JPH07119933B2 - カラ−写真焼付装置 - Google Patents

カラ−写真焼付装置

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JPH07119933B2
JPH07119933B2 JP14654287A JP14654287A JPH07119933B2 JP H07119933 B2 JPH07119933 B2 JP H07119933B2 JP 14654287 A JP14654287 A JP 14654287A JP 14654287 A JP14654287 A JP 14654287A JP H07119933 B2 JPH07119933 B2 JP H07119933B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はカラー写真焼付装置に係り、特に特性の異なる
フイルムを1つの焼付露光条件(プリント条件)でプリ
ント可能にした加色式のカラー写真焼付装置に関する。
〔従来の技術および問題点〕
カラー写真焼付装置においては、測光系の分光感度分布
と露光系の分光感度分布とを正確に一致させることが重
要である。従来両者の分光感度分布の不一致のためネガ
フイルムの種類だけ焼付条件を決定してメモリし、これ
ら焼付条件が常に適正であるよう管理する必要があっ
た。この労力は非常に大きく、適正に焼付条件が設定さ
れていない場合が多くしばしば品質の悪いプリントが大
量に作られることになる。
測光系と露光系の分光感度分布を一致させるため、従来
では、原稿の透光度測定回路に感光紙の感光波長に合致
したフイルタを組合せ、原稿の有効透光度の受光装置の
総光感度が使用する感光紙の分光感度に等しいか略等し
くなるようにした複写機(特公昭45-49115号公報)や光
電変換器にCdSを用いフイルタとの組合せによってカラ
ーペーパの分光感度に近似させ、カラーペーパによる焼
付濃度と測光系の測定濃度との差が光学濃度において0.
02以内にあるようにしたカラープリント色補正測定装
置、光源と受光器との間に光路中にカラーペーパの青、
緑、赤感光層間の各々の感光域のうち感度の高い波長の
光を透過させ、また各々の感光域の間にある感度の低い
波長域の光をカツトするフイルタを挿入するようにした
オートカラープリンタが提案されている。
これらの従来技術では、フイルタを用いて積極的に測光
系と露光系との分光感度分布の一致を試みている。上記
の複写機およびカラープリント色補正測定装置では感光
紙の分光感度分布に一致さすようなフイルタを全画面透
過濃度を測定するための受光器に設けている。またオー
トカラープリンタでは感光紙および受光器用フイルタを
同時に変更させるトリミングフイルタをかけて、分光感
度分布を一致させようとしている。この方法はカラーペ
ーパの分光感度の短波または長波をカツトするのみであ
り、受光器との分光感度分布の一致は未だ不充分であ
る。またこれらの従来技術では、分光感度分布を一致さ
せるように試みているのみであって例え充分な一致が得
られたとしても異常にカラーフエリアの発生が多く実用
は困難である。これを解決するためにはカラーペーパー
と測光系の分光感度の充分に一致したフイルムのスキヤ
ニング測光が不可欠である。
また、特開昭59-220761号公報には、第1の光源による
測光系と第2の光源による露光系との分光感度分布を一
致させ、3つのラインセンサを用いてフイルムを走行さ
せてフイルム画面をスキヤンニングし、画面の少なくと
もニユートラルグレー色を持つ領域を少なくともニユー
トラルグレーに複写するようにした複写光量の決定方法
が開示されている。
しかしながら、複写光量の光学的要因を考慮した複写感
材の分光感度分布に一致するよう測光系の分光感度を調
整するため、測光用フイルタの分光特性が複雑で高価な
ものになる。また、この測光用フイルタの特性を精度及
び再現性良く作製する必要がある。さらに3色のレジス
トを合わせるために光学系は大きく、調整もやっかいと
