JPH07120233B2 - 光学的入力装置付小型電子機器 - Google Patents

光学的入力装置付小型電子機器

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JPH07120233B2
JPH07120233B2 JP59123791A JP12379184A JPH07120233B2 JP H07120233 B2 JPH07120233 B2 JP H07120233B2 JP 59123791 A JP59123791 A JP 59123791A JP 12379184 A JP12379184 A JP 12379184A JP H07120233 B2 JPH07120233 B2 JP H07120233B2
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健一 谷内
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Casio Computer Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、光学的入力装置を備えた電子時計、小型電
子式計算機などの光学的入力装置付小型電子機器に関す
る。
〔発明の背景〕
近年、計算機能付電子腕時計において、外部入力手段と
して機械的な押釦スイツチの代わりにタツチスイツチが
用いられている。また、タツチスイツチを小型な電子腕
時計に備える場合に、取付スペースが限られているの
で、電子腕時計の表示装置上側に設けられる保護ガラス
の表面に透明電極でタツチ電極を形成し、このタツチ電
極に指等の人体が接触したことを検出することにより、
スイツチ入力を行なうことが実用化されている。
しかしながら、この種のものは外部入力手段として透明
電極が保護ガラスの表面に形成されている為、透明電極
に傷がつき易くなり、透明電極が断線する危険性があ
る。また、多数の電極が外部に露出されているため、静
電気やノイズが時計内部のLSI(大規模集積回路)に入
り易く、回路の破壊、誤動作起り易い欠点がある。
そこで、例えば特開昭59−65338号公報に示される如
く、スイッチ素子として素子を直接接触する必要のない
光センサを用いることが考えられている。
即ち、透明ガラス基板の下面に複数の太陽電池をマトリ
ックス状に配置し、この複数の太陽電池のうちの所望の
太陽電池の入射光を指で遮ぎり、この入射光が遮られた
太陽電池を検出し、検出された太陽電池に対応した入力
を行なうことが考えられている。
ところで、光センサを用いた光学的スイッチ装置では、
所望の光センサの入射光を遮ろうとした時に手の影によ
り他の光センサの入射光も一緒に遮ってしまい、誤入力
を起こすおそれがある。
そこで、上記特開昭59−65338号公報では、所望の太陽
電池の入射光を遮る場合に、所望の太陽電池だけの入射
光を完全に遮ることができるように構成して、超電力を
全く失う太陽電池を検出するようにしている。そのため
に、指で太陽電池の入射光を遮った時に指の周囲から太
陽電池に光が入らないように、透明ガラス基板の太陽電
池形成部分の周囲に遮光膜を形成している。このように
構成すれば、太陽電池の入射光を完全に遮ることができ
るが、透明ガラス基板には遮蔽膜があるので、透明ガラ
ス基板を上記したタッチスイッチを用いた機器のよう
に、表示装置とは重ねて設けることができず、装置が大
型化してしまう欠点がある。
[発明の目的] この発明は、上述した事情を背景になされたもので、そ
の目的とするところは、機器本体を大きくすることなく
複数のスイッチが設けられると共に、誤入力を確実に防
止できる光学的入力装置付小型電子機器を提供すること
を目的とする。
[発明の要点] この発明は上述した目的を達成するために、情報を表示
する電気光学的表示装置とこの電気光学的表示装置を覆
う透明部材との間に、情報の表示領域に重なるように複
数の微細な光センサを設け、複数の光センサ夫々の受光
量データを検出し、この受光量データを比較して受光量
データの最も小さい光センサを検出するようにしたもの
である。
[第1実施例の構成] 以下、この発明を第1図乃至第7図に示す第1実施例に
基づいて具体的に説明する。本実施例は計算機能付電子
腕時計に適用したものである。時計ケース1の上面開口
部には液晶表示装置2を覆う透明保護ガラス3が圧入固
