JPH07122476B2 - 可撓管用の継手 - Google Patents

可撓管用の継手

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JPH07122476B2
JPH07122476B2 JP4282382A JP28238292A JPH07122476B2 JP H07122476 B2 JPH07122476 B2 JP H07122476B2 JP 4282382 A JP4282382 A JP 4282382A JP 28238292 A JP28238292 A JP 28238292A JP H07122476 B2 JPH07122476 B2 JP H07122476B2
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sleeve
flexible tube
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ring
tightening
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清一 中西
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Toyox Co Ltd
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  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、可撓管、特に、内側
に電線を通してこれを保護する電線保護管を配電盤等の
設置された機器に接続するために用いる継手の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】図10に示した従来例の継手は、可撓管
の一種である電線保護管(以下電線管と呼ぶ)を配電盤
等に接続するために用いるものである。この継手は、筒
状の本体1の一端を、図示しない配電盤等に形成した取
付け孔に取付け、他端を、電線管を通したはめ輪10と
を相対回転させて、電線管を締め付け、配電盤等と電線
管とを接続するものである。本体1の外周は、段部2を
境にした大径部3と小径部4とからなっている。小径部
4の端部にはネジ5が切られている。この小径部4にパ
ッキン6を通し、小径部4の段部が配電盤等の当たるま
で差し込む。そして、配電盤等の内側からナット7で締
めて本体1を配電盤等に固定するようにしている。
【0003】また、大径部3の一端にもネジ8が切られ
ているとともに、その内径は、小径部4の内径よりも太
くなっている。このため、大径部3の内側と小径部4の
内側との境にも段部9が形成されることになる。このよ
うな大径部3のネジ8には、内側にネジを切ったはめ輪
10を相対回転自在に取付けている。したがって、本体
1とはめ輪10とを相対回転させることで、両者が軸方
向に相対移動可能となる。こうして相対移動自在にした
本体1およびはめ輪10の内側に、電線管11を差し込
むが、この電線管11は、その内面に、スパイラル状の
凸部11aを形成している。このスパイラル状の凸部1
1aは、電線管11の内側に電線を通すときの接触抵抗
を小さくするもので、電線を通しやすくしている。
【0004】また、この電線管11の内側には、スリー
ブ12が差し込まれている。このスリーブ12には、そ
の一端にフランジ12aを形成している。このフランジ
12aが、大径部3の内側に形成された段部9に当た
り、電線管11の差し込み量を規制している。さらに、
上記スリーブ12の外周にはスパイラル状の凸部12b
が形成されている。この凸部12bと電線管11の凸部
11aとのリード角はほぼ等しくなっていて、両凸部1
1a、12bがネジのようにかみ合い、スリーブ12が
電線管11から抜けないようにしている。
【0005】このようにした電線管11を、相対移動自
在にしてある本体1およびはめ輪10の内側に差し込む
と、電線管11の外周とはめ輪10の内側との間に環状
の空間13が形成される。この空間13は、本体1とは
め輪10との相対移動量に応じて、その体積を軸方向に
変化させる。そして、上記空間13には、Oリング1
4、カラー15、環状の締め付け用スリーブ16が設け
てある。Oリング14は、本体1とはめ輪10との当接
部17に設けてあり、ネジ結合された本体1およびはめ
輪と電線管11との間をシールしている。このようにO
