JPH07122621A - 多目的基板処理装置およびその動作方法および薄膜集積回路の作製方法 - Google Patents

多目的基板処理装置およびその動作方法および薄膜集積回路の作製方法

Info

Publication number
JPH07122621A
JPH07122621A JP29126893A JP29126893A JPH07122621A JP H07122621 A JPH07122621 A JP H07122621A JP 29126893 A JP29126893 A JP 29126893A JP 29126893 A JP29126893 A JP 29126893A JP H07122621 A JPH07122621 A JP H07122621A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
chamber
processing
processing chambers
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP29126893A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3781787B2 (ja
Inventor
Shunpei Yamazaki
舜平 山崎
Satoshi Teramoto
聡 寺本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd filed Critical Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority to JP29126893A priority Critical patent/JP3781787B2/ja
Priority to KR1019940027196A priority patent/KR100291971B1/ko
Publication of JPH07122621A publication Critical patent/JPH07122621A/ja
Priority to US08/685,788 priority patent/US6482752B1/en
Priority to US10/164,019 priority patent/US7271082B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3781787B2 publication Critical patent/JP3781787B2/ja
Priority to US11/727,257 priority patent/US7452794B2/en
Priority to US12/232,433 priority patent/US7691692B2/en
Priority to US12/705,004 priority patent/US8304350B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 基板上に薄膜を形成したり、形成した薄膜に
対してアニールを行ったりする各種処理を機密性を保っ
たままで連続的に行う。 【構成】 基板を搬送するためのロボットアーム108
を備えた搬送室107と、該搬送室を介して連結された
複数の処理室(チャンバー)103〜106を備え、搬
送室を介して基板109を各処理室に搬入搬出すること
で、必要とする処理を機密性を保持した状態で連続して
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は基板上あるいは基板表面
に半導体装置を形成する装置に関する。特に外気に曝す
ることなく連続して行なわれる必要のあるプロセスを行
なうことのできる装置に関する。また薄膜集積回路の作
製に利用することのできる多目的基板処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体基板やガラス基板を用いた集積回
路が知られている。前者としてはICやLSIが知られ
ており、後者としてはアクティブマトリックス型の液晶
表示装置が知られている。このような集積回路を形成す
るには、各種プロセスを連続して行なう必要がある。例
えば絶縁ゲイト型電界効果半導体装置を形成する場合で
あれば、チャネルが形成される半導体領域とそれに接し
て設けられるゲイト絶縁膜とを外部に取り出すことなく
連続して形成することが望まれる。また各種プロセスを
効率良く連続して行なうことが工業上必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、半導体装置
の作製に必要とされる各種プロセスを一つの装置で連続
して処理することのできる多目的に利用できる基板処理
