JPH07113992A - 光導波路型部品 - Google Patents

光導波路型部品

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JPH07113992A
JPH07113992A JP18152794A JP18152794A JPH07113992A JP H07113992 A JPH07113992 A JP H07113992A JP 18152794 A JP18152794 A JP 18152794A JP 18152794 A JP18152794 A JP 18152794A JP H07113992 A JPH07113992 A JP H07113992A
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optical waveguide
substrate
crystal
resistivity layer
crystal plane
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JP18152794A
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Sukehito Asano
祐人 浅野
Tetsuya Ejiri
哲也 江尻
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NGK Insulators Ltd
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NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】光導波路型部品の周囲の温度を変化させても、
光導波路の分岐部分での分岐比及び挿入損失が変動しな
いようにすることである。 【構成】光導波路型部品は、強誘電性結晶からなる光導
波路基板3と、光導波路基板3に形成された光導波路7
とを有する。光導波路基板3の出力側で光導波路7が複
数列に分岐している。光導波路基板3において焦電が発
生する第一の結晶面20に低抵抗率層4が形成されてい
る。第一の結晶面20で発生する電荷(−)と逆の電荷
(+)を生ずる、強誘電性結晶の第二の結晶面30に
も、低抵抗率層14が形成されている。低抵抗率層4と
低抵抗率層14とが電気的に導通している。ダミー基板
に第二の結晶面を形成することができる。また、複数の
光導波路基板の結晶面同士を電気的に導通させることも
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強誘電性結晶製の光導
波路基板を有する光導波路型部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光計測システム、光通信システム等にお
いて、各種の電気光学結晶上に三次元光導波路を形成
し、光導波路型部品を製造することが知られている。こ
うした光導波路型部品としては、光分岐素子、光変調素
子、光偏向素子、光スイッチ、マルチプレクサー等が知
られている。こうした導波型のデバイスは、小型で安定
性が良く、少ない電力で駆動させることができ、高速で
信号が伝達できるという利点を有しており、注目されて
いる。
【0003】本発明者は、いわゆるY分岐形の三次元光
導波路を、LiNbO3からなる基板上に形成して光導
波路型部品を製造し、これを、光ファイバジャイロスコ
ープ用の変調器として使用することを研究していた。即
ち、上記光導波路の一端から光を入れ、光導波路の分岐
部分において光を50:50(%)の割合で分岐させ
る。分岐した光の一方に、所定の電圧を加えて位相変調
する。目的とする光学系の回転によって生ずる、Sag
nac効果による位相差を、この光導波路型部品におい
て検出する。こうして検出した位相差を、光学系の回転
角速度と位相差との関係式に代入し、回転速度を算出す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この研究の過程で、本
発明者は、次の問題に直面した。即ち、一般に上記の分
岐比はできるだけ50:50という設定値に近くするこ
とが必要であるが、特に光ファイバジャイロ用途ではこ
の許容範囲が狭い。これは、分岐比が50:50から外
れると、たとえ光学系の回転速度が変化していなくと
も、算出される回転角速度が大幅に変動するため、変調
器として役に立たなくなるからである。
【0005】例えば、分岐比が50:50から40:6
0へと一時的に変動したと仮定すると、回転角速度の算
出値は20%程度変動することになる。この理由から、
光ファイバジャイロ用途では上記分岐比を48:52〜
50:50の範囲内に収めることが要求されている。一
方、光導波路型部品には、広い温度範囲で正確に動作す
ることが、基本的特性として要求される。しかし、光導
波路型部品の周囲の温度を変化させると、光導波路の分
岐部分での分岐比が一時的に大きく変動し、分岐比が3
0:70、極端な場合には100:0近くになることが
あった。また、この分岐比の変動に加え、挿入損失の変
動も生じた。
【0006】本発明の課題は、強誘電性結晶からなる光
導波路基板と、この光導波路基板に形成された光導波路
とを有し、光導波路基板の出力側末端で光導波路が複数