リング14でシールすることで、例えば、配電盤等が屋
外にある場合など、雨水等が電線管11内部に侵入しな
いようにしている。
【0006】また、締め付け用スリーブ16は、はめ輪
10の内側後部(図の右側)に設けてあり、カラー15
を介して、Oリング14に当接している。この締め付け
用スリーブ16は、比較的硬質の合成樹脂でできてい
て、その内側にツメ18を形成している。このツメ18
は、電線管11の外周に食込み、これを押える働きをす
る。すなわち、本体1とはめ輪10とを締め付け方向に
相対回転させると、両者1、10が相対移動して、空間
13の体積が小さくなる。空間13の体積は軸方向に縮
小されるので、締め付け用スリーブ16は、はめ輪10
の内側端部に形成されたテーパー部19に押されて軸方
向に押される。
【0007】しかし、この締め付け用スリーブ16は、
当接部17およびOリング14で、その進行方向が規制
されているために、はめ輪10内側のテーパー部19の
テーパー角に応じて電線管11の外周にそのツメ18を
食い込ませる方向に押しつけられることになる。このよ
うにして、締め付け用スリーブ16のツメ18が電線管
11の外周に食い込めば、電線管11は、はめ輪10と
スリーブ12とに挟まれて、本体1と相対回転できなく
なり、継手から抜けてしまうことがなくなる。
【0008】このような継手で電線管11と配電盤等と
を接続するには、以下のような手順でおこなう。まず、
本体1とはめ輪10とのネジ結合を外し、電線管11に
はめ輪10、Oリング14、締め付け用スリーブ16を
通す。次に、電線管11の内側にスリーブ12を差し込
み、はめ輪10と本体1とをねじではめ合わせて相対回
転させる。そして本体1の小径部4を、配電盤等の取付
け孔に差し込み、配電盤等の内側からナット7で締め
て、本体1と配電盤とを固定する。
【0009】上記のように、本体1とはめ輪10とを相
対回転させると、本体1とはめ輪10とが相対移動し
て、当接部17とはめ輪10のテーパー部19との間の
空間13の体積が、電線管11の軸方向に縮められる。
このため、空間13内に設けてある、Oリング14、カ
ラー15、締め付け用スリーブ16も軸方向に押され
る。これにより、Oリング14はつぶされて、ネジ結合
された本体1及びはめ輪10と電線管11の外周との間
のシールをより強くすることになる。また、締め付け用
スリーブ16も、テーパー部19のテーパー角方向に押
され、そのツメ18を電線管11の外周に食い込ませる
ようになる。このようにして、電線管11と本体1とが
相対回転しないようにして、その取付け作業を終了す
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このようにした従来の
継手は、スリーブ16が別部材となっているので、本体
1とはめ輪10とを一度分解してから、電線管11を組
み付けなければならない。 そのため、部品が紛失してし
まったり、その組み付けに手間と時間がかかったりし
て、作業の能率が悪くなってしまう。 しかも、分解した
ときの部品数が多いため、その組み付けが複雑となり、
うま く組み付けられないこともあった。そして、継手を
うまく組み付けられないと、Oリング14の位置がずれ
てしまい、シール機能を十分に発揮できないことがあっ
た。 この発明の目的は、組み付けを簡単にすることで、
作業効率を向上させ、しかも、シール部材を十分機能さ
せられる可撓管用の継手を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、少なくと
も、筒状の本体と、本体の内側に位置するスリーブとを
備え、スパイラル状の凸部が内面に形成された可撓管
を、上記本体とスリーブと間に形成される挿入用空間に
差し込んでなる可撓管用の継手を前提とする。 そして、
第1の発明は、上記本体とスリーブとを一体に形成する
一方、スリーブの外周面には、可撓管の差し込み方向に
は倒れ、また、引き抜き方向には自らの復元力で起き上
がる可倒突起を形成し、しかも、これら可倒突起を、可
撓管の凸部のリード角とほぼ等しくした点に特徴を有す
る。
【0012】第2の発明は、第1の発明において、本体
の外周に、筒状のはめ輪を軸方向に相対移動自在に設け
るとともに、これらはめ輪と可撓管との間には、本体に
当接するシール部材と、弾性を有する環状の締め付け用
スリーブとを設け、しかも、この締め付け用スリーブの
内側に環状溝を形成するとともに、この環状溝にリング
