JPH07119793A - 制振装置 - Google Patents

制振装置

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JPH07119793A
JPH07119793A JP26883793A JP26883793A JPH07119793A JP H07119793 A JPH07119793 A JP H07119793A JP 26883793 A JP26883793 A JP 26883793A JP 26883793 A JP26883793 A JP 26883793A JP H07119793 A JPH07119793 A JP H07119793A
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JP
Japan
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weight
frame
wire
damping device
vibration damping
Prior art date
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Pending
Application number
JP26883793A
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English (en)
Inventor
Toshiharu Yamada
俊治 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大型構造物の2次元の振動の吸収を行なうに
当り、重錘のX−Y平面の動きを、X軸方向,Y軸方向
別々に独立に取出すことができるようにする。かくして
独立に取出した動きに対してばね要素,ダンパ要素,駆
動機構を取付けることにより、2次元の振動を効率よく
吸収する制振装置を実現することを目的とする。 【構成】 支持杆13の中間位置を枢支ピン14で連結
した横杆15で構成し、支持面が水平移動可能な支持機
構2上に支持された重錘1と、上部の左右両側で軸受1
1で揺動可能に支持したコ字状又は四角形状のフレ−ム
5と、フレ−ム5の角部に回転可能に支持された4個の
プ−リ−4と、これら4個のプ−リ−間に重錘1を囲ん
で無端状に張られたワイヤ3を有し、上部左右2個のプ
−リ−4,4間でワイヤ3に吸振機構を連結し、下部左
右2個のプ−リ−4,4間で前記ワイヤ3に重錘1を連
結して制振装置を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は大型構造物(塔・橋脚等)
の振動抑制用の制振装置に関るものである。
【0002】
【従来の技術】2次元制振装置の場合、制振装置の重錘
は2次元(X−Y平面)で動く。このため、ばねはX軸
用とY軸用がある。図5に示すように、重錘mがX軸の
方向に△X動いた場合を考えると、X軸の方向のばねa
とbには真直ぐに軸芯が合って力がかかる。しかしY軸
方向のばねcとdは右へ振られるように動き、X軸方向
成分の力が生ずる。この力の大きさは振幅により変化す
るので、重錘mの動きは非線形となる。同様のことがY
軸方向の動きでも起るので、各軸の共振周波数を独立に
変化させたり、調整するのは容易でなかった。
【0003】又2次元制振装置の場合、制振装置の重錘
は2次元(X−Y面)で動き、制振装置として働くに
は、重錘にばね要素やダンパ要素が連結されている必要
があるが、従来技術では各軸は独立しておらず干渉が生
じ、個々独立の制振は不可能であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】大型構造物の2次元の
振動の吸収を行なうに当り、重錘のX−Y平面の動き
を、X軸方向,Y軸方向別々に独立に取出すことができ
るようにする。かくして独立に取出した動きに対してば
ね要素,ダンパ要素,駆動機構を取付けることにより、
2次元のそれぞれ独立した共振周波数を持った制振装置
を実現することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】支持面が水平移動可能な
支持機構2上に支持された重錘1と、上部又は下部の左
右両側で軸受11で揺動可能に軸支されたコ字状又は四
角形状のフレ−ム5と、フレ−ム5の角部に回転可能に
支持された4個のプ−リ−4と、重錘1を囲み4個のプ
−リ−間に無端状に張られたワイヤ3を有し、前記ワイ
ヤ3に吸振機構を連結し、さらに揺動するフレ−ムの自
由端側に張設されたワイヤ3に重錘1を連結し制振装置
を構成した。そして支持機構2を上下端に同心の球面状
支持部12を備えた複数の支持杆13と該支持杆13の
中間位置を枢支ピン14で連結した横杆15とで構成し
た。さらに上記の制振装置を重錘のX軸方向とY軸方向
とに夫々独立して設けた。
【0006】
【作用】重錘1がX軸方向右側に動くと重錘1とワイヤ
3との連結点Pも同方向に動く。ワイヤ3は重錘1の周
りに無端状に張られているので、上部の吸振機構との連
結点Qは絶対値が同じでX軸方向左側に動く。吸振機構
を構成するばね6とダンパ−7によって効率的に振動エ
ネルギ−を吸収することができる。又重錘1がY軸方向
に動くと、ワイヤ3は緩みなく張られているので、プ−
リ−4を取付けたフレ−ム5は軸受11を中心にしてY
軸方向に揺動する。このとき吸振機構の取付位置は変ら
ないのでX軸成分用のばね6とダンパ−7はこの動きに
無関係となる。
【0007】
【実施例】図1に基いて説明する。1は重錘である。重
錘1は支持機構2によって水平横移動可能に支持されて
いる。3は長方形の隅角部に位置する4個のプ−リ−4
に緩みなく張られたワイヤで、重錘1と点Pで連結され
ている。又P点と対向するQ点では受動的制振装置を構
成するばね6及びダンパ−7よりなる吸振機構と連結さ
れている。8は車輪9を備えた移動ブロックで、これに
前記制振機構を構成するばね6とダンパ−7が連結され
ている。4個のプ−リ−4は下に開放するコ字形をした
フレ−ム5の隅部に支持されている。なおフレ−ム5は
図の如くコ字状に限らず、四角形状等でワイヤ3を4個
のプ−リ−4を介して重錘1の周りを無端状に張れる形
状であればよい。4個のプ−リ−を支持するフレ−ム5
の上部隅角部はそれぞれ耳軸10を介し軸受11で支持
されY軸方向に揺動可能に支持されている。軸受11の
中心線は、ワイヤ3と移動ブロック8との連結点Qと同
一レベルにある。