列に分岐している光導波路型部品において、光導波路型
部品の周囲の温度を変化させても、光導波路の分岐部分
での分岐比及び挿入損失が変動しないようにすることで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の光導波路型部品
は、強誘電性結晶からなり、光導波路を有する光導波路
基板を備えており、光導波路基板の出力側で光導波路が
複数列に分岐しており、光導波路基板において焦電が発
生する第一の結晶面上に低抵抗率層が形成されており、
第一の結晶面で発生する電荷と逆の電荷を生ずる強誘電
性結晶の第二の結晶面上に低抵抗率層が形成されてお
り、第一の結晶面上の低抵抗率層と第二の結晶面上の低
抵抗率層とが電気的に導通していることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明者は、上記したような、光導波路の分岐
部分での分岐比の変動が生ずる理由について種々検討し
た。この結果、光導波路型部品の周囲の温度変化によっ
て焦電が発生し、この焦電により、光導波路基板の自発
分極方向の結晶面で電荷が多量に発生し、この電荷によ
る電界が、光導波路の分岐部分における光の振る舞いに
大きく干渉していることを発見した。
【0009】更に、本発明者は、光導波路基板において
焦電が発生する第一の結晶面に低抵抗率層を形成し、第
一の結晶面で発生する電荷と逆の電荷を生ずる強誘電性
結晶の第二の結晶面にも低抵抗率層を形成し、第一の結
晶面上の低抵抗率層と第二の結晶面上の低抵抗率層とを
電気的に導通させた。この結果、上記した分岐比の変動
がほとんどなくなることを発見した。これに伴い、挿入
損失の変動もほとんど見られなくなった。
【0010】これは、温度変化により第一の結晶面で発
生した電荷が、同時に第二の結晶面で発生した電荷によ
り瞬時に打ち消され、光導波路の分岐部分に影響する電
界が発生しなかったからであろう。
【0011】なお、特開平第5─88125号公報で
は、光導波路の表面にバッファー層を形成し、このバッ
ファー層の表面に帯電防止膜を形成し、この上に制御用
電極を設けている。しかし、この発明では、焦電で発生
した電荷が、制御用電極の影響によって結晶表面で不均
一に偏よることを、帯電防止膜によって防止しているだ
けである。この帯電防止膜には、焦電によって発生した
電荷を即時に取り除く機能はない。また、光導波路は分
岐していないので、分岐比の変動という問題は生じ得な
い。
【0012】特開平第2─257108号公報では、焦
電の影響を減らすことを目的にしてはいる。このために
2枚の強誘電体基板を、自発分極方向が互いに反対にな
るように導電材を介して結合させている。しかし、これ
では、2枚の強誘電体基板の接合面にある電荷は消去さ
れるが、接合されていない表面の電荷は除去されない。
従って、強誘電体基板内にやはり電界が残るので、焦電
の影響は消去できない。また、光導波路は分岐していな
いので、分岐比の変動という問題は生じ得ない。
【0013】
【実施例】本発明においては、同一の光導波路基板にお
いて、第一の結晶面上に第一の低抵抗率層が形成し、第
二の結晶面上に第二の低抵抗率層を形成し、第一の低抵
抗率層と第二の低抵抗率層とを短絡することができる。
これによって、前記したように、特に分岐比の変動を防
止することができる。この場合において、第一のの低抵
抗率層と第二の低抵抗率層とを短絡するには、次の方法
が好ましい。
【0014】(1)光導波路基板の表面(光導波路のあ
る側)に、制御電極を形成する際に、これと同時に短絡
用の導通パターンを形成する。この方法によれば、印刷
や蒸着法によって制御電極を形成するのと同時に、導通
パターンを形成して上記の各低抵抗率層を短絡させるこ
とができるので、製造上有利である。ただし、この導通
パターンが光導波路の挿入損失の原因となる場合があ
る。 (2)光導波路基板の2つの主面の一方において、第一
の低抵抗率層と第二の低抵抗率層との間をワイヤーによ
って結ぶ。 (3)光導波路基板の光導波路を形成していない主面上
に、印刷法、蒸着法によって、短絡用の導通パターンを
形成する。この場合には、光導波路に対して悪影響を及
ぼす可能性がないという効果がある。しかし、この導通
パターンの形成工程を実施するためには、制御電極を形
成した後、光導波路基板を製造装置から取り出し、光導
波路基板を裏返してセットし、蒸着工程や印刷工程をも
う一度実施する必要があり、工程数が増えるので、製造
コストの観点から不利になる。
【0015】また、本発明においては、光導波路基板と
は別体として、強誘電性結晶からなるダミー基板を設
け、第二の結晶面をこのダミー基板に存在させることが
できる。この場合の効果を説明する。
【0016】まず、この場合には、光導波路の上に導通
パターンを形成しないので、光導波路に対して悪影響を
及ぼす可能性がない。また、光導波路基板の光導波路と
反対側の主面に対して導通パターンを形成する場合とは
異なり、製造工程を増やす必要がない。なぜなら、ダミ
ー基板上の低抵抗率層と、光導波路基板の低抵抗率層と
は、共に焦電を生ずる前記結晶面、即ち、主面とは垂直
の側面に対して形成するのであり、これらの形成工程
は、同じ蒸着装置、印刷装置の中で、同時に実施するこ
とができるからである。
【0017】この場合において、光導波路基板とダミー
基板とを積層し、第一の結晶面と第二の結晶面とを同方
