JPH07120631A - 光導波路型部品 - Google Patents

光導波路型部品

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JPH07120631A
JPH07120631A JP18010294A JP18010294A JPH07120631A JP H07120631 A JPH07120631 A JP H07120631A JP 18010294 A JP18010294 A JP 18010294A JP 18010294 A JP18010294 A JP 18010294A JP H07120631 A JPH07120631 A JP H07120631A
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JP
Japan
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optical waveguide
conductive film
type component
optical
waveguide type
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JP18010294A
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Sukehito Asano
祐人 浅野
Tetsuya Ejiri
哲也 江尻
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】光導波路型部品の周囲の温度を変化させた場合
にも、光導波路の機能部分における挿入損失、分岐比、
消光比等の変動を防止することである。 【構成】強誘電性結晶からなる光導波路基板1の主面1
a側に、光導波路4を形成する。光の分岐又は結合を行
うための機能部分4bが、光導波路4に少なくとも一つ
設けられている。強誘電性結晶における自発分極方向A
が、光の進行方向に対して交差している。光導波路基板
1においてそれぞれ反対の電荷を発生する第一の結晶面
1bと第二の結晶面1cとが、光導波路基板1に存在し
ている。第一の結晶面1bと主面1aとの境界から機能
部分4bに至る一方の領域5Aに、第一の導電性膜6a
が形成されている。第二の結晶面1cと主面1aとの境
界から機能部分4bに至る他方の領域5Bに第二の導電
性膜6cが形成されている。第一の導電性膜6aと第二
の導電性膜6cとが電気的に導通している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強誘電性結晶製の光導
波路基板を有する光導波路型部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光計測システム、光通信システム等にお
いて、各種の電気光学結晶上に三次元光導波路を形成
し、光導波路型部品を製造することが知られている。こ
うした光導波路型部品としては、光分岐素子、光変調素
子、光偏向素子、光スイッチ、マルチプレクサー等が知
られている。こうした導波型のデバイスは、小型で安定
性が良く、少ない電力で駆動させることができ、高速で
信号が伝達できるという利点を有しており、注目されて
いる。
【0003】本発明者は、いわゆるY分岐形の三次元光
導波路を、LiNbO3からなる基板上に形成して光導
波路型部品を製造し、これを、光ファイバジャイロスコ
ープ用の変調器として使用することを、主として研究し
ていた。即ち、上記光導波路の一端から光を入れ、光導
波路の分岐部分において光を50:50(%)の割合で
分岐させる。分岐した光の一方に、所定の電圧を加えて
位相変調する。目的とする光学系の回転によって生ず
る、Sagnac効果による位相差を、この光導波路型
部品において検出する。こうして検出した位相差を、光
学系の回転角速度と位相差との関係式に代入し、回転速
度を算出する。
【0004】また、本発明者は、いわゆるマッハツェン
ダー型の光導波路を基板上に形成し、マッハツェンダー
型の強度変調器を製造する研究を進めていた。即ち、強
度変調器への入力光を分岐させ、各分岐光に対し電圧を
印加して光の位相を変調させ、次いで変調後の光を干渉
させてその強度を変化させるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この研究の過程で、本
発明者は、次の問題に直面した。即ち、光ファイバジャ
イロスコープ用の変調器においては、上記の分岐比を、
できるだけ50:50という設定値に近くすることが必
要である。しかし、特に光ファイバジャイロスコープ用
途ではこの許容範囲が狭い。これは、分岐比が50:5
0から外れると、たとえ光学系の回転速度が変化してい
なくとも、算出される回転角速度が大幅に変動するた
め、変調器として役に立たなくなるからである。
【0006】例えば、分岐比が50:50から40:6
0へと一時的に変動したと仮定すると、回転角速度の算
出値は20%程度変動することになる。この理由から、
光ファイバジャイロスコープ用途では上記分岐比を4
8:52〜50:50の範囲内に収めることが要求され
ている。一方、光導波路型部品には、広い温度範囲で正
確に動作することが、基本的特性として要求される。し
かし、光導波路型部品の周囲の温度を変化させると、光