なる。フイルム走行によるフイルム画面のスキヤニング
では1本又は1ピースのフイルム中の任意の1コマ又は
数コマをプリントする場合、非常に不便である等の欠点
もある。さらに従来の方法にはフイルム種毎に異なる、
特性曲線の形状差について考慮がないため、アンダー露
光のネガからオーバー露光のネガまで高品質のプリント
が困難である。
本発明は上記問題点を解決すべくなされたもので、測光
系と露光系の分光感度分布を高い精度でかつ容易に一致
させることができ、画像濃度に応じた適正なプリント条
件が得られる加色式のカラー写真焼付装置を提供するこ
とを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本発明は、色ガラスと誘電体
多層膜とを備えた色分解フイルタでカラーペーパの赤、
緑、青分光感度分布の短波側および長波側の感度をカラ
ーペーパが有する感度より低下させて赤、緑、青光を照
射する光源部と、前記光源部から照射されてネガフイル
ムを透過した赤、緑、青光を順次測光する1個の2次元
イメージセンサと、前記2次元イメージセンサにより得
られたネガフイルムの画像部分の三色の測光値を予め定
められた選択規準に従い選択する測光値選択手段と、予
め設定されている基準プリント条件におけるプリントす
べき画像の濃度として前記選択された測光値の平均値を
用いて露光量を求め、求めた露光量になるように制御す
る制御手段と、を含んで構成している。
〔作用〕
本発明の光源部は色ガラスと誘電体多層膜とを備えた色
分解フイルタでカラーペーパの赤、緑、青分光感度分布
の短波側および長波側の両感度をカラーペーパが有する
感度より低下させて赤、緑、青光を照射する。色ガラス
で構成されたフイルタは測光中や露光中の温度変化によ
って分光透過特性が長波側にシフトする特性を備えてお
り、また誘電体多層膜をコーテイングして構成したフイ
ルタは上記と同じ温度変化によって分光透過性が短波側
にシフトする特性を備えている。従って本発明のように
色分解フイルタに色ガラスと誘電体多層膜とを設けるこ
とにより温度変化による分光特性の長波側および短波側
へのシフトが相殺され熱的に安定した分光感度分布特性
を得ることができ、色分解フイルタを光源に近接して用
いることが可能になった。このフイルタを用いて加色式
プリント方式を採用することにより測光系と露光系との
分光感度特性を高い精度でかつ容易に一致させることが
できる。
また2次元イメージセンサは光源部から照射されてネガ
フイルムを透過した赤、緑、青光を順次測光する。この
ように加色式カラー写真焼付装置において1つの2次元
イメージセンサを用いることによりフイルム画像の多数
個分割カラー測光が従来になく理想的に測光可能になる
と共に小型化および低コスト化が図れ、また色レジスト
が正確になる。前記2次元イメージセンサにより得られ
たネガフイルムの画像部部の三色の測光値は予め設定さ
れる基準により選択する測光値選択手段によりネガフイ
ルムの被写体依存性(例えばカラーフエリア)を除いて
おく。そして、制御手段は予め設定されている基準プリ
ント条件におけるプリントすべき画像の濃度として前記
選択された測光値の平均値を用いて露光量を求め、求め
た露光量になるように制御する。この基準プリント条件
は、特定の特性を備えたフイルム種に対して定められて
おり、この基準フイルム種のフイルム特性と2次元イメ
ージセンサで測光されたフイルム種のフイルム特性とを
比較して基準プリント条件をフイルム種毎に修正するこ
とで露光量が制御される。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、色ガラスと誘電体
多層膜とを備えた色分解フイルタを用いているため温度
上昇に対して分光特性の変化が安定になり初めて加色式
スキヤニング測光が可能となり、これにより、測光系と
露光系の分光感度分布の一致が従来にない高い精度で容
易に得られ、上述の色分解フイルタを備えた光源部から
照射されてネガフイルムを透過した赤、緑、青光を2次
