JPH07119777A - 摩擦材及びその製造方法 - Google Patents

摩擦材及びその製造方法

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JPH07119777A
JPH07119777A JP26617693A JP26617693A JPH07119777A JP H07119777 A JPH07119777 A JP H07119777A JP 26617693 A JP26617693 A JP 26617693A JP 26617693 A JP26617693 A JP 26617693A JP H07119777 A JPH07119777 A JP H07119777A
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JP
Japan
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carbon cloth
friction
core plate
friction material
cloth
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JP26617693A
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English (en)
Inventor
Masahiro Hieda
正博 桧枝
Keisuke Morita
啓介 森田
Hiroshi Sasaki
博 佐々木
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D69/00Friction linings; Attachment thereof; Selection of coacting friction substances or surfaces
    • F16D2069/004Profiled friction surfaces, e.g. grooves, dimples

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐摩耗性,耐久性に優れ、かつ、安定した摩
擦係数を有し、製造が容易で、軽量かつ高強度な摩擦材
を提供する。 【構成】 芯板1の表面にカーボンクロス2を接着した
後、カーボンクロス2に溝又はスリット3を設け、その
後、カーボンクロス2上に摩擦調整材を含有する有機質
コーティング剤4をコーティングした後熱処理して固化
させる。 【効果】 カーボンクロスは摩擦特性に優れる上に、ク
ロス状となっているのであらゆる方向の力に対して著し
く強度が高い。カーボンクロスへの溝又はスリット加工
は容易にかつ低コストに行なる。摩擦調整材はカーボン
クロスの微細な織目に完全に固定充填され、コーティン
グ層は均一な膜となり摩擦材として最適な表面が形成さ
れる。コーティング層はカーボンクロスを補強基材とす
る層であるため、機械的強度に優れ、クラックや剥離の
問題もない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は摩擦材及びその製造方法
に係り、特に、自動車等の摩擦機器を有する装置の部材
等において、回転又は摺動運動の制御材として有効な特
殊構造の高性能摩擦材及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の摩擦材は、一般に、摩擦
性能を奏するフィラーやファイバーを含む組成物を抄造
又はロール、プレス成形によりシート状にし、この摩擦
シートを芯板となる金属板材に接着し、得られた摩擦材
を打ち抜きや切り出し法で、円形又はリング形状といっ
た所望形状のフェージング素材の形に加工して製造され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の摩擦材の製
造方法は、打ち抜きや切り出し法でフェージング素材の
形に加工して製造するため、材料歩留りが悪いものであ
った。
【0004】しかも、摩擦シート自体についても、フィ
ラーやファイバーの添加、混合、分散状態が均一でな
く、安定した性状の摩擦シートを得ることが難しかっ
た。その上、芯板に接着した摩擦シートが剥離しやすい
という問題もあった。
【0005】更に、従来品では、摩擦特性も十分ではな