定されている。この保護ガラス3の上面には、タツチス
イツチを構成する透明電極4が形成されている。この透
明電極4は表示装置2の表示画面領域に略対応する大き
さに形成され、その一端部を保護ガラス3の下面にまで
延出し、インタコネクタ5を介して回路基板6に電気的
に接続されており、この透明電極4に指等の人体が接触
したことを検出してスイツチスグを行うものである。す
なわち、本実施例のタツチスイツチ装置は、時計ケース
が一方の電極で、裏蓋7に人体が接触している状態にお
いて、透明電極4を人体で接触することによつて、人体
抵抗を介して時計ケースと透明電極が導通することを検
出する抵抗型のタツチイスイツチ装置である。
液晶表示装置2は、セグメント電極構造で、その電極パ
ターンに応じて表示される内容は、次の如くである。す
なわち、表示画面の上側部に設けられたデジタル表示部
2Aは、日の字に形成された8桁の数字表示体で、時刻あ
るいは置数、演算結果をデジタル表示し、また、このデ
ジタル表示部2Aの下側部に設けられ、計算機用の各種キ
ーの機能を特定する他、キーの位置を特定する機能表示
部2Bは、0〜9の数字、小数点記号、×、÷、+、−、
=のフアンクシヨン記号を4×4のマトリツクス状に表
示すると共に、これらを区切る枠線を表示する。なお、
液晶表示装置2はインタコネクタ8を介して回路基板6
に電気的に接続されている。
また、保護ガラス3の下面には、機能表示部2Bの各表示
内容に夫々対応して4×4のマトリツクス状に配列され
た合計16個の微細な電気光学的入力素子In(1≦n≦1
6)が設けられている。これら各入力素子(以下、光セ
ンサと称呼する。)Inは、単結晶シリコンフオトトラン
ジスタ、アモルフアス(非晶質)シリコンフオトトラン
ジスタ、アモルフアスフオトコンセル等で構成すること
が考えられ、そして、その出力は受光量に応じて電圧、
電流、抵抗値等の変化として得られるが、本実施例にお
いては、光センサInを単結晶シリコンに比べて微少成形
が可能なアモルフアスシリコン半導体で構成し、その大
きさは夫々、0.2mm角以下に形成されている。すなわ
ち、光センサInはそれを明瞭に視認できる大きさ以下に
形成されており、そして機能表示部2Bの各表示内容に夫
々重なり合うような位置に設けられている。而して、各
光センサInはインタコネクタ5を介して回路基板6に電
気的に接続されている。なお、符号9は回路基板6に搭
載されたLSI(大規模集積回路)である。
また、この電子腕時計の両端部には時計モードと計算機
モードとを切換るモード切換キーSmの他、計算機モード
におけるオールクリアキーACが設けられている。
第3図は光センサInの製造過程を示している。光センサ
Inを製造する場合には、先ず、保護ガラス3の下面に酸
化インジウム等の透明導電膜lを蒸着、スパツタリング
等により形成する(第3図(A)参照)。この透明導電
膜lをパターニングして不要部分を除去すると、第3図
(B)に示す如くとなる。その後、残在する透明導電膜
lの上から保護ガラス3の下面全体にアモルフアスシリ
コン膜mを蒸着、スパツタリング等で形成する(第3図
(C)参照)。そして、このアモルフアスシリコン膜m
をパターニングして不要部分を除去すると、第3図
(D)に示す如くとなる。然る後、残留するアモルフア
スシリコン膜mの上から保護ガラス3の下面全体に電極
膜nを形成し(第3図(E)参照)、次で、電極膜nを
パターニングして不要部分を除去すると、第3図(F)
に示す如くとなり、光センサInが製造される。
次に、この電子時計の回路構成を第4図、第5図を参照
して説明する。この電子時計はマイクロプログラム制御
方式で動作するもので、ROM(リード・オンリ・メモ
リ)で構成された制御部11は、この電子時計の全ての動
作を制御するマイクロプログラムを記憶し、マイクロ命
令AD、DA、OP、NAを並列的に出力する。マイクロ命令AD
はRAM(ランダム・アクセス・メモリ)12にアドレスデ
ータとして入力される。また、マイクロ命令DAは演算部
13に数値データとして入力される。また、マイクロ命令
OPはオペレーシヨンデコーダ15に入力されるデータで、
オペレーシヨンデコーダ15はこれを解読することにより
各種の制御信号C1〜C6を出力する。更に、マイクロ命令
NAはアドレス部16に入力され、アドレス部16はこれに応
じて制御部11から次の処理に必要なマイクロ命令を出力
させるためのネクストアドレスデータを制御部11に与え