元イメージセンサで順次測光することにより得られた測
光値を用いてプリント条件を求めているので、画像濃度
に応じた適正なプリント条件が得られる、という効果が
得られる。さらにこのスキヤニング装置は小型、低コス
トでフイルムを走行させることなく測光可能なものとな
る。
〔実施例〕
以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
第1図に示すように、ネガキヤリアに装填されて焼付部
に搬送されたネガフイルム20の下方には、ミラーボツク
ス18及びハロゲンランプを備えたランプハウス10が順に
配列されている。ミラーボツクス18とランプハウス10と
の間には、モータ16によって回転される回転デイスク14
及び赤外カツトフイルタ12が挿入されている。
上記回転デイスク14は、第2図に示すようにその円周近
傍にG(緑)フイルタ15、B(青)フイルタ17及びR
(赤)フイルタ19から成る分解フイルタを備えている。
これらのGフイルタ15、Bフイルタ17及びRフイルタ19
は、第3図(1)に示すように、誘電体多層膜25がコー
テイングされた白色ガラス23とR、G、Bの色ガラス21
とを並行に配列して各々構成されている。ここで、赤外
カツトフイルタ12は常にランプハウス10側に存在してい
るため、ランプハウス10を点灯した直後を除けば熱的に
安定している。一方、Gフイルタ15、Bフイルタ17及び
Rフイルタ19は回転デイスク14を回転させることによっ
て順にランプハウス10上に配置されるためこれらのフイ
ルタがミラーボツクス18とランプハウス10との間に挿入
されるときに熱的に不安定になる虞が生ずる。第4図
(1)は色ガラスのみでRフイルタを構成して第1図の
ように光源近傍で回転デイスクを回転させたときの特性
を示すものであるが、回転デイスクの回転に伴って色分
解フイルタ面の温度が数秒以内で約150℃に達し相対透
過率が変動する。元来、色ガラスフイルタは、Rフイル
タで0.15nm/℃、Gフイルタで0.10nm/℃、Bフイルタで
0.08nm/℃の波長シフトが知られており、このような高
温部で回転させて用いることは好ましくない。また、誘
電体多層膜は、加温下では長波長側へ分光曲線がシフト
し、逆に真空中下では短波長側へシフトすることが知ら
れている。従って、本実施例のような高温下では、色ガ
ラスフイルタ単体でも誘電体多層膜のフイルタ単体でも
使用することができない。しかしながら、本実施例では
温度の変動によって分光透過特性が長波側にシフトする
色ガラスフイルタと温度の変動によって分光透過特性が
短波側にシフトする誘電体多層膜をコーテイングしたフ
イルタとを第4図(3)のように構成することで、第4
図(2)に示されるように、熱的な変動が防止される。
第4図(3)は、色ガラスフイルタ(保谷硝子社製、R-
64フイルタ)21と誘電体多層膜25とでRの短波長を形成
し、熱的に安定した赤外カツトフイルタ12でRの長波長
を形成している様子を示したものである。
なお、上記Gフイルタ15、Bフイルタ17及びRフイルタ
19は、第3図(2)に示すように色ガラス21の表面に誘
電体多層膜25をコーテイングして構成するようにしても
よい。
ネガフイルム20の上方には、レンズ22、ブラツクシヤツ
タ24及びカラーペーパ26が順に配列されており、ランプ
ハウス10から照射されて赤外カツトフイルタ12、回転デ
イスク14上のフイルタ、ミラーボツクス18及びネガフイ
ルム20を透過した光線は、レンズ22によってカラーペー
パ26上に結像するように構成されている。
上記の結像光学系の光軸に対して傾斜した方向でかつネ
ガフイルム20の画像濃度を測光可能な位置に二次元イメ
ージセンサ28が配置されている。この二次元イメージセ
ンサ28は、CCDやMOS等の蓄積型光電変換素子と、この光
電変換素子にネガフイルム20の像を結像させる光学系
と、光電変換素子出力を処理して画像情報として出力す
る信号処理回路とを備えている。この信号処理回路は、
