JPH07122823A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH07122823A
JPH07122823A JP28591893A JP28591893A JPH07122823A JP H07122823 A JPH07122823 A JP H07122823A JP 28591893 A JP28591893 A JP 28591893A JP 28591893 A JP28591893 A JP 28591893A JP H07122823 A JPH07122823 A JP H07122823A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光デバイスの位置合わせ工程等において外部
導出リードと絶縁性基板とのロウ接部に加わる機械的ス
トレスを大幅に低減することができ、且つ光結合後に不
要となった外部導出リードを容易に除去することができ
るようになった半導体装置およびその製造方法を提供す
ること。 【構成】 メタライズパターンを有する絶縁性基板10
2に少なくとも1本の板状外部導出リード101をロウ
接してなるパッケージに半導体素子105を搭載した半
導体装置において、前記外部導出リード101の絶縁性
基板102へのロウ接部近傍に板厚が80%以下となる
薄肉部Aを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置、特に特性選
別等の諸工程において外部導出リードに折り曲げ等のス
トレスが繰返し加えられる光デバイス用半導体装置およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の光デバイス用半導体装置を
示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は
光デバイス用半導体装置の光軸合わせ工程の概要を示す
図である。
【0003】光デバイス用半導体装置は、図3に示すよ
うに、放熱および接地を目的としてFeあるいは、Cu
とWの焼結体からなる基台303に搭載するレーザダイ
オード素子305の電極を外部に電気的に導出する外部
導出リード301を、上下面にWまたはMo−Mn等か
らなる高融点メタライズを施したアルミナ、窒化アルミ
ニウム等の絶縁性基板302を介して、Ag−Cuまた
はAu−Sn合金等のロウ材(図示せず)にてロウ接さ
れたパッケージが多く用いられている。従来の光デバイ
ス用半導体装置に使用されている外部導出リード301
は、図3に示すように、断面が矩形で厚さが全長にわた
り一定の平板で作られている。
【0004】また、搭載するレーザダイオード素子30
5の放熱性を良くする目的でダイヤモンドあるいはキュ
ービックボロンナイトライド等の高熱伝導材に全面メタ
ライズ(Ti/Pt/Au等の薄膜メタライズ)を施し
たヒートシンク304が、基台303とレーザダイオー
ド素子305に、Au−Sn合金またはPb−Sn合金
のロウ材にてロウ接されている。
【0005】さらに、レーザダイオード素子305の上
部電極を外部に導出するためにAuワイヤ306にて外
部導出リード301上にボンディング接続されている。
【0006】なお、基台303、絶縁性基板302、外
部導出リード301からなるパッケージの金属部表面お
よび高融点メタライズ層表面はヒートシンク304等の
搭載部品のロウ接性およびAuワイヤ306のボンディ
ング性を良くする目的ならびに防食の目的で一般にNi
メッキおよびAuメッキが施工されている。
【0007】このような光デバイス用半導体装置は搭載
したレーザダイオード素子305自体の特性選別が行わ
れる。これは外部導出リード301をソケット等に挿
入、セットし、通電し、レーザ発光させて実施される。
【0008】また、特性選別された光デバイス用半導体
装置は図3(c)に概要を示すように、特性選別時と同
様に、レーザダイオード素子305に通電、発光させな
がら、発光した光を集光させるためのレンズ307を介
して、光を伝達させるための光ファイバー308を最も
伝達効率の良くなる位置に合わせ(光軸合わせと言う)
て実装作業に使用される。
【0009】さらに、光デバイス用半導体装置、レン
ズ、光ファイバー等が任意構造の同一の外装パッケージ
に搭載される場合、光デバイス用半導体装置の外部導出
リード301を折り曲げて外装パッケージの電極にロウ
接固着するか、外部導出リード301の絶縁性基板30
2へのロウ接部の近傍で外部導出リード301を切断除
