JPH07122602A - 高周波プローブ及びプローブカード - Google Patents

高周波プローブ及びプローブカード

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JPH07122602A
JPH07122602A JP20970194A JP20970194A JPH07122602A JP H07122602 A JPH07122602 A JP H07122602A JP 20970194 A JP20970194 A JP 20970194A JP 20970194 A JP20970194 A JP 20970194A JP H07122602 A JPH07122602 A JP H07122602A
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JP
Japan
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signal
high frequency
needle
ground electrode
insulating substrate
Prior art date
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Application number
JP20970194A
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English (en)
Inventor
Osamu Ishikawa
修 石川
Hiroyasu Takehara
宏泰 竹原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウェハー状態で半導体チップの高周波の電力
測定を可能とする高周波プローブ及びプローブカードを
提供する。 【構成】 高周波プローブは、直立した絶縁性基板(1
2)の表面及び裏面にそれぞれ設けられ、マイクロスト
リップ伝送線を構成するた信号線(14)及び接地電極
(16)と、信号線(14)及び接地電極(16)にそ
れぞれ電気的に接続された針(18、20)とを有して
いる。半導体チップの信号電極パッド及び接地電極パッ
ドに対応する針(18、20)を同時に接触させ、高周
波測定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウェーハー状態で半導
体デバイスの高周波特性を測定するための高周波プロー
ブ及び高周波プローブを搭載したプローブカードに関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの高周波特性を測定する
場合、セラミック等のパッケージ内に組み立てられた半
導体デバイスに対し高周波特性の測定を行うのが一般的
である。この理由は、パッケージにリード端子を設ける
ことによって、半導体デバイスを再現性良く、一定条件
で外部の回路と接続し、高周波特性を安定に測定できる
からである。
【0003】近年、機器の小型化の為にパッケージを用
いずに、高周波半導体デバイスのチップを直接プリント
基板等に実装することが多くなってきている。このた
め、チップ状態の高周波半導体デバイスに対して高周波
特性を測定する必要がある。この様な測定として、例え
ば、コープレーナー型の高周波伝送路を形成したセラミ
ック基板をウェーハーに直接接触させる高周波プローブ
を用いて、半導体デバイスのSパラメーターを測定する
することが知られている。また、デジタル信号用の高周
波プローブが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、コープレーナ
ー型の高周波プローブは、高価でしかもウェーハーへの
接触により先端部が摩耗するため、使用できる接触回数
が制限がある。また、高周波プローブにインピーダンス
整合回路を形成できないという欠点を有している。従っ
て、測定装置と半導体デバイスとの間のインピーダンス
の不整合により、高周波電力を半導体デバイスに入力し
ても反射が大きく、正しく測定ができない。
【0005】デジタル信号用高周波プローブは、数10
MHzのデジタル信号を伝送することが出来るが、高周
波プローブの接地電極がチップ上で接続されない為に、