向に配向させ、第一の結晶面上と第二の結晶面上とに低
抵抗率層を連続的に形成することが好ましい。このよう
に低抵抗率層を一体化することによって、低抵抗率層の
形成工程を、同一条件下で遂行できるので、量産が一層
容易になる。しかも、このようにダミー基板と光導波路
基板とを一体化することによって、次の効果がある。
【0018】光導波路基板は、それ単独で光部品として
使用するわけではなく、通常は所定寸法のパッケージ内
に光導波路基板を固定し、このパッケージを光部品とし
て使用している。しかし、光導波路基板を直接パッケー
ジに対して接着等によって固定すると、この接着段階に
おいて、または温度変動等があった場合に、接着層を通
じて光導波路基板に対して応力が加わり、この応力によ
って光導波路の特性にバラツキや変動が生ずることがあ
った。しかし、ダミー基板と光導波路基板とを一体化
し、ダミー基板の方をパッケージに対して固定すること
により、こうした問題が生じなくなる。
【0019】また、光導波路基板を複数個備え、複数の
光導波路基板の各第一の結晶面をそれぞれ1つのダミー
基板の第二の結晶面に対して電気的に導通させることに
より、複数の光導波路基板について前記した本発明の効
果を奏することができ、ダミー基板の数を減らすことが
できる。
【0020】また、2個の光導波路基板の間にダミー基
板を挟み、積層し、各第一の結晶面と第二の結晶面とを
同方向に配向し、各光導波路基板の各第一の結晶面上と
第二の結晶面上とに低抵抗率層が連続的に形成すること
ができる。この場合において、こうした光導波路基板と
ダミー基板とを、交互に多数積層することも可能であ
る。
【0021】このように、光導波路基板上とダミー基板
上とに低抵抗率層を連続的に形成する場合には、光導波
路基板とダミー基板との間に接着層を設けることが好ま
しい。これによって、光導波路基板とダミー基板との接
合力を大きくできるので、低抵抗率層を形成する工程を
実施し易くなる。特に、低抵抗率層を蒸着法によって形
成する場合には、低抵抗率層によって光導波路基板とダ
ミー基板とを互いに固定する力はまったくないので、光
導波路基板とダミー基板とを接着する必要がある。
【0022】しかし、光導波路基板及びダミー基板上に
導電性ペーストを塗布しこのペーストを焼き付けること
によって一体の低抵抗率層を形成する場合には、ペース
トの厚さを大きくすれば、低抵抗率層によって光導波路
基板とダミー基板とを結合及び一体化することも可能で
ある。
【0023】また、本発明においては、前記したダミー
基板を使用することなく、光導波路基板を複数設け、一
つの光導波路基板の第一の結晶面と、他の光導波路基板
の第二の結晶面とを、電気的に導通させることができ
る。この場合には、前記したダミー基板を使用した場合
と同等の作用効果を得ることができ、しかも、光導部品
として役に立たないダミー基板を使用する必要がないの
で、こうした効率の観点から見て、一層有利である。
【0024】この場合において、第一の結晶面上に第一
の低抵抗率層を形成し、第二の結晶面上に第二の低抵抗
率層を形成し、第一の低抵抗率層と第二の低抵抗率層と
を短絡することができる。この短絡は、ワイヤー等によ
って行うことができる。
【0025】また、複数の光導波路基板を積層し、第一
の結晶面と第二の結晶面とを同方向に配向し、第一の結
晶面上と第二の結晶面上とに低抵抗率層を連続的に形成
することができる。この場合の作用効果は、前述した。
この場合において、複数の光導波路基板の間に接着層を
設けることができる。また、前記したように、焼き付け
たペーストによって複数の光導波路基板を固定及び保持
することができる。
【0026】なお、前記したように、接着層やペースト
の焼き付けによって、光導波路基板とダミー基板とを接
合及び一体化したり、複数の光導波路基板同士を接合及
び一体化した場合には、次の効果がある。即ち、光導波
路基板に対して光ファイバーを接続する際には、後述す
るような光ファイバー保持基板に対して、各光導波路基
板を接合する必要がある。しかし、光導波路基板の厚さ
は1mm程度しかないので、この組み立て工程における
取扱が極めて面倒であり、細心の注意を必要とする。こ
の点、前記したように、光導波路基板を他の光導波路基
板やダミー基板に対して接合及び一体化すれば、その全
体の厚さが2倍以上大きくなるので、その取扱が非常に
容易になる。
【0027】強誘電性結晶としては、LiNbO3 、L
iTaO3 、Li(Nb x ,Ta1-x )O3 、BaTi
3 、ZnO、NH4 2 PO4 、KH2 PO4及びK
TiOPO4 等からなる群より選ばれた一種以上の強誘
電性結晶が好ましい。更には、LiNbO3 、LiTa
3 及びLi(Nbx ,Ta1-x )O3 、からなる群よ
り選ばれた一種以上の強誘電性結晶が好ましい。光導波
路の種類としては、次の(1)、(2)のものが好まし
い。(1)強誘電性結晶内にチタン、銅等を熱により拡
散させて形成した光導波路。(2)LiNbO3 、Li
TaO3 、Li(Nbx ,Ta1-x )O3 結晶のLi原
子を水素原子と交換させるプロトン交換法により、形成
された光導波路。その他、リッジ型の光導波路、誘電体
装荷型光導波路、金属装荷型光導波路等に対しても、本
発明は適用できる。
【0028】本発明の光導波路型部品では、光導波路基
