JPH07120223A - 金属蒸着フィルムのマージン寸法測定装置 - Google Patents

金属蒸着フィルムのマージン寸法測定装置

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JPH07120223A
JPH07120223A JP26762393A JP26762393A JPH07120223A JP H07120223 A JPH07120223 A JP H07120223A JP 26762393 A JP26762393 A JP 26762393A JP 26762393 A JP26762393 A JP 26762393A JP H07120223 A JPH07120223 A JP H07120223A
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JP
Japan
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margin
deposition film
vapor deposition
dimension
metal vapor
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JP26762393A
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Inventor
Koichi Sugimoto
高一 杉本
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Mitsubishi Shindoh Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Shindoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属蒸着フィルムのマージン異常を確実かつ
自動的に発見できるマージン寸法測定装置を提供する。 【構成】 金属蒸着フィルムを連続走行させるフィルム
送り機構30,38と、多数の受光素子を1列に配置し
てなる受光部を有するラインセンサーカメラ56,58
と、ラインセンサーカメラ56,58をマージン部の寸
法測定方向と一致するように、測定すべきマージン部と
対向し得る位置で支持するカメラ支持機構52,54
と、金属蒸着フィルムFの走行状態を検出し、寸法測定
すべきマージン部が撮影範囲を通過する際にラインセン
サーカメラ56,58を作動させるシャッター制御機構
と、ラインセンサーカメラの出力からマージン寸法を算
出する算出機構とを具備する。カメラ支持機構52,5
4は、ラインセンサーカメラ56,58を金属蒸着フィ
ルムFの幅方向に移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長尺のフィルム基体上
に金属蒸着膜が形成され、この金属蒸着膜が部分的に除
去されてなるマージン部を有する金属蒸着フィルムを走
行させつつ、前記マージン部の所定方向の寸法を計測す
る金属蒸着フィルムのマージン寸法測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】前記金属蒸着フィルムは、例えばフィル
ムコンデンサの製造に使用されるものである。フィルム
コンデンサは、表面にアルミニウム等の金属蒸着膜が形
成された長尺の樹脂フィルムを2枚重ねて円柱状に巻回
し、この円柱体の両端に電極を溶射して製造されるもの
で、最近では、一方または双方のフィルムの金属蒸着膜
に横マージン、縦マージンと称される非蒸着部を形成す
ることにより、その金属蒸着膜を多数の領域に分割する
技術が広く採られている。
【0003】図14はこの種の金属化フィルムコンデン
サの一例を示す断面拡大図、図15はその製造用フィル
ムを示す平面図である。この金属化フィルムコンデンサ
は、第1フィルム1および第2フィルム2を重ねて円柱
状に巻回し、この巻回体の両端部に電極18,26をそ
れぞれ溶射したうえ、全体を絶縁材製の外装(図示略)
により被覆したものである。
【0004】第1フィルム1は、図15に示すように、
金属蒸着部として、一方の側縁に沿う接続部16と、こ
の接続部16から離間して矩形状に形成された電極部4
