JP3647920B2 - 金属蒸着フィルムのマージン加工装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、長尺のフィルム基体上に金属蒸着膜が形成された金属蒸着フィルムを走行させつつ、前記金属蒸着膜にレーザー光を照射して部分的に蒸発させることにより、フィルム長手方向に延びる縦マージン部、およびフィルム幅方向に延びる横マージン部を形成するためのマージン加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の金属蒸着フィルムは、例えばフィルムコンデンサの製造に使用されている。フィルムコンデンサは、表面にアルミニウム等の金属蒸着膜が形成された長尺の樹脂フィルムを2枚重ねて円柱状に巻回し、この円柱体の両端に電極を接続して製造されるもので、最近では、一方または双方のフィルムの金属蒸着膜に横マージン部、縦マージン部と称される非蒸着部を形成することにより、その金属蒸着膜を多数の領域に分割する技術が広く採られている。
【0003】
図9および図10は、この種の金属化フィルムコンデンサの一例の部分展開図および部分断面図である。この金属化フィルムコンデンサは、第1フィルム1および第2フィルム2を重ねて円柱状に巻回し、この巻回体の両端部に一対の電極(図示略)をそれぞれ溶射したうえ、全体を絶縁材製の外装(図示略)により被覆して製造される。
【0004】
第1フィルム1は、長尺のフィルム基材3の表面に、アルミニウム等の金属を蒸着することにより一対の矩形状の電極部4をフィルム長手方向に多数並べて形成したものであり、対をなす電極部4はヒューズ部6を介して導通している。第1フィルムの両側縁には非蒸着部8が形成されるとともに、各電極部4を長手方向に方向に仕切る横マージン部12、およびヒューズ部6を形成するための縦マージン部10が非蒸着部分として形成されている。
【0005】
一方、第2フィルム2は、フィルム基材13上に、フィルム中心線に沿って延びる非蒸着部16により分断された一対の金属蒸着膜14を形成したものである。そして第2フィルム2は、非蒸着部16が第1フィルム1の縦マージン部10と対応するように重ねられ、金属蒸着膜14はそれぞれ全長に亙って各溶射電極に接続される。
【0006】
上記のような金属化フィルムコンデンサによれば、電極部4に短絡等の異常箇所が生じた場合、過電流によりヒューズ部6が溶断し、異常箇所を含む電極部4への通電が停止されるため、発火等の危険を防ぐことができる。さらに、この例のコンデンサは、各金属蒸着膜14と電極部4とが形成する一対のコンデンサをヒューズ部6を介して直列に接続した構成となっているため、耐電圧が高いという特徴も有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、第1フィルム1を製造する場合には、長尺で幅広いフィルム基材上に予め非蒸着部8を一定間隔で形成した状態で金属蒸着膜を形成し、次いで、フィルム基材を連続走行させつつレーザー光ビームを定点照射することにより縦マージン部10を形成し、さらに別のレーザー光ビームをフィルム幅方向に走査させつつ照射することにより横マージン部12を形成した後、非蒸着部8に沿って裁断する方法が採られている。
【0008】
上記製造方法では、縦マージン部10の幅がレーザー光ビームの照射点の直径とほぼ等しく、一般には0.5mm程度に設定される。
【0009】
ところが、縦マージン部10の幅がこのように0.5mm程度と狭いため、使用電圧の高いコンデンサにおいては、ヒューズ部6が溶断しない状況でも、縦マージン部10の両側に沿ってコロナによる膜消失が生じ、図9に示すように欠陥部Cが多数生じるという問題があった。このような欠陥部Cが生じると、長期的にはコンデンサの容量が減少するうえ、ヒューズ部6の保安性能にも影響を与えるおそれがあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、コロナによる膜消失が発生しない金属蒸着フィルムを製造できるマージン加工装置を提供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る金属蒸着フィルムのマージン加工装置は、金属蒸着フィルムを走行させるフィルム送り機構と、金属蒸着膜の前記縦マージン部を形成すべき箇所に対向して配置された1または2以上のレーザー光照射部を有し、これらレーザー光照射部から前記金属蒸着膜にレーザー光ビームを照射することにより前記各縦マージン部を形成する縦マージン部形成機構と、前記金属蒸着フィルムに対し、レーザー光をフィルム幅方向へ走査させつつ照射することにより、前記横マージン部を形成する横マージン部形成機構とを具備し、前記各レーザー光照射部はそれぞれ、光伝達手段を介してレーザー光源に接続された2以上の照射ノズルを備え、これら一組の照射ノズルは、前記金属蒸着膜上におけるビーム照射点が円形をなしてフィルム幅方向に互いに隣接するように照準され、前記ビーム照射点の直径の合計に相当する幅の前記縦マージン部を形成することを特徴としている。