る。
RAM12は置数レジスタ、演算レジスタ等を有する構成
で、計時処理、キー入力処理、演算処理等において利用
され、オペレーシヨンデコーダ15からの制御信号C1によ
つてデータの書き込みおよび読み出し動作を実行する。
演算部13は制御信号C2に基づいて上記計時処理、キー入
力処理、演算処理等を実行するもので、その結果データ
はRAM12に送られてその指定アドレス領域に書き込まれ
ると共に、表示部17および入力部14に送られる。この場
合、入力部14に供給される演算部13からのデータは、上
記光センサInを順次時分割に指定するためのデータであ
る。入力部14はタツチスイツチ装置を構成する上記透明
電極4、光学的入力装置を構成する上記光センサInの
他、モード切替キーSm、オールクリアキーACを有する構
成で、制御信号C3、C4、C5等に基づいて入力データを出
力し、演算部13に与える。なお、表示部17は上記液晶表
示装置2およびその駆動回路を有する機構で、演算部13
からの表示データを制御信号C6にしたがつて表示する。
而して、演算部13はジヤツジ演算を実行した際には、そ
の演算結果のデータ有無を示す信号d、キヤリー発生有
無を示す信号cを夫々出力してアドレス部16に与え、ア
ドレス変換を行う。また、アドレス部16には、発振回路
18からの基準クロツク信号が分周回路19で分周されるこ
とにより得られた16Hzの信号が入力されており、この16
Hzの信号にしたがつて1/16秒毎に1回ずつ割込みで計時
処理を実行させる。
次に、入力部14の構成を第5図を参照して説明する。な
お、第5図は入力部14の主要部を示したものである。先
ず、タツチスイツチ装置について説明する。スイツチ操
作部21は透明電極4と他方の電極である裏蓋7とによつ
て構成されたもので、その一方の電極は高電位VDD(論
理値“1")側に接続され、また他方の電極は抵抗22を介
して低電位VSS(論理値“0")側に接続されていると共
にCMOSインバータ23の入力側に接続されている。而し
て、スイツチ操作部21を構成する両電極を人体で接触し
ないときにはCMOSインバータ23の入力側は低電位VSS
したがつてその出力は“1"、また、両電極を接触したと
きにはCMOSインバータ23の出力は“0"となる。このCMOS
インバータ23の出力がトランスフアゲート24を介してタ
ツチ入力信号として送出される。なお、トランスフアゲ
ート24の出力は通常はハイインピーダンスに保たれてお
り、制御信号C3が印加された時のみ入力信号を出力する
ものである。一方、光学的入力装置は次の如く構成され
ている。光センサInの入力側は夫々高電位側に共通接続
され、またその出力側は対応するトランスフアゲートTn
(1≦n≦16)を介して夫々一括接続されている。トラ
ンスフアゲートTnは、デコーダ25の出力にしたがつて動
作されるもので、デコーダ25は演算部13の出力データn
を解読して時分割に“0"〜“15"の信号を出力し、対応
するトランジスタフアゲートTnに与え、光センサInの出
力を対応するトランスフアゲートInを介してA/D(アナ
ログ/デジタル)変換回路26に入力させる。A/D変換回
路26は電流値をデジタル値に変換するもので、このA/D
変換回路26の出力はデジタル量のデータxとして入力部
14から送出される。なお、デコーダ25、A/D変換回路26
は制御信号C4、C5にしたがつて動作する。
〔第1実施例の動作〕 先ず、第6図のジエネラルフローを参照して全動作の概
要について説明する。このジエネラルフローは分周回路
19から16Hzの信号が出力される毎に、即ち、1/16秒毎に
実行開始される。先ず、ステツプS1の計時処理が実行さ
れ、演算部13はRAM12からの計時データに所定時間単位
のデータを加算して現在時刻を求め、これをRAM12に転
送する処理を行う。このような計時処理が終ると、モー
ド切替キーSmの操作状態が検出される(ステツプS2)。
ここで、モード切替キーSmは時計モードと計算機モード
とを切換えるもので、それが操作されたときにはRAM12
内のモードレジスタFmの内容を判別し(ステツプS3)、
それに応じてモードレジスタFmの内容を書換る(ステツ
プS4、S5)。この場合、モードレジスタFmの「0」の時
計モード、「1」は計算機モードに対応している。而し
て、ステツプS6で時計モードの設定状態が検出される
と、計時処理で得られた現在時刻が表示部17に送られ、
