さ
れる際には油分や煙や臭いを除去された状態で排気され
ることになって、外部環境を悪くしないようになってい
る。
【0011】ところで、本発明においては加熱手段2は
庫内温度を300℃以上に加熱して調理できるようにバ
ーナ11の能力や燃焼用ファン15の能力等を設定して
ある。このため、庫内温度が250℃以下の従来の調理
ができるのはもちろん、必要に応じて庫内温度が300
℃以上の高温調理もできるのである。また、本発明にお
いては、調理中における調理庫1内の酸素濃度を8%以
下に設定してある。ところで、調理庫1内の酸素濃度は
扉25が密閉的に閉じてあるので排気口13から排気さ
れる排気の量(つまり、燃焼用空気供給口19から吸い
込まれる空気の量)とガスの燃焼量とにより決定される
ものであり、このため、排気口13の形状や大きさ(又
は燃焼用空気供給口19の形状や大きさ)、バーナ11
の能力、燃焼用ファン15の能力等を調整して調理中に
おける調理庫1内の酸素濃度が8%以下になるように設
定するものである。
【0012】そして、本発明においては上記のように調
理中における調理庫1内の酸素濃度を8%以下に設定す
るのであるが、実施例においては調理の初期は酸素濃度
を8%とし、油脂分が熱分解しはじめると酸素濃度が5
%以下になるように設定してあり、例えば、300℃を
越えると5%以下になるように制御されるものである。
【0013】しかして、本発明のガス調理装置は、扉2
5を開いて調理庫1内に被調理物を入れて種々の調理を
行うものである。この場合、バーナ11によりガスを燃
焼させると共に燃焼用ファン15を回転させ、加熱手段
2で生成された熱気をダクト8を通じて熱気入口9から
調理庫1内に強制的に流入させて熱気により被調理物を
調理するものである。ここで、熱気入口9から調理庫1
内を加熱した熱気は燃焼用ファン15の作用により熱気
出口10から再び加熱手段2に戻り、加熱手段2で再度
加熱されてダクト8を通じて調理庫1内に流入させられ
るというように熱気が循環しながら調理庫1内を加熱す
るものである。ここで、調理庫1内を300℃以上の高
温調理で調理する場合は燃焼室4内に設けた水入れ30
内に水を入れた状態で調理を行うものである。この場
合、調理庫1内の庫内温度が300℃以上となるため、
水入れ30に入れた水が沸騰し、スチームが発生して高
温スチーム調理がなされる。
【0014】上記のように調理庫1内の庫内温度が30
0℃以上の高温で調理を行うので被調理物が外面部が香
ばしく且つ中身まで柔らかに調理できるものであり、し
かも300℃以上の高温でスチーム調理を行うことにな
り、同一温度の場合水蒸気を含んだ熱風の方が水蒸気を
含まない熱風よりも熱量が大きくて被調理物に与える熱
量が多くなり(比熱が空気と水蒸気とでは2倍程度違
う)、この結果、被調理物の表面温度の立ち上がりが早
くなってタンパク質の熱変成が促進され、この点でも外
面が素早く焼けて中身を柔らかく焼くことができること
になる。また、スチームにより表面の水分蒸発を抑制
し、乾燥を防ぐことにより激しい炭化を押さえてまろや
かに調理されることになる。
【0015】更に、上記調理の際に調理庫1内の酸素濃
度を8%以下としてあるので、低温調理、高温調理のい
ずれの場合においても、被調理物の調理中における酸化
が少なくなり、焦げ目がつきにくくなり、油煙が出にく
く、また焼鳥などの調理において串等が燃えないように
でき、被調理物が鮮明で味がまろやかとなる。しかも、
調理庫1内の庫内温度を300℃以上の高温調理をする
場合には更に上記のように8%以下の低酸素濃度(実施
例では5%以下)とすることで、分解した油分が爆発し
たり、発火したりするのを防止できることになる。この
場合、すでに述べたように熱気を循環させてバーナ11
の燃焼炎により熱気中に含まれる煙や油分が焼き切られ
ることになり、庫内における油分の量を少なくできるこ
とと上記低酸素濃度化することとが相乗していっそう発
火したりすることがなくなるものである。しかも、30
0℃の高温で調理することで、香ばしく焼けると共に中
身が柔らかく焼けることになる。
【0016】ちなみに、図5には酸素濃度が5%の場合
と、21%の場合とにおける焦げ目量と温度との関係を
示しているが、酸素濃度が21%のものは約300℃を
越えると急激に焦げが進むので、適度なこげ範囲である