装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を加熱するための手段】本発明の多目的基板処理
装置は、複数の減圧可能な処理室を有し、前記複数の処
理室は減圧可能は共通室を介して連結されており、前記
共通室には各処理室間において基板を搬送するための手
段を有し、ていることを特徴とする。
【0005】また本発明の多目的基板処理装置は、複数
の減圧可能な処理室を有し、複数の処理室の少なくとも
一つは気相反応による成膜機能を有し、複数の処理室の
少なくとも一つは光照射によるアニール機能を有し、複
数の処理室の少なくとも一つは加熱を行なう機能を有
し、前記複数の処理室は減圧可能な共通室を介して連結
されており、前記共通室には各処理室間において基板を
搬送するための手段を有し、ていることを特徴とする。
【0006】また本発明の多目的基板処理装置の動作方
法は、同一圧力に保持された状態において、いずれか一
つの処理室に保持された基板を共通室に移送すること、
あるいは共通室に保持された基板をいずれか一つの処理
室に移送することを特徴とする。
【0007】本発明の具体的な例を図1に示す。図1に
示す装置は多目的に利用できるものであって、必要とす
る成膜やアニール処理を施す処理室を必要とする数で組
み合わせることができる。
【0008】例えば107を共通室である基板の搬送室
とし、基板の各種処理を行なう処理室の内、101と1
02とを予備室とし、一方を基板の搬入用に用い、他の
一方を基板の搬出用に用いる。また、103は絶縁膜を
形成するためにスパッタリング装置とし、104をアモ
ルファスシリコンを成膜するためのプラズマCVD装置
とし、105を熱酸化膜を形成するための加熱炉とし、
106を光照射によるアニールを行なうためのアニール
炉とする、といった構成を採ることができる。なお、予
備室も基板の搬入や搬出を行なう機能を有するという意
味で処理室ということができる。
【0009】このような組み合わせは任意に行なえるも
のである。これら組み合わせのできる要素としては、プ
ラズマCVD、LPCVD、光CVD、マイクロ波CV
D、加熱炉、光照射によるアニール炉、スパッタリン
グ、プラズマアニールを挙げることができる。
【0010】
【実施例】〔実施例1〕本実施例の構成を図1に示す。
本実施例においては、101と102が予備室であり、
基板の出し入れを行なう機能を有する。これらのチャン
バーは、複数の基板が収められたカセットを保持する機
能を有する。また当然不活性ガスの導入手段やクリーニ
ングガスの導入手段、さらにはガス排気手段を有してい
る。
【0011】103〜106は処理室であり、103と
104と106とがプラズマCVD装置であり、104
が温度調節チャンバーである。温度調節チャンバーと
は、基板を所定の温度に加熱する機能を有するものであ
り、他のチャンバーでの成膜に先立ち、予め基板を加熱
しておくために使用される。各処理室の仕様を下記表1
に示す。
【0012】
【表1】
【0013】107は基板の搬送室であり、ロボットア
ーム108によって基板が各チャンバー間を搬送され
る。ロボットアーム108は基板(109で示される)
を1枚づつ予備室101あるいは102から取り出し、
必要とする反応室に移動させる機能を有する。当然各処
理室間においても基板を移動させることができる。ま
た、この搬送室にも排気手段が設けられており、必要と
する真空度にすることができる。
【0014】各チャンバー間の基板の移動は以下のよう
にして行なわれる。例えば、予備室101に保持される
基板を処理室103と104とで処理し、予備室102
に搬入する場合を考える。この場合まず、 (1)予備室101と搬送室107とを同一減圧状態
(高真空状態が望ましい)とし、その状態においてゲイ
トバルブ110を開け、ロボットアーム108によって
基板109を搬送室に取り出す。その後ゲイトバルブ1
10は閉める。 (2)搬送室107と処理室103とを同一減圧状態と
し、その状態においてゲイトバルブ112を開け、ロボ
ットアーム108に保持された基板109をプロセス室
に搬入する。その後ゲイトバルブ112は閉める。 (3)処理室103において所定のプロセスが行なわれ
る。 (4)処理室103でのプロセス終了後、処理室103
の真空度を搬送室107と同一減圧状態とし、その後ゲ
イトバルブ112を開け、ロボットアーム108によっ
て基板を搬送室107に搬出する。そしてゲイトバルブ
112は閉める。 (5)搬送室107と処理室104とを同一減圧状態と
し、その状態においてゲイトバルブ113を開け、ロボ
ットアーム108に保持された基板を処理室104に搬
入する。その後ゲイトバルブは閉める。 (6)処理室104において所定のプロセスが行なわれ
る。 (7)処理室104でのプロセス終了後、処理室104
の真空度を搬送室107と同一減圧状態とし、その後ゲ
イトバルブ113を開け、ロボットアーム108によっ