【0008】図1によればフレ−ム5は上部の左右両側
で軸受により揺動可能に軸支されているが、フレ−ム下
部両側に耳軸を設け、これを軸受により揺動可能に軸支
したものでも勿論さしつかえない。また吸振機構も図1
ではフレ−ム5の上部の左右2個のプ−リ−間の点Qで
ワイヤ3に連結し、この位置が好ましいが、プ−リ−4
に接触しない位置であるならばワイヤ3との連結位置は
問わない。又重錘1は図の実施例ではフレ−ム5が上部
で軸支されているので下側のワイヤに連結しているが、
下部で軸支される場合は、フレ−ム5の自由端側即ち上
側のワイヤに重錘を取付けることになる。
【0009】支持機構2は上下に球面状支持部12を有
する複数の支持杆13と支持杆13の中間位置に枢支ピ
ン14で結ばれた横杆15とで構成されている。なお支
持杆13と上下の球面状支持部12,12とは同心であ
る。そして上部の球面状支持部12,12で重錘1の下
面を支持し、下部の球面状支持部12,12は支持面1
6上に置かれている。このような構成であるから支持機
構を構成する支持杆13,13は常に図3の2点鎖線の
如く平行状態で揺動し、これに支持されている重錘1は
左右に移動しても、水平状態のまゝで横に移動する。
【0010】
【作動】まず重錘1がX軸方向に動いた場合について説
明する。重錘1がX軸方向右側に動くとP点も同方向に
動く。ワイヤ3は重錘1の周りに無端状に張られている
ので、Q点は絶対値が同じでX軸方向左側に動く。Q点
にはばね6とダンパ−7が取付けられており、これらに
よって効率的に振動エネルギ−を吸収することができ
る。重錘1を加速(又は減速)する力とその反力である
ばね6とダンパ−7にかかる力は合計されて軸受11に
対しスラスト荷重となる。図1で、重錘1の左右に示し
たS1/2は重錘1の動く範囲を示し、また2点鎖線で
示す支持機構2は重錘1がX軸方向左側に動いた場合を
示している。
【0011】次に重錘1がY軸方向に動いた場合につい
て説明する。重錘1がY軸方向に動くとワイヤ3は緩み
なく張られているので、プ−リ−4を取付けたフレ−ム
5は軸受11を中心にして図2の左右方向に揺動する
(Y軸方向の動きがS2のとき、フレ−ム5はθ≒S2
Lラジアンだけ揺動する)。このときQ点の位置は変ら
ないので(X軸成分用の)ばね6とダンパ−7はこの動き
に無関係となる(Y軸方向の動きに対して感度なし)。
フレ−ム5は揺動するが、Q点は回転しないので、ワイ
ヤ3はθ/2だけねじられるが、この値は小さいので、
ワイヤ3で吸収することができる。また、フレ−ム5の
揺動によりプ−リ−4のワイヤ3の繰り出し位置とP点
の高さが少し異るが、この値も小さいのでワイヤ3の伸
びにより吸収することができる。
【0012】
【効果】コ字状又は四角形状のフレ−ムの角部に取付け
たプ−リ−を介し重錘を囲んで無端状に張ったワイヤに
吸振機構を、又揺動するフレ−ムの自由端側に張設され
たワイヤに支持機構に支持された重錘を取付けるという
簡単な本発明装置により、重錘1の動きをX軸又はY軸
で夫々独立に取出して吸振機構に連結することができ
る。従って、この機構を互いに干渉しないように90°
ずらしてX軸用とY軸用として別々に取付けるならば、
2次元の振動を効率よく吸収する制振装置を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関る制振装置。
【図2】図1のA矢視図。
【図3】支持機構の正面図。
【図4】図3の右側面図。
【図5】公知制振装置の概略図。
【符号の説明】
1 重錘 2 支持機構 3 ワイヤ 4 プ−リ− 5 フレ−ム 6 ばね 7 ダンパ− 8 移動ブロック 9 車輪 10 軸 11 軸受 12 支持部 13 支持杆 14 枢支ピン 15 横杆 16 支持面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持面が水平移動可能な支持機構上に支
    持された重錘と、上部又は下部の左右両側で軸受により
    揺動可能に軸支されたコ字状又は四角形状のフレ−ム
    と、該フレ−ムの角部に回転可能に支持された4個のプ
    −リ−と、重錘を囲み4個のプ−リ−間に無端状に張ら
    れたワイヤを有し、前記ワイヤに吸振機構を連結し、さ
    らに揺動するフレ−ムの自由端側に張設されたワイヤに
    重錘を連結したことを特徴とする制振装置。
  2. 【請求項2】 支持機構が上下端に同心の球面状支持部
    を備えた複数の支持杆と該支持杆の中間位置を枢支ピン
    で連結した横杆とからなる請求項1の制振装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の制振装置を重錘のX軸方
    向とY軸方向に夫々独立して設けたことを特徴とする2
    次元制振装置。
JP26883793A 1993-10-27 1993-10-27 制振装置 Pending JPH07119793A (ja)

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JP26883793A JPH07119793A (ja) 1993-10-27 1993-10-27 制振装置

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JP26883793A JPH07119793A (ja) 1993-10-27 1993-10-27 制振装置

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JP26883793A Pending JPH07119793A (ja) 1993-10-27 1993-10-27 制振装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108589511A (zh) * 2018-05-17 2018-09-28 辽宁工业大学 一种适用于大跨桥梁的带阻尼横向振动控制系统

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108589511A (zh) * 2018-05-17 2018-09-28 辽宁工业大学 一种适用于大跨桥梁的带阻尼横向振动控制系统
CN108589511B (zh) * 2018-05-17 2023-09-15 辽宁工业大学 一种适用于大跨桥梁的带阻尼横向振动控制系统

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