去し、残った外部導出リード301の上面と外装パッケ
ージの電極とをAl、Au等のワイヤーでボンディング
接続して実装組立して使用されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の光デバイス用半導体装置に使用されている外部導出リ
ード301は、全長にわたり厚さ一定の平板で作られて
いる。そのため、従来の光デバイス用半導体装置はそれ
に搭載したレーザダイオード素子の特性選別工程、光フ
ァイバーとの光結合工程、外装パッケージへの実装また
は不要リードの切断除去工程等において、外部導出リー
ド301へ大きな機械的ストレスが繰返し加わることに
なる。その結果、外部導出リード301のロウ接部が剥
離し、断線して電気的に開となり易い欠点を有してい
る。さらに、リード線の折り曲げ位置が定まらないため
に、強制的なリード線の折り曲げが必要となり、外装パ
ッケージへの実装作業性が悪化する欠点を有している。
【0011】本発明は上述の点にかんがみてなされたも
ので、光デバイスの位置合わせ工程等において外部導出
リードと絶縁性基板とのロウ接部に加わる機械的ストレ
スを大幅に低減することができ、且つ光軸合わせ作業後
に不要となった外部導出リードを容易に除去することが
できるようになった半導体装置およびその製造方法を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明はメタライズパターンを有する絶縁性基板に
少なくとも1本の板状外部導出リードをロウ接してなる
パッケージに半導体素子を搭載した半導体装置におい
て、前記外部導出リードの絶縁性基板へのロウ接部近傍
に板厚が80%以下となる薄肉部を設けたことを特徴と
する。
【0013】また、本発明はメタライズパターンを有す
る絶縁性基板に板厚が80%以下となる薄肉部を有する
少なくとも1本の板状外部導出リードをロウ接してなる
パッケージに半導体素子を搭載した半導体装置の製造方
法において、前記外部導出リードを用いて該半導体装置
の特性選別を行ったのち、前記外部導出リードをその薄
肉部で切断除去する工程を有することを特徴とする。
【0014】
【作用】外部導出リードに薄肉部を設け、この薄肉部に
おいて外部導出リードを折り曲げたり伸ばしたりするの
で、外部導出リードに加わる機械的ストレスが薄肉部で
吸収され軽減される。また、薄肉部において外部導出リ
ードを容易に切断して除去することができる。
【0015】
【実施例】本発明を図面に基づいて説明する。
【0016】図1は本発明の光デバイス用半導体装置を
示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【0017】本発明の光デバイス用半導体装置におい
て、Feあるいは、CuとWの焼結体からなる基台10
3に搭載するレーザダイオード素子105の電極を外部
に導出する外部導出リード101を、上下面にWまたは
Mo−Mn等からなる高融点メタライズを施したアルミ
ナ、窒化アルミニウム等の絶縁性基板102を介して、
Ag−CuまたはAu−Sn合金等のロウ材(図示せ
ず)にてロウ接されたパッケージである。
【0018】また、搭載するレーザダイオード素子10
5の放熱性を良くする目的でダイヤモンドあるいはキュ
ービックボロンナイトライド等の高熱伝導材に全面メタ
ライズ(Ti/Pt/Au等の薄膜メタライズ)を施し
たヒートシンク104が、基台103とレーザダイオー
ド素子105に、Au−Sn合金またはPb−Sn合金
のロウ材にてロウ接されている。
【0019】さらに、レーザダイオード素子105の上
部電極を外部に導出するためにAuワイヤ106にて外
部導出リード101上にボンディング接続されている。
なお、基台103、絶縁性基板102、外部導出リード
101からなるパッケージの金属部表面および高融点メ
タライズ層表面はヒートシンク104等の搭載部品のロ
ウ接性およびAuワイヤ106のボンディング性を良く
し且つ防食の目的でNiメッキおよびAuメッキが施工
されている。
【0020】本発明の光デバイス用半導体装置に使用す
る外部導出リード101はその絶縁性基板102へのロ
ウ接部近傍に板厚が80%以下となる薄肉部Aを設けて
いる。このように80%以下に限定したのは、この厚さ
が外部導出リード101を低い応力で折り曲げることが
できる好適な厚さであることを確認したためである。し
かしながら、薄くなりすぎて折れないように注意すべき
である。
【0021】図2は本発明の光デバイス用半導体装置の
