JPH07119665A - ベーン形真空ポンプ - Google Patents

ベーン形真空ポンプ

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Publication number
JPH07119665A
JPH07119665A JP26688893A JP26688893A JPH07119665A JP H07119665 A JPH07119665 A JP H07119665A JP 26688893 A JP26688893 A JP 26688893A JP 26688893 A JP26688893 A JP 26688893A JP H07119665 A JPH07119665 A JP H07119665A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
oil
lubricating oil
vacuum pump
oil supply
Prior art date
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Pending
Application number
JP26688893A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyoshi Hiratsuka
友義 平塚
Masaki Okamura
正毅 岡村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Publication of JPH07119665A publication Critical patent/JPH07119665A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、真空ポンプ回転停止時異常圧
力時において、オイルシールに印加される圧力を低減
し、オイルシールの位置ずれおよびオイルシールリップ
の反転に伴う潤滑油洩れを防止し、潤滑油洩れのない信
頼性の高い真空ポンプを提供することにある。 【構成】ベーン形真空ポンプにおいて、給油口3内の潤
滑油流路部もしくはボルト18内の潤滑油流路部に、ゴ
ム弾性体等から成る弁19とコイルばね20及び、ばね
押え21を設け、異常油圧時給油穴4を塞ぐべく、コイ
ルばね20のばね力を決定することによりオイルシール
部の圧力を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベーン形真空ポンプに
係り、特に自動車用真空ポンプ付発電機として、好適な
ベーン形真空ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のベーン形真空ポンプの真空ポンプ
内部の圧力(オイルシール部の圧力)の低減の方法とし
ては、特開平1−170783 号公報,特開昭61−145390号公
報で真空ポンプの回転中の回転作用による方法が提案さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、真空
ポンプが回転中における、回転作用による真空ポンプ内
部の圧力(オイルシール部の圧力)の低減の方法であ
り、回転停止中に、潤滑油圧が真空ポンプ内部に直接作
用した場合については、全く考慮されておらず、その潤
滑油圧の印加に伴うオイルシールへの弊害については見
過ごされている問題があった。
【0004】本発明の目的は、回転停止中に潤滑油圧が
真空ポンプに直接作用しても、オイルシール部の圧力を
低減し、オイルシールリップの反転,オイルシールの位
置ずれを発生しない信頼性の高い真空ポンプを提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、給油口潤滑油流路内部に、ゴム弾性体等から成る弁
とコイルばねを設けオイルシール部の圧力を低減する。
【0006】
【作用】潤滑油圧により移動する弁と、その圧力により
縮むコイルばねにより、潤滑油圧が規定の圧力以上にな
ると、給油穴を塞ぐべくコイルばねのばね力を決定する
ことによりオイルシール部の圧力を低減する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図4により
詳細に説明する。
【0008】実施例は、自動車用真空ポンプ付発電機の
ベーン形真空ポンプに適用したものである。
【0009】吸入口1と排出口2及び給油口3,給油穴
4を有し、筒部5を有するケーシング6、該ケーシング
6内の筒状内周中心に対し、偏心した位置にシャフト7
が軸受8により、発電機ハウジング9に回転可能に支承
される。
【0010】シャフト7の端部にはロータ10が嵌合さ
れる。このロータ10には複数個のベーン11が径方向
に摺動可能に保持される。
【0011】ロータ10,ベーン11はケーシング6内
に収納し、ケーシング6の開口端はプレート12で塞が
れ、このプレート12には穴があり、シャフト7が貫通
する。ケーシング6とプレート12、プレート12と発
電機ハウジング9間はOリング13a,13bにより密
封される。
【0012】発電機ハウジング9の一端にはオイルシー
ル14を圧入保持し、オイルシール14とシャフト7間
は回転密封される。またプレート12には、オイルシー
ル室15,ポンプ室空間16を連通する溝12aを設け
る。
【0013】給油配管17は給油ボルト18によって給
油口3にねじ締結される。また給油ボルト18にはT字
形の小穴18aを設け、給油配管穴17aと連通させ
る。
【0014】更に給油ボルト18には穴18bを設け、
弁19,コイルばね20を収納し、ばね押え21の外周
部を穴18bに圧入固定する。
【0015】なお弁19は図3,図4に示す如く、鋼板
材から成る爪19cの表裏に外周に縁19a,19bを
設けた円状のゴム弾性体を一体に成形し、さらに爪19
cの外径19dは穴18bの内径より小とし、摺動可能
ならしめ、かつ縁19aは穴18bの底面18cにコイ
ルばね20のばね力で押し付けられる。
【0016】以上の構成に対し回転によって吸入口1か
ら排出口2に流体を圧送させ、吸入口1側に負圧を発生
させると共に外部から、給油配管穴17a→小穴18a
→給油穴4を経由して潤滑油をケーシング6内に圧送
し、ロータ10,ベーン11の摺動部の潤滑を行わせ
る。
【0017】つぎに弁19の動作を以下に説明する。
【0018】ばね力によって底面18cに押し付けられ