と、各電極部4と接続部16とを導通させる細いヒュー
ズ部14とを、帯状のフィルム基材6上に形成したもの
であり、接続部16はその全長に亙って電極18と導通
している。
【0005】また、第1フィルム1の非蒸着部として
は、他方の側縁に沿って、電極26と電極部4との短絡
を防ぐための縦マージン部8と、電極部4同士を区切る
横マージン部10、電極部4と接続部16を区切るヒュ
ーズ間マージン部12がそれぞれ形成されている。
【0006】一方、第2フィルム2は、フィルム基材2
0上に、一方の側縁に沿う縦マージン部24を残して金
属蒸着膜22を形成したものである。そして第2フィル
ム2は、縦マージン部24が第1フィルム1のヒューズ
間マージン部12と対応するように重ねられ、金属蒸着
膜22は全長に亙って電極26と導通している。
【0007】上記のような金属化フィルムコンデンサに
よれば、電極部4に異常箇所があった場合、その部分に
過電流が流れ、ヒューズ部14が溶断し、異常箇所を含
む電極部4への通電が停止される。
【0008】ところで、前記第1フィルム1の製造工程
では、中間体として図16に示すような金属蒸着フィル
ムFを製造する。この金属蒸着フィルムFは、第1フィ
ルム1が幅方向に多数つながった幅広い帯状のもので、
後に各切断線CLに沿ってスリッターで切断することに
より、多数の第1フィルム1に分割される。
【0009】図16に示す金属蒸着フィルムを製造する
には、予め縦マージン部8のみが形成されている金属蒸
着フィルムを用意し、この金属蒸着フィルムを連続走行
させつつ、レーザー光をポリゴンミラーおよびfθレン
ズによってフィルム幅方向に走査しながら照射し、横マ
ージン部10を形成すると共に、別の縦マージン用レー
ザー光照射機構により全てのヒューズ間マージン部12
を一工程で形成する方法が採られている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なマージン加工方法では、ある程度の期間が経過すると
ポリゴンミラーおよびfθレンズ等の光学系に金属蒸気
などが付着して曇りが生じ易く、フィルムに達するレー
ザー光強度が不足し、マージンが途切れたりする加工異
常が発生したり、レーザー装置内のレーザー励起ランプ
およびその保護ガラスの劣化によるレーザー光強度低下
による加工異常が発生することがある。
【0011】このため、従来では走行するフィルムを作
業員が肉眼で観察し、マージンの異常を発見したら装置
を止めるようにしていたが、長時間の労力を要する上、
横マージンは幅0.1〜0.5mm程度、ヒューズ部1
4も細いものでは幅0.1mm位しかなく、加工異常の
見落としも多い。そのような場合には、製品フィルム中
に不良品が混入してしまう等の欠点があった。
【0012】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、マージンの異常を早期に確実かつ自動的に発
見できる金属蒸着フィルムのマージン寸法測定装置を提
供することを課題としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る金属蒸着フ
ィルムのマージン寸法測定装置は、金属蒸着フィルムを
連続走行させるフィルム送り機構と、多数の受光素子を
1列に配置してなる受光部を有するラインセンサーカメ
ラと、このラインセンサーカメラを、前記受光素子の配
列方向がマージン部の寸法測定方向と一致するように、
寸法測定すべきマージン部と対向し得る位置で支持する
カメラ支持機構と、前記金属蒸着フィルムの走行状態を
検出し、寸法測定すべきマージン部が前記ラインセンサ
ーカメラの撮影範囲を通過する際にラインセンサーカメ
ラを作動させるシャッター制御機構と、前記ラインセン
サーカメラの出力を受け、前記マージン部の寸法を算出
する算出機構とを具備することを特徴とする。
【0014】なお、前記カメラ支持機構は、前記ライン
センサーカメラを金属蒸着フィルムの幅方向に移動させ
る移動機構を具備していてもよい。
【0015】また、前記算出機構が算出した寸法データ
を、X個(Xは3以上の整数)に達するまで順次蓄える
第1の記憶手段と、蓄えた寸法データがN個に達した際
に、各寸法データを相互に比較して、最も離れた寸法デ
ータを1個切り捨てる異常データ切り捨て手段と、残っ
た寸法データをY個(Yは2以上の整数)に達するまで
