JPH07224870A - フェーシング材 - Google Patents
フェーシング材Info
- Publication number
- JPH07224870A JPH07224870A JP1627994A JP1627994A JPH07224870A JP H07224870 A JPH07224870 A JP H07224870A JP 1627994 A JP1627994 A JP 1627994A JP 1627994 A JP1627994 A JP 1627994A JP H07224870 A JPH07224870 A JP H07224870A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- friction
- core plate
- groove
- grooves
- facing
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- Mechanical Operated Clutches (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 鉄系の金属板よりなる芯板1の表裏両面に同
心円状の溝1aと放射状の溝1bとを入れ、さらにこの
上に有機質コーティング材、摩擦調整材及び補強用繊維
材よりなる被覆層を形成したフェーシング材。 【効果】 摩擦材の剥離がない。耐摩耗性が良好であ
る。摩擦係数が良好である。油の急速な排除による特性
がすぐれている。
心円状の溝1aと放射状の溝1bとを入れ、さらにこの
上に有機質コーティング材、摩擦調整材及び補強用繊維
材よりなる被覆層を形成したフェーシング材。 【効果】 摩擦材の剥離がない。耐摩耗性が良好であ
る。摩擦係数が良好である。油の急速な排除による特性
がすぐれている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フェーシング材に関す
るものであり、詳しくは、機械、家電機器の耐摩耗材
料、自動車の差動制限装置など摩擦機構を有する装置の
部材として用いられるフェーシング材に関するものであ
る。
るものであり、詳しくは、機械、家電機器の耐摩耗材
料、自動車の差動制限装置など摩擦機構を有する装置の
部材として用いられるフェーシング材に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のフェーシング材は、摩擦材の組成
物を抄造するか、又はロール成形やプレス成形にてシー
ト状に加工し、さらに円形又はリング状に打ち抜き加工
して摩擦材とし、この摩擦材を芯材となる金属板材に接
着して製造されている。
物を抄造するか、又はロール成形やプレス成形にてシー
ト状に加工し、さらに円形又はリング状に打ち抜き加工
して摩擦材とし、この摩擦材を芯材となる金属板材に接
着して製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のフェーシング材
には次のような問題があった。
には次のような問題があった。
【0004】 摩擦材製造時(特に打ち抜き加工時)
の歩留が極めて悪い。 ペーパー材は、抄造するときに、均一に添加物(フ
ィラー等)を分散させることが困難であり、特に、ファ
イバー状の素材を添加するときには、該ファイバー状素
材が方向性を持つところから、強度物性などにバラツキ
が生じ易い。 シート状材料では、特に有機材料(高分子材料)の
ロール熱間成形でのシート製造において、均一な厚みや
表面状態を持ったものを作ることは著しく困難であり、
手間がかかる。 摩擦材と芯材との接着に手間がかかる。 このようなことから、従来のフェーシング材は、そ
の製造に多くの工程がかかり、製造コストの高いものと
なっていた。 さらに、湿式フェーシング材の場合にあっては、油
中で使用されるところから、加圧時に油分をフェーシン
グ面から排除して応答レスポンス性を良くするために、
油溝と称される溝が必要である。従来、芯板上のペーパ
ー材をカットして放射状に油溝を形成したり、又は、芯
板そのものに放射状の溝を入れることにより油溝を形成
している。
の歩留が極めて悪い。 ペーパー材は、抄造するときに、均一に添加物(フ
ィラー等)を分散させることが困難であり、特に、ファ
イバー状の素材を添加するときには、該ファイバー状素