いという問題もあった。
【0006】ところで、従来の鉄系金属を芯板とする摩
擦材では、保油性を確保するために、芯板に油溝を形成
する必要があるが、芯板の油溝加工は容易でない上に、
加工コストも高くつくという問題があった。
【0007】本発明は上記従来の問題点を解決し、耐摩
耗性,耐久性に優れ、かつ、安定した摩擦係数を有し、
製造が容易で、軽量かつ高強度な摩擦材及びその製造方
法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の摩擦材は、芯
板と、該芯板の表面に接着されたカーボンクロスと、該
カーボンクロスを被覆する、摩擦調整材を含有する有機
質コーティング剤のコーティング層とを備えてなる摩擦
材であって、該カーボンクロスには溝又はスリットが設
けられていることを特徴とする。
【0009】請求項2の摩擦材の製造方法は、請求項1
に記載の摩擦材を製造する方法であって、芯板の表面に
カーボンクロスを接着した後、該カーボンクロスに溝又
はスリットを設け、その後、カーボンクロス上に摩擦調
整材を含有する有機質コーティング剤をコーティングし
た後熱処理して該コーティング材を固化させることを特
徴とする。
【0010】請求項3の摩擦材の製造方法は、請求項2
の方法において、有機質コーティング剤がポリアミドイ
ミド樹脂であり、摩擦調整材が無機質微粒子であること
を特徴とする。
【0011】以下に図面を参照して本発明を詳細に説明
する。
【0012】図1(a)は本発明の摩擦材のカーボンク
ロスに形成された溝又はスリットの一実施例を示す平面
図、図1(b)は実施例に係る摩擦材の側面の部分拡大
斜視図であり、図中、1は芯板、2はカーボンクロス、
3は溝又はスリット、4はコーティング層である。
【0013】本発明の摩擦材において、芯板の材質とし
ては、アルミニウム、チタン等の軽量金属又はその合金
や、鉄、鉄系合金を採用することができる。これらの合
金の具体例としては、Fe−Ni合金、Fe−Cr合
金、Al−Mg合金、Al−Mn合金、Ti−Al合
金、Ti−Fe合金等が挙げられる。一般に、低コスト
品では鉄系合金が用いられるが、高性能,軽量化の面か
らは、アルミニウムやチタンの軽量金属又は合金が用い
られる。
【0014】このような芯板に接着するカーボンクロス
としては、厚さ30〜200μm程度の、カーボン繊維
の織布が好ましく、このようなカーボンクロスは、例え
ば、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させること
により、容易に上記芯板に接着することができる。フェ
ノール樹脂等の熱硬化性樹脂はカーボンクロスによくな
じみ、十分な接着力を得ることができるので、本発明に
好適である。
【0015】芯板にカーボンクロスを接着した後は、図
1(a)に示す如く、カッター等を用いて溝又はスリッ
ト3をカーボンクロス2に形成する。この溝又はスリッ
ト3の深さはカーボンクロス2の厚さにほぼ等しい値と
する。即ち、カーボンクロスにスリットを形成するよう
にするのが好ましく、また、溝又はスリットの幅や長
さ、形成個数は摩擦材の摩擦面の面積によっても異なる
が、通常の場合、摩擦面の面積の1〜10%程度の部分
に溝又はスリットが形成されるようにするのが好まし
い。
【0016】このように溝又はスリット3をカーボンク
ロス2に形成した後は、摩擦調整材を含む有機質コーテ
ィング剤をコーティングして固化させることにより、図
1(b)に示す如く、カーボンクロス3上にコーティン
グ層4を形成する。
【0017】ここで、有機質コーティング剤としては、
ポリアミドイミド樹脂を用いるのが好ましく、また、摩
擦調整材としては、アルミナ粒子、二硫化モリブデン粒
子、カーボン粒子等の無機質微粒子を用いることがで
き、これらの摩擦調整材は1種を単独で或いは2種以上
を併用して使用することができる。
【0018】これらの摩擦調整材の使用量は少な過ぎる
と十分な摩擦性能が得られず、多過ぎるとコーティング
層の強度が低下する傾向があることから、通常の場合、
コーティング液中の割合で、アルミナ粒子は0.5〜1
重量%、二硫化モリブデン粒子は0.1〜0.5重量
%、カーボン粒子は0.1〜2重量%とし、これらを2
種以上併用する場合には、摩擦調整材の合計割合が4重
量%以下となるようにするのが好ましい。
【0019】なお、アルミナ粒子としては平均粒径0.