順次蓄える第2の記憶手段と、前記第2の記憶手段の蓄
えた寸法データがY個に達した際に、各寸法データを平
均して平均値を算出する平均値算出手段とを、さらに具
備していてもよい。
【0016】さらに、前記平均値算出手段が算出した平
均値を、予め記憶している正常なマージンデータと比較
し、正常か否かを判定する異常判定手段を具備していて
もよい。
【0017】
【作用】この装置では、フィルム送り機構により金属蒸
着フィルムを連続走行させつつ、シャッター制御機構に
より金属蒸着フィルムの走行状態を検出して、測定すべ
きマージン部がラインセンサーカメラの撮影範囲を通過
する際にラインセンサーカメラによりマージン部を撮影
する。ラインセンサーカメラの出力はマージン寸法測定
機構に伝達され、前記マージン部の寸法が計算される。
ラインセンサーカメラはシャッター速度が極めて速いの
で、フィルムを高速で連続走行させてもぶれることがな
く、正確なマージン寸法が測定できる。
【0018】請求項2のマージン寸法測定装置では、カ
メラ支持機構によってラインセンサーカメラを金属蒸着
フィルムの幅方向に移動することができ、測定対象とな
るマージン部を選択することが可能である。
【0019】請求項3のマージン寸法測定装置では、前
記算出機構が算出した寸法データを第1の記憶手段によ
り順次記憶していき、データ数が3以上の所定数X個に
なったら、異常データ切り捨て手段によりX個の寸法デ
ータを相互に比較して最も離れたデータを切り捨てる。
次いで、残った寸法データを第2の記憶手段により順次
記憶していき、2以上の所定数Y個になったら平均値算
出手段により、これらY個のデータの平均値をとり、そ
れをマージン寸法とする。この構成によれば、金属蒸着
フィルム上にまれに存在する傷等により異常データが検
出されたとしても、このような単発の異常データは、異
常データ切り捨て手段により除去されるので、マージン
寸法のみを確実に測定することが可能である。
【0020】請求項4記載のマージン寸法測定装置によ
れば、前記計算された平均値を、予め記憶している正常
なマージン寸法と比較し、正常か否かを判定するので、
マージン寸法の異常を確実かつ自動的に発見することが
可能である。
【0021】
【実施例】図1は本発明に係るマージン寸法測定装置の
一実施例を組み込んだマージン加工装置を示すブロック
図、図2は同装置の主特徴であるマージン検査系のブロ
ック図である。
【0022】まず図1および図2に基づいて、装置の全
体構成を説明する。符号30はフィルムコイルを保持す
るリコイラ(フィルム送り機構)であり、このリコイラ
30から、予め縦マージン部8のみが形成されている金
属蒸着フィルムFが一定速度で繰り出される。繰り出さ
れたフィルムFは、多数のローラ32に送られ最終的に
アンコイラ38(フィルム送り機構)に巻取られるが、
その途中に、マージン形成機構、マージン寸法測定機
構、およびフィルムFを細幅に裁断するスリッター36
が順に設けられている。
【0023】マージン形成機構は、フィルムFの裏面を
支持しフィルムFとともに転動する冷却ドラム34を具
備する。冷却ドラム34には回転エンコーダ34Aが付
設され、その出力信号はレーザー光制御機構40に伝達
され、レーザー光制御機構40はレーザー光発振器4
1,42を作動させる。レーザー光発振器42は、レー
ザー光パルスR1を発生させるとともに、ポリゴンミラ
ー44をフィルム走行と同期して連続的に回転させ、レ
ーザー光パルスR1を反射させる。反射したパルスR1
はfθレンズ46で集束されて、冷却ドラム34上のフ
ィルムFにその全幅に亙って走査されつつ照射され、照
射箇所の金属蒸着膜が除去されて横マージン部10が形
成される。一方、レーザー光発振器41は、レーザー光
パルスR1の照射タイミングと同期して、光ファイバ4
3を介してファイバノズル45からレーザー光R2をフ
ィルムFに照射することにより、ヒューズ間マージン部
12が形成されるようになっている。
【0024】ポリゴンミラー44の近傍には、その回転
を検出する2個の角センサ47A,47Bが配置されて
いる。図2に示すように、第1の角センサ47Aの出力
は、レーザー光照射制御機構40内のミラー制御機構7
0に伝達され、ミラー回転器72によって回転されるポ
リゴンミラー44の回転位相をフィードバック制御する