導波路の分岐部分での分岐比が一時的に大きく変動し、
分岐比が30:70、極端な場合には100:0近くに
なることがあった。また、この分岐比の変動に加え、挿
入損失の変動も生じた。
【0007】また、マッハツェンダー型強度変調器にお
いては、光の分岐比率が変化する結果、消光比が大きく
変動し、同時に光導波路全体の挿入損失も一時的に増大
した。
【0008】本発明の課題は、強誘電性結晶からなり、
主面側に形成された光導波路を有する光導波路基板を備
えており、光の分岐又は結合を行うための機能部分が光
導波路に少なくとも一つ設けられている光導波路型部品
において、光導波路型部品の周囲の温度を変化させて
も、光の挿入損失、分岐比、消光比等の特性が劣化しな
いようにすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の光導波路型部品
は、強誘電性結晶からなり、主面側に形成された光導波
路を有する光導波路基板を備えており、光の分岐又は結
合を行うための機能部分が光導波路に少なくとも一つ設
けられており、強誘電性結晶における自発分極方向が、
光の進行方向に対して交差している。光導波路基板にお
いてそれぞれ反対の電荷を発生する第一の結晶面と第二
の結晶面とが、光導波路基板に存在している。第一の結
晶面と主面との境界から機能部分に至る一方の領域内に
第一の導電性膜が形成されており、第二の結晶面と主面
との境界から機能部分に至る他方の領域内に第二の導電
性膜が形成されており、第一の導電性膜と第二の導電性
膜とが電気的に導通していることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明者は、上記したように、光導波路の機能
部分における挿入損失、分岐比、消光比等が変動する理
由について、種々検討した。この結果、光導波路型部品
の周囲の温度変化によって焦電が発生し、この焦電によ
り、光導波路基板の自発分極方向の結晶面で電荷が多量
に発生し、この電荷による電界が、光導波路の機能部分
における光の振る舞いに大きく干渉していることを発見
した。
【0011】ここで、本発明者は、第一の結晶面と主面
との境界から機能部分に至る一方の領域内に第一の導電
性膜を形成し、第二の結晶面と主面との境界から機能部
分に至る他方の領域内に第二の導電性膜を形成し、第一
の導電性膜と第二の導電性膜とを電気的に導通させてみ
た。この結果、光導波路の機能部分における挿入損失、
分岐比、消光比等の変動が、顕著に減少することを見い
だした。
【0012】こうした顕著な効果が得られる理由は、必
ずしも明白ではない。ただ、焦電により電荷が発生する
各結晶面から光導波路の機能部分へと至る領域に導電性
膜を設けることで、各結晶面に電荷が発生したときに
も、この導電性膜の周辺では電気力線が疎になり、電位
勾配が小さくなる。このため、機能部分への焦電の影響
が小さくなるのであろう。しかも、第一の導電性膜と第
二の導電性膜とを電気的に導通させることで、機能部分
の両側にある各導電性膜の電位がほぼ同電位になり、焦
電の影響が及びにくくなるものと考えられる。
【0013】なお、本発明の方法では、電荷が直接発生
する第一の結晶面および第二の結晶面のいずれにも、導
電性膜などを形成してはおらず、結晶面上に瞬間的に発
生した電荷を、消去してはいない。しかし、本発明によ
れば、このように、結晶面上の電荷を直接消去しない状
況下においても、光が分岐する機能部分への瞬間的な悪
影響を防止することができるのである。
【0014】なお、特開平第5─88125号公報で
は、光導波路の表面にバッファー層を形成し、このバッ
ファー層の表面に帯電防止膜を形成し、この上に制御用
電極を設けている。しかし、この発明では、焦電で発生
した電荷が、制御用電極の影響によって結晶表面で不均
一に偏よることを、帯電防止膜によって防止しているだ
けである。この帯電防止膜には、焦電によって発生した
電荷を即時に取り除く機能はない。また、光導波路は直
線状である。
【0015】特開平第2─257108号公報では、焦
電の影響を減らすことを目的にしてはいる。このために
2枚の強誘電体基板を、自発分極方向が互いに反対にな
るように導電材を介して結合させている。しかし、これ
では、2枚の強誘電体基板の接合面にある電荷は消去さ
れるが、接合されていない表面の電荷は除去されない。
従って、強誘電体基板内にやはり電界が残るので、焦電
の影響は消去できない。また、光導波路は直線状であ
る。
【0016】
【実施例】第一の導電性膜と前記第二の導電性膜とを電
気的に導通させるのには、次の方法が好ましい。 (1)光導波路基板の表面(光導波路のある側)に、制
御用電極を形成する際に、これと同時に短絡用の導通パ
ターン又は導電性細条を形成する。この方法によれば、
印刷や蒸着法によって制御用電極を形成するのと同時
に、導通パターンを形成して、上記の各導電性膜を導通
させることができるので、製造上有利である。ただし、
この導通パターンを光導波路の上に形成する必要がある
ので、光の挿入損失の原因となる場合がある。
【0017】(2)光導波路基板の表面(光導波路のあ
る側)において、第一の導電性膜と第二の導電性膜との
間をワイヤーによって結ぶ。このワイヤーは、光導波路
の上を通る。この場合には、ワイヤーが光導波路に対し
て接触しないので、光導波路において前記のような挿入
損失が生ずる可能性はない。しかし、ワイヤーを各導電
性膜に対して接触させる工程が必要である。