光電変換素子出力をデジタル信号に変換した後その逆数
を対数変換して濃度信号として出力する。
なお、赤外カツトフイルタ12の特性は第5図(3)の一
点鎖線に示すようになり、回転デイスク用三色光分解フ
イルタの相対分光透過率は第5図(3)の実線に示すよ
うになる。また2次元イメージセンサ28の相対感度分布
は第5図(2)の実線に示すようになり、加色法におけ
る2次元イメージセンサ28の分光感度分布は第5図
(2)の破線に示すようになる。そして、カラーペーパ
の相対分光感度分布は第5図(1)の実線に示すように
なり、加色法におけるカラーペーパの分光感度分布は第
5図(1)の破線に示すようになる。
上記二次元イメージセンサ28は、二次元イメージセンサ
28から出力された濃度信号を記憶する測光値メモリ30に
接続されている。測光値メモリ30は、フイルム種別濃度
蓄積メモリ32及び測光値選択手段38に接続されている。
フイルム種別濃度蓄積メモリ32にはフイルム種分類手段
34が接続され、またフイルム種別濃度蓄積メモリ32はフ
イルム特性決定手段36を介して測光値選択手段38及び露
光量修正値決定手段42に接続されている。測光値選択手
段38は露光コントロール値演算手段40を介して露光量決
定手段44に接続され、フイルム特性決定手段36は露光量
修正値決定手段42を介して露光量決定手段44に接続され
ている。そして、露光量決定手段44には、プリント条件
メモリ48を介してプリント条件入力手段46が接続されて
いる。露光量決定手段44はモータ16を制御して回転デイ
スク14を回転させることにより露光量を制御する。
以下第1図の上記各ブロツクについて各々説明しながら
本実施例の作用を説明する。
フイルム種分類手段34は、メーカ、色材、γ値、ベース
濃度、感光度及び特性曲線の形状等のいくつかが共通な
ネガフイルムは同一フイルム種としてフイルムをフイル
ム種毎に分類するものである。このフイルム種分類手段
34は、ネガフイルムの側端に予め露光されているDXコー
ドを読み取るDXコード読取装置、ネガフイルムの特徴的
な波長に対する透過濃度のピーク値を検出することによ
ってフイルムに使用されている色材の特徴を読み取る装
置等を用いることができる。また、フイルム種分類手段
34をキーボードで構成し、操作者の判断によってフイル
ム種を分類し手動で入力するようにしてもよい。
プリント条件入力手段46及びプリント条件メモリ48は、
基準フイルム種、例えば、スーパーHR100(富士写真フ
イルム社製、商品名)のR、G、Bのプリント条件を入
力して記憶するものである。このプリント条件として
は、露光量、露光時間、フイルタ量、光源輝度、光源電
圧、スロープコントロール値のうちの少なくとも一つを
使用することができる。
フイルム種別濃度蓄積メモリ32は、フイルム種分類手段
34によって分類されたフイルム種毎に測光値メモリ30出
力を蓄積して記憶するもので、例えば特開昭61-267749
号公報に記載された技術を使用することができる。即
ち、測光点毎、画面の部分毎または全画面の濃度を積算
して平均値を求めることにより平均的ネガの濃度を求め
て記憶する。
フイルム特性決定手段36は、フイルム種別濃度蓄積メモ
リ32によって求められたR、G、Bの濃度に応じてフイ
ルムの特性を決定するものである。以下ではフイルムの
特性としてフイルム特性曲線の勾配(γ値)を用いる例
について説明する。まず、基準値(例えば、G濃度また
はR、G、Bの平均濃度(R+G+B)/3等)に対する
フイルム種別濃度蓄積メモリ32で求められた各R、G、
B濃度の比を求めることによってフイルムの特性曲線を
R、G、B毎に求める。第6図(1)はG濃度に対する
R濃度の特性曲線を示すものであり、第6図(2)は
(R+G+B)/3濃度に対するR濃度の特性曲線を示す
ものである。
そして、これらの特性曲線からフイルムの特性を決定す
るには、例えば、第7図(1)に示すように露光アンダ
ー部分の勾配γ、露光オーバー部分の勾配γを用い
ることできる。また、第7図(2)に示すように勾配の