材が方向性を持つところから、強度物性などにバラツキ
が生じ易い。 シート状材料では、特に有機材料(高分子材料)の
ロール熱間成形でのシート製造において、均一な厚みや
表面状態を持ったものを作ることは著しく困難であり、
手間がかかる。 摩擦材と芯材との接着に手間がかかる。 このようなことから、従来のフェーシング材は、そ
の製造に多くの工程がかかり、製造コストの高いものと
なっていた。 さらに、湿式フェーシング材の場合にあっては、油
中で使用されるところから、加圧時に油分をフェーシン
グ面から排除して応答レスポンス性を良くするために、
油溝と称される溝が必要である。従来、芯板上のペーパ
ー材をカットして放射状に油溝を形成したり、又は、芯
板そのものに放射状の溝を入れることにより油溝を形成
している。
【0005】しかしながら、このような放射状の油溝の
みでは、回転時にフェーシング面から急速に油を排除す
ることができず、必ずしも、その性能は良くなかった。
みでは、回転時にフェーシング面から急速に油を排除す
ることができず、必ずしも、その性能は良くなかった。
【0006】 フェーシング面から油を急速に排除で
きるようにするためには、溝の本数を増すことが必要で
あるが、放射状の溝を多数設けたとしても、フェーシン
グ面の板央側(円周側)では外周面に比べ油に作用する
遠心力が小さいため、油分の排除が遅れる。この結果フ
ェーシング面の全面から油分を急速に排除することが出
来なくなり、特性にバラツキが生じ易い。
きるようにするためには、溝の本数を増すことが必要で
あるが、放射状の溝を多数設けたとしても、フェーシン
グ面の板央側(円周側)では外周面に比べ油に作用する
遠心力が小さいため、油分の排除が遅れる。この結果フ
ェーシング面の全面から油分を急速に排除することが出
来なくなり、特性にバラツキが生じ易い。
【0007】 ペーパー層をカットして溝をつけてな
る油溝においては、ペーパー層が摩耗してしまうと、溝
が浅くなり、所定の摩擦特性が発現されなくなる。
る油溝においては、ペーパー層が摩耗してしまうと、溝
が浅くなり、所定の摩擦特性が発現されなくなる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のフェーシング材
は、鉄系の金属版よりなる円形芯板の表裏両面に、放射
方向に延在する複数本の溝と同心円状の複数本の溝とを
入れ、さらにこの上に有機質コーティング材、摩擦調整
材及び補強用繊維材よりなる被覆層を形成してなるもの
である。
は、鉄系の金属版よりなる円形芯板の表裏両面に、放射
方向に延在する複数本の溝と同心円状の複数本の溝とを
入れ、さらにこの上に有機質コーティング材、摩擦調整
材及び補強用繊維材よりなる被覆層を形成してなるもの
である。
【0009】この芯板は鉄又は鉄を主体とする合金製で
ある。この芯板の表裏両面に複数本の放射状の溝と、複
数本の同心円状の溝が形成される。このように放射状の
溝と同心円状の溝とを設けることにより、加圧時にフェ
ーシング面の全面から油が十分に排除され、摩擦特性が
安定したものとなる。
ある。この芯板の表裏両面に複数本の放射状の溝と、複
数本の同心円状の溝が形成される。このように放射状の
溝と同心円状の溝とを設けることにより、加圧時にフェ
ーシング面の全面から油が十分に排除され、摩擦特性が
安定したものとなる。
【0010】同心円状の溝の幅は0.5〜2mmがよ
い。0.5mm未満では油の移動がなされにくい。2m
mよりも大では、油の移動に問題はないが、摩擦面が相
対的に少なくなり、好ましくない。同心円状の溝の本数
は3〜5本とするのが好ましい。
い。0.5mm未満では油の移動がなされにくい。2m
mよりも大では、油の移動に問題はないが、摩擦面が相
対的に少なくなり、好ましくない。同心円状の溝の本数
は3〜5本とするのが好ましい。
【0011】放射状の溝は、2〜5mm程度の幅のもの
を3〜5本程度設けるのが好ましい。この放射状の溝が
2mmよりも狭い幅のものであったり、あるいは3本よ
り少ないと、油の排除効率が低いものとなる。また、放
射状の溝が5mmよりも太かったり、5本よりも多い
と、フェーシング材の板面における摩擦面の割合が過度
に少なくなり、好ましくない。
を3〜5本程度設けるのが好ましい。この放射状の溝が
2mmよりも狭い幅のものであったり、あるいは3本よ