ようになっている。
【0025】一方、マージン寸法測定機構として、冷却
ドラム34よりも下流位置において、フィルムFに向け
て2基のラインセンサーカメラ56,58が設置されて
いる。図3に示すように、ラインセンサーカメラ56は
フィルムFの表面を撮影する受光部56Aを有し、この
受光部56AはフィルムFの走行方向に向けて配置され
ている。これに対し、ラインセンサーカメラ58の受光
部58Aは、フィルムFの走行方向と直角に配置されて
いる。各受光部56Aおよび受光部58Aは、いずれも
多数の受光素子を一列に配置してなるもので、素子数は
1024以上、シャッター速度は5MHz以上であるこ
とが好ましい。
【0026】各ラインセンサーカメラ56,58はそれ
ぞれカメラ移動機構52,54により支持されており、
フィルムFと対向したままフィルムFの幅方向に移動可
能にされている。これらカメラ移動機構52,54は共
に、カメラ位置制御機構50によって制御され、カメラ
位置制御機構50には図2に示すようにカウンター48
を通じて第2の角センサ47Bからの信号が伝達され
る。カウンター48は、第2角センサ47Bの出力から
ポリゴンミラー44の回転数および回転位相を検出し、
カメラ位置制御機構50は、ミラー回転数に応じて、予
め記憶している手順に基づきラインセンサーカメラ5
6,58をそれぞれ移動し、対象とするマージンを変更
しつつマージン寸法を順次測定するようになっている。
【0027】この実施例では、図4および図6に示すよ
うに、ラインセンサーカメラ56によって横マージン部
10およびヒューズ部14の各幅を測定する一方、図8
および図10に示すように、ラインセンサーカメラ58
によって縦マージン部8、接続部16およびヒューズ間
マージン部12の各幅を測定するようになっている。
【0028】図1に示すように、フィルムFを挟んでラ
インセンサーカメラ56,58と対向する位置には、光
源60がそれぞれ設けられている。ラインセンサーカメ
ラ56,58のシャッター速度はきわめて速いので、光
源60は連続光でなければならず、直流電流で点灯され
る蛍光灯または白熱灯が好適である。
【0029】ラインセンサーカメラ56,58は、図1
および図2に示すように画像処理器62に接続され、こ
の画像処理器62は、図2に示すように読取信号発生回
路74を介してカウンター48に接続されている。そし
て、カウンター48で検出されたミラー回転位相に応じ
て、読取信号発生回路74が読取信号を発し、その読取
信号に同期して画像処理器62はラインセンサーカメラ
56,58を作動させ、測定すべきマージン部の画像を
読み込ませるようになっている。
【0030】ラインセンサーカメラ56,58の出力
は、図5、図7、図9および図11に示すように、フィ
ルムFのマージン部に対応する箇所でHigh、金属蒸
着膜に対応する箇所でLowとなる(逆でもよい)か
ら、たとえば図4の場合には、図5に示すようにHig
hとLowの間の一定の2値化レベルAを越えた出力レ
ベルの受光素子Sp〜Sqの個数から横マージン部10
の幅データが得られる。同様に、図の場合には図7に示
すようにヒューズ部14の幅、図8の場合には図9に示
すように縦マージン部8の幅、図10の場合には図11
に示すようにヒューズ間マージン部12の幅および接続
部16の幅についてのデータが得られる。
【0031】この実施例では、得られたマージン寸法デ
ータをそのまま異常判定に使用するのではなく、図12
および図13に示すフローチャートに基づき、データ処
理を行なう。測定が開始されると、まず予め記憶されて
いるマージン選択手順の位置信号が読み込まれる。位置
信号を取り込んだら変数M=1に初期化した後、その指
定されたマージン部と対向する位置にラインセンサーカ
メラ56,58をそれぞれ移動する。次いで変数N=1
に初期化し、読取信号を待つ。
【0032】ポリゴンミラー44の回転位相に応じて、
読取信号発生回路74が読取信号を出力すると、ライン
センサーカメラ56,58が作動して測定すべきマージ
ン部の画像を読み込み、画像処理器62により前記2値
化を行いマージン寸法データを算出する。算出されたデ
ータを順次、画像処理器62内にある第1記憶手段によ
り記憶していき、1つのデータ追加ごとにNに1加算す
る。Nが4(データ数が3)になったら、異常データ切
り捨て手段により、これら3つのデータを比較し、他の