状のストッパを設ける一方、上記はめ輪の内部に、引き
抜き方向に縮径し、かつ、はめ輪を締付方向に相対移動
させると締め付け用スリーブを押す構成としたテーパ部
を形成してなり、本体とはめ輪を締め付ける方向に相対
移動させると、上記テーパー部が締め付け用スリーブを
押してシール部材を変形させるとともに、締め付け用ス
リーブが可撓管の径方向に変形し、上記ストッパを可撓
管に押し付ける構成とした点に特徴を有する。
【0013】第3の発明は、第2の発明において、締め
付け用スリーブの内側に突起を形成する一方、環状溝内
には、弾性力を有するリング状のストッパを設けた点に
特徴を有する。
【0014】
【作用】第1の発明では、スリーブと本体を一体に形成
しているので、これらを同時に可撓管に組み付けること
ができる。 しかも、スリーブの外周面に可撓管を差し込
むときに、可撓管の内面のスパイラル状の凸部が、スリ
ーブの外周に形成した可倒突起を押し倒して進むので、
簡単に差し込むことができる。そして、可倒突起は自ら
の復元力で再び起き上がるので、差し込んだ可撓管を引
き抜こうとしても、可撓管の凸部と、復元した可倒突起
とがかみ合って、引き抜くことはできない。 なお、可撓
管を抜くときには、可撓管を回転させながら引き抜け
ば、スリーブから可撓管を抜くことができる。なぜな
ら、可倒突起を、可撓管の凸部のリード角とほぼ等しく
しているので、これら凸部と可倒突起とが、ネジの要領
で相対移動できるからである。 このようにして、部品数
を少なくできるとともに、スリーブを可撓管に挿入する
のが簡単になる。
【0015】第2の発明でも、本体とスリーブとを一体
に形成しているので、本体にはめ輪を設けたまま可撓管
に組み付けることができる。 そして、第2の発明では、
スリーブと本体とを、はめ輪を締め付ける方向に相対移
動させれば、はめ輪に形成したテーパー部が締め付け用
スリーブを押すことになる。そして、締め付け用スリー
ブが押されれば、この締め付け用スリーブに押されて、
シール部材が変形して可撓管をシールする。 さらに締め
付け方向に相対移動させれば、シール部材が十分に変形
するので、今度は、締め付け用スリーブが可撓管の径方
向に変形し、リング状のストッパを可撓管に押し付ける
ことになる。 このように、はめ輪と、シール部材及び締
め付け用スリーブとを、本体に一体にしたまま可撓管に
組み付けることができるので、シール部材の位置がずれ
ることがなく、シール機能を十分発揮させることができ
る。 しかも、ストッパが可撓管に押し付けられるので、
可撓管が本体から抜けてし まうことがない。
【0016】第3の発明では、環状の締め付け用スリー
ブの内側に、その変形状態に応じて、可撓管の外周に食
い込んだり、離れたりする突起を形成している。 したが
って、本体とはめ輪とを締め付ける方向に相対移動させ
ると、締め付け用スリーブが可撓管の径方向に変形し、
突起を可撓管の外周に食込ませることになる。 また、締
め付け用スリーブは弾性力を有しているので、本体とは
め輪とを引き抜き方向に相対移動させると、締め付け用
スリーブの変形が元に戻ろうとする。さらに、ストッパ
の弾性力も相まって、締め付け用スリーブの突起は、可
撓管から離れることになる。
【0017】
【実施例】図1〜8は、この発明の第1実施例を示した
ものである。そして、従来例と同様に、内面にスパイラ
ル状の凸部11aを形成した電線管11を用い、設置さ
れた機器としての配電盤に、この第1実施例の可撓管用
の継手で接続している。この継手は以下のような構成と
なっている。すなわち、筒状の継手の本体20は、大径
部21と小径部22とからなっていて、その境は段部2
3となっている。この大径部21の外周には、図1に示
すような環状溝24が形成してあり、この環状溝24に
図7に示す嵌合部材25を巻付けている。
【0018】この嵌合部材25には、図7に示すよう
な、溝状のガイドライン26が複数形成してある。この
ガイドライン26は、環状溝24に嵌合部材25を巻付
けたときに、ちょうどネジのように捻じれた形になる。
また、このガイドライン26に沿った部分には、断面が
のこぎり状の歯27が形成してある。このような嵌合部
材25を巻付けた大径部21の外周に、はめ輪28を相
対移動自在に取付けるが、このはめ輪28は、次のよう
になっている。すなわち、図1、2に示すように、はめ
輪28の内側一端には、嵌合部材25のガイドライン2
6と嵌り合う嵌合凸部29を形成している。この嵌合凸
部29は、ガイドライン26内を摺動するもので、その