5〜10μmのものが、二硫化モリブデン粒子としては
平均粒径5.0〜20.0μmのものが、また、カーボ
ン粒子としては平均粒径10〜40μmのものが好まし
い。
【0020】コーティング液のコーティング方法として
はスプレーによる吹き付け法等の公知の方法を採用する
ことができ、コーティング後は130〜200℃で10
〜60分程度加熱してコーティング剤を固化させる。
【0021】このようにして形成されるコーティング層
は、薄過ぎると強度が不足し、厚過ぎると摩擦材表面に
必要以上の弾性が生じ好ましくない。このため、コーテ
ィング層の厚さは、10〜300μm、特に20〜20
0μm、とりわけ30〜100μm程度とするのが好ま
しい。
【0022】これにより、コーティング層表面に、カー
ボンクロスの溝又はスリットに倣う形状の油溝が形成さ
れた本発明の摩擦材が得られる。
【0023】なお、本発明において、コーティング液中
には、摩擦調整材の他、補強材や研掃材、潤滑材、その
他の添加材が配合されていても良い。
【0024】
【作用】本発明では、均一な摩擦特性と高い強度及び耐
久性を有する摩擦材を得るために、基材の芯板に、直
接、摩擦特性に優れたカーボンクロスを接着後、溝又は
スリット加工を施し、更に摩擦調整材を含有した有機質
コーティング剤をコーティングして焼き付け処理する。
【0025】カーボンクロスは摩擦特性に優れる上に、
クロス状となっているので従来の摩擦材の補強材のラン
ダム配合に比べてあらゆる方向の力に対して著しく強度
の高いものとなる。また、カーボンクロスへの溝又はス
リット加工は芯板の金属加工に比べて非常に容易にかつ
低コストにてしかもその形においても自由に行なうこと
が可能である。
【0026】カーボンクロス上にコーティングするコー
ティング液は、摩擦調整材を含有するものであるが、カ
ーボンクロスの微細な織目に完全に固定充填され、コー
ティング層は均一な膜となり摩擦材として最適な表面が
形成される。
【0027】このコーティング層はカーボンクロスを補
強基材とする層であるため、機械的強度に優れ、クラッ
クや剥離の問題もない。
【0028】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明する。
【0029】実施例1〜3 厚さ2mm,外径80mm,内径50mmの鉄(S45
C)製のリング形状の芯板にフェノール樹脂を用いてカ
ーボンクロス(厚さ0.2mm)を接着した。接着条件
は温度150℃,全圧1kgで5分間加圧接着した。
【0030】次に、カッターを用いて図1(a)に示す
如く、放射状に幅2mm,長さ15mmで深さはカーボ
ンクロスの厚さに等しいスリット3をカーボンクロス2
に6本均等配置にて形成した。
【0031】更に、表1に示す配合のコーティング液を
カーボンクロス上にスプレーコーティングした後、33
0℃で30分熱処理して厚さ50μmのコーティング層
を形成した。なお、摩擦調整材のうち、アルミナ粒子と
しては平均粒径3μmのものを、二硫化モリブデン粒子
としては平均粒径10μmのものを、カーボン粒子とし
ては平均粒径20μmのものを用いた。
【0032】得られた摩擦材について、摩耗量(S45
C材を相手材として1000サイクル摺動テストした時
の摩耗量)及び摩擦係数を調べ、結果を表1に示した。
【0033】比較例1 比較のため、従来のペーパーシート状の摩擦材(外径8
0mm,内径50mm,芯板の厚さ1.8mm,摩擦シ
ートの厚さ500μm)について、上記と同様に摩耗量
及び摩擦係数を調べ、結果を表1に示した。
【0034】
【表1】
【0035】表1より、本発明により製造される摩擦材
は、従来品に比べて耐久性や摩擦特性の点で優れている
ことがわかる。
【0036】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の摩擦材及び
その製造方法によれば、摩擦係数が良好で摩擦性能に優
れ、また、摩擦面の剥離の問題がなく、耐摩耗性、機械
的強度、耐久性に優れた摩擦材を、容易かつ低コストに
て製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の摩擦材のカーボンクロス
に形成された溝又はスリットの一実施例を示す平面図、
図1(b)は実施例に係る摩擦材の側面の部分拡大斜視
図である。
【符号の説明】
1 芯板 2 カーボンクロス 3 溝又はスリット 4 コーティング層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 3/14 530 D 9049−4H

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯板と、該芯板の表面に接着されたカー
    ボンクロスと、該カーボンクロスを被覆する、摩擦調整
    材を含有する有機質コーティング剤のコーティング層と
    を備えてなる摩擦材であって、該カーボンクロスには溝
    又はスリットが設けられていることを特徴とする摩擦
    材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の摩擦材を製造する方法
    であって、芯板の表面にカーボンクロスを接着した後、
    該カーボンクロスに溝又はスリットを設け、その後、カ
    ーボンクロス上に摩擦調整材を含有する有機質コーティ
    ング剤をコーティングした後熱処理して該コーティング
    剤を固化させることを特徴とする摩擦材の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2の方法において、有機質コーテ
    ィング剤がポリアミドイミド樹脂であり、摩擦調整材が
    無機質微粒子であることを特徴とする摩擦材の製造方
    法。
JP26617693A 1993-10-25 1993-10-25 摩擦材及びその製造方法 Withdrawn JPH07119777A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114654407A (zh) * 2022-04-29 2022-06-24 浙江玛拓驱动设备有限公司 摩擦片加工工装及其使用方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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