板の出力側で光導波路が複数列に分岐している。光導波
路自体の平面形状は、直線状であってもよく、曲線状で
あってもよい。光導波路の分岐部分は、いわゆるY字状
分岐部であってよい。この場合は、入力側に一列の光導
波路があり、出力側に二列の光導波路があり、これらの
光導波路が分岐部分で結合している。
【0029】また、光導波路の分岐部分を、いわゆる方
向性結合器の形態にしてもよい。方向性結合器は、隣り
合う光導波路を近接して配置し、光導波路間で導波光を
移行させるものである。従って、入力側の光を方向性結
合器の部分で分岐させ、入力光の出力を分配することが
できる。むろん、上記したY字状分岐部と方向性結合器
とを併用することもできる。
【0030】本発明の光導波路型部品は、能動素子、受
動素子として使用することができる。この受動素子とし
ては、光分波素子、複数のY字状分岐部のカスケード構
造からなる光導波路を有するスターカプラー等がある。
この能動素子としては、位相変調器、光スイッチング素
子、光音響素子、光コンピューターの論理素子(AND
素子、OR素子)、上記のスターカプラーに光変調用電
極を配置した多重変調素子等を例示できる。
【0031】特に、光ファイバジャイロ用の光変調器に
おいては、出力光の分岐比が所定値から外れると、測定
すべき光学系の回転角速度の値が極端にずれ、役に立た
なくなる(前述)。従って、本発明の光導波路型部品
は、この用途に最も適している。
【0032】また、光分波素子、光スイッチング素子、
論理素子等、光の出力を分割するための光導波路型部品
においても、分割された出力に変動があると誤動作が生
ずる。従って、本発明は、こうした素子に対しても極め
て有用である。特に、光スイッチング素子、論理素子に
おいては、2列の光導波路に分割された各光の出力から
ON─OFFのいずれかを読み取るため、分割された出
力がしきい値を越えて変動するとONとOFFとが入れ
代わり、極端な誤動作が生ずる。
【0033】また、上記のスターカプラーや多重変調素
子においては、Y字状分岐部がカスケード構造をなすよ
うに、複数のY字状分岐部が配列されている。従って、
これらの各Y字状分岐部の分岐比が所定値から変動する
と、光導波路型部品の入力部分から出力部分へと至るま
でに、この変動が乗数的に累積する。従って、一つのY
字状分岐部における変動が例えば5%であったとして
も、これが累積すると極めて大きな変動になる。従っ
て、本発明は、こうしたスターカプラーや多重変調素子
に対して効果的である。
【0034】本発明における低抵抗率層としては、次の
ものを例示できる。 (1)蒸着により、酸化インジウム、酸化インジウム─
酸化すず、酸化銅、Si/Ge等の、半導体、金属から
なる薄膜を形成する。 (2)酸化インジウム、酸化インジウム─酸化すず、酸
化銅、Si/Ge等の、半導体、金属を含んだ材料、特
にペーストを、結晶面に塗布してペースト層を形成し、
このペースト層を焼き付ける。 (3)結晶面をプラズマ処理するか、酸処理することに
より、結晶面の結晶構造を破壊し、低抵抗層を形成す
る。 (4)カーボンブラック、グラファイト等の、導電性と
遮光性とを備えた材料からなる薄膜を形成する。こうし
た薄膜は、これらの粉末を含んだ材料、特にペースト
を、結晶面に塗布してペースト層を形成し、このペース
ト層を焼き付けることによって、形成することができ
る。
【0035】第一の低抵抗率層と第二の低抵抗率層とを
短絡する場合においては、この短絡部分の抵抗値が大き
いと、第一の結晶面で電荷が発生したときに、この電荷
を急速に消去することができない。即ち、短絡部分の抵
抗値Rは、使用条件より考えられる温度変化率の下で、
導波路部分にかかる電界が10V/cm以下になるよう
に設定すべきである。
【0036】ここで、各温度条件下において、焦電によ
って導波路部分にかかる電圧Vは、次の式から算出する
ことができる。 V=QR/d (ここで、Qは、単位時間に発生する電
荷(クーロン)であり、温度環境に依存する値である。
Rは、短絡部分の抵抗値(Ω)である。dは、短絡部分
の長さである。)
【0037】従って、所定の温度変化率の下で導波路部
分にかかる電圧Vを10V/cm以下に押さえるのに
は、10>QR/dにすべきであり、即ち、10/Q>
R/dとなるように、短絡部分のRとdとを設計すべき
である。また、あらゆる温度環境において光導波路型部
品を良好に動作させることが必要な場合には、第一の低
抵抗率層、第二の低抵抗率層ともに、抵抗率を100Ω
/cm 2 以下とすることが好ましい。
【0038】以下、図面を参照しつつ、本発明の好適例
を説明する。図1は、本発明の実施例にかかる光導波路
型部品を概略的に示す平面図である。LiNbO 3 、L
iTaO3 又はLi(Nbx ,Ta1-x )O3 等からな
るX板によって、光導波路基板3が形成されている。光
導波路基板3の一方の主面3aに、三次元光導波路7が
形成されている。光導波路7は、入力側の直線状部7
a、Y字状分岐部7b、及び出力側にある一対の直線状
部7c、7dからなる。
【0039】直線状部7cを挟むように、電極6Aと6
Cとが並行して形成され、直線状部7dを挟むように、
電極6Bと6Cとが並行して形成されている。これによ
り、直線状部7c、7dに制御電圧を印加し、各直線状
部内の光の位相を変調する。
【0040】光導波路基板7の入力側に光ファイバ保持