て基板を搬送室107に搬出する。そしてゲイトバルブ
113は閉める。 (8)搬送室107と予備室102とを同一減圧状態と
し、その状態においてゲイトバルブ111を開け、ロボ
ットアーム108によって基板を予備室102に搬入
し、その後ゲイトバルブ111を閉める。
【0015】以上のようにして、一枚の基板を外気に曝
すことなく、2回またはそれ以上の処理を連続的に行な
うことができる。これらの処理としては成膜だけでな
く、アニール等も行なえることは有用である。
【0016】上記(1)〜(8)の工程を繰り返すこと
により、予備室101に搬入されているカートリッジに
保持された複数の基板を次から次へと連続的に処理する
ことができる。そして、処理の終了した基板は、予備室
102のカートリッジに自動的に保持されることにな
る。また上記の成膜工程において、処理室103が稼働
中において処理室104をクレーニングし、逆に処理室
104が稼働中に処理室103をクリーニングすること
によって、全体の動作を止めることなく、クレーニング
を行いながら連続した処理工程を行うことができる。こ
のようなクレーニングとしては、NF3 によるチャンバー
内のプラズマクリーニングを挙げることができる。
【0017】〔実施例2〕図1に示す多目的成膜装置を
用いてTFTを少なくとも一つ有する薄膜集積回路を作
製する例を図2に示す。まず、本実施例において用いる
多目的成膜装置について説明する。本実施例において
は、101、106を基板の搬入搬出を行なうために予
備室とした。特にここでは101を基板搬入用に、10
6を基板搬出用とした。また104を赤外光の短時間照
射によるラピットサーマルアニールプロセス(RTAま
たはRTPという)、または予備加熱を行なう処理室と
し、103をプラズマCVD法によって窒化アルミニウ
ムを主成分とする膜(窒化アルミオキサイドを以下窒化
アルミニウムという)または窒化珪素膜を成膜する処理
室とし、104をTEOSを原料としてプラズマCVD
法により酸化珪素膜を成膜する処理室とし、105をプ
ラズマCVD法によりアモルファス状のシリコン膜を成
膜する処理室とする。また各処理室には、各処理室を減
圧状態にするための排気手段、さらには必要とされるガ
スを導入するためのガス導入手段が設けられている。
【0018】以下に作製工程を示す。まず、基板として
コーニング7059等のガラス基板(4インチ角、5イ
ンチ角または5×6インチ角)201を予備室101に
搬入し、十分真空引きをする。この真空引きは、十分真
空引きをされた搬送室107とほぼ同一の圧力になるま
で行なうのが好ましい。そしてゲイトバルブ110を開
け、ロボットアーム108によって、予備室101内の
基板を搬送室107に移送する。図1においては、図2
における基板201は109として示されている。な
お、以下においてはその上に成膜されている膜も含めて
基板という。そして、同じくほぼ同一圧力に真空引きが
された反応室103との間のゲイトバルブ112を開
け、基板を搬入する。基板搬入後にゲイトバルブ112
を閉め、この反応室103内において、厚さ2000〜
5000Åの窒化アルミニウム膜202をプラズマCV
D法で形成する。成膜は、Al(C493 またはA
l(CH3)3 とN2 とを用いて行なう。また、N2 Oを
微量添加して熱膨張歪を緩和させてもよい。
【0019】窒化アルミニウム膜202の成膜後は、反
応室103を搬送室107と同じ真空度まで真空引きす
る。そして、ゲイトバルブ112を開き、ロボットアー
ム108によって基板を搬送室に基板を移送する。次に
同じく真空引きのされたアニール室104に基板を搬入
する。このアニール室104では、赤外線の照射による
ラピットサーマルアニール(RTA)が行なわれる。こ
のアニールは、窒素、アンモニア(NH3 )、もしくは
亜酸化窒素(N2 O)の雰囲気中で行なわれ、短時間に
窒化アルミニウム膜を急速に加熱するものである。この
アニールによって、窒化アルミニウム膜は透明となり、
またその絶縁性や熱伝導性が向上する。また、ガラス基
板からのナトリューム等の不純物の半導体への進入を防
ぐには、窒化珪素膜を形成してもよい。この場合、窒化
珪素膜をプラズマCVD法により、基板温度350℃、
0.1Torr、SiH4 とNH3 との混合雰囲気で成
膜する。
【0020】そして、反応室104を真空引きし、ロボ
ットアーム108によって、基板を再び真空引きがされ
た搬送室107に移送する。そして同じく真空引きがさ
れた反応室106に基板を搬送する。この反応室106
ではTEOSを原料としたプラズマCVD法で酸化珪素
膜203が成膜される。成膜条件を以下に示す。 TEOS/O2 =10/100sccm RFパワー 350W 基板温度 400℃ 成膜圧力 0.25Torr また、上記反応において、C26 を添加して、SiO
x で示される膜を形成してもよい。
【0021】この酸化珪素膜はTFTを形成する面に下