2つからの偏差がもっとも大きいデータを1つ切り捨
て、残りの2つのデータの平均値を算出した後、その平
均値を第2の記憶手段に順次記憶していく。なお、デー
タ数は3以上であれば任意の数でよい。
【0033】上記の異常データ切り捨てを行うと、次の
ような効果が得られる。すなわち、本発明が対象とする
金属蒸着フィルムにおいては、金属蒸着膜上に金属の微
細な突起が形成されることがあり、このような突起はコ
ンデンサの信頼性を低下するため、ヒーリング処理が予
め施される。ヒーリング処理とは、金属蒸着フィルムの
表面近傍に電極を配置し、この電極と金属蒸着膜との間
に高電圧を印可しつつフィルムを走行させることによ
り、突起に過大電流を通じさせ、突起を蒸発させてしま
う処理である。
【0034】この処理を行うと、金属蒸着フィルムに穴
(ヒーリング痕)が生じるので、それをマージン部と誤
認して寸法計測すると、異常な寸法が出力され誤動作の
原因となる。ただし、ヒーリング痕はランダムに生じる
から、それによる異常データは単発でしか計測されな
い。したがって、3つの計測データからもっとも偏差の
大きい1データを切り捨てれば、ヒーリング痕による計
測誤差をほぼ確実に防ぐことができるのである。
【0035】異常データを切り捨てて得られた平均値デ
ータは、第2の記憶手段に順次記憶していき、その都
度、Mに1加算する。その後、再び3つ1組のデータを
読み込み、異常データを切り捨てて平均値データを算出
したうえ、第2の記憶手段への記憶を繰り返す。こうし
て、第2記憶手段で蓄えた平均値データ数が任意の一定
数(例えばM>10)になったら、これら平均値データ
の平均値を算出し、CRT等の出力装置64でその値を
表示する。平均値を計算するための平均値データ数は2
以上の任意の整数であればよい。なお、この装置は、切
り換えによって個々の平均値データをそのままCRT6
4で連続表示する機能も有している。
【0036】同時に、異常判定手段により、予め記憶さ
れている正常データ範囲とその平均値とを比較し、この
平均値が正常範囲であればフローチャートの最初から処
理を繰り返す一方、万一平均値が異常であったら、電源
遮断器68を作動させて、フィルムFの走行系、マージ
ン形成機構、スリッター36およびカメラ駆動系を停止
させるとともに、警報装置66を作動させて異常を知ら
せる。
【0037】さらに、この装置では、1つのマージン部
について上記処理が完了したら、カウンター48からの
信号、および予め記憶しているマージン選択手順に基づ
いて次に測定すべきマージン部と対向する箇所にライン
センサーカメラ56,58を移動し、再び上記と同様の
マージン寸法測定を行う。これにより、図4,図6,図
8および図10に示したすべてのマージン寸法につい
て、マージン寸法の測定および異常の有無判定を順次自
動的に行なうことが可能である。もちろん、作業員が計
測すべきマージン部の変更を入力装置63から指定しな
い限り、同一のマージン部について計測を繰り返す構成
としてもよい。
【0038】上記構成からなるマージン寸法測定機構を
備えたマージン加工装置によれば、金属蒸着フィルムF
を連続走行させつつ、測定すべきマージン部8,10,
12,14,16がラインセンサーカメラ56,58の
撮影範囲を通過する際に、ラインセンサーカメラ56,
58によりマージン部を撮影し、そのマージン寸法を計
算したうえ異常か否かを判定するので、レーザー加工機
構の光学系の汚れ等に起因してマージンの異常が生じた
としても、確実かつ自動的に異常を発見することが可能
である。また、ラインセンサーカメラ56,58はシャ
ッター速度が極めて速いので、フィルムFを高速で連続
走行させてもぶれることがなく、マージン寸法の測定精
度を高めることができる。
【0039】また、カメラ支持機構52,54によって
ラインセンサーカメラ56,58を金属蒸着フィルムF
の幅方向に任意に移動することができるうえ、この実施
例では、予めマージン選択手順を記憶させておくことに
より、測定対象とするマージン部を自動的に選択でき、
検査効率を高めることが可能である。
【0040】また、算出機構が算出した寸法データを第
1の記憶手段により順次記憶していき、データ数が3以
上の所定数X個になったら、異常データ切り捨て手段に
よりX個の寸法データを相互に比較して最も離れたデー