他の実施例を示す図で(a)は側面図、(b)は外装パ
ッケージに実装した状態を示す側面図である。
【0022】図2の実施例において、外部導出リード2
01に薄肉部Aを2個所設けている点で図1の実施例と
異なるのみで、その他の点は図1の実施例と同一であ
る。なお、図2(b)に示すように、光デバイス用半導
体装置の外部導出リード201がその2個所の薄肉部A
において折り曲げられて、Pb−Sn合金等のロウ材2
07により、外装パッケージの基板部208にロウ接さ
れている。
【0023】本発明の光デバイス用半導体装置は、その
搭載したレーザダイオード素子105自体の特性選別が
行われ、外部導出リード101をソケット等に挿入、セ
ットし、通電し、レーザ発光させて実施される。特性選
別された光デバイス用半導体装置は、レーザダイオード
素子105に通電、発光させながら、発光した光を集光
させるためのレンズを介して、光を伝達させるための光
ファイバーを最も伝達効率の良くなる位置に合わせて実
装作業に使用される。さらに、光デバイス用半導体装
置、レンズ、光ファイバー等が任意構造の同一の外装パ
ッケージに搭載される場合、外部導出リード101、2
01を薄肉部Aにおいて折り曲げて外装パッケージの電
極にロウ接するか、外部導出リード101、201の絶
縁性基板102へのロウ接部の近傍で外部導出リードを
薄肉部Aにおいて切断除去し、残った外部導出リードの
上面と外装パッケージの電極とをボンディング接続して
実装組立てされる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、外部導出リードの絶縁性基板へのロウ接部近傍に板
厚が80%以下となる薄肉部を設けたので、次のような
優れた効果が得られる。 (1)組み立てられた光デバイス用半導体装置の特性選
別、外装パッケージへの実装(光軸合せ作業、ロウ接組
立て)等で行う外部導出リードの繰返し折り曲げ作業で
生じる機械的ストレスが薄肉部で吸収される。したがっ
て、外部導出リードと絶縁性基板とのロウ接部へのスト
レスを大幅に低減することができ、外部導出リードが剥
離して外れ、断線するのを防止することができる。 (2)外部導出リードが不要な場合、例えば外装パッケ
ージにワイヤボンディング接続する場合等は、この外部
導出リードの薄肉部にてリードを切断除去することで、
容易にリードを取り除くことが可能になる。 (3)外部導出リードの折り曲げ位置が薄肉部に限定さ
れるので、実装作業の能率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光デバイス用半導体装置を示す図で、
(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図2】本発明の光デバイス用半導体装置の他の実施例
を示す図で、(a)は側面図、(b)は外装パッケージ
に実装した状態を示す側面図である。
【図3】従来の光デバイス用半導体装置を示す図で、
(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は光デバイス
用半導体装置の光軸合わせ工程の概要を示す図である。
【符号の説明】
101 外部導出リード 102 絶縁性基板 103 基台 104 ヒートシンク 105 レーザダイオード素子 106 Auワイヤ 201 外部導出リード 207 ロウ材 208 外装パッケージの基板部 A 薄肉部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタライズパターンを有する絶縁性基板
    に少なくとも1本の板状外部導出リードをロウ接してな
    るパッケージに半導体素子を搭載した半導体装置におい
    て、前記外部導出リードの絶縁性基板へのロウ接部近傍
    に板厚が80%以下となる薄肉部を設けたことを特徴と
    する半導体装置。
  2. 【請求項2】 メタライズパターンを有する絶縁性基板
    に板厚が80%以下となる薄肉部を有する少なくとも1
    本の板状外部導出リードをロウ接してなるパッケージに
    半導体素子を搭載した半導体装置の製造方法において、
    前記外部導出リードを用いて該半導体装置の特性選別を
    行ったのち、前記外部導出リードをその薄肉部で切断除
    去する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
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