【0018】(3)第一の導電性膜と第二の導電性膜と
を、一体の導電性膜の一部として形成する。この方法に
よる場合にも、印刷や蒸着法によって制御用電極を形成
するのと同時に、一体の導電性膜を形成することができ
る。
【0019】特に、光導波路型部品が能動型の光導波路
型部品であり、分岐側の各光導波路の外側と内側とにそ
れぞれ制御用電極を備えており、これらの制御用電極に
よって分岐側の各光導波路に対して制御用電圧を印加で
きるように構成されている場合に、第一の導電性膜と前
記第二の導電性膜とを、分岐側の各光導波路の外側にあ
る各制御用電極に対してそれぞれ電気的に導通させるこ
とができる。
【0020】また、前記したような能動型の光導波路型
部品において、第一の導電性膜と前記第二の導電性膜と
を、分岐側の各光導波路の外側にある各制御用電極と絶
縁することができる。この場合には、第一の導電性膜お
よび第二の導電性膜における電位が、制御用電極に加わ
る電位の影響を受けないので、焦電を防止するという観
点から、一層好ましい。
【0021】また、前記機能部分において、分岐した複
数の光導波路の間の領域内に第三の導電性膜を形成し、
この第三の導電性膜を、第一の導電性膜と第二の導電性
膜との少なくとも一方に対して電気的に接続することが
できる。この方法によれば、前記機能部分の内側におい
ても、前記したような、焦電による影響を排除する作用
効果があり、一層好ましいことを確認した。
【0022】この場合において、光導波路型部品が能動
型の光導波路型部品であり、分岐側の各光導波路の外側
と内側とにそれぞれ制御用電極を備えており、これらの
制御用電極によって分岐側の各光導波路に対して制御用
電圧を印加できるように構成されている場合には、更
に、第三の導電性膜を、分岐側の各光導波路の内側にあ
る制御用電極と絶縁することが好ましい。なぜなら、第
三の導電性膜と、分岐側の各光導波路の内側にある制御
用電極とが導通していると、各導電性膜の電位が、内側
にある制御用電極の電位変化に影響を受けるからであ
る。特に、第一の導電性膜や第二の導電性膜が、分岐側
の各光導波路の外側にある各制御用電極と導通している
場合には、第三の導電性膜を、分岐側の各光導波路の内
側にある制御用電極と絶縁する必要がある。
【0023】強誘電性結晶としては、LiNbO3 、L
iTaO3 、Li(Nb x ,Ta1-x )O3 、BaTi
3 、ZnO、NH4 2 PO4 、KH2 PO4、KT
iOPO4 等が好ましい。光導波路の種類としては、次
の(1)、(2)のものが好ましい。(1)強誘電性結
晶内にチタン、銅等を熱により拡散させて形成した光導
波路。(2)LiNbO3 、LiTaO3 、Li(Nb
x ,Ta1- x )O3 結晶のLi原子を水素原子と交換さ
せるプロトン交換法により、形成された光導波路。その
他、リッジ型の光導波路、誘電体装荷型光導波路、金属
装荷型光導波路等に対しても、本発明は適用できる。
【0024】本発明の光導波路型部品では、光の分岐又
は結合を行うための機能部分が前記光導波路に少なくと
も一つ設けられている。光導波路自体の平面形状は、直
線状であってもよく、曲線状であってもよい。上記の機
能部分は、いわゆるY字状分岐部、方向性結合器であっ
てよい。
【0025】Y字状分岐部は、一列の光導波路と二列の
光導波路とを結合したものであり、光の分岐及び/又は
結合のために使用される。方向性結合器は、隣り合う光
導波路を近接して配置し、光導波路間で導波光を移行さ
せるものである。従って、入力側の光を方向性結合器の
部分で分岐させ、入力光の出力を分配することができ
る。むろん、上記したY字状分岐部と方向性結合器とを
併用することもできる。
【0026】本発明の光導波路型部品は、能動素子、受
動素子として使用することができる。この受動素子とし
ては、光分波素子、複数のY字状分岐部のカスケード構
造からなる光導波路を有するスターカプラー等がある。
この能動素子としては、強度変調器、位相変調器、光ス
イッチング素子、光音響素子、光コンピューターの論理
素子(AND素子、OR素子)、上記のスターカプラー
に光変調用電極を配置した多重変調素子等を例示でき
る。
【0027】特に、能動素子の内でも、光ファイバジャ
イロスコープ用の光変調器においては、出力光の分岐比
が所定値から外れると、測定すべき光学系の回転角速度
の値が極端にずれ、役に立たなくなる(前述)。従っ
て、本発明の光導波路型部品は、この用途に最も適して
いる。
【0028】また、マッハツェンダー型強度変調器にお
いては、最も重要な消光比が前記のように変動すると言
う問題があったが、これが本発明によって防止される。
更に、光分波素子、光スイッチング素子、論理素子等、
光の出力を分割するための光導波路型部品においても、
分割された出力に変動があると誤動作が生ずる。従っ
て、本発明は、こうした素子に対しても極めて有用であ
る。特に、光スイッチング素子、論理素子においては、
2列の光導波路に分割された各光の出力からON─OF
Fのいずれかを読み取るため、分割された出力がしきい
値を越えて変動するとONとOFFとが入れ代わり、極
端な誤動作が生ずる。
【0029】また、上記のスターカプラーや多重変調素
子においては、Y字状分岐部がカスケード構造をなすよ
うに、複数のY字状分岐部が配列されている。従って、
これらの各Y字状分岐部の分岐比が所定値から変動する