地酸化膜203として厚さ2000〜50Åに成膜され
る。この反応室106で成膜された酸化珪素膜203を
アニール室104に搬送し、ラピットサーマルアニール
を行なってもよい。
【0022】そして、再び基板を搬送室107に搬送
し、次に反応室105に基板を搬入する。これら基板の
移送の際において、搬送室とそれぞれの処理室とは同一
真空度(同一減圧状態)に真空引きがされた上でゲイト
バルブを開閉させることは全て共通である。
【0023】反応室105では、プラズマCVD法やL
PCVD法によってアモルファス状のシリコン膜を10
0〜1500Å、好ましくは300〜800Å堆積す
る。プラズマCVD法での成膜条件を以下に示す。 SiH4 =200sccm RFパワー 200W 基板温度 250℃ 成膜圧力 0.1Torr また、この成膜をSi26 、Si38 を用いたLP
CVD法(減圧熱CVD法)で行なってもよい。この場
合、基板温度を450℃、反応圧力を1Torrとして
気相反応を起こせばよい。
【0024】さらに反応室106に基板を移送し、TE
OSを原料とするプラズマCVD法によって、酸化珪素
膜212を500〜1500Å程度堆積する。この膜は
シリコン膜の保護膜として機能する。成膜条件を以下に
示す。 TEOS/O2 =10/100sccm RFパワー 300W 基板温度 350℃ 成膜圧力 0.25Torr かくして、図2(A)に示す如くガラス基板201上に
窒化アルミニューム、または窒化珪素のブロッキング層
202、酸化珪素膜203、シリコン半導体膜204、
保護膜212を連続して多層に形成することができる。
この図1に示す装置は、各チャンバーとロボットアーム
のある搬送室とはそれぞれゲイトバルブで仕切られてい
るので、個々のチャンバー間において不純物が相互に混
入することがなく、特にシリコン膜中におけるC、N、
Oの値を少なくなくと5×1018cm-3以下とすること
ができる。
【0025】次に基板を予備室101から外部に出し、
島状シリコン領域204を形成するためのパターニング
を行なう。そして、図2(B)に示しように厚さ200
〜1500Å、好ましくは500〜1000Åの酸化珪
素膜205を形成する。この酸化珪素膜はゲイト絶縁膜
としても機能する。そのためその作製には十分な注意が
必要である。ここでは、TEOSを原料とし、酸素とと
もに基板温度350〜600℃、好ましくは300〜4
50℃で、RFプラズマCVD法で分解・堆積した。T
EOSと酸素の圧力比は1:1〜1:3、また、圧力は
0.05〜0.5torr、RFパワーは100〜25
0Wとした。この工程は、搬入室101より、基板を搬
入し、前記したとは別の操作をして反応室106で行な
ってもよい。あるいはTEOSを原料としてオゾンガス
とともに減圧CVD法もしくは常圧CVD法によって、
基板温度を350〜600℃、好ましくは400〜55
0℃として形成してもよい。成膜後、酸素もしくはオゾ
ンの雰囲気で400〜600℃で30〜60分アニール
した。
【0026】上記ゲイト絶縁膜となる酸化珪素膜205
を反応室106で成膜する場合は、その工程終了後、基
板をアニール室104に搬入し、赤外線の照射によるラ
ピットサーマルアニールをN2 O雰囲気で行なうことは
有効である。これは、酸化珪素膜205とシリコン領域
204との界面準位を減少させることに極めて効果があ
る。
【0027】そして、図2(B)に示すようにKrFエ
キシマーレーザー213(波長248nmまたは308
nm、パルス幅20nsec)を照射して、シリコン領
域204を結晶化させた。レーザーのエネルギー密度は
200〜400mJ/cm2、好ましくは250〜30
0mJ/cm2 とし、また、レーザー照射の際には基板
を300〜500℃に加熱した。このようにして形成さ
れたシリコン膜204の結晶性をラマン散乱分光法によ
って調べたところ、単結晶シリコンのピーク(521c
-1)とは異なって、515cm-1付近に比較的ブロー
ドなピークが観測され、結晶性半導体例えば多結晶半導
体となっていることが判明した。その後、水素中で35
0℃で2時間アニールした。この結晶化の工程は、加熱
によることで行なってもよい。
【0028】その後、厚さ2000Å〜1μmのアルミ
ニウム膜を電子ビーム蒸着法によって形成して、これを
パターニングし、ゲイト電極206を形成した。アルミ
ニウムにはスカンジウム(Sc)を0.15〜0.2重
量%ドーピングしておいてもよい。次に基板をpH≒
7、1〜3%の酒石酸のエチレングリコール溶液に浸
し、白金を陰極、このアルミニウムのゲイト電極を陽極
として、陽極酸化をおこなった。陽極酸化は、最初一定
電流で220Vまで電圧を上げ、その状態で1時間保持
して終了した。本実施例では定電流状態では、電圧の上
昇速度は2〜5V/分が適当であった。このようにし
て、厚さ1500〜3500Å、例えば、2000Åの
