JPH07122965A - 弾性表面波フィルタ - Google Patents
弾性表面波フィルタInfo
- Publication number
- JPH07122965A JPH07122965A JP26915093A JP26915093A JPH07122965A JP H07122965 A JPH07122965 A JP H07122965A JP 26915093 A JP26915093 A JP 26915093A JP 26915093 A JP26915093 A JP 26915093A JP H07122965 A JPH07122965 A JP H07122965A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- acoustic wave
- surface acoustic
- electrode finger
- wave filter
- Prior art date
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- Pending
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- Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ２個以上の送信電極と１個以上の受信電極と
を圧電体基板上に配設した弾性表面波フィルタにおい
て、低挿入損失、広帯域、高帯域外抑圧度を実現する。 【構成】 送信電極及び受信電極を構成する櫛歯状の電
極指を、湾曲した形状にする。
を圧電体基板上に配設した弾性表面波フィルタにおい
て、低挿入損失、広帯域、高帯域外抑圧度を実現する。 【構成】 送信電極及び受信電極を構成する櫛歯状の電
極指を、湾曲した形状にする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、移動体通信機器等に用
いられる弾性表面波フィルタに関するものである。
いられる弾性表面波フィルタに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】移動体通信機器等に用いられる弾性表面
波フィルタにおいては、挿入損失が小さいこと、所望の
通過帯域幅を有すること、帯域外抑圧度が高いこと等が
要求される。
波フィルタにおいては、挿入損失が小さいこと、所望の
通過帯域幅を有すること、帯域外抑圧度が高いこと等が
要求される。
【０００３】このような弾性表面波フィルタの一種とし
て、２個以上の送信電極と１個以上の受信電極を圧電基
板上に配設した多段型の弾性表面波フィルタが知られて
いる。該送受信電極配列の両外側には、反射電極が配設
される場合もある。前記送受信電極及び反射電極の基本
的な構成を図４に示す。この送信受信電極は櫛歯状の電
極指１が互いに平行に並んだ平行電極指型ものである。
て、２個以上の送信電極と１個以上の受信電極を圧電基
板上に配設した多段型の弾性表面波フィルタが知られて
いる。該送受信電極配列の両外側には、反射電極が配設
される場合もある。前記送受信電極及び反射電極の基本
的な構成を図４に示す。この送信受信電極は櫛歯状の電
極指１が互いに平行に並んだ平行電極指型ものである。
【０００４】先行技術（IEEE TRANSACTIONS ON ULTRASO
NICS, FERROELECTRICS AND FREQUEQCY CONTROL VOL.36,
NO.1, JANUARY 1989 PP10〜15）によれば、多段型弾性
表面波フィルタにおける理論的な挿入損失ＩＬ（単位ｄ
Ｂ）は、送信電極の数をＮout、受信電極の数をＮinと
するとき、
NICS, FERROELECTRICS AND FREQUEQCY CONTROL VOL.36,
NO.1, JANUARY 1989 PP10〜15）によれば、多段型弾性
表面波フィルタにおける理論的な挿入損失ＩＬ（単位ｄ
Ｂ）は、送信電極の数をＮout、受信電極の数をＮinと
するとき、
【０００５】
【数１】
【０００６】となる。
【０００７】ここでＮoutとＮinとの間には、
【０００８】
【数２】
【０００９】の関係があるため、送受信電極の総数（段
数）が多くなるほど低挿入損失化が図れることになる
が、実用上は外形寸法等に関する制約があるため、段数
は１１〜１５段に設定される。
数）が多くなるほど低挿入損失化が図れることになる
が、実用上は外形寸法等に関する制約があるため、段数
は１１〜１５段に設定される。
【００１０】また、多段型弾性表面波フィルタにおいて
高帯域外抑圧度を実現するための手段としては、電極構
造に関するアポダイズ重み付け法や対数重み付け法が知
られている。前記対数重み付け法については、１９９０
年５月に開催された電子回路技術委員会主催ＥＭシンポ
ジウムの予稿集第２９〜３４頁に開示されている。
高帯域外抑圧度を実現するための手段としては、電極構