平均値(γ1+γ2+γ3)/3や第7図(3)に示す勾
配γ1、γ2を用いることもできる。なお上記ではフイ
ルム種別濃度蓄積メモリ32とフイルム特性決定手段36を
用いて自動的にフイルム特性を求める方法について説明
したが、両手段を省略して予めフイルム特性をメモリ
(フイルム特性メモリ手段)しておきフイルム種分類手
段によりメモリ手段より読み出し露光量修正値決定手段
42と測光値選択手段38に入力してもよい。
露光量修正値決定手段42は、フイルム特性決定手段36で
決定されたフイルム特性のうち基準フイルム種のフイル
ム特性と焼付すべきフイルム種のフイルム特性とから露
光量修正値を演算するものであり、以下ではフイルム特
性としてフイルム特性決定手段36で決定したγ値及び露
光量修正値としてスロープコントロール値を修正するフ
イルム種別スロープコントロール倍率Kjiを求める例に
ついて説明する。
このフイルム種別スロープコントロール倍率Kjiは、基
準フイルム種のγ値(γj0)と各フイルム種のγ値(γ
ji)とから次の式で定められる。
Kji=fj(γji,γj0) …(1) ただし、jはR、G、Bのうちの1つ、iはフイルム種
を表わしi=0で基準フイルム種を表わす。また、
(1)式のfは関数を示す。従って、上記(1)式のγ
jiはiフイルム種の勾配を示し、γj0は基準フイルム種
の勾配を示す。
上記(1)式に基づいてスロープコントロール倍率γji
を求めるには露光アンダー、露光オーバー別々に求め
る。このスロープコントロール倍率は例えば以下の
(2)、(3)式で示される。
Kji=a(γji/γj0) …(2) ただし、aは0〜2.0好ましくは0.3〜1.0の定数でR、
G、Bによって異なる。
Kji=(1−b)+b(γji/γj0) …(3) ただし、bは0〜2.0好ましくは0.3〜1.0の定数でR、
G、Bによって異なる。
従って、スロープコントロール倍率Kjiは基準フイルム
種のスロープコントロール値を各フイルム種毎に必要に
応じて修正することができる。またスロープコントロー
ル倍率を決定する勾配は上記で説明した第7図(1)〜
(3)の勾配を用いることができる。
上記ではスロープコントロール値を修正するための修正
値を求める例について説明したが、勾配γjiと勾配γj0
との差から露光補正量djを求めるようにしてもよい。ま
た上記では勾配からスロープコントロール値及び露光補
正量の修正値を求める例について説明したが、濃度比ま
たは濃度差を用いてスロープコントロール値または露光
量補正量の修正値を求めるようにしてもよい。
測光値選択手段38は、露光コントロール用濃度値演算に
用いる測光値を選択するもので、特定色領域、例えば中
性色(グレー)と肌色を含む色領域に対応する測光値を
測光値メモリから選択する。以下特定色領域に対応する
データを取り出す方法について説明する。まず、平均的
ネガフイルムの濃度R0、G0、B0、D0=(R0+G0+B0)/3
を用いて第8図に示す曲線をR0、G0、B0各々について作
成する。また、特定色領域に近い領域のデータを取り出
すために、上記直線に対してオフセツト量d11、d12、d
21、d22、d31、d32を露光アンダー、ノーマル露光、露
光オーバーの各々について定め、第8図の破線で示した
領域を定める。そして、測光値R、G、Bの平均値D=
(R+G+B)/3を求め、平均値Dに対する測光値Rが
第8図の破線内に含まれているか否かを判断する。同様
に測光値G、Bについても第8図の破線内の領域に含ま
れているか否かを判断する。測光値R、G、Bの3色全
てが、平均的ネガフイルムの濃度R0、G0、B0に関して第
8図のように定められた領域に含まれている場合のみ選
択して露光コントロール用濃度値演算用に用いる。な
お、測光値R、G、Bのうち上記領域に含まれていない
測光値は露光コントロール用濃度値演算には用いない。
また、上記のオフセツト量d11〜d32はフイルム種または
勾配R0/D0、G0/D0、B0/D0によって変更するのが好ま