陽極酸化物209を形成した。(図2(C))
【0029】その後、イオンドーピング法(プラズマド
ーピング法ともいう)によって、各TFTの島状シリコ
ン膜中に、ゲイト電極部をマスクとして自己整合的に不
純物(燐)を注入した。ドーピングガスとしてはフォス
フィン(PH3 )を用いた。ドーズ量は、1〜4×10
15cm-2とした。
【0030】さらに、図2(D)に示すようにKrFエ
キシマーレーザー(波長248nmまたは308nm、
パルス幅20nsec)216を照射して、上記不純物
領域の導入によって結晶性の劣化した部分の結晶性を改
善させた。レーザーのエネルギー密度は150〜400
mJ/cm2 、好ましくは200〜250mJ/cm2
であった。こうして、N型不純物(燐)領域208、2
09を形成した。これらの領域のシート抵抗は200〜
800Ω/□であった。本工程において、レーザーを用
いるかわりに、フラッシュランプを使用して短時間に1
000〜1200℃(シリコンモニターの温度)まで上
昇させ、試料を加熱する、いわゆるRTP(ラピッド・
サーマル・プロセス)を用いてもよい。
【0031】その後、再び図1の装置を用い、全面に層
間絶縁物210として、図1の反応装置の反応室104
を再び用い、TEOSを原料として、これと酸素とのプ
ラズマCVD法、もしくはオゾンとの減圧CVD法ある
いは常圧CVD法によって酸化珪素膜を厚さ0.3μm
〜1μmここでは3000Å(0.3μm)形成した。
基板温度は250〜450℃、例えば、350℃とし
た。成膜後、表面の平坦性を得るため、この酸化珪素膜
を機械的に研磨した。この工程は、図1の装置内に設け
られた反応室を用いて等方性ドライエッチングを行なっ
てもよい。さらに、スパッタ法によってITO被膜を堆
積し、これをパターニングして画素電極211とした。
(図2(E))
【0032】かくすると、図2の電気光学装置の一方の
基板側に薄膜集積回路を作ることができる。勿論、この
図面に示す回路と同時に周辺回路を同一基板上に形成し
てもよい。そして、層間絶縁物210をエッチングし
て、図2(E)に示すようにTFTのソース/ドレイン
にコンタクトホールを形成し、クロムもしくは窒化チタ
ンの配線212、213を形成し、配線213は画素電
極211に接続させた。なお、この際には、ソース/ド
レイン領域(島状シリコン)をはみだしてコンタクトホ
ールを形成してもよい。この場合にはコンタクトホール
のうち、島状シリコンをはみだした面積は30〜70%
であった。この場合には、ソース/ドレインの上面のみ
ならず、側面においてもコンタクトが形成される。以
下、このようなコンタクトをトップサイドコンタクトと
称する。従来の構造において、トップサイドコンタクト
を形成しようとすれば、層間絶縁物のエッチング工程に
よって、島状シリコン以外の部分の下地の酸化珪素膜、
さらには、基板までエッチングされたが、本実施例で
は、窒化アルミニウム膜または窒化珪素膜202がエッ
チングストッパーとなって、ここでエッチングが止ま
る。
【0033】通常の場合には、コンタクトホールの大き
さは、ソース/ドレインよりも小さくする必要があった
が、トップサイドコンタクトにおいては、逆にアイラン
ドの大きさをコンタクトホールのよりも小さくでき、結
果として、アイランドの微細化できる。また、逆にコン
タクホールを大きくすることができるので、量産性、信
頼性を高めることができた。
【0034】最後に、水素中で300〜400℃で0.
1〜2時間アニールして、シリコンの水素化を完了し
た。このようにして、TFTを有する薄膜集積回路が完
成した。そして同時に作製した多数のTFTをマトリク
ス状に配列せしめ、かつ周辺回路をも同一基板上に形成
したモノシリック型のアクティブマトリクス型液晶表示
装置とした。
【0035】
【効果】本発明の構成を採用することで、基板上に半導
体装置を作製する際に連続してプロセスをこなすことが
でき、生産性の向上、信頼性の向上を同時に果たすこと
ができる。
【0036】以上に説明した如く、図1のマルチチャン
バー方式の多目的CVD装置を用いることにより、図2
(A)の工程、ゲイト絶縁膜の形成、RTP処理工程、
相姦絶縁膜の形成工程、とほとんど全ての工程を1台の
装置で行なうことができる。そして、これらの工程は、
マイクロコンピュータによって制御することができ、生
産効率、コストパフォーマンスを向上させることができ
る。特に本発明装置を図2に示した如く結晶性TFTま
たはこれを応用するモノシリック型薄膜集積回路へ応用
することは著しい効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の多目的基板処理装置を示す。
【図2】 実施例におけるTFTの作製工程を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/26 21/31 21/324 D