造に関するアポダイズ重み付け法や対数重み付け法が知
られている。前記対数重み付け法については、１９９０
年５月に開催された電子回路技術委員会主催ＥＭシンポ
ジウムの予稿集第２９〜３４頁に開示されている。
【００１１】しかるに、前記アポダイズ重み付け法や対
数重み付け法において、重み付けによる帯域外抑圧の効
果を十分なものとするためには、電極指数を多くする必
要があり、電極指数が多くなると通過帯域幅が狭くなっ
てしまう。
数重み付け法において、重み付けによる帯域外抑圧の効
果を十分なものとするためには、電極指数を多くする必
要があり、電極指数が多くなると通過帯域幅が狭くなっ
てしまう。
【００１２】ここまでの従来技術に従い、所望の通過帯
域幅が得られるように設計された弾性表面波フィルタの
伝搬特性を、第１従来例として図５に示す。ここで、基
板には３６°Ｙ−ＸのＬｉＴａＯ3が用いられ、送受信
電極は開口長８０μｍの平行電極指型で１３段、各電極
の電極指数に関しては表１に示すような対数重み付けが
施されている。
域幅が得られるように設計された弾性表面波フィルタの
伝搬特性を、第１従来例として図５に示す。ここで、基
板には３６°Ｙ−ＸのＬｉＴａＯ3が用いられ、送受信
電極は開口長８０μｍの平行電極指型で１３段、各電極
の電極指数に関しては表１に示すような対数重み付けが
施されている。
【００１３】
【表１】
【００１４】一方、弾性表面波フィルタの通過帯域幅を
拡げる手段としては斜め電極指法が知られている。斜め
電極指法においては、図６に示すような斜め電極指２を
有する送受信電極が用いられ、該電極を弾性表面波の伝
搬方向に平行な多数のチャネル（図４において破線Ｙ１
〜Ｙｎによって区分された各領域）に分割すれば、各チ
ャネルは通常の平行電極指によって構成されるものと見
なされ、各チャネル相互間では電極指周期がそれぞれ異
なっている。
拡げる手段としては斜め電極指法が知られている。斜め
電極指法においては、図６に示すような斜め電極指２を
有する送受信電極が用いられ、該電極を弾性表面波の伝
搬方向に平行な多数のチャネル（図４において破線Ｙ１
〜Ｙｎによって区分された各領域）に分割すれば、各チ
ャネルは通常の平行電極指によって構成されるものと見
なされ、各チャネル相互間では電極指周期がそれぞれ異
なっている。
【００１５】従って、電極指周期の異なる多数の平行電
極指型電極、すなわち中心周波数の異なる多数の平行電
極指型電極を並列に接続したものと等価な斜め電極指型
電極は、広帯域を有することになり、前記アポダイズ重
み付け法や対数重み付け法に該斜め電極指法を併用すれ
ば、高帯域外抑圧度を実現するために電極指数を多くし
ても、それに伴う通過帯域幅の狭小化を抑制することが
できる。
極指型電極、すなわち中心周波数の異なる多数の平行電
極指型電極を並列に接続したものと等価な斜め電極指型
電極は、広帯域を有することになり、前記アポダイズ重
み付け法や対数重み付け法に該斜め電極指法を併用すれ
ば、高帯域外抑圧度を実現するために電極指数を多くし
ても、それに伴う通過帯域幅の狭小化を抑制することが
できる。
【００１６】対数重み付け法と斜め電極指法を併用し、
前記第１従来例と同等な通過帯域幅が得られるように設
計された弾性表面波フィルタの伝搬特性を、第２従来例
として図７に示す。ここで、基板には３６°Ｙ−ＸのＬ
ｉＴａＯ3が用いられ、送受信電極は開口長約６０μ
ｍ、最大傾斜角８５°の斜め電極指型で１３段、各電極
の電極指数に関しては表２に示すような対数重み付けが
施されている。
前記第１従来例と同等な通過帯域幅が得られるように設
計された弾性表面波フィルタの伝搬特性を、第２従来例
として図７に示す。ここで、基板には３６°Ｙ−ＸのＬ
ｉＴａＯ3が用いられ、送受信電極は開口長約６０μ
ｍ、最大傾斜角８５°の斜め電極指型で１３段、各電極
の電極指数に関しては表２に示すような対数重み付けが
施されている。
【００１７】
【表２】
【００１８】
【発明が解決しようとする課題】通過帯域幅が同等とな
るように設計された前記第１、第２従来例による弾性表
面波フィルタの伝搬特性（図５と図７）を比較すれば、
斜め電極指法併用による帯域外抑圧度向上の効果がはっ
きりと認められるが、第２従来例、すなわち図５の伝搬
特性のままでは、通過帯域特性に傾きが生じているとい
う点で不満が残る。
るように設計された前記第１、第２従来例による弾性表
面波フィルタの伝搬特性（図５と図７）を比較すれば、
斜め電極指法併用による帯域外抑圧度向上の効果がはっ
きりと認められるが、第２従来例、すなわち図５の伝搬
特性のままでは、通過帯域特性に傾きが生じているとい
う点で不満が残る。
【００１９】本発明は、弾性表面波フィルタの電極構造
に関する従来の斜め電極指法をさらに改善して、平坦な
通過帯域特性を実現しようとするものである。
に関する従来の斜め電極指法をさらに改善して、平坦な
通過帯域特性を実現しようとするものである。
【００２０】