チップの高周波的な接地点と高周波プローブの高周波的
な接地点の位置が異なり、アナログ信号等の電力の伝送
はできない。特に、1GHzを超える高周波の電力(例
えばアナログ電力)はインピーダンスの乱れが大きので
伝送できない。
【0006】従って、ウェハー状態でアナログ高周波特
性を測定することのできる高周波プローブは従来存在し
なかった。
【0007】また、半導体デバイスをパッケージに実装
し、電子部品として用いる場合、図8に示されるような
工程に従って、半導体デバイスの検査が行われる。基板
上に形成された半導体デバイスはまずステップ101で
示されるように、ウェハー状態でDC検査が行われる。
DC検査に合格した個々の半導体デバイスはチップとし
て切り出された後、セラミックなどからなるパッケージ
内に組立られる(ステップ102)。パッケージされた
半導体デバイスに対し、RF検査が行われ(ステップ1
03)、最終的にRF検査に合格した半導体デバイスが
部品として、回路に組み込まれる(ステップ104)。
従って、半導体デバイスが、パッケージされないと最終
的に不良品であるかどうかを判定できず、製造コストを
増大させる原因となっていた。
【0008】例えば、一枚のウェハー上に1000個の
半導体デバイスが形成され、DCテスト及びRFテスト
での歩留まりがそれぞれ80%である場合、パッケージ
された半導体デバイスのうち、160個はRF特性が悪
いために、製品として用いることができない。従って、
不良品として判定される160個の半導体デバイスをパ
ッケージするのに要する時間及び160個のセラミック
パッケージは無駄になる。
【0009】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的とするところは、ウェーハー
状態の半導体チップの高周波特性検査において、高周波
電力の伝送が可能でしかもインピーダンス整合回路を形
成することで電力反射を低減することができる優れた高
周波プローブ及びプローブカードを提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体素子へ高
周波信号を入出力させるための高周波プローブは、表
面、裏面、及び側底面を有する絶縁性基板と、該絶縁性
基板の該表面に形成された導電体からなる信号線と、該
絶縁性基板の該裏面の実質的に全面に形成された導電体
からなる接地電極とを有するマイクロストリップ伝送線
と、該信号線及び該接地電極にそれぞれ電気的に接続さ
れた信号針び接地針であって、該半導体素子の信号電極
パッド及び接地電極パッドにそれぞれ同時に接触するよ
うに、該側底面とその先端との距離が実質的に互いに等
しく、かつ近接して設けられた信号針及び接地針とを有
しており、そのことにより上記目的が達成される。
【0011】前記絶縁性基板はL字形を有していてもよ
い。前記信号針は前記L字形絶縁基板の端部の側面に設
けられていてもよい。
【0012】また、前記マイクロストリップ伝送路が前
記半導体素子の有するインピーダンスに整合するように
前記信号線はパターニングされ、整合容量が付加されて
いてもよい。
【0013】また、本発明のプローブカードは、表面、
裏面、及び側底面を有する第1の絶縁性基板と、該第1
の絶縁性基板の該表面に形成された導電体からなる第1
の信号線と、該絶縁性基板の該裏面の実質的に全面に形
成された導電体からなる接地電極とを有する第1のマイ
クロストリップ伝送線と、該信号線及び該接地電極にそ
れぞれ電気的に接続された信号針及び接地針であって、
該半導体素子の信号電極パッド及び接地電極パッドにそ
れぞれ同時に接触するように、該側底面とその先端との
距離が実質的に互いに等しく、かつ近接して設けられた
信号針及び接地針とを有する半導体素子へ高周波信号を
入出力させるための高周波プローブと、表面及び裏面を
有し、第1の貫通孔と、適当な間隔に位置して設けられ
た複数の第2の貫通孔とを備えた第2の絶縁性基板と、
該第2の絶縁性基板の該表面に形成された導電体からな
る第2の信号線と、該第2の絶縁性基板の該裏面の実質
的に全面に形成された接地電極と、該第2の絶縁性基板
の該裏面に形成され、該複数の第2の貫通孔を介して該
接地電極に接続された表面接地電極とを有する第2のマ
イクロストリップ伝送線と、少なくとも該第1及び第2
のマイクロストリップ伝送路に設けられたインピーダン