【0011】
請求項2に係る金属蒸着フィルムのマージン加工装置では、前記各レーザー光照射部が、前記一組の照射ノズルのビーム照射点の相対位置をフィルム長手方向に調整するための前後位置調整機構と、前記一組の照射ノズルのビーム照射点の相対位置をフィルム幅方向に調整するための左右位置調整機構とを具備することを特徴としている。
請求項3に係る金属蒸着フィルムのマージン加工装置では、前記各照射ノズルのビーム照射点が、前記フィルム長手方向にずらされていることを特徴としている。
【0012】
【作用】
本発明に係る金属蒸着フィルムのマージン加工装置では、縦マージン部形成機構の各レーザー光照射部がそれぞれ2以上の照射ノズルを備え、これら一組の照射ノズルがビーム照射点が円形をなしてフィルム幅方向に互いに隣接するように照準され、ビーム照射点の直径の合計に相当する幅の縦マージン部を形成するから、フィルム基材へ熱的な悪影響を与えることなく、幅広い縦マージン部を形成することができる。
【0013】
【実施例】
図1は本発明に係るマージン加工装置の一実施例を示すブロック図である。符号30はコイル状フィルムを保持するアンコイラ(フィルム送り機構の一部)であり、このアンコイラ30から、予めフィルム長手方向に延びる複数列の非蒸着部8のみが形成されている金属蒸着フィルムF’が一定速度で繰り出される。繰り出されたフィルムF’は、多数のローラ32に送られ最終的にリコイラ38(フィルム送り機構の一部)に巻取られるが、その途中に、マージン形成機構、マージン寸法測定機構、およびフィルムFを細幅に裁断するスリッター36が順に設けられている。
【0014】
始めに、前記マージン形成機構について説明する。図1に示すように、アンコイラ30から繰り出された金属蒸着フィルムF’の金属蒸着面と対向する位置には、複数のレーザー光照射部70がフィルム幅方向に並んで配置され、図2に示すように細長い支持体72上に互いに間隔を空けて取り付けられている。支持体72は金属蒸着フィルムF’の全幅よりも長く、金属蒸着フィルムF’の幅方向に向けて金属蒸着面と平行に対向して配置され、その一端が支点74を介して基台(図示略)に支持されることにより、金属蒸着フィルムF’と平行を保ったまま回動できるようになっている。
【0015】
一方、支持体72の他端は、基台76に形成された支点74を中心とする円弧状のスリット79を通してボルト等の締結手段78で固定されている。これにより、締結手段78を緩めるとスリット79に沿って支持体72が回動でき、フィルムF’の幅方向に対する支持体72の角度が変更できる。角度変更の目的は次の通りである。すなわち、横マージン部は、後述するようにフィルムF’の幅方向へレーザー光を走査させつつフィルムF’を走行させて形成するものであるから、フィルムF’の幅方向に対し一定角度傾斜して形成されることが避けられない。しかもその傾斜角度は、横マージン部のピッチに対応して変化する。従来の装置では、縦マージン部用レーザー光の照準を個別に調整することにより、横マージン部の傾斜角度変化に対応してヒューズ部の位置を修整していたため、調整に手間がかかっていた。これに対し、この実施例では、前述のように支持体72の角度を調整するだけで、全てのレーザー光照射点を横マージン部の傾斜角度に合わせて一斉に変化させることができ、調整に手間がかからない利点を有する。
【0016】
レーザー光照射部70および支持体72の構造を図3に示す。支持体72はその中心線に沿ってスリット80を有し、このスリット80を通じてスライダ81が取り付けられている。このスライダ81は、上板82と下板84を有し、これらに形成されたガイド部86を介して支持体72に沿って移動可能とされている。また、任意の位置でスライダ81を固定する固定手段(図示略)が設けられている。
【0017】