【課題を解決するための手段】本発明による弾性表面波
フィルタは、２個以上の送信電極と１個以上の受信電極
とを圧電体基板上に配設した弾性表面波フィルタにおい
て、前記送信電極及び受信電極を構成する櫛歯状の電極
指が、湾曲形状を有することを特徴とするものである。
フィルタは、２個以上の送信電極と１個以上の受信電極
とを圧電体基板上に配設した弾性表面波フィルタにおい
て、前記送信電極及び受信電極を構成する櫛歯状の電極
指が、湾曲形状を有することを特徴とするものである。
【００２１】
【作用】上記本発明の構成によれば、前記図６に関連し
て説明したように各電極を弾性表面波の伝搬方向に平行
な多数のチャネルに分割したとき、電極指周期の短いチ
ャネルの数と電極指周期の長いチャネルの数との間に違
いが生じ、前記湾曲形状を適宜設計することによって、
各チャネルを並列接続したのと等価な全体としての通過
帯域特性を平坦化することができる。
て説明したように各電極を弾性表面波の伝搬方向に平行
な多数のチャネルに分割したとき、電極指周期の短いチ
ャネルの数と電極指周期の長いチャネルの数との間に違
いが生じ、前記湾曲形状を適宜設計することによって、
各チャネルを並列接続したのと等価な全体としての通過
帯域特性を平坦化することができる。
【００２２】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【００２３】本発明による弾性表面波フィルタは、２個
以上の送信電極と１個以上の受信電極とを、圧電体基板
上に配設した弾性表面波フィルタにおいて、前記送信電
極及び受信電極を構成する櫛歯状の電極指３が、図１に
示すように湾曲形状を有することを特徴とするものであ
る。
以上の送信電極と１個以上の受信電極とを、圧電体基板
上に配設した弾性表面波フィルタにおいて、前記送信電
極及び受信電極を構成する櫛歯状の電極指３が、図１に
示すように湾曲形状を有することを特徴とするものであ
る。
【００２４】上記図１に示したような電極構造によれ
ば、前記図６に関連して説明したように各電極を弾性表
面波の伝搬方向に平行な多数のチャネルに分割したと
き、電極指周期の短いチャネルの数が電極指周期の長い
チャネルの数に比べて多くなり、各チャネルを並列接続
したのと等価な全体としての通過帯域特性は、平坦なも
のとなる。
ば、前記図６に関連して説明したように各電極を弾性表
面波の伝搬方向に平行な多数のチャネルに分割したと
き、電極指周期の短いチャネルの数が電極指周期の長い
チャネルの数に比べて多くなり、各チャネルを並列接続
したのと等価な全体としての通過帯域特性は、平坦なも
のとなる。
【００２５】このような湾曲電極指法と前述の対数重み
付け法とを併用し、前記第１従来例や第２従来例と同等
な通過帯域幅が得られるように設計された弾性表面波フ
ィルタの伝搬特性を、図２に示す。ここで、基板には３
６°Ｙ−ＸのＬｉＴａＯ3が用いられ、電極は開口長約
６０μｍの湾曲電極指型で１３段、電極指数に関しては
表３に示すような対数重み付けが施されている。
付け法とを併用し、前記第１従来例や第２従来例と同等
な通過帯域幅が得られるように設計された弾性表面波フ
ィルタの伝搬特性を、図２に示す。ここで、基板には３
６°Ｙ−ＸのＬｉＴａＯ3が用いられ、電極は開口長約
６０μｍの湾曲電極指型で１３段、電極指数に関しては
表３に示すような対数重み付けが施されている。
【００２６】
【表３】
【００２７】電極指の形状が湾曲型か直線的な斜め型
か、という点のみが異なる上記本発明実施例と前記第２
従来例の伝搬特性（図２と図５）を比較すれば、本発明
の湾曲電極指法による通過帯域特性平坦化の効果がはっ
きりと認められる。
か、という点のみが異なる上記本発明実施例と前記第２
従来例の伝搬特性（図２と図５）を比較すれば、本発明
の湾曲電極指法による通過帯域特性平坦化の効果がはっ
きりと認められる。
【００２８】なお、本発明の湾曲電極指型電極において
は、図３に示すように各電極指が２本ずつに分裂してい
てもよい。
は、図３に示すように各電極指が２本ずつに分裂してい
てもよい。
【００２９】また、本発明による湾曲電極指法が、周知
のアポタイズ重み付け法等と併用されうるものであるこ
とはいうまでもない。
のアポタイズ重み付け法等と併用されうるものであるこ
とはいうまでもない。
【００３０】
【発明の効果】本発明によれば、低挿入損失、広帯域で
かつ高帯域外抑圧度を有する弾性表面波フィルタを実現
することができるきる。
かつ高帯域外抑圧度を有する弾性表面波フィルタを実現
することができるきる。
【図１】本発明第１実施例による弾性表面波フィルタの
電極構造を示す平面図である。
電極構造を示す平面図である。
【図２】本発明第１実施例による弾性表面波フィルタの
伝搬特性図である。
伝搬特性図である。
【図３】本発明第２実施例による弾性表面波フィルタの
電極構造を示す平面図である。
電極構造を示す平面図である。
【図４】第１従来例による弾性表面波フィルタの電極構