ス整合部品とを有し、該信号針及び該接地針が該第1の
貫通孔を通るように、該高周波プローブは該第2の絶縁
性基板の該表面上に該第2の絶縁性基板に対し実質的に
垂直に保持され、該第1の信号線は該第2の信号線と電
気的に接続されており、該第1の接地電極は該表面接地
電極と電気的に接続されており、そのことにより、上記
目的が達成される。
【0014】
【作用】信号線及び接地電極からなるマイクロストリッ
プ伝送線路は高周波を効率よく伝送し、信号線及び接地
電極に電気的に接続された信号針及び接地針によって、
被測定物の信号電極パッド及び接地電極パッドに接続さ
れる。信号針及び接地針は互いに近接し、かつ同時にそ
れぞれのパッドに接触し得るため、信号電位と接地電位
とを一つのプローブから同時近接して被測定物に与える
ことができる。従って、マイクロストリップ伝送線路が
有するインピーダンスをほとんど変化させることなく被
測定物とプローブを接続できる。例えば測定機器の有す
る50オームのインピーダンスに整合するように被測定
物を接続できる。従って、1GHzを越える高周波電力
を伝送することができる。
【0015】また、本発明のプローブカードにおいて、
プローブカード本体のマイクロストリップ伝送線路上及
び高周波プローブのマイクロストリップ伝送線路上に整
合容量を設けることにより、被測定物とプローブカード
に接続された信号源、パワーセンサなどの測定機器との
インピーダンス整合が可能となる。マイクロストリップ
伝送線路の形状及び付加容量の位置や容量は被測定物の
インピーダンスに応じて任意に設計しうる。従って、ウ
ェハー状態の被測定物の高周波電力特性を評価すること
ができる。
【0016】
【実施例】以下に本発明を実施例について説明する。
【0017】図1A〜図1Cは本発明の高周波プローブ
10の表面図、裏面図、側面図をそれぞれ示している。
図1Dは高周波プローブ10の斜視図を示している。
【0018】高周波プローブ10は絶縁性基板12と、
絶縁性基板12の表面に形成された信号線14、及び絶
縁性基板12の裏面の実質的に全面に形成された接地電
極16とを有している。絶縁性基板12はL字形をして
おり、高周波プローブ10をプローブカードに取り付け
たとき底部となる側面24に対し、端部13が長さL2
だけ突き出している。絶縁性基板12はセラミックやエ
ポキシ樹脂など絶縁性を有する材料からなる基板であれ
ばどの様な基板でもよい。信号線14及び接地電極16
は導電性の材料からなる薄膜であればよく、銅薄膜など
が好ましい。信号線14及び接地電極16はマイクロス
トリップ伝送線を構成する。
【0019】絶縁性基板12は更に信号針18及び接地
針20を有している。信号針18及び接地針20は片持
ちばり構造を有しており、はんだ付け又はロウ付けによ
ってそれぞれ信号線14及び接地電極16に電気的に接
続されている。後述するようにウェハーと接触する際に
生じる加重に耐えられるように、信号針18は絶縁性基
板12の端部13の側面22に固定されている。信号針
18と接地電極16とが電気的に接触しないように、接
地電極16の側面22に近い部分に溝23が設けられて
いる。
【0020】図1B及び図1Dに示されるように、高周
波プローブ10が側面24を底辺として実質的に垂直に
プローブカードに固定されたとき、信号針18及び接地
針20が被測定物の信号電極パッド26及び接地電極パ
ッド28に同時に接触するように、信号針18及び接地
針20の先端は、側面22から長さL1だけそれぞれ突
き出ている。従って、側面24が水平になるように高周
波プローブ10をひっくり返して保持した場合、信号針
18及び接地針20の先端は同じ高さとなっている。信
号針18と接地針20とは高周波電力が伝送できるよう
に近接していることが好ましく、具体的には、2GHz
までの高周波電力を伝送するために、0.1〜0.5m
mの範囲で信号針18は接地針20から離れていること
が好ましい。信号針18及び接地針20はDC測定用の
針と同じものを用いることができる。
【0021】高周波プローブ10はセラミック基板の表
面全面及び裏面全面に銅箔が形成されたプリント基板を
用いて、所定の形状を有する信号線14及び接地電極1
6になるよう銅箔を加工し、信号針18及び接地針20
をロウ付け又ははんだ付けすることにより容易に形成で
きる。
【0022】高周波プローブ10は、被測定物である半