と、光導波路型部品の入力部分から出力部分へと至るま
でに、この変動が乗数的に累積する。従って、一つのY
字状分岐部における変動が例えば5%であったとして
も、これが累積すると極めて大きな変動になる。従っ
て、本発明は、こうしたスターカプラーや多重変調素子
に対して効果的である。
【0030】本発明において、第一、第二および第三の
各導電性膜としては、次のものを使用できる。 (1)蒸着により、酸化インジウム、酸化インジウム─
酸化すず、酸化銅、Si/Ge等の、半導体、金属から
なる薄膜を形成する。 (2)酸化インジウム、酸化インジウム─酸化すず、酸
化銅、Si/Ge等の、半導体、金属を含んだ材料、特
にペーストを、結晶面に塗布してペースト層を形成し、
このペースト層を焼き付ける。 (3)結晶面をプラズマ処理するか、酸処理することに
より、結晶面の結晶構造を破壊し、低抵抗層を形成す
る。 (4)カーボンブラック、グラファイト等の、導電性と
遮光性とを備えた材料からなる薄膜を形成する。こうし
た薄膜は、これらの粉末を含んだ材料、特にペースト
を、結晶面に塗布してペースト層を形成し、このペース
ト層を焼き付けることによって、形成することができ
る。
【0031】以下、図面を参照しつつ、本発明の好適例
を説明する。図1は、本発明の実施例にかかる光導波路
型部品を概略的に示す平面図である。LiNbO 3 、L
iTaO3 又はLi(Nbx ,Ta1-x )O3 からなる
X板によって、光導波路基板1が形成されている。光導
波路基板1の主面1aに、三次元光導波路4が形成され
ている。光導波路4は、入力側の直線状部4a、Y字状
分岐部4b、及び出力側にある一対の直線状部4cから
なる。
【0032】光導波路基板1の入力側に光ファイバ保持
基板3Aが結合され、光ファイバ保持基板3Aによって
光ファイバ2Aが保持されている。光ファイバ2Aと直
線状部4aとが光学結合されている。光導波路基板1の
出力側に光ファイバ保持基板3Bが結合され、光ファイ
バ保持基板3Bによって、一対の光ファイバ2Bが保持
されている。各光ファイバ2Bと各直線状部4cとが光
学結合されている。
【0033】本例では、光導波路基板1を構成する強誘
電性結晶における自発分極方向が、矢印Aの方向であ
り、光の進行方向に対してほぼ直交している。この自発
分極方向は、光の進行方向に対して、所定の角度をもっ
て交差させればよいが、直交させることが好ましい。第
一の結晶面1bと第二の結晶面1cとが、光導波路基板
1に存在している。第一の結晶面1bと第二の結晶面1
cとは、焦電によってそれぞれ反対の電荷を発生させ
る。
【0034】第一の結晶面1bと主面1aとの境界から
Y字状分岐部4bに至る一方の領域5Aに、第一の導電
性膜6aが形成されており、第二の結晶面1cと主面1
aとの境界からY字状分岐部4bに至る他方の領域5B
に、第二の導電性膜6cが形成されている。本例では、
第一の導電性膜6aと第二の導電性膜6cとが一体化さ
れ、一体の導電性膜6を構成している。
【0035】導電性膜6の形状を説明する。各導電性膜
6a、6cは、共に略台形状であり、各導電性膜6a、
6cの外縁側は、主面1aと各結晶面との境界に沿った
直線状である。各導電性膜6a、6cの内側は、ほぼ光
導波路の形状に沿っている。各導電性膜6a、6cは、
連結部分6eによって一体化されており、連結部分6e
は光導波路4の上側に位置している。
【0036】各導電性膜6aと6cとは、図1において
水平方向の直線に対して線対称である。各導電性膜6
a、6cの、図1において右側に、細長い制御用電極6
b、6dが並行して伸びている。分岐側の各直線状部4
cが、光導波路の内側の制御用電極7と、外側の各制御
用電極6b、6dによって挟まれている。
【0037】図2、図3は、それぞれ、本発明の実施例
にかかる光導波路型部品を概略的に示す平面図である。
図1において説明した部分については、説明を省略す
る。図2の光導波路型部品においては、光導波路4を挟
んで、一対の導電性膜16A、16Bが形成されてい
る。導電性膜16Aと16Bとは、図2において水平方
向の直線に対して線対称である。
【0038】導電性膜16Aは、第一の導電性膜16a
と制御用電極16bとからなる。導電性膜16Bは、第
二の導電性膜16cと制御用電極16dとからなる。各
導電性膜16a、16cは、共に略台形状であり、これ
らの外縁側は、主面1aと各結晶面との境界に沿った直
線状であり、これらの内側は、ほぼ光導波路の形状に沿
っている。各導電性膜16a、16cの、図2において
右側に、細長い制御用電極16b、16dが、それぞれ
並行して伸びている。分岐側の各直線状部4cが、光導
波路の内側の制御用電極7と、外側の各制御用電極16
b、16dによって挟まれている。
【0039】第一の導電性膜16aと第二の導電性膜1
6cとが、短絡部材10によって短絡されている。短絡
部材10は、導電性細条であってよく、また導電性ワイ
ヤー等であってよい。
【0040】図3においては、導電性膜26が、一対の
制御用電極8とは分離されており、導電性膜26には電
圧印加の機能がない。分岐側の各直線状部4cが、光導
波路の内側の制御用電極7と、外側の各制御用電極8と
によって挟まれている。一体の導電性膜26は、第一の
導電性膜26a、第二の導電性膜26b及び連結部分2
6cによって構成されている。各導電性膜26a、26
bは、共に略台形状であり、各導電性膜26a、26b