基板2Aが結合され、光ファイバ保持基板2Aによって
光ファイバ1Aが保持されている。光ファイバ1Aと直
線状部7aとが光学結合されている。光導波路基板7の
出力側に光ファイバ保持基板2Bが結合され、光ファイ
バ保持基板2Bによって、一対の光ファイバ1Bが保持
されている。各光ファイバ1Bと各直線状部7c、7d
とが光学結合されている。
【0041】図1の光導波路型部品においては、第一の
結晶面20(例えば−Z面)と第二の結晶面30(例え
ば+Z面)とが、同一の光導波路基板3に存在してい
る。第一の結晶面20に第一の低抵抗率層4が形成され
ている。
【0042】第一の結晶面20では負電荷が発生し、第
二の結晶面30では正電荷が発生する。第二の結晶面3
0に第二の低抵抗率層14が形成されている。本例で
は、第一の低抵抗率層4と第二の低抵抗率層14とが、
一方の主面3a上の導電膜(導通パターン)5によって
短絡されている。
【0043】図2は、本発明の他の実施例にかかる光導
波路型部品を、概略的に示す平面図である。図3(a)
は、この光導波路型部品を結晶面20B側からみた側面
図であり、図3(b)は、この光導波路型部品を結晶面
20A側からみた側面図である。図1において既に説明
した部分については、説明を省略する。
【0044】本例の光導波路型部品においては、強誘電
性結晶からなるダミー基板13が、光導波路基板3の他
方の主面3bの下に配置されている。ダミー基板13の
一方の主面13aは下を向いており、他方の主面13b
が、他方の主面3bに対向している。
【0045】この結果、図3(a)に示すように、第一
の結晶面20B(+Z面)と同じ側に、ダミー基板13
の第二の結晶面30A(−Z面)が位置する。また、図
3(b)に示すように、第一の結晶面20A(−Z面)
と同じ側に、ダミー基板13の第二の結晶面30B(+
Z面)が位置する。
【0046】そして、図3(a)に示すように、第一の
結晶面20Bに第一の低抵抗率層4Bが形成され、第二
の結晶面30Aに第二の低抵抗率層14Aが形成され、
第一の低抵抗率層4Bと第二の低抵抗率層14Aとが、
短絡部材8によって短絡されている。低抵抗率層は斜線
によって示すことにする。図3(b)に示すように、第
一の結晶面20Aに第一の低抵抗率層4Aが形成され、
第二の結晶面30Bに第二の低抵抗率層14Bが形成さ
れ、第一の低抵抗率層4Aと第二の低抵抗率層14Bと
が、短絡部材8によって短絡されている。
【0047】ダミー基板13の材質、寸法は、焦電を効
果的に打ち消すために、光導波路基板3の材質、寸法と
同じにすることが好ましい。ただし、ダミー基板13の
材質が光導波路基板3の材質と異なっている場合にも、
ダミー基板13の寸法を調整することで、両者において
発生する電荷を消去することは可能である。
【0048】図4は、2つの光導波路基板3の各第一の
結晶面20Bがそれぞれ1つのダミー基板13の第二の
結晶面30Aに対して電気的に導通している状態を示す
側面図である。図1において説明した部分については、
説明を省略する。本例の光導波路型部品においては、ダ
ミー基板13が、2つの光導波路基板3の間に配置され
ている。ダミー基板13の一方の主面13aは下を向い
ており、他方の主面13bが、上側の光導波路基板3他
方の主面3bに対向している。
【0049】この結果、各光導波路基板3の第一の結晶
面20B(+Z面)と同じ側に、ダミー基板13の第二
の結晶面30A(−Z面)が位置する。また、図4にお
いては図示していないが、第一の結晶面20A(−Z
面)と同じ側に、ダミー基板13の第二の結晶面30B
(+Z面)が位置する。
【0050】そして、図4に示すように、各第一の結晶
面20Bにそれぞれ第一の低抵抗率層4Bが形成されて
おり、1つの第二の結晶面30Aに第二の低抵抗率層1
4Aが形成されており、各低抵抗率層4Bと1つの低抵
抗率層14Aとが、それぞれ短絡部材8によって短絡さ
れている。また、図4においては図示していないが、各
第一の結晶面20Aに第一の低抵抗率層4Aが形成さ
れ、第二の結晶面30Bに第二の低抵抗率層14Bが形
成され、2つの低抵抗率層4Aと1つの低抵抗率層14
Bとが、それぞれ短絡部材8によって短絡されている。
【0051】図5(a)は、本発明の更に他の実施例に
係る光導波路型部品を示す側面図であり、図5(b)
は、図5(a)のVb─Vb線矢視断面図である。ダミ
ー基板13が、光導波路基板3の他方の主面3bの下に
配置されている。ダミー基板13の一方の主面13aは
下を向いており、他方の主面13bが、他方の主面3b
に対向している。この結果、図5(a)に示すように、
第一の結晶面20B(+Z面)と同じ側に、ダミー基板
13の第二の結晶面30A(−Z面)が位置する。ま
た、第一の結晶面20A(−Z面)と同じ側に、ダミー
基板13の第二の結晶面30B(+Z面)が位置する。
【0052】そして、光導波路基板3とダミー基板13
とが積層されており、光導波路基板3とダミー基板13
との間に接着層12が設けられている。第一の結晶面2
0Bと第二の結晶面30Aとが同方向に配向されてお
り、第一の結晶面20B上と第二の結晶面30A上とに
低抵抗率層11Bが連続的に形成されている。第一の結
晶面20Aと第二の結晶面30Bとが同方向に配向され
ており、第一の結晶面20A上と第二の結晶面30B上
とに低抵抗率層11Aが連続的に形成されている。