た弁19に潤滑油圧(以後単に油圧と略す)が印加され
ると、コイルばね20が圧縮され、弁19によって塞が
れていた小穴18aが開口し、爪19cの間の空間19
eを通り潤滑油が流れる。
【0019】油圧が更に上昇すると、最終的に縁19b
は、ばね押え面21aに押し付けられ、給油穴4が塞が
る。即ち油圧に対し、コイルばね力を適当に選定すれば
ケーシング6内即ち、オイルシール室15の圧力上昇を
制限することが出来る。
【0020】通常ロータ10が回転中に、オイルシール
14に印加される油圧は、潤滑油がプレート12に設け
た溝12aを経由して流れるためボルト18の小穴18
a部の圧力より低く、発電機ハウジング9に保持された
オイルシール14の位置ずれを起こすことはない。とこ
ろが、エンジン動力を発電機に伝達し、発電機を駆動す
るベルト(図示せず)にゆるみ,切損等の障害が生じ、
かつエンジン回転が異常に上昇した場合、油圧も異常に
上昇する。希なケースであるが、この場合真空ポンプの
回転は停止しているために、従来では異常油圧が、直接
オイルシール14に印加され、オイルシール14の位置
ずれおよびオイルシールリップ14aの反転が発生し、
最終的にはオイルシール14aよりの潤滑油漏れに至
る。
【0021】そこで本実施例のように、異常油圧時給油
穴4を塞ぐべく、コイルばね20のばね力を決定するこ
とによりオイルシール部の圧力を低減することが出来
る。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、真空ポンプ回転停止中
に異常油圧が真空ポンプに直接印加されるケースが発生
しても、オイルシール部の圧力を効果的に低減できるた
め、オイルシールの位置ずれおよびオイルシールリツプ
の反転に伴い発生する潤滑油洩れの防止を図れ、信頼性
の高い真空ポンプを提供出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す横断面図である。
【図2】本発明の実施例を示す縦断面図である。
【図3】本発明の実施例要部を示す拡大縦断面図であ
る。
【図4】弁の実施例を示す平面図である。
【符号の説明】
1…吸入口、2…排出口、3…給油口、4…給油穴、5
…ケーシング筒部、6…ケーシング、7…シャフト、8
…軸受、9…発電機ハウジング、10…ロータ、11…
ベーン、12…プレート、12a…プレート溝、13
a,13b…Oリング、14…オイルシール、14a…
オイルシールリップ、15…オイルシール室、16…ポ
ンプ室空間、17…給油配管、17a…給油配管穴、1
8…給油ボルト、18a…T字形の小穴、18b…給油
ボルト穴、18c…穴底面、19…弁、19a,19b
…弁縁、19c…爪、19d…爪外径、19e…爪19
cの間の空間、20…コイルばね、21…ばね押え、2
1a…ばね押え面。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸入口と排出口及び給油口,給油穴を有し
    内周面が筒状に形成されたケーシング、該ケーシング内
    に偏心して設けられたシャフト、このシャフトを回転可
    能に支承するハウジング、該シャフトに嵌合され該ケー
    シング内を偏心して回転するロータ、このロータに径方
    向に摺動可能に保持される複数個のベーンを備え、回転
    によって該吸入口から該排出口に流体を圧送させ、該吸
    入口側に負圧を発生させると共に外部から前記給油口,
    給油穴を経由して該ケーシング内に圧送される潤滑油に
    よって、該ロータ、該ベーンの摺動部の潤滑を行わせ、
    更に該シャフトには前記潤滑油の流出を防止すべく、オ
    イルシールを設けたベーン形真空ポンプにおいて、 前記給油口内の潤滑油流路部に、前記潤滑油の圧力によ
    って移動する弁と、この圧力によって縮むコイルばねを
    備え、潤滑油圧が規定の圧力以上になると、該コイルば
    ねが圧縮し該弁が移動し、該給油穴を塞ぎ該ケーシング
    内の潤滑油圧の上昇を押える手段を備えたことを特徴と
    するベーン形真空ポンプ。
  2. 【請求項2】上記給油口に取り付けられる給油ボルト内
    の潤滑油流路部に上記手段を設置したことを特徴とする
    請求項1記載のベーン形真空ポンプ。
JP26688893A 1993-10-26 1993-10-26 ベーン形真空ポンプ Pending JPH07119665A (ja)

Priority Applications (1)

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JP26688893A JPH07119665A (ja) 1993-10-26 1993-10-26 ベーン形真空ポンプ

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JPH07119665A true JPH07119665A (ja) 1995-05-09

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JP26688893A Pending JPH07119665A (ja) 1993-10-26 1993-10-26 ベーン形真空ポンプ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106104000A (zh) * 2014-06-05 2016-11-09 威伯科欧洲有限责任公司 真空泵,以及真空泵和发动机的系统

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106104000A (zh) * 2014-06-05 2016-11-09 威伯科欧洲有限责任公司 真空泵,以及真空泵和发动机的系统
JP2017529474A (ja) * 2014-06-05 2017-10-05 ヴァブコ・ヨーロッパ・ベスローテン・フェンノートシャップ・メット・ベペルクテ・アーンスプラーケレクヘイト 真空ポンプ並びに真空ポンプ及びエンジンのシステム
US10480465B2 (en) 2014-06-05 2019-11-19 Wabco Europe Bvba Vacuum pump and system of a vacuum pump and an engine

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