の外縁側は、主面1aと各結晶面との境界に沿った直線
状である。各導電性膜26a、26bの内側は、ほぼ光
導波路の形状に沿っている。連結部分26cは光導波路
4の上側に位置している。
【0041】図1〜図3に示す各実施例では、特に第一
の導電性膜及び第二の導電性膜の形状を略台形状とし、
各導電性膜の内側の形状を、光導波路の形状に追随さ
せ、各導電性膜と光導波路との間、各導電性膜と主面1
aの周縁部との間に、隙間が生じないようにした。この
形状を採用することにより、Y字状分岐部への焦電の影
響を最小にできる。
【0042】図4、図5は、それぞれ、マッハツェンダ
ー型強度変調器を概略的に示す平面図である。図4、図
5に示す強度変調器では、光導波路14が、入力側の直
線状部14a、Y字状分岐部14b、一対の直線状部1
4c、Y字状分岐部14d及び出力側の直線状部14e
からなる。光ファイバ2Aが直線状部14aに結合され
ており、光ファイバ2Bが直線状部14eに結合されて
いる。
【0043】図4の例では、Y字状分岐部14b側にの
み、導電性膜6が形成されている。各導電性膜6a、6
cは、共に略台形状であり、各導電性膜6a、6cの外
縁側は、主面1aと各結晶面との境界に沿った直線状で
ある。各導電性膜6a、6cの内側は、ほぼ光導波路の
形状に沿っている。各導電性膜6a、6cは、連結部分
6eによって一体化されており、連結部分6eは光導波
路14の上側に位置している。
【0044】各導電性膜6aと6cとは、図4において
水平方向の直線に対して線対称である。各導電性膜6
a、6cの、図4において右側に、細長い制御用電極6
b、6dが並行して伸びている。分岐側の光導波路の内
側にある制御用電極17は、略長方形部分17aと三角
形部分17bとからなる。各直線状部14cが、略長方
形部分17aと制御用電極6b、6dとによって挟まれ
ている。三角形部分17bが、Y字状分岐部14bの方
へ向かって延びている。
【0045】図4の例では、第一の結晶面1bと主面1
aとの境界からY字状分岐部14bに至る一方の領域5
Aが、第一の導電性膜6aによってほぼ覆われている。
第二の結晶面1cと主面1aとの境界からY字状分岐部
14bに至る他方の領域5Bが、第二の導電性膜6cに
よってほぼ覆われている。
【0046】図5の例では、Y字状分岐部14b、14
d及び一対の直線状部14cによって形成される六角形
の領域と、主面1aの周縁部とのあいだの領域が、ほぼ
すべて導電性膜36によって覆われている。また、上記
した六角形の領域の内部が、ほぼすべて制御用電極27
によって覆われている。導電性膜36は、制御用電極2
7の対向電極としても作用する。
【0047】導電性膜36の形状を更に説明する。一方
の領域5Aが、第一の導電性膜36aによってほぼ覆わ
れ、他方の領域5Bが、第二の導電性膜36cによって
ほぼ覆われている。Y字状分岐部14d側では、第一の
結晶面1bと主面1aとの境界からY字状分岐部14d
に至る一方の領域5Cが、第一の導電性膜36fによっ
てほぼ覆われている。第二の結晶面1cと主面1aとの
境界からY字状分岐部14dに至る他方の領域5Dが、
第二の導電性膜36gによってほぼ覆われている。
【0048】各導電性膜36a、36c、36f、36
gは、共に略台形状であり、各導電性膜36a、36
c、36f、36gの外縁側は、主面1aと各結晶面と
の境界に沿った直線状である。これらの各導電性膜の内
側は、ほぼ光導波路の形状に沿っている。
【0049】導電性膜36aと36cとは、連結部分3
6eによって一体化されており、連結部分36eは光導
波路14の上側に位置している。導電性膜36fと36
gとは、連結部分36hによって一体化されており、連
結部分36hは光導波路14の上側に位置している。導
電性膜36aと36c、36fと36gとは、それぞ
れ、図5において水平方向の直線に対して線対称であ
る。
【0050】導電性膜36aと36fとの間、導電性膜
36cと36gとの間は、細長い制御用電極36b、3
6dによってそれぞれ連結されている。電極27は、略
長方形部分27a、三角形部分27b、27cからな
る。各直線状部14cが、略長方形部分27aと制御用
電極36b、36dとによって挟まれている。三角形部
分27bが、Y字状分岐部14bの方へ向かって延びて
おり、三角形部分27cが、Y字状分岐部14dの方へ
向かって延びている。
【0051】図6は、方向性結合器を概略的に示す平面
図である。光導波路24が、一対の入力部分24a、一
対の出力部分24b及び方向性結合部分24cからな
る。方向性結合部分24cを含む長方形領域9を除い
て、主面1aのほぼ全面が、導電性膜46によって覆わ
れている。長方形領域9の中に、線状の電極37が形成
されており、従って、導電性膜46は、方向性結合器の
制御用電極としても作用する。
【0052】導電性膜46の形状を更に説明する。導電
性膜46の外周は、主面1aの外側輪郭にほぼ沿ってい
る。第一の結晶面1bと主面1aとの境界から方向性結
合部分24cに至る一方の領域15Aが、第一の導電性
膜46cによってほぼ覆われている。第二の結晶面1c
と主面1aとの境界から方向性結合部分24cに至る他
方の領域15Bが、第二の導電性膜46dによってほぼ
覆われている。
【0053】第一の導電性膜46c及び第二の導電性膜
46dの図6において左側は、連結部分46aによって
一体化されており、第一の導電性膜46c及び第二の導