【0053】図6(a)は、本発明の更に他の実施例に
係る光導波路型部品を示す側面図であり、図6(b)
は、図6(a)のVIb─VIb線矢視断面図である。
ダミー基板13が、2つの光導波路基板3の間に挟まれ
ており、このダミー基板13と2つの光導波路基板3と
が積層されている。隣り合う光導波路基板3とダミー基
板13との間に、それぞれ接着層12A、12Bが設け
られている。各光導波路基板3の各第一の結晶面20B
(+Z面)と同じ側に、ダミー基板13の第二の結晶面
30A(−Z面)が位置する。また、2つの第一の結晶
面20A(−Z面)と同じ側に、ダミー基板13の第二
の結晶面30B(+Z面)が位置する。
【0054】2つの第一の結晶面20Bと第二の結晶面
30Aとが同方向に配向されており、2つの結晶面20
B上と1つの結晶面30A上とに、低抵抗率層15Bが
連続的に形成されている。2つの第一の結晶面20Aと
第二の結晶面30Bとが同方向に配向されており、2つ
の結晶面20A上と1つの結晶面30B上とに、低抵抗
率層15Aが連続的に形成されている。
【0055】図7(a)、(b)は、本発明の更に他の
実施例にかかる光導波路型部品の側面図である。図1に
おいて説明した部分については、説明を省略する。本例
の光導波路型部品においては、ダミー基板を使用しな
い。即ち、一つの光導波路基板3Aと他の光導波路基板
3Bとが、図7(a)、(b)において、上下方向に配
置されている。
【0056】一つの光導波路基板3Aの他方の主面3b
が、他の光導波路基板3Bの他方の主面3bと対向して
いる。この結果、図7(a)に示すように、一つの光導
波路基板3Aの第一の結晶面20B(+Z面)と、他の
光導波路基板3Bの第二の結晶面30A(−Z面)と
が、同じ側に位置する。図7(a)に示した側面の反対
側の側面では、一つの光導波路基板3Aの第一の結晶面
20A(−Z面)と、他の光導波路基板3Bの第二の結
晶面30B(+Z面)とが、同じ側に位置する。
【0057】そして、図7(a)に示すように、第一の
結晶面20Bに第一の低抵抗率層4Bが形成され、第二
の結晶面30Aに第二の低抵抗率層14Aが形成され、
第一の低抵抗率層4Bと第二の低抵抗率層14Aとが、
短絡部材8によって短絡されている。図7(b)に示す
ように、第一の結晶面20Aに第一の低抵抗率層4Aが
形成され、第二の結晶面30Bに第二の低抵抗率層14
Bが形成され、第一の低抵抗率層4Aと第二の低抵抗率
層14Bとが、短絡部材8によって短絡されている。
【0058】図8(a)は、本発明の更に他の実施例に
係る光導波路型部品を示す側面図であり、図8(b)
は、図8(a)のVIIIb─VIIIb線矢視断面図
である。一つの光導波路基板3Aと他の光導波路基板3
Bとが、図8(a)において、上下方向に配置されてい
る。光導波路基板3Aの他方の主面3bが、光導波路基
板3Bの他方の主面3bと対向している。この結果、光
導波路基板3Aの第一の結晶面20B(+Z面)と、光
導波路基板3Bの第二の結晶面30A(−Z面)とが、
同じ側に位置する。図8(a)に示した側面の反対側の
側面では、光導波路基板3Aの第一の結晶面20A(−
Z面)と、光導波路基板3Bの第二の結晶面30B(+
Z面)とが、同じ側に位置する。
【0059】そして、2つの光導波路基板3Aと3Bと
が積層されており、各光導波路基板3Aと3Bとの間
に、接着層12が設けられており、接着層12によって
光導波路基板3Aと3Bとが一体化されている。第一の
結晶面20Bと第二の結晶面30Aとが同方向に配向さ
れており、第一の結晶面20B上と第二の結晶面30A
上とに低抵抗率層11Bが連続的に形成されている。第
一の結晶面20Aと第二の結晶面30Bとが同方向に配
向されており、第一の結晶面20A上と第二の結晶面3
0B上とに低抵抗率層11Aが連続的に形成されてい
る。
【0060】図9、図10、図11は、それぞれ本発明
の他の実施例にかかる光導波路型部品を概略的に示す、
図1と同様の平面図である。図9、図10の光導波路型
部品においては、光導波路の分岐部分に方向性結合器を
使用した。図9の例では、一対の光導波路17Aと17
Bとが光導波路基板3の一方の主面に形成されている。
【0061】光導波路17Aと17Bとが、結合部10
の領域で接近しており、一方の光導波路から入力された
光が、結合部10で分配される。結合部の長さを変化さ
せることにより、光の分配比率を0:100〜50:5
0の間で変えることができる。本例では、各光導波路を
伝播してきた光を、電極6A、6B、6Cで変調でき
る。むろん、光導波路基板3の側面に、図1〜図8にお
いて示してきたような、低抵抗率層を形成することがで
きる。
【0062】図10の例では、並行3導波路方向性結合
器が、光導波路基板3に形成されている。入力側の光導
波路27Aが、出力側の光導波路27B、27Cと、結
合部10の領域で接近しており、光導波路27Aから入
力された光が、結合部10で分配される。図9、図10
において、結合部10に電圧を印加すれば、外部信号に
応じて分岐比率を変動させることができる。むろん、光
導波路基板3の側面に、図1〜図8において示してきた
ような、低抵抗率層を形成することができる。
【0063】図11は、前記のスターカプラーに対して
本発明を適用した例である。光導波路37において、入
力側の直線状部37aが、Y字状分岐部37bで分岐