下板84の下面には脚部88およびスライドレール104がフィルム長手方向に並んで固定されている。脚部88の下端には、フィルム長手方向に延びるスライドレール92を介して支持体90が取り付けられ、支持体90には照射ノズル100が斜め下方に向けて取り付けられている。照射ノズル100の上端には光ファイバケーブル(光伝達手段)43が連結され、この光ファイバケーブル43から導入されたレーザー光は、照射ノズル100内のレンズ群を通過して集光され、フィルムF’上の金属蒸着膜のビーム照射点P1にスポット照射されるようになっている。
【0018】
支持体90の後面には、L字型のネジ取付部94が固定され、このネジ取付部94の上端部は脚部88と対向する位置まで延びている。ネジ取付部94の上部には、押しネジ96および引きネジ98(前後位置調整機構)が取り付けられている。これら押しネジ96および引きネジ98を操作することにより、支持体90がスライドレール92に沿って前後に移動し、照射ノズル100によるビーム照射点P1をフィルム長手方向に位置調整することができる。
【0019】
一方、前記スライドレール104はフィルム幅方向に延びており、このスライドレール104には、支持体106がフィルム幅方向(図3の紙面と垂直な方向)へ移動可能に取り付けられている。支持体106には、ペア間隔調整ノブ(左右位置調整機構)108がそのシャフト部を貫通させた状態で取り付けられ、このシャフト部の先端に偏心カム部110が形成されている。偏心カム部110は脚部88の前面に形成された凹部102に収容され、ペア間隔調整ノブ108を回転させると、偏心カム部110の外周が凹部102の内壁側面を押圧し、支持体106がスライドレール104に沿って移動するようになっている。これにより、後述するビーム照射点P2をフィルム幅方向へ位置調整することができる。
【0020】
支持体106の下端には、照射ノズル112が照射ノズル100と向かい合うように斜め下方へ向けて固定されている。照射ノズル100,112の後端から延びる各光ファイバケーブル43は、図1に示すように共にレーザー光発振器41に接続されている。そして照射ノズル100,112は、フィルムF’上でのそれぞれのビーム照射点P1,P2がフィルム幅方向に隣接するように照準されている。すなわち、ビーム照射点P1,P2は互いに直径の等しい円形(楕円形を含む)をなし、これらの中心間距離Dは、縦マージン部(図4中符号20)の幅が最大になるように、ビーム照射点P1,P2の直径と等しいか、またはそれよりやや小さく設定されている。必要に応じては、照射点P1,P2をフィルム幅方向に一部重複させ、縦マージン部20の幅を調整してもよい。なお、ビーム照射点P1,P2の直径は0.05〜5mm程度が好ましく、より一般的には0.1〜1mm程度とされるが、これらの範囲に限定されることはない。
【0021】
ビーム照射点P1,P2の中心は、図3および図5に示すようにフィルム幅方向に正確に並んでいることが好ましい。この場合、ヒューズ部22には最小幅Wの部分が2箇所生じる。ただし、必要に応じては、図6に示すようにフィルム長手方向にずらしてもよい。この場合、ヒューズ部24には最小幅W’の部分を1箇所のみにできると同時に、ヒューズ部24の全長が実質的に長くなる。
【0022】
一方、図1に示すように、レーザー光照射部70よりもフィルム走行方向下流位置には、フィルムF’の裏面(非蒸着面)を支持し、フィルムFとともに転動する冷却ドラム34が配置されている。冷却ドラム34には回転エンコーダ34Aが付設され、その出力信号はレーザー光制御機構40に伝達される。
【0023】
レーザー光制御機構40は、レーザー光発振器41,42を所定のタイミングで作動させるためのものである。レーザー光発振器(横マージン部形成機構の一部)42が発生するレーザー光パルスR1は、フィルム走行と同期して駆動器により連続的に回転されるポリゴンミラー(横マージン部形成機構の一部)44によって反射され、反射したパルスR1はfθレンズ46で集束されて、冷却ドラム34上のフィルムF’にその全幅に亙って幅方向に走査されつつ照射される。なお、後述する図7に示すような金属蒸着フィルム1を作成する場合には、fθレンズ46と金属蒸着フィルムF’との間に、金属蒸着フィルム1の接続部26に対応する位置でレーザー光を遮るマスクが配置される。
【0024】