り少ないと、油の排除効率が低いものとなる。また、放
射状の溝が5mmよりも太かったり、5本よりも多い
と、フェーシング材の板面における摩擦面の割合が過度
に少なくなり、好ましくない。
【0012】なお、フェーシング材の板面において摩擦
面が板面全体の面積の70〜90%(即ち、油溝が板面
面積の30〜10%)となるようにするのが好適であ
る。
面が板面全体の面積の70〜90%(即ち、油溝が板面
面積の30〜10%)となるようにするのが好適であ
る。
【0013】放射状溝及び同心円状溝の深さは、いずれ
も0.1〜0.5mmが好適である。0.1mm未満で
は前述の通り油の移動に問題がある。0.5mmよりも
大では、芯板の強度に問題が出ると共に、さらに、加工
コストが高くなってしまう。
も0.1〜0.5mmが好適である。0.1mm未満で
は前述の通り油の移動に問題がある。0.5mmよりも
大では、芯板の強度に問題が出ると共に、さらに、加工
コストが高くなってしまう。
【0014】本発明のフェーシング材は、かかる芯板の
表面に有機質コーティング材、摩擦調整材及び補強用繊
維を含有してなる被覆層を形成する。この被覆層を形成
するには、予め上記の溝が形成された芯板の両面に、ポ
リアミドイミド中に摩擦調整材及び補強用繊維を含有さ
せたものをスプレー法やディッピング法又は塗布法でコ
ートし、乾燥,ベーキングする。摩擦調整材は、アルミ
ナ,二硫化モリブデン,カーボン粒子等のうちの1種又
は2種以上を用いることが出来る。
表面に有機質コーティング材、摩擦調整材及び補強用繊
維を含有してなる被覆層を形成する。この被覆層を形成
するには、予め上記の溝が形成された芯板の両面に、ポ
リアミドイミド中に摩擦調整材及び補強用繊維を含有さ
せたものをスプレー法やディッピング法又は塗布法でコ
ートし、乾燥,ベーキングする。摩擦調整材は、アルミ
ナ,二硫化モリブデン,カーボン粒子等のうちの1種又
は2種以上を用いることが出来る。
【0015】補強用繊維材としてはカーボンファイバが
好適である。このカーボンファイバは、摩擦調整材とし
ての機能も有する。
好適である。このカーボンファイバは、摩擦調整材とし
ての機能も有する。
【0016】カーボンファイバとしては、直径5〜20
μm,長さ50〜200μmのものが好ましい。
μm,長さ50〜200μmのものが好ましい。
【0017】アルミナとしては、粒径0.1〜1.0μ
mのものが好ましい。
mのものが好ましい。
【0018】二硫化モリブデンとしては、粒径5〜20
μmのものが好ましい。
μmのものが好ましい。
【0019】カーボン粒子としては、粒径5〜100μ
mのものが好ましい。
mのものが好ましい。
【0020】この摩擦調整材及び補強用繊維材とポリア
ミドイミドとの割合は、ポリアミドイミド100重量部
に対し摩擦調整材及び補強用繊維材を合量で10重量部
以下とくに5〜8重量部とするのが好ましい。なお、摩
擦調整材及び補強用繊維材が多すぎると、摩擦材層の強
度及び摩擦特性が低下するおそれがある。
ミドイミドとの割合は、ポリアミドイミド100重量部
に対し摩擦調整材及び補強用繊維材を合量で10重量部
以下とくに5〜8重量部とするのが好ましい。なお、摩
擦調整材及び補強用繊維材が多すぎると、摩擦材層の強
度及び摩擦特性が低下するおそれがある。
【0021】補強用繊維材としてカーボンファイバを採
用し、このカーボンファイバと共にアルミナ、二硫化モ
リブデン及びカーボンの1種又は2種以上を用いるのが
好適である。この場合、カーボンファイバ5重量部に対
し、アルミナ、二硫化モリブデン及びカーボンの1種又
は2種以上を合計で1〜6重量部用いるのが好ましい。
用し、このカーボンファイバと共にアルミナ、二硫化モ
リブデン及びカーボンの1種又は2種以上を用いるのが
好適である。この場合、カーボンファイバ5重量部に対
し、アルミナ、二硫化モリブデン及びカーボンの1種又
は2種以上を合計で1〜6重量部用いるのが好ましい。
【0022】なお、芯板の表面をサンドブラスト又はシ
ョットブラスト等により処理しておくことにより、芯板
と摩擦材層との付着強度を高めることができる。
ョットブラスト等により処理しておくことにより、芯板
と摩擦材層との付着強度を高めることができる。
【0023】本発明では、芯板の厚さを1〜2.5mm
とし、表面の摩擦材層の厚さを30〜300μmとりわ