しい。
また、測定値の選択は次のように行ってもよい。すなわ
ち平均的ネガフイルム濃度R0、G0、B0について第8図で
説明した特性曲線を第9図のように定め、この特性曲線
を用いて測定値R、G、Bについて特開昭60-27352号公
報に示されているような方法でD0に変換してR′、
G′、B′を求める。この変換により平均的ネガフイル
ムと同じ色バランスを持つ測光値は等しいR′、G′、
B′の濃度に変換される。そしてこのR′、G′、B′
を色度図上で露光コントロール用濃度値演算に用いるか
否かを判断する。
露光コントロール値演算手段40は、測光値選択手段38で
選択された測光値を用いて露光コントロール用濃度値を
演算するもので、特開昭61-198144号公報、特開昭61-22
3731号公報、特開昭61-232442号公報に示されてるよう
な方法で、測光値を分類しそれに基づいて求めた濃度値
から露光コントロール用濃度値を演算する。すなわち、
第10図に示すように、ステツプ100において特定色領域
に対応する点を原点とすることにより画素毎の濃度値の
正規化を行う。次のステツプ102において正規化された
濃度値R′、G′、B′を用いてR′−G′、G′−
B′を演算する。次のステツプ104において色座標テー
ブルより第11図に示すような色領域を各測定点について
決定する。そして、中性色および肌色を含む色座標上の
閉じた領域の色、または中性色および肌色を含む色座標
上の閉じた領域の色(例えば、第11図の0(中性色)、
1、3(肌色)の領域)の領域に属する測定点を選択す
る(以上は測光値選択手段で行なわれる)。選択された
測光点の正規化前の濃度値を加算し、R、G、Bそれぞ
れの平均値を求め、この平均値を露光コントロール用濃
度値とする。この露光コントロール用濃度値はカラーフ
エリアを発生させる濃度値を含んでいないことによって
カラー補正の程度を低下させることなく露光量の決定に
用いることができる。
露光量決定手段44は、プリント条件メモリ48に記憶され
ている基準フイルム種のプリント条件、露光コントロー
ル値演算手段40で演算された露光コントロール用濃度値
及び露光量修正値決定手段42で演算された露光量修正値
を用いて露光量を決定するもので、露光量修正値として
スロープコントロール倍率を用いた場合、以下の式に従
って露光量を演算する。
logEji=Cj・Kji・Sj0(Dji-Dj0N)+Fj+dji …(4) ただし、 Eji :露光量 Fj :カラーペーパ、自動カラー写真焼付装置によって
定まる定数 dji :画像内容に基づく露光補正量 Dj0N:基準フイルム種(F0)の基準画像の露光コントロ
ール用濃度値 Dji :iフイルム種の露光コントロール用濃度値 Cj :カラーコレクシヨン係数(≒1.0) j :R、G、Bのうちの1つ i :フイルム種(ただしi=0で基準フイルム種) Sj0 :スロープコントロール係数(=0.5〜2.0) Kji :スロープコントロール倍率(=0.5〜2.0) 具体的には、上記(4)式は次の(5)式のようにな
る。
なお、上記では露光量修正値決定手段で演算された修正
値を用いて露光量を演算する例について説明したが、こ
の露光量修正値決定手段を省略し、フイルム特性決定手
段を直接露光コントロール値演算手段に接続し、直接フ
イルム特性差を用いて露光コントロール用濃度値を演算
するようにしてもよい。即ち、iフイルム種FiのR濃度
Diは基準フイルム種F0の濃度に対して第12図に示す関係
にあるから濃度Diが平均濃度DNより小さいとき以下の
(6)式に示すように変換する。
D′=DN−K(γj0/γji)(DN−Di) …(6) ただし、j=R、γj0は基準フイルム種の勾配、γji
iフイルム種の勾配、Kは定数(フイルム種に応じて変
更してもよい)である。
そして上記(6)式により変換した値Di′をiフイルム
種Fiの露光コントロール用濃度値として用いる。なお一
般的には上記(6)式は以下の(7)式のように表わせ
る。