電性膜46dの図6において右側は、連結部分46bに
よって一体化されている。
【0054】次いで、更に具体的な実験例について述べ
る。 (実験例1) 本発明の実施例の光導波路型部品及び比
較例の光導波路型部品を製造し、光ファイバジャイロス
コープ用の位相変調器としての性能を調べた。
【0055】実施例の光導波路型部品としては、図1に
示した光導波路型部品を使用した。この光導波路型部品
の製造手順を述べる。X軸結晶断面を有するLiNbO
3 からなる、直径3インチ、厚さ1mmの円盤状ウエハ
ーを用意した。フォトリソグラフィー技術を用いて、ウ
エハーに幅3μm、厚さ500オングストロームのチタ
ン薄膜を形成し、電気炉内にウエハーを収容し、温度1
000°C、保持時間6時間の条件でLiNbO3 ウエ
ハー中にチタンを拡散させ、チタン拡散光導波路4を形
成した。
【0056】光導波路4を形成した後、金薄膜からなる
導電性膜6及び制御用電極7を、それぞれ塗布法によっ
て形成した。導電性膜6及び電極7の厚さは、2500
オングストロームとした。電極7と電極部分6b、6d
とのギャップ間隔は10μmとし、電極の長さは15m
mとした。このウエハーより1チップ分の光導波路基板
1を切り出した。
【0057】光導波路基板1の末端面に、図1に示す方
法で光ファイバ2A、2Bを接続し、試験用品を得た。
一方、図7(a)に示す比較例の光導波路型部品を、上
記と同様にして製造した。ただし、導電性膜6の代わり
に電極8を形成した。
【0058】温度調節装置内に、本発明の実施例及び比
較例の光導波路型部品を収容した。そして、光源から波
長0.85μmの光を入射させ、一対の光量計によっ
て、一対の光ファイバ2Bからの出力を測定した。各光
量計の測定値から、挿入損失と分岐比とを算出した。
【0059】この測定の間、図8及び図9に示すよう
に、光導波路型部品の周囲温度を変動させた。この温度
変動においては、20°C〜−40°Cの間で、グラフ
において階段状に温度を変動させた。この際、各温度に
おける保持時間は約45分とし、80°C/時間の速度
で、温度を上昇又は下降させた。
【0060】この結果、比較例では、図8に示す結果が
得られ、実施例では、図9に示す結果が得られた。即
ち、比較例では、温度上昇時、温度下降時に、分岐比、
挿入損失が大幅に変動した。なお、図8では、分岐比が
30:70以上になる部分でピークの頂点部分をカット
し、かつ挿入損失の変動量が4dB以上になる部分でピ
ークの頂点部分をカットしてある。
【0061】一方、実施例では、図9に示すように、挿
入損失、分岐比共にほどんど変動しなかった。数値で示
すと、挿入損失の変動は0.4dB以下であり、分岐比
の変動は、50:50〜52:48の範囲内に納まっ
た。
【0062】また、上記の実施例、比較例の各光導波路
型部品を光ファイバジャイロスコープ用の変調器とし
て、光ファイバジャイロスコープシステム内に組み込ん
だ。そして、図8、図9に示すように周囲温度を変動さ
せた。この結果、比較例では、算出された回転角速度が
20%以上変動し、時には角速度が計測できないことも
あった。実施例では4%変動した。
【0063】また、上記と同様の製造方法で、図2及び
図3に示す各光導波路型部品を製造した。そして、各光
導波路型部品について、上記と同様の実験を実施した。
この結果、図9に示すグラフとほぼ同様の結果が得られ
た。
【0064】(実験例2)本発明の実施例の光導波路型
部品及び比較例の光導波路型部品を製造し、マッハツェ
ンダー型強度変調器としての性能を調べた。実施例の光
導波路型部品としては、図4、図5に示した光導波路型
部品を使用した。
【0065】この光導波路型部品の製造手順を述べる。
X軸結晶断面を有するLiNbO3 からなる、直径3イ
ンチ、厚さ1mmの円盤状ウエハーを用意した。フォト
リソグラフィー技術を用いて、ウエハーに幅3μm、厚
さ500オングストロームのチタン薄膜を形成し、電気
炉内にウエハーを収容し、温度1000°C、保持時間
6時間の条件でLiNbO3 ウエハー中にチタンを拡散
させ、チタン拡散光導波路14を形成した。
【0066】光導波路14を形成した後、金薄膜からな
る導電性膜6、36、電極17、27を、それぞれ塗布
法によって形成した。導電性膜6、36及び電極17、
27の厚さは、2500オングストロームとした。この
ウエハーより1チップ分の光導波路基板1を切り出し
た。
【0067】光導波路基板1の末端面に、図4、図5に
示す方法で光ファイバ2A、2Bを接続し、試験用品を
得た。一方、図7(b)に示す比較例の光導波路型部品
を、上記と同様にして製造した。ただし、導電性膜6、
36、電極17、27は設けず、その代わりに電極1
8、37を形成した。
【0068】温度調節装置内に、本発明の実施例及び比
較例の光導波路型部品を収容した。光源から波長0.8
5μmの光を入射させ、光量計によって、光ファイバ2
Bからの出力を測定した。そして、温度安定時(−20
°C)における挿入損失及び消光比を測定した。また、
80°C/時間の速度で温度を変動させ、この温度変動
時の挿入損失及び消光比を測定した。
【0069】なお、消光比を測定するには、図10に示
すように印加電圧を周期的に変動させた。このVπは5
Vである。この結果、図7(b)の比較例では、温度変
動時に、出力光の強度が、図11(a)に示すように変
動した(ただし、縦軸の「強度」は、任意単位であ