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の減圧可能な処理室を有し、 前記複数の処理室は減圧可能な共通室を介して連結され
    ており、 前記共通室には各処理室間において基板を搬送するため
    の手段を有し、 ていることを特徴とする多目的基板処理装置。
  2. 【請求項2】複数の減圧可能な処理室を有し、 複数の処理室の少なくとも一つは気相反応による成膜機
    能を有し、 複数の処理室の少なくとも一つは光照射によるアニール
    機能を有し、 複数の処理室の少なくとも一つは加熱を行なう機能を有
    し、 前記複数の処理室は減圧可能な共通室を介して連結され
    ており、 前記共通室には各処理室間において基板を搬送するため
    の手段を有し、 ていることを特徴とする多目的基板処理装置。
  3. 【請求項3】複数の減圧可能な処理室を有し、 前記複数の処理室は減圧可能は共通室を介して連結され
    ており、 前記共通室には各処理室間において基板を搬送するため
    の手段を有した多目的基板処理装置の動作方法であっ
    て、 同一圧力に保持された状態において、いずれか一つの処
    理室に保持された基板を共通室に移送すること、 あるいは共通室に保持された基板をいずれか一つの処理
    室に移送することを特徴とする多目的基板処理装置の動
    作方法。
  4. 【請求項4】シリコン半導体層を含めた多層成膜をする
    工程と、 ゲイト絶縁膜を形成する工程と、 層間絶縁膜を形成する工程と、 を複数の反応容器を有する多目的基板処理装置を用いて
    処理することを特徴とする薄膜集積回路の作製方法。
  5. 【請求項5】複数の減圧可能な処理室を有し、 前記複数の処理室は減圧可能な共通室を介して連結され
    ており、 前記共通室には各処理室間において基板を搬送するため
    の手段を有した多目的基板処理装置を用いた薄膜集積回
    路の作製方法であって、 窒化アルミニウムまたは窒化珪素膜を第1の処理室で形
    成する工程と、 酸化珪素膜を第2の処理室で形成する工程と、 珪素膜をプラズマCVD法または減圧熱CVD法で第3
    の処理室で形成する工程と、 酸化形成膜を第4の処理室で形成する工程と、 を有する薄膜集積回路の作製方法。
JP29126893A 1993-10-26 1993-10-26 多目的基板処理装置およびその動作方法および薄膜集積回路の作製方法 Expired - Lifetime JP3781787B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29126893A JP3781787B2 (ja) 1993-10-26 1993-10-26 多目的基板処理装置およびその動作方法および薄膜集積回路の作製方法
KR1019940027196A KR100291971B1 (ko) 1993-10-26 1994-10-25 기판처리장치및방법과박막반도체디바이스제조방법
US08/685,788 US6482752B1 (en) 1993-10-26 1996-07-24 Substrate processing apparatus and method and a manufacturing method of a thin film semiconductor device
US10/164,019 US7271082B2 (en) 1993-10-26 2002-06-07 Method of manufacturing a semiconductor device
US11/727,257 US7452794B2 (en) 1993-10-26 2007-03-26 Manufacturing method of a thin film semiconductor device
US12/232,433 US7691692B2 (en) 1993-10-26 2008-09-17 Substrate processing apparatus and a manufacturing method of a thin film semiconductor device
US12/705,004 US8304350B2 (en) 1993-10-26 2010-02-12 Method of manufacturing a semiconductor device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29126893A JP3781787B2 (ja) 1993-10-26 1993-10-26 多目的基板処理装置およびその動作方法および薄膜集積回路の作製方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07122621A true JPH07122621A (ja) 1995-05-12
JP3781787B2 JP3781787B2 (ja) 2006-05-31