ポリゴンミラー44の近傍には、その回転を検出する2個の角センサ47A,47Bが配置されている。第1の角センサ47Aの出力はレーザー光照射制御機構40に伝達され、ポリゴンミラー44の回転位相をフィードバック制御するために使用されている。
【0025】
一方、冷却ドラム34よりも下流位置には、マージン寸法測定機構として、フィルムFの表面を撮影する2基のカメラ56,58が設置されている。各カメラ56,58はカメラ移動機構52,54により支持され、マージン形成の完了したフィルムFと対向したままフィルムFの幅方向に移動可能とされている。これらカメラ移動機構52,54はカメラ位置制御機構50によって制御され、カメラ位置制御機構50にはカウンター48を通じて第2の角センサ47Bからの信号が伝達される。
【0026】
カウンター48は、第2角センサ47Bの出力からポリゴンミラー44の回転数および回転位相を検出する。カメラ位置制御機構50は、カウンター48からのポリゴンミラー回転数情報に応じて、予め記憶している手順に基づきカメラ56,58をそれぞれ移動し、対象とするマージンを変更しつつマージン寸法を順次測定する。測定データはコンピューター62に送られ、測定結果がモニタ64で常時表示されると共に、測定されたマージン寸法と、入力装置63から入力されて記憶されている正常範囲とが比較される。そして、測定値が万一異常であったら、警報装置66を作動させて異常を知らせるとともに、必要に応じて電源遮断器68を作動させ、装置各部を停止させるように構成されている。
【0027】
上記構成からなるマージン加工装置においては、各レーザー光照射部70のそれぞれに2本の照射ノズル100,112が設けられ、これらのビーム照射点P1,P2がフィルム幅方向に隣接するように照準されているから、図4〜図6に示すように、ビーム照射点P1,P2の直径の合計に相当する幅広い縦マージン部20を形成することができる。それにも拘わらず、照射点P1,P2における熱エネルギーは従来の装置と変わらないから、フィルム基材へ熱的な悪影響を与えるおそれがない。
【0028】
縦マージン部20の幅を広げることにより、縦マージン部20の両側に沿ってコロナによる膜消失が生じにくくなるから、それに起因する金属蒸着膜の欠陥が防止できる。したがって、この種の欠陥によるコンデンサの容量減少を低減することができるとともに、欠陥によるヒューズ部24の保安性能への影響を抑えることが可能である。
【0029】
なお、本発明は上記実施例のみに限定されるものではなく、必要に応じて種々の変形が可能である。例えば、レーザー光照射部70の支持構造は上記実施例における構造に限定されず、個々のレーザー光照射部70を別個に支持する構造としてもよい。また、上記実施例では2本の照射ノズル100,112で1本の縦マージン部20を形成する構成であったが、各レーザー光照射部70に3本以上の照射ノズルを取り付けて3本以上のレーザー光ビームで各縦マージン部を形成するようにしてもよい。
【0030】
本発明の装置では、図4〜図6に示した金属蒸着フィルムだけでなく、図7および図8に示すような金属蒸着フィルム1も同様に製造することができる。この場合にも、金属蒸着フィルム1は第2フィルム2と重ねて円柱状に巻回され、さらに円柱体の両端に電極29が溶射されることにより、金属化フィルムコンデンサの製造に供される。
【0031】
金属蒸着フィルム1は、帯状のフィルム基材3上に、このフィルム基材3の一方の側縁に沿う接続部26と、この接続部26から離間して矩形状に形成された電極部4と、各電極部4と接続部26とを導通させる細いヒューズ部24とを形成したもので、接続部26はその全長に亙って溶射電極28と導通される。金属蒸着フィルム1の非蒸着部としては、他方の側縁に沿って、電極26と電極部4との短絡を防ぐための非蒸着部8と、電極部4同士を区切る横マージン部12、電極部4と接続部26を区切る縦マージン部20がそれぞれ形成されている。そして縦マージン部20が、図4〜図6と同様の形状に形成されている。
【0032】
一方、第2フィルム2は、フィルム基材13上に、一方の側縁に沿う非蒸着部27を残して金属蒸着膜28が形成されたものである。そして、第2フィルム2は、非蒸着部27が第1フィルム1の縦マージン部20と対応するように重ねられ、金属蒸着膜28は全長に亙って電極29と導通される。