け50〜100μmとするのが好ましい。30μm未満
では摩擦材の強度が不十分である。300μmよりも大
では摩擦材の表面に必要以上の弾性が生じ好ましくな
い。この摩擦材層の厚さは比較的薄いものであり、べー
キング処理も簡単である。なお、べーキング処理条件は
130〜300℃で10〜60分位が好ましい。
とし、表面の摩擦材層の厚さを30〜300μmとりわ
け50〜100μmとするのが好ましい。30μm未満
では摩擦材の強度が不十分である。300μmよりも大
では摩擦材の表面に必要以上の弾性が生じ好ましくな
い。この摩擦材層の厚さは比較的薄いものであり、べー
キング処理も簡単である。なお、べーキング処理条件は
130〜300℃で10〜60分位が好ましい。
【0024】
【作用】本発明のフェーシング材のフェーシングには、
放射状溝と同心円状溝とが設けられている。フェーシン
グ面上の油は、直接に放射状溝に入るか、又は一旦同心
円状溝に入り、それから放射状溝に流れ込んで遠心力に
より放射方向に急速に移動する。本発明では、放射状溝
だけでなく同心円状溝も設けているため、フェーシング
面の全面から急速に油が排除されるようになる。
放射状溝と同心円状溝とが設けられている。フェーシン
グ面上の油は、直接に放射状溝に入るか、又は一旦同心
円状溝に入り、それから放射状溝に流れ込んで遠心力に
より放射方向に急速に移動する。本発明では、放射状溝
だけでなく同心円状溝も設けているため、フェーシング
面の全面から急速に油が排除されるようになる。
【0025】本発明では、芯板に直接、補強用繊維材摩
擦調整材及び有機質コーティング材よりなる被覆層を形
成してあるため、芯板と被覆層との接着性が高く、剥離
することがない。また、被覆層中に配合された補強用繊
維材がランダムに配向するようになり、あらゆる方向か
らの力にも十分に耐える強靭な摩擦材層が形成される。
この被覆層は部分的にクラックが入ったり、剥離現象が
生じたりすることがない。もちろん、摩擦係数は従来品
とくらべて全く遜色がない。
擦調整材及び有機質コーティング材よりなる被覆層を形
成してあるため、芯板と被覆層との接着性が高く、剥離
することがない。また、被覆層中に配合された補強用繊
維材がランダムに配向するようになり、あらゆる方向か
らの力にも十分に耐える強靭な摩擦材層が形成される。
この被覆層は部分的にクラックが入ったり、剥離現象が
生じたりすることがない。もちろん、摩擦係数は従来品
とくらべて全く遜色がない。
【0026】本発明のフェーシング材と、このフェーシ
ング材と同形状の相手材とを交互に重ね合わせることに
より摩擦多板式差動制限装置等のフェーシング機構が構
成される。この場合、相手材として上記の溝付きの芯板
そのもの(即ち、被覆層を形成する前の芯板)を用いる
のが好ましい。かかるフェーシング機構にあっては、フ
ェーシング材及び相手材の双方に溝が存在するため、フ
ェーシング材と相手材との合わせ面からの油の排出が急
速に行なわれる。
ング材と同形状の相手材とを交互に重ね合わせることに
より摩擦多板式差動制限装置等のフェーシング機構が構
成される。この場合、相手材として上記の溝付きの芯板
そのもの(即ち、被覆層を形成する前の芯板)を用いる
のが好ましい。かかるフェーシング機構にあっては、フ
ェーシング材及び相手材の双方に溝が存在するため、フ
ェーシング材と相手材との合わせ面からの油の排出が急
速に行なわれる。
【0027】
実施例1 相手材の製造 芯板としてS45C(鉄材料),厚さ2mmのプレート
を外径80mm,内径50mmのリング形にプレス切断
したものを用いた。この芯板の両面に溝を切削加工によ
り形成した。同心円状溝のサイズは溝幅が1mm,その
深さは0.3mmであり、第1図のように3本の溝を形
成した。放射状溝は、幅5mm、深さ0.3mmであ
り、十字状に4本形成した。
を外径80mm,内径50mmのリング形にプレス切断
したものを用いた。この芯板の両面に溝を切削加工によ
り形成した。同心円状溝のサイズは溝幅が1mm,その
深さは0.3mmであり、第1図のように3本の溝を形
成した。放射状溝は、幅5mm、深さ0.3mmであ
り、十字状に4本形成した。
【0028】プレスにより生じたバリ取りのため芯板を
バレル研磨し、次いで、防蝕のためプライマー処理を施
した。
バレル研磨し、次いで、防蝕のためプライマー処理を施
した。