数もガイドライン26の数と同じである。
【0019】また、嵌合凸部29より下がった平坦部3
0には、上記嵌合部材25ののこぎり状の歯27と接触
する図示しない小さな突起が形成してある。この平坦部
30に形成した突起と、嵌合部材25の歯27とは、ち
ょうどラチェットとクリックの関係にある。したがっ
て、はめ輪28の嵌合凸部29が、本体20の大径部2
1に巻付けた嵌合部材25のガイドライン26内で摺動
するようにはめ輪28と本体20とをはめ合わせ、本体
20とはめ輪28とを相対回転させると、嵌合部材25
の歯27と、平坦部30の突起とが、ラチェットとクリ
ックのように接触して、本体20とはめ輪28の相対的
な動きを段階的に止めるように働く。こうして本体20
とはめ輪28とは、その相対移動の方向によって、締め
付けたり、ゆるめたりすることができる。
【0020】また、本体20の内側には、スリーブ33
が一体的に形成されており、その外周には、図5、6、
8、に示すように複数の可倒突起34を形成している。
この可倒突起34は、電線管11の内面の凸部11aの
リード角とほぼ一致しているとともに、電線管11の差
し込み方向に対して、スリーブ33の中心方向に倒れ、
引き抜き方向には、自らの復元力で起き上がる。つま
り、電線管11をスリーブ33の外周に差し込むと、可
倒突起34は、電線管11内の凸部11aで押し倒さ
れ、電線管11をスムーズに挿入させることができる。
しかも、凸部11aのピッチ間の谷の部分に、復元力に
よって起き上がった可倒突起34が噛み合うことになる
ので、電線管11を引き抜こうとしても抜くことはでき
ない。 なお、可撓管を抜くときには、可撓管を回転させ
ながら引き抜けば、スリーブから可撓管を抜くことがで
きる。なぜなら、可倒突起は、可撓管の凸部のリード角
とほぼ等しく位置しているので、これら凸部と可倒突起
とが、ネジの要領で相 対移動できるからである。
【0021】上記のように、本体20の内側にスリーブ
33を形成することで、本体20とスリーブ33との間
に、電線11を差し込む挿入用空間31が形成される
ことになり、この挿入用空間31のつき当たりは、当接
部32となっている。この挿入用空間31に電線管11
を差し込むと、電線管11と、はめ輪28の内側との間
には、空間35が形成されることになる。この空間35
は、本体20とはめ輪28との軸方向の相対移動に応じ
てその体積を変化させる。すなわち、本体20とはめ輪
28とを、締め付けるように相対移動させれば、空間3
5の体積は小さくなり、反対に相対移動させれば、その
体積は大きくなる。このように、本体20とはめ輪28
との軸方向の相対移動に応じて、体積を変化させる空間
35内には、断面が図3、4に示すようなシール部材
6と、環状の締め付け用スリーブ37とが設けてある。
【0022】また、はめ輪28の内部には、引き抜き方
向に縮径させたテーパ部39を形成している。 本体20
とはめ輪28とを締め付けるように相対移動させると、
上記テーパー部39に押されて、締め付け用スリーブ3
7がシール部材36を押すことになる。そして、上記シ
ール部材36は、締め付け用スリーブ37と、本体20
の大径部21の端部38とで挟まれて、図4のように変
形する。これによって、シール部材36の下部に形成さ
れた2つの環状突起40が、図5に示すように、電線管
11の外周に押し付けられ、本体20およびはめ輪28
と電線管11の外周との間をシールする。なお、この
ール部材36の効果は従来例と同様に、雨水等の侵入を
防ぐととも、電線管11と本体20との相対回転を抑え
て、継手から電線管11が抜けるのを防いでいる。
【0023】また、上記環状の締め付け用スリーブ37
は、弾性を有する合成樹脂でできていて、電線管11の
外周に位置している。そして、その内側に環状溝41を
形成している。この環状溝41内には、リング状のスト
ッパ42が設けてある。図5は、本体20とはめ輪28
とが、締め付けるように相対移動することで、空間35
の体積が小さくなり、それによって、締め付け用スリー
ブ37とストッパ42とが、電線管11の外周を締め付
ける様子を示したものである。
【0024】本体20とはめ輪28とを締め付けるため
に、両者が軸方向に相対移動し始めると、それに応じて
空間35の体積は小さくなる。このとき、締め付け用ス
リーブ37は、相対移動するはめ輪28の内側テーパー
部39に押されて、シール部材36を押し潰す。押し潰
されたシール部材36は図4、5のような形になる。そ