る。)。この消光比は、0.6dBである。また、温度
変動時の挿入損失は、温度安定時にくらべて3dB増大
した。
【0070】図4の実施例では、温度変動時に、出力光
の強度が、図11(b)に示すように変動した。この消
光比は、2dBである。また、温度変動時の挿入損失
は、温度安定時にくらべて3dB増大した。このよう
に、分岐部分14bの周囲に導電性膜6a、6cを設け
ることにより、温度変動時の消光比が顕著に改善されて
いる。
【0071】図5の実施例では、温度変動時に、出力光
の強度が、図11(c)に示すように変動した。この消
光比は、20dBである。また、温度変動時の挿入損失
は、温度安定時にくらべて0.1dB以下しか増大しな
かった。このように、分岐部分14b及び14dの周囲
に導電性膜36a、36c、36f、36gを設けるこ
とにより、温度変動時の消光比、挿入損失共に、顕著に
改善されている。
【0072】図12は、本発明の更に他の実施例に係る
光導波路型部品を示す平面図であり、図1〜図3に示し
たようなY分岐型光導波路基板に関するものである。図
12においては、導電性膜26が、一対の制御用電極8
とは分離されており、導電性膜26には電圧印加の機能
がない。分岐側の各直線状部4cが、光導波路の内側の
制御用電極7と、外側の各制御用電極8とによって挟ま
れている。一体の導電性膜26は、第一の導電性膜26
a、第二の導電性膜26b及び連結部分26cによって
構成されている。各導電性膜26a、26bは、共に略
台形状であり、各導電性膜26a、26bの外縁側は、
主面1aと各結晶面との境界に沿った直線状である。各
導電性膜26a、26bの内側は、ほぼ光導波路の形状
に沿っている。連結部分26cは光導波路4の上側に位
置している。Y分岐部分4bの内側に、略三角形状を有
する第三の導電性膜30が形成されており、第三の導電
性膜30と第二の導電性膜26bとが、短絡部材10に
よって電気的に導通している。第三の導電性膜30と制
御用電極7とは、絶縁されている。
【0073】(実験例3)図12に示した光導波路型部
品を試作し、実験例1と同様の実験を行った。実験例1
と同様にして、チタン拡散法によって、光導波路基板1
に、チタン拡散光導波路4を形成した。
【0074】光導波路4を形成した後、金薄膜からなる
導電性膜26、30、制御用電極7および制御用電極8
を、それぞれ塗布法によって形成した。各導電性膜2
6、30の厚さおよび制御用電極7、8の厚さは、25
00オングストロームとした。制御用電極7と8とのギ
ャップ間隔は10μmとし、制御用電極の長さは15m
mとした。このウエハーより1チップ分の光導波路基板
1を切り出した。光導波路基板1の末端面に、図12に
示す方法で光ファイバ2A、2Bを接続し、試作品を得
た。
【0075】温度調節装置内に、図12に示す上記光導
波路型部品の試作品を収容した。そして、光源から波長
0.85μmの光を入射させ、一対の光量計によって、
一対の光ファイバ2Bからの出力を測定した。各光量計
の測定値から、挿入損失と分岐比とを算出した。
【0076】この測定の間、図13に示すように、光導
波路型部品の周囲温度を変動させた。この温度変動にお
いては、−40℃〜+80℃の温度範囲内で、図13の
グラフに示すように、階段状に温度を変動させた。この
際、各温度における保持時間は約45分とし、80°C
/時間の速度で、温度を上昇又は下降させた。
【0077】この結果、図13に示すように、挿入損
失、分岐比共にほどんど変動しなかった。数値で示す
と、−40℃〜+80℃の非常に広範な温度範囲におい
て、挿入損失の変動は0.3dBであり、分岐比の変動
は、48:52〜49.8〜50.2の範囲内に納まっ
た。特に、−40℃〜+20℃の温度範囲においては、
挿入損失の変動は0.2dB以下であり、分岐比の変動
は、48:52〜49:51の範囲内に納まった。
【0078】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の光導波路型
部品によれば、光導波路型部品の周囲の温度を変化させ
ても、光導波路の機能部分における挿入損失、分岐比、
消光比等の変動が、顕著に減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る光導波路型部品(光ファ
イバジャイロスコープ用の変調器)を概略的に示す平面
図である。
【図2】本発明の実施例に係る光導波路型部品を概略的
に示す平面図である。
【図3】本発明の実施例に係る光導波路型部品を概略的
に示す平面図である。
【図4】本発明の実施例に係る光導波路型部品(マッハ
ツェンダー型強度変調器)を概略的に示す平面図であ
る。
【図5】本発明の実施例に係る光導波路型部品を概略的
に示す平面図である。
【図6】本発明の更に他の実施例(方向性結合器を用い
た実施例)に係る光導波路型部品を概略的に示す平面図
である。
【図7】(a)は、従来の光導波路型部品(光ファイバ
ジャイロスコープ用の変調器)を概略的に示す平面図で
あり、(b)は、従来の光導波路型部品(マッハツェン
ダー型の強度変調器)を概略的に示す平面図である。
【図8】比較例の光導波路型部品(光ファイバジャイロ
スコープ用の変調器)を使用した場合の、周囲の温度変
動と挿入損失、分岐比との関係を示すグラフである。
【図9】実施例の光導波路型部品を使用した場合の、周
囲の温度変動と挿入損失、分岐比との関係を示すグラフ