Family

ID=17766679

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29126893A Expired - Lifetime JP3781787B2 (ja) 1993-10-26 1993-10-26 多目的基板処理装置およびその動作方法および薄膜集積回路の作製方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3781787B2 (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1064918A (ja) * 1996-08-19 1998-03-06 Shin Etsu Handotai Co Ltd シリコン鏡面ウェーハの製造方法およびシリコンウェーハの加工装置
JPH1079377A (ja) * 1996-07-12 1998-03-24 Tokyo Electron Ltd 成膜・改質集合装置
JPH10310870A (ja) * 1997-05-09 1998-11-24 Semiconductor Energy Lab Co Ltd プラズマcvd装置
JPH11237185A (ja) * 1997-12-02 1999-08-31 Etud & Constr Mecaniques Sa モジュール式真空熱処理装置
JP2001110805A (ja) * 1999-10-08 2001-04-20 Tokyo Electron Ltd 金属酸化膜の形成方法及び成膜処理システム
KR20010084796A (ko) * 2000-02-29 2001-09-06 박종섭 반도체 웨이퍼 제조장치
JP2002146537A (ja) * 2001-09-18 2002-05-22 Semiconductor Energy Lab Co Ltd クリーニング方法
JP2002530847A (ja) * 1998-11-13 2002-09-17 マットソン テクノロジイ インコーポレイテッド 半導体基板を処理する熱処理装置、システム及び方法
KR100719330B1 (ko) * 2005-09-30 2007-05-18 코스텍시스템(주) 유기물 발광 다이오드 및 액정표시 장치 제조용 플라즈마화학 증착 장비
JP2009152576A (ja) * 2007-11-27 2009-07-09 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置の作製方法及び成膜方法及び成膜装置
US8247315B2 (en) 2008-03-17 2012-08-21 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Plasma processing apparatus and method for manufacturing semiconductor device
JP2014506396A (ja) * 2010-12-16 2014-03-13 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド Pvdにより形成される窒化アルミニウム緩衝層を有する窒化ガリウムベースのledの製造
JP2018535329A (ja) * 2015-11-16 2018-11-29 コブス エスアエス 酸化アルミニウム及び/又は窒化アルミニウムの製造方法
KR20200145840A (ko) * 2018-07-05 2020-12-30 어플라이드 머티어리얼스, 인코포레이티드 실리사이드 막 핵생성
JP2021073686A (ja) * 2010-02-05 2021-05-13 株式会社半導体エネルギー研究所 トランジスタ