し、直線状部37cに連続する。各直線状部37cが、
それぞれY字状分岐部37dで分岐し、直線状部37e
に連続する。各直線状部37eが、光ファイバ1Bに連
結されている。この光導波路型部品において、直線状部
37eの部分に電極を形成すると、多重変調素子を形成
できる。光導波路基板3の側面に、図1〜図8において
示してきたような、低抵抗率層を形成することができ
る。
【0064】図12に模式的に示す測定装置を用いて実
験を行った。即ち、温度調節装置21内に、本発明の実
施例及び比較例の光導波路型部品を収容した。実施例の
光導波路型部品としては、図1に示した光導波路型部品
を使用した。ただし、光ファイバジャイロ用の位相変調
器としての性能を調べた。
【0065】この光導波路型部品の製造手順を述べる。
X軸結晶断面を有するLiNbO3 からなる、直径3イ
ンチ、厚さ1mmの円盤状ウエハーを用意した。フォト
リソグラフィー技術を用いて、ウエハーに幅3μm、厚
さ500オングストロームのチタン薄膜を形成し、電気
炉内にウエハーを収容し、温度1000°C、保持時間
6時間の条件でLiNbO3 ウエハー中にチタンを拡散
させ、チタン拡散光導波路7を形成した。
【0066】光導波路7を形成した後、金薄膜からなる
電極6A、6B、6Cをそれぞれ形成した。この電極の
寸法は、長さ15mm、厚さ2500オングストローム
とし、隣り合う電極のギャップ間隔は10μmとした。
このウエハーより1チップ分の光導波路基板3を切り出
した。
【0067】そして、本発明に従い、低抵抗率層4、1
4を形成した。各低抵抗率層の材料は導電性ペースト
(銀ペースト)とし、形成方法は塗布法とした。各低抵
抗率層の抵抗率は、<10Ω/cm2 である。導電膜5
の材料は導電性ペースト(銀ペースト)とし、形成方法
は塗布法とした。導電膜5の抵抗値は、<1Ωである。
【0068】光導波路基板3の末端面に、図1に示す方
法で光ファイバ1A、1Bを接続し、試験用品を得た。
一方、比較例の光導波路型部品を上記と同様にして製造
した。ただし、低抵抗層4、14及び導電膜5は形成し
なかった。
【0069】そして、図12に示す光源41から波長
0.85μmの光を入射させ、光量計22、23によっ
て、一対の光ファイバ1Bからの出力を測定した。各光
量計の測定値から、挿入損失と分岐比とを算出した。
【0070】この測定の間、図13及び図14に示すよ
うに、光導波路型部品の周囲温度を変動させた。この温
度変動においては、20°C〜−40°Cの間で、グラ
フにおいて階段状に温度を変動させた。この際、各温度
における保持時間は約45分とし、80°C/時間の速
度で、温度を上昇又は下降させた。
【0071】この結果、比較例では、図13に示す結果
が得られ、実施例では、図14に示す結果が得られた。
即ち、比較例では、温度上昇時、温度下降時に、分岐
比、挿入損失が大幅に変動した。なお、図13では、分
岐比が30:70以上になる部分でピークの頂点部分を
カットし、かつ挿入損失が4dB以上増加する部分でピ
ークの頂点部分をカットしてある。
【0072】一方、実施例では、図14に示すように、
挿入損失、分岐比共にほどんど変動しなかった。数値で
示すと、挿入損失の変動は0.4dB以下であり、分岐
比の変動は、50:50〜52:48の範囲内に納まっ
た。
【0073】また、上記の実施例、比較例の各光導波路
型部品を光ファイバジャイロ用の変調器として、光ファ
イバジャイロシステム内に組み込んだ。そして、図1
3、図14に示すように周囲温度を変動させた。この結
果、比較例では、算出された回転角速度が20%以上変
動し、時には角速度が計測できないこともあった。実施
例では4%変動した。
【0074】また、上記と同様の製造方法で、図2及び
図3に示す光導波路型部品を製造し、かつ図7に示す光
導波路型部品を製造した。そして、各光導波路型部品に
ついて、上記と同様の実験を実施した。この結果、図1
4に示すグラフとほぼ同様の結果が得られた。
【0075】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の光導波路型
部品によれば、この周囲の温度を変動させても、これに
伴う光の分岐比の変動がほとんどなくなり、同時に、挿
入損失の変動もほとんど見られなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る光導波路型部品を概略的
に示す平面図である。
【図2】本発明の他の実施例に係る光導波路型部品を概
略的に示す平面図である。
【図3】(a)、(b)は、図2の光導波路型部品を、
各側面側からみた側面図である。
【図4】本発明の更に他の実施例に係る光導波路型部品
を示す側面図である。
【図5】(a)は、本発明の更に他の実施例に係る光導
波路型部品を示す側面図であり、(b)は、図5(a)
のVb─Vb線矢視断面図である。
【図6】(a)は、本発明の更に他の実施例に係る光導
波路型部品を示す側面図であり、(b)は、図6(a)
のVIb─VIb線矢視断面図である。
【図7】(a)、(b)は、本発明の更に他の実施例に
かかる光導波路型部品の側面図である。
【図8】(a)は、本発明の更に他の実施例に係る光導
波路型部品を示す側面図であり、(b)は、(a)のV
IIIb─VIIIb線矢視断面図である。
【図9】本発明の更に他の実施例(方向性結合器を用い