して、さらに空間35が縮小されると、今度は締め付け
用スリーブ37が、シール部材36の端部43とはめ輪
28の内側テーパー部39とに押し付けられてストッパ
42を電線管11に押しつけるように変形する。
【0025】この変形によって、締め付け用スリーブ3
7の内側に形成された環状溝41内に設けたリング状の
ストッパ42が、電線管11の外周を方向に押しつけら
れることになる。このストッパ42で電線管11を押し
付けることで、電線管11は、スリーブ33とストッパ
42とに挟まれて押えられる。こうして、電線管11と
本体20との相対回転が抑えられ、電線管11が本体か
ら抜けないようにしている。また、本体20とはめ輪2
8とをゆるめるために軸方向に相対移動させると、空間
の体積は大きくなり、これに応じてOリング36、締め
付け用スリーブ37の変形も元に戻る。締め付け用スリ
ーブ37の変形が元に戻れば、ストッパ42も電線管1
1を押しつけなくなり、電線管11と本体20とは、相
対回転可能になる。この状態になれば、電線管11を本
体20から抜くことができる。
【0026】このような構成において、電線管11と継
手および配電盤とを接続するには、先ず、締め付け状態
になっていない本体20およびはめ輪28の挿入用通路
31に電線管11を差し込む。このとき、電線管11
は、スリーブ33内の可倒突起34を押し倒しながら、
スリーブ33内側に差し込まれ、本体20の当接部32
に当たるまで進む。
【0027】こうして差し込まれた電線管11は、その
凸部11aと可倒突起34とがかみ合っているため、
線管11は継手から抜けてしまうことがはない。このよ
うに電線管11を継手の本体20およびはめ輪28に差
し込んだ状態で、本体20とはめ輪28とを相対回転さ
せると、前述したように、本体20内側の環状溝24に
巻付けた嵌合部材25のガイドライン26およびこれに
沿ったのこぎり状の歯27と、はめ輪28の内側に形成
した嵌合凸部29および平坦部30とがラチェットとク
リックの要領で結合し、本体20とはめ輪28とを段階
的に軸方向に相対移動させる。
【0028】このように本体20とはめ輪28とを締め
付けるために相対回転させて、両者を軸方向に相対移動
させると、はめ輪28の内側の空間35の体積は小さく
され、これにしたがって、空間35内のシール部材
6、締め付け用スリーブ37も変形される。すなわち、
締め付け用スリーブ37が、はめ輪28の内側テーパー
部39に押されて、シール部材36を押しつぶし、変形
させる。これにより、シール部材36は電線管11の外
周を押し付け、電線管11と本体20およびはめ輪28
との間をシールする。
【0029】さらに、締め付け用スリーブ37は、はめ
輪28の内側テーパー部39に押されると、変形した
ール部材36の端部43と内側テーパー部39とに挟ま
れて、環状溝41内のストッパ42を電線11に押し
つけるように変形する。この変形により、ストッパ42
は、電線管11を中心方向に押し付けるので、電線管1
1は、スリーブ33とストッパ42とに挟まれて押えら
れることになる。こうして、電線管11と本体20とが
相対回転して、抜けないように固定してから、本体20
の小径部22を図示しない配電盤に形成した取り付け孔
に差し込み、配電盤の内側から、これをナット締めす
る。こうして、継手を介した電線管11と配電盤との接
続作業を終了する。
【0030】このように第1実施例の継手は、スリーブ
33を本体20に一体に形成しているので、本体20に
はめ輪28を設けたまま電線管11に組み付けることが
できる。 つまり、従来のように継手を分解してから電線
管11を組みつけ、また組み立てるというような手間の
かかる作業を必要としない。 したがって、その着脱を簡
単にでき、部品が紛失したり、組み付け方がわからなか
ったりして、作業能率の低下を招くことがない。 また、
継手を分解してから電線管11を組みつけることができ
るので、継手をうまく組み付けられず、シール部材が十
分にシール機能を発揮できないといったこともない。
【0031】図9は、この発明の第2実施例である。こ
の第2実施例では、締め付け用スリーブ37の内側端部
に突起44を形成しているとともに、リング状のストッ
パ42としてコイルスプリングを使用し、弾性力をもた
せている。上記突起44は、締め付け用スリーブ37の
変形状態に応じて、電線管11の外周に食い込んだり、
離れたりする。つまり、本体20とはめ輪28とを締め
付け状態となるように相対移動させれば、この突起44