【0029】第1図はこの芯板1の平面図である。この
芯板1を相手材とした。なお、1aは同心円状溝を示
す。また、1bは放射状溝を示す。この放射状溝を明瞭
に示すために、放射状溝の領域にドットを付してある。
芯板1を相手材とした。なお、1aは同心円状溝を示
す。また、1bは放射状溝を示す。この放射状溝を明瞭
に示すために、放射状溝の領域にドットを付してある。
【0030】 フェーシング材の製造 上記と全く同様にして芯板を製作した。
【0031】次に、摩擦調整材としてアルミナ微粉及び
カーボン微粉を用い、補強材としてカーボンファイバを
用い、これらを第1表に示す割合でポリアミドイミドコ
ーティング剤中に均一に混合した。この混合物をスプレ
ー法により芯材にコーティング処理した。これを300
℃で20分間べーキングし、フェーシング材を得た。こ
の被覆層の膜厚は75μmである。
カーボン微粉を用い、補強材としてカーボンファイバを
用い、これらを第1表に示す割合でポリアミドイミドコ
ーティング剤中に均一に混合した。この混合物をスプレ
ー法により芯材にコーティング処理した。これを300
℃で20分間べーキングし、フェーシング材を得た。こ
の被覆層の膜厚は75μmである。
【0032】なお、用いたアルミナ、カーボン及びカー
ボンファイバは次の通りのものである。
ボンファイバは次の通りのものである。
【0033】アルミナ 平均粒径0.3μm カーボン 平均粒径50μm カーボンファイバ 平均直径11μm,平均長さ100
μm 摩擦特性の測定 上記,で製造した摩擦材と相手材とをエンジンオイ
ル中に浸漬した状態で重ね合わせ、摩擦特性を測定し
た。結果を第1表に示す。
μm 摩擦特性の測定 上記,で製造した摩擦材と相手材とをエンジンオイ
ル中に浸漬した状態で重ね合わせ、摩擦特性を測定し
た。結果を第1表に示す。
【0034】実施例2 摩擦調整材の種類及び量を第1表の通りとし、膜厚を8
5μmとしたこと以外は実施例1と同様にして摩擦材を
製造した。
5μmとしたこと以外は実施例1と同様にして摩擦材を
製造した。
【0035】相手材としては、実施例1と同一の芯板を
用いた。
用いた。
【0036】この摩擦材及び相手材の摩擦特性を実施例
1と同様にして測定した。この測定結果を第1表に示
す。なお、用いた二硫化モリブデンの平均粒径は15μ
mである。
1と同様にして測定した。この測定結果を第1表に示
す。なお、用いた二硫化モリブデンの平均粒径は15μ
mである。
【0037】比較例1 芯板の表面に厚さ500μmのペーパー摩擦材を接着し
たこと以外は実施例1と同様にしてフェーシング材を製
造した。このフェーシング材と相手材(実施例1と同一
のもの)との摩擦特性の測定結果を第1表に示す。
たこと以外は実施例1と同様にしてフェーシング材を製
造した。このフェーシング材と相手材(実施例1と同一
のもの)との摩擦特性の測定結果を第1表に示す。
【0038】
【表1】
【0039】第1表より本発明品は従来品にくらべて耐
久性や摩擦摩耗特性の点ですぐれていることが明らかで
ある。
久性や摩擦摩耗特性の点ですぐれていることが明らかで
ある。
【0040】
【発明の効果】本発明のフェーシング材は、芯板と摩擦
材層(被覆層)とを一体化したものである。かかる本発
明のフェーシング材は、次のような優れた効果を有す
る。
材層(被覆層)とを一体化したものである。かかる本発
明のフェーシング材は、次のような優れた効果を有す
る。
【0041】 摩擦材表面の被覆層の剥離がない。 耐摩耗性が良好である。 摩擦係数が良好である。 油の急速な排除特性がすぐれている。
【図1】芯板1の平面図である。
1 芯板 1a,1b 溝
Claims (3)
- 【請求項1】 鉄系の金属版よりなる円形芯板の表裏両
面に、放射方向に延在する複数本の溝と同心円状の複数
本の溝とを入れ、さらにこの上に有機質コーティング
材、摩擦調整材及び補強用繊維材よりなる被覆層を形成
してなるフェーシング材。 - 【請求項2】 請求項1において、溝の深さは0.1〜
0.5mmであり、 放射状の溝の溝幅は2〜5mmであり、 同心円状の溝の溝幅は2〜0.5mmであることを特徴
とするフェーシング材。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、 有機質コーティング材はポリアミドイミドレジンであ