導体デバイスに信号電位と接地電位を1つの高周波プロ
ーブから同時にしかも近接して与えることができる。従
って、半導体デバイスに効率よく電力を伝送することが
できる。また、信号電位と接地電位を与える信号針18
及び接地針20はマイクロストリップ伝送路に直接電気
的に接続されているので、インピーダンス整合回路を高
周波プローブに設けることができる。特に、半導体デバ
イスの内部抵抗に合わせて、50オームの特性インピー
ダンスを有するマイクロストリップ伝送路をパターニン
グし、整合容量を付加することできる。信号針18及び
接地針20によるインダクタンス分だけ、マイクロスト
リップ伝送路のインピーダンスが変化するが、その変化
量は少ない。また、信号針18及び接地針20の先端か
ら折れ曲がった部分までの長さL1が2〜5mm程度で
あれば2GHzまでの電力伝送が可能である。また、信
号針18及び接地針20の先端部において、Sパラメー
タの誤差補正を行えば、ネットワークアナライザなどイ
ンピーダンス測定が可能な測定機器と高周波プローブ1
0を接続することにより、半導体デバイスの入力インピ
ーダンスを測定することもできる。
【0023】高周波プローブ10において、信号線14
は絶縁性基板12の表面に形成されているが、裏面に形
成されていてもよい。また、信号線14のパターンは被
測定物の内部抵抗や測定周波数に応じて修正される。
【0024】以下に高周波プローブ10を用いたプロー
ブカード30について説明する。図2は高周波用電界効
果型トランジスタを測定するためのプローブカード30
の平面図を示している。また、図3A及び図3Bはプロ
ーブカード30の要部断面を示している。プローブカー
ド30は測定用の貫通孔34及び適当な間隔で設けられ
た複数の貫通孔36を備えた絶縁性基板32を有してい
る。絶縁性基板32の表面にはそれぞれ導電性薄膜から
なる表面接地電極38と、信号線40a、40b、40
c、及び40dとが形成されている。絶縁性基板32の
裏面の全面には裏面接地電極42が形成されており、裏
面接地電極42と表面接地電極38とは貫通孔36を介
して電気的に接続されている。信号線40a〜40d、
表面接地電極38、及び裏面接地電極42はマイクロス
トリップ伝送経路を形成している。
【0025】図3A及び図3Bに示されるように、貫通
孔34の周囲の表面接地電極38上に高周波プローブ1
0a及び10bが保持されている。高周波プローブ10
a及び10bは実質的に、図1に示される高周波プロー
ブ10と同一である。高周波プローブ10aは入力信号
を印加し、高周波プローブ10bは出力信号を取り出す
ために用いる。以降入力信号用高周波プローブ及び出力
信号用高周波プローブを区別するために高周波プローブ
10の各要素にa及びbの添字を用いて示す。
【0026】高周波プローブ10aにおいて、表面接地
電極38上に絶縁性基板12aの側面24aが接し、絶
縁性基板12aがプローブカード30の絶縁性基板32
に対して実質的に垂直に保持されるように、接地電極1
6aと表面接地電極38とがはんだ付けさている。その
結果、接地電極16aは表面接地電極38と電気的に接
続されている。測定用の貫通孔34内には絶縁性基板1
2aの端部13aが入り込んでおり、信号針18a及び
接地針20aは測定用の貫通孔34のほぼ中央に位置し
ている。また、プローブカード30がウェハーと接触せ
ずに測定ができるように、L1及びL2の長さを調節す
ることによって、半導体デバイス信号針18a及び接地
針20aの先端は絶縁性基板32の裏面より下方に位置
している。
【0027】高周波プローブ10bも高周波プローブ1
0aと同様に面接地電極38上に保持されている。高周
波プローブ10a及び10bの信号線14a及び14b
は配線44a及び44bを介してそれぞれ信号線40a
及び40bに電気的に接続されている。配線44a及び
44bは短い方がプローブカードとしての特性がよい。
【0028】信号線40c及び40dは被測定物に直流
バイアスを与えるために設けられており、信号線40c
及び40dに直流プローブ46c及び46dが電気的に
接続されている。直流プローブ46c及び46dは従来
のDC測定に用いられるプローブを用いることができ
る。バイアスTなどを用いて信号線40a及び40bに
直流バイアスを印加する場合には、信号線40c及び4
0dを設ける必要はない。