である。
【図10】印加電圧と時間との関係を示すグラフであ
る。
【図11】(a)、(b)、(c)は、各例の光導波路
型部品(マッハツェンダー型の強度変調器)を使用した
場合の、時間と強度との関係を示すグラフである。
【図12】本発明の更に他の実施例に係る光導波路型部
品を概略的に示す平面図である。
【図13】図12に示す実施例の光導波路型部品を使用
した場合の、周囲の温度変動と、挿入損失および分岐比
の変動との関係を示すグラフである。
【符号の説明】 1 光導波路基板 1a 主面 1b 第一の結晶
面 1c 第二の結晶面 2A、2B 光ファイバ 3
A、3B 光ファイバ保持基板 4、14、24 光
導波路 4a、4c、14a、14c、14e直線状
部 4b、14b、14d Y字状分岐部 5A、
5C、15A一方の領域 5B、5D、15B 他方
の領域 6、16A、16B、26、36、46 導
電性膜 6a、16a、26a、36a、36f、4
6c第一の導電性膜 6c、16c、26b、36
c、36g、46d 第二の導電性膜 6b、6d、
16b、16d、36b、36d 電極部分 7、
8、17、18、27、37 制御用電極 24c
方向性結合部分 30第三の導電性膜 A 自発
分極方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02F 1/313 7625−2K

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】強誘電性結晶からなり、主面側に形成され
    た光導波路を有する光導波路基板を備えた光導波路型部
    品であって、光の分岐又は結合を行うための機能部分が
    前記光導波路に少なくとも一つ設けられており、前記強
    誘電性結晶における自発分極方向が光の進行方向に対し
    て交差しており、前記光導波路基板においてそれぞれ反
    対の電荷を発生する第一の結晶面と第二の結晶面とが前
    記光導波路基板に存在しており、前記第一の結晶面と前
    記主面との境界から前記機能部分に至る一方の領域内に
    第一の導電性膜が形成されており、前記第二の結晶面と
    前記主面との境界から前記機能部分に至る他方の領域内
    に第二の導電性膜が形成されており、前記第一の導電性
    膜と前記第二の導電性膜とが電気的に導通していること
    を特徴とする、光導波路型部品。
  2. 【請求項2】前記第一の導電性膜と前記第二の導電性膜
    とが、ワイヤー又は導電性細条によって電気的に導通し
    ていることを特徴とする、請求項1記載の光導波路型部
    品。
  3. 【請求項3】前記第一の導電性膜と前記第二の導電性膜
    とが一体の導電性膜を構成していることを特徴とする、
    請求項1記載の光導波路型部品。
  4. 【請求項4】前記光導波路型部品が能動型の光導波路型
    部品であり、分岐側の各光導波路の外側と内側とにそれ
    ぞれ制御用電極を備えており、これらの制御用電極によ
    って分岐側の各光導波路に対して制御用電圧を印加でき
    るように構成されており、前記第一の導電性膜と前記第
    二の導電性膜とが、分岐側の各光導波路の外側にある各
    制御用電極に対してそれぞれ電気的に導通していること
    を特徴とする、請求項1〜3のいずれか一つの項に記載
    の光導波路型部品。
  5. 【請求項5】前記光導波路型部品が能動型の光導波路型
    部品であり、分岐側の各光導波路の外側と内側とにそれ
    ぞれ制御用電極を備えており、これらの制御用電極によ
    って分岐側の各光導波路に対して制御用電圧を印加でき
    るように構成されており、前記第一の導電性膜と前記第
    二の導電性膜とが、分岐側の各光導波路の外側にある各
    制御用電極と絶縁されていることを特徴とする、請求項
    1〜3のいずれか一つの項に記載の光導波路型部品。
  6. 【請求項6】前記機能部分において、分岐した複数の光
    導波路の間の領域内に第三の導電性膜が形成されてお
    り、この第三の導電性膜が、前記第一の導電性膜と前記
    第二の導電性膜との少なくとも一方に対して電気的に接
    続されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれ
    か一つの項に記載の光導波路型部品。
  7. 【請求項7】前記光導波路型部品が能動型の光導波路型
    部品であり、分岐側の各光導波路の外側と内側とにそれ
    ぞれ制御用電極を備えており、これらの制御用電極によ
    って分岐側の各光導波路に対して制御用電圧を印加でき
    るように構成されており、前記第三の導電性膜が、分岐
    側の各光導波路の内側にある制御用電極と絶縁されてい
    ることを特徴とする、請求項6記載の光導波路型部品。
  8. 【請求項8】前記機能部分が、Y字状分岐部又は方向性
    結合器である、請求項1〜7のいずれか一つの項に記載
    の光導波路型部品。
  9. 【請求項9】光ファイバジャイロスコープ用変調器又は
    マッハツェンダー型強度変調器として使用される、請求
    項4、5、7又は8に記載の光導波路型部品。
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