た実施例)に係る光導波路型部品を概略的に示す平面図
である。
【図10】本発明の更に他の実施例(方向性結合器を用
いた実施例)に係る光導波路型部品を概略的に示す平面
図である。
【図11】本発明の更に他の実施例(スターカプラーを
用いた実施例)に係る光導波路型部品を概略的に示す平
面図である。
【図12】光導波路型部品における挿入損失、分岐比を
測定する装置を模式的に示す平面図である。
【図13】比較例の光導波路型部品を使用した場合の、
周囲の温度変動と挿入損失、分岐比との関係を示すグラ
フである。
【図14】実施例の光導波路型部品を使用した場合の、
周囲の温度変動と挿入損失、分岐比との関係を示すグラ
フである。
【符号の説明】 1A 入力側の光ファイバ 1B 出力側の光ファイバ
2A、2B 光ファイバ保持基板 3 光導波路基板
3A 一つの光導波路基板 3B 他の光導波路基板 4、4A、4B 第一の低抵
抗率層 5 低抵抗率層を短絡する導電膜 6A、6
B、6C 電極 7、17A、17B、27A、27
B、27C、37 光導波路 7b、37b、37d
Y字状分岐部 8 短絡部材 11A、11B、15
A、15B 低抵抗率層 12、12A、12B接着層
14、14A、14B 第二の低抵抗率層 20、2
0A、20B第一の結晶面 30、30A、30B 第
二の結晶面

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】強誘電性結晶からなり、光導波路を有する
    光導波路基板を備えた光導波路型部品であって、前記光
    導波路基板の出力側で前記光導波路が複数列に分岐して
    おり、前記光導波路基板において焦電が発生する第一の
    結晶面上に低抵抗率層が形成されており、前記第一の結
    晶面で発生する電荷と逆の電荷を生ずる強誘電性結晶の
    第二の結晶面上に低抵抗率層が形成されており、前記第
    一の結晶面上の低抵抗率層と前記第二の結晶面上の低抵
    抗率層とが電気的に導通していることを特徴とする、光
    導波路型部品。
  2. 【請求項2】前記第一の結晶面と前記第二の結晶面とが
    同一の前記光導波路基板に存在しており、前記第一の結
    晶面上に第一の低抵抗率層が形成されており、前記第二
    の結晶面上に第二の低抵抗率層が形成されており、前記
    第一の低抵抗率層と前記第二の低抵抗率層とが短絡され
    ていることを特徴とする、請求項1記載の光導波路型部
    品。
  3. 【請求項3】強誘電性結晶からなるダミー基板が前記光
    導波路基板とは別体として設けられており、前記第二の
    結晶面がこのダミー基板に存在していることを特徴とす
    る、請求項1記載の光導波路型部品。
  4. 【請求項4】前記光導波路基板と前記ダミー基板とが積
    層されており、前記第一の結晶面と前記第二の結晶面と
    が同方向に配向されており、前記第一の結晶面上と前記
    第二の結晶面上とに前記低抵抗率層が連続的に形成され
    ていることを特徴とする、請求項3記載の光導波路型部
    品。
  5. 【請求項5】前記光導波路基板を複数個備えており、複
    数の光導波路基板の各第一の結晶面がそれぞれ1つの前
    記ダミー基板の前記第二の結晶面に対して電気的に導通
    していることを特徴とする、請求項3記載の光導波路型
    部品。
  6. 【請求項6】2個の前記光導波路基板の間に前記ダミー
    基板が挟まれ、積層されており、各第一の結晶面と前記
    第二の結晶面とが同方向に配向されており、各光導波路
    基板の各第一の結晶面上と前記第二の結晶面上とに前記
    低抵抗率層が連続的に形成されていることを特徴とす
    る、請求項5記載の光導波路型部品。
  7. 【請求項7】前記光導波路基板と前記ダミー基板との間
    に接着層が設けられていることを特徴とする、請求項4
    又は6記載の光導波路型部品。
  8. 【請求項8】前記光導波路基板が複数設けられており、
    一つの前記光導波路基板に前記第一の結晶面が存在して
    おり、他の前記光導波路基板に前記第二の結晶面が存在
    している、請求項1記載の光導波路型部品。
  9. 【請求項9】前記第一の結晶面上に第一の低抵抗率層が
    形成されており、前記第二の結晶面上に第二の低抵抗率
    層が形成されており、前記第一の低抵抗率層と前記第二
    の低抵抗率層とが短絡されていることを特徴とする、請
    求項8記載の光導波路型部品。
  10. 【請求項10】複数の前記光導波路基板が積層されてお
    り、前記第一の結晶面と前記第二の結晶面とが同方向に
    配向されており、前記第一の結晶面上と前記第二の結晶
    面上とに前記低抵抗率層が連続的に形成されていること
    を特徴とする、請求項8記載の光導波路型部品。
  11. 【請求項11】複数の前記光導波路基板の間に接着層が
    設けられていることを特徴とする、請求項10記載の光
    導波路型部品。
  12. 【請求項12】光ファイバジャイロスコープ用の変調器
    として使用される、請求項1〜11のいずれか一つの項
    に記載の光導波路型部品。
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