液晶表示装置2のデジタル表示部2Aに表示されたのち、
待期状態(HALT)になる。
一方、ステツプS6で計算機モードの設定状態が検出され
ると、ステツプS8に進み、オールクリアキーACが操作さ
れたかが検出される。オールクリアキーACが操作されれ
ば、オールクリア処理(ステツプS9)が実行されたの
ち、表示処理(ステツプS10)が実行され、次で、待期
状態(HALT)となる。また、オールクリアキーACが操作
されなければ、トランスフアゲート24に制御信号C3を出
力してタツチ入力有無が検出される(ステツプS11)。
この場合、時計を腕に装着している状態において、指等
で保護ガラス3上面の透明電4を触れると、入力部14に
おけるCMOSインバータ23の入力信号は“1"、したがつて
その出力は“0"となる。このCMOSインバータ23の出力に
基づいて演算部13はタツチ有無を検出するが、いま、タ
ツチ入力無しが検出されると、ステツプS12に進み、そ
の状態を表すフラグ“0"をフラグレジスタFTにセツトし
ておく。その後、ステツプS10を実行したのち、待期状
態(HALT)となる。而して、タツチ有りが検出される
と、ステツプS13でフラグレジスタFTの内容が“0"か否
かが検出されるが、最初は“0"なので、次の処理(ステ
ツプS14)でフラグレジスタFTにタツチ有りの状態を表
わすフラグ“1"をセツトしたのち、キー入力処理(ステ
ツプS15)が実行され、操作キーに対応する入力データ
を取り込む。すなわち、計算機モードにおいて、機能表
示部2Bの表示内容を確認しながら、操作キーに対応する
表示箇所を指で触れるようにすると、保護ガラス3上に
透明電極4に指が触れると同時に、その表示箇所を中心
としてその周囲にある光センサInに対する入射光が指で
遮ぎられるため、それらの光センサInの受光量が夫々変
化するようになる。このため、上記キー入力処理は各光
センサInに対する受光量の変化に基づいて最も受光量の
小さい光センサInを検出し、その光センサInに対応する
キーが操作されたものとする。そして、次のステツプS
16では操作キーの種別を判断し、数字キーであれば置数
処理(ステツプS17)、その他のキーであれば演算処理
(ステツプS18)に分岐させ、その後、置数データある
いは演算結果データは次のステツプS10で表示される。
このように計算機モードにおいて、透明電極4をタツチ
すると、光センサInの出力に基づいて操作キーが検出さ
れ、それに応じた処理が実行されるが、透明電極4に指
が触れている間は、フラグレジスタFTの内容は“1"のま
まであるから、ステツプS13からステツプS10に進み、キ
ー入力処理は行なわれず、したがつて、表示内容は変化
しない。而して、透明電極4から指を離すと、フラグレ
ジスタFTの内容は“0"となるので(ステツプS11
S12)、次のキー入力を行う場合には、一度透明電極4
から指を離してから、機能表示部2Bの表示内容を確認
し、所望するキーに対応する箇所を指で触れなければな
らない。
上述の如く、保護ガラス3の表面、即ち、透明電極4上
を指等で触れていない場合において、保護ガラス3の表
面に影があつても、上述したキー入力処理は行なわれな
い。つまり、キー入力処理は透明電極4に人体が触れて
いる場合に限り行なわれる。したがつて、透明電極4上
に指等で触れていない場合に保護ガラス3の表面に影が
あつたり、急激に照度が変化してもデータ入力は行われ
ず、また、データの入力開始、終了が明確となるので、
データの誤入力、誤認識を防止できる。
第7図は、上記ステツプS15におけるキー入力処理の具
体的内容を示すフローチヤートである。即ち、キー入力
処理に入ると、ステツプS21ではイニシヤライズ処理が
実行され、RAM12内のMレジスタには、最大受光量aが
転送され、また、nレジスタには数値「0」が転送され
る。この場合、最大受光量aは、時計前面部に影がな
く、光センサInに対する入射光が全く遮げられていない
状態での受光量であり、また、nレジスタに転送される
「0」は光センサInを時分割に指定するための初期値で
ある。而して、次のステツプS22では入力部14に対して
nレジスタ内の数値データを出力する。この結果、入力
部14において、デコーダ25は数値データnを解読し、こ
れに応じてまず最初に“0"信号を出力する。このため、
トランスフアゲートT1がONされるので、最初の光センサ
I1の出力がA/D変換回路26に送られ、光センサI1に対す