タを切り捨てるから、金属蒸着フィルムF上にまれに存
在する傷等により異常データが検出されたとしても、こ
のような単発の異常データを除去することができ、マー
ジン寸法のみを確実に測定することが可能である。
【0041】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、装置細部は従来公知の他の構成を転用して
もよい。また、本発明が対象とするフィルムFは、コン
デンサ製造用フィルムに限定されるものではないし、フ
ィルムに形成されているマージンの形状を任意に変更し
てよいのは勿論である。また、上記実施例ではラインセ
ンサーカメラを2基設けているが、1基のみとしてもよ
いし、3基以上設けてもよい。さらに上記実施例ではマ
ージン加工装置にマージン寸法測定装置を組み込んだ例
を示したが、マージン寸法測定装置のみを独立させた
り、他の装置に組み込んでもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る金属
蒸着フィルムのマージン寸法測定装置によれば、フィル
ム送り機構により金属蒸着フィルムを連続走行させつ
つ、シャッター制御機構により金属蒸着フィルムの走行
状態を検出し、測定すべきマージン部がラインセンサー
カメラの撮影範囲を通過する際にラインセンサーカメラ
によりマージン部を撮影し、さらにラインセンサーカメ
ラの出力をマージン寸法測定機構に伝達し、マージン部
の寸法を計算するから、検査に人手を要することなく、
マージン寸法の自動計測が可能である。また、ラインセ
ンサーカメラはシャッター速度が極めて速いので、フィ
ルムを高速で連続走行させる場合にも、映像がぶれるこ
とがなく、正確なマージン寸法が測定できる。
【0043】また、本発明の請求項2に係るマージン寸
法測定装置では、カメラ支持機構によってラインセンサ
ーカメラを金属蒸着フィルムの幅方向に移動することが
できるから、測定対象となるマージン部を選択すること
が可能である。
【0044】また、請求項3のマージン寸法測定装置で
は、前記算出機構が算出した寸法データを第1の記憶手
段により順次記憶していき、データ数が3以上の所定数
X個になったら、異常データ切り捨て手段によりX個の
寸法データを相互に比較して他のデータからの偏差がも
っとも大きいデータ1個を切り捨てる。次いで、残った
寸法データを第2の記憶手段により順次記憶していき、
2以上の所定数Y個になったら平均値算出手段により、
これらY個のデータの平均値をとり、それを最終的なマ
ージン寸法とする。これにより、金属蒸着フィルム上に
まれに存在する傷等により異常データが測定されたとし
ても、このような単発の異常データは、異常データ切り
捨て手段により除去され、マージン寸法のみを確実に測
定することが可能である。
【0045】さらに、請求項4記載のマージン寸法測定
装置によれば、前記計算された平均値を、予め記憶して
いる正常なマージン寸法と比較し、正常か否かを判定す
るので、マージン寸法の異常を確実かつ自動的に発見す
ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマージン寸法測定装置の一実施例
を組み込んだマージン加工装置を示すブロック図であ
る。
【図2】前記マージン寸法測定装置のブロック図であ
る。
【図3】同マージン寸法測定装置のラインセンサーカメ
ラの配置状態を示す説明図である。
【図4】横マージン部10のマージン寸法測定状態を示
す説明図である。
【図5】ラインセンサーカメラ出力の2値化処理を示す
グラフである。
【図6】ヒューズ部幅の測定状態を示す説明図である。
【図7】ラインセンサーカメラ出力の2値化処理を示す
グラフである。
【図8】縦マージン部の寸法測定状態を示す説明図であ
る。
【図9】ラインセンサーカメラ出力の2値化処理を示す
グラフである。
【図10】ヒューズ間マージン部の寸法測定状態を示す
説明図である。
【図11】ラインセンサーカメラ出力の2値化処理を示
すグラフである。
【図12】前記マージン寸法測定装置の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図13】図12のフローチャートに続くフローチャー
トである。
【図14】フィルムコンデンサの要部の構造を示す断面
図である。
【図15】同フィルムコンデンサを製造するために使用