このような形状からなる金属蒸着フィルム1を製造した場合にも、前述した効果が得られる。すなわち、縦マージン部20の両側でのコロナによる膜消失を防止できると共に、ヒューズ部24による保安機能を高めることが可能である。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る金属蒸着フィルムのマージン加工装置では、縦マージン部形成機構の各レーザー光照射部がそれぞれ2以上の照射ノズルを備え、これら一組の照射ノズルがビーム照射点が円形をなしてフィルム幅方向に互いに隣接するように照準され、ビーム照射点の直径の合計に相当する幅の縦マージン部を形成するから、フィルム基材へ熱的な悪影響を与えることなく、幅広い縦マージン部を形成することができる。したがって、縦マージン部の両側に沿ってコロナによる膜消失が生じにくくなり、この種の欠陥によるコンデンサの容量減少を低減することが可能であるとともに、欠陥によるヒューズ部の保安性能への影響を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金属蒸着フィルムのマージン加工装置の一実施例を示すブロック図である。
【図2】同実施例でのレーザー光照射部の配置状態を示す平面図である。
【図3】同実施例でのレーザー光照射部の構造を示す縦断面図である。
【図4】同実施例によって製造される金属蒸着フィルムの一例を示す平面図である。
【図5】金属蒸着フィルムのヒューズ部を示す平面図である。
【図6】金属蒸着フィルムのヒューズ部を示す平面図である。
【図7】前記実施例によって製造される金属蒸着フィルムの他の例の平面図である。
【図8】同金属蒸着フィルムを用いたフィルムコンデンサの要部の断面図である。
【図9】従来の装置で製造された金属蒸着フィルムの平面図である。
【図10】同金属蒸着フィルムの縦断面図である。
【符号の説明】
F’,F 金属蒸着フィルム
8 非蒸着部
12 横マージン部
20 縦マージン部
22,24 ヒューズ部
30,38 アンコイラ,リコイラ(フィルム送り機構)
41 レーザー光発振器(縦マージン部形成機構の一部)
42 レーザー光発振器(横マージン部形成機構の一部)
43 光ファイバケーブル(光伝達手段)
44 ポリゴンミラー(横マージン部形成機構の一部)
46 fθレンズ(横マージン部形成機構の一部)
70 レーザー光照射部(縦マージン部形成機構の一部)
72 支持体
96 押しネジ(前後位置調整機構)
98 引きネジ(前後位置調整機構)
100,112 組をなす照射ノズル
108 ペア間隔調整ノブ(左右位置調整機構)
P1,P2 ビーム照射点
W,W’ ヒューズ部の最小幅

Claims (3)

  1. 長尺のフィルム基体上に金属蒸着膜が形成された金属蒸着フィルムをその長手方向に走行させつつ、前記金属蒸着膜にレーザー光ビームを照射して金属蒸着膜を部分的に蒸発させることにより、フィルム長手方向に延びる縦マージン部、およびフィルム幅方向に延びる横マージン部を形成するための金属蒸着フィルムのマージン加工装置であって、
    前記金属蒸着フィルムを走行させるフィルム送り機構と、
    前記金属蒸着膜の前記縦マージン部を形成すべき箇所に対向して配置された1または2以上のレーザー光照射部を有し、これらレーザー光照射部から前記金属蒸着膜にレーザー光ビームを照射することにより前記各縦マージン部を形成する縦マージン部形成機構と、
    前記金属蒸着フィルムに対し、レーザー光をフィルム幅方向へ走査させつつ照射することにより、前記横マージン部を形成する横マージン部形成機構とを具備し、
    前記各レーザー光照射部はそれぞれ、光伝達手段を介してレーザー光源に接続された2以上の照射ノズルを備え、これら一組の照射ノズルは、前記金属蒸着膜上におけるビーム照射点が円形をなしてフィルム幅方向に互いに隣接するように照準され、前記ビーム照射点の直径の合計に相当する幅の前記縦マージン部を形成することを特徴とする金属蒸着フィルムのマージン加工装置。
  2. 前記各レーザー光照射部には、前記一組の照射ノズルのビーム照射点の相対位置をフィルム長手方向に調整するための前後位置調整機構と、前記一組の照射ノズルのビーム照射点の相対位置をフィルム幅方向に調整するための左右位置調整機構とを具備することを特徴とする請求項1記載の金属蒸着フィルムのマージン加工装置。
  3. 前記各照射ノズルのビーム照射点は、前記フィルム長手方向にずらされていることを特徴とする請求項1または2記載の金属蒸着フィルムのマージン加工装置。
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