D′ji=gj(γji,γj0,Dij) …(7) 以上説明したようにDi<DNのとき上記(6)式によって
iフイルム種の特性曲線を修正しているので、基準フイ
ルム種の特性曲線とiフイルム種の特性曲線とが略平行
になり基準フイルム種のプリント条件によってiフイル
ム種をプリントすることが可能となる。なお、上記では
Gを中心としてR、Bを修正するようにしたが、(R+
G+B)/3を基準として修正するようにしてもよい。
以上のように本実施例によれば、基準フイルム種のプリ
ント条件をフイルム特性に応じて補正することで各種フ
イルムのプリントが良好にできるため、基準フイルム種
のプリント条件を定めるのみで各種フイルムのアンダー
露光からオーバー露光に対してのプリントを高品質に行
うことができる。また、基準フイルム種のプリント条件
を基準にして各種フイルムをプリントしているため、ネ
ガ現像機、ネガフイルム、自動カラー写真焼付装置等の
各種の特性が変動した場合にはおいても1つのプリント
条件即ち基準フイルム種のプリント条件のみを管理すれ
ばよいため、容易に適正な管理を行うことができる。ま
た、フイルム種別に適正な条件を自動的に修正している
ため、各種フイルムは適正なプリントが作られる。以上
は加色順次測光・露光について説明した。しかしR光
源、G光源、B光源の三つの光源を用いて、加色順次測
定・同時露光や加色同時測光・同時露光の方式にも適用
できる。
なお、本発明においては基準フイルム種プリント条件を
基準として各フイルム種に対して自動的にプリント条件
修正量または修正したプリント条件を決定してプリント
する方式と、各フイルム種毎にプリント条件または基準
プリント条件に対する修正プリント条件をプリントに基
づき決定する方式とを選択するようにスイツチを設ける
ようにしてもよい。この場合修正プリント条件はICカー
ドやLSIカードにメモリしておき、フイルム種分類手段
より読み出すようにしてもよい。このように本発明と従
来の方式との種々の組合わせが考えられるが、これらは
本発明の単なる応用にすぎないものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用可能な加色式自動カラー写真焼付
装置を示す概略図、第2図は第1図の回転デイスクの平
面図、第3図は第2図のフイルタの概略図、第4図
(1)、(2)、(3)はRフイルタの特性を示す線
図、第5図(1)、(2)、(3)は加色法におけるカ
ラーペーパ、2次元イメージセンサの分光感度分布等を
示す線図、第6図は特性曲線の例を示す線図、第7図
(1)、(2)、(3)はフイルム特性を説明するため
の線図、第8図は測光値を選択する領域を示す線図、第
9図は測光値を変換する曲線の線図、第10図は露光コン
トロール用濃度値を求めるための流れ図、第11図は色領
域を示す線図、第12図は2つのフイルム種のRの特性曲
線を示す線図である。 14……回転デイスク、21……色ガラス、23……白色ガラ
ス、25……誘電体多層膜。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】色ガラスと誘電体多層膜とを備えた色分解
    フイルタでカラーペーパの赤、緑、青分光感度分布の短
    波側および長波側の感度をカラーペーパが有する感度よ
    り低下させて赤、緑、青光を照射する光源部と、 前記光源部から照射されてネガフイルムを透過した赤、
    緑、青光を順次測光する1個の2次元イメージセンサ
    と、 前記2次元イメージセンサにより得られたネガフイルム
    の画像部分の三色の測光値を予め定められた選択規準に
    従い選択する測光値選択手段と、 予め設定されている基準プリント条件におけるプリント
    すべき画像の濃度として前記選択された測光値の平均値
    を用いて露光量を求め、求めた露光量になるように制御
    する制御手段と、 を含むカラー写真焼付装置。
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