【0029】信号線40a〜40dには測定機器及びバ
イアス電源に接続するためのコネクタ48a〜48dが
設けられている。
【0030】絶縁性基板32上の信号線40a〜40d
及び絶縁性基板12上の信号線14の任意の場所にはキ
ャパシタやトリマーなどの整合容量50a、50b、5
2a、及び52bを必要に応じて設けることができる。
図2及び図3において、整合容量50a、50d、52
a、及び52bは一つづつしか示されていないが、複数
設けてもよい。
【0031】図4は本発明のプローブカード30の測定
系等価回路50を示している。等価回路50において、
回路部52及び60はプローブカード30の絶縁性基板
32に設けられた信号線、接地電極、及び整合容量に対
応し、回路部54及び58は高周波プローブ10a及び
10bに設けられた信号線、接地電極、及び整合容量に
対応する。回路部56には被測定物である電界効果型ト
ランジスタの等価回路が示されている。図4に示される
ように、被測定物である電界効果型トランジスタTrの
ゲート(G)に信号針18aが接続され、ドレン(D)
に信号針18bが接続される。また、ソース(S)には
接地針20a及び20bが接続される。
【0032】電界効果型トランジスタTrのゲートおよ
びドレインのインピーダンスは、そのゲート幅によっ
て、大きく影響される。通常、ゲートおよびドレインの
インピーダンスは測定計器が有するインピーダンス(5
0オーム)から大きく離れているため、トランジスタの
高周波特性を測定するために、測定機器とゲート及びド
レインとのインピーダンスを整合させるインピーダンス
整合回路が必要となる。本発明のプローブカード30は
本体及び高周波プローブにマイクロストリップ伝送路及
び整合容量を設けインピーダンス整合回路を形成するこ
とができる。しかも、インピーダンス整合回路は、接地
針に近接した信号線を介してトランジスタのゲート及び
ドレインに近接して設けることができるため、インピー
ダンス整合回路とトランジスタとの間は高効率で電力が
伝送される。
【0033】また、信号線40a、40b、14a、及
び14bを有するマイクロストリップ伝送路は任意の形
状に加工でき、また任意容量を有する整合容量をマイク
ロストリップ伝送路の任意の場所に設けることができ
る。従って、インピーダンス整合回路のインピーダンス
を広い範囲で変化させることができ、種々のトランジス
タの測定に用いることができる。従って、ウェハー状態
のトランジスタに対し高周波測定を行うことができる。
【0034】プローブカード30はDC測定と同様に全
自動ウェハープローバに装着してトランジスタの高周波
特性を測定あるいは検査することができる。図5は、プ
ローブカード30を用いてウェハー状態のトランジスタ
を検査する方法を模式的に示している。DC測定と同様
に全自動ウェハープローバのステージ62にウェハー6
4を真空チャックさせる。ウェハー64には複数のトラ
ンジスタ66が所定の間隔で形成されている。
【0035】プローブカード30はウェハーの上方に保
持されており、ステージ62をz方向に移動させること
により、高周波プローブ10aの信号針18a及び接地
針20aをトランジスタ66のゲートパッド70及びソ
ースパッド68に接触させ、また高周波プローブ10b
の信号針18b及び接地針20bをトランジスタ66の
ドレインパッド74及びソースパッド72に接触させ
る。図1Dを用いて説明したように、本発明の高周波プ
ローブあるいはプローブカードを用いて高周波特性を測
定できるように、トランジスタのゲート電極及びドレイ
ン電極に近接してソース電極が設けられている。
【0036】信号針18aに所定の高周波数の入力信号
を印加し、信号針18bから出力信号を取り出すことに
より、トランジスタ66の最大出力やゲインなどを測定
できる。また、バイアスTなどを用いてあらかじめ直流
電流をバイアスできるようにしておけば、DC特性も同
時に測定することができる。
【0037】RF測定及びDC測定終了後、ステージ6
2をZ方向に下げて、各パッドから信号針及び接地針を
離し、x方向及びy方向にステージを移動させることに
より、隣接するトンランジスタの測定を同様の手順によ
り行う。
【0038】本発明の高周波プローブ及びプローブカー
ドを用いることによって、ウェハー状態で半導体デバイ
スの高周波特性を測定することができる。図6に示され