Aの範囲の温度制御が難しいが、酸素濃度が5%の場合
には焦げる速度が緩やかであり、このため、適度な焦げ
範囲であるAの範囲となるような温度制御が容易に行え
るものであり、焦げ過ぎのミスを無くすことができる。
図5においてB1 、B2 はそれぞれ酸素濃度5%の場合
と、21%の場合とにおける適度なこげ範囲Aにおける
温度領域を示している。
【0017】ところで、本発明においては、庫内温度が
300℃以上の高温調理の際に、水入れ30内の水が無
くなるとセンサー50が水が無くなったことを検知し、
ガスの供給をオフとし、同時に燃焼用ファン15もオフ
とするようになっている。なお、本発明において250
℃以下の低温調理時には水入れ30内に水がなくてもガ
スの供給がオフとなったり、燃焼用ファン15がオフと
なったりしないようになっている。上記水入れ30内の
水が無くなったことを検知するためのセンサー50とし
ては、例えば、調理庫1内の底部にセンサー50を位置
させ、調理庫1内に水入れ30を入れた際に水入れ30
の底がセンサー50に当たって水入れ30の底の温度を
検知するようにし、水入れ30内の水が無くなることに
よるセンサー50によって検知される水入れ30の底の
温度変化を検出することで水入れ30内の水が無くなっ
たことを検知するようになっている。
【0018】図4には本発明の他の実施例が示してあ
り、この実施例においてはセンサー50により水入れ3
0内における水位の一定以上の低下又は水が無くなった
ことを検知すると制御回路51により電磁弁52を開
き、水タンク53の水を水供給部54から所定量供給す
るようになっている。水が水入れ30に供給されるとセ
ンサ30によりこれを検知し、制御回路51により電磁
弁52を閉じるものである。このようにすることで、水
入れ30に自動的に水を供給できることになる。
【0019】もちろん、本発明において、水入れ30へ
の水の供給に当たり、自動供給のもののみに限定され
ず、使用者が手作業で水入れ30に水を供給するように
してもよいものである。なお、高温調理時には調理庫1
内の温度が300℃以上となるため、上記のように30
0℃以上の高温により水入れ30に入れた水が沸騰し、
スチームが多く発生することで調理庫1内の圧力を上げ
ることになり、この場合、発生するスチームは調理庫1
内において蒸気分圧が30%程度になるように制御され
る。
【0020】また、上記スチームを含んだ熱気の循環の
際、熱気には更に煙や油分を含んでいるので燃焼室4を
通過する時、バーナ11の燃焼炎により熱気中に含まれ
る煙や油分が焼き切られる。上記調理は庫内温度が約2
50℃以下の従来と同じ調理ができるのはもちろんであ
るが、庫内温度300℃以上の高温調理とすることもで
き、この高温調理においては、上記のように循環する熱
気中に含まれている煙や油分が焼き切られるだけでな
く、油脂分が調理庫1内において滴下したり、調理庫1
内面に付着したりしても300℃以上の高温の熱気によ
りすぐ蒸発してしまうので、調理庫1内が油脂分の付着
により汚れることがなく、いわゆるセルフクリーニング
されることになる。また、油煙を焼き切ることで被調理
物が油煙から守られることになる。また、スチームを含
んだ熱気の循環する際に、スチームを含んだ熱気が加熱
手段2により加熱されて高温のスチームとなり、この高
温スチームを循環して調理することで熱効率良く調理で
きることになる。
【0021】上記実施例においては、加熱手段2で加熱
した熱気を調理庫1に供給して調理庫1を加熱し、調理
庫1から再び加熱手段2に送ってここで再度加熱して再
び調理庫1に戻すようにした再循環加熱方式のものにお
いて調理庫1内を300℃以上の高温に加熱して高温調
理ができるようにすると共に、調理庫1内の酸素濃度を
8%以下に設定し、更に、調理庫1内にスチーム発生用
の水入れ30を設け、このことにより調理庫1内の酸素
濃度が8%以下の条件下で300℃以上の高温で且つス
チーム調理を行うようにした実施例を示したが、本発明
においては必ずしも熱気を再循環させるものにのみ限定
されるものではない。
【0022】図6乃至図8には本発明の他の実施例が示
してある。この実施例においては、調理庫1内にはスチ
ーム発生用の水入れ30が設けてあり、図に示す実施例
においては、水入れ30として調理庫1と別体の水皿を
用いた例が示してあり、この水入れ30となる水皿は種