る受光量xが入力部14から出力される。この受光量xは
次のステツプS23でRAM12内のXレジスタに読み込まれ
る。そして、このXレジスタの内容をMレジスタの内容
を比較してXレジスタの値がMレジスタの値未満かが判
断される(ステツプS24)。ここで、通常、光センサIn
の受光量は、上記最大受光量aに等しいが、所望するキ
ーを操作するために透明電極4上を指で触れれば、その
周囲にも影響できる場合があり、このような場合には影
の濃淡によつて光センサの受光量が異なる。したがつ
て、ステツプS24の処理が実行されることにより、最初
の光センサI1に影かかかれば、最大受光量aの値よりも
小さくなるが、光センサI1が影の内に入らなかつたもの
とすると、ステツプS24からS26に進み、nレジスタの値
が「15」か否かが判断される。いま、nレジスタの値は
「0」であるから、nレジスタの値を+1するインクリ
メント処理(ステツプS27)が実行されたのち、ステツ
プS22に戻る。このため、入力部14に供給される数値デ
ータnは「1」となり、2番目の光センサI2に対する受
光量xが入力部14から出力される。いま、光センサI2が
影の内に入つていてステツプS24でXレジスタの値がM
レジスタの値よりも小さいと判断されたときには、ステ
ツプS25に進む。ここでは、Xレジスタの値がMレジス
タに転送されると共に、nレジスタの値がmレジスタに
転送される。この結果、Mレジスタには最大受光量aに
代つて光センサI2の受光量が記憶され、またmレジスタ
には光センサI2のセンサ番号「1」が記憶される。而し
て、いまの場合はnレジスタの値は「1」であるから、
ステツプS26からステツプS27に進み、nレジスタの値が
+1されるためその値は「2」となる。このような動作
がnレジスタの値が「15」となるまで、即ち、16個の光
センサInに対する処理が1通り終了するまで繰返される
ので、Mレジスタには16個の光センサのうち最大受光量
が記憶され、またmレジスタには最小受光量に対するセ
ンサ番号が記憶される。したがつて、複数の光センサが
影の内に入つても、その位置に応じて影の濃淡が異なる
ので、最小受光量の光センサを検出し、これに対応する
キーが操作されたものとすることにより、複数のキーが
同時にONされることはない。
このように、本実施例における光学的入力装置によれ
ば、光センサInとして単結晶シリコンに比べ、微少成形
が可能なアモルフアシリコンを使用したので、0.2mm以
下に形成することができ、したがつて、液晶表示装置2
の上方に光センサInを配設してもそれを確認することは
困難となり、表示内容の妨げとはならず、したがつて、
液晶表示装置2との積層構造が可能となり、このため、
その表示内容により、光センサInの機能表示、すなわ
ち、キーの機能表示が可能となる。更に、入力動作が安
定し、信頼性が高く、しかも低コスト化を実現すること
ができる。
〔第2実施例〕 次に、この発明の第2実施例を第8図ないし第10図を参
照して説明する。
なお、上記第1実施例は光センサを計算機の各種キーに
対応する入力手段として用いたが、本実施例は光センサ
を手書き文字認識装置の入力手段とし、任意の文字を保
護ガラスの上に指で触れながら、手書き入力すると、そ
のことが認識されて入力データとなる文字認識装置付電
子時計に適用したものである。このように本実施例は光
センサの使用態様が上記第1実施例と大きく相違する
が、その他は第1実施例と略同様に構成されているの
で、以下、相違点のみについて示し、その他は図示省略
すると共に、同一名称のものは同一符号をもつて示す。
第8図において、保護ガラス3の下面には、XY座標系に
沿う6×6=36の座標位置に対応して36個の光センサIn
(1≦n≦36)がマトリツクス状に配設されている。こ
の場合において、各光センサの座標位置は、(1、1)
〜(6、6)で表現されている。なお、保護ガラス3の
上面には上記第1実施例と同様にタツチスイツチ装置を
構成する透明電極4(第8図においては図示省略)が形
成されている。この透明電極はマトリツクス状に配設さ
れた光センサInの形成領域と対応する大きさに形成され
たものである。而して、透明電極上で指で触れながら、
任意の文字パターンを手書入力すると、そのパターンに
応じて光センサInの受光量が変化するので、この受光量
から座標位置を検出するようにし、このようにして得ら