るように、ウェハー状態の半導体デバイスに対し、DC
検査及びRF検査を同時に行って(ステップ80)、D
C検査及びRF検査の両方に合格したデバイスだけを、
良品チップとして回路基板に実装することができる。
【0039】本発明によれば、チップ状態の半導体デバ
イスをパッケージに組み込む必要がないので、製造工程
を減らすことができ、最終歩留まりが向上するととも
に、組立工程も、短縮される。また、従来パッケージに
組み立てられた半導体デバイスに対し、RF検査を行う
には、パッケージ一つ一つを測定装置にセットし、検査
する必要があった。本発明によれば、ウェハー状態で、
一度に、かつ自動的にRF検査を行うことができるた
め、検査に要する時間も大幅に短縮される。
【0040】また、高周波プローブやプローブカードに
マイクロストリップ伝送路や整合容量を設け、インピー
ダンス整合回路を形成することができるので、半導体デ
バイスを実動作に近い状態でRF検査ができる。また、
被測定物の内部インピーダンスに合わせて任意のインピ
ーダンス整合回路を形成することができる。通常、半導
体デバイスのパッドの位置や外形に合わせて、プローブ
カードの測定針の位置を設計するため、半導体デバイス
の種類ごとにプローブカードを用意しなければならな
い。従って、測定針の設計と合わせてその半導体デバイ
スの内部抵抗に合わせたインピーダンス整合回路をプロ
ーブカードに形成すればよい。
【0041】上記実施例では、電界効果型トランジスタ
を測定するためのプローブカードを説明したが、他の半
導体デバイスでも同様に測定できることは理解される。
また、被測定物に合わせ、プローブカードは2つ以上の
高周波プローブを有していてもよい。特に、本発明の高
周波プローブは、マイクロストリップ伝送路の形成され
た絶縁性基板をプローブカード本体基板に対し垂直に保
持しているので、複数の高周波プローブを密接させて設
けることができる。
【0042】例えば、図7に示されるようにプローブカ
ード86は4つの高周波プローブ10e、10f、10
g、及び10hを有していてもよい。プローブカード8
6は測定用の貫通孔34及び適当な間隔で設けられた複
数の貫通孔36を備えた絶縁性基板32を有している。
絶縁性基板32の表面にはそれぞれ導電性薄膜からなる
表面接地電極38と、信号線40e、40f、40g、
及び40hとが形成されている。絶縁性基板32の裏面
の全面には裏面接地電極42が形成されており、裏面接
地電極42と表面接地電極38とは貫通孔36を介して
電気的に接続されている。信号線40e〜40h、表面
接地電極38、及び裏面接地電極42はマイクロストリ
ップ伝送経路を形成している。表面接地電極38上に
は、4つの高周波プローブ10e、10f、10g、及
び10hが設けられていれる。また、信号線40c及び
40dは被測定物に直流バイアスを与えるために設けら
れており、信号線40c及び40dに直流プローブ46
c及び46dが電気的に接続されている。更に、各信号
線40e〜40hと表面接地電極38との間に整合容量
50e〜50hが設けられている。各高周波プローブ1
0e、10f、10g、及び10hは図3A及び図3B
に示す構造と同様に、表面接地電極38の表面に保持さ
れている。
【0043】このプローブカードは、例えば、高周波数
の信号を2段階で周波数変換するミキサーなどに適して
いる。高周波プローブ10e、10f、及び10gに、
基本高周波信号及び2つのローカル信号を入力し高周波
プローブ10hから周波数変換後の高周波信号を取り出
すことができる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、高周波電力を半導体デ
バイスへ伝送可能な高周波プローブが得られる。マイク
ロストリップ伝送路の特性インピーダンスを50オーム
程度に調節し、Sパラメータの測定から半導体チップの
入力インピーダンスを測定することができる。
【0045】また、本発明によれば、半導体デバイスと
信号源またはパワーセンサーとのインピーダンス整合が
可能となり、ウェーハー状態の半導体デバイスの高周波
特性を測定することのできるプローブカードが得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)、(c)、及び(d)はそれぞ
れ本発明の高周波プローブの表面図、裏面図、側面図、
及び斜視図