が、電線管11の外周に食込み、電線管11と本体との
相対回転を抑える。また、本体20とはめ輪28とをゆ
るめるために相対移動させると、第1実施例と同様に、
締め付け用スリーブ37の変形が元に戻る。さらに、ス
トッパ42自体の弾性力も相まって、締め付け用スリー
ブ37の突起の食込みを戻すことができる。
【0032】
【効果】第1の発明によれば、本体とスリーブとを一体
に形成しているので、部品数を少なくでき、それだけ組
み付けも簡単になる。 また、第1の発明では、可撓管を
スリーブに簡単に挿入させることができ、しかもそれら
が抜けてしまうこともない。そして、可撓管を継手から
抜くときには、可撓管と継手の本体とを相対回転させれ
ば、可撓管の凸部とスリーブの可倒突起とがネジの要領
ではずれる。 このように、可撓管と本体との着脱が簡単
にできるので、手間も時間もかからず作業能率を向上さ
せることができる。
【0033】第2の発明によれば、はめ輪を本体に取り
付けたまま、可撓管を継手に組み付けることができる。
したがって、シール部材の位置がずれたまま組み付けら
れることもなく、シール機能を十分に発揮させることが
できる。 第3の発明によれば、締め付け用スリーブに形
成した突起が、可撓管に食い込むので、継手と可撓管を
さらにしっかりと組み付けることができる。 しかも、継
手と可撓管を外すときは、本体とはめ輪とを緩める方向
に相対移動させれば、それだけでこの突起を離すことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の継手の断面図である。
【図2】第1実施例の継手の断面図で、本体とはめ輪を
締め付ける方向に相対移動させた状態を示す図である。
【図3】シール部材の断面図である。
【図4】図3のシール部材がつぶされた状態を示した断
面図である。
【図5】図2の要部拡大断面図である。
【図6】図5の要部拡大断面図であり、可倒突起を示し
た図である。
【図7】嵌合部材を示した図である。
【図8】スリーブの外周面に設けた可倒突起を示した図
である。
【図9】第2実施例において、締め付け用スリーブが、
電線管を締め付ける様子を示した要部拡大断面図であ
る。
【図10】従来例の継手の断面図である。
【符号の説明】 11a 凸部 20 本体 28 はめ輪 31 挿入用空間 33 スリーブ 34 可倒突起 35 空間 37 締め付け用スリーブ 41 環状溝 42 ストッパ 44 突起

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、筒状の本体と、本体の内側
    に位置するスリーブとを備え、スパイラル状の凸部が内
    面に形成された可撓管を、上記本体とスリーブと間に形
    成される挿入用空間に差し込んでなる可撓管用の継手に
    おいて、上記本体とスリーブとを一体に形成する一方、
    スリーブの外周面には、可撓管の差し込み方向には倒
    れ、また、引き抜き方向には自らの復元力で起き上がる
    可倒突起を形成し、しかも、これら可倒突起を、可撓管
    の凸部のリード角とほぼ等しくしたことを特徴とする可
    撓管用の継手。
  2. 【請求項2】 本体の外周に、筒状のはめ輪を軸方向に
    相対移動自在に設けるとともに、これらはめ輪と可撓管
    との間には、本体に当接するシール部材と、弾性を有す
    る環状の締め付け用スリーブとを設け、しかも、この締
    め付け用スリーブの内側に環状溝を形成するとともに、
    この環状溝にリング状のストッパを設ける一方、上記は
    め輪の内部に、引き抜き方向に縮径し、かつ、はめ輪を
    締付方向に相対移動させると締め付け用スリーブを押す
    構成としたテーパ部を形成してなり、本体とはめ輪を締
    め付ける方向に相対移動させると、上記テーパー部が締
    め付け用スリーブを押してシール部材を変形させるとと
    もに、締め付け用スリーブが可撓管の径方向に変形し、
    上記ストッパを可撓管に押し付ける構成としたことを特
    徴とする請求項1記載の可撓管用の継手。
  3. 【請求項3】 締め付け用スリーブの内側に突起を形成
    する一方、環状溝内には、弾性力を有するリング状のス
    トッパを設けたことを特徴とする請求項2記載の可撓管
    用の継手。
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