れた座標位置データから文字認識を行なうようにしてい
る。
また、第9図はRAM12内に設けられた座標位置メモリ
で、このメモリには、光学的入力装置から手書入力され
た1文字分の文字パターンデータにおいて、その画数の
1ストローク目、2ストローク目、3ストローク目の各
座標位置データが最大20づつ書き込まれるようになつて
いる。ここで、メモリの列方向はストローク数Z、行方
向は座標の数Kに夫々対応している。
第10図は本実施例の動作を説明するためのフローチヤー
トである。先ず、ステツプS31では各種のレジスタ、即
ち、K、Z、Fa、Fb、Fcレジスタの内容をクリアするイ
ニシヤライズ処理を実行する。そして、次のステツプS
32では文字パターンの手書入力、即ち、透明電極4への
タツチ入力有無が調べられるが、いまタツチ入力無しが
検出されていると、Faレジスタの内容が“1"か否かの判
断が行なわれる(ステツプS43)。最初はFaレジスタの
内容は“0"であるからステツプS32に戻り、タツチ入力
があるまで同様の動作を繰り返す待機状態となる。
而して、タツチ入力有りが検出されると、Faレジスタに
“1"がセツトされる(ステツプS32)。したがつて、Fa
レジスタには文字パターンの書き始めで“1"がセツトさ
れる。また、次のステツプS34ではFbレジスタの内容が
“0"か否かの判断が行なわれるが、最初は“0"なので、
ステツプS35に進み、Zレジスタの内容が+1される。
このZレジスタは第9図の座標位置メモリにおける列方
向のアドレス番地、即ちストローク数を記憶する。而し
て、次のステツプS36ではFbレジスタに“1"がセツトさ
れると共にFcレジスタに“0"がセツトされ、その後、ス
テツプS37のキー入力処理に進行する。このキー入力処
理は、第7図のフローにしたがつて実行されるもので、
これによつて最小受光量の光センサが検出される。そし
て、次のステツプS38では今回検出された最小受光量の
光センサ番号nと前回検出された光センサ番号n′とが
比較される。この場合、指を動かして文字パターンを手
書入力している間は、最小受光量の光センサは指の動き
に応じて移行するようになるので、センサ番号nとn′
が等しいということは指を動かしていない場合であり、
このような場合にはステツプS32に戻る。また、センサ
番号nとn′が等しくないということは指を動かしてい
る場合であつてこのように文字パターンの1ストローク
目の入力中においては、次のステツプS39に進み、今回
のセンサ番号nを前回のセンサ番号n′とする転送処理
が実行され、その後、Kレジスタの内容を+1するイン
クリメント処理(ステツプS40)が行なわれる。このK
レジスタは第9図に示した座標記憶メモリの行方向にお
けるアドレス番地を記憶する。而して、次のステツプS
41では今回検出されたセンサ番号nがそれに対応する座
標位置データに変換される。このようにして得られた座
標位置データは、第9図の座標位置メモリの所定アドレ
ス領域Mz、kに記憶される(ステツプS42)。このアド
レス領域Mz、kは、ZレジスタおよびKレジスタの内容
によつてアドレス指定される領域である。いま、1スト
ローク目の入力中において、その最初の座標位置が検出
された場合には、Zレジスタの内容は「1」、Kレジス
タの内容は「1」であるから、座標位置メモリはそれに
応じてアドレス指定され、今回検出された座標位置デー
タは、第1ストローク目の第1座標として記憶される。
このようにして座標データを書き込む処理が終ると、ス
テツプS32に戻り、同様の処理が繰り返されるので、1
ストローク目の各座標位置データ座標位置メモリの第1
ストローク記憶領域に順次書き込まれてゆく。
而して、1ストローク目が書き終り、次のストロークを
書き始めるために、または画数が「1」の文字を書き終
えた場合において次の文字を書き始めるために指を透明
電極4から離すと、ステツプS32でそのことが検出され
ステツプS43に進むが、いまの場合にはFaレジスタの内
容は“1"なので、ステツプS44に進み、Fbレジスタがク
リアされる。このFbレジスタは第1ストロークの書き終
りで“0"がセツトされる。而して、次のステツプS45
はFcレジスタの内容が“0"か否かが判断されるが、最初
は“0"なので、ステツプS46に進み、そこに“1"をセツ
トしたのち、タイマをクリアスタートさせる(ステツプ
S47)。このタイマは1文字が書き終つてから次の文字
を書き始めるまでの時間間隔を計数するものであり、タ