造を示す平面図である
造を示す平面図である
【図５】第１従来例による弾性表面波フィルタの伝搬特
性図である。
性図である。
【図６】第２従来例による弾性表面波フィルタの電極構
造を示す平面図である。
造を示す平面図である。
【図７】第２従来例による弾性表面波フィルタの伝搬特
性図である。
性図である。
１ 平行電極指 ２ 斜め電極指 ３ 湾曲電極指
Claims (2)
- 【請求項１】 ２個以上の送信電極と１個以上の受信電
極とを圧電体基板上に配設した弾性表面波フィルタにお
いて、前記送信電極及び受信電極を構成する櫛歯状の電
極指が、湾曲した形状を有することを特徴とする弾性表
面波フィルタ。 - 【請求項２】 前記送信電極及び受信電極を構成する電
極指の数に関して、対数重み付けが施されていることを
特徴とする請求項１記載の弾性表面波フィルタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26915093A JPH07122965A (ja) | 1993-10-27 | 1993-10-27 | 弾性表面波フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26915093A JPH07122965A (ja) | 1993-10-27 | 1993-10-27 | 弾性表面波フィルタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07122965A true JPH07122965A (ja) | 1995-05-12 |
Family
ID=17468378
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26915093A Pending JPH07122965A (ja) | 1993-10-27 | 1993-10-27 | 弾性表面波フィルタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07122965A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011211414A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Nippon Dempa Kogyo Co Ltd | 弾性波フィルタ |
| JP2013081098A (ja) * | 2011-10-04 | 2013-05-02 | Japan Radio Co Ltd | 弾性表面波装置 |
| US8803402B2 (en) | 2010-03-04 | 2014-08-12 | Panasonic Corporation | Elastic wave device |
| JP2015520586A (ja) * | 2012-06-05 | 2015-07-16 | エプコス アクチエンゲゼルシャフトＥｐｃｏｓ Ａｇ | 改善された阻止帯域を有する表面弾性波フィルタ |
| WO2021084768A1 (ja) * | 2019-10-29 | 2021-05-06 | Tdk株式会社 | リザボア素子及びニューロモルフィックデバイス |
-
1993
- 1993-10-27 JP JP26915093A patent/JPH07122965A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8803402B2 (en) | 2010-03-04 | 2014-08-12 | Panasonic Corporation | Elastic wave device |
| JP2011211414A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Nippon Dempa Kogyo Co Ltd | 弾性波フィルタ |
| JP2013081098A (ja) * | 2011-10-04 | 2013-05-02 | Japan Radio Co Ltd | 弾性表面波装置 |
| JP2015520586A (ja) * | 2012-06-05 | 2015-07-16 | エプコス アクチエンゲゼルシャフトＥｐｃｏｓ Ａｇ | 改善された阻止帯域を有する表面弾性波フィルタ |
| US9647637B2 (en) | 2012-06-05 | 2017-05-09 | Snaptrack, Inc. | Saw filter with improved stop band suppression |
| WO2021084768A1 (ja) * | 2019-10-29 | 2021-05-06 | Tdk株式会社 | リザボア素子及びニューロモルフィックデバイス |
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