される金属蒸着フィルム(裁断後)の平面図である。
【図16】金属蒸着フィルム(裁断前)の平面図であ
る。
【符号の説明】
F 金属蒸着フィルム 8,10,12 マージン部 30,38 リコイラ,アンコイラ(フィルム送り機
構) 34 冷却ドラム 34A 回転エンコーダ(シャッター制御機構の一部) 36 スリッター 40 レーザー光制御機構 42 レーザー光発生器 44 ポリゴンミラー 46 fθレンズ 50 カメラ位置制御機構(シャッター制御機構) 52,54 カメラ移動機構 56,58 ラインセンサーカメラ 56A,58A 受光部 S1〜Sn 受光素子 A 2値化レベル 60 光源 62 画像処理器(算出機構、第1・第2の記憶手段、
異常データ切り捨て手段、平均値算出手段を含む) 63 入力装置 64 出力装置 66 警報機 68 電源遮断機

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長尺のフィルム基体上に金属蒸着膜が形成
    され、この金属蒸着膜が部分的に除去されてなるマージ
    ン部を有する金属蒸着フィルムをその長手方向に走行さ
    せつつ、前記マージン部の所定方向の寸法を計測する金
    属蒸着フィルムのマージン寸法測定装置であって、 前記金属蒸着フィルムを連続走行させるフィルム送り機
    構と、 多数の受光素子を1列に配置してなる受光部を有するラ
    インセンサーカメラと、 このラインセンサーカメラを、前記受光素子の配列方向
    がマージン部の寸法測定方向と一致するように、寸法測
    定すべきマージン部と対向し得る位置で支持するカメラ
    支持機構と、 前記金属蒸着フィルムの走行状態を検出し、寸法測定す
    べきマージン部が前記ラインセンサーカメラの撮影範囲
    を通過する際にラインセンサーカメラを作動させるシャ
    ッター制御機構と、 前記ラインセンサーカメラの出力を受け、前記マージン
    部の寸法を算出する算出機構とを具備することを特徴と
    する金属蒸着フィルムのマージン寸法測定装置。
  2. 【請求項2】前記カメラ支持機構は、前記ラインセンサ
    ーカメラを金属蒸着フィルムの幅方向に移動させる移動
    機構を有することを特徴とする請求項1記載の金属蒸着
    フィルムのマージン寸法測定装置。
  3. 【請求項3】前記算出機構が算出した寸法データを、X
    個(Xは3以上の整数)に達するまで順次蓄える第1の
    記憶手段と、 蓄えた寸法データがN個に達した際に、各寸法データを
    相互に比較して、最も離れた寸法データを1個切り捨て
    る異常データ切り捨て手段と、 残った寸法データをY個(Yは2以上の整数)に達する
    まで順次蓄える第2の記憶手段と、 前記第2の記憶手段の蓄えた寸法データがY個に達した
    際に、各寸法データを平均して平均値を算出する平均値
    算出手段とを、さらに具備することを特徴とする請求項
    1または2記載の金属蒸着フィルムのマージン寸法測定
    装置。
  4. 【請求項4】前記平均値算出手段が算出した平均値を、
    予め記憶している正常なマージンデータと比較し、正常
    か否かを判定する異常判定手段を具備することを特徴と
    する請求項3記載の金属蒸着フィルムのマージン寸法測
    定装置。
JP26762393A 1993-10-26 1993-10-26 金属蒸着フィルムのマージン寸法測定装置 Withdrawn JPH07120223A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003256125A (ja) * 2002-02-26 2003-09-10 Ricoh Co Ltd 座標入力装置
JP2007305718A (ja) * 2006-05-10 2007-11-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 金属化フィルムの製造装置
CN101893426A (zh) * 2010-07-02 2010-11-24 西安交通大学 一种在线检测及控制激光金属成形高度的方法

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