イマが一定時間を計数しなければ、そのことがステツプ
S48で検出され、ステツプS31に戻る。この場合、Fcレジ
スタには“1"がセットされているので、タイマのスター
ト処理は行われず、タイマの計時動作はそのまま続行さ
れる。
ここで、一定時間が経過する前に、次のストロークの入
力が有れば、同一文字の次のストロークとして処理さ
れ、上述したステツプS33〜S42が順次繰り返し実行され
る。したがつて、座標位置メモリの第2ストローク記憶
領域には第2ストロークの各座標位置が順次書き込まれ
る。そして、2ストローク目が書き終り、上記一定時間
が経過する前に第3ストローク目が入力されると、更に
同様の処理が実行され、座標位置メモリの第3ストロー
ク記憶領域には第3ストロークの各座標位置が順次書き
込まれる。
而して、上記一定時間が経過すると、ステツプS48でそ
のことが検出され、ステツプS49に進行する。ここで
は、座標位置メモリに記憶された1文字分の座標位置デ
ータを予め記憶されている標準文字パターンのデータと
比較することにより、最も類似したものを入力文字デー
タとする文字認識処理が行われる。
このように光センサを文字の入力手段として使用するこ
ともできる。
なお、上記各実施例は保護ガラス3の下面に光センサIn
を配設する構成であるが、この発明はこれに限らず、第
11図に示すようにしてもよい。
即ち、第11図は、保護ガラス3の下方に僅かな距離をあ
けて合成樹脂等の透明板31を配設し、この透明板31の下
面に複数の光センサInを形成した変形例を示している。
このように光センサの取付位置は限定されず、更に液晶
表示装置を構成する上部ガラス基板であつてもよい。
また、光センサの使用態様は上記実施例に限らず、その
他、この発明を逸脱しない範囲において種々変形応用可
能である。
[発明の効果] この発明は以上詳細に説明したように、情報を表示する
電気光学的表示装置とこの電気光学的表示装置を覆う透
明部材との間に、情報の表示領域に重なるように複数の
微細な光センサを設け、複数の光センサ夫々の受光量デ
ータを検出し、この受光量データを比較して受光量デー
タの最も小さい光センサを検出するようにしたので、複
数のスイッチを設けるために新たなスペースが必要な
く、機器を大型化することなく複数のスイッチが設けら
れ、また指で所定の光センサの入射光を遮ろうとして、
他の光センサの入射光を遮ってしまっても、所定の光セ
ンサの受光量が最も小さいと判断され、この光センサに
対応した入力が行なえるので誤入力を確実に防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第7図はこの発明の第1実施例を示し、第1
図はこの発明を適用した電子腕時計の断面図、第2図は
その外観平面図、第3図(A)〜(E)は光センサの製
造工程図、第4図は全体の回路構成図、第5図は第4図
で示した入力部の回路構成図、第6図は全体の動作の概
要を示すフローチヤート、第7図は第6図で示したキー
入力処理の具体的内容を示したフローチヤート、第8図
〜第10図はこの発明の第2実施例を示し、第8図は光セ
ンサの配設状態を示す図、第9図は座標位置メモリの構
成図、第10図は全体の動作を説明するフローチヤート、
第11図は光センサの取付位置の変形例を示した図であ
る。 2……液晶表示装置、3……保護ガラス、31……透明
板、In……光センサ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報を表示する電気光学的表示装置と、 この電気光学的表示装置を覆い前記情報を視認可能な透
    明部材と、 前記電気光学的表示装置と前記透明部材との間に前記情
    報の表示領域に重なるように設けられた複数の微細な光
    センサと、 この複数の光センサ夫々の受光量データを検出する検出
    手段と、 この検出手段で検出された複数の光センサ夫々の受光量
    データを比較して受光量データの最も小さい光センサを
    検出する手段と、 を具備したことを特徴とする光学的入力装置付小型電子
    機器。
JP59123791A 1984-06-18 1984-06-18 光学的入力装置付小型電子機器 Expired - Lifetime JPH07120233B2 (ja)

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