々のものが考えられるが、図6乃至図8のように調理庫
1内の底面より少し小さい程度の大きさとしておくと、
被調理物から落下する油脂分や不純物を受けることがで
きる。また、この実施例においても水入れ30としては
調理庫1と別体のもので着脱自在のもののみに限定され
ず、調理庫1の内面部に一体に形成してあってもよい。
50は水入れ30の裏面の温度を検知するためのセンサ
ーであり、51は制御回路、52は電磁弁、53は水タ
ンク、54は水供給部である。調理庫1の下部にバーナ
11を配置した燃焼室4を設け、調理庫1の背部に燃焼
室4と連通する燃焼用ファン15を配置した燃焼用ファ
ン収納室5が設けてあって、バーナ11と燃焼用ファン
15とにより加熱手段2が構成してある。燃焼用ファン
収納室5には燃焼用ファン15が配置してあり、この燃
焼用ファン15は更にファン覆い40により覆ってあ
る。このファン覆い40は燃焼用ファン15の前方中央
部に設けた中央開口部41及び燃焼用ファン15の両側
方に設けた側方開口部42において開口している。中央
開口部41の前方の調理庫1の背壁中央部には熱気出口
10が設けてあり、更に調理庫1の背壁の両側には燃焼
用ファン収納室5に連通する熱気入口9が設けてある。
燃焼室4には燃焼空気が供給される燃焼用空気供給口
(図示せず)が設けてある。また、燃焼用ファン収納室
5の後壁12には排気口13が設けてあり、この排気口
13が外部に開口する排気路21に連通している。燃焼
用ファン収納室5の後方には冷却用ファン収納室14が
配置してあり、冷却用ファン収納室14の一部は上記排
気路21に連通しており、冷却用ファン収納室14には
冷却用空気吸入口28が設けてある。燃焼用ファン15
の出力軸16には更に冷却用ファン17が固着してあ
り、この冷却用ファン17が冷却用ファン収納室14に
配置してあり、出力軸16は冷却用ファン収納室14よ
りも後方に配置したモータ18により回転されるように
なっている。また、調理庫1の前面部は開口となってお
り、この開口を開閉自在な扉25により密閉的に閉じる
ことができるようになっている。
【0023】この実施例においても、調理中における調
理庫1内の酸素濃度を8%以下に設定してある。つまり
この実施例においても排気口13の形状や大きさ(又は
燃焼用空気供給口の形状や大きさ)、バーナ11の能
力、燃焼用ファン15の能力等を調理中における調理庫
1内の酸素濃度を8%以下になるように設定してあり、
実施例では初期は調理庫1内の酸素濃度を8%とし、油
脂分が熱分解しはじめると5%以下になるように設定し
てあり、例えば、300℃を越えると5%以下になるよ
うに制御されるものである。
【0024】燃焼用ファン15としては遠心力ファンが
使用され、バーナ11を燃焼させると共に燃焼用ファン
15を回転させると、燃焼熱気が遠心力ファンよりなる
燃焼用ファン15の作用により中央開口部41から吸い
込まれて燃焼用ファン15の外周方向に流れ、側方開口
部42から熱気入口9に流れ、熱気入口9から調理庫1
内に吹き込まれて調理庫1内を加熱する。この調理庫1
の加熱において従来のように調理庫1内の温度を250
℃以下で調理するようにしたり、あるいは300℃以上
で調理したり選択できるものである。そして、300℃
以上で調理する際には水入れ30に水を入れた状態で調
理するが、調理庫1内に吹き込まれた熱気が調理庫1内
を300℃以上の高温に加熱するので、調理庫1内に配
置した水入れ30の水は300℃以上の高温により激し
く沸騰してスチームが発生し、300℃以上の高温スチ
ーム調理がなされる。一方、スチームを含んだ調理庫内
1の熱気は熱気出口10から遠心力ファンよりなる燃焼
用ファン15の作用により中央開口部41から吸い込ま
れ、同様にして再び熱気入口9から調理庫1内に流れ
る。このように熱気が循環しながら調理庫1内を加熱す
るものである。このように図6乃至図8に示す実施例に
おいては循環する熱気は調理庫1内で熱気を攪拌するこ
とを目的としたもので循環する熱気がバーナ11の火炎
により再加熱されないタイプのものである。上記循環の
途中において一部は排気口13から外部に排気される。
排気の際、冷却用ファン17により排気を冷却すると共
にモータ18を冷却するようになっている。そして、本
実施例において、調理庫1内の温度を300℃以上の温
度にすると共にスチームを発生させなが高温スチーム調