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1079377A (ja) * 1996-07-12 1998-03-24 Tokyo Electron Ltd 成膜・改質集合装置
JPH1064918A (ja) * 1996-08-19 1998-03-06 Shin Etsu Handotai Co Ltd シリコン鏡面ウェーハの製造方法およびシリコンウェーハの加工装置
US8278195B2 (en) 1997-05-09 2012-10-02 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Plasma CVD apparatus
JPH10310870A (ja) * 1997-05-09 1998-11-24 Semiconductor Energy Lab Co Ltd プラズマcvd装置
US8053338B2 (en) 1997-05-09 2011-11-08 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Plasma CVD apparatus
US7723218B2 (en) 1997-05-09 2010-05-25 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Plasma CVD apparatus
JPH11237185A (ja) * 1997-12-02 1999-08-31 Etud & Constr Mecaniques Sa モジュール式真空熱処理装置
JP2002530847A (ja) * 1998-11-13 2002-09-17 マットソン テクノロジイ インコーポレイテッド 半導体基板を処理する熱処理装置、システム及び方法
JP2001110805A (ja) * 1999-10-08 2001-04-20 Tokyo Electron Ltd 金属酸化膜の形成方法及び成膜処理システム
KR20010084796A (ko) * 2000-02-29 2001-09-06 박종섭 반도체 웨이퍼 제조장치
JP2002146537A (ja) * 2001-09-18 2002-05-22 Semiconductor Energy Lab Co Ltd クリーニング方法
KR100719330B1 (ko) * 2005-09-30 2007-05-18 코스텍시스템(주) 유기물 발광 다이오드 및 액정표시 장치 제조용 플라즈마화학 증착 장비
JP2009152576A (ja) * 2007-11-27 2009-07-09 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置の作製方法及び成膜方法及び成膜装置
US7947544B2 (en) 2007-11-27 2011-05-24 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Method of manufacturing semiconductor device, film deposition method, and film deposition apparatus
US8242562B2 (en) 2007-11-27 2012-08-14 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Film deposition apparatus
US8247315B2 (en) 2008-03-17 2012-08-21 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Plasma processing apparatus and method for manufacturing semiconductor device
JP2021073686A (ja) * 2010-02-05 2021-05-13 株式会社半導体エネルギー研究所 トランジスタ
JP2014506396A (ja) * 2010-12-16 2014-03-13 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド Pvdにより形成される窒化アルミニウム緩衝層を有する窒化ガリウムベースのledの製造
JP2018041967A (ja) * 2010-12-16 2018-03-15 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated Pvdにより形成される窒化アルミニウム緩衝層を有する窒化ガリウムベースのledの製造
KR20190055276A (ko) * 2010-12-16 2019-05-22 어플라이드 머티어리얼스, 인코포레이티드 Pvd-형성된 알루미늄 질화물 버퍼 층을 갖는 갈륨 질화물-기반 led 제조
JP2018535329A (ja) * 2015-11-16 2018-11-29 コブス エスアエス 酸化アルミニウム及び/又は窒化アルミニウムの製造方法
KR20200145840A (ko) * 2018-07-05 2020-12-30 어플라이드 머티어리얼스, 인코포레이티드 실리사이드 막 핵생성

Also Published As

Publication number Publication date
JP3781787B2 (ja) 2006-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7691692B2 (en) Substrate processing apparatus and a manufacturing method of a thin film semiconductor device
JP4026182B2 (ja) 半導体装置の製造方法、および電子機器の製造方法
US7416907B2 (en) Semiconductor device and method for forming the same
JP3781787B2 (ja) 多目的基板処理装置およびその動作方法および薄膜集積回路の作製方法
JPH06260436A (ja) 半導体装置の作製方法及び半導体処理装置
JP3977455B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JPH06296023A (ja) 薄膜状半導体装置およびその作製方法
JP2002505531A5 (ja)
JP3165324B2 (ja) 半導体装置の作製方法
US6130118A (en) Plasma reaction apparatus and plasma reaction
JP3927634B2 (ja) レーザーアニール方法及び薄膜トランジスタの作製方法
JP3122699B2 (ja) 薄膜状半導体装置の作製方法。
JPH07183235A (ja) 多目的基板処理装置およびその動作方法および薄膜集積回路の作製方法
JPH07183234A (ja) 多目的基板処理装置およびその動作方法および薄膜集積回路の作製方法
JP4001906B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP3972991B2 (ja) 薄膜集積回路の作製方法
JP3170533B2 (ja) 薄膜状半導体装置の作製方法
JPH07335548A (ja) 結晶性半導体作製方法
JP3691505B2 (ja) 薄膜集積回路の作製方法及びアクティブマトリクス型液晶表示装置の作製方法
JP3462157B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP2000243721A (ja) 半導体装置の製造装置
JP3560929B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP2860894B2 (ja) 半導体装置作製方法
JPH09171965A (ja) 半導体装置の作製方法
JP4112451B2 (ja) 半導体装置の作製方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030513

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060308

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100317

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100317

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100317

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110317

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110317

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120317

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120317

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130317

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130317

Year of fee payment: 7