り、 摩擦調整材は、アルミナ粒子、二硫化モリブデン粒子及
びカーボン粒子の1種又は2種以上であり、 補強用繊維材はカーボンファイバであり、 摩擦材層の厚さは30〜300μmであることを特徴と
するフェーシング材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1627994A JPH07224870A (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | フェーシング材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1627994A JPH07224870A (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | フェーシング材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07224870A true JPH07224870A (ja) | 1995-08-22 |
Family
ID=11912116
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1627994A Withdrawn JPH07224870A (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | フェーシング材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07224870A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6158561A (en) * | 1998-04-01 | 2000-12-12 | Toyoda Koki Kabushiki Kaisha | Clutch plate |
JP2018185049A (ja) * | 2018-07-10 | 2018-11-22 | Nskワーナー株式会社 | 摩擦板及び摩擦板を備えた湿式多板クラッチ |
WO2020059166A1 (ja) * | 2018-09-21 | 2020-03-26 | 株式会社エフ・シー・シー | 湿式摩擦プレートの製造方法、湿式摩擦プレートおよび同湿式摩擦プレートを備えた湿式多板クラッチ装置 |
-
1994
- 1994-02-10 JP JP1627994A patent/JPH07224870A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2018185049A (ja) * | 2018-07-10 | 2018-11-22 | Nskワーナー株式会社 | 摩擦板及び摩擦板を備えた湿式多板クラッチ |
WO2020059166A1 (ja) * | 2018-09-21 | 2020-03-26 | 株式会社エフ・シー・シー | 湿式摩擦プレートの製造方法、湿式摩擦プレートおよび同湿式摩擦プレートを備えた湿式多板クラッチ装置 |
JP2020046034A (ja) * | 2018-09-21 | 2020-03-26 | 株式会社エフ・シー・シー | 湿式摩擦プレートの製造方法、湿式摩擦プレートおよび同湿式摩擦プレートを備えた湿式多板クラッチ装置 |
CN112585368A (zh) * | 2018-09-21 | 2021-03-30 | 株式会社F.C.C. | 湿式摩擦板及其制造方法、具备其的湿式多板离合器装置 |
US11668353B2 (en) | 2018-09-21 | 2023-06-06 | Kabushiki Kaisha F.C.C. | Method for manufacturing wet friction plate, wet friction plate, and wet multiple-plate clutch device having wet friction plate |
CN112585368B (zh) * | 2018-09-21 | 2023-09-29 | 株式会社F.C.C. | 湿式摩擦板及其制造方法、具备其的湿式多板离合器装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010508 |