理を行っている際に、水入れ30の水がなくなった場合
にはセンサー50でこれを検知して水タンク53の水を
水供給部54から水入れ30に自動的に供給するもので
ある。もちろん本実施例においても水タンク53への水
の供給を人が手作業で行ってもよいものである。
【0025】また、この実施例においても調理庫1内の
庫内の酸素濃度は8%以下に設定してあるので、前述の
実施例で述べたのと同じような作用を行うこととなる。
【0026】
【発明の効果】本発明にあっては、上述のように、調理
庫の庫内温度を300℃以上にして調理することができ
るための加熱手段を設けてあるので、高温調理ができて
香ばしく焼けて中身が柔らかい状態に調理できるもので
あり、しかも、調理庫内に油分が付着しても高温調理時
に蒸発していわゆるセルフクリーニングされることにな
り、油分による汚れや臭いが残らず、調理庫内の手入れ
が不要となるものであり、また、調理庫内にスチーム発
生用の水入れを設けてあるので、庫内温度が300℃以
上の高温調理をする際、水入れ内の水が300℃以上の
高温により沸騰してスチームが発生し、被調理物の水分
が必要以上に奪われるのが防止されて高温スチーム調理
ができ、しかも高温のスチームにより被調理物への熱伝
達が促進され、表面は香ばしく且つ中身は柔らかくな
り、しかも、スチームを発生させるに当たり、調理庫内
の300℃以上の高温を積極的に利用して調理庫内の水
入れに入れた水を沸騰させてスチームを発生させること
ができて、調理庫の外にスチーム発生装置を特別に設け
てこれを調理庫内に送り込むというようなことが必要で
なく、装置が簡略化されると共にコストも低廉化できる
ものである。また、調理中における調理庫内の酸素濃度
を8%以下に設定するので被調理物の油脂の酸化が少な
く、油煙が出にくく、また、焦げ目が着きにくく、この
結果、被調理物の姿が鮮明な状態でまろやかに調理で
き、焼鳥などの場合にも串が燃えないものである。ま
た、庫内を低酸素濃度にするので高温調理時における油
分の爆発、火災を防止することができて安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概略側面断面図である。
【図2】同上の概略正面断面図である。
【図3】同上の概略平面断面図である。
【図4】本発明の他の実施例の概略側面断面図である。
【図5】調理庫内の酸素濃度が5%の場合と21%の場
合における焦げ目量と調理庫内の温度との関係を示すグ
ラフである。
【図6】本発明の更に他の実施例の概略側面断面図であ
る。
【図7】同上の概略平面断面図である。
【図8】同上の概略正面断面図である。
【符号の説明】
1 調理庫 2 加熱手段 30 水入れ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 譲 大阪市港区南市岡1丁目1番52号株式会社 ハーマン内 (72)発明者 榎本 有 大阪市港区南市岡1丁目1番52号株式会社 ハーマン内 (72)発明者 前田 和茂 大阪市港区南市岡1丁目1番52号株式会社 ハーマン内 (72)発明者 毛笠 明志 大阪市中央区平野町四丁目1番2号大阪瓦 斯株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理庫内にスチーム発生用の水入れを設
    け、調理庫の庫内温度を300℃以上にして調理するこ
    とができるための加熱手段を設けると共に調理中におけ
    る調理庫内の酸素濃度を8%以下に設定して成ることを
    特徴とするガス調理装置。
JP15067493A 1993-06-22 1993-06-22 ガス調理装置 Withdrawn JPH0712342A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007285602A (ja) * 2006-04-17 2007-11-01 Toshiba Corp 加熱調理器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007285602A (ja) * 2006-04-17 2007-11-01 Toshiba Corp 加熱調理器

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