【図2】本発明のプローブカードの平面図
【図3】(a)及び(b)は図2に示されるプローブカ
ードの3A−3A要部断面及び3B−3B要部断面図
【図4】本発明のプローブカードを用いた測定系の等価
回路図
【図5】本発明のプローブカードを用いてウェハー状態
の半導体デバイスに対しRF検査を行う方法を説明する
【図6】本発明のプローブカードを用いた半導体デバイ
スの組み立てフロー図
【図7】4つの高周波プローブを搭載した本発明のプロ
ーブカードの平面図
【図8】従来のプローブカードを用いた半導体デバイス
の組み立てフロー図
【符号の説明】
10 高周波プローブ 12 絶縁性基板 14 信号線 16 接地電極 18 信号針 20 接地針 22、24 側面 23 溝 26 信号電極パッド 28 接地電極パッド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体素子へ高周波信号を入出力させるた
    めの高周波プローブであって、該高周波プローブは、 表面、裏面、及び側底面を有する絶縁性基板と、 該絶縁性基板の該表面に形成された導電体からなる信号
    線と、該絶縁性基板の該裏面の実質的に全面に形成され
    た導電体からなる接地電極とを有するマイクロストリッ
    プ伝送線と、 該信号線及び該接地電極にそれぞれ電気的に接続された
    信号針び接地針であって、該半導体素子の信号電極パッ
    ド及び接地電極パッドにそれぞれ同時に接触するよう
    に、該側底面とその先端との距離が実質的に互いに等し
    く、かつ近接して設けられた信号針及び接地針と、 を有する高周波プローブ。
  2. 【請求項2】前記絶縁性基板はL字形を有している請求
    項1の高周波プローブ。
  3. 【請求項3】前記信号針は前記L字形絶縁基板の端部の
    側面に設けられている請求項2の高周波プローブ。
  4. 【請求項4】前記マイクロストリップ伝送路が前記半導
    体素子の有するインピーダンスに整合するように前記信
    号線はパターニングされ、整合容量が付加されている請
    求項1の高周波プローブ。
  5. 【請求項5】表面、裏面、及び側底面を有する第1の絶
    縁性基板と、該第1の絶縁性基板の該表面に形成された
    導電体からなる第1の信号線と、該絶縁性基板の該裏面
    の実質的に全面に形成された導電体からなる接地電極と
    を有する第1のマイクロストリップ伝送線と、該信号線
    及び該接地電極にそれぞれ電気的に接続された信号針及
    び接地針であって、該半導体素子の信号電極パッド及び
    接地電極パッドにそれぞれ同時に接触するように、該側
    底面とその先端との距離が実質的に互いに等しく、かつ
    近接して設けられた信号針及び接地針とを有する半導体
    素子へ高周波信号を入出力させるための高周波プローブ
    と、 表面及び裏面を有し、第1の貫通孔と、適当な間隔に位
    置して設けられた複数の第2の貫通孔とを備えた第2の
    絶縁性基板と、 該第2の絶縁性基板の該表面に形成された導電体からな
    る第2の信号線と、該第2の絶縁性基板の該裏面の実質
    的に全面に形成された接地電極と、該第2の絶縁性基板
    の該裏面に形成され、該複数の第2の貫通孔を介して該
    接地電極に接続された表面接地電極とを有する第2のマ
    イクロストリップ伝送線と、 少なくとも該第1及び第2のマイクロストリップ伝送路
    に設けられたインピーダンス整合部品と、 を有するプローブカードであって、 該信号針及び該接地針が該第1の貫通孔を通るように、
    該高周波プローブは該第2の絶縁性基板の該表面上に該
    第2の絶縁性基板に対し実質的に垂直に保持され、該第
    1の信号線は該第2の信号線と電気的に接続されてお
    り、該第1の接地電極は該表面接地電極と電気的に接続
    されているプローブカード。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1090302A (ja) * 1996-09-11 1998-04-10 Kiyota Seisakusho:Kk 金属板で形成したプロ−ブ
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